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栗ッピング (毬栗日記、棘あります)
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2007/12/16のBlog
のちの「ゾンビ」映画誕生の祖となった小説「地球最後の男」の三度目の映画化。

地球に一人ぼっちになった男の孤独がもっと出ていればいいんだけどねえ。惜しい。

ウィルスで凶暴になった人間たちは、あまりにステレオタイプな描き方で、これまた残念。

犬の演技が素晴らしい。

栗2つ。
ユナイテッドシネマ豊洲、スクリーン10にて。
[関連したBlog:「k.m.joeさん:はじまりはブラックミュージック」]

遅ればせながら聴いてみた。ドラッグや逮捕、ライブのキャンセルなどゴシップでも賑わせていて、それを逆にPRぽくしているが、そんな必要もなく才能はある人だ。サウンドは、k.m.joeさんも書かれているように、懐かしの昭和歌謡という風情。(笑) 僕のようなオールド好きには結構たまらない。確かに、新しさはないねえ。

話題になった「Rehab」より、個人的には2曲目の「You Know I'm No Good」にしびれた。これも懐かしいサウンドだが、ソングライターとしての比類なき才能を感じた。何か新しいものがプラスされれば、今後すごいアーティストになりそうな予感。しかし、かなりのジャンキーのようで、長生きするかなあ?
2007/12/14のBlog
[ 21:44 ] [ グルメ ]
落語会の後、銀座の流石へ。満席で20分ほど待った。

黒龍を飲みながら、出汁巻き卵やら生ゆばやら焼き味噌やらをつまむ。
桜海老の天ぷらを塩で。塩がさらさらだった。沖縄の雪塩みたいだった。
この桜海老がすごく美味しい。幸せな気分。
締めに蕎麦。ここの蕎麦はすごく細い。汁も薄めだが、その分、蕎麦の香りが楽しめる。薬味に余計な葱を入れない。ああ、だから蕎麦の味と香りをより楽しめる。
昨日、会社の同僚がチケットを取ってくれたので、同僚・元同僚たちと出かける。家の近所の落語会なので、この会はほぼ毎年通っている。年末の恒例イベントだ。

禽太夫 「権助芝居」
12月14日。おお忠臣蔵討ち入りの日か。で、芝居からみでこの噺へ。

小三治 「欠伸指南」
暮れですねえ、なので今年を振り返ると、今年は賞味期限の年だったと、まくらで。
飄々とした一挙手一投足がとにかく可笑しい。もうとにかく可笑しい。よく知っている話なのに、なんでこんなに可笑しいんだろう。

小三治 「鰍沢」
小三治師匠の「鰍沢」、聴きたかったので、すごく嬉しかった。なんと充実した日だ。
旅人、女、その亭主、不気味で裏がありそうな登場人物の描写が秀逸。寒い冬の夜、こちらまで凍りつくようだった。
2007/12/11のBlog
アークヒルズのウルフギャング・パック・カフェでランチ。ウルフギャング・パックは、アカデミー賞の公式シェフだそうだ。サーモン・ピザが有名みたい。量が多いし、飲み物はソフトドリンクもおかわり自由ということで、外人を連れて行くときは楽でいい。味もまあまあだし、店の雰囲気も悪くはない。しかし、店員のプロ意識は、かなり低い。注文したものは来ないし、違うものが届くし、サービスは全くもってスマートじゃない。まあ、このへんがアメリカンなレストランなのだろう。

あ、ランチはダメだけど、ディナーならANAのマイルが貯まるよ。

今日は、ローストチキンにしてみた。ハーフサイズのチキンとマッシュポテト、オニオンフライ、スープ、ドリンクが付いて1600円は、安いね。
今日のスープは、キャロット・スープだった。

店員がもっとてきぱきすれば、いいのになあ。

ウルフギャング・パック・カフェ
赤坂アークヒルズ店
港区赤坂1-12-32 アーク森ビル 1F
TEL : 03-5575-2100
2007/12/09のBlog
カフカ、学生の頃に読んで以来、ずっと遠ざかっていた。アニメという形でカフカに邂逅したが、驚くほどその世界観が投影されている。心の孤独が揺らぐような映像表現に圧倒される。二次元なのに、まるで登場人物がスクリーンから飛び出してくるかのよう。それだけではない、観客の心や脳味噌にまで何者かが侵入してくる。

観ているだけで身も心も凍りつく。

栗4つ。
シネカノン有楽町2丁目、スクリーン1にて。

同時上映の前作、落語が元ネタの「頭山」も傑作!
愛する人を食べないと生きてはいけない「年をとった鰐」も秀逸だった。
2007/12/03のBlog
会社の元上司がこのDVDを貸してくれた。ピンク・フロイドのコンサートは、ロジャーが抜けて間もない頃の代々木オリンピックプールの来日公演に行ったのだけど、その興奮がよみがえる内容だった。

前半は、Division Bellからの曲が多いが、これがまたオリジナルのCDより素晴らしい出来。ライブだとこんなにもすごい曲になるのかと驚いた。映像と光の洪水にも度肝抜かされた。

後半は、「狂気」の全曲演奏。もう鳥肌が立ちまくり。リック・ライトのキーボードと声はちょっと衰えを感じたが、ギルモアのギターとヴォーカルにはしびれまくり。これ生で聴けたら、最高だろうな。観客の興奮が伝わってきた。この場いたら、あたしゃ失禁しているよ。

それにしても照明への金のかけかたは半端じゃないねえ。まるでステージが燃えているかのようだった。

もう本当に興奮しまくりだった。ピンク・フロイドは、すげえ、すごすぎる。

DVDにサラウンドスピーカーの置き場所の説明があったのが、ピンク・フロイドらしい。クラッシク音楽のオーディオ・ファンにも、ピンク・フロイドだけは聴くという人多いよなあ。音楽の素晴らしさもさることながら、クオリティーの高い録音技術にも脱帽。
2007/12/02のBlog
1956年のこの出来事は、学校では、ハンガリー動乱として習った記憶がある。ハンガリー動乱という言葉だけで知っていて、その中身はほとんど知らなかった。東欧諸国の歴史には、知らないことが多い。

革命に身を投じる若者、死んでいく市民、そんな時代の中での恋人たち、家族、ソビエトとの確執・・・、映画的要素を詰め込んではいるが、何よりも胸を打つのは、ラストのハンガリーの詩人の言葉だ。まるで、君たち平和ボケした日本人には到底分かるまいとでも言っているようだ。映画は、1956年とその後のハンガリーの苦悩の片鱗を映したに過ぎないのだろう。

映画の登場人物は、誰でもなく、ハンガリー国民全てなのかもしれない。ただ視点は、あまりに一方的。まあしょうがないか。栗4つ。
シネカノン有楽町二丁目スクリーン1にて。
2007/12/01のBlog
二人の女優の火花散る演技合戦は、なかなか見ごたえがある。

しかし、お話はというと、葛藤があり反目があり、主人公をよく思わない輩が出てきて邪魔やいじわるをしたり、反発しながらもコンテストの決勝へ進むというありきたりのもの。展開も予定調和でちょっと物足りない。女性教師の過去というのが、大いなる伏線だったのだが、それも使い古されたものだよなあ。

二人の女優の演技は素晴らしいが、ストーリーに目新しさがない。
栗3つ。
シネスイッチ銀座1にて。
映像は、うっとりするほど美しく、古典的な構図、フォーカスのあて方や照明など技巧的には申し分ない。しかし、ストーリーは散漫で物語の骨格がなく、登場人物にも魅力が感じられない。

対局シーンも何の緊張感も緊迫感もなく拍子抜け。中国人が戦中・戦後、日本の社会の中でどんな孤独を感じ苦悩したのかがまるで描けていない。信仰に対する真理についても、何故その信仰を信じ、また捨て去るのか、全く分からない。首を吊ろうとするシーンも、何故そうなるのか説得力に乏しい。

天才棋士の孤独と苦悩、せっかくの題材がもったいない。映像のみ見る価値がある。

仁科貴は、印象的だった。お父さんの面影に涙、と映画の筋と関係ないところでジーンときてしまう。いろいろあったけど立ち直ってくれたのね。

栗3つ。良いテーマなのに、残念な出来。
シネスイッチ銀座2にて。
2007/11/29のBlog
一之輔さんの会に出かける。この会、19時30開演ということで、仕事帰りでも間に合う時間が嬉しい。そのせいか、他の落語会とは違い年配の方が少なく、若い人や会社帰りのサラリーマンもたくさんいる。19時30開演というのは、とってもありがたい。しいて言えば、場所が日暮里というのが・・・。

会場には、NAHさん、政之助さん、あけっち。さんのお姿が。また、あけっち。さんからチナマルさんを紹介してもらう。プチ三之助コミュがここでもできた。(笑)

ネタ卸し2席を含む3席には、毎回感心させられる。精力的にネタを増やしているなあ。一之輔さんは、まくらも面白い。前座の頃から輝く才能があったので、それはもう落語ファンは皆知っており、会場は超満員。開演15分前には会場に着いたのに、あまり席が空いていなく最前列へ。一番前は、やはり首が疲れる。

一之輔 「加賀の千代」
微笑ましいネタ。隠居と主人公の掛け合いがものすごく楽しい。

一之輔 「素人義太夫」
このネタは、やはり寝床のサゲまで聴きたい。古今亭じゃないんだから・・・。

一之輔 「蜘蛛駕籠」
大ネタ。ネタ卸しとは思えぬ出来には、毎度驚かされる。ただ、まだ一之輔の個性は出ていない。今後、この噺をかける度にどう育っていくかが楽しみだ。


終演後、政之助さん、あけっち。さん、チナマルさんと軽く一杯のつもりが気づくともう0時近く。落語の話をしていると時間が経つのが早い。
2007/11/28のBlog
消化しなきゃいけない有給休暇があるので、今日は会社を休んで美術館へ。平日だから空いているかと思いきや、混雑していた。もう、年配のおばさんだらけ。右を向いても、左を向いても、おばさん、おばさん、おばさん、おばさんだ・・・。また、おばさんたちは、喋る喋る喋る。日本での海外からの美術展は、ゆっくり鑑賞なんてのはできないんだよね。日本の有閑マダムは本当に優雅だなあ。いつかフィラデルフィアにも行ってみよう。
写真

しかし、コレクションは、なかなかのもの。実物は、Webや雑誌の写真で見るのとは全く違うねえ。なんなんだろう、この鮮やかな色は・・・。クールベもマネもドガも良かった。

けど、けど、けど、やっぱり一番すごかったのは、ジョージア・オキーフの「ピンクの地の上の2本のカラ・リリー」だ。オキーフと言えば、動物の頭蓋骨しか観たことがなかったので、新鮮だったのと大胆な構図と鮮やかな色使いに釘付けだ。

アンドリュー・ワイエスの絵も良かったなあ。ゆっくり観られないのが残念だけど、なかなか良いコレクションだった。

フィラデルフィア美術館展
@東京都美術館
12月24日まで


その後、国立博物館へ。こちらの大徳川展は、入場までに90分待ちだった。僕は、常設展示へ。月に1、2度来ている国立博物館だが、どこかしらが展示替えされているので、いつ来ても楽しめる。今回は、蝦夷の測量の資料が面白かった。
ナレーションや関わった人物へのインタビューなどがなく、正直眠くて退屈だった。鶏、牛、豚は、さすがに感慨深いものがあったが、それ以外は、至極退屈。別段驚くこともなく、想像の範囲内だった。

屠殺の器具や機械には、いろんなものがあるんだなあと思ったが・・・。

品川駅の港南口には、屠殺場があって、その近くのお客様に通ったいた時期がある。今は、きれに建て直されたけど、昔は、中が結構見えて、吊るされた牛や豚の肉の塊が周っていたっけ。毎朝、たくさんの牛や豚がトラックで運ばれてきていたが、自分の運命を知っているのかとても悲しい目をしていた。烏は、おこぼれの肉片を咥えて飛び回っていた。その烏を狙う鳶もいて、ものすごい光景だったよなあ。

この映画、視点はいいけど、ただ撮影して並べて編集しただけで、つまんない。結局、だから何なのよと言いたくなる。栗2つ。

シアター・イメージフォーラムにて。

しかし、仔豚は可愛かった。

そう言えば、安部公房の小説に、人間を屠殺して食べる人間がいて、食べられる側の人間が残酷だからやめてくれと懇願しにいくというものがあったなあ。食べる方の人間は、「君たちも豚や牛を食べるじゃないか、どうして僕らが人間を食べちゃいけないの?」というやつ、何てタイトルだったかなあ?
2007/11/27のBlog
愛する金時師匠の独演会へ行ってきた。18時30開演なので、定時に会社を出る。国立演芸場は、オフィスからも近いので開演に間にあう。会場には、ちょうかんさんもいらしていて一緒に観覧。

だん五 「一目上がり」
初めて見る前座さん。独特の不思議な雰囲気で何かいいわあ。結構笑ってしまった。

金兵衛 「孝行糖」
「本当は、金翔さんが出るところだけど、師匠の独演会よりギャラが良い仕事を選んだようで」とまくらで。(笑)
昔は、舌足らずで言葉が聞き取り難く、ちょっと苦手だったのが、久しぶりに聴いたら、ものすごく滑舌が良くなっていた。そればかりか堂々としてしっかりした高座、表情の使い分けも見事で素晴らしかった。めきめき腕を上げている。

金時 「夢金」
東京に住む僕は、落語で季節感を感じている。冬の話がかかる季節になった。「鰍沢」もそうだけど、師匠の冬の情景は、見ていて本当に寒くなる。酒手が欲しい船頭が、船上で催促するシーンに大笑いだ。

時松 「松曳き」
三太夫と殿様のかけあいがすごく面白い。笑った。特に三太夫の描写が秀逸だった。時松さんは、ネタ選びが上手だ。自分のキャラと能力を上手く引き出すネタを効果的にぶつけている。

ロケット団 漫才
基本的には、同じスタイルなのだが、聴くたびネタは変わっており、面白い。スピード感あり、意表つく展開もあり、楽しい。前の席に座っている子供が笑いすぎて椅子から落ちそうだった。老若男女楽しめる漫才だ。

金時 「薮入り」
今日は、前から二列目に座っていたので、表情も良く見えた。子供の顔、親父の顔、母親の顔、金時師匠の顔は同じなのに皆違って見えるから不思議だ。毎度のことだが、まるで父親本人が演じているのではと見紛うまでの熱演に目頭が熱くなる。実際、金時師匠の目は、涙で潤んでいた。
古き良き時代の家族愛に懐かしく、そして心が温かくなる一方で、現代に失われた何かを感じた。しかし、金時師匠の演じる親父を見ているときっといいお父さんなのだと微笑ましくなる。
いい噺を聴いた帰り道は、すがすがしいものだ。
2007/11/25のBlog
マイミクbooh-shinさんからの情報を得て、さっそく映画館へ。

この映画初めて観たのは、中学生の頃、1982年だから25年前なのだあ。ハリソン・フォード主演、リドリー・スコット監督、ヴァンゲリス音楽という超豪華なラインアップながら、当時はそれほどヒットしなかったような記憶が。今はなき、銀座の松竹セントラルで観たよなあ。

その後、ディレクターズ・カットもスクリーンで観たけど、違いは夢の馬のシーンくらしか分からなかった。

ラストが、1982年版と違っていたけど、これってディレクターズ・カット版の時からだったかなあ?

まあ、細かいことはさておき、この映画が大スクリーンで再び観られるのは、なんとも幸福なことだ。オープニングの未来のロサンゼルスのシーンで、既に心は鷲づかみ。圧倒的な映像美に酔いしれる。メキシコの古代遺跡テオティワカンのような巨大な摩天楼、CGでなく恐ろしいまで細部にこだわったミニチュアにうっとり。

この映画の素晴らしさは、その世界観だ。レプリカントという機械人間に、感情と死の恐怖を投影させているが、それは今を生きる人間への痛烈なメッセージになっている。主役のハリソンを完全に食ってしまったルトガー・ハウアー、自己の死を前にして、他者の生を知らしめる印象的なクライマックスには、毎度鳥肌が立つ。

セバスチャンのアパートでの死闘は、闇にさす光が「エイリアン」を彷彿させる。リドリーに監督の白羽の矢が当たったのが頷ける。

とにかくオープニングから興奮しっぱなし。脳味噌に強烈な刺激がささりまくる。DVDやテレビでしかこの映画を観ていないとしたら、それはこの映画の片鱗しか観ていない。この機会に、スクリーンで観る、いや体験することをお勧めする。

栗5つ。
新宿バルト9、スクリーン5にて。