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京浜運河の野鳥通信(大井ふ頭の野鳥通信)
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2007/07/24のBlog
「キツツキの映像が欲しい」

という問い合わせが番組制作会社から寄せられた。某大御所マルチタレントを冠した番組で、視聴者の素朴な疑問を検証するという内容の番組らしい。「キツツキの映像全部」という極めて不明瞭な依頼だが、どうやらドラミングのアップ映像が必要らしい。

過去のコゲラ映像をいくつか編集して提供した。放映に使われることが決定したそうだがコンタクトしてきた担当者が何度「コゲラ」と訂正しても「キツツキ」といい続けたところを見ると、それほど深い内容ではないだろう。ちなみにこの番組に「素朴な疑問」を寄せて採用されると1万円もらえるが、私は何ももらえない。



どこにでもいる野鳥でも

特定の行動を意図的に記録しようとすると意外に難しい(私は今スズメの砂浴びを撮影しようと四苦八苦している)。

番組といえば先日ナショナルジオグラフィックチャンネルで「高性能ハンター猛禽類」をやっていた。ハヤブサの背中に小型カメラを装着して最大重力25g・時速300kmの世界をリアルタイムに体験しようという内容。動物愛護家がひっくり返りそうな内容だがその辺ニュートラルな私は非常に興奮して見た。時速300kmで滑降しながら窒息しないハヤブサの鼻腔構造は、米空軍の初期型ジェット機エンジンに採用されたそうだ。

ハイビジョン過渡期の自然情報番組
話がそれたが自然情報番組マーケットは予算縮小が激しい様子。民放ではハイビジョン映像を謳った風景映像の垂れ流しに食傷ぎみだ。

ナショナルジオグラフィックチャンネルやディスカバリーチャンネルはハイビジョン規格ではなく、映像の質自体はひどいものが多い。それでも目が離せないのは規格じゃなくて企画の構成が優秀だから(この辺はペイパービューのケーブルチャンネルで鍛えられているからかもしれない)。

ハイビジョンへの過渡期とはいえ、自然情報番組は映像のきれいさより内容の構成を優先した番組構成をお願いしたいものです。






2007/07/20のBlog
大井ふ頭から北東を望めば

大井ふ頭から北東を望めば地平線にシンデレラ城(ディズニーランド)が浮かび上がりそうなものだが、実際には土がむき出しの埋立地が見える(写真の地平線)。この埋立地は東京都23区のごみ最終処理場となる「中央防波堤埋立処分場」。

東京都環境局へのリンク

海上運搬

品川区、大田区湾岸部にはごみ処理施設が複数存在し、ごみ運搬コンテナに積み替え海上の処分場へ運ばれていく(写真は東品川中継センター)。

30年プロジェクト「海の森」計画


7月17日、東京都が推進する緑の東京10年プロジェクト」のスタートにあたり、石原都知事らの植樹が行われたニュースが流れた。この計画の一環として、中央防波堤内側の埋立地に森林が整備されるという。以下産経新聞Webサイト(18日付)より引用。

「海の森計画は、都がまとめた「緑の東京10年プロジェクト」の一環。中央防波堤内側の埋め立て地のうち、日比谷公園の5・5倍にあたる88ヘクタールに、48万本の苗木を植え、30年かけて「海に浮かぶ森」にする。都心のヒートアイランド現象抑制や環境への意識向上を図るのが狙いだ。」
30年という年月の力

大井ふ頭の野鳥風景で中心となる大井中央海浜公園は、今年で開園30年となる。ごみ処分場跡地ではないが、港湾・住宅環境の憩いの場として埋立地に誕生した背景も似ている。

今ではオオタカが越冬し数々の野鳥が繁殖・渡りの中継に利用する大きな森に成長した(埋立地の土壌を豊かに育てたミミズの功績は大きい)。開園当時の写真と比較すると、その変貌に30年の年月の力を感じる。



30年にわたる気の長い見所

自分の寿命が続くのなら、この埋立地が森として整備される過程で特に次の点に注目したい。

①陸地から1km離れた海上の孤島の生態
②千葉県側(三番瀬・葛西臨海公園)と大井ふ頭の野鳥のバイパス(回廊)になるか?


そもそも私の野鳥定期カウントは、1987年に港湾局が実施した大井ふ頭中央海浜公園の鳥類調査から、20年の年月が与えた鳥相への変化を知りたいという動機から始まっている。私の命が続いていて再び30年後にこの地の野鳥カウントができれば小さな幸せかと思う。
ササゴイ・ウミネコシーズン初認

ササゴイは4月29日、ウミネコは7月初旬に確認していた。ただし定期カウント実施時ではなかったため、2007年定期カウントの記録上今日が初認となる。

アオサギ・コサギ・ササゴイは幼鳥

干潟の大型水鳥が目立つ。特にコサギとアオサギは幼鳥が多い。コサギのトレードマークは黒いタイツに黄色い靴下。幼鳥はまだ黒いタイツをまとっていないため、足全体が淡い黄色に見える。

コサギの足について詳細はこちら

ササゴイについては大井ふ頭で数年に1度営巣を試みるが成功を見届けたことはない。
スズメ・ヒヨドリのフライングキャッチ

飛翔中の虫をフライングキャッチすることで有名なのは今のシーズンで言えばツバメ類、秋にはヒタキ類(写真はエゾビタキ)。彼らは名手としての地位を築いている。

あまり知られていないがヒヨドリのフライングキャッチもなかなかのもの。給餌シーズンには蛾を捕まえ巣に運ぶし今日はニイニイゼミを見事キャッチ。又京浜運河には菓子パンを空中に放り投げヒヨドリにキャッチさせて遊ぶご老人がいた。

これまで気付かなかったが、スズメもフライングキャッチを試みる。しかしこちらはお世辞にもうまいとはいえない。逃げまとう蛾を必死に追いかける姿はこっけいですらある。採餌というより遊びかも知れず、ようやく捕まえても食べる様子はない。

7月20日の大井ふ頭
天候:晴れ
気温:26度

出現個体数:219
出現種類数:22

2007/07/16のBlog
西の空
北の空(品川駅方面)
東の空(コンテナターミナル)
南の空(京浜運河平和島方面)
2004年8月の台風16号は、房総半島または三浦半島から迷鳥クロサギ(黒色型)を運んできた。期待して一回りするものの台風による迷鳥は発見できなかった。

3年前にクロサギが現れた岩の上にはイソシギがたたずんでいるのみ。

2004年8月31日の記録へ

2007/07/09のBlog
大井ふ頭の予想採餌地図へのリンク(GoogleMAPで作成)

夕暮れ前に大量のコアジサシが往来
大井ふ頭城南島にかかる「城南島野鳥橋」。夕暮れ前に通りかかったところ上空を通過するコアジサシが目立つ。手ぶらで飛来しては小魚をくわえて内陸へ帰っていく。帰る方向にはコアジサシの営巣プロジェクトで有名な「森ヶ崎水再生センター」があるので、雛への給仕ではないかと思う。

コアジサシ営巣プロジェクトの詳細はこちら→「リトルターンプロジェクト
1分間に8羽で1時間のべ480羽

時計をしていなかった為正確ではないが、1分間に8羽程度飛来する。1時間でのべ480羽。森ヶ崎から2km強、1つの巣につき15分に1回給餌を行うとすれば、ざっと120個程度の営巣ということになる。

時計なしの2~3分計測だし、ほかの場所で採餌しているものもいる(城南野鳥橋方面へ左折せず、まっすぐ東京湾へ直進するものもいる)。一つだけ確実なのはより営巣地に近い京浜運河大井流域は採餌場所には選ばれていないということ。これほど多くのコアジサシを大井流域で見かけたことがない。

見かけるとすれば、少々時期が遅れた求愛給餌を行うペアくらいだ。

求愛給餌の映像はこちら
2007/07/06のBlog
生き残った1羽は大きく成長
これまでの経緯

5月05日 抱卵確認
5月17日 抱卵継続。♀が抱卵する小島の前で他の個体と戯れる♂
5月30日 最初の雛が孵化
6月02日 巣離れ。合計5羽の雛が誕生
6月08日 2羽の雛が消失
6月17日 さらに2羽消失。残る雛は1羽のみ

残る1羽は順調に生育
前回の定期カウント時にはカルガモ親子の姿を確認できなかったため、約3週間ぶりに見かける。座り込んでいる限りは成鳥と見間違えそうなくらい成長した(左下が若鳥)。しかしひとたび歩き出すと羽根や水かきにまだまだ幼さが残る。

母親が歩き出すとその後を追う姿は小さいころと一緒。さらに若鳥がさまよいだすとすかさず母鳥が後を追うのも前と一緒。子離れ・親離れはまだ先の様子。

父親とは和解か?
何の話かというと、雛たちは生後しばらく父親を一切無視。必死にアピール(鳴きたてる)するもあたかもその場所に存在しないかのようにその前を通り過ぎてた。

さらに10日もすると、今度は食べ物をめぐり競合するライバルと認識したのか父親が近づくといっせいに体当たりをかまし、追い払うようになった。カルガモの父親はすごすご引き下がるばかり。

それが今日は成鳥ペアと若鳥、すなわち4月の縄張り確保以来形成された父親を含む「一家」が仲良く採餌を行っていた。母鳥が毛並みをぼろぼろにしながら抱卵しているその目と鼻の先で他の個体とディスプレイまで行った父親も、ようやくその許しを得たようだ。

(注)このカップルについて、抱卵前後は嘴の模様(先端部の黒)で区別できました。しかし現在この母子と一緒にいるカルガモが春以来の同じ♂であるという確証がありません。よって今日の「和解したか?」の部分についてのみは想像に基づくフィクションの可能性があります・・・
干潟の季節がひとつ進む
京浜運河の干潟がまたひとつ季節を進める。繁殖がひと段落した鳥たちが京浜運河に集う(右イカルチドリの写真は2004年11月のもの)。

イソシギ家族が戻る
京浜運河の代表的な水鳥「イソシギ」も5月前から繁殖のため運河の干潟を離れる。7月に入ると3羽~5羽の小群となって戻る。イソシギは幼鳥が育つまで2~3週間家族単位で行動するといわれ、毎年運河でも7月初旬だけは集団で行動する。

イカルチドリが戻る
イカルチドリは通常河川中流域に生息するとされ、都心湾岸部では珍しい。何らかの理由により京浜運河の特定の場所に4年連続で出現している。このイカルチドリも1年のうち3~6月の間は繁殖のため京浜運河を離れる。私の定期カウントでは2月16日以来の出現となる。

ツバメの幼鳥が集まる
ツバメは巣立ち後しばらくすると、水辺の芦原に集い飛行訓練を行う。秋の渡りに向けて飛行訓練が必要で、京浜運河はそんな集合場所のひとつ。今年もツバメが集まり始めた。京浜急行沿いの商店街では引き続き抱卵が行われており、秋には数百羽の群れが見られる。

イワツバメとヒメアマツバメ

今日は定期カウントを終えてからヒメアマツバメとイワツバメの飛翔写真を狙ってみた。まずはイワツバメから。大井ふ頭の場合、ヒメアマツバメと混群を形成している場合が多く、ヒメアマツバメと比較してジェット機型と呼んでいる。

続いてヒメアマツバメ。角が少なくなだらかなブーメラン型。シルエットで見立をつけ、あとは腹の白黒が判別できればどちらかわかる。

ヒメアマツバメについて、東海大学が出版した野鳥大鑑では「ブーメラン型に見えない」と記述している。おそらくこれは「アマツバメに比べ」という意味であり、イワツバメとの比較でいえば明らかに「ブーメラン型」。


ツバメの飛翔撮影は腰を痛める
ヒメアマツバメの写真はまともに枝かぶりだがこれは頭上の枝。前方の視界に現れたと思うとあっという間に頭上に到達、あわててカメラを振り上げたため枝かぶりになった。
このとき不意に上を向いたためしたたかに腰をひねった。おかげで自宅に帰るのにえらい目にあった。
7月6日の大井ふ頭
天候:うす曇
気温:26℃

出現個体数:196
出現種類数:18
2007/06/26のBlog
雨天決行
タイミングと天候が合わないまま前回の定期カウントから2週間経過。よって雨天強行。湿気が極めて高く霧雨とあいまって全身をじっとり濡らす。写真は大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森。対岸の柳にいるアオサギ2羽が霞む。

カルガモ・ムクドリ・メジロの小群形成
留鳥は引き続き抱卵しているものがいるし、商店街のツバメは二腹目の抱卵に入っている。一方で繁殖がひと段落した野鳥たちが形成する小群が目に付く。特にメジロの出現単位は春以降1羽~2羽だったので、今日目撃した5羽の小群は注目に値。



カルガモの羽根
カルガモも10羽単位で干潟に集合。彼らの周りには抜け落ちた羽毛が多数浮いている(写真右)。毛づくろいは陸上と水面いずれでも行うが、陸上で胸部をつくろうカルガモをじっと見ているとハラハラと羽毛が落ちるのがわかる。飛翔能力を失う本格的な換羽は1~2ヶ月も先だろうし、京浜運河の干潟のような開けた環境では行わないだろう。オオタカも2ヵ月後にはこの干潟に戻ってくるから。

昨年7月にはこの干潟にエクリプスのオシドリが現れた(映像はこちら)。
6月26日の大井ふ頭
天候:霧雨
気温:23度

出現個体数:154
出現種類数:16
2007/06/17のBlog
京急鮫洲駅前のツバメ巣立ち
京急鮫洲駅前の商店街は際立ってツバメの営巣が多い。今週末これが一斉に巣立ち20羽を超える群れとなって勝島運河上空を飛翔している。しばらく飛翔するといっせいに生まれ故郷の駅前商店街に戻り、電線という電線で休息する。

巣立ったとはいえまだ顔立ちは幼い。巣を出てからもしばらくこのように親鳥に給餌をねだる。

今年生まれた雛がとうとう1羽に
一方日没後様子を見に行った大井ふ頭のカルガモ家族。巣立ち後4日で2羽の雛が失われたが、さらに2羽が失われた。これで残る今年の雛は1羽となった(写真は6月2日のもの)。

順調だった昨年とうってかわり、今年は成鳥誕生への道のりが危うい。
[ 01:35 ] [ 大井ふ頭の風景 ]
4日前にちらほら花をつけ始めた「みなとが丘ふ頭公園」のネムノキが一気に開花しました。すばらしい香りがします。

この時間帯(PM6:30頃)は丘の周りをヒメアマツバメとイワツバメが飛び交い、又東京湾へ向かうサギ類・カルガモ・カワウなどが編成を組んで頭上を飛んでいきます。丘が高いので飛ぶ鳥がこちらを伺う顔色まで確認できます(最後尾のカルガモははっきりこちらを警戒しています)。