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DAKKAN
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2008/04/25のBlog
ぐるりのこと』を試写。
橋口監督とは同郷とのことで、個人的にも期待が高まる。

なにせ『ハッシュ!』以来6年ぶりの新作なのだ。主演はリリー・フランキー、木村多江。ノリやテンポに流されることなく、ワンシーン、ワンシーンがたゆたうように、しかし着実に時代の流れを刻んでゆく。

日本が経験した90年代。大きく変わっていく人、あまり変わらない人。その狭間でなんだか息苦しくなって、助けて助けて、と泣きじゃくりながらもがいている人。

・・・ほんとうにいろんな人がいる。

『ぐるりのこと』は、なにか大きな結果が得られなくても「今」を大切に、慈しみながら生きている人たちの息吹きのようなものをひしひしと感じさせてくれる。2時間20分ほどの長尺なのだが、起承転結といった展開を廃して、観客と共に「年代記」を追体験していくような手法に心底魅了される。

失われた時間はもう二度と戻ってこないが、無駄なものなどひとつも無かった。長い長い直線距離をとぼとぼと歩いていくリリー・フランキー&木村多江が本当にいい。彼らは本当の夫婦みたいだ。半分はあて書きされているのだろうが、これはふたりが主演だからこそ成立した映画だったろう。面白いところはとことん面白く、苦しいときには精神的にもとことん重苦しく圧し掛かってくる。泥臭いけれど、そこにはっきりとした手ごたえがある。

新しいようでいて、実はもうずっと前からそこにあった邦画の温もりが、映画の終わったあとにもほっこりと胸に残って、いまだ消え去りそうにない。

命をかけて作られた映画はいつもどこか手触りが違う。

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1956年のアルベール・ラモリス監督作品『赤い風船』にオマージュを捧げる形で、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)が2時間の長編映画を撮り上げた。それが『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』。

この作風がまた実に彼らしいというか、小津安二郎生誕100周年を記念して製作された『珈琲時光』(03)をも思わせる換骨奪胎ぶり。作風や展開を真似るといったありきたりの企画ではなく、もっと精神性の部分で『赤い風船』を咀嚼した作品だった。

とくにこれといったストーリーラインがあるわけではない。

観る人によっては方向性の見えない構成に苛立つかもしれない。真剣に見ているつもりがいつの間にか夢の中・・・って人だっているだろう。

しかし、研ぎ澄まされた画面構成、ワンシーンを長回しで紡ぐ周到な演出、またそれぞれの役者の存在感、彼らの抱えた胸のうちが心地よい空気を生み出していく。そこにレッドバルーンがひとつ、ふわふわと上昇し、いつしかカメラまでもが役者から役者へと浮遊を続ける。

『赤い風船』では“風船と少年”というたったひとつの絆が描かれていたのに対し、『侯孝賢のレッドバルーン』ではいくつもの人間の絆が絡み合い、またほどかれ、結びなおされていく。

その傍らには、やはり象徴的なレッドバルーンが、時代を超えてふわふわと身を揺らしている。

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ベストセラー小説を映画化した『西の魔女が死んだ』を試写。

美しい映像と外国人のおばあさんとその孫娘の命についての言葉のやり取り。
どこか宮崎アニメを思わせる。とくにラストシーンの鮮やかさが心に残る一作。

涙がこぼれそうになる素晴らしいシーンもたくさんあるが、残念な部分もある。原作の持つ魅力をそのまま映像化しようとしたのだろうが、セリフがどこか文学的だったりして、頭でその状況を理解するのにタイムラグが生じてしまう。

そしてこれは本当に微妙なところで、俳優どうしの演技の掛け合わせで生じるべき化学反応が感じられない。やはりキャラクターがセリフで語りすぎる。どうも説明的になってしまう。

だいじょうぶ、表情で分かるのだ。説明は要らない。むしろセリフを廃したシーンの方が活き活きと魅力的だった。大自然の描写は幻想的なまでに美しいし、孫とおばあちゃんの表情だって何も語らずとも柔らかな感情が流れ込んでくる。

それにラストはあんなに素晴らしいじゃないか。

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長年死んでいたこのブログですが、
放っておくのも勿体ないので、ためしに日記を書き始めることにします。

数日経てばやめてしまう単なる気まぐれごとかもしれないし、
数年、数十年続いて、自分の未知なる才能の開花にも繋がるかもしれない

・・・だなんて期待はいっさい捨てよう。

ごく無心に日々を綴るツールとしての日記。

ただそれだけだ。

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2008/04/20のBlog