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my little lover
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2005/02/27のBlog
今日は、2月27日 午後11時半過ぎ

今から21年前に
19歳のオレは、陸上自衛隊に入隊しようとしていた・・・

今から13年前のこの日に、
オレは、また人生の方向を変えようとしていた

さまざまな場面で、本当に「明日」を変えるきっかけは、「在る」と
考える

このブログも大きく方向を変えるものだった
しばらく、ここに書き綴ることを控えたのは、理由は明白

それは、目の前の「明日に真摯に取り組みたかったから・・・」

丁度、このブログを書き綴り始めたぐらいから、ほんとうに自分の
今後と言うもんを真剣に考え始めていた

入籍、レオの死、転職・・・いろんなことがダイレクトに直面していく
心が震えたり、泣き喚いたり、もがいたり色んなことが本当にあった

ドラマとして観るのなら、きっと、書き続けることは簡単だったと思う

書きつづり、そして振り返る好いきっかけにもなったかも??って
思うこともあったが・・・
それでも想いは、心にたまるばかりで手は動かず、そして書くことも
なかった
・・・

なぜ?

今なら、その理由は、本当に分かる、そんな半年の中で感じることが
出来ることが嬉しい

ドラマで倉本総の「優しい時間」というのがある
毎週、それを観ながら、オレは涙ぐむ

隣でサチコが微笑みながらこう言う
「きっと、今まで溜まっていたものが流れていくんだよ」

そのとおりだと思う

そして、半年余りが経ち、簡単に自分なりの結論を書くと

「自分の本性と向き合うための時間が本当に必要だった」と
言うこと

人には、本音と建前とか、裏表とか色んな意味で二極性を
あらわす言葉がつきまとってくるが・・・・
本当は、その二つでは割り切れないからこそ、人は悩み、不安を
抱えて、日々を生きている

あなたの本性ってどんなん?って聞かれたら、本当にオレは困る

オレは、サボりで言い訳くさく、根気が無くて飽き性で勢いが強い
割には、本当はドンくさい・・・

数え上げたら、キリが無いぐらい落ち込まないといけない


そんな元々の自らの本性を引きずりながら、この自分の新しい
切り替えのキッカケを過ごしたくなかっただと思う

誰しもきっと、揺れ動いてしまうそういう気持ちをまっすぐに受け止めて
そして、抗ったり時には、負けてしまったりしながら生きている
オレもそうやって、この半年が過ぎた

その時間を過ぎて本当に、心から思うことは、

「自分の本性を知ろう。そして、新しい自分で明日を迎えよう
時には、きっと、メゲチャッテその本性から逃げてしまうときもあるけど
でも、引きずらずにまた明日を迎えよう」

こんな簡単なことに今頃、気づいたの?なんて言わないでほしい

「本性」それを見つめ続けることが出来るかどうか?
その答えは、其々の人の中に「在る」から

「優しい時間」の挿入歌 「明日」にこんなフレーズが有る

「そっと 閉じた本に 続きがあるなら
まだ何にも書かれてない ページがあるだけ

もう泣かない もう逃げない
なつかしい夢だって 終わりじゃないもの

あの星屑 あの輝き
手を伸ばして、いま心にしまおう
明日は、新しいわたしがはじまる」

都合良くとっているのかも知れないが・・・
自分の本性と本当に向き合うことが出来るのなら
その何にも書かれていないページを開いて、
新しい自分と、はじめることが出来ると確信している、今日この頃です。
-------------------------------

目の前の、
積み重なるさまざまな現実と向き合い
毎日を送った半年

嫌になるほど不安に凹んだ事もあった
明日なんかどうでもいい
他人の思いに、求められても応える余裕すら
なかった
心も、生活も厳しい状況だった

感じることさえ苦痛だった
それがたとえ喜びであっても何であっても
心が震えることが苦痛だった
それほど不安に大きく大きく負けまくりの時もあった

きょうすけに当り散らした時もあった

たとえ一瞬ケンカのようになりかけても
それでも彼はずーっと私に言葉をかけ続けてくれた
それでも彼はずーっと私のあたまをそっとなで
やさしく抱きしめてくれた

明日をずっと信じて
行動をし続けてくれた

だから私もまた歩き始めた
きょうすけと伴に

少しずつリズムを整えて
少しずつ環境を整えて

少しずつトゲトゲの心をととのえて

毎日という日々を送る中で
少しずつ

明日を今日に
今日を昨日にぬり重ねて

ひとつずつ
ひとつずつ
一歩ずつ一歩ずつ

道はまだまだ途中

それでも少しはちゃんと歩けるように
なってきたかな

もうじき春
明るい光の中で
あたたかい風を感じ、微笑む明日が
もうすぐだね









2004/09/21のBlog
9月20日

サチコの誕生日
そして、彼女とオレの結婚記念日

そしてオレ達の息子、レオが星になった日・・・

仕事を終えて、部屋に戻った
レオが苦しい体の状態で、出迎えてくれた

おとといの休みの日に、彼はオレとサチコの婚姻届けを書いてる
時も傍までベットから降りてきて、ずっと見ていた

サチコがポツリと漏らした言葉がずっと、仕事中も気がかりだった
「もしかしたら、20日までレオは、待ってるのかもね?」

彼は、驚くような生命力の素晴らしさを見せている
身体は、痩せ、呼吸は浅くなるばかり・・・
それでもいつもと変わらぬ、目の輝き、いつもオレ達を見つめている

眼が覚めても、眠っていてもいつも、この一ヶ月間お前のことを考えて
いたよ
お前が教えてくれたこと、数えて自分を励ました
折れそうになる気力、メゲソウニなる体力、見つめても見えない先の路
ずっと、お前とサチコと頑張って歩いてきた

お前がいつも、本当にその路を長い尻尾を振りながら前を歩いていた
んだと今なら、本当に実感ができる

今日、レオの亡がらをサチコと伴に
ふたたびのかまくらへ

稲村ヶ崎の岬の見晴らしの良いところに葬ってきた
波が打ち寄せ、キツネ雨も降り、レオの心が夏の名残の空まで反映してた

「さようなら、そして再び、巡り会おう」
ずっと、その言葉を心に念じながら、江ノ電の中からMr.childrenの
「タガタメ」を心の中で、そして口に出して唄い続けた

「この世界に潜む不安や悲しみに、後何度出逢うだろう
それを許せるかな」

許すとは、とてもシンプルなんだと、レオがオレに言ってる

何が起ころうと目指すところは、幸せなのだから、ちゃんとね、ゆっくりで
良いから歩んでいこうよ、ねっ?ってささやきかけてる
岬を風が包んで、波が語りかけてくる、もう時の流れは、片時も待ってくれない

今再び、レオ、お前が生まれ変わり、サチコとオレに巡り会うまで
光りの射すほうへ、その雲の彼方に向かって歩んでいくよ、有難う

オレ達、結婚しました、今後とも本当にヨロシクお願いします
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19日の夜から20日の未明
これがレオと撮ったそれぞれ最後の写真
このあと、レオは夜中に一度、呼吸がむちゃくちゃ苦しそうになった
まるでわらをつかむように手をもがくようなぎゅっとなにかをつかもうとするような
そんな感じで苦しいを訴えていた

レオにずっと声をかけながらレオをなでた
あなたが私が眠れないほど辛かったとき
そっとそばにやってきて
ゴロゴロとのどをならし、大丈夫ボクがいるよって言ってくれた。
今度はママがレオのそばにいるよ
ずっとずっとそばにいるよ
大丈夫だよ
そうレオに声をかけ続けた
レオはずっと私の目をみつめて呼吸を一生懸命し、落ち着いた

レオはずっとがんばってくれた
くるしいのもしんどいのも
寝ても覚めても
じっとただただ耐え、がんばってくれた

20日の晩、きょうすけが仕事から帰って
区役所に婚姻届をふたり出しに行った

待っててねレオ

レオは待っていた
私たちが届け終わり、ただいまと帰った30分後
突然泣き声を2度あげ、私たちを呼んだ

横たわりレオをふたりでなでてるその間に
そっとレオは旅立った
私は少しの間気づかなかった
わからなかった
ちょっと落ち着いたようにしか見えなかった

横できょすけが泣いていた
レオは逝っちゃったの?
聞いた私に
うんってきょうすけがレオをなでながらうなづいた

この仔は私たちの結婚を婚姻を見届けて
まるで使命を果たしたというかのように旅立った

やっぱり、私のために
私たちのために
今日まではって、がんばってくれたんだね

私の誕生日
私たちの結婚記念日
レオがお☆さまになった日

ボクのことわすれちゃいやだよ?!
そう思ったのかな

絶対忘れない
大切な日

別れの覚悟はあったといえ
もう目の前にいないことが淋しくもあり悲しくなる

海が見えるレオのお墓はそれはそれは景色がきれいな場所
彼方の水平線、光の筋が走っていた
そこへ雲の隙間からすっと光のカーテンが下りていた

それを背に
何度も立ち止まり振り返りながら
私たちは町へと歩きはじめた

レオの命は短かったけど
伴に暮らせた日々は半年とあまりにも短かったけど
ほんとうにほんとうにかけがえなく
有意義だった
たとえ病気でもその日々さえほんとうに愛しい

たまには夢でもいい出てきて

ママはパパとがんばるから
だからきっと今度は
ママとパパの本当の子供で生まれておいで
本当に本当に

待っているから
また会える日をねぇレオ

さよならはだから言わないよ
レオはいつも
一緒にいるから




2004/09/08のBlog
明け方の始発のバスに乗り、東京の東の端に出て行く

馴れない地下鉄の中、眠いのに眠れないまま現場に着く

やっと、現場には、慣れてきた足や腰もかなり痛く感じるが
どのくらい頑張っていけば、必ず到達する域があると信じて
生きている

こうやって考えてみると、カラダから噴出す汗をお金に変えて
生きていたのは、もう10年以上も前になる

いつも心で祈っている

サチコとのこの後、ずっと幸せに過ごしていくための礎を、
いま、作っていっているところ

レオの心が安らかになるように、今は、オレが頑張りどころ!

ちょっとメゲソウニなっても、絶対にメゲル気持ちを捻じ伏せて
踏ん張ってみる

現場の帰りに、同僚と酒屋の販売機でビールを買う
新中川の上には、入道雲と台風の迷い子の黒い雲が混ざって
キレイな夕日が見える

明日も頑張ろう!こうやって秋が深まっていく
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わがままな思い
ときに早く時間が過ぎればいいと思い
ときにこのまま時間が止まればいいと願う

勝手都合で時というものに思いをはせる

しかし、決してどちらも抗いようもない

ただ受け止めて
ただ受け入れて
そうしてその先の未だ来ない時間へと現在の思いを託す

私たちは草と同じであり、花と同じであり、木と同じであり
水と同じであり、魚と同じであり、他の動物と同じである

生きとし生ける存在として等しい
生きとし生ける存在として尊い

生命とはなんと神秘であり、なんと尊い存在なのであろうか

かけがえのないとはどういうことか
ほんのちょっぴりでもと、
愚かな、物忘れのすぐする私に
私の心に刻むように教えてくれている

レオが懸命に、教えてくれるいまという日々

疲れてベッドでバタンキューで寝るきょうすけの
疲れた足を毎晩少しの時間、マッサージしながら
今という時間に、がんばってくれるダーリンに、ダーリンのカラダに
ありがとうと祈りを込める

また明日もよろしくねと願いをこめる

いまこの瞬間瞬間がとても愛おしくとても有り難く思える
どうあっても
そう、心に決めてさえいれば
きっと

きっと
いつも見上げればある、空のように
大きな気持ちでいられるのだろうね

今宵もまたありがとうの時間をありがとう












2004/08/31のBlog
ログインするときに、レオ、そしてオレのPWを打ち込む

今夜は、八月の最後の日
目まぐるしく夏の終わりは、過ぎ去っていった
失うものは本当に前半で失って行ったって思う、そしてそれで良かった

それは、オレとしては・・・
覚悟があったからオレとしては、本当に全然、普通だった、しかし・・・

商売人を目指して、一度は諦めていた路に戻り、五年目の夏に
仕事を辞めた、何もしない一週間にレオの体調がどんどん悪くなる
サチコは、変わらず早く起きたり、起きなかったりしながら、仕事へ

レオの熱は下がらない、逆にドンドン上がっていく
サチコも前に亡くした猫・ガジュのことに捕われながらレオを見守っていた
少しずつ、水を飲まないレオが痩せていく

「うちに来る仔は、なぜ?」
「どうして・・・」
と自分に問いかけながら、サチコが涙ぐみながら見守っている

励ますことしかできない
そしてなぜることしか出来なかった

レオ、彼は、ウチに着てから凄まじいオレ達の間に居ながら、いつも
間に居た、そして鎹のようにカワイイ顔で
「ナカヨックしようよ!」って啼いて、寄り添ってきた

その愛しい息子が、「猫伝染性腹膜炎」になっていたなんて・・・不治の病
ガンだ、他の病気の疑いだといわれながら、サチコは病院の間を奔走していた

「暑い夏の終わりは、なんて残酷なんだろう・・・」

こんなに哀しい夏は、もう無い、そしてもう二度と迎えないって決める
そう信じていたい
そして、生きる力と本気で向き合いたい

新しい仕事は、ガテン系
置き床工事職人、汗臭くなるまで吹き上がる汗を感じるたびに
「絶対に、負けない!レオ、がんばろう!」って誓いなおす

生きるものとして自覚し続ける、そして自分を構えなおす

「こんなことしか出来ない、だから必ず自分と戦う!」
「この気持ちをいつまでも、引きずらない、絶対に諦めない!」
「レオの命が輝く時間をどこまでも伸ばしてみせる!」

そんな言葉に、ヤル気を貰ってるよ、有難う!レオ

でもな、お前の体がどんなに痩せようともそして、どんなに衰弱しても
オレは、お前とサチコを守るために、生きる

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レオが我が家にきたのは今年の3月
春の足音と同じ速度で
兵庫から夜行トラックに乗り東京へ、わたしたちの元へ彼はきた
はじめての長い旅
羽田のそばの運送会社の営業所に朝いちばんでレオを迎えに行った
はじめてあったその小さい天使はふわふわで、母猫を探し、
みゃーみゃーと鳴いていた

小さいカラダはティッシュの箱にちょこんと乗っても箱のがでかくて
大きな目はきらきらしてて
はじめて撮った写真は、前足をちょこんと揃えてお座りで、
まるで今日からよろしくお願いしますって言っているようだった

あれから半年
わずか半年
5年後も10年後もできればもっと一緒にいられると思っていた
こんなにはやく永遠を意識することになるとは
夢にも思わなかった

なんとかできないのかと奔走する半月だった

ちょっと前まで、レオの病気を心配しすぎて、
悪いことばかり考えてはブルーになり、
きょうすけにちがうでしょってしっかりしなさいと言われた

レオはしんどいからだをひきずり、ベッドからわたしの傍にきて
くたっとしながらもそっと寄り添ってくれる
私が、きょうすけに怒られてると思い私に大丈夫だよって
気を使うのだ

私を本当に全身全霊で愛してくれるその想いに
胸が震える
涙があふれる

らいおんハートという唄に
君を守るためそのために生まれてきたんだって詞がついている

生まれた時から、この仔の病気の運命は決まっていた
あまりにもつらくせつない
でも、この歌そのままに
レオは私ときょうすけの元へきてくれたのだ

病院で、ほんとうにおだやかでいいこですねって言われる
注射をしても、点滴をしても、レオはじっとして
まだ?とたまに鳴くくらいで
決して暴れたり、威嚇したり、怒ったりしない

はい。このこは本当にいいこなんです!

こんなにいいこなのに!

・・・きょうすけが言った
ねぇサチコ、レオがたとえ病気でも
オレ達のレオへの想いは変わらないよね?
だからふたりで精一杯レオを愛していこう
一緒に居られる時間がたとえ短くとも、ならば尚更、大切にしてゆこう

このblogを書くあいだも
レオはじっと私の足元でくるんとまるくなってそばにいる

一日一日を愛と感謝で
少しでも長くレオとともに
ともに生きられる日々を大切にしよう

そしてこれまでとかわらず笑おう
レオが少しでも安心するように
















2004/08/15のBlog
朝、目覚めて、なんだか外が薄暗い
ただでさえ、今の部屋は、日当たりが悪い
サチコが「早く引っ越した~い!」ってこと有るごとに口にする

当面の目標は、引越し!日当りの良いベランダがついてるところ
がイイらしい
「おもいっきり、洗濯もん干すネンっ!」って言うサチコ、洗濯だけは上手い

薄暗いベットの上の寝顔を見て、仕事に出かける

外は、ヤッパリ雨・・・肌寒いくらいだった
お盆の帰省ラッシュとアテネの話題の日曜の朝の番組
陰惨な事件のニュースが遠のいた週末の朝、昨日は、東京湾の花火大会

あっという間に8月って月は、早足の歩幅に変わっている
お祭り帰りの浴衣の姿を見かけたら、夏の熱が散って行くような気がする


夏が蔭っていく
母が亡くなってから、二回目のお彼岸

「ねえ?今日は早く帰ってきてね!絶対に!」って突然、仕事中に電話がきた
「えっ!何か有ったの?どうしたの?」「どうしても!絶対に!」理由も言わない
もう引かない感じ、言い出したら聞かないってホンマに!「花火するんだから!」

部屋に戻った
もう行く気満々のサチコ、「色々、家計の計算してたら、花火するしかもう無い!」
って思ったらしい、何だか吹っ切った感じで言い切り!

厳しい気持ちを紛らわせたいらしい
一応の夜食の準備を頑張ってやって、「今夜のメニューは、ゴーヤチャンプル」
ここのところの夜食は、オレが担当してる中々なもんじゃないかな?

部屋の近くの不動公園まで、花火を持って歩く、真夜中の住宅街の散歩
「ねえ、この辺ってイイ感じやね?新しく引っ越すならイイかも?」
「もっと、広がりの有る所がイイよ!空がおおきく見えるところ!」

公園で花火、ポーンって打ちあがって華が開くやつは無しのオトナシイ系
ばかりの花火セットをベンチで広げる、サッと取ってさっそくやろうとしたら
「全部チャンと準備してからだよ、きょうチン!」っておあずけ

ロウソクから花火に点火、じっと待つ
ジリジリと火薬の焼ける匂い、パッて花火が始まる、キレイだぁ~!!
「わあ~い!キレイ!メッチャ久しぶり!」って立ちあがって花火を振るサチコ

「もう!子供みたいに!」ってたしなめてもオレも童心に返ってる
「だって、キレイなんやもん!一緒にやろうよ!」
「イヤだァ~!!恥ずかしいやん!オレは大人やから!(笑)」

「線香花火ってキレイやけど、儚いねぇ~」
火玉がポトって落ちずに最後まで、燃え尽きる小さな焔の華を見てサチコが
つぶやく、線香花火の幼い頃の記憶は、誰にだって有る

夏休みのこの頃には、花火大会、盆踊り、夜店
買い物先で、花火セットの前を通ったら、買ってくれないかな?って胸が
踊っていたもんだ、母がやさしくしてくれた夏の記憶は、花火とともにある

サチコは、火をつける度に「わあっ!」とか「キレイっ!」とかホンマに夢中
オレは、デジカメもって何とか、キレイに写真を撮ってる
会話は、単純だけど心は繋がって行く感じ、和むね?そして嬉しいね?

コレが最後、じっくりと見つめてる
今年は、浴衣買ってやれなかったね、ゴメンね
大きな花火大会も連れて行ってやれなかったね、ゴメン

夏が蔭っていく、あっという間のこの時間もまた、心に刻んで行こうな
来年の花火は、もっとゆったりとした気持ちでさ、また公園まで歩こう

------------------------------
ふたりなら苦労も苦ではないけれど
ひとり、確認するように家計の作業をしていたら
厳しい現実に
やっぱりくぅ~ってなりました

はぢけちゃえ!
そう思って、たまたま行ったコンビニでみつけた
子供用花火セットを衝動買い
きょうすけに速攻電話
「今日、とにかく早く帰ってきて!決めたから!」
うむも聴かず、決行

そうして帰ってきたきょうちんと晩ご飯の支度をしたら、
花火をもって公園に
「花火するの何年ぶりやろう」

びっくりするほど風がない
めっちゃ花火日和の晩だった

ローソクで火をつけた途端、
ぐるんぐるん振り回して走ってみた

「おまえはこどもかぁ!」
と、きょうすけが笑っている

風がない日の花火は
花火本来のきれいさが際立つ
火薬の匂い、散る火花の音にきゅっとなったココロが少しづつ癒される

色が変わりゆく花火を
指揮者が振るように、4拍子に振って遊んでみたりする

きょうすけはカメラを片手に花火を一生懸命撮っていた

「線香花火は最後やで!」
途中で点けようとしたきょうすけにダメだし笑

「楽しい?!」
「うん。やってよかったよ!」

ふたりでこどもにかえり、無心で次々花火に火を点けた

子供花火はあっというまに終わりを告げる

線香花火の束を一つ一つに分け
ベンチに腰掛け、火を点す

ジジジジ・・・
火の玉がジュクっとできて
一気に火花が枝をいっせいに伸ばし、散りだす

風がないから
火花が流れず、とてもキレイに華をさかす

こんなにキレイな線香花火の華ははじめて見るかもしれない

激しくはじけるシーンから
最後は菊の花のように
宇宙の惑星のように
火の玉を中心にその火花は静かに静かに
小さくはじけ続け、消えていった

あまりの儚さ、美しさ
ココロが静かに感動につつまれる

そうして宵闇広がる公園に鈴虫たちの輪唱が静かに響きわたり始める

大きな大きな宇宙の流れ
時間の流れの中では
私たちの時間はきっとこれほどの時間なんだろうね

ふたつの線香花火をもち、
火の玉をもちつもたれつにしながら点した華は
とても美しかった

こうやって生きていこうね
ふたりで互いの華を
燃え尽きるその日まで

来年は浴衣を着流してきょうすけの横で大きな華を
ふたり、見上げたいね
楽しみがひとつまた増えた







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