ニックネーム:   パスワード:
| MyDoblogトップ | Doblogポータル | Doblogガイド | ユーザ登録 | 使い方 | よくある質問 | ツールバー | サポート |
ヒメヒカゲ備忘録
Blog
[ 総Blog数:738件 ] [ このMyDoblogをブックマークする ] [ RSS0.91   RSS1.0   RSS2.0 ] [ ATOM ]
2008/06/30のBlog
[ 00:21 ] [ 映画 ]

「今夜、列車は走る」を観たときに、アルゼンチンの映画だったらこれが面白いよとすすめられてレンタル。やはり突然職をなくしてしまうおじさんの話。

「ボンボン」(2004年 アルゼンチン)
★★★★☆

初老の男フアン・ビジェガスは、20年もの間まじめに働いてきたガソリンスタンドを、オーナーが代わったとたんクビにされてしまう。再就職先も見つからず、住まいもなくしたフアンは、娘夫婦の家で肩身の狭い日々を送っていた。そんなある日、人助けをしたフアンは、そのお礼として大きな白い犬“ボンボン”をなかば強引に贈られてしまう。家に戻ると案の定、家族の大反対が待っていた。仕方なく、ボンボンを車の助手席に乗せ、あてのない旅に出るフアン…。
(allcinema ONLINEより)


よかったよおー。こういうの、大好き。仕事も家もなくても希望がある! それだけで幸せな気分にさせてくれる映画。「わらしべ長者」を思わせつつ、そうはすんなり事が運ばない。ひねりのきかせ具合が面白かった。

空高く日差しは強いのに、いつも冷たい強風が吹きつけているような荒涼とした大地、パタゴニアの田舎町が舞台。ここも雇用不況が深刻なようで、主人公のフアンが身を寄せる娘夫婦の家も、娘は働いているが夫は失業中。フアンは手作りのナイフを売り歩いて、生計の足しにしようとするが、まったく売れない。このフアンというのが小柄で物静か。いわゆる競争社会の中ではとことん影の薄い男。でも、困っている人は放っておけない性格で、それがきっかけで血統書付きのボンボンをもらい受ける。そして、ボンボンと一緒に行動するようになってからは、周囲がフアンを放っておかなくなり、儲け話を持ちかけてくるようになる。
その変化を、人のいいファンはありのまま受け入れながらも、何か場違いなところにいる落ち着かなさを感じているようにも見える。特にドッグトレーナーとの関係は、見ていてなんだかハラハラした。悪い人じゃないかもしれないけど、フアンとは性格も価値観も違いすぎる。ボンボンもそれを分かっていたのだろうか…。あれはボンボンがひと芝居打ったとしか思えませんが(笑)。ボンボンと再会したときのフアンに笑顔が最高だった。あと、この映画の後味の良さは、クラブ歌手の女性のひとことが大きく影響している。

主人公のフアンをはじめ、出演俳優のほとんどが素人だという。へたをすると犬のボンボンのほうが演技経験があったりしないか。でも、素人劇という感じがまったくないのがすごい。むしろ、物静かでお人好しのフアンをプロの俳優がやっていたら、あざとさのようなものが鼻をつく映画になっていたかもしれない。原題は「EL PERRO(犬)」。


2008/06/29のBlog

面白いと言われて公開終了ぎりぎりに観に行った。
こ、これは……とんだおバカ映画だ(笑)。

「シューテム・アップ」(2007年 米)
★★★★☆

深夜のニューヨーク。銃をもった男に追われる妊婦を目撃した男は、放っておけず助けようとするが、そのまま銃撃戦に巻き込まれる。そして、妊婦は赤ん坊を産み落とした直後に流れ弾に当たって死亡。男はやむをえず赤ん坊を抱え上げ、赤ん坊の命を狙う謎のギャング団から逃亡をはかる…。


いつもはシリアス系の役が多い豪華キャストを揃え、こういう銃撃戦シーンがあったら面白いというの次々と、リアリティ無視でそのままやっちゃった感じが潔くて、痛快! 2万5千発もの銃弾が放たれたらしい。内容は不謹慎なほどに軽いんだけど、とにかくカッコよすぎて笑える。

銃の腕前は100発100中。片手に主食のニンジン、片手におくるみの赤ちゃんを抱えて追ってくる悪に反撃するクライブ・オーウェンが最高にいかす! でも、性格は若干「シリアル・ママ」入ってるかい?(笑) 対するギャング団のボスであるポール・ジアマッティは、元FBIのインテリで、プロファイリングをしたら100発100中を自負。でも、死んだ妊婦の裸のおっぱいに欲情しそうになる変態野郎だったりして。モニカ・ベルッチに関しては、娼婦役というだけで存在感十分でしょう。熟れた豊満な肉体をあらわにして、娼婦にして聖母を演じる。最高にはまり役。

オーウェンの無精髭の生えたたるんだ頬のアップとか、ベルッチの熟れすぎた肉体が、渋い大人の魅力として見えるのは、撮影に香港映画出身の人を使っているせいもあるのでしょうか。他のハリウッド・アクション映画の映像とはひと味違う感じです。そして、大人キャストだけでなく、赤ん坊までもが一癖ありそうな顔つきの赤ちゃんでした。ヘビメタを聴いたり銃を見ると泣き止んで笑う赤ちゃんですからね、ただ可愛いだけではダメなんですよね。

おバカなアクション・コメディとしては「パニッシャー」、渋いキャスティングや音楽使いなどのセンスは「ペイ・バック」を思い出したけど、それらともちょっと違う。監督はミュージックビデオ辺りが出身の若い人だと想像していたけれど、写真で見る限りはそうでもない。


2008/06/24のBlog

土曜日に映画館。19世紀末、ハプスブルグ帝国末期のウィーンを舞台にしたミステリー。

「幻影師アイゼンハイム」(2006年 アメリカ/チェコ)
★★★☆

伯爵令嬢との幼い恋を身分違いゆえに引き裂かれたアイゼンハイムは、傷心のままマジシャンの腕を磨くべく東方への長い旅に出る。やがて、天才と評される幻影師としてウィーンに凱旋したアイゼンハイム(エドワード・ノートン)は、ショーを観覧に来ていたかつての恋人と再会を果たすが、彼女は皇太子レオポルドの婚約者となっていた…。

(大枠ネタバレ)
原作はスティーヴン・ミルハウザーの短編小説。19世紀末のマジシャンの映画といえば「プレステージ」があるが、あちらが次第に天才の狂気をあぶり出していくのに対して、こちらはロマンスに重点が置かれている。マジックを超えた幻想的な物語に思わせておいて、最後の最後で警部ウール(ポール・ジアマッティ)の推理によってすべてが一転するところが見どころ。でも、あれは真実なのかな。マジック好きのウールの想像にすぎないという解釈でなければ、納得いかない部分も若干。解釈はお好きなようにということでしょうか。

映画は普通に面白かったのだけど、なぜか眠くて仕方ない。一緒に見た友人も眠かったそう。前の席の人は気持ち良さそうに鼾をかいていた。梅雨時の低気圧のせいだろうか。「プレステージ」とどっちが好きかといったら、断然「プレステージ」だ。
ルーファス・シーウェルのルックスや雰囲気が、残虐な面を持つ高貴な役にぴったり。「ロック・ユー!」や「レジェンド・オブ・ゾロ」でもそうでしたね。最近は渋さが加わっていい感じ。対して公爵令嬢役のジェシカ・ビールがまったく貴族らしくない、むしろたくましい田舎娘といったルックスで、なぜキャスティングされたのか不思議です。
あのロケットペンダントは、田舎の物産館で土産物として売ってみたらどうか。1000円くらいで売ったら売れそう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

映画の後で、ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の打ち上げコンサートというものに誘われて行ってきた。映画でも主演していたジョン・キャメロン・ミッチェルがゲスト参加。7年ぶりにヘドウィグをステージ上で歌ったとのことだったが、もともと才能があるんですね。歌は良かったですよ。あと、山本耕史はギターがうまい。ヘドウィグばりのコスプレの人たちや、ジョン・キャメロン本人が登場するや感激のあまり号泣しだすファンもいて、圧倒されました。
さて、自分にとって今楽しみな来日ライブ公演といえば、アレなわけですが・・・はたしてとれるかなチケット。まったく予想がつかないのが怖いよおー。


2008/06/16のBlog
[ 00:39 ] [ 映画 ]

「JUNO/ジュノ」を観に行ったら、同じ映画館で、髪をオールバックに固め、くわえタバコ姿のヴィゴ・モーテンセンのポスター見て、ぐわぁああ面白そうだ!とそのまま続けて鑑賞。

「イースタン・プロミス」(2007年 英/カナダ/米)
★★★★

身体に虐待の痕のある14歳の妊婦が病院に担ぎ込まれ、出産直後に息を引き取る。助産婦のアンナは少女の持ち物にあったロシア語で書かれた日記から、少女の身元と赤ん坊の引き取り先を探し出そうとするが、とりあえず日記に挿んであったカードを頼りに訪ねた高級ロシア料理の店で、ロシアン・マフィアに目をつけられてしまう…。

ロンドンにロシア資本が流入するにつれ、裏社会のロシアン・マフィアたちも勢力を伸ばしているんだろうか…。デヴィッド・クローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセンとナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセルら出演。いかにも男が憧れる渋い男を演じるモーテンセンもいいけど、父親の形見である古いソ連製のオートバイを乗り回すアンナ役のワッツも素敵。この2人の関係が、ちょっと古風な映画を見ているようでいいんです。あと、ロシア料理店オーナー役のアルミーン・ミュラー=シュタールが、無気味だったなあ。一見は好々爺なところが。この映画も、出演者が皆はまっているところが観ていて気持ちいい。
マフィアものであり、一つ一つの題材はそれほど新しいものではないけれど、そのパーツの組み合わせが巧くて、魅力的な映画になっている。余計なところのない佳品という印象でした。ロンドンのハマムで全裸のまま死闘を繰り広げる場面など、誇張がないゆえに一層生々しいバイオレンスシーンがあってR-18指定。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

少し前にレンタルで観た映画。「イースタン・プロミス」との共通点は、あのシーンしかない。こっちもある意味、恐ろしく息詰まる場面(笑)。比べるんだったら本来は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」なんだけど、忘れていてまだ観ていない。

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」(2006 米)
★★☆

カザフスタン国営テレビの看板レポーターである主人公ボラットが、取材先のアメリカで、大陸を横断しながら、はた迷惑な大騒動を巻き起こしていくという全米大ヒットのコメディ映画。
差別ネタで笑いを取り、国際問題にも発展したらしいですが、期待したほど面白い映画ではなかった。下ネタも人種差別ネタもストレートすぎて笑う気にならないし、カザフスタンをからかって何の意味があるのかとも思う。そのナンセンスさがいいんだろうか。テレビで見かけたパメラ・アンダーソンに恋をしてしまうという題材だけでも、もう少し掘り下げて、ホロリとさせてくれも良かったんではないか(笑)。でも、これ、素人らしき人がいっぱい出ていて、本気でボラットに騙されて呆れているようなんですよね。どこまでドキュメンタリーなんでしょう。

2008/06/15のBlog

映画館にて。アカデミー脚本賞受賞作。

「JUNO/ジュノ」(2007年 米)
★★★★

同級生と興味本位でした一度のセックスで思いがけず妊娠してしまった16歳の高校生ジュノ。彼女は中絶よりも養子縁組の道を選択し、親友の助けを借りて自ら雑誌で里親探しを始める…。

通常だったら深刻な題材として描かれる十代の妊娠と出産が、主人公ジュノの健気なキャラクターと、オフビート感に富んだ会話によって、力強いヒューマン・コメディに仕上がっていました!
ポリタンクに入ったジュースをがぶ飲みし、近所のドラッグストアに何度も通って妊娠検査薬を試してみるオープニングから、高校生ジュノは妊娠を周囲に隠すそぶりなどつゆとも見せず…。しかし、ジュノはまだ子供、やがて当人の予想を超える大波乱や葛藤が待っているに違いないと思いきや、妊娠を知らされた両親をはじめとする周りの人たちは実に物わかりがよい! だれも動揺や不安をあらわにして大騒ぎしないのは、やさしさや思いやり、互いの信頼感があるからこそ。そして、ジュノはジュノで、妊娠を自ら背負い込んだ試練として潔く向き合い、生まれてくる子供の幸せのためにベストを尽くそうとする。
アメリカの事情は知らないけど、日本ではかなり抵抗を持たれそうな内容をはらんでいる。しかし、後味が悪くないのは、軽妙な会話からうかがえるジュノやジュノの周辺の人々のやさしさや思いやり、信頼感。それが「世の中、こういう人たちばかりだったら、里子として育つ子供についても何も心配することはない」という不思議な説得力を生むからだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

少し前にレンタルで見た映画。「JUNO/ジュノ」と同じくジェイソン・ライトマン監督の前作。

「サンキュー・スモーキング」(2006年 米)
★★★★

全米のタバコ会社が出資するタバコ研究アカデミーのロビイストが、その巧みなディベート能力で禁煙ファシズムに対抗する…。

タバコを例に、害があると認められたものについては、人々に選択の自由を与えず全面排除しようとするファシズム的傾向を大いに皮肉った映画。辛辣でウイットに富んだ会話がてんこもりで、ところどころリプレイして見ちゃいました。
常に批判の矢面に立たされつつ、時には情報操作のための画策にも手を染める。一方で、離婚して別れて暮らす息子からは尊敬できる父親として資質を試されているという状況があり、やがて訪れる自身の大きな危機。これらを弁舌のみでどう収めていくかが見ものです。タバコ業界のPRマンなんて、もはやハンディだらけなので、相手の弱点をうまく利用するしかないのだが、そのことで社会の反感をいっそう煽ってしまってはロビイスト失格。禁煙ファシストを皮肉りながら、喫煙シーンが一度も登場しないのも、同様の気配りでしょうか。タバコについては吸う人にも吸わない人にも中立な立場で作られている映画になっていたと思う。
キャスティングが地味ながら皆よかった! “死の商人”団を自称とする飲み仲間たち=タバコ業界、アルコール業界、銃製造業界のPRマン3人の場面は特に可笑しかった。年間死者数を自慢しあってストレス発散って(笑)。最後にメンバーが増えているオチもヒット。あと、映画会社を訪れた主人公親子が、シャチがアザラシの子供を襲う有名なドキュメンタリー・フィルムの映像にぽかんと見入っている場面は、過激なイルカ・クジラ保護団体に対する皮肉だろうね、おそらく。


2008/06/12のBlog
ルクソールの中心部にあるルクソール神殿は、カルナック神殿の副殿。こちらはざっと200年がかりで、アメンヘテプ3世やラムセス2世らによって建てられた。アレキサンダー大王の時代にも改築が加えられている。
遺跡が砂に埋もれていた時代に遺跡の上に建てられたモスクが、敷地内に共存。古いモスクと新しいモスク、2本のミナレットが突き出ています。

入場料を払って見学したのはルクソールに到着した夜。第1塔門前の対のオベリスクの片割れはパリのコンコルド広場にある。代わりに(?)フランスは遺跡保存の技術援助などをしているようです。
第1塔門の前にはラムセス2世の2つの座像と4つの立像が建っていたが、立像で残っているのはこの頭部のみ。ここも像といえばラムセス2世だらけなのだ
閉花式パピルス柱と王の立像に囲まれたラムセス2世の中庭。

2体の王の座像の後ろに第2塔門があり、アメンヘテプ3世の中庭へと導く開花パピルスの大列柱廊がある。
第2塔門内側で出迎えるツタンカーメンとその妻の像。でも、ツタンカーメンの名前を示すカルトゥーシュは、後にラムセス2世が自分の名前に掘り直してしまっている。
大列柱廊の左右の壁には、カルナック神殿からルクソール神殿まで神輿を運び、また戻っていく祭りの様子が細かく描かれている。

これは曲芸師。
2列の閉花式柱に囲まれたアメンヘテプ3世の中庭。ここはナイル川が近いため地盤が弱い。一度は崩壊した柱の下から石像や宝物が見つかり、今はルクソール博物館に展示。
スフィンクスが両側に並ぶ参道は、2.5キロ離れたカルナック神殿まで続いていた。







ルクソールでは翌晩、急遽オプションでルクソール博物館を見学。
200年前にイギリスに持ち出され、アメリカの大学に売られた後にエジプトに返還されたラムセス1世のミイラがあったり、優しい顔に立派な付け髭のトトメス3世の像、ワニ神とアメンヘテプ3世の像、人気の高いアメンヘテプ4世(アクエンアテン)の像と独特な作風のアメン神殿の復元壁画、金箔が施された牡牛姿のハトフル神、ツタンカーメンの戦車など・・・。
ルクソールでの出土品が時代順に整然と展示され、ライティングも暗くていい雰囲気。所蔵品が多すぎて並べて置いてあるだけのカイロ考古学博物館とは対照的に、美術館のようでした。

2008/06/09のBlog
エジプト旅行のハイライトは、国家最高神であるアメン神信仰の総本山、カルナック神殿! 約2000年をかけて歴代の王たちが建造物を追加したり改築してきたため、とてつもなく広く、まだ発掘されてない区域も広大。3時間の見学時間ではとても全部回り切らず、見落としたところもいっぱいあります。ここはもう一度行ってみたい。
まずは第1塔門前にある羊頭のスフィンクスの参道。当時はこの辺りがナイル川岸だったようです。

神殿は奥に進むほど時代が古くなる。一番外側の第1塔門はエジプト人最後の王ネクタネボ1世、2世の時代に建造途中で終わっており、内側には塔門を建てるための日干し煉瓦の足場が残されている。
第1中庭の左手にはセティ2世神殿があり、アメン、ムト、コンスのテーベ三柱神を祭っている。
中庭右手にはラムセス3世神殿。両脇にオシリス姿の王が並びます。先を急ぐので素通り。
第1中庭の中央にはアラバスター石の生け贄台。両脇に5本ずつの巨大列柱。