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中根の日記。
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2005/05/07のBlog
どこよりも早い(自称)春連の感想文です。
個別感想の前にいくつか。

見終わって冷静に考えて。僕はなんだか”マジックをする人”全てにいろんなことを求めすぎてるような気がします。それは自分がずいぶんと長くこの世界にいて、ずいぶんといろんなものを見て、いろんなものを感じ、目が肥え、良いものと悪いものの判断がつくようになり、自分の意見を持ち始めたからだと思います。それ自体は別に悪いことではないですけど、ただそれをこうやって表に出すことは、娯楽としてテニスを楽しむおじいちゃんおばあちゃんに、「そんなスイングで世界にいけると思ってるのか!」と叱咤するみたいな、意味のない、ハタから見れば「何考えてんだコイツ」みたいな馬鹿げた行為なのかもしれません。

ただ大学の手品のサークルに入って、まあ一応の趣味として手品をして仲間内で楽しんでいる方々の演技に口を出すことは、正直あまり正しいとは思いません。良いものを褒めるだけならともかく悪いものを名指しで(しかもこっちはネット上という匿名で)けなす事は、あまり良い行為とはいえません。それが商品であるなら(なんらかの形で金銭が発生するなら)まだしも、入場無料のマジックショーです。

僕と同じ年あたりの人たちが出てました。みんな手品初めて間もないと思うのにすごいなー。おもしろかったです。

で終わらせておけばいいと、自分でも思います。でも僕はそれをしません。建前上としては、こっちも趣味でやってる個人サイトだし「発表会」という名で公にした以上、どんな感想言われたって文句ないだろうが。って事です。
ただほんというと、自分が今何をどう感じたかということをできる限り多く残したいのです。僕は不精でめんどくさがりやで飽きっぽいので、自分だけのノートに見に行ったショーの感想をコツコツ書き溜められるような人間じゃありません。ネット上に公開する、という前提がないとどうにも書く気が起こらないのです。本当にありとあらゆる意味で自分だけのためにこのブログやってるし感想とか書いてます。だからできる限り宣伝とかもしないです(まあこれは、昔やってたサイトに人来すぎて嫌になったとか複合的な理由があるんですけど)。

長々と言いましたが、結局今までと変わらず自分のこと棚にあげて人の演技を否定しまくろうということです。個別感想ゴー!

「ドカンの国のお姫様(パラソル)」 ブラックホール☆根元
タイトルも名前も何の指針にもなりゃしねぇ……。パラソルの手品でした。一言で言うと手順になってなかったです。いや、構成自体は教科書に載ってるパラソル手順を少しアレンジしました、っていう無難なものだったんですけど、なんていうか流れていない。一つ一つの現象を異常に溜めるもんだから全部が一発芸の連続みたいになってしまっていました。まあこれは環境も悪い。学生の発表会とかって関係者がものすごいいきおいで拍手するから、自分で拍手をさせる現象、させない現象を考える必要がない。どっか別のところにいってポーズ決めても拍手もらえないっていうのを経験すれば、わかることなんですけどね。

「みんな 大好きだよ♪(カード) 濱島雄樹
バラとカードのアクト。登場してから(板付だったのでスポット当たってから)演技に入るまでにほとんど間がなかったのがちょい気になりました。おじきするなり拍手少し静まるまで待つなりするといいよね。まったく意味のないシルク投げが二回あったのと、左手のフロントパームからのカードの出し方と角度がマイナス点でした。何様だ俺。無理な手の改めとかなかったのはよかったですね。まあ各素材もっともっと研究していってください。バラとファンカードのあたりとかよかったですから。だから何様だ俺。

「DVにはもう慣れました(リング) 島形麻衣奈
好きです、付き合ってください。
それはともかくとしまして、よかったです。キャップかぶって「私、TOMMYGARLのイメージキャラです」みたいな服でリングをつなげたりはずしたりしてました。ただリングの手順自体が前からあるもので、それ自体は別に悪いことではないのですが、それが彼女のキャラや演技にあっていない動きだったりするところが多々ありました。まず手順覚えてそれから演出考えて。うん、それでいいんですけどそのあとその演出に合わせて手順は変えていかないといけません。どっかの誰かがタキシードやらスーツやら着て静かな音楽でリング繋ぎはずしする手順を、19歳の女の子が元気いっぱい明るくやるのはやはり無理が出てきてしまうんです。

「トレビアンの泉(シルク)」 杉村夏樹
夏樹、ですけど男性の方でした。演技がどうこうの前に、まずシルクという素材があまりにも似合ってませんでした。大学のサークルでの演目の調整というのはいったいどのようにやっているのか知らないので、似合う似合わない言ってもしょうがないのかもしれませんが、やはり似合わないとなるとどうもそれ以上に感想が進みません。それを逆手にとるとか、似合うようなキャラ作りをするとかをしてくれないと、なかなかに難しいです。演技としては、大きな現象を起こす前にしっかりとマジカルジェスチャーをしてるのにはすこし感心しました。ただ、シルクはアイロンかけるなりなんなりしてください。

「Psychological Moment(ウォンド)」 野津瑛司
フィリップバニッシュはちゃんと残像を消さなきゃ! とかはまあどうでもいいんですが。やはり学生のウォンドの手順というのは根本的に好きになれません。どう考えてもウォンドって、それだけで一つの手順を作るもんじゃないですもん。いやまあそれを言っててもしかたないか。もう一つのジャンルだし。この人の演技をどうこう言おうとしても、それがそのまま学生ウォンド全てに対する意見になっちゃうんでどうもあまり言うことがありません。つまり学生的なウォンドだったし、学生のウォンドって見てる側としては誰でもあんまり変わんないってこと。

「ごめんね、ありがとう。(ハト)」 酒井ノート孝徳 毎々だにゃん
ハト出しの演技でした。なんていうかですね、アシスタントの女性があまりにもうまくてびっくりしました。もう理想的なアシスタント。トップのパラソルのアシスタントは多少演技者を食っちゃってた感があったのですが、この人は完全に演者をたてるし邪魔にならないほどよい程度の笑顔だし仕事てきぱきだし動き始めるタイミング良いし。プログラムみたらこの人だけ四年生でした(あとほとんど二年生)。おいおい、二年間でこうも人間成長するもんなのか。よかった。全体を通してこの人が一番うまかった。
あ、えと、ハト出しですが、なんかハトがいかにも入ってますみたいな感じで動きにくそうだったのが印象的でした。あとはえーとスチールのモーションがでかい。

「五十里早く帰れよ!(イリュージョン)」 チームガトー
NARUTOをモチーフにしたイリュージョンでしたが、どっちかっていうとはちゃめちゃ劇の中にイリュージョンを申し訳程度に入れたものでした。NARUTOを知らない人には通じないとかはどうでもいいです。人体切断というショーのトリさえ飾れるスケールも不思議さもバカでかいものをものすごく小さくしてしまったのはなかなかでした。全体的にダレててすべってましたけど、たぶん彼らの狙い通りだったんじゃないかと思います。本来強調すべき部分をすべて適当に済ませることで、人体切断というとんでもないマジックを「どうでもいいこと」にしてしまった力はとてもすばらしい。でもつまらなかったです。最後のダンスの立ち位置とか左に偏ってたし。

「$till growin'up(コイン)」 久渡亜希子
まあアタイももうすぐハタチになりますし、なんか銀紙を丸く切ったみたいなモノはコインじゃねぇだろとかいうツッコミはしないことにします。彼女の演技もとても違和感がありました。つまるところ、シルクの彼と一緒でこういう演技が似合わないってことなんだと思います。そもそもコイン出たのか消えたのか増えたのか持ってきただけなのかわかりずらかったし。マニピュレーションじゃない彼女の演技が見てみたいと思いました。なんだろう、現象と関係のない部分で、動きとか表情とかになんだかよくわからないうまさを感じたのです。

「師匠、大師匠、僕だけは無実です!!(ジャグリング)」 新妻崇
新妻ってすごい苗字だな……。シガーボックスとボールジャグリング。ジャグリングは専門外なのでどうこう言えません(手品が専門かって言えば、それもまあ違うんですけども)。ジャグリングはその性質上、ずっと一曲で最後までぴたっと合わせるのは難しいから、やっぱり複数曲あるのがいいですね。音楽と合うとかっこいいよねジャグリング。

「あなたのそばに、ぷかぷか君(ゾンビ)」 金田大志
ゾンビボールでした。いやいや、面白かったですね。とても典型的な、説明書に載ってるような手順でしたけど、それでしっかり個性を出せるって素晴らしいことです、はい。技術的な事を言い出せばやっぱりまだだなぁって部分はありますけど、それは時が勝手に解決しますからね。一つだけ指摘するなら、初めてゾンビボールの手品を見る人にとって、台座に置かれたりテーブルに置いてあったりするボールは、照明が反射したりなんだりしてて一見なんだかわかりません。だから浮かせる前に一回手にとって示すか、はっきりボールだとわかる何か工夫をするといいと思います。

「熱い! ヤバイ! 間違いない!!(シンブル)」 高橋慎吾
えーと、学生チックなシンブルの手順でした。以上。
ってわけにもいかないので感想。マニピュレーションは他のものと違ってスピーディで連続した現象を起こす事ができるわけですが、それはイコール「質より量の演技」ではありません。四本パームができる、筒抜きが早い、結構な事ですがそれ以上にシンブル一本を”消す”という事を練習しないといけません。四本パームは一ヶ月、二ヶ月練習すりゃあ大抵はできます。でもフェイクパスなどで物を消すって事は僕は十年マジックやってていまだにできません。だから練習するんです。彼の演技中何度もシンブルはどっか行っちゃいましたが、びっくりするくらいに消えていませんでした。多分自分自身が消そうと思ってないんだと思います。握った振りして開く、って頭の中で考えてちゃ、いつまで経っても物は消えないし「学生マジックはマジックじゃなくてテクニックを見せている」って言われ続けちゃいますよ。

「原点(和妻)」 重松睦 森下寛繁 宇佐美綾
これもまあ、手品っちゃ手品なんだけどうん、専門外だよなぁ……。東大に伝わる伝統和妻か。ようするにまあ、ステージ上でパカパカあけていくびっくり箱みたいなもんですよね。大きい扇とか傘とか出しまくる。これを和妻って言ったら怒られるだろ藤山新太郎に。いやまあ和妻の歴史とか何にも知らないから色々言うのはやめておこう。演者自体はうまかったんじゃないかなと思います。相変わらず表情を作らないのが怖いけど。
あの大量の紙ふぶきは雪とか桜とかなんかの見立てですか? ただ派手なだけですか? あんまり日本伝統芸能に詳しくないのでわかりません。はい。


まあこれ見て内輪で面白がったり、新入生がちょっと憧れてみたりすればこの発表会の狙い通りで大成功なわけですよね。「一応発表会としての形を持ってるんだから、一般のお客さんのことも考えなきゃいけない」って指摘はきっと間違ってるはず。そうじゃなくて本来内輪で済ませるものをわざわざ外部にまで公開してくれてる、っていう大きな心を持たなくちゃいけなんだろうな。無理だけど。

大学のマジックサークルか。僕と同年代(というかほど同じ年)の人たちがこんな風にマジックやって楽しんでるっていうのはなんだか楽しいですね。僕もまあ大学二年生ですけどうちの大学マジックサークルないし。かといってうちの大学で作るのもアレだし。

しかしこんだけ偉そうに書いてて、自分が大したレベルじゃないっていうのはやっぱり気が引けるよなぁ。ノリとテンションだけで書いてるし。えっと、苦情とかありましたら言ってください。泣いて謝ります。
2005/05/06のBlog
「俺の友達にさー」

「うんうん」

「すっげぇ量食う奴がいてさ、ラーメン屋で大盛りと普通盛り両方食うんだよ一度に」

「まじでーそれ食いすぎだな」

「でもなんか、すっげぇガリガリなのね」

「あーいるよねぇ、そういう人」

「なんか体にあんま糖がたまらないらしいよ」

「逆に食わないとあれなわけか」

「うん、そいついっつもキャラメルなめてるし、板チョコとかいっぺんに一枚食うし」



え、板チョコっていっぺんに一枚食うもんじゃないの?(注:素で聞いてます)
2005/05/02のBlog
乙ー一ー。(おつーいちー)

って、おいおい、これ今の僕と同じ年の時の作品かよ。この野郎。まあそんな事言ったら樋口一葉の「たけくらべ」だって同年代作家が書いたもんだしな。うん、天才たくさんいるよね。

乙一はほんと天才って言葉が似合う。もちろん乙一よりあらゆる意味で面白い作家も作品もたくさんあるけど、なんかこう、天才っぽいんよね。才能だけで書いちゃいましたーみたいな所が。

ただその才能が一体どこに使われてるかっていうと、題材とかテーマとかそういうのであって、決して文体とか構成とかじゃない。乙一の才能は技術ではなく感覚に使われていると思います(いや、もちろん努力してんだろうけど)。

表題他、三編収録。どれもほどほどには面白かったけど、なんか「これ!」っていう一本がなかったなぁ。今回は電車乗ってる時とかに一編ずつ読んでいったのでそれほどでもなかったんですけど、一気に全部読んだら多少の物足りなさを感じたかもしれません。作品のコントラストとか、強弱とかが足りなかったかも。

だからどれが一番よかった、みたいなのはありません。ただ「平面いぬ。」はちょっとはずれだったかな。
2005/05/01のBlog
何なんだこれは。(北上次郎風)

こういうのを書ける人がいて、しかもそれがちゃんと文壇で認められてて、ちゃんと販売してるっていう事実は、なんだかとてもびっくり。こういうのにたまに出会えるから、本読みってのはやめられません(出会ったわけじゃなくて、紹介してもらったんですが)。

正直、ここに収録されている作品群は(短編集でした)、今を生きる僕らにとって大して目新しいものではありません。パスティーシュ作品(初めて知りました)はそこいらのテキストサイトを漁れば結構出てくると思います。ただそれを、ここまでの完成度で、僕が生まれる以前から日本人て書いてる人がいるなんて、ただただ衝撃です。ほんと、自分が小説で飯食ってこうと考えてるなら、どの方面を攻めていけばいいんだか(なるのか?)。ただただ勉強です。

面白かったです。なんかこの一冊だけでこの作家を評価するのもアレっぽいので、もう何冊か追ってみたいと思います。にしても名古屋ってほんと、別の国ですよね。
村上龍さんの作品は「はてしなく青」以外はびっくりするくらい読み進められません。一体何がいけないのかよくわからないのですが。ここが合わない、ここが嫌いだとかそういうんじゃなくて読もうと思ってもなんかすぐ疲れちゃって文字を追えなくなる。だから我が家にはあらすじで惹かれて買ったけども30ページくらい読んで投げ出した村上龍作品が何冊もあります。

というわけで面白そうなものは映像で見よう! というわけで「69」のDVDを借りてきました。ああ、今日も社会派AV忘れた。

村上龍とは相性が悪いですが、宮元勘九朗は好きなので(という理由かどうかはわかりませんが)面白かったです。っていうかそもそも主演の妻夫木が好きなんですけど。

「青春デンデケデケデケ」とかこういう作品を見ると、自分に今足りない物は青春力なんだなぁと思いますね。うん、絶望的に足りない。まあ21世紀の大学生に青春を求めるのもアレなんですけど。でも中学、高校の頃には確かにあった行動力ってものがめっきりなくなってしまってます。同じ事の繰り返しの毎日に、飽きも疑問もない。

なんていうか、無駄な事をあまりしなくなったように思います。何かをする前に、すぐに損得とかを考えて、損にも得にもならないことは極力しないようにする。それを成長と呼ぶか喪失と呼ぶかは、その時や事によるんでしょうけど、ただ少しさびしくはあります。どうせいつかは大人にならなきゃいけないのなら、子供の期間をもっと延ばすのもきっと悪くない。それとも何か、今の僕は19歳という何者にもなれない状況に苦しんで、無意識に背伸びでもしてるだけなのか。

人でも物でも思い出でも幸せでも愛でも青春でも、やっぱりそれが手元や自分の周りにあるときは気付かないで、失うとそれは色合いを増し、輝き、僕をびっくりするくらい魅了します。それはもうきっと仕方のないことで、たった19年の人生で何度「失ってからわかる大切さ」を実感したことかわかりません。だから今一瞬を大切に生きよう、なんて、使い古された戯言にしか過ぎないけど、大切な事だからずっと使われるし古くもなるんですね。でももちろん、僕はいつだって過去を求め続けるし、失ってから後悔し続けます。人生において大切なのは別に”今”だけじゃない。過去も現在も未来も同じくらい大切なはずなんです。全部ひっくるめて自分の人生ですからね。

最近文章を書いてないので、ここでちょっとずつ練習。