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月の裏側
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2004/07/27のBlog
もしかして今、日本のプログレ系で一番売れているのはこの人ではないだろうか。

桜庭統氏は、デジャブというグループで90年以降の日本のプログレシーンを引っ張る人だと思っていたが、
さあこれからという時になってあっけなく解散。(解散ライブの模様はビデオで発売されています)

それ以降は、ゲーム音楽等で活躍しています。「ヴァルキリー・プロファイル」や
「スターオーシャン」等、大ヒットゲームの音楽を担当していましたので、
ゲームファンの方が馴染みがあるかもしれません。
ゲームのサントラとかは、なかなか買うずらいものがありますが、特にアレンジアルバムとかは、
非常に出来がいいものが多いので、是非一度聴いてみる事をお勧めします。

このアルバムは、デジャブ解散後に発売されたソロ名義のアルバムです。
その後のサントラの音楽のプロトタイプといえるインストものです。
ただ曲はサントラのようにコマ切れでなく、1曲1曲がしっかりと作りこまれています。
シンセサイザー、キーボード、アコースティックピアノを巧みに操る様はさすがだと思います。
プレイヤーの技術としては一級品だと思います。
デジャブのように、ロックに囚われずに作品を作っていて正解だったと思います。

8月14日には、久々のライブがあります。キーボードトリオによる演奏は、
ゲームのサントラとはまた違った世界を見せてくれるでしょう。

桜庭統「戯曲音創」(91)
CD MCD-2920

01. HUMPTY DUMPTY
02. TONE ACCESS
03. BYZANTIUM
04. MOTION
05. PARADIGM
06. NARRATAGE
07. SCRAP AND BUILD
08. DRAMA COMPOSITION
2004/07/26のBlog
マージュリッチは、ノヴェラの影響を受けたプログレハードのグループで、
結構ライブを見に行っていました。

ボ-カルの声がちょっと甘口なので、そのあたりが賛否両論があると思いますが、
(声楽の勉強をしていたという事で、声量はなかなかです)
リズム隊は強力な演奏をしてくれます。
リーダーの横山氏がメタルなどのライブを見に行ったりとよく研究されています。

元々、この「ファンタージェン」というアルバムは、グループの1stアルバムとして発表されたものですが、
録音状態がよくないのと(音量が小さく聴きにくい)、演奏面での不満もあったようで、
再録音されたものです。
聞き比べてみると、全く別物のアルバムのように進化したのがわかります。
メンバーも変わって演奏水準も著しく向上していますし。
(ライブで幾度となく演奏してきましたので当然といえば当然ですが)

このアルバムは、ある物語をテーマに制作されたコンセプトアルバムですが、
1曲1曲の完成度も高く、その曲を聴くだけでも鑑賞に堪えることが出来ます。
絶望的な現実に押しつぶされそうな「魔王の法廷」や
ライブのアンコールにもよく演奏された代表曲ともいえる「ファンタージェン」は名曲です。

残念ながら現在はメンバーは分裂してしまい、この面子でのライブは見る事は出来ません。
なかなかいいグループだったのにな。

マージュリッチ「ファンタージェン」(98)
CD MJC1017

01. 旅立ち
02. 黄金の城
03. 魔女との取り引き
04. 管理社会の罠
05. 魔王の法廷
06. 聖戦
07. ファンタージェン
2004/07/25のBlog
まさかこのグループが今年になっていきなり復活するとは思いませんでした。

アストゥーリアスの結成は88年。当初は新月の津田氏、花本氏が参加していたようです。
1stや2ndは、アコースティックなものと電子的なキーボードやギターをフューチャーしたものが
混合したような感じでしたが、
3rdであるこのアルバムは、ヴィオラやファゴット等の生楽器を使っていて、
聴いていて非常に心地よい音楽です。
基本的にはインストものですが、元ザバダックの上野洋子女史も参加していまして、
コーラスとか聴かせてくれます。
そしてこのアルバムでは、初めてボーカル曲を歌っています。
最後の曲の「オ・テンポ・パサ」ですが、聴いていて心が癒されるというか、不思議な魅力の曲です。

今回の再活動は、生楽器を主体にしていますので、ライブで演奏される曲もあります。
それにしても、いきなり難曲である「ディスタンス」をライブで演奏された時は、正直面食らいました。
今回のメンバーはつわもの揃いの様で。
再録を含めたミニアルバムは発売されましたが、フルアルバムを期待したいものです。

アストゥーリアス「クリプトガム・イリュージョン」(93)
CD KICP355

01. ディスタンス
02. クリプトガム・イリュージョン
03. アドレセンスィア
04. ミストラル・アイランド
05. フェニックス
06. グレイシア
07. サイバー・トランスミッション
08. ダンサ・ダス・ボルボレタス
09. オ・テンポ・パサ

2004/07/24のBlog
8.8ロックディといえば、菅沼孝三氏もいくつかのグループで出演していて、
ドラムの個人賞を貰った事もあるそうです。
小学生のように小さい姿ながら、ドラムのテクが凄くて当時は凄くインパクトがあったそうです。

ブラックペイジは、その菅沼孝三氏がドラムを担当していたグループです。
グループ名をフランク・ザッパの曲から取るあたり、演奏には自信を持っていたと思います。
小川文明氏のキーボードは、少々UKの影響を感じますし(時々難波弘之氏みたいに聴こえるのは気のせいか)
弟の小川逸史氏のギターはホールスワーズみたいに聴こえたりします。
そういうまるでコピーバンドみたいですが、それをうまく消化して、カッコよく仕上げている感じですね。
ジャンルとしてはジャズロックに入るでしょうか。フュージョンっぽいって言う人もいるけど、
やはりフュージョンとは違うような。

このアルバムは早い時期にCDを買おうとしたけど、一度見かけただけですぐに品切れ状態となってしまいました。
中古も殆ど出ない状態で(出ても法外なプレミア付き)入手は半分諦めていましたが、
3年ほど前に奇跡的に再発(チト大袈裟)。もちろんすぐに購入しました。
なるほど、アルバム1枚だけしか出せなかったのは勿体無いのがよくわかりました。


ブラックペイジ「オープン・ザ・ネクスト・ペイジ」(86)
LP NEXUS:K28P-602
CD KICS 2885

01. ゴーオン!
02. 月男とステッキ
03. ラップ・ラップ
04. 遠くから
05. エレジー
06. 組曲「音楽を奏でる石の話」
 序曲
 ~あこがれ
 ~遠い旅
 ~さよなら
07. パラノイア
08. 間奏曲
09. おやすみ
2004/07/23のBlog
ラウンドハウスも8.8ロックディに出場していた関西のインスト系グループである。
79年から3年連続で出場していて、実力からいってもなかなかだと思う。
でも何故か8.8のオムニバスアルバムには収録されなかった。
やはりちょっと地味だって事もあるからかな。

このグループも活動期間中にはアルバムを残していないが、
91年にスタジオライブ等を収録したアルバムが発売されている。
時にはメロディアスに鳴くようなギターが個人的には好きです。
いい音が出るように研究していたようで、エフェクターやアンプとかも改造していたらしい。
もちろん魅力はそれだけではなく、曲の構成とかもよく計算されていて、聴き入ってしまいます。
アインソフは、完全にカンタベリー派の影響を受けた音をしていましたが、
ラウンドハウスは、もう少し硬めの音になるでしょうか。

近年、オリジナルメンバーの死去をきっかけに再び終結しライブ等を行っています。
再活動後のライブ音源も発売されたりしています。
再結成後、一度だけライブを見ましたが、円熟味が増したような演奏に感動。
改めていいグループだなと思いました。

ラウンドハウス「人造人間」(91)
CD MHD-25016

01. 人造人間
02. 深海旅行
03. 最後の判決
04. 三次元を離れて
05. 水車小屋の朝

2004/07/22のBlog
80年代初期、インディーズのプログレシーンの話に戻るけど、
フロマージュも代表的なグループの一つである。

結成は77年。後のページェントの中島一晃氏やノヴェラ、ジェラルドの永川敏郎氏もメンバーに入っていた。
しかし、音楽性の違い等の理由でメンバーが大幅に入れ替わり、ボーカルの東沢学氏、キーボードの嶋村よし江女史らが参加、82年に第2期フロマージュがスタートする。
当初のややハードなプログレから、叙情的なプログレへと変化していった。
マーキームーン誌が注目をし、フロマージュのアルバムを発売する為に
ベル・アンティークレーベルを設立、このアルバムが発売される事になった。

出来としては、最高レベルまでにはいかなかったけど、プログレファンからは注目をされ、なかなかの売れ行きだったとか。
東沢氏のボーカルは、どこか甘口でバラードにはよく合っていると思う。フルートもいいアクセントになっている。
情熱的に歌われるタイトル曲「オンディーヌ」、代表曲「月に吠える」は聴きもの。
ハードロックばかり聴いていると、時にはこんなやさしく美しい曲も聴きたくなってくるものである。
どことなく京都の幽玄な雰囲気を感じさせるいいグループだったと思う。



フロマージュ「オンディーヌ」(84)
LP BELLE ANTIQUE:8401
CD BELLE ANTIQUE:9458

01. エクスターミネイション
02. インスピレイション言語学
03. 極致
04. オンディーヌ
05. カラー・ヴィジョン・ナイト
06. 月に吠える
07. 岸辺のない海(CDのみ)
2004/07/21のBlog
ノヴェラやスターレスに多大な影響を与えたであろう、日本のプログレハードの原点ともいえるグループが魔璃鴉です。

結成は72年。イエスやクィーンの影響が強いと思われる。化粧とかしていたようで、
見かけはグラムロックっぽかったみたいだが、
中身はキッチリとしたプログレハードです。

8.8 ROCK DAYとかにも出場していたほどの実力がありましたが、
残念ながらアルバムを作るまでには至りませんでした。
(ソニーから誘いはあったらしいが)
どこかに8.8の出場の時の演奏とか残ってないだろうか?

こうして残っているデモテープがCD化されたわけだが、確かに今聴くと多少の古さは感じるし、
どこかで聴いたようなフレーズもあるけれど、いい音楽を作ろうとしている熱心さは感じると思う。
ギターソロもキーボードも思っているほど悪くは無い。
ボーカルが少々アクが強いので好き嫌いはあると思うけど…。

プログレ創生期ともいえるこの時期に頑張って活動していた貴重なグループで、
後に結成されるプログレのグループに多大な影響を与えたであろう。
正に聖母マリアの名前に相応しいと思う。
もっと再評価すべきかもしれない。




魔璃鴉「MA・RI・A」(91)
CD MHD25017

01. 静と動
02. 夢幻
03. 読点からの出発パート1
04. 読点からの出発パート2
05. ナルシスト
06. セレナーデ
07. 真昼の舞踏会
08. 秋
09. 報復
2004/07/20のBlog
伝説的なグループをもう一つ。かの菅野詩朗氏がドラムを担当していたバンド、魔方陣です。

結成は78年。このグループも幻のプログレ全盛期に活躍したグループです。
当時のキーボードトリオは、やはりELPあたりの影響を感じるグループが多かったですが、
魔方陣もその一つ。とはいえ、まんまコピーっていう事はないです。
ライブも数回しか行われなかったようで、ライブを見た人は極僅かだと思いますが、
幸いにしてデモテープとかはいくつか制作されていたようで、
そのうちの一部が91年にCD化されました。それがこのアルバムです。

「組曲・バビロニア」は、やはり代表作といえるものでしょう。
最初聴いた時は、キース・エマーソンっぽいキーボードだなぁと思っていたのですが、
曲が進むにつれ、なかなかよく練られた曲だなぁとは思いましたね。
そして菅野氏のドラム、これが聴いていて気持ちいいですね。
今でこそ、メタル系のスピード感溢れるドラムは珍しくないですが、
その当時はかなり新鮮だったと思います。

音質的には、デモテープということもあり(マスター紛失の為カセット音源らしい)
少々難はあるけれど、幻のグループの貴重な記録という事でよしとしたいです。
もっともこのCDも最近は入手困難となってしまったけれど…。

菅野氏は、グリーン、ネガスフィアといろいろなグループを渡り歩いていますが、
現在はKBBのドラムとして活躍中です。

魔方陣「組曲・バビロニア」(91)
CD MHD25006

01. 「バビロニア」組曲
 イントロダクション
 ~ニューバビロン1
 ~ニューバビロン2
 ~最終都市B.C.538
 ~エピローグ
02. キャリオット
03. バベルの塔
04. フェスティバル
2004/07/19のBlog
さて、再び日本のプログレの初期のグループを紹介しようと思います。

観世音は、ファーイーストファミリーバンドにいた深草アキ氏によるグループです。
デビューは79年。もちろんリアルタイムには接する事は出来ませんでした。
81年にアウターリミッツとのカップリングアルバム「メイド・イン・ジャパン」でデビュー。
ただし、殆ど売れる事はなかったです。82年には意見の相違から解散しています。

観世音の音楽は、和旋律を取り入れ、尺八や琴、横笛を使用した東洋風の音楽です。
但し、ドラムやキーボードも使われているため、思っているほど取っ付きにくさはないです。
どちらかというと、海外で受けるタイプの音楽ですね。

このアルバムは、当時のスタジオ録音とライブ音源を組み合わせてあります。
ライブは圧倒的だったという話はありますが、どこかに映像とか残ってないですかね?
新月のようにアルバムをリリースするだけでも大変な時代だったからなぁ。
発掘音源を期待したいグループの一つです。


観世音「観世音」(91)
CD MHD-25007

01. 横笛
02. 空の上(ライブ)
03. 雪友慕(ライブ)
04. 空の上
05. 通りゃんせ
2004/07/18のBlog
永川敏郎氏のソロプロジェクトとして始まったのがジェラルドです。
メンバーは何度か変わってきていますが、藤村幸宏氏のギターとボーカルの印象が結構強かった気がします。

95年にメンバーが一新し、新生ジェラルドとして活動を開始しました。
パンタのバックバンドや頭脳警察でドラムを叩いていた後藤マスヒロ氏が参加。
彼のドラムには以前から注目していましたが、まさかプログレバンドに参加するとは予想外でした。
ベースには、デッド・チャップリンに永井氏の後釜として参加の長谷川淳氏。
こうして、今までのジェラルドにはなかった攻撃的なリズム隊が印象を変えました。
マスヒロ氏のドラムは激しくて実にいいです。

ボーカルは謎のカナダ人のロビン・スーシー氏が担当。
やはりモノホンの外国人だけに、発音もしっかりしていてリズム隊にひけをとりません。
ギターがいない純粋なキーボードトリオとなりましたが、
その分、キーボードの永川氏のプレイがいきいきとしていると思います。

以前の作品のリメイクとかもありますが、かなり印象が違っています。
元は日本語の歌詞も英語になっていますし。
そしてやはり圧巻は、タイトル曲の「ペンデュラム」。組曲となっていて長い曲ですが、
一気に聴かせる感じです。演奏レベルはかなり高いと思います。

ロビン・スーシー氏は、いつの間にかいなくなってしまったのが残念です。
面白くて変な外国人って感じで好きだったんだけどな。
長谷川氏と後藤氏のボーカルがアレなので、何か勿体無いなと。

現在は後藤氏が脱退しましたが、まだまだ現役で活動中です。
現在活動している日本のプログレのグループでは、お勧めの一つですね。


ジェラルド「ペンデュラム」(96)
CD TCCN28031

01. Empty lie, empty dream―虚実の城―
02. Killing our mother condemning our children
03. Orpheus―神よオルフェのように―
04. Ascending to heaven
05. Crime of the future
06. Image (日本盤のみ収録)
07. The pendulum part1~3