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カフェバグダッド(アラブ、イラン、トルコなど中東の文化を紹介するブログ)Cafe Baghdad
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2005/10/24のBlog
来春から装い新たに始まるNHKテレビ「アラビア語会話」のキャスティングについて、確かな筋は、アブドラ・アルモーメン氏(エジプト出身)が、次回も続投する見通しだという。ラナ・デュベイシさんは、東大で博士号を取得してレバノンに帰国したので、次回は出演しない。学習者役の日本人(前回は落語家、柳家家緑氏)のキャスティングについては、未定だという。師岡カリーマ氏は、もちろん不動。
次回「アラビア語会話」は、現在再放送中の「初版」よりも、より初歩的な内容になるようだ。
2005/10/20のBlog
確かな筋によると、NHKテレビ「アラビア語会話」の新シリーズが、来年4月から放映されるようだ。今年暮れから収録を開始するという。講師は、現在再放送中の前回と同じく師岡カリーマ・エルサムニーさん。アブドラ・アルモーメン氏、ラナ・デュベイシ氏ら、他のパーソナリティが再び登場するかは不明。
師岡カリーマさんは、前回果たせなかった、イラクのスーパースター歌手、カーゼム・アッサーヘルのインタビューに闘志を見せている。成功すれば、番組の中で紹介される予定。

NHKテレビ「アラビア語会話」
2005/10/18のBlog
[ 18:58 ] [ 映画・演劇(中東) ]
11月19-27日に、アジア作品を中心とした映画祭「第6回東京フィルメックス」が開催される。

公式HP

中東の作品としては、今やイラン映画の巨匠モフセン・マフマルバフ監督の「セックスと哲学」や、イスラエルの鬼才・アモス・ギタイ監督の「フリー・ゾーン」が上映される。
「フリー・ゾーン」には、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地出身のナタリー・ポートマン(写真中央)も出演しているようだ。
2005/10/16のBlog
[ 15:19 ] [ カフェバグダッド ]
10月29、30日の両日、横浜みなとみらいの「パシフィコ横浜」で開催される「横浜国際フェスタ」は、横浜市国際交流協会などが主催する国際交流イベントです。広大な「展示ホールA」に、国際協力・交流活動を行うNGOなどの展示ブース、出店などがところ狭しと並びます。カフェバグダッドは、来場者出入り口から入って一番奥の左サイドに設置される「食販コーナー」に店開きをします。

フェスタHP
提供するアラブの飲み物は、
カルカデ(ハイビスカスティー、写真左)
ヘルバ(ヘルバと呼ばれる植物のタネを煮出してミルクで割ったもの)
ミントティー(ミント味の紅茶)
ソビヤ(エジプトのココナッツ味のドリンク)
の4種類。ソビヤはカフェバグダッドで初登場です。
2005/10/09のBlog
[ 19:18 ] [ 映画・演劇(中東) ]
山形国際ドキュメンタリー映画祭2日目の10月9日。
国際コンペ部門の
「生まれなかった映画たち」(オランダ)と
アジア千波万波部門の
「大統領ミール・ガンバール」(イラン)
「金槌と焔」(イギリス)を観る。

ところできのう観た「アフリカ・ユナイテッド」(アイスランド)は、中東と無関係なわけでもない。この作品が取り上げたアイスランドサッカー3部リーグチーム「アフリカ・ユナイテッド」の監督、ジーコ(ザカリヤ)は、モロッコからの移民。メンバーの主力はアフリカ出身者。アイスランド人が一人もいない各国混成のこのチームが、内紛を繰り返しながらも、次第に強くなっていく、という、ドキュメンタリーとは思えぬ話だ。英国社会派・ケン・ローチ監督の移民モノのようなシリアスさはないが、「ブラス」とか「フル・モンティ」といった英国映画人情モノの雰囲気をかもし出す秀作だ。

「大統領ミール・ガンバール」(イラン)は、今夏のイラン大統領選挙に出馬した東アゼルバイジャン州の74歳の男性、ミール・ガンバールの選挙戦を追った作品。両手の不自由な男性セイフォッラーの助けを受け、自転車で北イランの村々を回る風景も美しい。上映後のティーチ・インで、モハマド・シルワーニ監督は、前作2作が、イラン当局の検閲により、国内での上映を禁止されたことを明かした。今作品は、2分程度の場面の削除を命じられたが、上映を許されたという。
今回の大統領選では立候補者が、ミール・ガンバールを含め2500人。監督は、彼の「一途なところが好きだ」というようなことを話していた。選挙戦にあたり、すでに閣僚名簿を用意したりしているガンバールの本気ぶりを面白おかしく描く一方で、イラン社会のある種の健康さのようなものを感じる。
とはいえ監督は、ドキュメンタリー映画も「その国、しゃかいのほんの一部分の断面を描いているにすぎない」とも語り、検閲といった、イスラム革命体制での厳しい現実があることも示唆していた。

映画祭公式HP


2005/10/08のBlog
[ 23:50 ] [ 映画・演劇(中東) ]
なんと6年ぶりの山形国際ドキュメンタリー映画祭。山形の街も、全体的によくもわるくも新しい建物が増え、こぎれいな感じになり、情緒は薄れた。
映画祭の実質的初日となった8日の土曜日。筆者が鑑賞したのは、
国際コンペ部門の
イラク--ヤシの影で(オーストラリア)
アフリカ・ユナイテッド(アイスランド)
と、
「アジア千波万波」部門の
「記憶の足音」(レバノン)の3本。
レバノン映画財団勤務というレイン・ミトリ監督の「記憶の足音」は、レバノンの首都ベイルート随一の繁華街、ハムラ通りで32年の歴史を刻んできたカフェ「モッカ」(Modca)閉店をめぐるドキュメンタリー。「モッカ」は、水タバコはなく、まあいってみればフランス式のカフェだが、多分一度だけだが行ったことがあり、なつかしかった。
レバノン内戦の間も含め、知識人やジャーナリストなどの議論の場として親しまれてきた「モッカ」が閉店し、跡地にチェーン衣料店が開業するという事件に監督は「ベイルートの一つの時代の終わり」を見たという。
「モッカ」閉店を惜しむベイルートの若者が、カフェ存続を目指して、オーナーへの働きかけや街頭デモを行う。作品は、こうした若者の動きを追いかけつつ、合間に、男が、パリ5月革命や天安門事件のてん末を朗読するシーンを挿入する。
上映後のティーチ・インで、ミトリ監督は、作品に、パリ5月革命や天安門事件についての朗読を挿入したのは、カフェ閉店に反対して立ち上がったベイルートの若者と、パリや北京の若者の「類似性」を指摘して賛美するためではなかったと明言した。むしろその逆で、カフェ閉店反対運動は、監督が「あの時代に生まれたかった」というパリ5月革命や天安門事件とはかけ離れた「自己満足行為」だったのではないか、と指摘した。つまり、若者たちは、閉店を覆すことはできないと確信した上で、自分たちがしていることを楽しんでいるだけだったのでは、と監督はいうのだ。

映画祭公式HP

2005/10/06のBlog
【東京水タバコカフェシリーズ】
ロワゾー(Roiseau)(世田谷区三軒茶屋2-13-17 電話03-3418-8603)
東急新玉川線三軒茶屋駅近く、「仲見世」と呼ばれる小さなアーケード街の一角。パリを愛するオーナーが、インドやトルコ料理店などが並ぶパリのストラスブール・サンドニにあるトルコ、インド関連の店が並ぶ「パサージュ・ブラディ」のイメージで作り上げた、フレンチ・モロッカン・カフェだ。北アフリカ風の青いタイル、イスラム世界で断食月の際に軒先に飾られるファヌース(灯籠)などのインテリアもしゃれている。
もちろん、水タバコ(水たばこ)も900円で楽しめるが、ウリはなんといっても、モロッコを代表する料理、クスクス。800円からと、都内の北アフリカ料理店などと比べると値段も手頃で、味も、クスクスにありがちなもさっとした感じがなく、うまい。水タバコの味は、ミント、ストロベリー、フルーツミックス、コーラ、グレープ、カプチーノをそろえる。


ほかの水タバコ・カフェの情報は、
東京水タバコカフェ名鑑

関西水タバコカフェ名鑑


2005/10/05のBlog
フランス映画の俊英フランソワ・オゾンの新作。30歳代のカップル、ジルとマリオンが、出会い、結婚し、離婚するまでに起きた5つの場面を、「終わり」から「始まり」という逆の時系列でたどるという凝った構成の作品。

公式HP

恋愛が終った時、「なぜそうなったのか」を冷静、かつ、くよくよと考えたりする時の思考をなぞっているのと似ている、ということなのか。程度の差こそあれ、誰もが試みる思考を、映画作品として示して見せた点が、オゾンの憎らしいテクというか。


初めて見たオゾン作品は、「8人の女たち」。フランス伝統のミュージカル映画の体裁を取りつつ、鋭いドンデン返しミステリーを展開するのが新鮮だった。ていうか、台湾映画「カップルズ」に出たころから密かに気になっていたヴィルジニー・ルドワイヤンと、この作品で演技巧者ぶりを見せつけられたリュディヴィーヌ・サニエの2人に「やられた」、という側面も大きいが。 

「8人の女たち」特集

ヴィルジニー・ルドワイヤン日本ファンサイト
2005/10/04のBlog
イギリスの「高級」週刊誌エコノミスト9月22日号が、アメリカの水タバコ事情を紹介するフィーチャー記事を掲載している。あのお高くとまった感じのエコノミストが、である。いよいよ水タバコ時代到来なのか・・・
記事は、テキサス州の州都オースティン発。オースティンは、ブッシュ大統領のお膝元だが、アラブ、イラン系住民も多く、学園都市として知られとともに最近はIT関連企業の集積地としても有名。水タバコ文化が受け入れられる素地があるのだろう。

エコノミストの記事

記事は、(1)9月から公共の場所での喫煙が禁止されたオースティンの水タバコ事情から始まり、(2)米国での水タバコ普及の経緯、(3)米国と中東での水タバコ器具やフレーバーの違い(4)水タバコの水フィルターの効果(5)喫煙規制先進地のニューヨークやロサンゼルスでの水タバコ・カフェの生き残り策---と盛りだくさんの内容。

米国の水タバコ事情については、本ブログの
米国の水タバコ事情
も参考にしてください。
2005/10/03のBlog
[ 11:44 ] [ 映画・演劇(中東) ]
デビュー作「酔っぱらった馬の時間」に続く、イラン映画監督バフマン・ゴバディの日本公開第2作目。これをイラク映画と紹介しているものもあるが、舞台やロケ現場はイラク領内クルド自治区。監督はイラン国籍クルド人。したがって「クルド映画」と本来言うべきだろう。さもなくば、やはり「イラン映画」の範疇内だろう。

筋書きなどは

「亀も空を飛ぶ」公式HP

に任せたいが、鑑賞して、へえ、と思ったのは、少年・少女たちによる「地雷採集経済」である。イラン・イラク戦争や湾岸戦争後のイラク軍の自治区侵攻などの際にイラク軍が埋設した地雷(なんですかね)を、掘り起こしてブローカーに売ることで、少年たちが収入を得るという仕組みだ。それを指揮するのが、中東らしいともいえる「専制的な」リーダーである「サテライト」と呼ばれる少年であるという設定も、しっくりくる。

ヒロイン・アグリンの兄が、イラク戦争開戦を予言した後、「275日後に、また大事件が起きる」とかなんとか予言するが、これは、日数から計算すれば、サダム・フセイン拘束のことだろう。ヒロインが、イラン・イラク戦争時に毒ガスでクルド住民を虐殺した場所であるハラブジャから来たという設定や、イラク軍による毒ガス攻撃を恐れる住民にガスマスクが支給されるシーンなどをみても、作品は、「イラク戦争」というより、クルド人にとってあまりに大きな存在であり続けた「サダム・フセインの時代の終えん」という瞬間に着目したといえる。クルド人の歴史で、非常に重要なこの瞬間を切り取ることで、フセイン政権崩壊後も、続いていかざるを得ない、クルド民族の苦難の歴史の流れを描こうとしたのだろう。

「21世紀の新たな叙事詩」(公式HP)という作品評は、なんだかわけがわからないが、フセイン時代の終わりという事件に直面したクルド民族を描こうとした、という意味で、叙事詩的とはいえるのかも知れない。