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不可視型探照灯
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2005/02/19のBlog
デザイン変更という意味では、この話題は出ましたっけ?

新聞の売り上げ回復大作戦(マルチメディア/インターネット事典)
(抜粋)
世界中で売り上げが落ち始めた新聞が、売り上げを回復させ、生き残るために、もの凄い作戦を展開し、多くのマーケットで摩擦を起こし始めている。

刺激的な見出しと、扇動的な書き出しから始まるこの記事。例えば、紙面サイズを変更してみた(例:タブロイド版への移行[一般紙の朝・夕刊サイズの半分]をしてみた)という話や、Web版、PDF版、印刷版で構成された新聞を創刊したなど、さまざまな海外における新聞社の試みを掲載しています。

私が注目したのは、「紙面サイズの変更」に関係する話題。

このように、紙面サイズまで変革も提起することで、紙面構成を「さらに見やすくするには」「紙面構成はどうすればいいか」を、従来と比較することが可能な気がするんです。

私個人的には、タブロイド版の新聞、というのに魅力を感じている人間なのです。新聞を大きく広げることなく、読むことが出来たら・・・と思うことが多々あるのです。従来サイズ版だと、街中で大きく広げて読む気にはなれません。新聞を、ホテルサービスで頂いて読む際にも、部屋では大きく広げることなく、ベッドの上に敷いて読んだり、縦1/4に折りたたみつつ、不自由しながら読んだりとか、ということを感じるのです。と、生活観丸出しの意見を言ってみます。

いっそ、(従来+タブロイド版)の平行販売とかあったらな、とか思うわけで。

・・・・・・いや、皆さん新聞、出版など・・・・・・あらゆる業界のプロらしき方々ですから、すでにこのような話は知っていると思った上でのエントリですけどね。と、素人ながら意見をしてみるのでした。

[参考にしたエントリ]
いちど振り出しに戻すと…。(愛と妄想の日々。:kaim氏)
 →情報のハブとして活用させていただきました。
新聞デザイン論争に参入!(ガ島通信:zentoku2246氏)
 →地方新聞記者の雄として経緯を表し。
地方紙はデザインで変革できるか2(猫手企画@新聞屋:nekotekikaku氏)
 →紙面サイズの話、なるほどと思いました。
あらためて新聞デザインを考える(地方都市日記:ka99212kao氏)
 →主としてデザイン・レイアウトの話とか。こちらも参考に。
朝日新聞社が出していた2006年度採用情報に関して、リクナビ内に面白いFLASHが。その名も

新聞記者シミュレーションゲーム(リクナビ:朝日新聞PR)

以下、ネタバレありまくり。でも、このエントリを読まれる方々への配慮なぞお構いなしに進めてしまうのが、このブログのクオリティである。

・・・・・・気を取り直して。内容に関しての論評は以下の方々から意見を拝借。

朝日新聞さん、就活中の学生を舐めてませんか?(幻影随想:黒影氏)甘かったです。
ガムシロップを直接飲むくらい甘かった。
期待に違わずこちらの想像のさらに上を行ってくれました。
就職活動をしている人間を舐めてますか朝日新聞さん?
あんなシミュレーションの名にも値しないゲームをやって
果たして記者になりたいと思う人間がいるとでも?
ひょっとしてこれは朝日流のギャグですか?

理想と現実(ジャーナリズム考現学:J考現学氏)
 「活字で社会を動かしていく」はずだったけど、そうした実感を味わうことがない仕事に忙殺されていく・・・
新人朝日新聞記者のいちにち。(愛と妄想の日々。:kaim氏)
好奇心、フットワーク、正義感。だそうだ。
ヒマ潰しにやる分には幻影随想さんがおっしゃるほど酷いデキではないと思う。
ただ、現在認知されている朝日新聞記者の姿と比較すれば二重三重にダウトなのはアレだが。

朝日新聞は、一体どんな人材を求めているのだろう? (ある編集者の気になるノート:aru-henshusha氏)
「現実的」な選択肢を選べば選ぶほど、デスクに「理想論」丸出しのダメだしを食らうとは、なんて不条理なゲームなんだ。それにしても、朝日新聞が求める人材は、このゲームをノーミスでクリアできるような理想にあふれる学生なのだろうか?
案外、こんなゲームは理想論に過ぎないと、ひと目で見抜けるような学生を求めていたりして。

私のコメントは、もう二番煎じならぬ「X番煎じ」という惨い状況になるので、許してください。

さて、ここから本題。このゲーム、話を聞く人々や、行動の選択肢とかは、ある程度存在しているんですが、警察発表をそのまま書いたりする選択肢を選ぶと、

新聞記者ってもんはな、自分の目で見て、自分の肌で感じたことを書くんだよっ!!「たぶん、そうなんだろう」という予測だけで記事にするような記者は朝日新聞には必要ない。もっと事実を調べるのだ!
と、デスクらしき天の声に罵声を浴びせられます。まあ、エンディングは1種類しかないので、別にどうってことないですが。でも、現実で怒られる機会が少ない方も、いや現実で怒られまくりな方も、さすがにゲームで怒られるのは嫌だなと感じられるだろうな、とこちら側で勝手に前提をつけた上で話を進めます。

そこで、最も「余計な手段を踏まえず、ハッピーにエンディングを見られる方法」を公開!

(以下、打ち消し線部分はネタです。本気にしすぎないように。


まずは、冒頭のありがたいお言葉を拝聴し、シミュレーション開始!

■1■ 警察署にて
画面右上隅にポップアップが。
さあ、まずは警察署で情報収集だ。警察官たちに近づいて、彼らをクリックしてみてくれ。きっと何かをつかめるはずだ!
と、まるで高い所から見下ろしているかような天の声が聞こえますが、そんなのはひたすら無視します。

そして、[WALK LEFT]ボタンをクリックし、手前の男性警察官、その奥の女性警察官、さらに奥の男性警察官から「とりあえず事件情報はくださいね、持ちつ持たれつなんですから。でも、公安使ったマスコミへの圧力は勘弁な、さもなくば(ry」という妄想じみた発言をしたい情報収集をしたい衝動を抑え、彼らを無視して[次のシーンへ]をクリックします。

■2■ 事故現場
なぜだか知らないが、交通事故現場に遭遇した主人公。警察署で事故情報を聞き出さずに現場に駆けつけるなんて、恐るべき強運の持ち主です。

こちらにも乗用車とその運転手、子供2人、付近で買い物をしていたらしい女性、トラックとその運転手、そして犬を従えた近所のおじいさんが登場してきますが、記者として「俺が正義の味方だ、市民の味方だ!」と妄想をぶちまけ、愚民の意見には耳を傾けず現場の状況、情報に関する事をみなさんに聞きたい衝動を抑え、ここは[WALK LEFT]を押して一通り現場を見て、とりあえず[次のシーン]に移動します。すると・・・

■3■ 大円団
現場取材の二日後。
キミの書いた記事は、大きく世論を動かした。


(記事見出し)
抜け道で事故多発「信号機さえあれば・・・」

すごいです。主人公がどのようにして「信号機さえあれば・・・」という声を抽出し、記載したのか不明ですが、もしかしたら神の声が聞こえたのかそれとも住民の声を(以下自粛)いずれにしろ住民世論を扇動動かす記事を書いたのは確かです。この記者、とてつもない記事を書き上げたのです。

そして、設置された信号機を見る、住民の声。
「事故が減ったわ。これなら、安心ね。」
「おお、信号機が設置された。」
「なあ、どうして急に信号がついたのかなあ。」
「どうしてだろ。誰かが頑張ったんじゃないの?」

 
そして、主人公の一言。
「頑張ったのは、みんなだよ。」
あまーい!(@スピードワゴン:井戸田潤氏

「頑張ったのは、みんなだよ。」
ガムシロップ飲みながら和三盆糖をかじるぐらい、あまーい!

新聞記者の仕事はただ記事を書くだけじゃない。
事故や事件の本質をとらえ
活字で社会を動かしていくことが新聞記者の仕事なんだ。
文章のうまい下手なんて問題じゃない。
好奇心とかフットワークとか正義感とか
そんな行動力と情熱こそ新聞記者の原動力になる。

私、優秀な記者になれますか?好奇心が、フットワークが、正義感が、マスコミの皆様から見ると嫌な方向に強すぎるかもしれませんが。
2005/02/18のBlog
[関連するblog]
日本のマスコミが隠した「A Reef or a Rock?」の言葉:沖ノ鳥島問題

とりあえずWSJの原文が見つかったので。
【国際】「沖ノ鳥島、岩にすぎぬ」 中国に正当性ありと、米の海洋法専門家が見解★2(2ch:ニュース速報+)
772 bringerofjollity ◆AFmHCsPXlY 05/02/17 22:30:56 ID:fpHTvcdT
(中略)
ほれ、これがニュースグループで見つかる原文:
ttp://groups.google.co.jp/groups?selm=BE38972A.53A68%25biwah%40hotmail.com&output=gplain
972 bringerofjollity ◆AFmHCsPXlY 05/02/18 01:39:14 ID:kwM6bSYA
(中略)
元記事の訳:
ttp://nullpo.2log.net/home/boj/archives/blog/main/2005/02/18_012735.html

bringerofjollity ◆AFmHCsPXlY氏に敬意を表して、引用させていただきました。

英文はざっと読み、翻訳文も読んでみた印象・・・
実は山田さんや日本財団、石原東京都知事、国土交通省などの、沖ノ鳥島に賭ける意気込みを書いた良い話があったなんて・・・WSJの記事を『WSJ紙がどのような意図で、「米国などの海洋法専門家らが中国の主張を正当とみている」という記事を書いたのか、が気になるんだけどなあ。』とか書いていましたが、WSJさん、正直ごめんなさいっていう感じです。

印象に残った部分を抜粋。

沖ノ鳥島(反MSM)
(抜粋)
今までのところ、山田氏は2つのプロジェクトに資金を供給すると決めた。一つ目は100万ドルで無人の灯台。彼は灯台が日本までオーストラリアの鉄鉱石や他の原料を運ぶため通行料が多い近くの航路の安全性を高めるため経済活動と呼べるだろうとした。

しかし山田氏の関心は別のより野心的なプロジェクトにある:永久的に人口を保持することができるくらい大きくなるまで徐々に沖ノ鳥島の陸塊を広げる計画だ。これを自然に--海洋法に違反しないよう--行うために山田氏は二つの方法で大量の砂を造りだす事を構想している。一つは何百もの空洞のコンクリート「フラワーボックス」を沈めてサンゴ幼虫を守る事によってサンゴ(波によって粉々になり砂になる)の成長を加速する方法。もう一つはたくさんの有孔虫(硬い殻を持った微生物、死ぬと砂になる)を引き付ける方法。有孔虫は植物に引き付けられるため環礁の床に人工の芝を敷く事になる。

「自然の島構築の過程を人工的に促進させようとした試みは初めてです」と、計画の立案者の一人である大森信氏(沖縄のリサーチセンター、阿嘉島臨海研究所所長)は述べた。海洋生物学者である大森信博士は台風と海流がどう自然に島を作成したかを研究した後にこのアイデアを思いつたそうだ。

もし計画が成功したとしても沖ノ鳥島が役立つほどの大きさになるには何十年または一世紀もかかる事になる、と大森博士は認める。それは山田氏をあきらめさせたりはしない。「海洋法は経済活動がすぐ始まらなければならないとは明記していません」と、彼は言います。

滂沱。滂沱フォン。(@愛・蔵太氏)いや、読んだお前ら絶対に滂沱しろ、というわけではないですが、私は胸が熱くなったのは事実です。一大プロジェクトが、日本の国益だけでなく、他国の海洋安全や、自然技術とともに共生されるというこの一連の動きに、ただただ感心させられました。

翻訳文を書いた方に感謝します。本当に、素晴らしい話でした。


あと、最後に吼えて締めさせてください。

いいですか?

共同通信の「中国の主張正当と米専門家 沖ノ鳥島問題で米紙」。そして、時事通信配信記事を書いたZAKZAKの「沖ノ鳥島はやはり岩!!米紙報道」という見出しと内容。

・・・・・・軽蔑します。


[追加]
沖ノ鳥島クルーズの話題があったので、参考資料としてどうぞ。

沖ノ鳥島写真館(船・船旅 その魅力)
 →海岸課で伺った話からという部分の話題は、読んで損はないと思います。

[追加2]
毎日新聞、お前も共同通信の外電を垂れ流しかよ・・・

沖ノ鳥島:中国の主張は正当、島でなく「岩」 米紙報道(毎日新聞[共同]:海外)
 16日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、沖ノ鳥島(東京都)が周辺海域を排他的経済水域(EEZ)に設定できる「島」でなく「岩」にすぎないと中国が主張している問題を1面で取り上げ、同島は無人で経済活動もなく、米国などの海洋法専門家らが中国の主張を正当とみている、と伝えた。

 「沖ノ鳥島問題で日本、困難な立場に」との見出しで、日本政府は同島の消失を避ける対策は取っているが、国連海洋法(94年発効)でEEZ主張の条件となっている経済活動を創出する努力をほとんどしてこなかったと指摘。

 日本の立場は、英国が90年代にEEZの主張をあきらめた大西洋の「ロックオール島」の例に酷似していると専門家がみているとし「沖ノ鳥島のEEZをもっともらしく主張することはできない」とするファンダイク・ハワイ大教授の意見を紹介した。(ニューヨーク共同)
NHK質問状に朝日新聞 回答(NHKニュース:社会)
NHKの番組をめぐる朝日新聞の報道について、NHKが出していた公開質問状に対して朝日新聞は17日文書で回答しました。これについてNHKは、18項目の質問に具体的に答えておらず、真相の究明には程遠いものだとして、引き続き謝罪と訂正を求めることにしています。NHKの公開質問状は、自民党の中川昭一氏と安倍晋三氏が番組の放送前日にNHKの幹部を呼び出して圧力をかけ、番組が改変されたと報じた朝日新聞の記事について、具体的な根拠などを18項目にわたって尋ねました。これに対して朝日新聞が17日、NHKに送付した回答書では、まず記事の真偽に関する11項目の質問に対して、一つ一つ回答せず、「記事は、当事者、周辺関係者に対する取材を総合して執筆・掲載したもので、具体的な取材に基づいた根拠のあるものです」と、これまでと同様の主張を繰り返しています。その上で、NHKの元放送総局長の松尾氏が、「記事は取材に対して答えた内容と異なる」と述べていることについて、取材報道倫理に照らして許される限り詳しく紙面で説明し、根拠のあるものだとしています。次に、朝日新聞の記者の取材手法などに関する質問に対して、回答書は、「取材の手法、経緯、内容などについては、原則として明らかにしておらず、紙面で報じたこと以上の説明は致しかねます」として、松尾氏を取材した際の録音テープの有無などには触れていません。また、記事が掲載された後、松尾氏が記者と電話で話をした際、記者が「どこかでひそかに会えませんか」、「証言内容について腹を割って調整しませんか」などと述べたことについては、「松尾氏が証言と記事の内容が違うと主張される部分について、具体的にどう違うのかを確認しようとしたものです」などとしています。あわせて、朝日新聞は、「詳しく調査を行い、当社の名誉回復措置を取るよう、再度申し入れます」という再申し入れ書を出しました。これについてNHKは、「18項目にわたる公開質問状に具体的に答えておらず、真相の究明には程遠いもので、きわめて残念です。一方、再申し入れ書にある1月12日付けの記事の要約は、記事の内容を事実上修正したものと考えており、引き続き謝罪と訂正を求めます。今後も放送などを通じて、朝日新聞報道問題の真相解明を続けていく考えです」というコメントを発表しました。
面白すぎる。今までと何も変わらない主張と、NHKに言われて防戦一方の朝日を見て面白い、というわけではない。「どこかでひそかに会えませんか」、「証言内容について腹を割って調整しませんか」という、記事内容すり合わせを持ちかける発言を、NHKの松尾氏に向けて述べたことについて、朝日が完全否定をしなかったことだ。

別記事より、気になる部分の記述を抜粋すると、以下の通り。

朝日、新事実は示さず…NHK質問状へ回答(読売新聞:社会)
(抜粋)
 また、先月19日に会見した松尾氏が、会見前日に朝日記者に電話で抗議した際、「証言の内容について腹を割って調整しませんか」などと持ち掛けられたと主張している点については、「松尾氏の『私の証言と記事の内容が違う』との主張について、具体的にどう違うのか確認しようとした」と説明。さらに、「取材に対して丁寧かつ詳細にお答えいただいた松尾氏がNHKとの関係で窮地に陥ることを防ぎたいという趣旨でした」と、松尾氏を心配しての言葉だったと強調した。

NHK特番問題:朝日新聞がNHKの公開質問状に回答(毎日新聞:社会)(抜粋)
公開質問状が、NHKの松尾武・元放送総局長が1月に記者会見した前日、朝日新聞記者が電話で松尾氏に「腹を割って調整しませんか」などと繰り返したと指摘した点について、回答書は「松尾氏が『私の証言と記事の内容が違う』と主張する部分は具体的にどこがどう違うのか確認しようとしたもの」と説明した。

公開質問状に本社回答 記事後の会話「取材源守るため」(朝日新聞:社会)
(抜粋)
 さらに、記事の掲載後に元放送総局長からかかってきた電話に対し、記者が「証言の内容について腹を割って調整しませんか」「すり合わせができるでしょうから」と繰り返したとの質問状の指摘について、詳細な証言をしてくれた取材相手を保護しようとする趣旨だったと回答した。

 回答書では、(1)記者は、元放送総局長が証言内容と記事が違うと感じたのだとすれば、具体的にどこが違うのかを確認しようとした(2)この電話の時点では元放送総局長の証言内容を匿名で報じており、元放送総局長自身が記者会見をして証言を翻す前だったことから、相手がNHKとの関係で窮地に陥ることを防ごうとした――としている。

これらの朝日新聞側が発した見解から読み取れるのは、2つの事象。

01/12の報道後に、松尾氏が登場し「政治的圧力を感じていないと答えた」「内容がねじ曲げられている」と主張されたことについて、01/20の記事にて「言論に携わる責任ある立場の人が発言内容を翻したことは誠に遺憾。記事には根拠がある」と記事にて突っぱねた姿勢に、見事に揺らぎを見せてしまったこと。

そして、以下の釈明に関して裏づけを取ってしまったことだ。

本社記者会見の主なやり取り NHK番組改変問題報道 (朝日新聞:NHK問題)
(抜粋)
――記者2人は取材歴も長く、問題ないということですが、本人たちから何回事情を聴いたのですか。

 初めに記事にするときから、記者への確認作業は十分にしています。19日に松尾元総局長が記者会見をした後も、再度細かく詰めるなど確認は重ねてやっています。

つまり、NHK側曰く「証言の内容について腹を割って調整しませんか」「すり合わせができるでしょうから」という類の発言があったかどうかは別として、朝日新聞の記者が、松尾氏に「細かく詰めるなど」の作業を持ちかけていたことが、両者の証言でより確からしいものとなった。つまり、1月12日の報道内容に対して、NHK側に対して何らかのアクションを持ちかけたことは否定できない状況となった。

それにしても、朝日側の見解内における「詳細な証言をしてくれた取材相手を保護しようとする趣旨だった」という発言に、恩着せがましいというか、「そんな(取材相手を保護する)気があるなら、NHKの長井CPの発言などにも、もっと裏付けとか根拠付けいうのとって、告発者が会見を開くリスクを背負う必要がないようにするのが普通じゃねーのか!?」という疑問が湧いてくるのだが。

それでも、朝日新聞社はこう言い放つ。

本社回答書にNHKコメント(朝日新聞:社会)
(抜粋)
朝日新聞社広報部は「(筆者注:朝日新聞1月12日付記事の要約について)修正する趣旨ではない」とコメントを出した。

番組改変問題でNHKに再調査申し入れ 朝日新聞社(朝日新聞:社会)
(抜粋)
(筆者注:NHK側の)「誠意ある回答がない場合には法的措置をとらざるを得ないことになる、という基本姿勢に変わりはない」との立場を示した。

未だ、記事内容に関して、「言論」で証明する気は今のところ見せていないということか。

[追加]
elios氏より意見を頂きました。

鳴かぬなら 鳴いたと書いて 摺り合わせ (NHK番組編集問題・議論の交差点:elios氏)
(引用)
そもそも松尾氏は、すでに国会で「圧力はなかった」と答弁しているわけで、どんな「調整」をしたとしても、それとの整合性が取れる結果は出てこないと思うのですが。

確かにそうですね。そこら辺が私の記事の中で「ぽっかり」抜けていたのは指摘で気づきました。指摘ありがとうございます。

そこで、ここでの私の指摘↓を参照。

「朝日・NHK問題」にて朝日が勝利するために必要な要素を考える
(引用)
朝日新聞の記者さん、これはスクープですよ!2001/03/16の総務委員会で、松尾武氏が朝日の取材結果と全く逆の答弁をしているじゃないですか!国会の参考人招致で、NHKの専務理事が事実と逆の答弁をしているんですから!これは一大スキャンダルですよ!

朝日自身、自らの主張が正しいと突っぱねるのであれば、これで裏を取っていくのがひとつの手段なんですけどね。それが朝日自身、できないのがにんともかんとも。

ちょうど、松尾氏に懐疑的な意見に似たようなものにfinalvent氏のこれ↓

はてなダイアリー:2005/02/19(finalventの日記:finalvent氏)
(引用)
松尾はたぶん嘘こいているだろうと思う。

ここら辺の思惑があれば、なぜ裏を取らないのか。むしろ、取れないのか。私は朝日が国会議事録などの記事との矛盾があるのではないか、という主張であえて指摘をせず、未だに「現状のままで固執」していることに対して、不思議な印象を私は持っているのです。

(elios氏批判でも、finalvent氏批判でもないので、あしからず。)
2005/02/17のBlog
共同通信、及び時事通信の配信記事より、不穏な空気が。

中国の主張正当と米専門家 沖ノ鳥島問題で米紙(河北新報[共同]:国際)
 【ニューヨーク16日共同】16日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、沖ノ鳥島(東京都)が、周辺海域を排他的経済水域(EEZ)に設定できる「島」でなく「岩」にすぎないと中国が主張している問題を一面で取り上げ、同島は無人で経済活動もなく、米国などの海洋法専門家らが中国の主張を正当とみている、と伝えた。
 「沖ノ鳥島問題で日本、困難な立場に」との見出しで、日本政府は同島の消失を避ける対策は取っているが、国連海洋法(1994年発効)でEEZ主張の条件となっている経済活動を創出する努力をほとんどしてこなかったと指摘。
 日本の立場は、英国が1990年代にEEZの主張をあきらめた大西洋の「ロックオール島」の例に酷似していると専門家がみているとし、「沖ノ鳥島のEEZをもっともらしく主張することはできない」とするファンダイク・ハワイ大教授の意見を紹介した。

沖ノ鳥島はやはり岩!! 米紙報道 (ZAKZAK[時事]:社会)
 16日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、日本最南端の沖ノ鳥島を中国が「島ではなく岩だ」とし、日本の排他的経済水域(EEZ)設定を不当と主張している問題を東京発で紹介、中国の主張に正当性があるとする海洋法専門家の見解を伝えた。

 同紙は、国連海洋法条約に基づけば、EEZを主張できるのは、人間が居住するか、経済活動がある島の周辺に限定されると指摘。沖ノ鳥島はいずれにも当たらず、「海面からほとんど突き出ていない2つのマットレスの大きさの石にすぎない」とした。(時事)

ちなみに、この専門家ファン・ダイク氏についての見解があるか探してみた。あった。

[特別篇]沖ノ鳥島の謎――国際法篇(幻想諸島航海記)
例えば、ハワイ大学マノア校のジョン・ヴァン=ダイク教授は、1988年1月21日附『ニューヨーク・タイムズ』紙への投書の中で、「沖ノ鳥島――せいぜいキングサイズのベッドくらいの大きさしかない、二つの浸蝕された突起から構成される――は、独自の経済的生活を維持することのできない居住不可能な岩、という記述に間違いなく当てはまる。従ってそれは、200海里排他的経済水域を生み出す資格を与えられない」と主張している。(Jon Van Dyke, "Speck in the Ocean Meets Law of the Sea", The New York Times, January 21, 1988, A26. 「沖ノ鳥島補強しても経済水域保てない/米学者が主張」『讀賣新聞』1988年1月22日附夕刊2面。)
1988年って筋金入りかよ!とか言ってみたい。ちなみに、上記リンクは沖ノ鳥島問題に関する資料的価値が高いので、一見の価値はあると思います。

なお、例のTheWallStreetJournal(以下WSJ紙)が書いた記事。現在は有料版の中に記載されているため、無料で閲覧することは出来ない。しかし、タイトルに注目。

WSJ.com より「Okinotori」で検索をかける
(2/16/05付け記事のタイトル)
 A Reef or a Rock? Question Puts Japan In a Hard Place

直訳すると
暗礁ですかそれとも岩石ですか? 質問は困難な場所に日本を置きます。
要はもう既に沖ノ鳥島が、岩か暗礁に決め付けられているような表題だ。

だが、共同通信はこの表題に対して「沖ノ鳥島問題で日本、困難な立場に」と一部をカットしたWSJ紙の表題に変えている。一方、ZAKZAKに関して言うと「沖ノ鳥島はやはり岩!!米紙報道」ともうすでに岩と決定したかのような見出しになっている。そして両社ともに出現した「中国の主張を正当とみている」、米国などの専門家の発言。

いくらWSJ紙の転載記事とはいえ、すごーく、嫌な空気を感じるのは私だけですか?いや、元を質すとWSJ紙がどのような意図で、「米国などの海洋法専門家らが中国の主張を正当とみている」という記事を書いたのか、が気になるんだけどなあ。
2005/02/16のBlog
朝日報道で公開討論会 来週にも自民調査チーム(共同通信:政治) 自民党のNHK番組改編問題報道に関する調査チームの佐田玄一郎座長(党副幹事長)は16日午後の記者会見で、有識者が過去の朝日新聞の報道をめぐる問題を検証し、取材と報道の在り方を論議する公開討論会を来週にも都内で開くと発表した。
 また改編報道の根拠を示すよう求めた同チームに対して、朝日新聞から15日に「取材方法に問題はなかった」などとした回答書が届いたことを明らかにしながら「無回答に近い回答だ」と批判した。

<NHK特番問題>朝日新聞の回答「誠意ない」 自民PT(毎日新聞:政治)
 NHK特集番組問題で、朝日新聞の取材手法などを検証する自民党のプロジェクトチーム座長の佐田筆頭副幹事長は16日、朝日新聞から誠意ある回答がなかったとして、今後、朝日新聞社会部からの取材については「同社と同程度の対応で処理する。無回答に近い回答をしており、我々も無回答に近い回答をする」と述べた。
朝日新聞は1月12日に、朝日新聞が報道した「安倍・中川両氏がNHKに内容の偏りを指摘」し「NHK職員が圧力を感じた」と報じ、その後1月27日に「安倍氏が事実関係としては認めている行為が、NHK側にとって圧力と感じるものだった」「(発言の経緯とは別に)NHKと政治家の距離の問題を問いかけたものだ」と見解を述べている。

いま、この自民党が行っている発言。朝日自身がこのような事態を許す前に、朝日・NHK問題の取材方法に関して事実を解明しなかったから。いや、この問題は朝日新聞だけではない、NHKも含め、全てのメディアが真正面から、事実に対する追求をしてこなかった。政治家、関係者の発言に関する証拠に、裏づけがあるかどうかを正面から調べようともしなかった。

朝日自身は、自らの記事の正当性を崩さないために、保身に固執したのか。NHKは、一定の見解や情報を出したが、それ以上の進展を見せた際にどう転ぶか分からないからこそ、静観を続けたのか。そして他のマスコミは、第三者であるからこそ自らに火の粉が降りかかるのを恐れたのか。真実の解明に全力を尽くさず、ひたすら政治家の介入問題に固執した、著名なフリージャーナリストやマスコミ関係者は何を考えながら「報道の独立性」を保とうとしたのか。

結局、この1ヶ月間で、マスコミ側ではほとんど進展した情報は見られない。

そのツケがいま、まさにここに現れている「自民党が先行した形での事実追求」を招いた状況だと思う。

[追加]
関連すると思われる記事にトラックバック。

ニセ札と朝日新聞虚偽報道の悪質さにおける共通性(Irregular Expression:gori氏)
 →「朝日新聞がやってる事は情報化社会への挑戦・反逆、秩序の崩壊。」「その一方で記者クラブに加盟してる朝日新聞以外のマスコミは己の信頼維持の為にもっと朝日新聞を徹底的に批判すべきだと思うけどなぁ。」この主張に同意する。

私が付け加えるとするならば「朝日新聞がやってる事は同業マスコミ業者をも貶める行動」であり、「それを払拭しようとしない、マスコミ各社・ジャーナリストなど同業者自身にも大いに問題あり。」

[追加2]
マスコミは権力の監視をすべきか。(愛と妄想の日々。:kaim氏)
(抜粋)
現在の(筆者注:マスコミの)あり方は「政治の介入」を自ら呼び込んでいるとしか思えません。マスコミ業界の「相互チェック」を期待しています。決してこれは「足の引っ張り合い」や「戦う相手を間違えている」とかいう問題ではありません。

この主張に同意します。
2005/02/15のBlog
上記1月27日付のNHK問題記事に関して、ニュース特集の一覧から忽然と消えている。

NHK問題(朝日新聞:ニュース特集)
あれ?なにかまずいことでもあったんだろうか?

もしかして、1月12日に朝日新聞が報道した「安倍・中川両氏がNHKに内容の偏りを指摘」し「NHK職員が圧力を感じた」いう内容から離れ、 「安倍氏が事実関係としては認めている行為が、NHK側にとって圧力と感じるものだった」「(発言の経緯とは別に)NHKと政治家の距離の問題を問いかけたものだ」と変節した1月27日の朝日新聞の見解をインデックス上から消し去るためなの?

取材結果を総合し報道、と安倍氏に本社回答 NHK問題 (朝日新聞:NHK問題)
(抜粋)
安倍氏が事実関係としては認めている行為が、NHK側にとって圧力と感じるものだったことを、関係者からの取材結果を総合して報じたことなどを説明している。
(抜粋)
 番組が取り上げた「民衆法廷」の性格や番組の内容をめぐる批判や議論の経緯については朝日新聞も十分に認識し、既に報じているが、今回の記事は、そうした経緯とは別に、NHKと政治家の距離の問題を問いかけたものだ。

一応、他の記事からジャンプできるので、完全に葬り去った訳ではないんだけどさ、疾しいことがなければ、この記事をインデックスから消す意義なんてあるのだろうか?
昨日のNews23は、急遽安倍晋三氏が出演となって、北朝鮮問題とともに朝日・NHK報道問題が語られた。安倍氏の発言は、まさに朝日新聞に対する不信感、そして先週のNews23「朝日新聞vsNHKその争いの行方」という特集の不信感へ、見事に斬り込んだ内容となった印象を受けた。

とりあえず、私の見た感想から書いておこう。

(私の感想)
・筑紫氏の「出演者の発言を一々制限するという事は出来ません」発言は、言い換えれば「出演者の一方的に間違った認識の上で、事実と異なることの発言をしても、それを制限することはできない」という考えなのだろうか。
その上で、「ただ『頷いてる』って、賛成した訳では決してないと思いますが、そいうい訳で今日反論の為にお出でいただいたんですがね。」と言う。つまり、どんな言い分でも報道として公共の電波に垂れ流してもいいと考えるのか。
そういう認識の人間が報道に携わるのならば、誤報も、報道被害も収まるわけがない。
・筑紫氏の言い分は、1月12日に朝日新聞が報道した「安倍・中川両氏がNHKに内容の偏りを指摘」し「NHK職員が圧力を感じた」いう内容から離れ、「安倍氏が事実関係としては認めている行為が、NHK側にとって圧力と感じるものだった」と変節した1月27日の朝日新聞の見解見事に酷似している。
「朝日珊瑚事件」が地上波で、公に語られたことってあったの?私は、この話題を地上波で聞いたのは初めてです。
・安倍氏の「朝日珊瑚事件」の発言を受けて、筑紫氏が「あと何日間で社長は辞めるべきだとそういう風に聞こえかねないと、これが『圧力』とかいう議論をするとき厄介なことですよね(笑)」と見事に圧力へ転換したのにはぶったまげた。
・安倍氏に「筑紫さんと考え方の違う人もですねちゃんと出してですね、そこで公正な議論がされなければ、それはマトモな報道番組とは言えないと思いますよ。」と看板番組に対してここまで言われても、反論ひとつしなかった筑紫氏は、やっぱり発言の垂れ流しを容認しているとしか思えない。つーか、今日欠席糾弾コーナーをするつもりか?そんなので報道の質なんて向上するのか?

書き起こしは以下のリンクよりどうぞ。goriさん、仕事はやいよ、すげーよ・・・脱帽。

2月14日NEWS23安倍晋三緊急生出演全文(Irregular Expression:gori氏)
これより、気になった発言をチョイス。

(抜粋)
筑紫 「事実関係については、私は、私たちは、それに立ち入ってどっちが正しいとか一度も言っておりません。で、これは裁判で決めれば良い事だと思うわけです」
安倍 「ただですね、私は裁判で、朝日新聞が裁判に逃げ込むんではなくてですね、言論機関ですから、あの、今は朝日が答えるべきだと思いますね。あの、昔『珊瑚事件』というのが有りましたね。あの時も朝日新聞というのは認めるまで36日間掛かって、今(1月12日の誤報記事から)30日ちょっと過ぎてますが、そろそろそういう間違いが有ればですね、間違った点はちゃんと認めるべきだと思いますよ、これね。
筑紫 「そうすると、あの時(珊瑚事件のとき朝日新聞)社長が辞めた訳ですから、そうすると安倍さんは今そう仰ってるのは、あと何日間で社長は辞めるべきだとそういう風に聞こえかねないと、これが『圧力』とかいう議論をするとき厄介なことですよね(笑)
安倍 「(驚)それは全然関係ないでしょ!」
筑紫 「(笑)いや関係ないと思いますが」
安倍 「(苦笑)今のはトンデモナイ話でですね、私が、」
筑紫 「圧力と言うものをどう受け止めるかということで、ま、それは、あのぉ、たしかに、」
安倍 「この問題は私が提示したんじゃなくて1月の12日に書いたのは朝日新聞ですよ。書いた朝日新聞が、事実をね、ちゃんと述べるべきだと。で、間違ってるんだったら、間違ってるんだったらですね、それを認めるべきだと言っているのが何で圧力なんですか?そうすると私は、こういう問題についてはなんの反論も出来なくなりますね、

突っ込みどころ。

安倍氏は「珊瑚事件があった」「誤報と認めるまで36日間掛かった」「(最初の報道から)30日ちょっと過ぎているが、間違った点はそろそろ認めるべきだ」というようなことを言っているが、「朝日新聞の社長は辞めるべきだ」とは一言も言っていない。

その後、筑紫氏が「あの時(珊瑚事件のとき朝日新聞)社長が辞めた訳ですから」と説明、「あと何日間で社長は辞めるべきだとそういう風に聞こえかねないと、これが『圧力』とかいう議論をするとき厄介なことですよね(笑)」と言っている。

つまり、朝日新聞社の社長に「あと何日間で辞めるべきだ」と「圧力」をかけるとも捉えかねないと、安倍氏の発言を完全に捻じ曲げたのは筑紫氏自身である。

そう、まさに安倍氏の発言に威を借りて、「朝日新聞の社長に辞めるよう圧力をかけた」のは、他ならぬ「筑紫哲也氏」だった!

あと、筑紫氏は、朝日珊瑚事件に見事に食いついてしまったのは失敗だったな・・・
いずれにしろ、この最後に見せた草野アナの表情が全てを物語っている、とか言ってみる。

[修正]
『(政治家の発言が)NHK側にとって圧力と感じるものだった』と曖昧な表現にしていた項目を、『安倍氏が事実関係としては認めている行為が、NHK側にとって圧力と感じるものだったことを』と、朝日新聞1/27内記事に記載していた文章に修正しました。