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2004/11/01のBlog
昨日、熱弁奮って書いたエントリを訂正したいのだが、別エントリで作成。

まずは、昨日こう書いてしまったのだが
社論の違う各報道機関が、トーンは違えど、ほぼ同じような内容で記事を配信している。

「同一URL記事の訂正」を目の前にして「ああ!しまった!」と反省。

■バグダッドの男性遺体、香田証生さんと確認 指紋が一致 (朝日新聞)
 ↓(同一URLでの追加記事。記事は10/31:20:56に最終修正)
香田さん、遺体で発見 首相は自衛隊の活動継続を表明 (朝日新聞)(抜粋)
これに対し野党は派遣延長に反対する姿勢を強めている。民主党の岡田代表は同日の記者会見で「自衛隊派遣は日本人が(テロの)標的になる可能性を高めた。そうした認識が政府や首相にあったのか」と批判した。

共同通信に一番槍を奪われた格好になっております。

そして昨日、ついつい書いてしまったことも抜粋。(抜粋。一部補足あり)
(民主党岡田党首の公式発表を受けて)ここで注目すべきなのは、「自衛隊の撤退を党として強く求めていく」としっかり言っているが、(ポーズだけかも知れないが)「犯人グループの(香田証生さん殺害という)やり方に対して、強い怒りを感じている」とテロリスト批判は、その前置きとして述べているのだ。まあ、共同通信がすぐに食いつくようなことを安易に言うのは、民主党らしいと言えば民主党らしい。

もう今となっては取り返しが付きませんが、あえて言います。

共同通信の配信記事と、民主党のプレスリリースが違ってます。

自衛隊撤退を強く要求 野党、予算委集中審議も(共同通信)(抜粋)
岡田克也民主党代表は「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった。(イラク駐留の自衛隊は)12月14日に派遣期限がいったん切れる。延長させずに自衛隊撤退を強く求めたい」と述べ、期限切れに伴い自衛隊撤退を迫る考えを強調した。


犯人グループのやり方に強い怒りを感じる 緊急会見で岡田代表 (民主党HP)(抜粋)
また岡田代表は、「民主党として、できることはやらせていただいたつもりだが、これからも同じ事件が繰り返されることのないように、党としてしっかり対応したい」と述べるとともに、12月14日に期限を迎える自衛隊派遣の「延長を行わないように、今後国会の中でしっかり議論をして、自衛隊の撤退を党として強く求めていく」ことを表明した。


あれ?言葉の印象がぜんぜん違いますが?
さて、この記者会見で「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった。」と民主党岡田党首が本当に言ったのか?真偽のほどは不明だが、「確実に言った」とされる人間は一体誰なのか?

(追加:なぜ「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった」の文言が民主党HPでは表記されてないのか?これでは両者の言い分が違ってくる。またNHKのニュースサイトにも、「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった」の文章があったが、真偽はいかほどなのか?詳しくはコメント欄及び[追加 12:45]を参照。)

後の2人の党首に関して言えばこうだ。該当項目を抜粋すると以下の通り。

福島みずほ党首の緊急記者会見(10月31日)要旨(社民党HP)(抜粋)
12月14日には、(自衛隊をイラクに駐留させるための)基本計画の延長が問題になります。それまでにきちんと自衛隊の撤退を実現させたいと思います。香田さんの殺害、日本人が殺害されてしまったことに真摯に向き合い、これ以上の被害者を出さないために、(自衛隊派兵とは)違う方法で日本がイラクに関わるべきだということで、自衛隊の撤退を求めていきます。香田さんの死は、米国の誤った武力攻撃、日本の誤った政治の選択の延長線上にあると強く思います。

イラク武装集団による日本人殺害について(共産党HP)(抜粋:該当箇所なし)
一、イラクをテロリストの温床にし、このような不幸な事態が引き起こされるまでイラクの情勢を悪化させた根本原因は、アメリカの無法な侵略戦争と占領支配にある。この無法な戦争を支持し、加担してきた日本政府の責任も根本から問われている。再びこのような悲劇を招かないためにも、これまでの政策に固執するかたくなな態度をやめ、自衛隊の撤退をはじめ、対イラク政策の抜本的な転換に取り組むべきである。


うーん、いまいち不明。

これらの発言を見ると、誰が「国会内の記者会見」で「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった。」を言及していたのか?というのが気にかかる。この国会での記者会見を全て余すことなく見ることができれば分かるのだが・・・

とりあえず、仮にだが、岡田党首が本当に「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった」と言ったのならばとんでもない発言だな、と私は思う。自衛隊の派遣があろうがなかろうが、仮に日本から自衛隊の派遣がなかったとしても、それで香田証生氏がイスラエル経由でイラクに入り、無事に旅をできたという保証なんて、誰が言えるのであろうか?と考えるからだ。

ただ、もしだが、この発言が共同通信によって「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった」という「文言を(故意か過失か知らないが)加えられていた」としたら?そう考えると非常に憂うべき事態でもあると私は考える。

いずれにしろ、日本の与党、野党とも、マスコミの前で発言する際には言葉尻を綺麗にかすめ取られたり、マスコミが(追加:政党の公式発表も含めて)都合のいいように発言を追加するという可能性が(故意・過失を含めて総合的に判断して)あることを覚えておかなければならない。

これだけは確実にいえる。日本の政局・行動の発表、公式会見や談話等は、マスコミの報道ひとつで翻弄されている現実がここにはある。

(追加:とか言いながら、私自身も政党などの公式発表に関しても一歩引いて事象を俯瞰しなければならないということの重要性を改めて思い知らされた。)


[追加 12:45]
コメント欄にて、ななしさんから情報提供がありました。NHKニュースのサイトより。

派遣延長 世論などの影響懸念(NHKニュース)イラクの首都バグダッドで10月31日、男性の遺体が見つかり、日本政府が指紋を照合した結果、武装グループに拘束された香田証生さんであることが確認されました。民間人を人質に取って自衛隊のイラクへの派遣という国の重要政策の転換を迫るテロ行為によって、犠牲者がでたことに政府は強い衝撃を受けています。ただ、政府は、この事件が、自衛隊によるイラクへの復興支援に影響を与えるべきではないとして、12月14日に期限を迎える自衛隊の派遣を基本的に延長する方針です。また、与党側も政府の方針を支持し、派遣の延長は、現地の治安情勢などをぎりぎりまで総合的に見極めながら、判断したいとしています。これに対し、野党側は、民主党の岡田代表が、10月31日、「自衛隊の派遣がなければ、事件は起きなかった」と述べ、派遣の延長に反対し、撤退を求める考えを示しました。また、共産・社民両党も自衛隊の即時撤退を求めています。政府は、野党側のこうした要求には応じない構えですが、先月、自衛隊の宿営地内に初めてロケット弾が撃ち込まれたのに続いて、今回の事件が最悪の結果となったことで、現地の治安情勢が悪化していることは否定できず、政府・与党内には、世論に与える影響や国会での議論への波及を懸念する声も出ています。
ビデオ報道もありましたので見てみましたが、肝心の岡田党首が「自衛隊の派遣がなければ、事件は起きなかった」と発言していた部分の映像は流れていませんでした。

ただ、これで複数の報道機関から岡田党首が「自衛隊の派遣がなければ、事件は起きなかった」と発言していた、のニュースソースが配信されていたのを受け、岡田党首が発言していたという可能性が相対的に見て高いこと、そして民主党の公式プレスリリースで件の発言を「抜いた」可能性もある、ということを踏まえて加筆します。

[追加 12:50]
読売新聞にもありました。一部抜粋。

政府の自衛隊イラク派遣延長方針揺るがず(読売新聞) (抜粋)
一方、民主党は同日の会議で、自衛隊派遣延長問題などを論議するため、衆院予算委員会で集中審議を行うよう与党に要求することを決めた。岡田代表は記者会見し、「自衛隊のイラク派遣がなければ、今回の事件は起きなかった。派遣期間の延長をしないよう強く求めたい」と述べた。


発言した可能性が一段と高くなりました。


(追加)
今回のエントリにて、全体的に民主、社民、共産の発言を批判する文章を私は書いていない。だからといって、民主、社民、共産の意見に賛同していたり、全面的な擁護をするつもりなど無いと言うことを付け加えておく。前のエントリに書いたが、私の今回の事件に関連して、自衛隊の撤退をどう考えるかは以下の通り。

(一部補足文章を加えて抜粋)
(民主党は)この前まで、しっかりと「脅しに屈する形での撤退はすべきでない」と表明していたのに、香田証生氏殺害という「テロリストの暴挙」に遭遇したら、自衛隊撤退を迫る考えを出すんですか。それはあまりにも唐突過ぎませんか?いや、言うなという訳じゃない。「テロリストの暴挙に遭遇したこのタイミングで、即座に言うべきことなのか」と。結局テロリストの思う壺になるんではないかと。


[追加 12:50]誤字脱字修正。ボールドも修正。さらに追加含める。ミス多すぎ。

[参考にしたblog]
香田さん殺害事件における民主党の能無しっぷり(Irregular Expression:gori氏)
2004/10/31のBlog
香田証生氏のご冥福をお祈りします。

社論の違う各報道機関が、トーンは違えど、ほぼ同じような内容で記事を配信している。記事をざっと見た印象として、マスコミが焦点を絞っている項目は2つだと思われます。

(1)政府が指紋などから香田さんであると確認したこと
(2)政府の首相、閣僚が今回のテロリストの行為に非常に強い憤りを示していること

淡々とした文章の羅列が、現実の悲しさを物語っております。記事の詳細は各リンク先でお読みください。

政府、香田証生さん殺害を確認…バグダッドに遺体(読売新聞)
バグダッドの男性遺体、香田証生さんと確認 指紋が一致 (朝日新聞)
バグダッドの男性遺体、香田さんと確認 イスラム過激派が殺害か(産経新聞)
イラク邦人殺害:男性を香田証生さんと確認 町村外相(Mainichi-MSN)
香田さん死亡、政府が発表・町村外相「指紋が一致」 (日経新聞)
「非道な行為に憤り」=最悪の結果、空気重く-首相官邸(時事通信)

さて、ここで口調をいつものとおりに戻す。
上記の各報道機関に「共同通信」が含まれなかったことにお気づきであろうか。それは「マスコミの焦点」として記述した2つの項目に加えて、「事件は発覚後4日で最悪の結末を迎え、小泉政権の痛手となった。」という風にしっかりと政権批判を忘れなかったことだ。

香田さん遺体で発見 バグダッドで首切られ(共同通信)イラクの首都バグダッドで日本時間の31日未明、首を切断された若いアジア人男性の遺体が見つかり、日本政府は同日午前、指紋などからイスラム過激派を名乗る武装組織の人質になっていた福岡県出身の香田証生さん(24)と確認した。政府は、香田さんを拉致した「イラク聖戦アルカイダ組織」が殺害したとみている。事件は発覚後4日で最悪の結末を迎え、小泉政権の痛手となった。自衛隊の撤退要求を拒否した影響との見方もあるが、小泉純一郎首相は派遣継続方針を明言、自民、公明両党も支持した。
イラクでの日本人殺害は昨年11月の奥克彦大使ら外交官2人、今年5月のフリージャーナリストの橋田信介さんら2人に続き5人目。人質にとられる形では初めて。
小泉首相は31日昼、「残虐非道な行為にあらためて憤りを覚える」と犯行グループを強く非難した。

(嫌味な口調でお読みください)昨日の情報錯綜問題について、マスコミ側の情報を鵜呑みにしたことを「チェックが不十分だった」で片付け、同じようなミスをした政府に対しては「日本政府の米軍情報に対する過度な依存」と重要な指摘しつつ、「検証能力の欠落を浮き彫りにした」と自分を棚に上げた蛇足つき検証記事を書く毎日新聞や、『昨日の発見された遺体が「別人」と分かり、結局そろって(福田前官房長官の長男の結婚披露宴に)出席した』とやっぱり首相や閣僚の上げ足取りをしちゃってた朝日新聞でさえ、(ここで嫌味な口調終わり)香田証生氏の殺害報道に関しては、それでも淡々と記事を書いているのだ。なのに、共同通信はいったい何を考えて記事を書いているのだと。政権批判を全て悪いとは言わない。テロリストによる邦人殺害事件でさっそく「小泉政権の痛手」と政局の動揺を煽るその神経を疑うのだ。

そして、この報道を受けて「朝令暮改」の姿を晒す民主党。さっそく共同通信が釣られてますよ。
自衛隊撤退を強く要求 野党、予算委集中審議も(共同通信)民主、共産、社民の野党3党の党首は31日、イラク日本人殺害事件を受けそれぞれ国会内で記者会見し、政府に自衛隊撤退と事件の説明を求める姿勢を強めた。
岡田克也民主党代表は「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった。(イラク駐留の自衛隊は)12月14日に派遣期限がいったん切れる。延長させずに自衛隊撤退を強く求めたい」と述べ、期限切れに伴い自衛隊撤退を迫る考えを強調した。
これに関連し鉢呂吉雄国対委員長は31日午前、自民党の中川秀直国対委員長に電話で衆院予算委員会の集中審議を開き、小泉純一郎首相が出席するよう要求。2日の衆院本会議や関係委員会でも首相出席の上、政府報告と質疑を求めた。

この前まで言っていたこと。
撤退要求拒否、与党と民主が支持(時事通信)イラク邦人人質事件で、武装組織が要求する自衛隊撤退を拒否するとした小泉純一郎首相の方針について、自民、公明両党は全面支持している。民主党の岡田克也代表も「脅しに屈する形での撤退はすべきでない」と表明した。
しかし、事件が最悪の結末を迎えた場合は、国民世論の批判が一気に強まることも予想され、12月14日に期限切れとなる自衛隊派遣延長問題への影響は避けられない。

この前まで、しっかりと「脅しに屈する形での撤退はすべきでない」と表明していたのに、香田証生氏殺害という「テロリストの暴挙」に遭遇したら、自衛隊撤退を迫る考えを出すんですか。それはあまりにも唐突過ぎませんか?いや、言うなという訳じゃない。「テロリストの暴挙に遭遇したこのタイミングで、即座に言うべきことなのか」と。結局テロリストの思う壺になるんではないかと。

……とここまで書けば「ああ単なる民主党批判だな」と終わってしまうだろう。

先程私が、「さっそく共同通信が釣られてますよ。」と書いているのは理由がある。

ここで、民主党岡田党首の発言が、いかなるものだったのか全文で見てみよう。
犯人グループのやり方に強い怒りを感じる 緊急会見で岡田代表 (民主党HP)
民主党は31日午前、イラクで人質となっていた香田証生さんが殺害されたとの報を受け、国会内で「イラク日本人人質事件緊急対策本部」(岡田克也本部長)の会議を緊急に開催した。会議後、民主党は党声明「香田証生さんの死を悼む」を発表するとともに、岡田代表が国会内で記者会見を行った。

岡田代表は冒頭、今回の事件に関して「大変痛ましいことで、香田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、ご家族、関係者の皆さんに心よりお悔やみを申し上げたい」「こういったかたちで人質をとり、そして殺害するという犯人グループのやり方に対して、強い怒りを感じている」と述べた。

また岡田代表は、「民主党として、できることはやらせていただいたつもりだが、これからも同じ事件が繰り返されることのないように、党としてしっかり対応したい」と述べるとともに、12月14日に期限を迎える自衛隊派遣の「延長を行わないように、今後国会の中でしっかり議論をして、自衛隊の撤退を党として強く求めていく」ことを表明した。

さらに、明日行われる委員会質疑で政府の姿勢をしっかり質すとともに、本会議で政府より責任ある説明・質疑を求め、予算委員会の開催も要求する意向を明らかにした。政府の対応が二転三転したことについても、「きわめて問題のある対応だった」とし、「基本的な情報収集態勢が整っていないことを露呈した」と厳しく批判した。
ここで注目すべきなのは、「自衛隊の撤退を党として強く求めていく」としっかり言っているが、(ポーズだけかも知れないが)「犯人グループの(香田証生さん殺害という)やり方に対して、強い怒りを感じている」とテロリスト批判は、その前置きとして述べているのだ。まあ、共同通信がすぐに食いつくようなことを安易に言うのは、民主党らしいと言えば民主党らしい。

ついでに、同じく国会記者会館で記者会見を受けている社民党福島瑞穂党首、共産党志位和夫委員長でさえ、自衛隊派遣への姿勢は当然ながら批判をしているが、その前置きでテロリストの邦人殺害に対し抗議の姿勢は、(当然ポーズだけかも知れないが)見せてはいるのだ。

福島みずほ党首の緊急記者会見(10月31日)要旨(社民党HP)(抜粋)
このような卑劣な行為で生命を台無しにさせる犯行については断固として抗議します。今回のような非道な行為は絶対に許されません。

イラク武装集団による日本人殺害について(共産党HP)(抜粋)
民間人を人質にとり、要求が受け容れられなかったからといって殺害するなどということは、どんな理由であっても絶対に許すことのできない蛮行である。日本共産党は、この蛮行をきびしく糾弾する。

(個人的に読んだ印象として、自衛隊派遣批判に関して言えば、共産党は自衛隊撤退の方向に関して言えば、即時撤退という方向から、やや含みを持たせたような方向に移行した印象が伺える。社民党に関して言えば相変わらずの方向性だなあという印象を持つ。これは丁度、香田証生氏が拉致された当初の公式発表に似ている部分はあるかもしれない。詳細は[政治]イラク邦人人質事件、共産党と社民党の対応(霞ヶ関官僚日記:kanryo氏)のエントリが詳しいと思われる。)

さてここでもう一度、共同通信が配信した記事を掲載!とくと見よ!!
自衛隊撤退を強く要求 野党、予算委集中審議も(共同通信)民主、共産、社民の野党3党の党首は31日、イラク日本人殺害事件を受けそれぞれ国会内で記者会見し、政府に自衛隊撤退と事件の説明を求める姿勢を強めた。
岡田克也民主党代表は「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった。(イラク駐留の自衛隊は)12月14日に派遣期限がいったん切れる。延長させずに自衛隊撤退を強く求めたい」と述べ、期限切れに伴い自衛隊撤退を迫る考えを強調した。
これに関連し鉢呂吉雄国対委員長は31日午前、自民党の中川秀直国対委員長に電話で衆院予算委員会の集中審議を開き、小泉純一郎首相が出席するよう要求。2日の衆院本会議や関係委員会でも首相出席の上、政府報告と質疑を求めた。

この共同通信の記事を読み取るにあたり、各政党が方向性は違えど、それでも「テロリストの香田証生氏殺害という暴挙に対する抗議・批判」の声を(ポーズだけかもしれないが)発したという記述はなく、政府、与党批判に言及した部分だけを抜き出して報道しているという姿しか記述されていない、ということが浮き彫りになっているのだ。

共同通信にとって、野党の「テロリストに対する抗議」など、記事にする価値もないということか。

香田証生氏の殺害に関して、それに抗議することよりも、政局や政権の流動化、動揺、ひいては政権交代の部分の方を報道するほど、政権交代が大事なのか?地方紙はこの記事を受けて、結局何も考えず鵜呑みにして、そのまま共同通信の記事を基にして配信するつもりなのか?

共同通信にとって、「テロリストによる香田証生氏の殺害」は、結局は政権批判の道具として即座に利用するものなのか!あまりにも香田証生氏に対して失礼すぎやしないか?

(追加1)
やっぱりTV報道はセンセーショナルな部分しか取り上げないな。というか香田さんの家に取材陣張り付きすぎ。NTVもさっそく結婚式出席を批判的に取り上げてるな。

(追加2)
コメント欄に書き込むことができなくて、いつもトラックバックでの参考ばっかりですいません、goriさん。参考リンクありがとうございます。

(追加3)
一度エントリ失敗してしまいました。最悪だ・・・誤字脱字あれば指摘を。

(追加4)
19:13時点での話、「NHKニュース7」も共同通信と同じように、民主党岡田党首テロリスト批判をすっ飛ばして、自衛隊派遣反対を報道した。結局、マスコミには前置きなんて必要ないのね、ということを感じた。
(追加5)
撤退論についていろいろ考えたがどうも私はそこまで頭がよくないみたいだ。
丁度ネタというかいろいろ読んでて、切込隊長氏のエントリがうーんと唸ってしまったので抜粋。

香田証生は三度死ぬ(切込隊長BLOG(ブログ)~俺様キングダム:切込隊長氏)(抜粋)
とりあえず私が何を言いたかったかというと、馬鹿は恥ずかしいからイラクに逝くなということと、自衛隊がイラクに逝ってしまったものは仕方がないから、うまい具合に撤退できる道筋というか手打ちの方法はそろそろ考えておこうね、ということだ。
(抜粋)
で、ここに来て「香田が死んだから自衛隊撤退」とかいうわけの分からない落としどころで落着して欲しくないのだ。というか、自衛隊の撤収が国内の政治問題になっているのは明らかながら、一応は他所様の国まで軍隊を入れている以上、例えば民主党の抗議が国民の支持を集めているからといった内的な理由で撤退するというのは凄い勢いで信用を失うだろうと思う。
(抜粋)
突き詰めれば、日本にとってのイラク問題は経済問題にほかならならず、日米関係に深く依存した経済体制が整っている以上、アメリカの意向を尊重しないわけにはいかない。日米関係が冷却化したとしても、経済での繋がりは抜き差しならないものを持っている以上、意に沿う形で配慮するのが必然だろうと思うのだ。それらの現実論が一部の思想からすると「新米ポチ」ということになるだろうが、飯が喰えなくては犬も人間も生きていかれないというのと同義であろうと。

撤退の落としどころ、っていうのを冷静に論じられる人ってすごいなと思う。

[参考にしたblog]
誤報を元に書かれた記事(Irregular Expression:gori氏)
[政治]イラク邦人人質事件、共産党と社民党の対応(霞ヶ関官僚日記:kanryo氏)
香田さん殺害 (平成鸚鵡籠中記:土岐正造氏)
香田証生は三度死ぬ(切込隊長BLOG(ブログ)~俺様キングダム:切込隊長氏)
(追加6)
「マスコミには前置きなんて必要ないのね」で思い出したのは、拙blogエントリの
首相の「ブッシュ氏にエール」の記事はどのように生まれたか追ってみる
日朝国交正常化を望んでいるのはマスコミか-日韓首脳会談記事・ブログ・日記の比較
に、構造は似ているかなとも言える。

要は、以前書いたがこういうことかと。マスコミの考え方って、これなの?

・マスコミに発言の前後関係、前置き説明なんか必要ない。
・自分たちが欲しい発言のために、記者会見を開催する意味がある。


[追加 09:21]修正箇所あり、コメント参照。URL参照ミスを修正。
[関連したblog:イラク人質事件における共同通信配信記事の醜さ(4コママンガ風味付)]

マスコミは今日の朝に記事を書いたソース源を、「どこに頼っていたか」既に忘れているのか。

政府、身元確認で大混乱 問われる危機管理能力(共同通信)
(抜粋)
イラク日本人人質事件で、政府は30日未明、人質の香田証生さんと「身長、体重などが一致する遺体」の発見情報を米軍から得たと発表した。しかし、約12時間後にクウェートで検視した遺体は別人と判明、政府の情報は大きく揺れた。安否が懸念される人質の生命に関する情報の混乱で、小泉政権の危機管理能力が問われそうだ。

イラク邦人人質:一転「別人」 混乱の首相官邸、外務省(Mainichi-MSN)(抜粋)
香田さんではないとほぼ確認された」。午後3時半、細田博之官房長官は首相官邸で、記者団に明らかにした。記者たちはどよめきとともに、一斉に一報を伝えるために走り出した。時折、メモに目をやりながら淡々と語る細田長官に対し、周囲を固めた政府幹部の表情はこわばっていた。
(抜粋)
一方、外務省。高島肇久報道官は午後6時過ぎからこの日4回目の会見に臨んだ。報道陣から、身長、体重、頭部の特徴が異なるのに「一致する」となった理由について質問が相次いだが、はっきりしないまま。

イラク現地情報は米軍頼み、遺体身元確認で浮き彫り(読売新聞)(抜粋)
町村外相らは「医務官が遺体を確認するまで、身元は断定しないでおこう」と申し合わせてはいた。しかし、「関係者の首相官邸入りなどで動きが漏れ、情報を出さざるを得なくなった」(関係者)ため、外務省は未明に記者会見を開き、その後は情報が独り歩きすることになった。
「米軍の情報に振り回された」「もう少し確認してから表に出すべきだったという反省がある」
 外務省内では、後悔の声が上がっている。

情報乱れ政府迷走、「米軍頼み」に限界 イラク人質事件(朝日新聞)
(抜粋)
イラク人質事件で、米軍から「香田証生さんと身体の特徴が似ている」と伝えられた遺体は、一見して日本人とは違うことが分かる別人だった。政府は断定は避けつつも、「香田さんにほぼ間違いない」(関係者)とみて30日未明、家族にもこの情報を伝えていた。混乱の原因は「最初に現場にいた米軍の関係者の情報が不正確だったため」(町村外相)というが、イラクの治安が悪化する中で、事件への対応を米軍に依存せざるをえない日本政府の限界があらわになった。

情報の錯綜による混乱、この件ばかりは弁明のしようがない。日本政府には今回の失態を反省して、防護策を練っていただきたいものだ。いくら努力しようが、多くの情報をアメリカ軍部やヨルダンなど周辺諸国の職員、イラクの宗教指導者などに日本が情報提供の多くを頼らざるを得ないという「情報の下請け側」でいる限り、この状況を打破するのは厳しいのではないか。本気で政府は情報収集専門機関に本腰をいれなくてはならないのでは、と感じる。その努力を怠ってきた結果がこれなのかとも思えてしまう。(私の持論については拙blog稿「日本に情報収集専門機関がないことの悲劇」を参照)

さて一方で、政府が情報の錯綜により混乱を招いたことを批判するマスコミ各社。「情報管理能力のなさ」をしているTV報道もあるほどだった。では言葉を返すようだが、その批判記事の書いた大元の情報源は何だ?さらに時間を巻き戻すなら、「情報管理能力に乏しい」と批判した政府側の情報の裏づけも取らず、鵜呑みにしたまま記事を配信したマスコミの情報管理能力のなさは何なんだ?「香田証生氏生存の可能性」に関する情報の裏づけも取らずに、政府報道をそのまま鵜呑みにして配信した記事を書いておいてよく書けるな。
共同通信に至っては、更にそれを忘れた上で「人質の生命に関する情報の混乱で、小泉政権の危機管理能力が問われそうだ」だなんて、記憶力なさすぎ。

民主幹事長「情報管理ずさん」と批判・香田さん安否情報で(日経新聞)
民主党の川端達夫幹事長は30日、香田証生さんの安否を巡る情報が混乱したことについて「ずさんな感じを受けざるを得ない。香田さんのご家族は本当に大変だったと思う」と記者団に述べ、政府の情報管理体制を批判した。その上で「身体的特徴が一致するという最初の情報はどこから発信され、どう確認されたのか」として、外務省や現地の日本大使館による身元の確認作業を検証する考えを示した。

共産党の市田忠義書記局長は「一般論として人の命にかかわることは事実に基づき慎重に対応することが求められる」と指摘。社民党の又市征治幹事長は「米国との間でさえ、きちんとした情報交換ができているのか疑問に思う」と語った。
なぜ「単なる批判」だけで終わるのだ。あまりにも勿体なさ過ぎる。情報収集専門機関がないことへの言及と、機関の創設を提言する発言ができない野党って何の価値があるのだ。民主党は次の政権を目指すならもっとクリティカルな発言をすべき時期ではないのか。後の2政党?知るかっ!(とは書いたが、共産党の市田書記長の方が、言及の仕方としてまだいいかな、と感じたことを追加しておく。安易に罵倒してしまい、反省。)

小泉首相のやるべき事は唯一つしかない(日刊ゲンダイ)
国家はこんな人間を救出する責任や義務があるのか。お粗末な「自分探しの旅」とやらにフラフラ出かけてイラクで首切られるフーテン男こそ自己責任とやらで放っておけばいい。
 それよりもやるべき事は、この国に不運と不幸を次々招いている小泉さんという疫病神・貧乏神首相の一日も早い退陣である。
菅直人氏の日記(10/23、10/24)と同じ香りがするんですが気のせいですか?
それはともかく、この記事も小泉政権批判をしたいがためかどうか知らないが、香田証生氏を踏みにじりすぎ。この記事には何の有益性も感じない。

(02:11 少し追加&脱字修正)
香田さんがテロリストに拉致された事件に関して、共同通信FLASH24が面白い展開を見せていたので掲載。左の画像と合わせてご覧になられたし。

■起:香田証生さん殺害 イラク人質事件
【03:10】 政府に30日入った連絡によると、イラクで人質になっていた香田証生さん(24)が殺害された。
ロケットスタートを決めました。

■承:人質の幸田さん殺害 政府関係者も間違いないと語る
(抜粋)
政府与党関係者は30日未明、イラクのバグダッドとティクリートとの間で発見された遺体が、身体的特徴から拉致された香田証生さんに間違いないと語った。

長井秀和氏に、とりあえず読ませたい記事。

■転:人質の幸田さん殺害される 日本人の犠牲者は5人目
(抜粋)
日本政府に30日入った連絡によると、イラクでイスラム過激派を名乗る組織に拉致され、人質になっていた福岡県直方市出身の香田証生さん(24)の殺害が確認された。
殺害されたことを確定的に書き、さらに以下のように続く。(抜粋)
イラクの治安情勢に改善が見られない中、自衛隊駐留をめぐる議論が再燃、小泉政権にとって大きな打撃になりそうだ。

「小泉政権にとって大きな打撃になりそうだ。」と共同通信の希望的観測!

その後、配信記事は中身の大幅な改定・削除がされ、30日20時現在では以下のとおりとなった。

■結:米軍発見の遺体で混乱 香田さんと別人と判明(共同通信)
イラク日本人人質事件で30日未明、米軍から福岡県直方市出身の香田証生さん(24)と身体的な特徴が一致する遺体をバラドで発見したとの連絡が日本政府に入った。クウェートに搬送した遺体を同日午後に検視、香田さんとは別人と判明した。当初の米軍通報と特徴に相違点が多いため、再度照会した結果、バラドで発見された同一遺体で、別人と最終確認した。
 政府はあらためて香田さんの消息確認、救出にに向けて、イラク暫定政府や各国に協力を要請する方針だ。最終確認まで情報が錯綜(さくそう)し、政府内が混乱したことから、小泉純一郎首相は30日午後、正確な情報を把握するよう指示した。
 高島肇久外務報道官は30日未明の緊急記者会見で、遺体はイラク北部のティクリートとバグダッドの間のバラドで発見され、身長、体重、後頭部の髪の状態が香田さんと一致した部分があるとの米軍情報を明らかにした。新たな犯行声明はなく、政府関係者によると、この遺体には銃弾が2発撃ち込まれたあとがあったという。


とてもいい流れですね。起承転結がしっかりしています。

起:ニュース速報で、他の報道機関より一歩先行くスタートダッシュ
承:政府関係者という声を持ち出して記事に確からしさを肉付ける
転:さらに、今後の展開で希望的観測というか小泉政権の危機を煽る
結:誤報だったのでシレッと削除し、編集してスタートダッシュもデジタルの藻屑に

さらに、時事通信に突っ込まれて苦し紛れの言い訳。

共同通信「人質殺害」と報道=否定受け「事実確認続ける」(時事通信)
イラクの日本人人質事件で共同通信社は30日午前3時、人質となっている福岡県出身の香田証生さん(24)が殺害されたと加盟紙に速報し、同日付夕刊用として、「香田さんの殺害が確認された」との記事を配信した。
同社は「複数の情報源への取材から、バラドの遺体が行方不明となっている香田さんだと報じた」としている。
同社は同日午後4時すぎ、「香田さんが殺害されたと報じましたが、政府の最終確認の結果、別人と判明しました。確認作業が不十分だった結果で、ご家族、関係者にご迷惑を掛けたことをおわびします」との「おことわり」を配信したが、その後、「事実の確認を続ける」として約15分後に取り消した。
 
もういいよ、共同通信。笑えないパロディ誌かよ!

何が笑えないかって、「イラクに物見遊山か興味本位か知らないが現状認識が甘いまま入っていったおバカというか情けないというかどうとんでもないことを引き起こしてくれたけどそれでもやっぱり同胞である日本人なのは間違いない」香田証生氏がまだ確実に殺されていないという希望的観測を排除し、まず殺害されたありきで記事をミスリードし、更に政権の危機などと、殺害の記事にかこつけて政権交代を早速煽り立てる記事を書き、さらに誤報と分かると、何事もなかったかのように、FLASH24からもYahoo!の記事からも一気に抹消するという共同通信の醜さだ。

[追加 22:00]共同通信から配信の言い訳が。
情報の判断ミスが誤報に 最終確認の詰め不十分(共同通信) 共同通信社はイラク日本人人質事件で30日未明、イラク北部で見つかった遺体について、人質の香田証生さん(24)と断定し「香田さん殺害」との誤報を配信した。政府関係者や与党幹部らの取材に基づくものだったが、最終確認の詰めが不十分だったことと、情報の判断ミスが誤報につながった。
 共同通信は30日午前2時ごろ、高島肇久外務報道官が外務省にタクシーで駆けつけるところを確認。首相官邸と外務省のほか、中東の衛星テレビ、アルジャジーラの動向など現地の動きも並行して探った。
 この結果、政府筋が香田さんの「死亡」を認め、与党幹部も同様の情報を政府から得ていることが判明した。別の与党幹部は「顔の特徴から香田さん本人に間違いないと外務省が連絡してきた」と明言した。
 一方で細田博之、杉浦正健正副官房長官らが官邸に参集。こうした状況も併せ、「政府は香田さんの死亡をほぼ断定している」とする十分な根拠はあると判断。午前3時3分に「香田さん殺害」のニュース速報を流した。
 高島報道官は午前4時から記者会見し、バグダッドの日本大使館に米軍から「バラドで日本人らしい遺体が発見され、香田さんの体の特徴と一致する部分がある」との連絡が入ったことを明らかにした。
 その後の取材で香田さんの死亡を否定する情報がなかったことに加え、当初の取材結果に重きを置き続けたため「政府は歯型や指紋などで最終確認しない限り正式発表はしないが、香田さんの死亡を間違いないとみている」と判断し、政府の「香田さんではない」との発表を待つことになってしまった。

何ですか?この「ぼく、悪くないよ、○○君が言ったから信用したんだよー」という小学生の自己弁護のような責任転嫁は。

[追加 0:31]時事通信から見た、共同通信の言い訳。
共同通信「人質殺害」と誤報=「情報の判断ミス」と説明(時事通信)
イラクの日本人人質事件で共同通信社は30日午前3時、人質となっている福岡県出身の香田証生さん(24)が殺害されたと加盟紙などに速報し、同日付夕刊用として、「香田さんの殺害が確認された」との記事を配信した。イラクで発見された遺体が香田さんとは別人と確認された後の同日夜、同社は謝罪するとともに、「最終確認の詰めが不十分だったことと、情報の判断ミスが誤報につながった」との検証記事を配信した。
同社は「複数の情報源への取材から、バラドの遺体が行方不明となっている香田さんだと報じた」としている。
誤報記事は加盟紙の多くが30日付夕刊1面で大きく使用し、AP通信なども転電した。インターネットや携帯電話のニュースサービスにも掲載した。
同社は同日午後4時すぎ、「ご家族、関係者にご迷惑を掛けたことをおわびします」との「おことわり」を配信。その後、「事実が不鮮明なため確認を続ける」として約15分後にいったん取り消した。
しかし、午後7時すぎに再度、「最終的に香田さんの安否は依然不明であることが判明しました。取材に対し、複数の政府要人、与党幹部が香田さんが死亡していると認めたため、政府が断定していると判断しました」とするおことわりを出し、誤報を認める検証記事を配信した。 

転電もされ、大々的に配信され・・・あいたたた。

更に言えば、早速共同通信の記事を受けて、早速同じような煽り記事を号外にしてビラを配りだした地方紙も大概にせよと言いたくなる。あなたの近所の地方新聞はどうでしたか?私のところ? 勘弁してくれよ……あったよ……号外。

追加。(スポニチ→)ニッカンのこの記事も醜い。消さずに残すのならまだ多少評価するが。

人質の香田さん殺害、米軍が遺体確認((スポーツニッポン→)ニッカンスポーツ)
(抜粋)
日本政府に30日未明入った連絡によると、イラクでイスラム過激派を名乗る武装組織に拉致され、人質になっていた福岡県出身の香田証生さん(24)が殺害された。遺体はイラクのバグダッド周辺で米軍が確認したという
(抜粋)
日本政府は撤退に応じず、交渉での解放を目指していたが、最悪の結末を迎えた。小泉政権は重大な局面に立たされた。
(抜粋)
政府にとっては自衛隊のサマワ駐留問題の是非をめぐり、直接の犠牲者が出たことになる。イラクの治安が一向に改善されない中、今後自衛隊のイラク派遣をめぐる議論が再燃するのは必至。小泉政権にとって大打撃になりそうだ。

こいつらの記事稿の中には、「小泉政権の危機」がテンプレートでしっかりとありそうだ。
別にあっても、それ自身を悪いとは言わない。

それ以前に、弱者の味方を気取るのなら、最後の最後まで「無事の可能性」を捨てるな!それを排除した上での、「小泉政権の危機」の煽りなんてとんでもない。いくら政権批判・チェックの役割と言う大義名分を勝手に掲げているとはいえ、あまりにも香田証生氏を踏みにじりすぎだ。

(個人的には香田証生氏は、無事に帰ってきて、家族に本気で叱られ殴られるべきだと思っているが。そんな私自身は、甘ちゃんかなー、とも思うが。)

(追加 00:35)今回使用したイメージには、4コマ目にオチが2つある。

(追加 18:45)「人質の香田さん殺害、米軍が遺体確認」を配信されていたのは、スポーツニッポンではなく、ニッカンスポーツでした。スポーツニッポン様に謝罪し、訂正させていただきます。

[参考、関連したblogなど]
人殺しは「氏」で大統領は呼び捨て(Irregular Expression:gori氏)
【イラク人質】香田さん殺害確認(marblog:MASA氏)
2004/10/29のBlog
日の丸・君が代に対する天皇陛下の発言について (電話突撃隊まとめページ)より

原文はこちらから。
国旗と国歌は「強制になるものでない」天皇陛下 (ANN NEWS)
米長「日本中の学校に、とにかく国旗をあげて国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます。」
陛下「あー、そうですか。」
米長「今がんばっております。」
陛下「あ、やはり、あの、あれですね、その、 強制になるというものでないからね。あの。」
 (天皇の言葉を遮って)
米長 「あー、もちろんそうでございます。本当に素晴らしいお言葉いただきましてありがとうございました。」

字幕をまともにつけられないテレビ局だったから、こっちが字幕を引用させて頂きました。

その記事を受けてできた「陛下の言及された事」の記事がこれか。
■共同:「強制になるということでないことが望ましいですね」と発言された。
■読売:「やはり、強制でないことが望ましいですね」と応じられる場面もあった。
■毎日:「やはり、強制になるということでないことが望ましい」と話す場面があった。
■朝日:「やはり、強制になるということではないことが望ましい」と述べた。
■日経:「「やはり、強制になるということでないことが望ましいですね」などと述べられた。

面白いのは、どのマスコミも揃いも揃って「強制でないことが望ましい」のニュアンスで陛下が述べられたという多数の視点があるくせに金太郎飴のような記事が連なり、その後で程度の大小はあれど、問題の背景とか「都教委が日の丸君が代の強制を進めている」とも捕らえられる記事を、しっかり掲載されていることだ。

別に、日の丸君が代にの都教委が推し進めるとかマスコミが言っている問題に関して、しっかりと「その背景」を報道して、その後で持論を展開しているのなら問題ないよ。問題の背景を報道せずに、言葉尻を捕らえた報道をして煽り立てるから、まともな記事にもならず単なる煽り記事で終わってしまうのだと。
(教職員の服務規定違反、何より「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」という、平和憲法としてなぜか改定を嫌がっている憲法にしっかり記載されている現行日本国憲法第99条の違反をしている一部の日教組だか何だか知らないが所属している教職員が子供たちの式典を自らの主義主張を押し通して式典を乱している現状がダメダメなのだろうと小一時間ほど問い詰めたい)

土岐氏のエントリにて言及されていたこと。私はこれに賛同します。
(引用)
しかし、天皇が政治的な発言をしてはいけないという原理原則から言えば、「強制してはいけない」も「強制しろ」も、ベクトルに関係なく政治的発言として糾弾すべきじゃないんですかね(もちろん、陛下の発言はごく穏当な常識論であって、政治的発言ではないと思いますが)。

こういう、園遊会での米長氏個人との会話を大仰に取り上げるさもしさに、もうちょっと左翼メディアも自覚的であって欲しいし、自分達の主義主張はに都合がよいのなら鬼の首を取ったように繰り返し報道するのはいかがなモノかと。「政策や政治に踏み込んだものではない」という宮内庁の視点の方が、よほど本質的議論です。

それよりも滑稽なのは、結果として君らは天皇陛下の権威を認めることになってるんだが、そのことに気づいていますか? 結果として右翼や国粋主義者を押さえ込む方便として陛下の権威を利用したことで、陛下の権威を認めたことになってるのに、気づいていますか? 日本の左翼メディアは本当に滑稽でさもしいです。


土岐さんのコメント欄で私が書いたことを再掲載。

私としては、あの日の園遊会で、
陛下が新潟中越震災についてコメントを述べられている事象に比較して、
この「言及」の事象を「どれぐらい大きく」扱うかで、
メディアの立ち位置が分かれるものだ、と感じております。

地震よりも、「日の丸君が代強制問題」なのかと感じてしまったり。

こういってはアレですが、被災者の方々に対して少しでも誠意を見せていた一部のマスコミ人の努力を、「日の丸君が代強制問題」に飛びついた方々は、地震に関する陛下のお見舞いの言葉よりも「ほらきたよ!強制はよくないって言ってるよ!」と高笑いしながら、見事に蹴っ飛ばしているような気さえするのは気のせいですか。

言葉尻を捕らえて「自分達の主義主張はに都合がよいのなら鬼の首を取ったように繰り返し報道する」のは拙blog稿首相の「ブッシュ氏にエール」の記事はどのように生まれたか追ってみると、事象は違えど構造的には同じだと、私的には言わざるを得ません。

私は何度でも書きます。
既存マスコミは、いい加減に発言の切り取り発言をしたり、誘導的な質問をして、見事に面白い回答が出たときに、扇動的な記事、マッチポンプ的な記事を掲載して問題を煽り立てようとする、というような今までのようなやり取りっていうのをやめませんか、ということです。

こういう手法が、既存マスコミが嫌われたり、叩かれる部分であり、既存マスコミが持つジャーナリズムとして、ダメな部分だと個人的に思います。

さらに言及しておきます。土岐氏の言葉を引用して・・・
いわゆる「右翼や国粋主義者を押さえ込む方便として陛下の権威を利用したことで、陛下の権威を認めたことになってるのに」気づいていない、面白い人を晒しておこうか。

天皇陛下から頂いた「本当に素晴らしいお言葉」に困った!(JANJAN:松村宏のNEWSな顔)
もし今後、教育委員会が同じようなことを続けると

天皇陛下のお言葉に真っ向そむくことになるじゃない。

ワタシは歴史に弱いんだけど、たしか、そういうのを

逆賊とか朝敵とか言うんじゃなかったっけ?

この部分とかとっても意地悪に笑いながら書いてそうだ。

[追加23:10]
さっそくこの「天皇陛下のコメント」を利用して、TVでは(今までに見たのはTBS、テレ朝。他の局でも出てきそうなので今のところ目撃情報のみで勘弁。)「日の丸君が代の強制は良くない」論を、「コメントのミスリード、恣意的テロップ」を活用してまくし立ててますな。処分を受けた教職員までご丁寧に出して「強制は良くない」発言を言わせる(言ってる?)辺り、思いっきり小躍りしてますね。

以下妄想。
意地悪く言えば、バランスを取って「日の丸君が代を強制的に歌わせない方策も良くない」論も同時に出て然るべきだと思いますがね。 (はい、暴走しました。)

マスコミが社益・社論の保持のために、発言や事象の背景に疑問も呈さず、都合のいい部分だけ持ち出し煽り立てる。これって、結局は世論の暴走、政権の暴走、マスコミの暴走に繋がる原因にもなりそうな気がするんですが。こんなマスコミの行動が、より「軍靴の音が聞こえる」ような気がするんですけどね。(はい、暴走しました。)

[参考にしたblog]
■[異例の発言? 常識的な発言でしょ(追加あり)(平成鸚鵡籠中記:土岐正造氏)]
2004/10/28のBlog
主にTVニュースの動向を記録したページ・記事等を集約します。

■「とくダネ!」小倉氏、米ベーカー大使5万ドル支援に「少ないんじゃないの」
(元ネタ)
新潟中越地震:被災者の義援金、5万ドル提供を申し出-米ベーカー大使(Mainichi-MSN)
(発言要約)→詳細記事もとむ
記事を受けて「日本はアメリカに基地の敷地提供云々などをしているのにたった5万ドルとは少ない」

基地問題などでアメリカを批判したいのは分かる。それを踏まえたうえでも、どういう形であれ善意を「まず足蹴にする」というコメントを発するなんて、正直どうかしてる。機会を分けて発言すべきだろうと。

■ニュースJAPAN'04 箕輪解説委員のコメント(要約)
(要約)
レスキュー隊が被災者を助けるという光景は、被災者の方々にとって大きな心の支えになる。レスキュー隊の方々は、安全に気をつけ、できるだけ迅速に救助に励んで頂きたい。

レスキュー隊の活躍を祈りつつ、迅速さを求めるコメント。この「普通のコメント」を言えるコメンテーターのなんて少ないことか!と感じることが私には多々ある。
まず批判、まず不安、まず悲惨「だけ」が「安易に先行」するようなコメントや記事が「当たり前」のようにブラウン管や文字で発信されるのが悲しすぎる。

■コメント欄より目撃情報(大陽氏のご意見)
(抜粋)
ANBの女性アナは積極的に避難場所での取材の合間(?か取材中)に避難者の食器洗いなども手伝っていた絵が入ってました。少しホッとした絵でした。
ディレクターや局のモラルの前に個人のモラルが問われるような気がしてなりません。TBSの某女性アナはノーメークでの現地報告をしていました。穿ってみると確信犯的な対応なのかも知れないけれど被災地報道の彼女なりのモラルがあったと感じましたね。

配慮を欠いた対応をするマスコミよりも、(たとえ見せ掛けだったとしても)被災者に配慮をしたANBの女性アナ、TBSのアナとその周囲のスタッフの方々には素直に頭が下がります。
また、NHKのアナウンサーで、「中継前に救援活動をして、中継時には服装も乱れ、びしょ濡れになっていた」方もいたという話を見ました。(確か地元のケーブルテレビにて報道されてたとかいう目撃情報が。)
こういう、TVの表面ではあまり見えない些細な気遣いや努力などは、普段マスコミ批判に偏りそうな私のサイトで、是非とも残したい事例ですね。

■多事争論「土建国家!」(TBS NEWS23)
政治学的には、「土建国家日本」という言い方があるわけでありますが、そういう政治のあり方の設計者は、田中角栄さんでありました。そして、この人物が選挙区に戻ると、自分は新潟県に、よその県の倍のお金を国から引っ張ってきてると、自分の選挙区は、さらにその倍だと豪語したのを聞いたことがあります。そして、今度の地震が起きたところは、ほぼその地域と重なりますけども、これをどう理解したら良いのか、誠に理解に苦しみます。
「防災事業」と「無意味な公共事業」を混ぜこぜにして日本のあり方を叩く姿は、非常に滑稽で理解に苦しみます。田中角栄氏が行った利益誘導政治については功罪ともにありだと思うが、それと今回の地震による災害はまったくの別物だと思う。
論点を防災事業の不備に絞ればまだ論調がすっきりしていたのに、と感じてしまう。

■2歳男児救出、母は息絶える、女児は救出中
記事はこのリンクより
非常に重い話題である。奇跡的に助かったとセンセーショナルに取り上げても、この話題はあまりにも悲しすぎる・・・
一方、ヘリで空撮していたマスコミは代表取材だったのか?それとも各社こぞってヘリを飛ばして空撮していたのか?後者ならあまりにも軽率な事態だと思う。
そして、救急医療センターに詰め掛けるマスコミの多さにも閉口。男児だけでなく、他の患者や医療関係者のこと、また急患などの状況を考えると、入口でごった返す報道陣の数は、本当に適切な数なのか疑問を感じる。

■テレビ朝日の報道ステーション 朝日新聞編集委員加藤千洋と古館伊知郎のやり取り
(要約)
古館 「小泉総理は天候の不順等で被災地視察に行く、行かないと二点三転した。」
加藤 「激甚災害に指定されたのだから、首相がまず陣頭指揮を執っているというメッセージを見せるべき。そういう意味では、初動対応も、現地視察も少しずつタイミングが遅れていると思う。」
古館 「昨日田中真紀子さん、それから民主党の岡田が視察に行った。総理は4日目にして、ようやく被災地を訪問したが。」
加藤 「阪神大震災時、初動対応が機敏でなかったと批判を受けた村山元首相は2日目で現地視察に向かった。今日は4日目だ(注:加藤氏は3日とコメントした。筆者の勝手で修正)。(総理が訪問するのは)日数で言っても遅いと思う」

まさか村山元首相と比較して、小泉首相の初動対応が悪いと言う馬鹿がいるとは思わなかった。

■ニュースJAPAN'04 和田解説委員のコメント(要約)
和田 「小泉首相が新潟を訪れた時期は救助活動に迷惑をかけない、最速の時期であったと思われる。一日前に訪れた岡田代表は、東京に戻ったあと、官邸に現地の状況を報告している。今は与党と野党、協力しながら一枚岩で対策にあたることが必要だ。」
「与党と野党が協力しながら一枚岩で対策にあたることが必要」は重要な指摘。岡田代表が東京に戻ったあと官邸に現地の状況を報告しているという指摘も他メディアでは報道していないと思われる。こういった冷静な解説が必要でしょう。

■ズームイン!SUPER 佐々淳行氏のコラム&辛坊氏のコメント
要約ができません。ヘルプミー

要約はあいまいだけど、簡潔に。
佐々氏は初動体制に関して評価しつつも、不備な点、今後重要だと思われる点を指摘。決して首相の行動を全て賞賛せず、是々非々のコメントに終始したのがいいと思われる。
辛坊氏は、マスコミが逐一「被災者の声」を次々に届けている点に関して、自戒の意味も込めて「裏の取れない情報を流すことはデマに繋がる。マスコミは情報を吟味して、重要なものを届けなければいけない」とコメント。重要な指摘。慎重な部分は慎重に動ける、そして反省できるマスコミであって欲しい。

■NNNニュースプラス1 女子アナが女の子を泣かす(NNN)
(要約URL)
アナ 「○○ちゃんって女の子が亡くなったの知ってる?」
女子 「同級生だった」(健気に笑顔)
アナ 「知ってたの?」
女子 「仲良かった」
アナ 「その時どう思った?」
女子 「悲しかった」(泣き出す)

生傷を掻き毟ってどうする。こんなレポートは何の生産性もない。この取材を敢行したディレクターなどの「人としての感性」を疑う。

■記事などを待っています。
ここに記事要約を記載する予定です。
特に読売朝日産経毎日日経に加え、共同時事その他の全国紙関係の動向を記録したページ・記事等を集約します。地方紙もどうぞ。

■シンボリックな事象、上越新幹線脱線と「安全神話崩壊」を結びつけるマスコミ
社説:新潟県中越地震 新幹線の安全神話も揺れた(Mainichi-MSN)
(抜粋)
初期微動を感知して送電をストップ、列車を停止させるから大地震でも安全……と国鉄時代から言い継がれてきた新幹線の“安全神話”が大きく揺らいだことを真摯(しんし)に受け止めねばならない。

余録:新潟中越地震(Mainichi-MSN)
(抜粋)
今月1日で開業40年、安全の実績が誇らしく語られたばかりの新幹線だというのに、もともと「直下型地震には無力」(専門家)だったといわれてはあぜんとするしかない

傾いた車両、曲がるレール 安全神話崩れ無残な光景(共同通信)
(抜粋)
傾いた車両にぐにゃりと曲がったレール。新潟県中越地震で脱線した上越新幹線とき325号をJR東日本が27日、新潟県長岡市の現場で公開した。そこには日本が誇る安全神話とは程遠い無残な光景が広がっていた。

安全は神話を崇め不安を煽って解決するものではない。共同の「日本が