ニックネーム:   パスワード:
| MyDoblogトップ | Doblogポータル | Doblogガイド | ユーザ登録 | 使い方 | よくある質問 | ツールバー | サポート |
サンフランシスコ発: XYZ digitalogue
Blog
[ 総Blog数:25件 ] [ このMyDoblogをブックマークする ] [ RSS0.91   RSS1.0   RSS2.0 ] [ ATOM ]
2004/08/07のBlog
アメリカ人から一番よく聞く日本語の話し言葉は「サヨナラ」。じゃあメディアで一番よく目にする日本語の活字はなにかというと、これが「ゲイシャ」なんです。数年おきに「Geisha」菌がサンフランシスコ湾岸地域に一夜にして出現し、ある日突然消えていくのです。

で今回「Geisha」菌が出現したのは6月末。街灯にくくり付けられた昇りや(写真参照。クリックすると拡大)バス停のサイドポスター、バス車体の横パネルという形で大発生。なんでゲイシャがサンフランシスコ湾岸沿い在住の、教養あるアメリカ市民のイマージネーションを揺すぶるのかピンときませんが、商業ベースにのせると見返りはあるらしい。

というのはアジア芸術美術館の今年夏の特別展示がなんと Geisha - Beyond the Painted Smile。「ゲイシャ - 白粉(オシロイ)ペッタリの笑顔の向こうに」とでも言いましょうか。で冷めた気持ちでチェックに行きました。

びっくりしたのは、昔美術の教科書で見たり、切手のデザインにもなったかの有名な「踊子像」が入ってすぐ右の壁に、ノンシャランと、こともなげにかかっている。ミネソタ云々の所蔵となっているので「へぇー」。国外に流出した傑作の一つなんだね。

その向かいにかかっている三つの掛け軸の一つが、踊子像に負けず劣らず有名な女人像。粋な着物があまりに美しいのでどこの所有物かは見すごしたが、日本では写真でしかお目にかかったことがないので、多分これも流出品だろう。

歌麿、豊国、北斎の作品がゾロゾロ揃って見れるのも、日本ではあまりないことなんじゃないでしょうか。

ゲイシャ=売春婦という連想は誤解で、三味線とか日本舞踊の玄人というのが本当のゲイシャ像と、アメリカ人を啓蒙するのが目的らしき展示でありました。これからの芸者プロフェッショナルはそうかも。でも以前はね... ムムー、まあいいか。

この展示は9月26日まで。ここへ行ってゲイシャの写真をクリックすると展示物の案内が見られる。

蛇足: なんでゲイシャがアメリカ人の心を引くのかという謎を解こうと、「似たような興味を持つとしたらアメリカでは何だろう?」としばらく考えて思い当たったのが「ウィッチ」、つまり「魔女」。

魔女狩りはマサチューセッツ州のサーレムで17世紀に本当に起こった事件で、20数人が火あぶりなどで処刑された。で美術館でもらったパンフレットを見たら、なんとこの展覧会、そのサーレムにあるエセックス美術館が企画し、サンフランが借りてるんだって。調べてみるとこの美術館、地元だけあって魔女狩りの資料収集で有名だそうな。

ゲイシャがアメリカ人の心を引くのは、やはり魑魅魍魎(チミモーリョー)、おどろおどろした物に対する興味、つまり怖いものみたさなんでしょうかね。そう言えば展示会のポスター(写真参照)、なんかおどろおどろしたところがあるのは否定できません。

蛇々足: 今ふと思ったのですが、この展示会に出品されている浮世絵は、すべて海外(アメリカ)流出品じゃないでしょうか。だってもし日本の美術館から借りてきたらコストのかかりすぎです。だとしたら、国宝級も含めて日本でなかなか見られない作品ですから、行く価値、大いにあるかも。

2004/07/18のBlog
[関連したBlog]

うん、応答がパリから来るというのが気に入りました。どうもありがとう。

「華氏911」に兵士のリクルートシーンがありますが、それを取るために、マイケル ムーアは自分の生まれ故郷へ飛びました。どうしてか? 小さい頃から兵士のリクルート隊を目にし、米軍へ入隊した同級生や近所の人のニュースを聞いていたからだと思います。リクルートだってお金がかかるので、米軍も効率の良い町を狙うのは当然。マイケル ムーアは映画に憧れ、こんな貧しい町から飛び出したに違いありません。

「華氏911」はそういう意味で、マイケル ムーアが自分のブルーカラー・ルーツを前面に叩きつけて制作したドキュメンタリーです。

あなたが『もう目を覆いたくなるほど下品で子供っぽい』と言うのはよくわかります。このドキュが日本人の洗練された鑑賞眼に耐えられるかどうかについてはちょっと疑問があるからです。

ではマイケル ムーアはこのドキュメンタリーを誰に一番見せたかったのか? 『こうしないとなんにもわからない』とあなたが腹立たしく思うアメリカ人、政治的にも「文化的」にも洗練されてないアメリカ人の層、大統領が嘘をいうはずがないと信じて、ブッシュに投票してしまう層ではないでしょうか。

「華氏911」はマイケル ムーアの怒りです。自分の子供を戦争に出しはしないが、戦争を行うかどうかを決定する人たち(クラス)への怒りです。石油をぶん捕りに行くのに口実として利用された911の犠牲者、911で家族や友人を失った人々の怒りです。(マイケル ムーアはこのドキュメンタリーを世界貿易センタービルと共にふっとんだ相棒に捧げています。)

マイケル ムーアは911からイラク戦争へと展開してゆく過程でTVネットワークに無視された事実を画面に取り上げてゆきます。インテリに疎外感を感じ、庶民的なイメージのブッシュに親近感を感じる、保守的なアメリカのブルーカラー層に、イラク戦争のからくりに「目を覚ませ、一緒に怒ろう!」と訴えるためです。それが「華氏911」だと思います。

このドキュのトレイラーへのリンクはここにある

写真: ネットから拾って来た写真。カエルのジャンプみたいで愉快だが、出所のURLは不明。
2004/07/11のBlog
英国政府の科学顧問、ディビッド キングが、二酸化炭素による気候の変化の方がテロリズムよりもっと大きな脅威だと発言したのは今年の一月だが、こんどはシェル英国の会長、ロン オクスバーグが同一意見なのを表明。

6月17日版の英国ガーディアン紙のインタビューでオクスバーグ卿は、二酸化炭素を捕獲して地下に貯蔵する炭素隔離技術は難しい技術だが、車外に排気される前に二酸化炭素を分離貯蔵することは可能なので、早急に実行すべきであると発言。それなくして世界が生き残れる可能性はほとんどなく、現在のペースで二酸化炭素が排気されると予想できない悪い結果を生むと述べた。

この発言を聞いて安穏でないのは石油業界だが、シェルとBPなどのヨーロッパ系石油会社は二酸化炭素が気候変化の原因であるのをすでに認めており、二酸化炭素の排気減少や代替エネルギー開発を行っている。

一方、アメリカ系石油会社はヨーロッパとは正反対。2002年6月、エクソンモービルのレイモンド会長は「化石燃料と地球温暖化を結びつけるリンクは証明されていない」と発言してるが、その態度をいまだに固持している。

ソース

地球温暖化の方がテロより大きい脅威というのは、ブッシュにもミスター小泉にも耳をこじ開けて聞いてもらい発言だ。

写真: ゴールデンゲートパークのバラ園。いまが盛りだ。

2004/07/08のBlog
3回目のトライでやっと券を購入するのに成功したが、このドキュメンタリー、穏やかならぬ部分がある。皆さんご存知の通り、現在、アメリカには徴兵制がない。志願する人も少ないこのイラク戦争、ブッシュの誤算で長引くに従い、兵士の補充が必要不可欠。そこで米軍が兵士のリクルートに行く。どこへ行くか? そこが穏やかならないのだ。

不況に苦しんでいる州、例えばミシガンの、貧しい家がお客さん層のショッピングセンターへ行くのだ。現在アメリカは不況の真っ最中。サンフランシスコも不況だが、ミシガンの都会はずれの不況の程度はサンフランとは比較にならない。仕事のない人は何もする事がないので遊んでいる。ふさぎこんでるより、遊んでいる方がましだが、そんな人たちのうちの若い人に「どうだい、軍に入らないかい」と話しかける。

生まれ故郷らしいミシガンのとある町で遊んでいる子供を集め、マイケル・ムーアが「誰かイラクへ行っている人を知ってるかい」と尋ねる場面がある。すると十人中6人ぐらいが手をあげて「ぼくの兄が行ってるよ。」「いとこが行ってる。」等々...

一方、ワシントンDCには上下両院で約480人の議員がいるが、そのうちイラクに子供を送っている議員はただ一人。「戦争を起こす時は、まず議員達の子供を最初に戦争に送るべきなんじゃないか」とマイケル・ムーアに話しかけられた議員は、怪訝な目指しをマイケルに向ける。(プレビューの表紙のスチールがその写真だ。)

この対比を見ていると、アッパーミドルクラス(中流階級中の上クラス)はアメリカが戦争するかどうか決め、貧乏人の子供達が実行するという図式が見えてくるので気分が悪くなるのだ。

この映画、もちろん反ブッシュだが、民主党に対する批判も手厳しい。

蛇足: 映画館の外に出たら、他にも日本人観客がいたのに気がついた。

プレビューはここを押すと見られる

写真: ノースビーチのワシントンスクェアにある教会。後ろにコイトタワーが見える。
2004/06/26のBlog
[関連したBlog]

「高年齢層の増加」から「シルバーブーム」へ

上記ご意見と「年金制度は人工的な存在」を拝見しました。特に年金制度に対して意見があるわけではありませんが、あなたの提案の前提が気になり、いくつか気がついたことを書いてみたいと思います。

1「年金制度は人工的な存在」で自然にはない制度ということですが、「文化」というのはすべて人工的。農業、医療制度、結婚制度、学校/教育制度... 虫歯のつめ物をしていたり、ペースメーカーを使ってたら不自然でよくないということはないでしょう。

現在、自然な人間は先進国には存在しない、すべての人は「サイボーク」という人もいます。私はコンタクトと眼鏡を使っているので、サイボークの考え方が好きです。

2 75パーセントの財産は50代以上の所有で「資産が高年齢層に偏在」とのことですが、仕事を始めたばかりの若年層より20年、30年、40年働いた世代の方が貯蓄する期間が長いので貯蓄額が大きいということもあります。途中で結婚すればさらに効率よく貯蓄できます。

また政府の政策の変化は大きいと思います。「貯蓄の奨励」で働ける年代をすべてすごした現在の60才以上の人が、消費より貯蓄に励んだという事実を見過ごす事はできません。

現在のように利子が1パーセント以下というのは、非直接的ではありますが立派な「消費の奨励」政策です。この政策実施十数年中にテレビを通じて「消費」を学んだ人々は、消費を美徳と考え、貯蓄より消費に励んでいると思われます。そのため、前世代よりさらに貯蓄率が低いかもしれません。

3 「日本ほど長寿で高齢化比が高い大国は、人類史上類を見ません。」これは日本と欧米諸国が人類史上初めて経験している問題と理解してます。医療制度の発達が大きな原因でしょう。

欧米諸国より、はるかに日本を長寿国にしている原因の一つで、日本にいる方はあまり気がつかないと思われるのは、平均的日本人の知識の高さにあると思います。いつも日本に帰ってびっくりするのは、視聴者が理解できるのを前提として制作されている日本のテレビ番組、特にクイズ番組の質の高さです。どのような物を食べたら体によいかというのを、特に家にいる人たちを対象に繰り返し伝達(教育)し、視聴者はその知識を使用しています。この知識が人々をより健康的に長生きさせるのに役立っていると思います。さらにこのような知識の普及が、どれだけ日本の社会全体の医療費支出の減少に役立っているか、金額にするとバカにできないと思います。

ベビープームが起こった時、学校の増設、先生の育成、交通機関の拡充、家族用娯楽設備の拡充などで、混乱はありながらも社会は対応してきました。今度は「高年齢層の増加」が起こっています。このような変化に社会は柔軟に対応できることを「ベビープーム」は示しています。

「貧乏人の子だくさん」を「ベビーブーム」と呼ぶ事によって視点を変え、対策を練ってきたように、「高年齢層の増加」を「シルバーブーム」と見方を変え、現代の姨捨山的発想から抜け出して、肯定的に対応する時期が来たと思います。またこのような見方の転換により、社会の新しいニーズに答えるサービス事業の育成、促進、発展ができると思います。

老人ブームといいながら、老人をほとんど見かけない東京に、訪日するたびに違和感を感じます。シルバーブームなのにデパートに行くと、高年齢者用の売り場、レストランがぜんぜんない事に驚きます。サンフランシスコでは老人がもっとたくさん外に出ています。(しかし老人用売り場はまだないみたいです。)

若者に会わせて短すぎる電車の停車時間、またスピードの速すぎる駅のエスカレータなどは通勤時間以外にはゆっくるさせるなどによって日本の健康なシルバー世代が他の人に頼らなくとも外出でき、買い物や旅行を楽しむことができるよう、物理的環境を整えるのが急務だと思います。

以上、お粗末様です。これからも面白い話題を取り上げて行ってください。