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ヒメヒカゲ備忘録
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2008/04/06のBlog
[ 22:55 ] [ エジプト ]
引き続き神殿遺跡。アスワンとルクソールの中間にあるエドフのホルス神殿(エドフ神殿)。イシス神殿やコム・オンボ神殿と同様に、古代エジプト史の中ではかなり新しい建造物で、保存状態もよいです。一番最後に増築された塔門にはクレオパトラの父親、プトレマイオス12世が描かれている。
第1列柱室の入り口。この中で転んで肘を捻挫しました! もう1カ月半以上たつというのに完治しません。左肘の捻挫だけでなく、左膝には大きなこぶができて直径10センチくらいの内出血になるし、顔面にも擦り傷。もう少し若かったらこんな怪我はしなかっただろう。しかし、もう少し年を取っていたらこの程度で済まなかったかも。
柱。壁も柱も何かが刻まれていないところはありません。
天井は神殿内を奥に進むほど低くなります。
[ 22:55 ] [ エジプト ]
人間の体に鳥の頭という組み合わせのホルス神に、以前は違和感を感じていたものの、このあたりになるとすっかり馴染みました。エジプト航空のマークにもなっている。左側のハヤブサ頭は太陽神ラー。
王が水か何かをまいている。
いろいろな捧げものを持った女性が描かれている。お香か。
麦か。
ヒエログリフは象形文字だから縦書き横書き自由。横書きは左からも右からも書かれ、どちらから読むかは鳥の象形文字の向いている方向で分かるそう。
[ 22:55 ] [ エジプト ]
一番奥にある至聖所には、エジプト人の血を引く最後の王、ネクタネボ2世の名を刻んだ祠。手前は復元された船型の神輿らしいです。

神殿を取り囲む回廊のレリーフ。一緒にカバ狩りをするホルス神、妻のハトホル神、ファラオ。カバはホルスと敵対関係のあったセト神を表している。
ガイドさんがクレオパトラと言った気がして撮ったけど自信なし。
第1列柱室前のホルス神像。記念撮影する人が順番待ち状態。
アスワンからルクソールまでは、再びコンボイを組んでのバス移動。左手にはナイル川とココナツ畑、右手にはイギリスの植民地時代、世界で2番目にできた鉄道が並行して走り、砂漠の丘陵に民家。国有地の砂漠は安く買えるので、ほとんど平家建て。
そしてこのコム・オンボ神殿は、アスワンから45キロ北上したところにあります。プトレマイオス朝とローマ時代に建造。2つの神殿が合体していて、向かって左半分はハヤブサ姿のホルス神、右半分はこの地域の豊穣の神であったワニ姿のソベク神を祭る。


門の上の日輪とコブラのレリーフ。かなり色が残っています。古代エジプトの神殿などは今は砂色一色なのだけど、本来はかなり鮮やかな原色で彩られていました。
さまざまな柱頭があります。代表的なモチーフはパピルスやハスの花、ヤシの葉など。
王の戴冠式かな。左側がワニ姿の神がソベク神。
古代エジプトのレリーフは、顔と腕、足、女性の胸は横向きに、目と肩は正面から描くのが原則。
太陽暦のカレンダー。人気のレリーフの前にはガイドの説明を聞く団体客が途切れることがなく、むりやり横から撮影。そうまでする必要があったのかと、いつも後で冷静になってから思う(笑)

古代の医療器具のレリーフ。ピンセットや先が曲がった手術器具、薬や天秤などが見えます。
回廊の壁にあったホルス神とソベク神。これは妙にマンガちっく。
コム・オンボ神殿はナイル川の氾濫で崩壊していたのを、柱などは補修して復元しています。写真は2つの神殿を仕切る壁があった場所で、床には石をつなぐ楔の跡。真ん中の隙間は地下に通じる秘密の通路になっていて、地下は宝物庫だったと考えられているそう。
中庭には井戸の形をしたナイルメーターの跡がありました。ナイル川とつながっていて、水位を測って川の氾濫を予測し、税を決めるためのもの。地下水路はワニトラップにもなっていたようです。真っ黒なワニのミイラが安置された礼拝堂もありました。この辺りのナイル川にワニはもういないようです。


2008/04/05のBlog
[ 02:07 ] [ エジプト ]
冬のリゾート地の顔をもつアスワンで、ナイル川を盛んに行き交うファルーカというヨットに乗ったとき。船員だと思っていたヌビア系の男性がタンバリンをたたきながら歌とダンスを披露した後、船上でアクセサリーの店を広げ始めた。歌も楽器も別にうまいわけではなかったので、何かあると踏んでいたが案の定。エジプトにはこんな罠がいっぱいだ…(笑)。
その男性が、翌日はアスワンから100キロは離れたエドフにあるホルス神殿の土産物店で客引きをしているのを見かけた。


アガサ・クリスティが滞在していたホテル。
観光客用の店が連なる通り。ここでガラベイヤを買い、川沿い通りの質素なデパートでネフェルティティの特大バスタオルを買いました。一応エジプト綿。さすがにデパートで売っているものは定価あり。そして安い。でも、愛想のないキャッシャーの男性にボールペンをねだられた。渡さなかった。
エジプト名物のハイビスカスティー。
同じ香辛料店の店先。この玉状のものは何?
[ 02:05 ] [ エジプト ]
アスワンはピラミッドの内部や石棺などにも使われている赤御影石の産地。住宅地の中に石切り場が残されています。切り出した石はナイル川の洪水を利用して下流に運ばれた。
切りかけのオベリスク。完成していれば高さ42メートル、重さ1200トン、最大級のオベリスクになるはずが、切り出す際に亀裂が入り放置されたもの。太陽光線とか男性のシンボルとかいわれるオベリスクはギリシャ語で、「小さな針」の意味だそう。エジプト各地の神殿にあったオベリスクの多くは、17ー19世紀に外国人に持ち出されてしまっている。
硬い赤御影石を削るのに使ったもっと硬い石。
2008/03/30のBlog

なかなか個性的な小説でした。

『天使の牙から』ジョナサン・キャロル著/浅羽莢子訳
(創元推理文庫 1995年邦訳)

癌で余命いくばくもないかつての人気TV番組のスター、ワイアットは知人から死神に取り憑かれているとの相談を持ちかけられる。一方、若くしてハリウッドを去りウィーンで隠遁生活を送る元女優のアーレンは、いくつもの戦火をくぐり抜けて来た報道カメラマンと恋に落ち、人生で最高のときを迎えていた…。


ダーク・ファンタジーというジャンルらしい。ジョナサン・キャロルはその代表的作家の一人らしい。衝撃の展開も読者を引きつけているようだが、読み終えてからキャロルが男性作家と知ったときが、自分には一番の驚きだったかも・・・てっきり女性だと思って読んでいたもので。文庫の表紙イメージに惑わされたか!

死への恐怖が紡いだ小説ととらえると、テーマはシンプル。結末も力強く、印象に残るのだが、そこに導かれるまでのお膳立てが・・・。構成が凝っている割には、人物に地に足がついた感が乏しく、エピソードの一つひとつが薄っぺらとしか思えず、恐怖を煽られるには至らなかった。それは私がこれまで生きてきて、死への恐怖をあまり感じたことがない(頭が考えることを拒否している)せいかもしれないと思ったりした。
また、いろいろな人物が登場し、その人物の視点で綴られる部分もあったりするが、読み終わってみると、アーレンの物語ばかりに偏って力が注がれているように感じ、もう一人の主人公であるワイアットの存在の意味がよく分からない。前半のパートは何だったんだろうと思ってしまいました。

ミステリを読み慣れているせいで、ついプロット重視で小説をとらえてしまうけれど、ジョナサン・キャロルの場合は、思いのままに書き進めていく中で、少しずれた(突飛な)感性が浮き彫りになってくるタイプなのかなと思った。そのずれ加減は面白かった。