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京浜運河の野鳥通信(大井ふ頭の野鳥通信)
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2007/03/18のBlog
「不忍池(東京・台東区)や清澄公園(同江東区)では、約10種類のカモがひしめき合い、マルガモをはじめとするさまざまな雑種が生まれている。カルガモとヒドリガモ、マガモとオナガガモなど、組み合わせも多彩だ」 以上、同記事より。

興味深く読んだ。なぜなら交雑異種の発生原因として思いもよらない説を展開するからだ。

この記事では、「プロナチュラリスト」の佐々木洋さんの見解を紹介する。

「人が与える餌を求めてカモが公園に集中し、過密な環境下で繁殖しようとした結果、交雑してしまった」 
「背景には、安易に餌をやるという誤った動物愛護精神があるのです」


以上同記事より引用。

この餌付けが越冬期の行為をさすのかどうか言及はないが、餌を求めて過密な環境を作り出すということはおそらく越冬時期の事を指すと思われる。餌付けは年中行われるだろうからそれに頼りきり繁殖地への移動を忘れるカモはいるかもしれないが、大多数のカモ類は繁殖地に旅立つ。よって越冬期以外に「過密な」環境は生まれにくい。

ということは都市の住民が餌付行為により生み出した冬場の過密環境下のストレスは、繁殖期でも繁殖地でもない都心の冬の公園で交雑異種の誕生を招くほど大きなものということになる


学問的背景はゼロかつ京浜運河および大井ふ頭という極めて限定的な観察しか行っていない私だが、野鳥のタイムスケジュールというのは極めて正確なものだと感じる。この記事にある例をとるならば、ヒドリガモ、マガモ、オナガガモのメスのうちどれかが越冬期の都心の公園を雛を連れて散歩をする姿を見るまでは今回の記事は信じ難い




交雑発生要因については通常、

①国内繁殖種「カルガモ」の繁殖期に、
本来いるべきでない人工飼育された近種(マガモを原種とするアイガモ・アヒルや景観目的で飼われたマガモが野生化したもの)が接近したため
③交雑が行われた

といういわゆる人為的な「繁殖地分布の操作」が問題とされていた。


全国紙が「プロナチュラリスト」の見解を引用して紹介する影響は大きい。餌付行為は世界的かつ過去何十年に渡り是非が論じられている論点(問題ではない)だが、その是非は慎重に検討されなければならないと感じる

追記
実は受精から実際に卵を産むまでどれぐらい日数を要するのだろうと気になり図書館でさまざまな本を参照しましたが、不思議とどの本にも載っていませんでした。カッコウの托卵(オオヨシキリノ巣に卵を産みつけうんぬんというあの話です)なら多くの書籍に載っているのですが・・・ 

デービッド・アッテンボローの「鳥たちの私生活」に何とか記述をみつけました。カモ類に限らないのですが鳥類は飛行の障害となるため「できるだけ速やかに」産み落とすそうです・・・

またカモ類の精子はメスの体内で数時間から数週間に渡り生き延びるそうです。このプロナチュラリストの方が繁殖地への旅立ち直前の状況に限り見解を述べられているのなら、繁殖地において交雑異種が生まれる可能性はあるのかもしれません

2007/03/16のBlog
今朝7時、東京で初雪が降った。10時点で気温6.5度。これは定期カウントにおいて1月20日の5.1度に次ぐ2番目の寒さ。小型の野鳥が少ないことが予想された。

さらに都心の公園でカウントを行う際の避けられない障害にもあたってしまった。 
・ご近所パトロール隊(総勢18名)の皆様 
・幼稚園児の遠足

この遭遇は都市公園の宿命。果たして大井緑道公園では種類数、出現個体数ともに最低を記録した。これから暖かくなると干潟保全地域へのプレジャーボート侵入や釣り人、潮干狩りの侵入などが懸念される。

トピックス
近隣の東京港野鳥公園にはコチドリが渡来したという。期待をこめて干潟を観察するもコチドリどころか留鳥イソシギさえいない。ちなみに私は3月20日台にメダイチドリが春の渡り一番乗りを果たすと予想している(過去2年も1番乗りはメダイチドリ)。

2月は1度も確認できなかったルリビタキが姿を現す。まったく食べ物は違うが4羽のウソと一緒に地面を啄ばんでいる。

みなとが丘埠頭公園の池に初めてアオサギが飛来。この池には大型のコイ、フナと餌には事欠かない(アズマヒキガエルは既に姿を消した)。

さわやかなさえずりに鳥の姿を探せばモズのつがい。モズは鳴きまねが得意と伺っていたがなるほどこのことかと納得。

大井ふ頭中央海浜公園のウグイスはさえずりが上達。3月9日の「ケキョケキョケキョ ケキョ」から「ホケキョ ケキョケキョ」に。一方みなとが丘ふ頭公園のウグイスは池の枯れ葦の中ひたすら地鳴きを続けている。

ハシブトガラスの巣作りが盛んな様子。今日目撃した運搬中の巣材 ①枯れ枝 ②落下した元の巣の残骸 ③ビニールの切れ端(お菓子の包み?透明のセロファン)
3月16日の大井ふ頭
天候:曇り時々小雨
気温:6.5度

種類数29
出現個体数215
2007/03/09のBlog
[ 17:32 ] [ 観察記録 ]
3月最初のカウント。すでに勝島運河からは海ガモがいなくなり、京浜運河の冬鳥も減少が予想される。一方アオサギの脚・嘴がピンク色になる婚姻色やウグイスのさえずりが期待されるところ。

■カモ類についてはスズガモが1・2月平均45羽の1/3となる16羽。カモ類が減少すると干潟のカイツブリも減少する。タカによる捕食の目的となりやすくなるからかなと思っている(ハジロカイツブリはカモの数に関係なし)。それにしても公園の池にいるカイツブリの鳴き声は本当にカワセミに似ている。

■ウソが再び増加。出現ポイントの水浴び場と桜の樹で合計10羽。

■ウグイスがさえずりの訓練中。今のところ「ケキョケキョケキョケキョ・・・ケキョ」といったところ。

■カワラヒワはアキニレを食べつくした2月下旬以降連日1羽のみの確認。JR大崎駅の周りにもアキニレはたくさんあるのだけれど、誰も食べている様子がない。カワラヒワも国道15号線を超えて内陸には入れない様子。

■久しぶりに生体反応の強い(歩いている)アオサギを見る。脚を見る限りまったく婚姻色の気配なし(2004年はすでに色濃いピンク色をしていた)。

■カラスの亡骸が広範にわたり散見(3羽)される。

3月9日の大井ふ頭
気温10度
天候:曇り

出現個体数:31種
出現種類数:259
2007/03/07のBlog
今年は厳冬が原因ではなく冬鳥の数が多いために餌不足気味だった品川の冬。ヒヨドリもハナミズキ→カクレミノ→トウネズミモチ→タチバナモドキときて最後は地面におりて雑草を食べていた

今日はヒヨドリの新しい食べ物を知る。いっせいに咲きだした「コブシ」を食べているのを目撃。
椿などと違い蜜の部分ではなく花弁そのものを食べる。

3月に入り勝島運河の水鳥は大きく減少した。海ガモ(キンクロハジロ、ホシハジロ)がほぼいなくなる。鳥を気にかけているものにとっては水面が妙にさびしく感じる。
2007/03/03のBlog
何を血迷ったかセーターにベスト、マフラーと冬の装いで勝島運河を散歩。到着したときはすでに汗だく。

今週満開を迎えた菜の花(しながわ花海道)にモンシロチョウを確認(シーズン初認)。汗だくになるのも納得。
こちらは初認か自信がないミツバチ。少なくともこれだけ大量に勝島運河に入ったのは初めて。

有名な「花粉団子」を脚につける。体重の50%近くの重量まで集めるという。
野鳥に関しては2羽のオオバン、ホシハジロを除いていつもどおり。休日ということもあり餌をあげる人が多い。見ていると人それぞれ好みの野鳥が違う様子。

あるご老人はユリカモメがお気に入りで空中キャッチまたは手から直接食べさせる。足元のオナガガモとキンクロハジロはお預けを食らう。

若い女性はキンクロハジロがお気に入りの様子。餌付けに集まる鳥の比率は大抵ユリカモメ:オナガガモ:キンクロハジロは4:5:1。この状態でキンクロハジロにうまく食べさせるのはかなり難しい。キンクロハジロの口元を慎重に狙ってパンを投げ込んでいる(大抵はユリカモメにとられてしまうのだけれど)。

今年もヒドリガモとキンクロハジロは一度たりとも人の餌付けを受け入れないまま越冬を終えそうです。
2007/02/27のBlog
[ 14:37 ] [ 観察記録 ]
首筋を寝違えるというバードカウントにとっては逆境の中カウント敢行。樹上の鳥についてはカウント漏れが多いかもしれない。

ウグイス、モズとつがい行動を目にする。特にモズについては求愛給餌のような動きをする(モズには求愛給餌はありましたでしょうか)。

2月中旬からシメが目立つ。おなじアトリ類のウソ(今シーズンは多かった)と水場が重なり、事実上シメに占領されている。餌場は重ならず、シメはもっぱら地面で採餌にはげむ。

今冬はいまだシメの写真を撮っておらず、今日は比較的餌場が確定していたので木陰からひっそり狙う。明るい地面に出てきたまさに格好の機会をつぶしてくれたのはそう、あのウサギ。再会を喜んで走りよってきてくれたのはよいがその姿に驚いてシメは逃げてしまった。 しかしこの顔で覗き込まれるとこちらも笑顔にならざるを得ない。私の望遠レンズがお気に入りで鼻をこすりつけている。


なぎさの森の通路脇に、猛禽類に捕食されたと思われるカルガモの姿。まだカラスに見つかっておらず原型をとどめている。

これまで京浜運河で捕食跡を見たことがあるのはドバト、ダイサギなど。この池でオオタカを見かけることは珍しくなく、10回のうち9回は若鳥。オオタカにとってはトップスピードで突入する水辺とあわせて(都心の場合)カラスなどから隠れて安全に食することができる隣接した林道のようなものが必要。

勝島運河は襲う場所としては格好の環境だが獲物を落ち着いて食べる地面がないためオオタカが現れないのかもしれない(1羽のハクセキレイに追い掛け回される気弱なチョウゲンボウならよく飛んでいる)。
2月27日の大井ふ頭

晴れ 気温13度

出現個体数:271
出現種類数:26種
2007/02/26のBlog
近所の勝島運河だけのぞく。

勝島運河のオオバンが1日を過ごしているのは護岸沿い。特にお気に入りの場所はないが護岸から3m強の距離をいったりきたりしてすごす。この護岸にあがっているときもある。
オオバンは潜水採餌か浮き餌を食べる。ここ勝島運河でもひとたびオオバンがもぐればこのとおり。大量の水草が手に入る。

一方浮き餌となると都心の水流の例に漏れずろくなものが流れてこない。今日の場合、お弁当のビニール仕切り(笹の葉をモチーフにしたもの)や、
タバコのビニールなど。執拗に飲み込もうとするのではらはらする。この手のゴミで遊ぶのが好きなユリカモメ。先日水草の餌場をめぐってオナガガモの♀に噛み付いたが今日は横取りしようとするユリカモメに襲いかかる。今のところオオバンは勝島運河でもっとも攻撃的な性格の野鳥に認定されている。
ちなみに勝島運河にいるカモ類とカモメ類の合計は依然として200羽を超えています。

明日は定期カウントの予定。
2007/02/21のBlog
勝島運河は定期カウントコースに含めていないがカモ類、カモメ類を中心に200羽近い冬鳥が渡来している。今年はしばしばオオバンも入っている(2月1日の記録はこちら)。
今月中旬から2羽が連れ添っている姿を目撃する。繁殖期が近くつがいが形成された模様。
冬場の縄張りについては防衛意識が強い。今日は採餌に夢中で互いの姿が目に入っていなかったオナガガモと不用意に接近。オナガガモ♀の尾羽をついばんで威嚇。普段こんなことをされることはないのでオナガガモ♀は飛び上がって驚く。

繁殖活動に適した葦原や草原は皆無の勝島運河。お勧めしたい水辺環境が大井ふ頭に1つ2つあるのだが・・・

2007/02/17のBlog
冬季のハクセキレイといえば同種のみならずカワセミ、イソシギも追い払う気性の荒さ。自宅そばで今朝見かけた2羽はすでに合意ができている。連れ添って町内を探検。食肉問屋の軒先でおこぼれを拾った後資材置き場へ移動。
しかしこの資材置き場はお勧めできない。なぜなら近所でも有名な野良猫の巣窟。プレハブ1Fから1匹、続いて2Fから1匹の猫が出てくる。その視線は明らかにハクセキレイに。

2007/02/15のBlog
気温14℃、風速18m。快晴

昨晩関東地方に春一番が吹いた。今日も風向きこそ違うが瞬間最大風速18mの強風注意報の中でのカウントとなった。小型の野鳥は数が少ないことを覚悟の上でのカウント開始。

出現個体数は今年最高の370羽を数えた。しかしこの中には閉鎖環境の京浜運河干潟に避難してきた100羽を超えるユリカモメが含まれる。これを除くと前回2月6日より少ない。

(写真は干潟保全地区に集まるユリカモメ。左上方にいすゞ自動車の本社が見える)
緑道では2羽同時にカワセミを見かけることがなくなった。以前は激しいけんかのシーンをよく目撃した。

2回ほど水面に飛び込んだが採餌は失敗。この池にはアメリカザリガニとメダカしかいない。最近各地の水域でメダカを食べてしまう「カダヤシ」というメダカそっくりの熱帯魚が増えているらしい。蚊を減らす目的で各地自治体が導入したもののメダカを食べてしまう食性に対する認識が低く、おまけに日本の冬を乗り切る耐寒性を身につけつつあるという。鰭の形態で区別がつくようなので今度見てみようと思う。
カワラヒワはついにみなとの見える丘公園のアキニレを食べつくした。よって以前のように居場所が決まってはいないが公園内をさまよう姿を見ることができる。

時には未練が残るアキニレの木に現れる姿も。嘴に土がついているところを見ると直前まで地面で餌探しをしていたのでしょう。

全体として小型の鳥類、特に冬鳥の出現が少ない。2月12日に紹介したジョウビタキ5羽の縄張りも吹きさらしの風の中わずか♂1羽の出現にとどまった。

出現総数:370羽
種類総数:27羽