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おかねのこねた : 賢く、楽しく、ユックリ投資 by 春山昇華
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2006/03/26のBlog
中国は世界最大の鉄鉱石の輸入国だと思うのですが、その中国が鉄鉱石の急速な値上がりに怒って、『これ以上の値上げは受け入れられない!』と拒否の姿勢を打ち出しています。

とは言っても、北京オリンピック、上海万博に向けて、需要は旺盛であり、個別の企業が輸出国に降参してしまう可能性が高いのも事実です。そこで、輸入に関しては、窓口を一本化し、個別企業の抜け駆けを禁止する方策を打ち出しました。日本企業は、そこまでラディカルな実力行使はしないのですが、影では『中国頑張れ!』という感じです。

資源産出側はこの2~3年でM&Aが進展したので、寡占化が進みました。少々輸出が止まっても、強固な財務体質をバックに中国と我慢比べ・長期戦が可能です。
とは言っても、お互い持ちつ持たれつ、将来(10年後)資源価格が下落する局面もあるかもしれません。その時も中国は世界最大級の買い手のハズですから、極端な冷たい仕打ちも出来ません。

要は、マスコミは派手に書き立てますが、中国は、昨年の+90%の値上げは受け入れ不可能ですが、ソコソコの値上げで手を打つことは可能です。先々、人民元の切り上げでドルベースの価格上昇をある程度相殺できるからです。鉄を輸出するのでは無く、国内で消費するのなら、人民元の切り上げは有効に使えます。

ただ、値上げが株式市場の期待している幅に届かなければ、資源株は上がらなくなるでしょう。それは、BRICs相場が資源産出国(ロシアなど)優位から、資源消費国(中国など)優位に変質するサインとなるかもしれないのです。
2006/03/25のBlog
日本人から見た海外株式投資は、先進国投資とエマージング投資に二分できます。
日本株の大型株投資と小型(=国内エマージング)株投資の関係と似ています。

海外大型株の代表として、日本人がアメリカ株に投資していたら、過去はどうだったのかという振り返りをして見ました。
ちなみに、全期間通産では、NYダウに投資していれば、+370%(年率+10%)で、NASDAQに投資していれば、+304%(年率+9%)です。年率1%の違いですが、複利では、60%以上の差になります。
なお、日本株は、▼58%(毎年▼5%)、、トホホでした。(しかし、今は反転しましたよ。)

Aの期間(1990年~1995年5月)
株高ですが、為替が円高で、それが大きなマイナス要因となり、ほとんど儲かっていません。しかし、同時期の日本株(紫線)は、とんでもないマイナスですから、よっぽどマシなのですが、、、

Bの期間(1995年6月~1999年7月ごろ)
株高、しかも円安で、アメリカ株投資はウハウハの期間です。98年にアジア・ロシア危機がありましたが、Fedグリーンスパンの緊急金融緩和というカンフル剤で危機を脱し、NYダウ(緑線)が戻り高値に達しました。しかし、その後は、アジア・ロシア危機と同時にドル安が始まりましたので、日本人にとっては戻り高値の時が実質的にはピークでした。NASDAQ投資は別ですが、、、、

Cの期間(1999年8月ごろ~2002年1月ごろ)
NYダウは、ダウ銘柄の業績が伸びなくなったことと、ドル安で、日本人から見れば、実質調整局面入りしました。指数(ドルベース)はNASDAQバブルにツレ高して、2000年1月の高値まで上昇するのです。
一方NASDAQ(黒線)は、『Y2Kで世界のコンピューターが止まる』というウワサに踊らされて、また企業のガードの甘いIT投資、携帯電話革命、、、、、などで、バブルに突入しました。バブッた分はシッカリ下がりました。単に割高まで上がり、それは無かったねといって元に戻るだけです。

Dの期間(2002年2月ごろ~現在)
しかし、悪いときには悪いことが重なるものです。
NASDAQ企業の多くは、経営者がオプションをたんまりもらっていたので、株価さえ上昇すれば給料の10倍以上の利益が懐に転がり込む構造になっていました。勢い、日々の地道な業績改善よりも、小手先の会計操作(=架空利益計上、費用の過少計上で利益を膨らます)で、見せ掛けだけ業績好調を装っていました。
それが、2001年にズルズルばれてしまいました。その後2年弱は、NASDAQ企業だけでなく、アメリカ企業全体に対する不審が増大し、PERが急低下し、株価も急低下しました。
さらに悪いことに、ブッシュが戦争を始めました。アフガニスタン、イラン、、、、
会計疑惑と、ブッシュの戦争で、株価は大底まで叩き売られました。
ここが、日米ともに、株価の大底でした。
その後は、皆様の知るとおりです。
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上記期間に対応する予想EPSベースのPERの推移
H:月次の株価の高値対応PER
L:月次の株価の安値対応PER

バブル崩壊後は、株価の変動率が高いことが、目で見ても明白です。
ヘッジファンドが隆盛を極める一因となりました。
現在主流のヘッジファンドにとっては、volatilityこそ命ですから。
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3番円の図は、PEと10年債券金利(グラフでは、逆数化)の比較

期間Bの終盤は、金利上昇にもかかわらず、PEが上昇した。これこそ、バブルが始まった本質部分だろう。

期間Dは、羹に懲りて膾を吹く状態。金利低下にもかかわらず、PEが低下。
ただし、金利低下が、一部住宅などを除き、EPSに好影響を与えない期間とも言える。それゆえ、04年以降金融引き締めに転じても、長期金利は上昇せず、また引き締めで景気も下降しない。金利と景気とPERの関係が断ち切れたように見える期間である。
もしかしたら、最近その関係が復活しつつあるのではと思うが、まだ分からない。
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同期間の金利推移、FFレート、2年債、10年債

趨勢的な金利の低下は、経済の変動性(volatility)の低下という良い意味もあるが、名目経済の成長力の低下も意味していると感じる。換言すれば、借金(レバレッジ)をすれば、経済成長力を引き上げることが可能だが、既に借金を重ねた身には少々の追加の借金は経済の成長力の引き上げ効果が薄れてくるのだ。麻薬の吸いすぎみたいなものか。 (副作用は何?? そして、いつ??)
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期間Dだけの図
この期間(01年1月以降)は、円ベースでは日本株の勝ちです。
日経平均 +26%
NYダウ +18%
NASDAQ ▼14%
[ 23:18 ] [ 株式(日本+海外)&商品・為替 ]
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アイスランドの基礎知識として、一応チェックしておきます。

最初は、貿易収支です。2004年、2005年の赤字幅拡大は大きいです。
2番目は、物価CPIです。
まだ、非難されるほどでは無いですね。
5%を突破すれば、証券市場は荒れるかもしれませんが、、、、
3番目は、政策金利(短期金利)の推移です。
アメリカ同様、ドンドン引き上げてます。

1年ちょっとで、5%以上も引き上げられています。今後の景気後退が心配する投資化がいるのも理解できます。しかし、金が詰まらない限り大丈夫です。

その金が今問題になっているのですね、、、、
最後は賃金の推移です。
5年間で、35%程度の上昇ですから、年間+6%の賃金上昇率です。
物価が3%~5%の上昇に過ぎませんから、実質賃金上昇率は、かなり高いですね。今後の物価上昇が懸念されるのもうなづけます。

なお、アイスランドは地熱発電などエネルギーコストが安価に入手できます。
それゆえ、アルコアが電機を大量消費するアルミの精錬所を作ることになっていました。そんなこんなで設備投資ブームもあるのかもしれません。機械産業など無さそうなので、輸入も増えるでしょう。
好景気(04年DGP+8.2%、05年+5.5%)と賃金上昇で消費も好調なのでしょう。
欧州で、キャリートレードのアンワインディングに伴う崩壊現象が静かに起こっています。アイスランドの株式、債券、通貨アイスランド・クローナ(ISK)です。

上のグラフで線が急上昇していますが、これはISKが大幅な下落を演じていることを示しています。アイスランドの大銀行(日本の東京三菱クラス)が資金繰りに窮しているというニュースも流れているようです。ISKがどこまで下落するか分からない、金融市場・システムに不安がある。だから金を貸せない、と言っているのかもしれません。
ただ、2番目のグラフを見ていただければ、2002年以降、キャリートレード($で金を借りて)でISKに投資していた人は大もうけをしているのです。この一年以内に『そんなに儲かるのなら私も!』と軽い気持ちで新規に参入した投資家が大ヤケドをしているのです。

しかし、ここからもう一段局面が激化すれば1998年のロシア・アジア危機と同じ様相を呈するかもしれません。この週末のニュースは要ウォッチです。何が飛び出すかわかりませんから。
===以下、加筆===
3月22日のニュースでは、アイスランドは景気後退リセッション懸念と、国のレイティングが引き下げられる懸念がでており、2ヶ月連月で国債の発行が出来なかった
期間4年の国債の金利が、8.52%では、金利が高すぎてアイスランドとしては受け入れられないと言っています。

市場は、2ヶ月連続の国債発行中止を、『資金がアイスランドから逃げ出しているサイン』と受け止めているようです。過去4年間、アイスランドは先進欧州で最高のパフォーマンスを誇っていた国です。この急転直下の悪化は恐ろしいです!

2001年以降、アイスランドの株式市場(3番目の図)は、+378%上昇しました。為替(1番目、2番目の図)は+60%値上がりしていました。
投資家が逃げ出している背景のは、財政収支と経常収支の悪化のようです。しかし、政府は財政は黒字で借り入れの必要は無いと発表しています。確かに、昨年の財政は+3.8%の黒字です。ただ不景気がくれば黒字はあっという間に消える可能性があります。
メリルによれば、アイスランドのGDPは$13.8bnで、07年に返済期限が来る借金は$17.8bnだそうです。この数字が本当なら、ちょっと借金返済は大変だと思います。

これまでは、財政が黒字で国債の発行残高は、昨年▼16%も減少しています。こういう余裕が、2ヶ月連続の国債発行拒否という強気の姿勢の背景のようです。
また、過去3年間に、(好景気で??)、短期金利は、5.3%から10.75%に上昇しています。
短期金利が上昇し、為替が上昇する。これはホット・マネーが流入する絶好の条件ですね。
そして、高金利が将来の景気後退を引き起こし事態を悪化させるので、逃げ出す、これもホットマネーの行動パターンですね。ポーランドやニュージーランドでも同様な動きがあるという記事もあります。チェックしなければ、、、
[ 17:32 ] [ 特集 ]
株式市場に繰り返し発生する様々なブームの発生とその崩壊、、、、
2000年代のBRICsブームを十分に堪能し、かつ被害にあわずに早めに退出できるよに過去に学んでおきたい。直前のブーム&バストは、過去ではない、まだ私の体験記憶にあるのだから、、、、

(1)基本概念
ブーム&バブトの法則① (バブルの法則)
ブーム&バブトの法則② (バブルの法則)
(3)アメリカの不動産バブル
(う)バブルの修復過程:平均は良い湯加減なのだが、、、、世界経済:バブルの修復家庭
(い)不動産バブルのチェック、、 
参考
(あ)不動産の"より馬鹿ゲーム"が始まった、
不動産バブルが始まりそうだ、、 
数多いソロスの著書の一つである。この本を購入後、今から3回目の読書をしようとしている。

一回目は、興味本位で彼のように上手な運用の秘訣は何だろうという気持ちで読んだ。(馬鹿な! そんな事は、どこにも書かれていない。)二回目は、金融システムの不安定性、特に前回のロシア危機の記録物としての価値を感じて読んだ。(本質に近づいたが、もっと深い部分がエッセンスなのに!)

そして、今三回目に取り掛かった。
理由は
アイスランド・クローナの下落をどう理解するべきか
②この数年のBRICsブームの行く末
③バーナンキの金融政策が、98年のグリーンスパンのように、『外部の事件で、仕方が無い利下げ』になるのか、『ヘッジファンド(98年のLTCM)の不祥事は罰せられても仕方が無い』と無視されるのか、
などを考えたかったからだ。

今年読むべき、A級書籍と思う。

なお、この本はソロスの投資手法のエッセンスの一つである『証券市場の相互作用』に関して書かれているが、アジア・ロシア危機を通じて、ソロスが感じたグローバル資本主義の危機をどうやって防ぐべきかに関しても深い示唆が感じられる。
前半部分は、趣味に合わないと感じる人も多いだろう。そんな方は、第6章以降だけでも読んでいただきたい。まずは本屋で立ち読みを!

参考過去記事
流動性の引く時の恐ろしさ ①
流動性の引く時の恐ろしさ ②
2006/03/24のBlog
[ 00:18 ] [ 株式(日本+海外)&商品・為替 ]
22日、23日と、この二日間だけなのですが、相場つきが変わりつつあります。
1月の中旬にピークを打って以来、2ヶ月超の調整局面を続けているのです。その特徴は安全パイにすがるというものです。

大型(右のチャートの黒)、中型(赤)、小型(緑)で言えば、大型で安定している企業、足元の業績好調が証明されている企業などを残して、多少不安の残る銘柄、将来期待で買われている銘柄を売って、様子見する行動です。
その結果、黒線の大型株は調整局面を脱し、いち早く年初来高値を更新したのです。しかし、ライブドア・ショックの後遺症や、昨年買い上げられすぎた反動安(+羹に懲りて膾を吹くという弱気のovershoot)の見られる中小型株は置いてけぼりを食らってました。

しかし、その一部、特に内需関連がこの二日間、元気になってきたのです。大型株だけでは相場が長続きしません。相場の裾野が広がらないからです。でも、この二日間の動きで、相場の広がりが見え始めましたし、いわゆる循環物色になってきたのです。

まだ不安定かもしれませんが、4月の新年度入りで新しい資金が入る期待を徐々に織り込み始めたのかも知れません。少し期待しながら観察したいと思います。
2006/03/22のBlog
今日からグーグル・ファイナンスが始まった。

ちらっと使って見た。
これはすごい!
またまた、有料の情報ベンダーの価値が下落したと感じた。いまはアメリカ市場に上場されている銘柄だけだが、日本版も始まるハズだ。
2番目の図は、日産自動車のADRだ。

今後、ヤフー・ファイナンスとの競争が始まる。
サービス競争は、ユーザーにとってうれしい話だ。

グーグルは、イノベーターだ。
グーグルは、デストロイヤー(破壊者)だ。
グーグルは、宗教集団(=妥協が無い)だ。
グーグルは、どこまで変身するのだろう。
==========================

"goog"と入れてサーチすれば、グーグルも出てきます、
Managementのところにカーソルを合わせると、右のように写真も出ます。
株式の投資を始めたとたんに、感覚・感受性が変化することがあります。
それは、毎日飛び交うニュースに対する受け取り方です。以前は気にもしていなかったニュースでも気になってしまうことがあります。要は、神経過敏になるのです。

それはある程度仕方がありません。いままで安全(=元本が名目的に減らないだけなのですが、、、)な預金に置いていた資金が、毎秒のように増えたり減ったり激しく変動するからです。3日で+10%も増えたかと思うと、翌月は▼15%なんてことはザラですから、、、、

だからと言って、ニュースを無視するわけにはいきません。自分が投資活動を始めた以上、投資した資金に影響を与える事象が発生しているのか否かは重要な投資の判断材料だからです。でも全てのニュースを精査していると、あたふたして毎週末が終わってしまいます。

そこで、あたふたを防止(多少和らげる)方法を見つけなければなりません。一つの方法は分類することです。一例ですが、ニュースを以下のように分類します。

①株式市場全体を揺るがす、または底打ちさせるような、全体の転換点を左右するようなニュース
②業種、セクターの転換点を左右するようなニュース
個別企業の株価だけに左右するだろうと思われるニュース
という風に、多少乱暴でもエイッ、やーと分類してしまうのです。

①などは数年に一度しか発生しません。証券会社の人がアレコレ言うでしょうが、大底を打ったら数年間は強気で良いのです。
②は、自分が投資している業種に関しては気にしても、投資していない業種に関しては、2~3ヶ月に一度程度チェックすれば良いのです。
③は、グーグルのニュース機能をカスタマイズして、ニュースを追っかけます。自分のシナリオどおり進展していることを週末にチャックすれば良いのです。

つまり、いかに省略するかなのです。
余裕が出来れば、アタフタもなくなります。



2006/03/21のBlog
[先日のBlog]で、<<セミナーの講師も言っていたのだが、『今のアメリカ、オイルのガスもジャブジャブの状態だ。備蓄にドンドン回っている。06年の原油価格は、心理的な要因が収まれば、昨年の高値を抜けないかもしれない。』ということだった。>>という事を書きました。

先日チャートがデッド・クロスした原油価格です。
現在、その原油価格が$60を割れようとしています。
もし、ズルズル下がればすごい事になるかもしれません。
何故なら、相当上値でポジションが積みあがっているからです。
昨年は、一年で3倍になったドゥバイの株価ですが、いつの間にか半値になってました。すごいvolatilityですね。
[ 22:09 ] [ 株式(日本+海外)&商品・為替 ]
日産自動車が、日産ディーゼルの株を売る。しかも売り先がボルボだ。
これは素晴らしい決断だ。やはり、にカルロス・ゴーンは素晴らしい経営者だ。誰にも似ていない、独特の境地を行く経営者だと素直に尊敬する。

ルノー本体がトラック部門を売却したのであり、日産が持っているのは、全体戦略からしてしっくり行かない。それを世界のトラックビジネスが持ち直したこの機会をとらえて売却するという決断だ。高値で株を売り抜ける手法だ。ゴーンは株の運用をやっても一流だろう。
実は月曜日にルノーの人とミーティングをした。そのときの会話が衝撃的だった。ルノーは、ルノー・ブランドと日産ブランドの現在の実力をしっかり見極めて、以下の決断をしていた。

日本とアメリカ、中国は、日産(2番目の図)でビジネスを拡大する。
中欧、東欧、インドはルノーでビジネスを拡大する。
その他先進国欧州は現状のお互いのインフラをベースにビジネスを拡大する。

これは、ゴーンが下した決断だ。
ゆえに、ルノーJapanは清算された。日本でのルノーブランドは、一部のファン向けに継続するが積極的な販売拡大の為に資金の投入はしないのだ。
ルノーの対米進出もかつては検討されていた。しかし、莫大なコストをかけて一からブランド構築を始めるギャンブル戦略はバッサリ切り捨てられた。

ルノー(3番目の図)のルーテシア(欧州名クリオ)と日産マーチは60%が同じ部品で作られているそうだ。ルノーは日産の製造技術を高く評価しており、それをルノー車の製造にドンドン取り入れている。誇り高き純粋のフランス人には出来ない荒業だ。

昨日会ったルノーの人も興奮気味に『Renault has changed.』といっていたし、私もその息吹を感じた。ルノーの株価はPERが10倍以下だ。今後見直されていくだろう。株価は相当上がると思う。
2006/03/20のBlog
[ 22:14 ] [ 株式(日本+海外)&商品・為替 ]
今日の日本株は力強かったです。
明日が休みだと言うのに、『ここを買わなきゃ、どこで買う?』という勢いが見られました。

今年は消費銘柄が主役だと考えて、ヤフーに銘柄を登録して毎日観察しているのですが、タカキューの+18%を筆頭に堅調でした。

金利の急騰は10月以降だというのがコンセンサスですから、夏のボーナスまでは不安が少なく投資が出来るような気がします。
LNGとGTL、この2つの言葉を過去1年間よく耳にした。
2日間のセミナーを聞いて、やっと何から何が出来るのかなど、やっと理解できた。

まずは、LNGだ。以下は、日本エネルギー経済研究所講師のセミナーのメモだ。
読んで字のごとく、Liquid Natural Gas、天然に採取されるガスをマイナス162℃に冷却することで、液化し体積が600分の一になる

一番目の図は、世界のLNGの流れだ。日本、韓国、台湾が世界中で一番LNGを消費している。経済が発展しているが、ガスを供給してもらうためのパイプラインが無いという理由からLNGを使わざるを得ないのだ。
中でも日本の消費量はずば抜けて多い。仮にLNGの価格が構造的に上昇することになれば、日本はつらい目に会うことになる。
2番目の図は、地域別のガスの用途だ。これを見ると、日本は発電用にLNGを使用していることが明瞭だ。欧米は、発電、産業、民生(家庭用)のバランスが取れている。
昨今、アメリカが大量のLNGの輸入に熱心だと言われている。短期的には、国内のガス価格が急騰してLNGが割安だったという理由が大きい。それゆえLNG価格も急騰した昨年のアメリカのLNG輸入量は前年比横ばいだったらしい

しかし、長期的にはアメリカのガス田の資源枯渇のため、LNGの輸入が増加が予定されている。LNGを輸入するには輸入基地(液体=>気体に戻す)を作る必要がある。現在アメリカには、2箇所しかない。

現在カリフォルニアのロングビーチに新たなLNG基地を建設する計画がある。これが完成する2011年以降は、カリフォルニアの消費量の10%をLNGがまかなうことになるらしい。これは結構な量である。

また既存のLNG基地はメキシコ湾にあるが、ここに向かってはカタールから大量のLNGが輸入される予定になっている。3番目の図の下段が、カタールのLNG生産計画だが、2006年以降の生産が急増するようだ。昨年終盤から、アメリカのガス価格が急落しているが、この辺の影響を既に織り込んでいるのかもしれない。
最後の図の上段は、地域別のガス価格だ。かなり地域別の価格に差が有る。裁定が働かないのだ。ガス、LNGは長期契約が多く、いわゆるスポット物が少ないのだ。

しかし、近年カタールだけでなく、ロシア、ニルウェー、ギニア、イエメンが輸出を開始した。輸入国も、インド(2004年から輸入開始)、中国(2006年春から輸入開始)、イギリス(2005年)などが加わってきた。

買い方、売り方が増加してきたことは、流通量の増加、スポット玉の増加を意味する。今後は世界中で価格の裁定が働き出すだろう。
===============

最後に、GTL(天然ガスを触媒を利用して常温で液化する技術)だが、新しい技術ではなく、第二次世界大戦以前から、あちこちで(日本でも)生産させていたようだ。

GTLによって生産される製品は、原油から生産される製品とは、かなり製品バランスが異なっている。
ガソリンはほとんど出来ない。
高性能のディーゼル・オイル(オクタン価が非常に高い)が抽出できるが、ディーゼルエンジンの改良(または、新世代ディーゼルエンジンの開発)が必要なようだ。昨年のルマンにアウディがGTL燃料のディーゼル車を参加させたらしいが、非常に静かで抜群の性能のディーゼルエンジンだったというレポートもあった。
その他、においの少ない灯油とか、高性能潤滑油も生産させるようだ。

どうも、原油とはすみわけが可能なような気がする。
2006/03/19のBlog
イラク戦争が終結して2年が経過した。一番目の図は、イラクの原油生産状況だ。
イラク南部の原油生産が低迷している。

イラクの原油生産が復旧し、さらには新規の設備投資が盛んになることは困難だと考えておいた方が良い。イランが強く復活することを望む中東の国々は少ない、ほとんどいないと言えるのだ。

中東は、反イスラエル、反米、反キリスト教、反ユダヤ教という事でまとまっているように見えるが、その反**が消えてしまえば、かえってアラブ諸国という言葉が空虚に聞こえるほどの内部対立が噴出するように思えるからだ。

シーアとスンニの宗教的対立は激化こそすれ、沈静化の望み少ない。宗教対立とは一旦火がついたら、かなり白黒がはっきりするまで戦わざるを得ない性質を持っている。それは歴史が示している。

テロ組織は、これまで反***の為に利用されてきた。これからは、宗教的に対立する相手側を叩くために使われると感じている。
そんな中、中東の将来の原油生産のための設備増強は、過去1年でかなり発表された。これから5から6年後になれば、その増強された設備がドンドン稼動し始める。

BRICsの需要の激増が言われ続けるだろうか?
原油ピーク説は、5~6年後も生きているだろうか?

世界の軽質油は少なくなった。サラサラしており、原油生産コストも低く、精製してガソリンを生産するコストも安価だからだ。

現在大量に埋蔵されている原油(オイルサンドも含む)は重質油だ。ネバネバしていたり、硫黄分が多い。生産コストも割高で、精製設備も高くつく。だから企業は利益率が低下するとの懸念で、重質油に手を出すのをためらっていた。特にアメリカがそうだ。

しかし、これからは重質油の有効活用が必要なのだ。換言すれば、割高コストの油を使う時代になったのだ。それは、原油価格レンジが過去とは異なり、上方にシフトしてしまうことを意味する。$30以下は無いかもしれない思う根拠である。しかし、それでも今の原油価格$60はおかしい。心理的なファクターがききすぎている。
3番目(下段)は、おまけだ。
日本もガソリン価格は、今でもアメリカの2倍以上している。
石油製品は産業のコストとして大きく広く影響が及ぶので、国の価格政策が強力だ。
税金の差をつけて、価格の統制がなされている。日本など産業重視、消費者軽視なので、ディーゼルの低価格政策、ガソリンの高価格政策が採用されている。酒・タバコ同様、ガソリンは重税品目だ。ガソリン価格の半分以上は税金だ。ガソリン代の内訳を領収書に明示していた業者は当局から圧力を受けたと聞いた。
数年前から原油生産を語るとき話題になっていたカナダオイルサンドの話しも出た。

オイルサンドとは、ネバネバした油分を含んだ地層である。カナダのアルバータ州に大量に存在している。一番目の写真が、オイルサンドから掘り出したもので、ビチューメンと呼ばれている。

ネバネバ度合いが高いので、通常の原油生産のように地下にパイプを突っ込んで吸い出す方法が不可能だ。それゆえ大量の存在にもかかわらず、原油の埋蔵量にカウントされてこなかった。
講師の説明ではカナダのオイルサンドにある原油を可採埋蔵量に含めるか否かは議論があったそうだ。
2番目の図を見れは、カナダの原油埋蔵量はサウジについで世界第二位に突如として現れるからだ。
これまでは、生産技術(ビチュ-メンの生産)が確立せず、生産コストも高どまっていた。
オイルサンドは地表に露出している部分あり、埋蔵量の20%ほどは露天掘りが可能なようだ。しかし、80%部分は地価に埋蔵されているため、斬新なビチュ-メン生産方法が必要だった。

それが最近、熱を地中に入れて熱せられてネバネバ状態がサラサラ状態になったところをパイプでくみ出す手法が確立されてきた。
これから、やっと本格生産が開始されるらしい。

3番目がビチューメンの生産コストだが、当初設備を除いたランニングコストは$20を若干下回っている。これなら原油価格が$30を上回っていれば経済的に継続的な生産が可能だ。
4番目はカナダの原油生産見通しだ。
今後はオイルサンドからの原油生産が大幅に増加することになっている。
しかし、これもカナダの言い分だから何事も割り引いて考える必要がある。

こんなにオイルサンドからの原油(ビチューメン)生産が増えれば、原油価格は下落するはずだからだ。それにしても、カナダのことは日本ではあまり話題になっていない。1970年代から日本企業はカナダのオイルサンドに投資をしていたと言うのに、、、、