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2008/05/18のBlog
[ 13:05 ]
6月公開の話題作『JUNO ジュノ』のレビューをアップしました。ぜひご覧ください!
[ 10:47 ]
ポータルサイトのニュース項目よ。お前たちを見ていると無性に腹が立つんだ。どんな悲惨な事件でも下世話な芸能ネタでも同じ鍋の中で一緒くたにし、いちいち神経を逆撫でするキーワードを添えてはクリックポイントを荒稼ぐ。それに反応してクリックせずにはいられない自分にも腹が立つ。キーッ!また煽られた。って、こんな日記書いてる時点で完全に煽られてる!
とイライラしていた今、「書いてる」を変換した瞬間に「カイテル」と出た。怒りの泉にパアッと光が差す。そういえば前に仕事で「ハーベイ・カイテル」と変換したことがあった。その残り香だろうか。ありがとう映画の神様。僕はいま、こんなにも平穏です。
とイライラしていた今、「書いてる」を変換した瞬間に「カイテル」と出た。怒りの泉にパアッと光が差す。そういえば前に仕事で「ハーベイ・カイテル」と変換したことがあった。その残り香だろうか。ありがとう映画の神様。僕はいま、こんなにも平穏です。
2008/05/17のBlog
[ 21:56 ]
N氏はまだいる。秋葉原で軽くメシを食っていた。そして17時半、ふたりはいよいよ別れのときを迎える。どちらともなく差し出した硬い握手のあと、Nは羽田へと向かった。この親友と次回逢えるのは何年後になるだろうか。そのときには互いに家庭を持っているかもしれないし、お父さんと呼ばれる立場にすらなっているかもしれない。中学校以来の親友なので、そこら辺の距離感ってやつがいまだにうまくつかめずにいる。
一方の僕は急いで18時からのマスコミ試写へ向かう。忘れているかもしれないが、僕の本業は東京ガイドなんかじゃなくてライターなのだ。地下鉄のノロノロ運転がもどかしい。おい、狭い駅構内で突然立ち止まって携帯いじりだすお前、もう電波の届かないところへでも栄転してしまえ。17時55分、57分、58分…なんと試写室に飛び込んだのは上映開始1分前!夏公開の『闘茶 Tea Fight』という映画だ。息を乱しながら「すみません!まだ入れますか!?」と訊くと、精一杯「すみません!満席です!」との答えが返ってきた。すでに入室する体勢を整えていたので、その言葉の意味が一瞬分からなかった。ワンテンポ遅れて脳が状況を理解する。
「えっ!満席なんですか!?」
「申し訳ございません!」
「ご挨拶させてください」と進み出てくださった宣伝担当者さん。僕はかなり焦っていたのか、なかなか名刺入れが出てこない。ダッシュのせいで鞄の中身がグッチャグチャに混ぜ返されていた。あれでもない、これでもない。探しながら「ドラえもん」が4次元ポケットを覗き込んでいるイメージが頭によぎる。あ、これ、もしかして、いまの俺じゃん?鞄の色、青だし。鞄という名の大海原の中でようやく底に手がつき、ナメコのように深海に張り付いた名刺入れを発見。改めて宣伝担当の方にご挨拶させていただく。今後ともどうぞよろしくお願いします・・・
戴いた名刺をエレベーターの中で名刺入れに直していると、ふとN氏の名刺が飛び出してきた。昼間、叙々苑でメシを食いながらホイとくれた名刺だった。顔写真つき。肩書きもいろいろ付いている。さっき別れたばかりの親友との思わぬ再会。その表情は、中学生のころと違って、いくぶん緊張感に満ちた良い顔をしていた。
一方の僕は急いで18時からのマスコミ試写へ向かう。忘れているかもしれないが、僕の本業は東京ガイドなんかじゃなくてライターなのだ。地下鉄のノロノロ運転がもどかしい。おい、狭い駅構内で突然立ち止まって携帯いじりだすお前、もう電波の届かないところへでも栄転してしまえ。17時55分、57分、58分…なんと試写室に飛び込んだのは上映開始1分前!夏公開の『闘茶 Tea Fight』という映画だ。息を乱しながら「すみません!まだ入れますか!?」と訊くと、精一杯「すみません!満席です!」との答えが返ってきた。すでに入室する体勢を整えていたので、その言葉の意味が一瞬分からなかった。ワンテンポ遅れて脳が状況を理解する。
「えっ!満席なんですか!?」
「申し訳ございません!」
「ご挨拶させてください」と進み出てくださった宣伝担当者さん。僕はかなり焦っていたのか、なかなか名刺入れが出てこない。ダッシュのせいで鞄の中身がグッチャグチャに混ぜ返されていた。あれでもない、これでもない。探しながら「ドラえもん」が4次元ポケットを覗き込んでいるイメージが頭によぎる。あ、これ、もしかして、いまの俺じゃん?鞄の色、青だし。鞄という名の大海原の中でようやく底に手がつき、ナメコのように深海に張り付いた名刺入れを発見。改めて宣伝担当の方にご挨拶させていただく。今後ともどうぞよろしくお願いします・・・
戴いた名刺をエレベーターの中で名刺入れに直していると、ふとN氏の名刺が飛び出してきた。昼間、叙々苑でメシを食いながらホイとくれた名刺だった。顔写真つき。肩書きもいろいろ付いている。さっき別れたばかりの親友との思わぬ再会。その表情は、中学生のころと違って、いくぶん緊張感に満ちた良い顔をしていた。
[ 21:29 ]
まだまだN氏との探訪は続く。
靖国神社の売店で無愛想なおじさんの売るソフトクリームを食いながらNに「どこへいきたい?」と訊くと、「秋葉原!」との答えが返ってくる。そういえば先日も電話で「メイド喫茶に行きたい」などと言ってたもんなあ。コチトラそんなところで散財することなどまっぴら御免なのだが、とりあえずNのリクエストなのだし秋葉原の空気だけでも吸うべしと、一路アキバへ向かう。
メイド喫茶などに行かなくとも、駅前では5、6人のメイドたちが地道にチラシ配りをしていた。途端にNが行動に打って出る。『プライベート・ライアン』のD-DAY作戦のごとく目標に向かって人ごみをかき分け、命がけでにじり寄り、携帯カメラで彼女たちを激写(その間、僕は後ろを向いて知らんふりを決め込んでいた。もうどうにでもなってくれ)。男の中の男なNはその中のひとりに「一緒に写真ば撮ってヨカね?(共に写真に写ってはくれぬか?)」と豪快に声をかけるが、当のメイドの返答は手馴れたものだった。
「そういうことをすると警察沙汰になっちゃうんですう」
Nはぐうの音も出なかった。こうもキッパリ拒否されると完敗である。
さすがメイド。断り方もプロフェッショナルだった。
けれどアキバなんて歩き回るもんじゃない。30過ぎのふたりはすぐに疲労困憊。「なんか…ぐったり疲れたね」と愛犬パトラッシュと少年の会話みたいなやりとりを交わしながら、Nが貴重な総括の一句。
「知らなかった、女性のオタクってのも、いるんだな」
うーん、字余り!
N氏にとってみれば街中で見かける女性のオタクさんってのはちょっとした発見だったようだ。でも第三者から見ると、あなただって随分怪しげに見られていると思いますけど。そして彼のいちばん近くでワザとらしい“知らん振り”を決め込んでいる僕なんて、怪しさの最先端に位置する人間だったことだろうな。
靖国神社の売店で無愛想なおじさんの売るソフトクリームを食いながらNに「どこへいきたい?」と訊くと、「秋葉原!」との答えが返ってくる。そういえば先日も電話で「メイド喫茶に行きたい」などと言ってたもんなあ。コチトラそんなところで散財することなどまっぴら御免なのだが、とりあえずNのリクエストなのだし秋葉原の空気だけでも吸うべしと、一路アキバへ向かう。
メイド喫茶などに行かなくとも、駅前では5、6人のメイドたちが地道にチラシ配りをしていた。途端にNが行動に打って出る。『プライベート・ライアン』のD-DAY作戦のごとく目標に向かって人ごみをかき分け、命がけでにじり寄り、携帯カメラで彼女たちを激写(その間、僕は後ろを向いて知らんふりを決め込んでいた。もうどうにでもなってくれ)。男の中の男なNはその中のひとりに「一緒に写真ば撮ってヨカね?(共に写真に写ってはくれぬか?)」と豪快に声をかけるが、当のメイドの返答は手馴れたものだった。
「そういうことをすると警察沙汰になっちゃうんですう」
Nはぐうの音も出なかった。こうもキッパリ拒否されると完敗である。
さすがメイド。断り方もプロフェッショナルだった。
けれどアキバなんて歩き回るもんじゃない。30過ぎのふたりはすぐに疲労困憊。「なんか…ぐったり疲れたね」と愛犬パトラッシュと少年の会話みたいなやりとりを交わしながら、Nが貴重な総括の一句。
「知らなかった、女性のオタクってのも、いるんだな」
うーん、字余り!
N氏にとってみれば街中で見かける女性のオタクさんってのはちょっとした発見だったようだ。でも第三者から見ると、あなただって随分怪しげに見られていると思いますけど。そして彼のいちばん近くでワザとらしい“知らん振り”を決め込んでいる僕なんて、怪しさの最先端に位置する人間だったことだろうな。
[ 21:17 ]
N氏の滞在は続く。赤坂の叙々苑で無駄に豪勢な昼飯を食らったあと、彼のリクエストでなぜか靖国神社へ行く。僕が「なぜ?」と訊くと彼は「何かと世間を騒がせているから」。どうやら彼も映画『靖国』のウワサを聞きつけていたようだ。
僕がこの場を訪れるのは2度目となる。敷地に足を踏み入れるや、ブルーの特攻服(?)姿の男とすれ違う。思わずNと目を合わせて心の中でウヒャーとつぶやいた。しばらく歩を進めたところでNが一言。
「おれはあいつに負ける気がしない」
いったい何がだよ。喧嘩?それとも信仰心?
中へ進むと靖国神社は平穏そのものだった。まるで時が止まったような異空間。この東京のど真ん中に建つ神社が、いかにしてその神秘的で劇場的な特殊効果を手にしてきたか、グルリとあたりを見渡すだけで充分に分かる。
せっかくなので常設展も見学。神武天皇の説明からはじまるのでかなりのボリュームだった。ヘトヘトになりながら辿りついた最後の展示室、そこには戦車や魚雷やゼロ戦などが置いてあった。ふと、目の前を東南アジア人とおぼしき若い夫婦が通り過ぎていき、その後をちょこちょこと2歳くらいの幼児が歩いていた。で、その子がいきなり僕に向かってニコリと笑い、しきりとゼロ戦のほうを指差して「アバラバタ!アバラバタ!」と2繰り返したのだ。「アバラバタ・・・?」と僕が首を傾げると、幼児が「そうだ」と首を縦に降り、もう一回、口を大きく開けて3度目のあの言葉を発しようとしたところで母親がガバッと振り返り、幼児に「もうやめなさい」と諭し、手を引いて連れて行った。
異国の幼児が僕に分かってほしくてしきりと口にしたあの言葉。悪い呪文でなければよいのだが。幸いなことに、現時点で僕の身には何の変化も起こっていない。それはひとえに僕が鈍感なだけかもしれないのだけど。
僕がこの場を訪れるのは2度目となる。敷地に足を踏み入れるや、ブルーの特攻服(?)姿の男とすれ違う。思わずNと目を合わせて心の中でウヒャーとつぶやいた。しばらく歩を進めたところでNが一言。
「おれはあいつに負ける気がしない」
いったい何がだよ。喧嘩?それとも信仰心?
中へ進むと靖国神社は平穏そのものだった。まるで時が止まったような異空間。この東京のど真ん中に建つ神社が、いかにしてその神秘的で劇場的な特殊効果を手にしてきたか、グルリとあたりを見渡すだけで充分に分かる。
せっかくなので常設展も見学。神武天皇の説明からはじまるのでかなりのボリュームだった。ヘトヘトになりながら辿りついた最後の展示室、そこには戦車や魚雷やゼロ戦などが置いてあった。ふと、目の前を東南アジア人とおぼしき若い夫婦が通り過ぎていき、その後をちょこちょこと2歳くらいの幼児が歩いていた。で、その子がいきなり僕に向かってニコリと笑い、しきりとゼロ戦のほうを指差して「アバラバタ!アバラバタ!」と2繰り返したのだ。「アバラバタ・・・?」と僕が首を傾げると、幼児が「そうだ」と首を縦に降り、もう一回、口を大きく開けて3度目のあの言葉を発しようとしたところで母親がガバッと振り返り、幼児に「もうやめなさい」と諭し、手を引いて連れて行った。
異国の幼児が僕に分かってほしくてしきりと口にしたあの言葉。悪い呪文でなければよいのだが。幸いなことに、現時点で僕の身には何の変化も起こっていない。それはひとえに僕が鈍感なだけかもしれないのだけど。
[ 19:43 ]
中学時代の親友Nがやってきた。アメリカ大使館でビザを取得するための日帰り出張だという。朝っぱらから飛行機で来京し、大使館では全身くまなくボディチェックされた。憮然としながらも、Nはちょっとだけヘンな気持ちになったとかならなかったとか。しかも彼は9つある面接ブースのうち、いちばん使用頻度の低いとおぼしき9つ目へと案内されたという。これにはさすがのNも気弱になって、ああ、これはひそかに怪しまれているのだな、といよいよ観念せずにはいられなかった。そう、N氏のほんとうの正体とは、国際手配中のテロリ…じゃなかった、郷土長崎が生んだ生粋の造船マンだったのである。
結局どうにか大使館を切り抜けたNと赤坂で待ち合わせた。重要な手続きを終えたNはすっかり憔悴しきっていた。ふたりの口から堰を切ったように長崎弁が噴出する。よかった、俺はまだこの言葉を忘れていなかった。その代わり、九州弁ってのはかなり豪胆だ。傍から訊いていると喧嘩しているみたいに聞こえないこともない。僕が気づいた範囲だけでも4、5人が驚いた表情で振り返っていた。ガッチリした体格にもっさり顔、さらにぶっきらぼうな言葉を交わすふたりの姿は、ちょうど北欧のバイキングと似ていないこともない。しかし惜しむらくはNの笑い方だ。彼は可笑しいときにウヒャヒャヒャと笑う。この笑い方は中学時代からちっとも変わっていない。外見はたくましいのに笑い声がウヒャヒャではまだまだ立派なバイキングとは言えない。僕らの修行は続く。立派なバイキングと呼ばれるために。人間誰もが常に修行僧なのである。
結局どうにか大使館を切り抜けたNと赤坂で待ち合わせた。重要な手続きを終えたNはすっかり憔悴しきっていた。ふたりの口から堰を切ったように長崎弁が噴出する。よかった、俺はまだこの言葉を忘れていなかった。その代わり、九州弁ってのはかなり豪胆だ。傍から訊いていると喧嘩しているみたいに聞こえないこともない。僕が気づいた範囲だけでも4、5人が驚いた表情で振り返っていた。ガッチリした体格にもっさり顔、さらにぶっきらぼうな言葉を交わすふたりの姿は、ちょうど北欧のバイキングと似ていないこともない。しかし惜しむらくはNの笑い方だ。彼は可笑しいときにウヒャヒャヒャと笑う。この笑い方は中学時代からちっとも変わっていない。外見はたくましいのに笑い声がウヒャヒャではまだまだ立派なバイキングとは言えない。僕らの修行は続く。立派なバイキングと呼ばれるために。人間誰もが常に修行僧なのである。
2008/05/16のBlog
[ 10:35 ]
5月17日公開の話題作『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』の300文字レビューをアップしました。ぜひごらんください!