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国民保険カンタベリー出張所
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2004/09/17のBlog
[ 20:59 ] [ プログレ ]
足鍵盤というものがある。あのHammond OrganやElectoneについている足で踏む鍵盤である。足鍵盤というとその昔は、なんとなく女の子の習い事のエレクトーン(おじさんが子供のころはエレクトーンは代表的な習い事のひとつだった。)を思い出してしまい。”かっこ悪いもの”という印象があったのだが、その考えを徹底的に覆したくれたのが、今は亡きVirgil FoxというOrganistである。ある日たまたま見たテレビで、この人のコンサートをやっていた。曲はバッハだったと思うのだが、覚えていない、しかしカデンツァのところで延々、足鍵盤だけで超速弾を見せたのである。肩は達人ドラマーのように微動だにしないのに、足はまるで高速のタップダンスを踊っているように、優雅に息の長いフレーズを紡ぎだしていく。観客はやんやの喝采である。後で知ったのであるが、この人のコンサートは通常のクラシックのコンサートというより、ロックを聴く層に広く受け入れられていたようである。で、すぐその気になってしまう私は次の日曜日にジャンク屋めぐりをして、エレクトーンの足鍵盤を2つ手に入れ、簡単なLC発振で、なんとか2オクターブの足鍵盤を作った。で、明日のVirgil Foxを目指して練習したのであるが、いかんせん才能皆無の上にもって生まれた不器用なので、2つの手と2つの足をシンクロ出来ない、挙げ句の果てに普段使っていない筋肉を酷使したために、異常な筋肉痛になり、バンドの練習の時に腹がつって死ぬほど痛い思いをしてあきらめた。

 これ以来、足鍵盤を弾けるkeyboardistを見ると無条件に尊敬してしまう。例えば、Steve Winwoodが最近のアルバムで、ベースレスでほいほい気持ちのいい乗りを出していると”参りました”という感じなのだが、Islandのpicturesで、手足を駆使して超複雑な曲をこなしているPeter Schererを聴くともう”全面降伏でございます”というような感じである。 曲はIntroduction~Zeroである。vocal, keyboard, woodwinds, drumsという変則4人編成で、始まりは計算された混沌というような感じで、なんとも唐突なKeyboardのリフのcut inから、チャンバーロックとも、テクニカルプログレ暗黒版とも言うような世界が広がる。Peter SchereのKeyboard Bassは邪悪な変拍子ばきばきをdrumと一緒に畳み掛けてくる。そこに全然browしない、譜割りびしびしと思われるSaxが重なって唯一無比の世界を作り出している。この曲はPicchio dal Pozzoの曲のtempoを極限まで上げ、邪悪にした様な感じも受ける。いつも聴きたくはないけれど、ときどき無性に辛いものが食べたくなるように聴きたくなってしまう中毒性のある音である。実は新幹線の中でこの曲を聴きながらこれを書いてるのであるが、疾走する新幹線の中で、これを聴いていると一種異様な感覚に陥りそうでちょっと危ない。produceはPFMで有名なClaudio Fabiで、ジャケットはGigerである。
 この後、Peter SchererはDNAのArto LindsayとAmbitious Loversを作り、Lustなどで結構有名になるのであるが、普通っぽくなってしまって残念である。しかし、本人はIsland時代のことは話したがらないようである、若気の至りとでも思っているのであろうか?しかし、若気の思い込みだけではとてもこんな偏執狂的に緻密な音楽は作れないと思う。4~5年前まではLaurie Andersonのbackをやっていたが、最近は話を聞かない。どうしているのであろうか。
2004/09/16のBlog
[ 19:44 ] [ 音楽 ]
いま、琵琶湖畔にいるのであるが、琵琶湖と言うと高校生の時に、修学旅行に行ったのを思い出す。当然暗いプログレ仲間と班を組むわけなので、記憶に残っているのは、消灯後、隠れて飲み慣れない酒を飲みながら、みんなで京都放送の阿木譲さんのラジオ番組を聞いていたことだけである。う~ん、我ながら、暗い青春である。
 で、この阿木譲さん、ロックマガジンという雑誌の編集長で、私は全然読んでいないのだが、小難しいことの好きな一部の友人には絶大な支持を誇っていた。私はこの方の文章を読んでいないので、これ以上のことは書けないが、なんでもこの方”テクノポップ”という言葉を発明した人らしい。で、今日はテクノポップである。今思い返してみると、テクノポップといわれる音楽をはじめて聴いたのは、クラフトワークのAutobahnであったが、おっ、かっこいいと思ったのはYMO結成直前に高橋幸宏が出したSARAVAH!というアルバムであったと思う。坂本龍一がアレンジとkeyboardを担当したこのアルバムは、VolareやC'est Si Bon などのスタンダードも入っているように、ヨーロッパ志向ばきばきのものなのだが、ここに入っているElastic Dummyという曲は後のYMOの布石になったように聞こえるproto-technoであった。synthesizerによって作られたリズムの骨組みに、妙に明るくて元気の良いコーラスのフレーズが繰り返され、あとのYMOでの"千のナイフ”のremakeの時のようなアグレッシブな坂本龍一のsynthesizer soloが入る。このアルバムや、坂本龍一の”千のナイフ”(アルバムタイトルの方である)や渡辺香津美のKylinなどに言えることであるが、伴奏のミュージシャンはジャズ畑の人が多かった。その後はご存知のごとくYMOとして一世を風靡するわけであるが、あのproto-techno期のJazz musicianとの混合は独特の雰囲気があって好きだった。
 その後のJazzとTechnoの結合は清水靖晃を中心としたマライア一派に継がれるが、その中でも私がもっとも好きだったのは、残念ながらレコードは残していないものの、ベーシストの濱瀬元彦が結成したlager'(ラーゲル)というグループであった。これもそのうち紹介したい。
2004/09/15のBlog
[ 14:59 ] [ プログレ ]
さて、昼間から戦艦大和のごとく重いDoblogであるが、今日聞いたのは元Curved Air, 801, SkyのKeyboard, Guiter奏者Francis MonkmanDweller on the ThresholdからForgiveである。この人、その風貌と、Curved Air時代に英国産のVCS3 synthesizerを使い倒していたことから、なんとなくおタクっぽい感じを受けるのであるが、作曲やsynthesizer soloは結構フリーキーかつアグレッシブでかっこがよい。しかし、いつも残念に思うのは、この人がfrontに出たアルバムでは、いつもリズム隊が弱いかあんまりセンスが良くない。801はDrumがSimon PhillipsでBassがBill Macormickなのだが、Francisは後ろでクラビネットをちまちま弾いているだけである。
 しかし、このアルバムは元White SnakeのDave Dowleがdrumをたたいており、BassはFrancois自身の重低音synthesizerとなっており、ことのほかリズムが引き締まっている。GuiterはCamelのAndy Latimerであり、Darryl Wayも参加している。しかし、いわゆるsymphonicなものでなく、アルバム全体の印象としては暗めの重低音を聞かせたcyber rockである。で、forgiveであるが、レゲエのリズムに乗って、女性と男性のDuoが"forgive... forgive... that's you may be forgiven...”とひたすら暗く囁くように歌う。このリズムの乗りがまるでロボット版Sly and Robbieの様で、その上にdigital synthesizer特有のざらついた音が重なる。この無機質な湿気がえらくかっこがいい。正直いってほかの曲はあまり聴かないのだが、この曲だけはmp3に変換してよく聴いている。
 この人、もともとHarpsichord、Organ奏者で最近は自分で弾いたクラシックの曲をCD-Rに焼いて有料配布している様であるが、インタビューによるとこのDweller on the Thresholdのレコードが彼の家のガレージに2000枚ほど、捨てるのも忍びないので置いてあるとのこと("I've got 2000 copies (vinyl) sitting in my basement, that I never had the heart to throw away. If you want some, let me know." )、欲しい方は彼のホームページ経由で連絡を取ってみて欲しい。
[ 00:09 ] [ 音楽 ]
Doblogにしばらくアクセス出来なかったので、何となく書く気が失せてしまった。で、とりあえず今日は (も) 超駄文を書かせて頂きたいと思う。いままで数あるLP、CDをジャケ買い、てきと~買いしてきて、後悔するもの超多数なのだが、その中でも印象に残ったものをいくつか...

 とりあえずLP時代の”買ってはいけない”、代表格はJazzのSax playerのAnthony BraxtonのSilenceというアルバムであった。実は、このAnthony Braxton、顔が私の祖父にそっくりなので、何となく親しみがあるのだが、このアルバムのB面はほとんど溝の音しか聞こえず、時折思い出したようにSaxの”ぷ~”とか”ごそごそ”っという音が入るのみである。友人に聴かせてもらったのだが、その友人はちょっと自慢げに”とんでもないもの、買っちゃったよ~”と言っていた。難解なのが高級という風潮がちょっとあった若き古き良き時代の話である。ネットを探したらなんとCDで再発しており、Silenceも”聴ける”のでどうぞ。

 プログレ界に出回っていたもので思いで深いのはHenry Wolffという人のTibetan Bellというアルバムである。当時Island RecordではHELPシリーズという廉価盤シリーズを出しており、この中にCrimsonのEarthboundなども入っていたのだが、このシリーズの3番目のLPである。廉価盤というだけあって、日本でもかなり安い値段で売られていた。で、ジャケットとタイトルで買ってきたのであるが、中身はチベットの鈴が、四国四十八箇所巡りのお遍路さんの鈴のように、物悲しく”ちり~~~~~ん”となっているだけのものであった。このシリーズはパート5まで出ており、なんと限定完全版box set CD5枚組まで売られている。
もうひとつはPFMのFranco MussidaのAccordoである。ここではMussidaがGuiterでなくSynthesizerを弾き、45分間、エーゲ海の波のようなAmbient soundが流れる。で、例によって私はあの華麗なギターを期待して買ったのであるが、最初に聞いたときは非常にムカついたものである。しかし、実はこのCD、最近私の愛聴盤となっている。これを聴いていると実に気持ちよく居眠りできるのである。そこで、大嫌いな飛行機に乗らなければいけないときは、いつも”シートベルト着用”のランプが消えると同時にこれをかけて居眠りしている。福岡、札幌あたりまでならスッチーに”お客様、着陸でございます”と揺り起こされるまで、爆睡確実である。

 最後にひとつ、その昔、渋谷で飲んでへべれけになり、ハシゴをする時に、深夜まであいているレコード屋によった。そこはダンス物主体のレコード屋であったが、その手が好きな友人がレコードを物色しているときに、てきと~なレコード棚を物色していたらなんと”フォルムラ3”を見つけた。それも見たことのないジャケットである。へろへろに酔っ払っていた私は”すわ、再結成か!?ジャケのセンスがいつもと違うのがちょっと気になるけど、買うしかない”と思い、即買いした。で、次の日二日酔いの痛い頭を抱えて、さっそくLPを聴いてみようと、半分寝ぼけた頭でLPをプレーヤーに置き、針を載せた。しばらくして聞こえてきたのは”ハゥッハゥッハゥッハゥッハゥ~”というエコーとドスのきいた笑い声と、ズンチャンディスコビートであった。びっくりしてジャケットと曲を確認するとそこには”フォルムラ”の"Disco Frankenstein"と書いてあった...

 皆さんのレコード棚、CD棚にも”買って後悔したもの”があると思う。
是非みなさんの”後悔先に立たず”や”買ってはいけない”を教えて下さいまし。

2004/09/12のBlog
[ 00:32 ] [ プログレ ]
以前書いたGroup 87が私にとって、ちょっと気になるmusicianが集まったbandだったとすれば、このBrufordは超好みのmusicianたちが唐突に結成したように見えたbandであった。当時の雑誌にBill Bruford, Dave Stewartと一緒にsolo albumを出す予定。VocalはAnnette Peacock。というのを見て、albumが出るのを心待ちにしたものである。発売されたalbumも予想に違わず、カンタベリー系を超テクニカルにした素晴らしいものであった。で、そのfeels good to meからsample and holdであるが、正直言ってDave Stewartがこんなにタイトなbackingをするんだと驚くとともに、Jeff Berlinの超絶テクニックに舌を巻いた。特にsynthesizerとのunisonではまるでWeather ReportのTeen townの、JacoとZawinulを思わせて偉くかっこよく聴こえた。しかし、このJeff Berlin、実は私はあまり良い印象を持っていなかったmusicianであった。
 曰く、Zappaがヨーロッパツアーを計画したときにJeffに声を書けたが、ある日電話で、”他の奴には内緒で俺のギャラだけあげろ。”と言って来て、Zappaはイヤになってツアーをやめた。
 曰く、discipline crimsonのオーディションにBrufordがJeffを連れてきたがFrippに"あんなに手数が多くてうるさい奴はだめだ。”と断られた。
 曰く、AWBHのツアーでTony Levinの後釜になったときに”あんな曲は1日でマスター出来た”と豪語した。など、私の目にはセコくて自信過剰なアメリカ人の一人に思えたのである。
 しかし、これもこのblogを始めた恩恵である。ネットをほっつき歩いていたらJeffのインタビューを見つけた。ここでJeffはお子さんが小児ガンにかかっていて、幸いにも今は回復したのであるが、治療のために莫大な借金が残ったと言っている。もしかすると、彼のこの噂の後ろにはガンに侵された子供のために、前向きになって必死にがんばる父親があったのかも知れない。情ににほだされて、彼のHomepageでのみ販売されているCDを買ってしまった(あほですな...)。これも届いたらご紹介したい。
2004/09/11のBlog
[ 14:22 ] [ プログレ ]
もし彼が今も生きていたら、Genesisを変えていたかもしれない男がいる。彼の名前はKevin Gilbert、1996年に不慮の事故で急逝した不出世のsinger、multi playerである。
 私は誰々のtribute albumというのが好きである。自分がかって一所懸命聞き込んだ曲を、やはりそのbandや曲が好きなmusicianたちがrespectと自分の主張を込めて演奏する。これを聴くと”あ~、この曲は本人達も実はこういう風に演奏したかったのかな~”などという新しい発見も出来る。で、yesのtribute albumでTales from yesterday というものがあったのだが、ここでStanley Snail名義で録音されたSiberian Khatruを聴いてびっくりした。演奏自体もYes以上にタイトで完璧なのもさることながら、途中唐突にシベリアからサハラ(BrufordSahara of Snow part1)へ行ってしまい、またシベリアに戻るのである。これがことのほかかっこがよい。で、聴いたことがないbandだったので、面子を見てみるとZappaのところのMike KeneallyがGuiterで、Keyboardを弾いているのがKevin Gilbertだった。Kevinが気になり、かれがやっていたToy Matineeというbandも聴いてみたが、popではあるもののプログレの風味が効いており、こじゃれているものの所々に鋭さが感じられてすぐ好きになった。musicianとしては元Spock's BeardNeal Morseを思わせる感じであった。
Kevin Gilbertについては日本語でその全てを網羅したようなhomepageがあるので、詳しくは書かないが、そこでの説明によると彼は大のGenesis fanでPhill Collinsの抜けた後のGensisのオーディションを受ける1週間前に不慮の事故で急逝したとのことであった。歴史にもしはないのであるが、彼が参加したGenesisを聴いてみたかったものである。
2004/09/10のBlog
[ 15:45 ] [ プログレ ]
その昔、初めてcopyをした曲はniceのAmericaであった。で、この曲2拍3連がでてくるのであるが、当時どうしてもこれがうまくはまらなかった。知り合いのpianoの先生に相談したところ”片手で2つづつ手拍子を打ちながら、もう一方の手で3連を打つ。これを手を変えて交互に繰り返せ。慣れたら3と4でやれ。”と言われ、必死に練習した思い出がある。このDFA(Duty Free Area)のEscherを聴いて、そんなことを思い出してしまった。
 この曲は2ndの”DFA”と3rdの"Work in Progress" (Live)に収録されているのだが、今日聴いたのはLiveの方からである。とりあえず、Net上に譜面があるので、楽器を弾かれる方はそれを見ていただいたほうが早いと思う。Escherと言えばだまし絵であるが、この曲も”だましリズム”という感じの曲である。さすが、Drummerが作曲しただけあって、リズムに対するこだわりは尋常ではない。平たく言えば、3連ひとかたまりの6/8系のリズムと、16分が同じタイム感覚の16beat系の変拍子の繰り返しなのだが、交互に繰り返されるフレーズの単位の長さが無理矢理合わせられているので、聴いていると本当に妙な感覚になる。しかも、ちょっとambientがかった曲として旋律もしっかりしている。考えに考えて作ったんだろうな~、という感じがする。bassの人はずっと3連の乗りでリズムを刻むので、特に大変そうである。
 このDFA、他の曲も”ちょっと妙、でも聴きやすい”という感じが多く,3枚共愛聴盤となっている。イタリアのバンドであるが、いわゆるItalo Progressiveともちょっと雰囲気が違う。微変態Smooth Jazz Rock(ちょっとFusionがかってるけど...)としてお薦めである。
2004/09/09のBlog
昨日はfrancofrehleyさんのprogressive cafeで開催されている「プログレバンドしりとり合戦」 で年甲斐もなく興奮しまくったので、虚脱状態である。

 で、朝ぼ~っと聴いてたのがsoft machineのSevenからCarol Ann ~ Day's Eye ~ Bone Fireである。soft machineと言えば定番はBundlesであり、好みからいったら初期のABCの2枚が大好きなのであるが、一番良く聴くのはこのSevenであったりする。
 このアルバム、2枚組の大作Sixと名作bundlesの間に挟まれた地味で彼らにしてはリラックスしたものであり、疲れたときには最適(?)と思っている。基本的に今までのアルバムと違うのは、Roy Babingtonが正式加入したこともさることながら、Mike RatlidgeがVCS3 synthesizerを購入したためか、Synthsizerの音が多い。2曲目のCaroll Annでは柔らかなsynthesizerの音を左右いっぱいに広げ、Drumも入っていないslow tempoの曲なので、ちょっとAmbient Jazzと言う感じである。で、3曲目になるとrhythmとKarl JenkinsのBaritone-Saxが入ってくるが、これもmid tempoが心地よい。そしてMike RatledgeのFuzz Organ soloになる。プログレを聞き始めた頃、この人のAd-Libのフレーズが、良く理解できなかった、一つ一つのフレーズがくちゃくちゃした早弾きで固められている。いつも聞くKeyboard soloとは明らかに違うので、”この人はもしかして下手なんじゃないか?”と思っていたが、その後、John ColtraneやBilly HarperなどのTenor-Sax吹きのAd-Libを聞いて、この人のsoloのフレーズは、基本的にSax吹き(特にsheets of soundと言われる吹き方をする人たち)のそれを元にしている事が徐々に理解出来た。たぶんこの人はSax吹きになりたかったのかもしれない。

 現在、Karl Jenkisはご存じの通りAdiemusで超有名になり、インタビューで”私は現代の「クラシック音楽」を作りたい”などと仰せられているのを見たが、Mike RatledgeはAdiemusの1st以来、表立った動きを知らない。どうも音楽から離れてTV関係の仕事をしているようであるが...

PS Netをうろうろしていたら大阪に”Soft Machine"というバーを見つけた。
大阪に行った折にはぜひ行きたいものである。
どなたか知っている方がいらっしゃったら、御紹介を是非お願いします。

2004/09/08のBlog
[ 15:24 ] [ 音楽 ]
実は、Burt Bacharachが好きである。聴くのはほとんどプログレであるが、鼻歌を歌うのは”サン・ホセへの道”であったり、この"Walk on by"であったりする。だからFrankie goes to hollywoodが"サン・ノゼへの道”を演っていたり、Maggy Reillyがこの"Walk on by"をcoverしていたりすると嬉しくなってしまう。この曲、詩の内容は"貴方と私がもし街中で出会って、私が泣き出しても、知らぬ顔をして通り過ぎて..."という失恋の詩なのであるが、今日聴いたのはStranglersがcoverしたversionである。

 このstranglers、プログレが衰退しパンク一色になった時に、今は亡き間章さんの番組で初めて聴いた覚えがある。ゴリゴリのBassにDoorsの様なoberheim OB-4 synthesizerが乗り、思いっきりダミ声で”トロツキーに何が起こったんだ?奴は自分の耳を焼いたアイスピックを手にした..."と歌った彼らは、パンクロック兄ちゃんとは明らかに異質だった。乱暴ないい方をすれば、パンクロック兄ちゃんがチンピラなら、彼らはインテリやくざであった。彼らがクリスマスにfan clubで配布した"Walk on by"が彼らのGreatest Hits 1977-1990に入っている。アレンジはsimpleでメロディーはそのままなのだが、これもゴリゴリのベースに乗って、JJ Burnelが思いっきりだみ声で歌う。"もしお前が、回廊を下っていったときに、俺が泣き叫んでいても、そのまま通り過ぎてくれ..."、まるでスパイ映画の拷問シーンである。で、歌のあと、見事なまでにDoorsの”ハートに火をつけて”そっくりのorganが入る。実際のところ、あのゴリゴリbassを除けば彼らはDoorsに非常に似ている。しかし、彼らがDoorsと違うのは現在まで生き続けていることだ。80年代中盤~90年代にかけては、なんとなくなよなよしたNewromantic的な音であったこともあったが、今年出たNorfolk Coastは往年のStranglersが戻ってきて非常にかっこいい。伝説に成らなくてもいいから、よぼよぼのじじぃになっても武闘派でいて欲しいものである。


 で、実はBurt Bacharachの曲をプログレバンドがcoverしたものを、探しているのだが、あまり見つからない。もし御存知の方がいらしたらぜひ教えてください。
2004/09/07のBlog
[ 14:13 ] [ 音楽 ]
Detroitという町がある。もう10年以上前の記憶であるが、余りきれいでない町に廃墟がぼちぼちという若干すさんだ感じの記憶しかない。町に失業者があふれていた当時、Detroit市内の安アパートに住んでいた知り合いは”現金や貴金属は冷蔵庫の肉の間に隠しておけ”と現地の同僚にマジ顔で言われたそうである。これらの記憶と映画Robocopの印象が重なって、私は”サイバーな無法地帯”という印象を勝手に持っているのであるが、そこから出てきたDetroit Technoのinnovator、Carl CraigInnerzone OrchestraProgrammed、妙に生身の人間を感じさせる音楽である。

 Drum'n BaseやTechnoの手法をJazzと合体させるのはBugge WesseltoftNils Petter Molvaerなどの北欧勢が有名であり、このInnerzone OrchestraはむしろTechnoの範疇で語られることが多い。しかし、誤解を覚悟で言えば、HeldonでRichard Pinhasが機械と暴力的なギターを組み合わせることで無機質のくせに生身の肉体を強く思わせる音楽を作ったように、Carl Craigは機械とJazz Playerの演奏を組み合わせることで、coolだが生活の臭いをさせる生身の音楽を作りあげたように思える。support musiscianに元Sun Ra Arkestraのdrummer、Francisco Moraや、Mainstream JazzのviolinistであるMichael Whiteを迎えて作った音楽はまるで60年代Jazzが電子の衣をまとって出てきたようでもある。

 で、曲は10曲目のBasic Math(HMVのアメリカ盤のみ試聴可だったのでlinkをしたが、日本盤の方が安いので購入する方は注意)である。この曲は基本的にF-Phrygianのmode一発ものであり、Carl Craigの弾くsynthe bassのリズムの上をFender RhodesとViolinのMichael Whiteのad-libがあくまでクールに飛び交う、ちょっと初期のWeather Reportを思わせる曲である。Carl Craigは自分にとってJazzとTechinoの関係は、いまさら意識的なものでないといっているらしいが、JazzにTechnoを融合させることでここまで生々しい感じをが得られるのは新しい発見であった。Electricを前面に出したgroupではHeldon以来の衝撃である。プログレJazz Rock好きにこそ聞いて欲しい骨太Cyber Jazz Rockである。

PS violinistであるMichael WhiteのPenuma(邦題は”曙光”だったとおもう。)は、まるでAfro版 Offeringを思わせる作品である。homepageでPenumaの1曲を試聴出来るのでどうぞ。
2004/09/06のBlog
[ 19:29 ] [ プログレ ]
今日は先週届いていたGentle GiantのDVD、Giant on the boxを見た。これはGGがドイツのTVなどに出演したときのlive(およびその一部)を集めたもので、KeyboardのKerry Minearが経営するGentle Giant Musicから通販で1週間程度で届いた。さて、このDVDのメインは1974年にドイツのTVで放映されたliveで、当時”音楽専科”(だと思ったけど...)という音楽雑誌で報告されたGGのfull liveに近い構成でliveが見られる。これを見て思うのは、演奏も楽しいけどliveはもっと楽しそうだということである。1曲目からfrontのGary Green、Shulman兄弟の3人はリズムに合わせて腰を振りながら、複雑な曲をいとも楽しそうに紡ぎだしていく。またハゲ親父John Weathersのdrumはstudioと比べsimpleになった分乗りがいい。

曲名などはhomepageを見ていただくこととして、今日紹介するのは3曲目のfunny waysである。2曲目のProclamationまではRay Shulmanがbassを弾き、Derek Shulmanはvocalに専念しているが、2曲目が終わるとフロントでRayがDerekにbassを手渡し、自らはviolinを手にする。KeyboardのKerry Minnearも白いcello(この人は当時keyboard setも真っ白く塗りつぶしていた。)に持ち替え、funny waysの始まりである。この曲は最初はviolinとcelloとの静かなパートから突然7/4の激しいパートになりまた静かなパートになるのであるが、この間Ray Shulmanはviolin → trumpet → violin、Kerry Minnearにいたってはcello → keyboard → vibraphone → celloと楽器を持ち替えており、忙しいことこの上ない。ちょっと大道芸チックでflairckも真っ青である。また最後の曲Advent of Panurgeでは全員によるpercussionの乱打でliveは終了する。最近GGのlive盤が次々と発売されるが、このDVDを見て改めてGGはlive bandだったんだな~とつくづく感じた。

 このDVD、Gentle Giant Musicでonlineで注文できるので、お好きな方はここへ飛んでいただきたい。

2004/09/05のBlog
[ 19:09 ] [ プログレ ]
francofrehleyさんのProgressive Cafeで、Curved AirAir Cutがついに再発という話を聴いたので、今日はAir Cutの中から、MetamorphosisというEddie Jobson作曲の曲も聞いてみた。このAir Cut、中学生時代に今はクリムゾンを中心としたプログレ評論家になっていらっしゃる方からお借りして初めて聞き、ぶっ飛んだものである。この方にはほかにもMajorなものから超Minorなものまで、いろいろ聞かせていただき、いまのプログレおやぢが形成された。ご恩は忘れられない。
 さて、曲であるが、一聴してわかるのは”この曲、びしっと譜割りされてるんだろうな~、しかもコード表記なしで..."ということである。とにかく一つ一つのフレーズが計算されており、破綻がないのである。Keith Emersonがコード譜を書けないというのは有名な話であるが、もしかしたらこの人も書けない(書かない)のかも知れない(UKの曲聞いてもそう思う。)。で、最初はもろクラシックのpiano soloで始まり、徐々にマーチのリズムで曲が盛り上がり、VCS3のリフが繰り返されてSonja ChristinaのVocalが"We are the Children of the midnight..."と高らかに歌い上げる。Guiterはコード弾きまったくなしであり、途中3連の譜割が唐突に出てくる。リズムの人たちはさぞ弾き辛かっただろうとおもう。で、EddyのHammond soloからtempo downしてpianoを主体とした静かな11/8のリフをバックにSonjaが今度は囁くように歌う。それがひとしきり続いた後盛り上がりのギターリフ(これもAd-LibではなくEddieが譜割りしているように思える)で、最初のテーマに戻り、最後はHonky Tonk調のリフで終わる。このとき確かEddie 17才、Rockとしてはちょっと異質であるがこの構成力には舌を巻く。
この後EddieはRoxy Music、Zappa Bandと渡り歩き、UKを結成するのだが、その話もそのうちに。
ちょっと気になるmusicianというのがいる。決して有名ではないが、ある人のbackで”おっ”と言う演奏を聞かせていたり、思わずその人のplayに耳を傾けてしまう脇役である。このGroup87が1980年にリリースした1stは、私にとってちょっと気になるけど何の脈絡も無かった脇役たちが突然出したかのようなレコードであった。メンバーはJazz PianistのArt LandeのQuartetできれいなnon-vibratoのTrumpetを聞かせてくれていたMark Isham (Tp, s-Sax, Syn)Billy CobhamMagicで、ちょっとAllan Holdsworthに似た演奏を聞かせてくれたPeter(Pete) Maunu(Gui、Vin)、そしてZappa Bandで壺を押さえたbackingを聞かせてくれたPatrick O'Hearn(Bass)が、DrumにZappa Band、UKの凄腕Terry Bozzio、PianoにやはりZappa Bandでえらくかっこいいminimoogのsoloを聞かせてくれていたPeter Wolfをサポートに迎えて作ったアルバムである。このレコード、乱暴な説明をすればNew-age music一歩手前のプログレである。ご存知の方も多いと思うがこの後、3人はそれぞれNew-age musicと映画音楽で名を馳せている。しかし、このアルバムではPete MaunuのguiterとTerry Bozzioのdrumによってしっかりrockしている。しかし、意識的にそうしたのかどうか知らないが、リズムは全編きっちりjustのタテ乗りであり、しかもゆったりしたtempoの曲がほとんどである。このあたりが、通常のRockと違う雰囲気をかもし出している。
 で、曲は最後のOne Night Away From Dayである。やはりmiddle tempの曲で、Peter Wolfの静かな映画音楽の感動シーンのようなpianoから始まり、徐々にsynthesizer、drum、bassが加わりやはりゆったりしたリフを繰り返す。そしてPete ManuのGuiter、Mark IshamのTpのsoloとなり、最後は最初と同じリフを繰り返しFade Out。こう書いてしまうと単純に見えるが、音楽を聴くと次々と飽きさせない良い意味での仕掛けにあふれている。そして一人一人の演奏の表情が豊かなので、まったく単純には聞こえない。いかにも凄腕職人が丁寧に作った音楽と言う感じである。耳うるさくないがしっかり聞くと”おぉっ”と思ってしまう。
 この後、1984年に2枚目のA Career in Dada Processingを出すが、BassのO'Hearnが抜け、DrumもMike and the MechanicsPeter Van Hookeとなり、こちらはややテクノよりの演奏となり、1stの”ゆったりしたタテ乗り”は失われてしまった。
2004/09/04のBlog
[ 15:50 ] [ プログレ ]
飛行機に乗るのが死ぬほど嫌いである。最近はやっと学習してきて、乗る前に”飛行機が落ちる確率は宝くじに当たるより低い(ほんとかどうか知らないけど...)と言い聞かせ、半分あきらめて、医者から”眠れないので”といってもらってきた精神安定剤とウイスキーを引っかけ、どろどろになってiPODを聞いて過ごしている。昔は時間があれば北海道あたりまででも夜行列車で行った。
 で、なんでこんな話をするかというと、Genesisa trick of the tailを聞くたびに、恐怖の飛行体験を思い出すからである。ある時、アメリカの西の果てからカナダのケベックに出張しなければならなくなった。確か春であったと思う。で、そのときまずNorth-Westの飛行機でボストンにいって、ケベック行きの飛行機に乗り換える手はずであり、ボストンには夕方について、ケベックには確か7時ごろに着く予定だった。ところが折り悪く、東海岸は嵐でボストン行きの飛行機はだめだったらどこかに着陸するという予定で3時間近く遅れて離陸した。この時点から私の予測的恐怖はほとんどレッドゾーンだったわけだが、飛行機は何とかボストンに着陸した。で、ボストンは大雨で風も強かった。しかし、遅れて到着した我々の機を、接続のケベック行きが待っているから、はやくバスに乗れという。せかされるままに空港バスに乗ったのだが、これに乗っている人間は6人しかいなかった。”へ~、6人の為にわざわざ3時間も待ってくれたんだ..."などと思いつつ、バスは出発。しかし、やけにバスに乗っている時間が長い。で、旅客機が並んでいる所を過ぎてしまって、あとはセスナみたいな双発機が並んでいる所をひた走っている。いやな予感がしたのもつかの間、”ここで降りろ”と言われた我々の前には"North-West"の10人乗り双発機が待っていた。タラップを3段登り乗り込むと、操縦室と客室の間にはのれんが掛けてあるだけ。で、なんと機長は女性であった。雨と風の中、我々6人を乗せた双発機は動き出してしまった。プロペラ機であるから雲の下を飛ぶ。と言うことは雨風の中の真っ暗闇をひたすら飛ぶわけである。で、やはり安楽椅子のように左右に揺れる。こうなったら、もう音楽どころではない。ライトに照らされたプロペラをひたすら見つめながら、”南無阿弥陀仏”と念仏を唱えていた。で、実際には50分位であったはずだが、私には数時間にも思えた飛行の後、着陸である。しかし、風が強いためか、降下速度がやけに速く、しかも機首は上を向いている(ように思えた)。で、touch down。機体は3回バウンドした。このときの"Sorry Guys!"という機長のアナウンスと、機体が止まって乗客全員からおこった拍手は忘れられない。私は濡れたパンツを悟られないように、空港をそそくさと後にし、ホテルにチェックインしたのだが、安心と共に腹が減っているのに気付いた。よく考えたら、恐怖の為に朝から食事をとると言うことを忘れていた。で、ホテルの食堂はまだ開いているかと聞くと、もうバーしか開いていないという。しょうがないので、雨の中、よくわからない通りをほっつき歩いていたら、定食屋の様な店が一軒開いていた。ドアを開け、”なんか食うものありまするか?”と聞くと、”ピザならある”という。とりあえず頼んで、ピザをむさぼりたべ、ひと息ついた。ふと、気づくとa trick of the tailの中の曲が流れている。見てみると、カセットで音楽を流しているようである。聞いているとA面全部を流した後、店のお兄ちゃんはカセットをひっくり返し、B面を聞き始めた。いつもなら、ここで性懲りもなく、”Genesisは好きか?”と聞くのであるが、さすがにこのときは死んでいたので、B面をぼ~っと聞いて、そのままおとなしく帰って寝た。
2004/09/03のBlog
[ 17:55 ] [ プログレ ]
さて、今日も久々に棚の隅から出してきたレコードである。Jazz Rockの走りのbandの一つFlockである。このband、プログレファンには後にMahavishunu Orchestraで火を吹く様なviolin soloを聴かせていたJerry Goodmanが在籍したbandとして有名であるが、正直いって私はあまり思い入れはない。実際の所、レコードを買ってからほとんど聴いていない。で、なんで今回引っぱり出してきたかというと、彼らとFrank Zappaとのエピソードを書きたかったからである。Zappa先生、今でこそ世界で一番真面目なrock musicianの一人として知られているが、Freak Outでデビューした頃は奇人・変人と思われていたと自分の回想録"The real Frank Zappa book"で書いている。で、当時噂になったのが、”ZappaがCaptain Beefheartとstageで「大きいウ○コひり出しコンテスト」(gross out contest)をして自分のウ○コを喰べた。”という噂である。で、ZappaがロンドンのSpeakeasyというクラブに出演していたときに、このFlockのメンバーの一人が近づいてきて、さも嬉しそうに”あんたがあのクソ(that shit)を喰ったFrank Zappaかい?あんたさ~、えらくぶっ飛んでるぜ!!”といわれたので、”ウ○コなんか喰ってね~よ。”とぼそっと言ったら、そのメンバーはえらく落胆して、Zappaは”まるで自分が長年の夢を叩き壊したように思えた。”と回想している。

 で、曲は1曲目のIntroductionである。Jerry Goodmanのviolinがリードを取る曲で、久しぶりに聞いてみると、これがあのJerry Goodmanとは思えないほどリリカルなsoloである。まるでDarryl Wayを思わせる。どうも、Mahavishunu Orchestraでのあのアグレッシブなsoloとはちょっとかけ離れている。もしかすると、Z