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Joe's Labo
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2007/08/21のBlog
話題の新書19冊で読む
ニッポン「新」論

インタビュー掲載中
『10年後のあなた』(文藝春秋社)
書評掲載中
2007/08/20のBlog
最近、何かと話題の防衛省事務次官人事。
一連の騒動を見ていくと、官僚と年功序列制度の問題点が
くっきりと浮かび上がる。

まず何がすごいって、大臣の人事方針に部下が反発っていうのが
すごすぎる。彼らの任免権は大臣の権限として、法的に認められた
ものにも関わらず、だ。
人事自体の是非はおいといて、こりゃダメだろう。

ちなみに、イヤだ辞めたくないとごねた事務次官側の論理がまた泣かせる。
「人事は相談することになっていたはずだ。なぜ勝手に決めたのか」
この点を見ても明らかなように、彼らの意識の中では、ポストは機能ではなく、
明らかに既得権の一部なのだ。これは典型的な年功序列的発想だろう。

さらに後半、本音がむき出しになる。

>小池氏が後任に指名した西川氏が警察庁出身であることにも異を唱え、守屋氏自らの
>退任が避けられない場合でも、後任を防衛省生え抜き幹部に差し替えるよう要求、
>巻き返しに動いている。

要するに防衛省の既得権であるポストを、よそに渡してくれるなということなのだ。
年功序列最大の弊害は、組織の利益よりも、人事の論理が優先されてしまう点にある。
過去の功があった人間しか上に上がれず、外部から血が入らない以上、新しい価値観
なんて百年経ったって出てくるわけが無い。改革がいつまで経っても進まないのは
これが理由だ。

もっとも、民間企業なら、さすがにここまでアレなケースはそうはない。
社長「ビジネス事情が変わったから、君は今期限りでCFOから退任してね。
 次はヘッドハンティングしたライバル社OBに任せるから」
役員「受け入れられない。どうしてもと言うなら、財務部生え抜きから選ぶように」

なんて会社、今時ちょっと想像できないし、あったら長くは持たないだろう。

本来なら、民意がある程度は反映される内閣を通じて、その時々の政策に沿った
人事がなされるべきだろう。ところがそれがまったく機能していない。
そういう意味では、政権交代ごとに政府内の主要ポストが総入れ替えされるアメリカは
実に合理的だし、民主的だと言えるだろう。

ふと気づいたのだが、恐らく今回の件はなんら特別な話ではなく、少なくとも戦後50年
(いやひょっとすると戦前からも)国の内部で繰り返されてきたことなのだろう。
たまたま小池さんの“根回し”不足で揉めたから世に出ただけで。
つまり、誰も「どういう風に国家を運営し、そのためにはどういう政策が必要か」なんて
ことは、これっぽっちも考えてはいなかったわけだ。
そりゃ日本がおかしくもなりますよ。これまで存続できたことの方が奇跡だとすら思う。
2007/08/14のBlog
今週、意外と暇だったりする。
そういえばなんだか街に人がいないなと思っていたが、よく考えたら夏休みか。
というわけで、人事部のちょっと怖い話。

今回はある記者さんから聞いた話だ。

以前、チームである事件をおっていた時のこと。
その事件に絡んで自殺した人に関する調査が、彼の担当だった。
まだ暑い中、2週間ほど、勤務先から交友関係、実家まであちこち足を運んで
取材を続けたという。

こういう仕事は労力に成果が比例するわけではないから大変だ。
雑誌のモノクロページ四分の一程度、200字前後の記事。
そういった扱いの小さな記事であっても、
「わざわざ九州までコメントを取りに行って空振りで帰る」
なんてことの積み重ねなのだ。

ところで、取材が一段楽したあたり。
他のメンバーの取材内容なども照らし合わせ、記事全体の概要が組み上がり、
本件に関する取材もそこでいったん終了となった。
当初の予定では、彼はあと一箇所だけ足を運ぶつもりだったが、追加で上積みが
必要な情報は無かったため、そこで彼の仕事も終わった。

「さあ夏休み取るぞ!」
と、家族と共に遅い休暇に出発。といっても休暇は三日しかないから、二泊三日の
国内温泉旅行だ。
車に家族を乗せ、いそいそと出発する。予定では夕方、日没前には到着の予定だ。

ところが日が落ち、周囲が真っ暗になっても一向に到着しない。
初めての道ではあるが、高速降りてから既に3時間近く経つ。
多少迷ったにしても、とっくに着いて温泉に入っていてもいい時間だ。
なにより、周囲に道や場所を示すモノが何も無い。

ようやく午後9時前になって、地名の書かれた標識を見つけた彼は、そこに書かれた
地名を見て愕然とした。無理も無い。
そこは、彼が最後に取材に訪れるはずだった場所。
そう、まさに取材対象者が自殺した場所だったのだから。
楽しいはずの家族旅行から一転、後味の悪い空間に一気に引き戻されたような
ものだろう。

ちなみに、目的地からその場所までは、県境をまたいで直線で100km近く
あるそうで、通常は迷うことなんてありえないそうだ。

「家族にそのこと言いました?」と聞くと、「言うに言えなかったですよ」とのこと。
結局、一人だけなんとも言えないわだかまりを抱えたまま、ハンドル握り続けたらしい。
お父さんも大変なのだ(笑)
2007/08/09のBlog
先日、ある記者と話していて話題になったこと。

「身だしなみがだらしなかったり整理整頓が出来ない人は、仕事もダメか」

確かに、そんな話はたまに聞く。
ヒゲが伸び放題だと外回りで良い印象は持たれないだろうし、机の上が散らかっている
人は、仕事の整理も出来てなさそうな気もする。
少なくとも人事評価という意味では、あまり良い評価はされないかもしれない。

ただ、従来の基準から外れているだけ、というケースが多々あるはずだ。
たとえば銀行なんかで「最近の新人は身だしなみがなっとらん」という支店長さんに
よくよく聞いてみると、単にカラーシャツ着てるだけだったり…

そういえば、ある大企業の方からこんな話を聞いたことがある。
今から10年以上昔、ある学生をバイトとして雇ったときのこと。
まず、整理整頓がまったく出来ない。引っ張り出したファイルは放り出したまま。
ボールペンなどの備品はいつも無くしてしまう。
なにより、格好がひどくだらしない。変色したシャツや、おじさんから見ても
「それ、遅れてるだろ」というような服ばかり着ている。
というかそれ以前に、風呂嫌いで夏場はかなり臭かったらしい。
「おまえ、そんなんじゃ絶対将来ろくなことにならんぞ」
といって注意していたそうだが…

卒業後に起業したその若者は、今では某有名経営者として、各種メディアに顔を出す
ほどになっている。

今見ると小奇麗なスーツを着ているようだから、風呂にも入るようになったのだろう(たぶん)。

「今の会社で絶対に出世したい!」というような人には、古き良きサラリーマンたれ
とアドバイスするが、そうじゃない人は自由でいいと思う。それも一つの多様性なのだ。