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2008/03/10のBlog
[ 00:05 ]
[ エジプト ]
上下エジプト統一後の最初の首都メンフィスであった村には、わずかな遺跡しか残っておらず、野外博物館として公開されている。一番の見ものはラムセス2世の横たわる巨像。80トンの石灰岩の一枚岩でできていて、地震で倒れたようです。
ラムセス2世の立像。ガイドブックには別のファラオの像を名前だけラムセスが書き換えたとある。確かに他の像とは似ていない。同様にラムセス2世がカルトゥーシュ(王名枠)を刻んで、自分のものとしてしまった遺物は数多く、昔の考古学者たちはさぞかし混乱したことでしょう。
多くの巨大建造物を建て、ファラオ中のファラオと言われるラムセス2世だが、世界的に人気があるのは、一神教の創始者で悲劇性もまとったアメンヘテプ4世(アクエンアテン)ではないかと旅行中に感じた。日本だとツタンカーメンですかね、やはり。
多くの巨大建造物を建て、ファラオ中のファラオと言われるラムセス2世だが、世界的に人気があるのは、一神教の創始者で悲劇性もまとったアメンヘテプ4世(アクエンアテン)ではないかと旅行中に感じた。日本だとツタンカーメンですかね、やはり。
2008/03/09のBlog
[ 15:00 ]
[ エジプト ]
三大ピラミッドのあるギザからナイル西岸を南下すると、もっと時代の古いピラミッド群があります。実際は旅の最終日前日に回ったのだけど、先に済ませてしまう。
まずは最古のピラミッドといわれるジェセル王の階段ピラミッド。ではなくて、階段ピラミッドをバックにした犬…。エジプトでは行く先々の遺跡に犬や猫がいた。観光客で混雑する神殿通路の真ん中で平然と昼寝中の犬もいて、死んでると勘違いし飛び上がりそうになった。
まずは最古のピラミッドといわれるジェセル王の階段ピラミッド。ではなくて、階段ピラミッドをバックにした犬…。エジプトでは行く先々の遺跡に犬や猫がいた。観光客で混雑する神殿通路の真ん中で平然と昼寝中の犬もいて、死んでると勘違いし飛び上がりそうになった。
祭殿や柱廊、城壁のような入り口などピラミッドコンプレックスとして復元されています。壁の上に並んでいるのはコブラ姿の神。サッカラは古代エジプト王朝最初の首都メンフィスのネクロポリスで、周辺には崩れかけたほかの王のピラミッドもあります。
[ 15:00 ]
[ エジプト ]
サッカラの出土物の一部を展示するイムホテプ博物館へ。
館の名前になっているイムホテプは、ジェセル王に仕えた宰相で、ピラミッドを設計した人。その知識・技術からシュメール人の家系ではないかと推測されている。
映画「ハムナプトラ」に登場するイムホテプは名前だけ借りた別人みたいですね。まだ新しい施設で、訪れる観光客も少ないために撮影もOK。ここぞとばかり撮りまくったけど、ほとんどが手ブレ。
館の名前になっているイムホテプは、ジェセル王に仕えた宰相で、ピラミッドを設計した人。その知識・技術からシュメール人の家系ではないかと推測されている。
映画「ハムナプトラ」に登場するイムホテプは名前だけ借りた別人みたいですね。まだ新しい施設で、訪れる観光客も少ないために撮影もOK。ここぞとばかり撮りまくったけど、ほとんどが手ブレ。
古王国時代の墓から出土した木彫りの像。貴族たちのこういう髪は実はカツラ。髭は付け髭で、あごの下にひもが描かれているものもあったりします。大きなひげほど地位が高く、先がまっすぐなのは生きているとき。死者の像は先が曲がっている。
[ 15:00 ]
[ エジプト ]
引き続きイムホテプ博物館。展示物の内容はカイロ考古学博物館にとても及ばないが、自分が撮った写真で振り返られるのはここだけだからね。
写真は幼子ホルスを抱くイシス神。イシス女神の人気は地中海を越え、聖母マリア信仰の土台となったと言われる。
写真は幼子ホルスを抱くイシス神。イシス女神の人気は地中海を越え、聖母マリア信仰の土台となったと言われる。
2008/03/08のBlog
[ 17:15 ]
[ 映画 ]
上映最終日、最終回にようやく観てきました。
「君のためなら千回でも」(2007年 米)
★★★☆
映像の力を借りても、原作の意訳の域を出ていないと感じました。ポイントとなるエピソードを抽出してつなげてあるだけで、小説の最後のほうの山場はそっくり削除されている。
原作の大きな魅力だった普遍的要素、行間から浮かび上がってくる人間の複雑で繊細な心というものを、せめてどれか一つのエピソードで掘り下げて、映画独自の視点を加えてほしかったかな。それではくどくなるか?
2時間の映画という制限があるけど、私の好きなラヒム・ハーンの最後の嘘が省略されてしまっているのが残念でした。ハッサンの父親アリがほんの脇役扱いだったのも。
しかし、こんなふうに批判するのは原作を知っているからで、読んでいない人には十分に感動的で、興味深いところも多い映画になっていると思う。撮影は中国で行われたようだが、ソ連侵攻前のカブールの街のセットとその後ろに連なる雪山の風景は見応えがありました。
[ 15:38 ]
[ 本 ]
たまたま1980年前後に書かれた作品が続きました。
『マンダリンの囁き』ルース・レンデル著/吉野美恵子訳
(ハヤカワ・ミステリ 1985年邦訳)
引退した弁護士アダム・ナイトンの妻アデラが自宅で射殺される。事件を担当するウェクスフォード主任警部とナイトン夫婦とは、偶然にも、数カ月に中国で知り合っていた。そのときアダムが口にしていた李白の詩、また、アデラが中国で撮影していた写真だけが消え失せていることから、警部は事件の発端は中国にあると考え、ツアー参加者への聞き込みを始める…。
サセックス州キングマーカス警察のウェクスフォード警部シリーズは初読み。初期のものは探さないと手に入りそうにないと諦めてこの12巻目から手にしたが、警部が仕事を離れ、訪中団の一人として中国を旅する場面に前半を費やすこの巻は、シリーズ中では異色なのかも。長く続くシリーズだと、マンネリを防ぐためにいろいろと趣向が凝らされる。
で、その前半の、警部が中国人のガイドに引き回され、湖南省長沙から香港まで、緑茶をがぶ飲みしながらうだるような暑さに耐えて旅する様子が面白かった。エジプトから帰って来た直後に読んだミステリー小説が、旅行記のような内容だったのでいっそう楽しめた。旅行中の描写にはレンデル自身の体験が生かされているのだろうか。中国のこの地域に行ってみたくなりました。マンダリンは中国の官僚のこと。
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『切り裂かれたミンクコート事件』ジェームズ・アンダースン著/山本俊子訳
(扶桑社ミステリー 2006年邦訳)
1930年代の英国。映画好きのバーフォード伯爵は、アメリカの映画会社から新作の下調べとして邸宅に滞在させてほしいとの申し込みを喜んで受け入れる。当初の滞在者は映画プロデューサーとスター俳優の2人だったが、娘のフィアンセ候補2人、遠方の親戚夫婦が加わり、そしてどこかから話を聞きつけた脚本家、イタリアの大女優も押し寄せ、直後から不審なことが起こり始める…。
1981年に出版された復古本格派のユーモア・ミステリー「オールダリー荘」シリーズ第2弾だそう。邸宅の中で殺人が起きて、犯人は滞在していたうちの誰かを推理するというやつです。気軽に読めて、最後の最後まで手抜きのない内容。でも、それだけ。たかがユーモアミステリーであっても、その時代、その土地柄、なんでもいいけど、推理以外にも読んで充実感のあるものでないと最近は虚しさが残ります。本は読んでいる間、楽しめればいいと割り切っているつもりでも。
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(扶桑社ミステリー 2006年邦訳)
1930年代の英国。映画好きのバーフォード伯爵は、アメリカの映画会社から新作の下調べとして邸宅に滞在させてほしいとの申し込みを喜んで受け入れる。当初の滞在者は映画プロデューサーとスター俳優の2人だったが、娘のフィアンセ候補2人、遠方の親戚夫婦が加わり、そしてどこかから話を聞きつけた脚本家、イタリアの大女優も押し寄せ、直後から不審なことが起こり始める…。
1981年に出版された復古本格派のユーモア・ミステリー「オールダリー荘」シリーズ第2弾だそう。邸宅の中で殺人が起きて、犯人は滞在していたうちの誰かを推理するというやつです。気軽に読めて、最後の最後まで手抜きのない内容。でも、それだけ。たかがユーモアミステリーであっても、その時代、その土地柄、なんでもいいけど、推理以外にも読んで充実感のあるものでないと最近は虚しさが残ります。本は読んでいる間、楽しめればいいと割り切っているつもりでも。
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『ホッグ連続殺人』ウィリアム・L・デアンドリア著/真崎義博訳
(ハヤカワ文庫 2005年邦訳)
雪に閉ざされたニューヨーク州スパータで連続殺人事件が発生。HOGと名乗る犯人は、殺人を巧妙に事故や自殺に見せかけたうえで、最初の事件の目撃者である新聞記者に声明文を送りつけてくる。被害者に共通点はなく、捜査に行き詰まるなか、天才犯罪研究家ニッコロウ・ベネデッティ教授が犯人推理に乗り出す…。
1979年のMWA最優秀ペイパーバック賞受賞作。おそらくこの小説の一番の個性は事件のからくりにあると思うのだけど、からくりそのものは途中で薄々予想がつく。しかし、最後で明かされる動機がチープ。いやそれよりも、天才と呼ばれる変わり者の教授のキャラクターがあまり魅力的に思えず残念だった。単に好みの問題でしょうが。あと、心理学者ジャネットが単なるロマンス要員なのもなんだかな…でした。
今月刊行されるレジナルド・ヒルのダルジール&パスコー・シリーズ最新巻が待ち遠しい!
(ハヤカワ文庫 2005年邦訳)
雪に閉ざされたニューヨーク州スパータで連続殺人事件が発生。HOGと名乗る犯人は、殺人を巧妙に事故や自殺に見せかけたうえで、最初の事件の目撃者である新聞記者に声明文を送りつけてくる。被害者に共通点はなく、捜査に行き詰まるなか、天才犯罪研究家ニッコロウ・ベネデッティ教授が犯人推理に乗り出す…。
1979年のMWA最優秀ペイパーバック賞受賞作。おそらくこの小説の一番の個性は事件のからくりにあると思うのだけど、からくりそのものは途中で薄々予想がつく。しかし、最後で明かされる動機がチープ。いやそれよりも、天才と呼ばれる変わり者の教授のキャラクターがあまり魅力的に思えず残念だった。単に好みの問題でしょうが。あと、心理学者ジャネットが単なるロマンス要員なのもなんだかな…でした。
今月刊行されるレジナルド・ヒルのダルジール&パスコー・シリーズ最新巻が待ち遠しい!
2008/03/02のBlog
[ 14:06 ]
[ エジプト ]
まずは一番大きいクフ王のピラミッド。大きすぎて麓からはカメラに収まりません。9世紀に開けられた穴から内部にも入りました。約1メートル四方のトンネルを、しゃがんだ姿勢のまま下って登って…一日300人に入場が制限されていて当然だ。そして、長さ約47メートル、高さ9メートルの登り坂となった大回廊へ。天井が持ち出し構造になっていて、何かの映画で見た巨大宇宙船の中のような空間。その先に石棺が置かれた王の間。四方が大きな赤御影石でできた部屋。照明もなく真っ暗です。持って来た懐中電灯は光量が弱く役立たず。
[ 14:05 ]
[ エジプト ]
クフ王ピラミッドの裏側(南側)には「太陽の船博物館」。展示されているのはナイル川の東岸(生者の町)から西岸(死者の町)へ、ファラオを運ぶのに使われた船。葬儀後に解体されてピラミッドの脇に埋められていたもの。