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ばってんの香港フィル日記
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2008/12/01のBlog
R.シュトラウス カプリッチオ”6重奏”
サンサーンス ピアノ協奏曲第2番
R.シュトラウス アルプス交響曲
指揮: エド・デ・ワールト
ピアノ: コーリン・リー

10月の篠崎さん指揮による代打逆転満塁ホームラン演奏から1ヶ月ぶりのコンサート。なお香港フィルはお休みだったわけではなく、その間ブロードウェイものやら、ヨーヨーマやスミ・ヨーのようなビッグソリストを迎えたコンサートやら、アサートン指揮のグレツキの”嘆きのシンフォニー”やら色々やっていたのですが、いずれもskip。で久々に聴きにいったコンサートはR.シュトラウスの大作”アルプス交響曲”。オケだけで120名もの大編成で演奏される作品なので、香港の芸大ともいえるHong Kong Academy for Performing Arts(HKAPA)から約50名もの学生がエキストラで出演。

最初のカプリッチオ”6重奏”はオペラ”カプリッチオ”の冒頭で演奏される前奏曲のような作品。作曲したのが1941年で第二次大戦真っ直中の時ですが、一体こんな落ち着いたノーブルな作品をシュトラウスは作曲したのかな?といつ聴いてもそう感じます。時期が時期だからむしろ作曲家・指揮者シュトラウスにとって、この時勢に有るべき姿を見つめ直した結果、このような作品を作ることになったのでは?と勝手に想像してしまう。6重奏のメンバーはコンマスとVcの首席の2人、そしてHKPOの研修生としてメンバーに入っている4人、という編成。研修生たち(4人の他に数名います)は1年間のシーズンを終えた後、数名だけが来シーズンには正式メンバーとなります。目を閉じて聴いていたら、とても研修生が入っているとは思えない位しっかりとHKPO色(エド色)に溢れた演奏でした。この曲では指揮をしないエド、客席で6重奏を聴いていました。

次のサン・サーンスのピアノ協奏曲第2番。これははっきり言ってつまんない演奏でした。コーリン・リーは2005年ショパンコンクールで6位入賞したHKAPA出身のピアニスト(この年のショパンコンクール優勝者はブレハッチ)。大きな破綻も無いかわりに、何も感じられないピアノでした。オケとピアノとの掛け合いという場面もなく、ただただ演奏が進んだ、そんな感じでした。

さてメインのアルプス交響曲、ぼくは生でこの曲を聴くのは実は初めて。随分昔にカラヤンがこの曲を録音した当時、かなり話題になりましたが、改めてカラヤンの演奏をCDやDVDで聴いてみると、確かに見事な構成美ではあるものの、どこか観光バスでアルプス見学をしているような印象。ちなみにぼくが好きな録音は、コシュラー&チェコpoとコルド&ワルシャワpo。一方かなりずっこけ録音ではChoo Hoey&シンガポールpoってCDもあります。エドはミネソタso時代に録音をしていますが、盛り上げ方や細かいニュアンスがエドの演奏は実に丁寧で、これもぼくはかなりお気に入りです。演奏会でもそれは十分発揮されていました。ただ冒頭からしばらくはやはりエキストラが多いため、十分にHKPOの色が出し切れていない部分がありましたが、頂上にて(Auf dem Gipfel)から俄然音色がエド色に変化!そこから夜(Nacht)まではまさしくHKPOとエドの”アルプス交響曲”でした。

来年エドはこの曲をNHK交響楽団と演奏しますが、果たしてこれほどの素晴らしい演奏をN響は奏でてくれるでしょうか?

さて来週はいよいよマーラーの交響曲9番。オランダ放送poとの素晴らしい録音を彷彿させる演奏に期待が高まります。

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2008/10/22のBlog
ドヴォルザーク; 「チェコ組曲」より”ポルカ”
ラフマニノフ; ピアノ協奏曲第2番
ドヴォルザーク; 交響曲第7番
指揮; 篠崎靖男
ピアノ; ジョン・チェン

前回ヴィエラ先生(マカール)がドクターストップでHKPOを振れなくなったことを書きましたけど(ご本人からもコメント入っています♪)、代役で振られた篠崎靖男さん、ずばり期待以上というより、まさに代打逆転満塁ホームランの演奏でした。

最初の曲のポルカ、これは”のだめカンタービレ”を見た方なら誰でも知っているいわばヴィエラ先生のライトモチーフ(?)。出だしの旋律ではちょっとあれれー?ってとこがあったけど、あとはちゃんと体制を整え直してホッ。

ラフマニノフを弾いたジョン・チェンは今年22歳のシドニーピアノコンクールに入賞したマレーシア生まれでオーストラリア育ちの新鋭ピアニスト。若気の至り、って演奏は微塵もなく、とても丁寧な音楽作りで好感がもてた。丁寧だから小振りな演奏では決して無く、よくコントロールされたダイナミックさはさすが素晴らしいピアニストを輩出しているシドニーピアノコンクールの入賞者だけあります。しかし・・・これはピアノの調律師の責任だと思われるが、高音の音の響きがどうもおかしい。スタインウエイとはとても思えないような音色には少々消化不良気味。

さて通称ドヴォ7、これはとにかく素晴らしかった。ドヴォルザークの後期のシンフォニーの中でも8番や9番とは違い、何かメラメラと燃えるような情熱をぼくはいつも感じますが、篠崎さんの演奏はそのメラメラが実にダイナミックな炎となっていた。とりわけ1楽章や終楽章、ドヴォルザークの作品がこれほどダイナミックで壮大なものだったのか!と再認識をさせてくれるものだった。力強さといっても、ねじ伏せてごり押しをするような粗野な部分は全くなく、音色や旋律、バランスを非常によく作り込んで出来上がった建造物のような音楽。ピンチヒッターで登場して、よくここまで作り込んだ演奏が出来るものかと、篠崎さんの卓越したトレーニング力には驚かせられました。
ちなみにもしヴィエラ先生が振っていたら、旋律のローカル色の強さは感じられるものの、作品を客観的に捉えた上での再認識ということは出来なかったのかもしれない、と聞き終わって強く感じた。

ところで篠崎さんの演奏はBBC MUSIC Magazineの先月号(9月号)のCD付録でマーラーのリュッケルトリーダーが聴けますが、現在は今月号(10月号)が出てしまっているので、少々入手困難かも。入手しそびれた方は2年前にBBCで放送された篠崎さん指揮BBCPOのシベリウスSym.7の番組をon lineで聴いてみてください。こちらをクリックされたらシベリウスの作品紹介と共に、篠崎さんの演奏を聴く事が出来ます。

今回の演奏会、本当に代打逆転満塁ホームランの演奏でした。またHKPOを振ってもらいたい指揮者と同時に、これから超大注目すべき指揮者だと思います。

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2008/10/11のBlog
来週10/18&19に客演予定されていたヴィエラ先生ことズゼニェク・マカールが ドクターストップで香港フィル客演がキャンセルになりました (香港フィルのプレスリリース)。ピンチヒッターで指揮されるのは玉木宏! じゃなくてロンドン在住の篠崎靖男氏

彼についてはぼくは名前だけしか知らないんだけど、意外とピンチヒッターが大活躍するってこともあるし、日本人指揮者がHKPOを振るのは尾高忠明さん以来なんで、素敵な演奏会を期待してます。

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2008/10/07のBlog
ブリテン; 青少年のための管弦楽入門
チャイコフスキー; ロココの主題による変奏曲
チョウ・ウェンチュン(周文中); 風景
エルガー; ”謎Enigma”変奏曲
指揮; ポール・ダニエル
チェロ; トレイ・リー

コンサートでいきなりイヤなことが・・・。演奏に先立ちなんと予告も無く義勇軍行進曲が。そう中国の国歌です。この演奏会の数日前が国慶節、つまり中国の建国記念日だったんです。今までいろんな演奏会にいきましたが、フルオーケストラで国歌を聴いたのは今回が実は初めて。なんでそんな初体験(?)の相手が中国なの!と。ただ不思議だったのはHKPOのメンバーが起立しないで演奏したこと。本来国歌演奏の時、起立すると演奏が出来ない楽器奏者(例えばチェロとか)以外はすべて立って演奏するのでは?

そんなモヤモヤ感の中、演奏会はスタート。しょっぱなの青少年のための管弦楽入門ですが、この作品に限らずブリテンの作品はどうもピンとこないので完全スルー。 続いてチャイコのロココヴァリエーション、この曲は数年前にヨーヨーマが当時のHKPOの音楽監督サミュエル・ウォンとの共演で素晴らしい演奏を聴かせてくれた思い出の曲。しかし・・・、チェロを弾いたトレイ・リー、ちゃんと練習したのか?やる気あるのか?と腹がたつほどしょぼい演奏。オケも彼の低レベルの音楽に引きずられたのか、全く覇気がない。

今夜の演奏会はハズレだな、といやな予感。こういう時こそ、全く知らない作曲家や作品が一新してくれることがあります。 続いてはチョウ・ウェンチュン(周文中)の風景という作品。ガクッ、10分程度の曲だけど、オケのチューニングみたいな曲で、何も感じられない。

あぁー前半終了、そして休憩。もうこうなったらエニグマに賭けよう! エニグマ、これは素晴らしかった!指揮するポール・ダニエルはNAXOSで色々録音していたので、以前から気になっている指揮者だったんですが、veryイギリスの音を奏でてくれますね。香港でエニグマを聴いているのに、なんかロンドンのアルバートホールで聴いているような錯覚に陥りました。香港文化中心って音が上に抜けちゃう感じがするんですが、その感じがアルバートホールと似ている(ホールのデカさは全然違うけどね)。バルビローリやC.ディヴィスなどが聴かせてくれるEnignaの香りをポール・ダニエルは聴かせてくれました。そういえば前々任のHKPOの音楽監督のアサートン、イギリス人だったよね。彼の演奏からは何故かイギリスっぽさが感じられない、なんでだろう???

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2008/09/24のBlog
シューベルト; Sym.5
ブルックナー; Sym.7
指揮; エド・デ・ワールト

エドのブルックナー、香港フィルでの共演はもちろん、CDでも全くを録音をしていないので、どんなブルックナーを聞かせてくれるのか、2008/2009シーズンの発表の時からすごく期待していたコンサート。とにかく素晴らしいの一言に尽きました!とりわけ2楽章の弦のアンサンブル、香港フィルが香港フィルハーモニー四重奏団に変身しました。1stと2ndのヴァイオリン、ヴィオラとチェロの見事なバランス、ブルックナーを聴いてこれほど感動したのはチェリビダッケとミュンヘンフィルが大阪で演奏したブルックナーSym.8以来。3楽章の出だしはちょっと1stヴァイオリンのアンサンブルが危なっかしいとこがあったけど、コンマスのドライブですぐ持ち直し。そして終楽章は大伽藍を垣間見るような壮麗な響き。これこそブルックナー!を堪能しました。

終演後エドと観客のフリートーク。ブルックナーに対するエドの考え方やブルックナーの前にシューベルトを入れた理由などとても興味深い話ばかり。
ところでこのブルックナーのコンサートは香港で1回だけ。香港フィルは通常同じプロを金曜と土曜の2回演奏するのですが、今回は日曜の夜だけ。日曜の夜に先立ち、中国の深センで金曜日コンサートがありました。コンサートのポスターはこの画像の通り。
最初の話に戻りますが、エドとのフリートークの時、こんなお話が・・・。「深センのホールの中はとても明る過ぎるし、音が横に散らばるようなアコースティックで演奏しにくかった」。そして「今夜のコンサートはみんなとても静かに聴いていただいたが、深センではいびきが聞こえた」と。

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2008/09/15のBlog
メンデルスゾーン: 「真夏の夜の夢」序曲
ベルグ: 7つの初期の歌
マーラー: Sym.1
指揮: エド・デ・ワールト
ソプラノ: ダグマール・シェレンベルガー

先週からスタートしたHKPOの2008/2009シーズン。先週はユンディ・リを迎えてのコンサートのため、チケットは高額でおまけに早々に完売する人気ぶり。僕はユンディが好きじゃないんでスキップして、今週からスタートです。 プロを見るとエドとしては珍しく3曲の内2曲が最近演奏したばかりの曲。なお先週演奏された幻想交響曲もちょっと前にやったばかりの作品。もしかしてシーズがスタートして新メンバー加入や夏休みボケ(?)を考慮してちょっと試運転モードなのかな?演奏自体もそんなに作り込まれたって感じじゃなかったし。勿論大きな破綻や曖昧な点は無かったんですけどね。まぁ9月も半ばというのに異常に暑い香港(日中は3234度)なんで、ちょいバテ気味だったのかもしれません。巨人のフィナーレのホルンの起立は無かったしね。

ベルグを歌ったシェレンベルガー、気品のある素敵な声だなぁ。とても安心して聴ける歌手。彼女のサイトから試聴できますから、是非是非(特にフィガロの結婚)。
http://dagmar-schellenberger.de/

さて来週はエドのブルックナーSym.7。これは実に楽しみっす。

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2008/07/08のBlog
フンメル: トランペット協奏曲
ショスタコヴィッチ: 交響曲第7番”レニングラード”
指揮: デヴィッドサートン
トランペット: アリソン・バルソム

このコンサートで2007/2008のコンサートはおしまい。2008/2009のシーズンが始まる9月までHKPOのコンサートは暫くお預け。フィナーレを飾るのはショスタコヴィッチのレニングラードシンフォニー。作品自体はCDなどで何度も聴いていますが、ナマ演奏で聴くのは実は初めて。ショスタコってぼくは実演であまり聴いていないんですよね、1、4、5、8、9、10番位かな。このレニングラードシンフォニーの超弩級録音といえばなんといってもバーンスタインとCSO。どこまで超大になるんだ、って感じでどんどんと音楽が広がっていく。実演で聴いた人はさぞかしおったまげたでしょうね。

さてさてHKPOの演奏ですが、まぁとにかく鳴らす鳴らす、これでもか!って位ふきまくるパイプオルガン席に陣取ったバンド陣も吹くわ吹くわ。耳がぴぃ~ん、って鳴りましたわ。もうちょっとデリカシーあってもいいんじゃない?って感じたけど、ぎゅぎゅぎゅぅ~といつもエドに絞られていることに対して、楽々指揮者アサートンとの演奏で鬱憤晴らしでもしているかのよう。アサートンの音楽作りもイケイケ系ですから、本人もご満足そうでしたが。

なお前半のフンメルのトランペット協奏曲、作品はつまんないわ、トランぺッターは実に凡庸でコメントのしようがなし。

2008/2009のシーズンはユンディ・リとの共演でラヴェルのピアノ協奏曲やベルリオーズ幻想交響曲からスタート。でもユンディの演奏は好きじゃないし、そもそもチケットはさっさと完売状況。ぼくの新シーズンはユンディのコンサートの次の週のマーラーSym.1からスタート。

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2008/07/01のBlog
ストラヴィンスキー: Les cinq doigts、Eight instrumental miniatures、Fire Bird
ブラームス: ヴァイオリン協奏曲
指揮: デヴィット・アサートン
ヴァイオリン: 五嶋みどり

台風の影響でHKPOのリハーサルが短縮された関係で、当初予定されていたストラヴィンスキーの作品が一部変更(3楽章の交響曲→火の鳥)。アサートン指揮でのストラヴィンスキーはもう何度聴かされたかわからん位、アサートンはストラヴィンスキー取り上げるんですが、今回の火の鳥は今まで聴かされた中では一番充実していましたね。やはりエドの薫陶が大きいかな?

さてメインはやはりブラームス。コンチェルトがメインプロになるのはあんまり無いはずですが、演奏を聴くとやはりぶっちぎりの名演奏で、メインに取り上げるにふさわしいものでした。一音一音に全くスキをみせない練りに練りあげた、楽譜に書かれた音符の奥のさらにもうその奥に潜む音楽性か何かを探求しているようなミドリの音楽。以前はそれがかなり窮屈に感じて、ぼく的には正直しんどいな、って思ったんだけど、今回のブラームスはそんな綿密な緊張感の中に何かのびやかさというか喜びのような感じ取れました。いやぁ圧倒されました。

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2008/06/25のBlog
スメタナ: 「我が祖国」より”モルダウ”
ヤナーチェック: タラス・ブールバ
ベルリオーズ: イタリアのハロルド
指揮: イルジー・ビエロフラーヴェク
ヴィオラ: アレクサンダー・ベサ

先週に引き続きビエロフラーヴェクの指揮によるコンサート。前半2曲はいわゆるお国もの。モルダウを聴くと今から4年前のプラハ旅行、そして何と言っても奇跡の名演クーベリーク&チェコpoとの大阪公演をどうしても思い出しちゃいます。先週のチャイコの悲愴を聴いた時もそうでしたけど、あまりにも思い入れのある記憶が頭の中をよぎっちゃって、演奏を冷静に聴くことが出来なかったです。そしてスメタナの作品によく聴かれるあの独特のボヘミア調の独特のリズム感、これはチェコのオケにしか出せませんね。ビエロフラーヴェクの指揮による演奏ですが、なんか空回りしている印象。以前から彼の指揮はどうも印象が残らないというか、食傷気味なことが多かった(CDとか放送を聴いてですけど)んですが、コンサートでもやはり同じでした。

ヤナーチェックの”タラス・ブールバ”とベルリオーズの”イタリアのハロルド”、この2曲はいわゆる「名曲」って言われているけど、何回聴いてもぼくは全然ピンと来ない。こういうのは相性っていうんでしょうかね?コンサートを聴いてもその印象はやはり変わらず・・・。ただしヴィオラ独奏をしたアレクサンダー・ベサですが、実にノーブルで自然な息づかいで音楽を奏でたのは好印象でした。ヴィオラってこんなに素敵な音楽を奏でるんだ、って今回初めて強く感じました。

演奏会当日のお昼、家の近所に観光客相手の野外マーケットがある(LI YUEN STREET)のですが、そこでビエロフラーヴェク夫妻が買い物をしている所を目撃しました。なんかチャイナドレスを買い求めていたようです。せっかくだから声をかけたらよかったな、って今頃後悔しています(全然関係ない話ですが)。


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2008/06/19のBlog
ヤナーチェック: 「利口な女狐の物語」組曲
プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲第1番
チャイコフスキー: Sym.6番「悲愴」
指揮: イルジー・ビエロフラーヴェク
ヴァイオリン: リー・チュアンユン

2006年にチャイコのVn協奏曲で圧倒的な熱演をしたジミー大西、じゃなくてリー・チュアンユンが また香港フィルと共演。 今回は結構難解なプロコのVn協奏曲を演奏したけど、前回よりさらに強烈な印象を残してくれました。 彼の演奏の凄さは何と言っても、音楽へのとてつもない思い入れの深さ。 それが一音一音に徹頭徹尾行き渡っていること、とにかくテンションの高さが半端じゃありません。 30年位クラシック音楽を聴いているけど、彼ほど音楽に没入している演奏を聴いたことが有りません。 香港フィルには申し訳ないけど、バックでオケが演奏していることを忘れるほど彼の演奏に完全に 聞き入っていました。

コンチェルトの前に演奏された利口な女狐の物語、曲名だけは知っているけど、今回のコンサートで 初めて聴く作品でした。なんか夢の世界みたいな感じで、いいですね。チェコの作曲家の作品は 何か夢があるし、姑息な作りがなくて大好き。中世が今なお生き続いているような国だから、 芸術に対する懐の深さが成せる業なんでしょうかね?

後半に演奏された「悲愴」、熱演ではあったけどイマイチだった。3楽章はかなりアブなそうだったし。 カラヤン&BPO、そしてチェリビダッケ&ミュンヘンPOという、これ以上望むものは無い、という演奏を 大阪でナマで聴いてしまったので、わかってはいるものの、脳裏に焼き付いた強烈な演奏を ついついこの曲を聴くと思い出してしまう。 まあそれにこの日の演奏会は、やはりジミーちゃんの演奏が凄くて、悲愴の熱演を吹っ飛ばしたかも しれません。

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2008/06/07のBlog
ラヴェル; クープランの墓
ショパン;ピアノ協奏曲第2番
ブラームス(シェーンベルグ編); ピアノ五重奏曲
ピアノ; エマヌエル・アックス
指揮; エド・デ・ワールト

2007/2008のシーズンをエドがHKPOを指揮するのはこのプロが最後で次回は2008/2009のシーズンがスタートする9月までお預け。今日のプロですが、なんか全然脈絡のない曲ばかり集めたな、って最初はそう思ったのですが、聴きながら肝心なことに気付きました。それがタイトルに書いたオーケストレーション。ラヴェルの曲はそもそも自身がピアノ作品として書かれたものを管弦楽版に編曲、そしてブラームスの作品の方はは管弦楽イジリが好きなシェーンベルグ(オケ版を室内楽版なんかに編曲するし、彼って)による管弦楽版編曲。じゃショパンは?って。ショパンはピアノ作品は素晴らしいものが多いけど、協奏曲(1番も2番も)やアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズのように、管弦楽が絡む作品はどうも?ってなっちゃう。そういうオーケストラ作品の面白さをこのプログラムで紹介したかったのでは?と思います。

さてコンサートについてですが、3曲の中でとりわけクープランの墓がよかったなぁ。実にデリカシーに富んでいて、曲のセンテンスがとても丁寧でノーブル。音色は淡く、原色っぽい毒々しさは微塵も感じられず。それでいて慎重すぎて萎縮した部分は全く無し。久々にラヴェルらしいラヴェルを聴かせてもらいました。

次のショパンのコンチェルトですが、何度聴いていてもつまらない作品ですね。ピアノの付け足しにオケがいるって感じ。それは作曲上の問題だと思う。同じような作品ではパガニーニのヴァイオリン協奏曲もそう。ピアノを弾いたアックスですが、もうちょっとダイナミックさがあってもいいんじゃないかな、って思った。体格の割にはアックス君は気が弱いのか?

ブラームスのピアノ五重奏曲ですが、この作品って徹頭徹尾シェーンベルグ色の作品だと何度聴いてもそう思う。ちょっと編曲に張り切りすぎたんじゃ?3楽章以降の旋律はシェーンベルグがあまりに緻密に編曲したおかげでかえって元々の作品のよさを壊しちゃったと思う。

ところでこの演奏会の様子は6/14の14:35(日本時間15:35)からFMとTVB Pearl、そしてRTHKのサイト( www.rthk.org.hk )で聴く事が出来ます。
特に香港フィル&エドの演奏を聴いた事がない日本の方、上記サイトの中の
Radio4を選択し、視聴してみて下さい。


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ウォルトンのヘンリーV世がメインのコンサートに行ってきました。指揮はエド、そして語りはサミュエル・ウエスト。サムは映画や舞台、TVなどでも活躍する俳優。その彼がヘンリーV世を100人あまりのオケをバックに演じます。なんという存在感!この作品はいつか何かの機会でちょい聴きしたような記憶がある程度。ホールで聴くとやはり印象深いね。それにしてもエドの実に手堅い演奏には毎度の事ながら脱帽です!
ところでヘンリーV世に先立ち、前半のプロはメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」抜粋だったんだけど、仕事の都合で聴く事が出来ず。演奏の様子はこの画像を見て下さい。何か読み上げている馬面のおっちゃん、彼は唐英年という香港政府の財務のトップの人で、あだ名は財爺。香港フィルの財政の25%は香港政庁がサポートしているんで、こんな感じで政府のトップがコンサートに出たり、観客として招かれます。コンサートに来ると言っても、ホールでは全然特別扱いしません。金は出すけど口はださん、そのかわり素晴らしい演奏をして、香港市民を喜ばせよ!って雰囲気です。どこぞの国や地方では財政カットとなると真っ先に文化・芸術関連をターゲットとしているけど、香港では全然違いますです!


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2008/05/28のBlog
例年より少し早く来シーズンのコンサート内容が発表されました。

オープニングユンディ・リを迎えてのラヴェルPf協奏曲(9/5&6)。
翌週にはマーラーSym.1(9/12&13)があります。
マーラーは他にもSym.9(12/5&6)やSym.5(1/7)も取り上げられます。
エドとしては意外な曲としてブルックナーSym.7(9/21)、
オペラものでは演奏会形式でワルキューレ第1幕(9/26&27)。

客演指揮者も充実していますよ!
ポール・ダニエル(10/3&4)やマーク・エルダー(12/12&13)など英国勢、
シンガポールSOの音楽監督のLan Shui(11/9)やHKPOとは名コンビの
呂嘉(Lu Jia)(6/13&14、19&20)、ヨーロッパでも活躍中の
En Shao(1/30&31)、そしてシーズンのフィナーレは昨年衝撃的な演奏を
繰り広げてくれた張弦(7/3&4)とアジアの有力指揮者たちが目白押しです。

その他にはヴィエラ先生、じゃなくてZ・マカール(10/18&19)、
D・ジンマン(1/23&24)など実力派指揮者がぞろぞろ。

ソリストも半端じゃありません。最初に紹介したユンディ・リの他には
ヨー・ヨー・マ(11/9)、スミ・ヨー(11/15)、
スティーブン・ハウ(12/12&13)、ラベック姉妹(3/20&21)、
リン・ハレル(3/27&28)、ジュリアン・ラクリン(4/17&18)、
トゥルイス・モルク(4/24&25)、ムローヴァ(7/3&4)。

ね、凄いっしょ!

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2008/05/11のBlog
昨年来久々のエド&香港フィルの演奏会。
実際には今年になってすでにエドはHKPOを振っているんだけど、
たまたま機会を逸してしまい、ぼくには今年初めての
エドのコンサート。プログラムは次の通り。

リンドバーグ; コラール
グリーグ;ピアノ協奏曲
マーラー; 交響曲第4番
ピアノ;ウェイイン・チェン(陳偉茵)
ソプラノ; ジェシカ・リヴェラ
http://www.hkpo.com/eng/concerts_and_ticket/concerts/concertdetail.jsp?id=60

1曲目のリンドバーグ、最初から最後迄さっぱりわからない曲で、
コメントのしようがないです。現代音楽を聴くと時々感じる
「一体何が言いたかった訳?」ってタイプの作品。

2曲目のピアノコンチェルト。これはウェイイン・チェンとか言う
台湾系アメリカ人のピアニストがせっかくHKPOがいいサポートを
しているのに(特に2楽章などは出色)、さっぱり応えておらず、
何の印象も残らないばかりか、グリークのこの作品を素晴らしさを
見殺しにしたような演奏でした。こういうソリストは悪いけど
来てほしくない(共演してほしくない)ですな。

3曲目のマーラー、さすがはエドの指揮だけあって安心して聴けます。
出だしからちょっとテンポを飛ばし過ぎじゃ?とはちょっと思ったけど、
聴かせどころや要所要所の大事な旋律はじっくり聴かせてくれる。
3楽章はとりわけ素晴らしかったなぁ。楽章の出だしはさりげなく
包み込むようにストリングが鳴るところですが、なかなか気に入った
演奏を体験出来ないけど、エドのは素晴らしかった。
4楽章を歌ったジェシカ・リヴェラ、語るように歌うところが非常に
好感的。こんなに歌えるのよぉー!みたいな歌手が多いので、
その点でも気に入りましたね。

マーラーSym.4は2年前もエドの指揮で聴きました。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/12035
その時も素敵な演奏をしたのですが、最後の最後でフライング拍手。
エドの手が下がりきらないのに、もうパチパチパチ、と。
で、昨日(5/10)のコンサートではこれまた最後の静寂の部分で
バッサァァァーとビニール製ショッピングバックが落ちる音。
落とした当人はぼくの目の前のおっさんでした。
日本では一部のホールではビニールバッグの持ち込みを
規制しているって聞きましたが、香港でもそれをすべきだなぁ。
周りのことをあまりにも考えない香港人が多すぎるし。

さて来週はエマニュエル・パユを招いてのニールセン、
そしてオケ版Ring(通称カラオケリング)。
来春エドはこのカラオケリングをN響と演奏しますし、
かつてシェフを勤めたオランダ放送フィルと録音をしています。
(かなり独特のCDジャケットで発売当時話題になりましたが)。

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2008/05/04のBlog
2006年3月にHKPOと共演をし、実にfreshな印象を残してくれたトネッティがまた香港にやってきました。
曲目は次の通り。
モーツァルト; 交響曲第31番”パリ”
R.V.W.; "揚げひばり"、"トーマス・タリスの主題による幻想曲"
ベートーヴェン; 交響曲第7番

ベートーヴェンを除く全ての曲をトネッティはヴァイオリンを弾き振り。
揚げひばりでは見事なsolo演奏を披露。そして"トーマス・タリス"では1st&2nd Vn, Va, Vcからそれぞれ2名、そしてDbが1名の計9名が舞台後ろの合唱席に陣取っての演奏。
オケと9人のアンサンブルがとてもよくブレンドされていて、実に素晴らしかったなぁ。

通称べー7、トネッティの手にかかるとやはり実に斬新。
ベートーヴェンの手から離れて、今まさにこの作品が初めて演奏されるかのような印象。音楽監督のエドが作り上げるいわゆるオーソドックな演奏とは全然違いますけど、音楽の可能性や多面性、HKPOの演奏技術のさらなるレヴェルアップには、こういうスタイルの演奏は大切だな、って思いました。
なお今夜(5/3)のコンサートにはエドが観客の一人としてホールにいました。

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2008/04/29のBlog
6/27-28に行われる五嶋みどり&HKPOのコンサートに先立ち、 彼女との独占インタビュー(聞き手はぼくと知り合いの2名)が 行われる予定です。
http://www.hkpo.com/eng/concerts_and_ticket/concerts/concertdetail.jsp?id=67

彼女の演奏を初めて聴いたのは1985年、広島平和コンサートでした。
当時ミドリは14歳。それから何度か彼女の演奏会には行きましたし、
ちょっと彼女と喋ったことはありますが、インタビューってのは勿論初めて。
どんなことを訊こうかと今からちょっと楽しみ

何か彼女に質問してもらいたい事があれば、是非コメントを入れて下さい。

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今年弱冠27歳のチェコ生まれの指揮者ヤクブ・フルサ、 ピアノは1986年チャイコフスキーコンクール優勝者で有名な バリー・ダグラスによるコンサートを聴きました。

曲目は次の通り。
グリンカ; 「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ; ピアノ協奏曲第3番
ムソルグスキー(ラヴェル編); 展覧会の絵
チャイコフスキー; 「1812年」序曲

このプロを見ただけで、もうゲップが出そうでしょ(食事中の方、失礼!)
聴いた後の感想もやっぱり、”もう腹いっぱいですがな”、でした。

フルサってのは名前も何も全然知らない指揮者だったけど、 まあ年相応に、そして画像(左ね一応)の印象のように、真面目ーって感じ。
もう少し若いんだから、バリバリやってよ!って部分もあったけど、 今後の活躍に期待しましょう、ってとこでした。

プロにあげられた展覧会の絵、ぼくがもっとも好きな作品の一つなのですが、
過去の刷り込みがかなり強烈。
・1980年に聴いたチェリビダッケ&ロンドンSO
http://battenhongkong.hp.infoseek.co.jp/concert/19800427.html

・1986年に聴いたチェリビダッケ&ミュンヘンフィル
http://battenhongkong.hp.infoseek.co.jp/concert/19861017.html
このコンサートの後に起こったこんな出会い
http://battenhongkong.blog.shinobi.jp/Entry/58/

・そして1990年に聴いたショルティ&シカゴSO
http://battenhongkong.hp.infoseek.co.jp/concert/19900417.html

これらの演奏会を持ち出すのは少々反則ですかね・・・。
しかし香港フィルの展覧会の絵、なかなか立派でした。
フォルムもしっかりしていたし、全体の音色もよくバランスとれていました。

前々音楽監督のアサートンもこの展覧会の絵を(しつこい位に)演奏を していましたが、いつもボケボケな音楽。
それに比べ、このコンサートは本当に急速に香港フィル音楽性の成長性を 実感することが出来ました。

それにしても展覧会の絵の後に1812年を演奏するのはちょっと 余計だったような気がします。演奏自体はとてもよかったので、 心地よい満腹感ではありましたが。

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2008/04/25のBlog
台風接近中の香港で、ぼくには今年初めての香港フィルのコンサート(4/18)に行きました。

指揮: ローレンス・レネス
ヴァイオリン: 諏訪内晶子

モーツァルト: ”コシファントッテ”序曲、ヴァイオリン協奏曲第5番
R.シュトラウス: 英雄の生涯
http://www.hkpo.com/eng/concerts_and_ticket/concert_preview/concertpreview_detail.jsp?id=45

”コシ”は少々軽めの流れだけど、なんとも弦の響きが美しい。
HKPOといえば、「ちょっと弦がねぇー」てのが、ぼくの印象だけど、この日のストリング勢はいいぞ

そんなワクワク感を残して、次は諏訪内晶子の演奏。
5番の演奏する日本人ヴァイオリニストは1985年に広島で聴いた”広島平和コンサート”以来。 その時のヴァイオリニストは14歳の五嶋みどり。
(当時の事はここを見て下さい http://battenhongkong.hp.infoseek.co.jp/concert/19850807.html )
彼女の演奏を聴きながらなんとなくレコーディングで聴いたハイフェッツの事を思い出しました。
そもそもハイフェッツってあんまり好きなヴァイオリニストじゃないのになんでかな?って 思いながら、コンサートプログラムを見たらびっくり。
諏訪内のヴァイオリンはかつてハイフェッツが使っていた1714年製ストラリバリウスだって! 楽器の音色の個性がここまではっきり出てくるんですねー。
諏訪内の演奏ですがとにかく安全運転、シートベルトをしっかりつけて時速60km。 リズムやフレーズの切り込みもなく、とにかく淡々というか平べったぁーい。 アンコールで弾いたバッハ、何の印象も残らず・・・。

さてメインの”英雄の生涯”、これは出色の出来でした。
この曲といえば何と言ってもカラヤンの演奏が有名だけど、レネスの演奏はカラヤンとはまさしく 対局とも言えるもの。カラヤンの演奏はとにかく絢爛豪華、”カラヤンの生涯”とも呼ばれるほど、 何か勝ち誇ったというか、自己顕示欲丸出し、って演奏だけど、レネスの演奏は、悩める英雄って感じ。
この作品にはシュトラウスの曲がちりばめられていることから、30代半ばのシュトラウスがすでに 英雄気取りで作曲したようにとらえてられているけど(そういう風に演奏したのがカラヤン)、 レネスの演奏は若くして超一流の作曲家となったシュトラウスがこれからどのように作曲を 続けていけるだろうか、果たしてこれからも作品を創りあげることが出来るだろうか、と悩み抜いた末に この作品を作ったような印象を受けました。
シュトラウスが愛したモーツァルトは35歳で亡くなりましたが、英雄の生涯が作曲されたのは シュトラウスが34歳の時。英雄の生涯の後、彼は一曲も交響詩を作曲していませんので、 彼はこれから作曲を続けていく事の節目としてこの作品を作曲したようにぼくは思えます。

全体の印象はそんな感じでしたけど、決して弱々しいとかそういうものではなく、一つ一つのフレーズを 実に丹念に、そして旋律の掛け合いのバランスやピークや緊張感のもって行き方が実に見事で、 作り込みがとても丁寧で素晴らしい演奏でした。

1970年生まれのレネスにとって、シュトラウスがこの作品を作曲した年齢とほぼ同じということもあり、 どこか共感する部分があったのかもしれません。ヨーロッパを中心に大活躍をしているレネス、 これからも今までのように指揮をする機会があるだろうか?とどこか悩みながらも、とにかく指揮を 続けていくしかない(人生ってそういうものですが)、そういった心がシュトラウスにそしてこの作品に 大きな共感をレネスが覚え、素晴らしい演奏を生んだのでは、と感じました。
そんな彼の想いをHKPOは実に見事に応えて演奏していたと思います。

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2008/01/05のBlog
01/04(昨日)、ユンディ・リの記者会見に参加しました。
昨年末のDameキリの記者会見には参加者が僅か10人程度だったけど、 ユンディの記者会見はおおよそ100人位集まっていました。
テレビカメラも何台もでており、やはり注目度だけはユンディはあるようです。
でも残念だったのは、音楽的な知識が全くないような質問ばかり。「毎日どれくらい練習するのですか?」なんてのもあった。

ぼくは彼にはこう質問しました。
「全てが欧米のメンバーと指揮者、欧米メンバーとアジア系指揮者、 全てアジアのメンバーと指揮者、そしてHKPOのようにアジア系と欧米系の メンバーがかなり混在し、指揮者はオランダ人(エドのことね)など、 コンチェルトで共演するパートナーのスタイルは実に様々ですが、 それぞれの場合にあなたは自分の音楽をどう保っていますか」

彼はこう答えました。
「自分はまだ若く、そして中国人。西洋音楽の背景となっている文化など、 まだまだ知らないことが多いので、様々なパートナーとはよく練り合い、 話し合って音楽を作って行きます。まさしくチャレンジといっていいのではないでしょうか」

つまりまだまだユンディは自分の音楽を確立したわけでなく、音楽作りを 模索している、ということが言いたかったのでは、と思いました。

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