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栗ッピング (毬栗日記、棘あります)
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2008/08/03のBlog
ダークなテイストがたまらない。先日の「ハルク」と違い、これでもかのアクションシーンの連続でなく、よく練られたドラマがある。物語は、二転三転し、そしてまたかなり切なく、そして後味はあまりよくない。単純なアクション映画を期待していくと確実に裏切られる。

よくもここまで重く、また結構グロテスクでダークな映画が米国でこの夏の最大のヒットになったものだ。ヒース・レジャーへの追悼の意味もあるのかな。

そのヒース・レジャーだが、過去にジャック・ニコルソンが演じて強烈なイメージを残したジョーカーに挑戦した。その結果だが、もうぶったまげるほどすごい。完全に主役のベールを食っており、ヒースの独壇場の映画だ。しかし、あのメイキャップ・・・。これが遺作となったのは、あまりに残念だ。

物語は、かなり重い。スーパーマンのような異星人でなく、普通の人間であるバットマンは、肉体の老いなどから永遠にヒーローではいられない、その辺の苦悩から、街の新たなヒーローを作ろうとするのだが・・・。

何か事件が起きる度に、簡単に心変わりする市井の人々を揶揄しながらも、それこそが人間なのだというその普遍的な行動がまた切ない。そして、その人間の弱さをジョーカーが突いて悪事に勤しむというその構造がすごい。

同じ人間の中にある正義と弱さを巧みに利用した戦いがすごい。単なるアクション映画でなく、重厚なドラマでもある。

ド迫力のアクションシーンもあり、この夏大スクリーンでぜひ。必見!
栗4つ。
TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7にて。
2008/08/02のBlog
小三治師匠がトリなので、予想通り開演前からの行列。8月の上席@池袋は、毎年恒例だが、暑い中、外で長時間並ぶのは結構つらい。日差しが厳しいと本を読むのもまぶしい。池袋に到着した頃には、既に長蛇の列。僕は、30分くらい並んだかなあ。そこそこ観やすい席に座れたので良かった。なにしろ開演前から立ち見状態。それでも後から後から入ってくる。さすがに4時間立ち見はつらいよなあ。会場には、Mikiko_Kさんとのらねこ兵☆さんの姿も・・・。今日は、いると思った。

トリが小三治師匠とあってか、出演陣も超豪華。みな寄席でトリをとれる大御所ばかりだ。

花いち 元犬
今日の前座さん。上手。

三之助 かぼちゃ屋
三之助さんで一番聴いている噺かな。でも何度も観てもこの与太郎は、可愛い。また与太郎と市中の人々とのやりとは本当に可笑しい。

にゃん子・金魚 漫才
Mikiko_Kさんがいじられていた。笑っちゃった。

市馬 「山号寺号」
時事ネタを交え、また池袋らしく噺家をふんだんに揶揄したネタが笑えた。

はん治 「ぼやき酒屋」
これももう5回くらい聴いているんだけど、笑えるなあ。はん治師匠、本当に面白すぎ。この味たまらないねえ。
なんと、「ミニモニじゃんけんぴょん」が、「ポニョ、ポニョ・・・」に変わっていた。わーい(嬉しい顔)

勝丸 太神楽
いつも通り。故意なのか本当なのかよく失敗する。面白おかしくするためにあえてなんだろうな。

小里ん 「夏泥」
何故か小里ん師匠もこの噺によくあたる。どちらのキャラクターもぴったりはまっている。

小さん 「短命」
まくらは面白かったけど、ネタに入るとなんか高座と客席に壁があるなあ。一人芝居を自宅の自室でやっている感じ。ライブ感がまるで伝わってこないのは何故だろう。そもそも、なんでこの人が小さんなのだろう?艶っぽい噺なのに、色気のかけらもない。

小菊 粋曲
最後の畳み掛ける歌、すごかったなあ。

扇橋 「道具屋」
ところどころ聞き取れないし、噺はいつの間に戻ってリピートしているし、台詞と場面が急に飛んだりして、観ていてつらくなる。観客がどんどん引いていくのがこれまたつらい。

三三 「悋気の独楽」
毒舌なまくらから観客大爆笑。もはや大御所の風格。プログラムには禽太夫とあったのに、仲入り後、めくりに三三とあったので、場内大熱狂の拍手・喝采。
テンポよくキャラクターも可笑しさと優しさに溢れとても良い出来。

権太楼 「強情灸」
まくらも小話もネタも本当に可笑しい。パワフルでオーバーアクションながらも、細やかな表現や表情もきちんと決めるのは流石だ。

ゆめじ・うたじ 漫才
個人的には好きなのだけど、今日はちょっとパワー不足。

小三治 「青菜」
この時期お馴染みの古典落語「青菜」だが、なんでだろうこれは全くもって小三治落語「青菜」なのだ。追加挿入された何気ない台詞、「昨日の夜考えたんでしょ?」とか「食べちゃった」とか、ただそれだけなのに、もう可笑しい。可笑しくて可笑しくてたまらない。そしてあの笑顔、ぐいぐい噺に惹きこまれる。
これだけ独自の世界観を観客に与えられる噺家は、今そうはいない。
2008/08/01のBlog
エドワード・ノートンが好きで観た。前半は、意外と面白かった。ブラジルが舞台で、どことなく「ボーン・アイデンティティー」シリーズっぽい追跡劇が良かったねえ。

しかし、ハルクは、数年前にアン・リー監督でやったばかりなのにねえ。なんでこんなにすぐリメイクなのだろう?

後半、ニューヨークに移ってからは、予定調和のCGモンスター大暴れで、もうどうでもいいって感じ。おまけに全編台無しのようなラストシーンには、呆然。

前半が面白かっただけに、残念だなあ。
CGのハルクは可愛い。TV版の「超人ハルク」の方が怖かったよー。

栗3つ。
ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10にて。
2008/07/29のBlog
[ 21:06 ] [ 我が街中央区 ]
パリのラデュレが銀座三越の2階にオープンしたざんす。サロン・ド・テも併設されているざんす。オープン初日は、名物のマカロンを買うために5時間待ちの行列だったそうざんす。クリスピー・クリームも真っ青ざんすね。

銀座三越 ラデュレ
http://ginza.mitsukoshi.co.jp/laduree.html
2008/07/28のBlog
[ 20:57 ] [ 日常 ]
今日の空は、木星のようだった。行ったことないけど・・・、なんか感じがね。
あまりに綺麗だと、なんとなーくこの世の終焉を感じてしまう?
されど、瞬く間に色は変わっていき、最も美しい瞬間はカメラに収めることはできないのだ。
2008/07/27のBlog
[ 23:57 ] [ 日常 ]
その1
その2
その3
その4
その5
当時のフィルムと多くの人々のインタビューからなるドキュメンタリー。インタビューされる人が多すぎ、また昔の映像とそのインタビューが延々繰り返され、ドキュメンタリーの作りとしては退屈。

しかし、反共・冷戦の時代を迎えるとは言え、ナチの残党までも庇護して利用する米国に、一番背筋がゾッとした。また、軍事政権下のボリビアにも守られ、戦後も人生を謳歌するバルビーも驚きだ。家族に対しては優しい父親であり夫であり、一方でビジネスマンとして成功し、またその一方で残虐に牙をむく。悲しいかなそれが何とも人間的である。

最後の裁判の時には、もうただの老人のようであった。彼を弁護する弁護士の論理は、一理あるがどうも胡散臭い。売名行為じゃないのか・・・。

バルビーを擁護するつもりはさらさらないが、群集や国家ぐるみでやったことに対して、誰かを人身御供にして、それでおしまいというのが、戦後処理のような気がしてならない。

もっとスパイとして利用したアメリカの背後にあったものを追求してほしかった。
栗3つ。銀座テアトルシネマにて。
1931年に作られたドイツ映画。素晴らしい音楽と大げさだけどなんともロマンチックなラブストーリーだ。ロシア皇帝に恋をしてしまうウィーンの手袋屋の娘が皇帝の別荘へ馬車で行くまでのシーンは、モノクロながら絢爛豪華で音楽と踊りがとても楽しい。

有名なウィーン会議の裏で繰り広げられるドタバタなラブコメみたいだけど、こんな映画の創世期から考え付くことはもうやりつくされているんだなあ。最近のラブコメなんかより格段に楽しく、そしてなんともロマンチックで、そしてセンチメンタルだ。

主役の女優のちょっとサイレント映画のような仰々しいオーバーアクションが玉に瑕だが、皇帝が「また会おう」と馬上に消えていく場面で、「また」なんて無いのだと気づき始める女心の刹那さを表現するラストシーンは、鳥肌もの。その際に流れる「唯一度だけ」の詞とメロディーがあいまって、全編楽しく幸せの絶頂だった映画が一気にセンチメンタルな終焉を迎える。

なんという余韻、なんという素晴らしさ。ああ、これこそが映画を観る至福の喜びなんだよなあ。

京橋・近代フィルムセンターにて。栗4つ。
2008/07/26のBlog
短い作品ながら童心にかえり楽しくなった。本当に生きているかのような赤い風船は、今だったら絶対CGで作るんだろうねえ。子供の自然の演技も、街行く人の迷惑そうな感じもとてもよかった。

子供社会の妬みや憧憬が、ちょっと切なくこころにしみた。たまんなくロマンチック。今の映画が忘れてしまった多くのものが凝縮されている。

栗4つ。シネスイッチ銀座にて。

同時上映のこれまた懐かしい「白い馬」もなかなかだった。馬の演技、疾走する馬の撮影、いったいどうやって撮影したの?とただただ驚くばかり。
2008/07/25のBlog
自然が前触れもなく突然人間に牙をむく。面白かったねえ、ヒッチコックの「鳥」は・・・。怖かったし、ハラハラドキドキしたし、人間模様がよく描けていたし、やっぱしヒッチコックはすごいよねえ。

あ、なんだっけ、シャマラン君? この人は、「シックスセンス」が奇跡だったのねえ。才能全部「シックスセンス」で使い果たしちゃったのねえ。残念ねえ、ヒッチコックと違って、たった一本しか面白い映画作れなかったのねえ。残念だねえ、シャマラン君。

「ハプニング」、一言で表現すると「つまらん映画」だ。観てしまった観客こそ、一番のハプニング。

栗1つ。ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10にて。
あ、マーク・ウォルバーグはいい俳優だ。
2008/07/21のBlog
染みた。素晴らしい。
登場人物は、皆明るく楽しいのだが、どこかで孤独と寂しさを感じている。

正体不明で自己のアイデンティティーと友達を探すチェブラーシカ。ミカン箱に紛れ、間違って果物屋に運ばれ、動物園に連れて行かれるが、正体不明だからと入園を断られる。そんなチェブに孤独な動物園のワニが「友達募集」の貼り紙を・・・。

自己と友達を探す人形アニメ。チェブの可愛らしさは言わずもがなだが、いじわる婆さんもいい味を出している。全編を通して貫かれているのは、友達を探す姿だ。正体不明だから友達を探す、孤独だから友達を探す、人に意地悪をすることで友達を探す、それぞれの登場人物はユーモラスだが、心の底に孤独と寂寥感があるのが切ない。

挿入歌の「誕生日の歌」もとても心に染みる。

栗4つ。また観たい。何度でも観たい。
シネマ・イクスピアリ スクリーン2にて。
映画館のロビーにいたチェブラーシカ。
さて、いよいよ大銀座落語会のオーラスだ。フェニックスホールへ向かう途中、仕事を終えた金也師匠、三之助さん、小駒さんの一行で出っくわす。金也師匠に「金時兄さんの会だね」と言われ、うっ、図星・・・。

ホールのロビーでは、ばったり金時師匠に遭遇。「何かリクエストある?」と聞かれたのだけど、とっさのことだったので「何でもいいですよー」って答えちゃった。でも、リクエストしておけば良かった。おかげで、今日は、死神デーに・・・。(笑)

金翔 「初天神」
素晴らしい出来だった。親父、子供、奥さん、どれもキャラクター設定がよく出来ていて、またよく演じ分けられていた。台詞、言い回し、何気ない細かいしぐさまでとてもよく表現されていて、洗練された芸になっていた。
何度も聴いたことある噺なのに、笑っちゃったなあ。楽しかった。

金兵衛 「冨士詣り」
この人は、ゆったりとした不思議な色気がある。艶のある噺は、とてもあうね。

金時 「死神」
というわけで本日二度目の「死神」。とりつかれたか?(笑)
金時師匠の「死神」は、以前も拝聴したことがあるが、ダークなテイストの中にあるそこはことない可笑しさ。今日のまじないは、「アジャラカモクレン紙パルプ」(笑)
冒頭、死のうとする主人公の表情には鬼気迫るものがあり、赤く滲んだ眼に涙もたまる。いきなりどうしてこんな表情ができるのか本当に不思議。
細かい描写はないけど、どことなく渋みのある死神は、時に優しく、時に恐ろしい。まるで一本の映画を観ているようで、幕切れと同時に重みのある余韻が残る。
本当は、何も予定が入っていなかった最終日の大銀座落語祭だったけど、マイミク花菊さんが、今日のチケットの前から二列目余っているというので、飛びついちゃった。結局、4日連続、銀座で落語。これも今年で終わるとなると寂しいねえ。なにせ、家から近い銀座は、とにかく楽だもの。

たま 「時うどん」
めくりが出て会場がどよめく。前座さんが出てくるかと思いきや、笑福亭たまが登場。誰が師匠か直ぐ分かる怒涛のパワー落語だ。
笑いに徹し、派手なオーバーアクションは、僕の嗜好とは違うのだが、こうしたものもたまには楽しい。ただ、この人を独演会でずっと観たいとは思わないなあ。観ていて疲れそう・・・。

好二郎 「一分茶番」
笑った。こういうネタは、好二郎の真骨頂だ。権助のモノローグも、舞台に出てからの展開も最高に可笑しい。

全楽 「新聞記事」
なんとなーくやりにくそうだったなあ。客層が違う気がした。本人も「アウェイな感じ」と言っていたけど。

好二郎 「死神」
ダークなテイストは大分抑えられ、笑いの要素が多く、どちらかというと明るい「死神」だった。サゲも初めて聴くものだった。繰り返されるシチュエーションで終わるのは、なるほど面白いサゲではあるが、死神が人間をからかっているようなふうにも感じられ、そうなると落語というより映画的なラストシーンだね。


終演後、後ろの方から歩いてくるチナマルさんを発見!今回の大銀座で2回会えたね。
2008/07/20のBlog
銀座小劇場は、初めて入った。銀座にこんなアングラ劇場があったのねえ。演劇界のシネパトスだ。(笑)
最前列で見やすかったけど、パイプ椅子みたいなもので、お尻が痛かった。

ぽっぽ 「転失気」
口調が講談ぽかったけど、明るく楽しい前座さんだ。

朝太 「粗忽の釘」
まくら30分ほど話していたかなあ。入門のきっかけや、志ん朝師匠との思い出など、前にも聞いたことあるエピソードもあったけど、楽しく、そしてしみじみ聞けた。
朝太さんの「粗忽の釘」は、何度も聴いているけど、毎度笑ってしまう。大工の八の表情が素晴らしい。「男はつらいよ」の寅さんみたいだなあ朝太さんは・・・。憎めないキャラクターだ。

朝太&ゆたか 住吉踊りから「越後獅子」
ゆたかさんいわく「来月の住吉踊りを一足お先に皆様にお届け、ではなくて稽古の時間ないのでここでしちゃう・・・」だった。(笑)
それにしても踊っている朝太さん楽しそう。満面の笑み。
8月の住吉、楽しみだなあ。もう夏の風物詩。

笑組 漫才
時間がたっぷりあるというこで、こちらも入門までのエピソードから・・・。(笑)
それにしても、かずおさん、大丈夫?ってくらいの太りよう。トーキングヘッズのデヴィッド・バーンかと思ったよ、ダブダブの背広。かずおさんが着ててもまだダブダブの背広、どんだけ巨大なんだろう。まだ太るつもりであんなに大きいの仕立てたのかな?
かずおさんの動きと独特のツッコミが可笑しい。笑った。

朝太 「火焔太鼓」
古今亭のお家芸だからね、それを受け継ぐのは朝太だよって感じで行ってほしいねえ。楽しいし、表情はいいし、明るい高座だ。本当にこういう憎めないキャラクターは、彼の真骨頂だねえ。喜劇役者をやってほしいくらい。満喫した。
これが、リチャード・アッテンボローの映画かと思うと、お粗末だなあ。

シャーリー・マクレーンは大好きなんだけど、脚本がねえ。

戦時中も緊迫感がないし、IRAがからんでくる現代もこれまた緊迫感がない。もっともっと日常に恐怖があったと思うんだけどねえ。

戦争によって引き裂かれる男女、これは切ないんだけど、例えば成瀬の「浮雲」とか観ているから、この程度の話じゃ、なんの感慨もないねえ。

とにかく何から何まで中途半端。がっかり。

栗2つ。東劇にて。