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2008/07/10のBlog
[ 21:31 ]
[ クラシック音楽 ]
茂木健一郎 すべては音楽から生まれる/ ①、②、③「脳・・・・・」のコンビレーションアルバムに書かれているメッセージ、どれも先生の哲学をやさしく書き述べられていて、啓蒙されます。
興味深かったのは、このモーツァルト編。
モーツァルトの創造性がいかにして生まれたか、先生の脳研究の究極目標だそうです。
科学の世界では、モーツァルトの音楽を聴くと知能指数(IQ)が上昇する「モーツアルト効果」が知られているそうで、時にそうしたCDや書籍のことは少しは知っていましたが先生は、そんなことはどうでもよい、・・・・そしてモーツァルト観と続くのだが。
ここに先生が監修した11曲から、どのようなお考えかを窺がうのも良いのでは?
第1曲 歌劇《フィガロの結婚》K.492 序曲
演奏:青島広志&新日本・フィル
から始まる、
私のこのブログの公開投稿1ページ目『セビリァの理髪師で始まった』に 《フィガロの結婚・序曲》のことを書き出したスタートでしたし、何ページかは書いているとても好きな曲なのです。
モーツアルトを語る茂木先生のこのCD③のいわばドラマの幕開けのような楽しいわくわくするような雰囲気に展開してゆくのです。
第2曲 ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467より第2楽章
演奏:菊池洋子(pf)沼尻竜典&オーケストラ・アンサンブル金沢
このあとの第9曲、K.466 二短調の第20番のほうが21番より一月ほど先に作曲されていて、私はともに大好きな曲なので、ここでは前後して登場するその意図に深い興趣を誘われる。
第21番の主調はハ長調で、名作といわれうゆえんの優美で華麗な旋律、はぎれのよいリズミカルな展開を構成してゆく巧みさ、高音域と低音域の弦楽器との協奏の織り成すオーケストレーションの第1楽章は、ここでは演奏されません。
第2楽章はト長調 アンダンテ。美しいカンタビーレ風のアンダンテのあとの中間部は二短調、他の短調に変わったりする経過部があり、再現部で長調の変調があり、コーダとなる。
この6分あまりの曲の間、ほぼあるところだけを休むほか、主題を支える3連符の打拍が途絶えない。
この重要な流れの中で3連符のリズムにのってピアノやオーケストラの交わす対話で醸す魅力的な穏やかな明るさや、翳りの対照に惹き込まれてゆくのであります。
第3曲 《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》ト長調 K.525より第1楽章.
演奏:ギュンター・ピヒラー&オーケストラ・アンサンブル金沢
人気が高く、親しまれているセレナード(第13番)の第1楽章 アレグロであり、このアルバムの第10曲目にこの曲の第4楽章を配している。
明るく軽やかに弾むリズムに刻まれながら、親しみやすい美しい旋律が奏でる愉しい曲ですね。
原曲の編成はヴァイオリン2部、ヴィオラ、チェロ、コントラバスです。
第4曲 クラリネット協奏曲 イ長調K.525より第2楽章
演奏:シャノン・オーム(CL)佐渡裕&兵庫芸術文化センター管弦楽団
モーツアルトの協奏曲の最後の作品、そしてクラリネットの協奏曲はこの曲がただ一つ、という曲の第2楽章 アダージョ ニ長調であります。
モーツァルトのこの時代、漸く独奏楽器、オーケストラなどのパートとしても完成された楽器クラリネットの特性を活かした先鞭的な作品、といわれております。
低、中、高のそれぞれの音域に応じて音色が変わる表現に幅と奥行きをもたせる、そのような魅力を,時のクラリネットの名手のために書かれた作品らしい。
弦の伴奏で静かに穏やかに豊かな音色でクラリネットの奏でる主題の旋律が美しい。
特にこの楽章はクラリネットのモノローグに弦がこたえるというスタイルが際立つ。
高音から低音の鮮やかな音色の対比、という旋律のコーダがとても魅力です。
第5曲 交響曲第40番 ト短調 K.550より 第1楽章
演奏:井上道義&オーケストラ・アンサンブル金沢
曲の主調が短調の曲の登場です。
モーツァルトの短調が主調の作品は、ざっと思い出しても交響曲では第25番とこの40番、ピアノ協奏曲ではこのあとの第9曲の第20番と第24番のみ、ヴァイオリンやフルート協奏曲、ピアノソナタ曲では皆無、弦楽5重奏曲第2番、第4番、弦楽四重奏曲第13番、ヴァイオリンソナタ第21番、第22番、第38番、これくらいです。
短調、この意味合いは奥深い。作品の系譜から言うと長調の曲と組になって作曲されている傾向が見られる、といいます。
モーツァルトは第1楽章からフィナーレに向けてダイナミックに美と悲しみが結晶したような感情の発展をおこなった、と音楽学者は解説する。
この調性、モーツァルトの短調のほの暗さ、愛と憂愁といった情調が美しいのだが、特にこの40番、ロマン的な冒頭のフレーズのあと、『ため息』のような音型と通説になっている美しいメロディが歌われて優雅ですが、それだけではなく第3楽章のメヌエット ト短調、そしてフィナーレへと不気味な転調や緊張を生む激しい調整移動、など革新的な名作です。
第1楽章が終わって、私の脳の中では第2楽章アンダンテ 変ホ長調の柔らかく繊細な美しさの主題が優美に鳴り出しているところへ、突然、弦楽の重奏の不協和音が・・・・。
第6曲 弦楽四重奏曲第19番ハ長調 《不協和音》より第1楽章
演奏:古典四重奏団
22小節の珍しい序奏、ロマン派の時代にあっても謎、聴きなれると短く感じられるが弦の調性の定かでないアダージョの大胆な冒険を企て、初演の時もだろうが今日もなお驚かされれる。
「ハイドンセット」、「ハイドン四重奏曲」ともよばれる弦楽四重奏曲6曲、第14、15、16、17,18、そして最後の第19番 6曲はハイドンに献呈された。
第19番を書き上げてすぐ、自宅にハイドンを招いて聴いてもらったそうだ。
そして献呈の言葉を添えて出版された。
これがハイドンへの尊敬をもこめ、わが子のように思う6曲への想いを述べた音楽史上もっとも美しいといわれる感銘深い文を読み、モーツアルトの作品、生涯、いろんな逸話を思い浮かべると胸が熱くなります。
先ごろ『熱狂の日」シリーズの前にハイドンセット第1集を聞き込んで、フルート4重奏曲のあとにブログに書こうとしていましたが後回しになりました。
が、この不協和の序奏が終えアレグロのハ長調の第1主題、第2主題、展開部と清澄な懐かしさを感じるとでも言うようなロマンティシズムで魅了する。
優美に楽しくリ軽やかな高音部の弦のメロデーも清らかに、中音部の弦のスタッカートで刻むリズムが心地よい。
第7曲 ディヴェルティメント ニ長調 K.136より 第2楽章
演奏:ギュンター・ピヒラー&オーケストラ・アンサンブル金沢
ディヴェルメント、昔は嬉遊曲というのが一般的で,文字からも曲のイメージが湧きそうです。
セレナードと同じジャンルで、モーツアルトの行進曲はほとんどがセレナードやデイヴェルティメントのために書かれ、こうしたジャンルの作品には初めと終わりに行進曲がつく習慣がある・・・という。
弦楽器が歌いあい、緻密に優美に、少しばかり憂い気味なのが心を揺すられる。楽しい楽しい曲です。
第8曲 交響曲第41番 ハ長調 K.551《ジュピター》より 第1楽章
演奏:井上道義&オーケストラ・アンサンブル金沢
気宇壮大、緻密な厳粛さ、威厳ある風格、まあ、当たらない表現もあるだろうがそれに加えて柔和や軽やかな優美をみせ・・・。あまり下手な書き方をしないほうがよいが、私事を書けば、忘れられない意味の深い1曲であります。
私の浅薄な知識のなかのギリシャ神話のジュピター、ゼウスである木星、宇宙探査で発見されたその衛星「イオ=IO」。
第9曲ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466より第2楽章
演奏:菊池洋子(pf)井上道義&オーケストラ・アンサンブル金沢
この曲はベートーベンやブラームスも愛奏し、カデンツァを残しているほど愛されてきた。
私もホームページに書き、このブログに演奏者の異なる演奏を5,6回ほど書き、さまざまなな逸話も書いております。
そんなにのめりこんだのも、この第2楽章 ロマンス が映画『アマデウス』のエンデングテーマに使われ、世界的に有名になり愛されてきたからでしょう。
第20番の第1楽章の主調はニ短調で、あえぐような不安の情調が印象的ですが、第2楽章はロマンス 変ロ長調が主調で提示部の主題でこの上なく優しく歌いあう、言いようのない美しさです。
ピアノのソロがシンプルにリズミカルに明るく、すぐ弦楽器が同じフレーズで続く。
が、中間部は一転ト短調の暗い情念を思わせる激しさ。そして巧みで美しい経過部を経て再現部に入り、安堵するのですが、主題が強調されるように感じられ、この対比が深々と脳裏に刻み込まれ、忘れられない想いを残すのです。
第10曲 《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》ト長調 K.525より第4楽章
演奏:ギュンター・ピヒラー&オーケストラ・アンサンブル金沢
第3曲でこの曲の第1楽章 アレグロが演奏されたが、その第4楽章 ロンド アレグロ。第1楽章の主題と似たロンド形式の1部をなしている。
第11曲ピアノソナタ第11番イ長調 K.331より《トルコ行進曲》
演奏:菊池洋子(pf)
非常に有名で多くの人に親しまれ、あるいは、ピアノを弾く人なら沢山の人が弾き楽しんでいるのかな。
でも、この第3楽章 アレグレットのこの曲の構成は短調の有名な主題、長調のエピソードが反復したり装飾音で華やかに再現したり、魅力いっぱいなだけに技術的に難曲なのでしょうか。
前のディヴェルティメントのところに書いたくり返しになりますが、モーツアルトの行進曲はほとんどがセレナードやデイヴェルティメントのために書かれ、こうしたジャンルの作品には初めと終わりに行進曲がつく習慣がある・・・というわけで、このアルバムのフィナーレを飾るのには、この曲で締めくくったのでしょうか。
茂木健一郎博士の監修、配列の意図に近づいたのか、遠のいたのか、考えながらやっと書き終えます。
饒舌の余談・・・あとがき
このシリーズを書き始める前後、一曲ごとにほぼ全楽章をくり返し聴いて、さらにハイドンセットの第14番第15番まで楽しみました。
茂木先生の巧みな誘導に乗った、というべきでしょうか。
興味深かったのは、このモーツァルト編。
モーツァルトの創造性がいかにして生まれたか、先生の脳研究の究極目標だそうです。
科学の世界では、モーツァルトの音楽を聴くと知能指数(IQ)が上昇する「モーツアルト効果」が知られているそうで、時にそうしたCDや書籍のことは少しは知っていましたが先生は、そんなことはどうでもよい、・・・・そしてモーツァルト観と続くのだが。
ここに先生が監修した11曲から、どのようなお考えかを窺がうのも良いのでは?
第1曲 歌劇《フィガロの結婚》K.492 序曲
演奏:青島広志&新日本・フィル
から始まる、
私のこのブログの公開投稿1ページ目『セビリァの理髪師で始まった』に 《フィガロの結婚・序曲》のことを書き出したスタートでしたし、何ページかは書いているとても好きな曲なのです。
モーツアルトを語る茂木先生のこのCD③のいわばドラマの幕開けのような楽しいわくわくするような雰囲気に展開してゆくのです。
第2曲 ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467より第2楽章
演奏:菊池洋子(pf)沼尻竜典&オーケストラ・アンサンブル金沢
このあとの第9曲、K.466 二短調の第20番のほうが21番より一月ほど先に作曲されていて、私はともに大好きな曲なので、ここでは前後して登場するその意図に深い興趣を誘われる。
第21番の主調はハ長調で、名作といわれうゆえんの優美で華麗な旋律、はぎれのよいリズミカルな展開を構成してゆく巧みさ、高音域と低音域の弦楽器との協奏の織り成すオーケストレーションの第1楽章は、ここでは演奏されません。
第2楽章はト長調 アンダンテ。美しいカンタビーレ風のアンダンテのあとの中間部は二短調、他の短調に変わったりする経過部があり、再現部で長調の変調があり、コーダとなる。
この6分あまりの曲の間、ほぼあるところだけを休むほか、主題を支える3連符の打拍が途絶えない。
この重要な流れの中で3連符のリズムにのってピアノやオーケストラの交わす対話で醸す魅力的な穏やかな明るさや、翳りの対照に惹き込まれてゆくのであります。
第3曲 《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》ト長調 K.525より第1楽章.
演奏:ギュンター・ピヒラー&オーケストラ・アンサンブル金沢
人気が高く、親しまれているセレナード(第13番)の第1楽章 アレグロであり、このアルバムの第10曲目にこの曲の第4楽章を配している。
明るく軽やかに弾むリズムに刻まれながら、親しみやすい美しい旋律が奏でる愉しい曲ですね。
原曲の編成はヴァイオリン2部、ヴィオラ、チェロ、コントラバスです。
第4曲 クラリネット協奏曲 イ長調K.525より第2楽章
演奏:シャノン・オーム(CL)佐渡裕&兵庫芸術文化センター管弦楽団
モーツアルトの協奏曲の最後の作品、そしてクラリネットの協奏曲はこの曲がただ一つ、という曲の第2楽章 アダージョ ニ長調であります。
モーツァルトのこの時代、漸く独奏楽器、オーケストラなどのパートとしても完成された楽器クラリネットの特性を活かした先鞭的な作品、といわれております。
低、中、高のそれぞれの音域に応じて音色が変わる表現に幅と奥行きをもたせる、そのような魅力を,時のクラリネットの名手のために書かれた作品らしい。
弦の伴奏で静かに穏やかに豊かな音色でクラリネットの奏でる主題の旋律が美しい。
特にこの楽章はクラリネットのモノローグに弦がこたえるというスタイルが際立つ。
高音から低音の鮮やかな音色の対比、という旋律のコーダがとても魅力です。
第5曲 交響曲第40番 ト短調 K.550より 第1楽章
演奏:井上道義&オーケストラ・アンサンブル金沢
曲の主調が短調の曲の登場です。
モーツァルトの短調が主調の作品は、ざっと思い出しても交響曲では第25番とこの40番、ピアノ協奏曲ではこのあとの第9曲の第20番と第24番のみ、ヴァイオリンやフルート協奏曲、ピアノソナタ曲では皆無、弦楽5重奏曲第2番、第4番、弦楽四重奏曲第13番、ヴァイオリンソナタ第21番、第22番、第38番、これくらいです。
短調、この意味合いは奥深い。作品の系譜から言うと長調の曲と組になって作曲されている傾向が見られる、といいます。
モーツァルトは第1楽章からフィナーレに向けてダイナミックに美と悲しみが結晶したような感情の発展をおこなった、と音楽学者は解説する。
この調性、モーツァルトの短調のほの暗さ、愛と憂愁といった情調が美しいのだが、特にこの40番、ロマン的な冒頭のフレーズのあと、『ため息』のような音型と通説になっている美しいメロディが歌われて優雅ですが、それだけではなく第3楽章のメヌエット ト短調、そしてフィナーレへと不気味な転調や緊張を生む激しい調整移動、など革新的な名作です。
第1楽章が終わって、私の脳の中では第2楽章アンダンテ 変ホ長調の柔らかく繊細な美しさの主題が優美に鳴り出しているところへ、突然、弦楽の重奏の不協和音が・・・・。
第6曲 弦楽四重奏曲第19番ハ長調 《不協和音》より第1楽章
演奏:古典四重奏団
22小節の珍しい序奏、ロマン派の時代にあっても謎、聴きなれると短く感じられるが弦の調性の定かでないアダージョの大胆な冒険を企て、初演の時もだろうが今日もなお驚かされれる。
「ハイドンセット」、「ハイドン四重奏曲」ともよばれる弦楽四重奏曲6曲、第14、15、16、17,18、そして最後の第19番 6曲はハイドンに献呈された。
第19番を書き上げてすぐ、自宅にハイドンを招いて聴いてもらったそうだ。
そして献呈の言葉を添えて出版された。
これがハイドンへの尊敬をもこめ、わが子のように思う6曲への想いを述べた音楽史上もっとも美しいといわれる感銘深い文を読み、モーツアルトの作品、生涯、いろんな逸話を思い浮かべると胸が熱くなります。
先ごろ『熱狂の日」シリーズの前にハイドンセット第1集を聞き込んで、フルート4重奏曲のあとにブログに書こうとしていましたが後回しになりました。
が、この不協和の序奏が終えアレグロのハ長調の第1主題、第2主題、展開部と清澄な懐かしさを感じるとでも言うようなロマンティシズムで魅了する。
優美に楽しくリ軽やかな高音部の弦のメロデーも清らかに、中音部の弦のスタッカートで刻むリズムが心地よい。
第7曲 ディヴェルティメント ニ長調 K.136より 第2楽章
演奏:ギュンター・ピヒラー&オーケストラ・アンサンブル金沢
ディヴェルメント、昔は嬉遊曲というのが一般的で,文字からも曲のイメージが湧きそうです。
セレナードと同じジャンルで、モーツアルトの行進曲はほとんどがセレナードやデイヴェルティメントのために書かれ、こうしたジャンルの作品には初めと終わりに行進曲がつく習慣がある・・・という。
弦楽器が歌いあい、緻密に優美に、少しばかり憂い気味なのが心を揺すられる。楽しい楽しい曲です。
第8曲 交響曲第41番 ハ長調 K.551《ジュピター》より 第1楽章
演奏:井上道義&オーケストラ・アンサンブル金沢
気宇壮大、緻密な厳粛さ、威厳ある風格、まあ、当たらない表現もあるだろうがそれに加えて柔和や軽やかな優美をみせ・・・。あまり下手な書き方をしないほうがよいが、私事を書けば、忘れられない意味の深い1曲であります。
私の浅薄な知識のなかのギリシャ神話のジュピター、ゼウスである木星、宇宙探査で発見されたその衛星「イオ=IO」。
第9曲ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466より第2楽章
演奏:菊池洋子(pf)井上道義&オーケストラ・アンサンブル金沢
この曲はベートーベンやブラームスも愛奏し、カデンツァを残しているほど愛されてきた。
私もホームページに書き、このブログに演奏者の異なる演奏を5,6回ほど書き、さまざまなな逸話も書いております。
そんなにのめりこんだのも、この第2楽章 ロマンス が映画『アマデウス』のエンデングテーマに使われ、世界的に有名になり愛されてきたからでしょう。
第20番の第1楽章の主調はニ短調で、あえぐような不安の情調が印象的ですが、第2楽章はロマンス 変ロ長調が主調で提示部の主題でこの上なく優しく歌いあう、言いようのない美しさです。
ピアノのソロがシンプルにリズミカルに明るく、すぐ弦楽器が同じフレーズで続く。
が、中間部は一転ト短調の暗い情念を思わせる激しさ。そして巧みで美しい経過部を経て再現部に入り、安堵するのですが、主題が強調されるように感じられ、この対比が深々と脳裏に刻み込まれ、忘れられない想いを残すのです。
第10曲 《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》ト長調 K.525より第4楽章
演奏:ギュンター・ピヒラー&オーケストラ・アンサンブル金沢
第3曲でこの曲の第1楽章 アレグロが演奏されたが、その第4楽章 ロンド アレグロ。第1楽章の主題と似たロンド形式の1部をなしている。
第11曲ピアノソナタ第11番イ長調 K.331より《トルコ行進曲》
演奏:菊池洋子(pf)
非常に有名で多くの人に親しまれ、あるいは、ピアノを弾く人なら沢山の人が弾き楽しんでいるのかな。
でも、この第3楽章 アレグレットのこの曲の構成は短調の有名な主題、長調のエピソードが反復したり装飾音で華やかに再現したり、魅力いっぱいなだけに技術的に難曲なのでしょうか。
前のディヴェルティメントのところに書いたくり返しになりますが、モーツアルトの行進曲はほとんどがセレナードやデイヴェルティメントのために書かれ、こうしたジャンルの作品には初めと終わりに行進曲がつく習慣がある・・・というわけで、このアルバムのフィナーレを飾るのには、この曲で締めくくったのでしょうか。
茂木健一郎博士の監修、配列の意図に近づいたのか、遠のいたのか、考えながらやっと書き終えます。
饒舌の余談・・・あとがき
このシリーズを書き始める前後、一曲ごとにほぼ全楽章をくり返し聴いて、さらにハイドンセットの第14番第15番まで楽しみました。
茂木先生の巧みな誘導に乗った、というべきでしょうか。
2008/07/09のBlog
[ 23:14 ]
[ クラシック音楽 ]
茂木さんのこのCD.1についてのメッセージに
バッハのゴルトベルク変奏曲に始まり、ライヒの六重奏曲に終わるこのセレクションはクラッシックの長い歴史の中でとっびっきりの個性を集めたもの、とあります。
よい音楽を脳の中に鳴り響かせることは、生きるということを充実させるためにどうしても必要、とも書かれている。・・・・時の吟味を経た音楽が、脳の神経細胞が奏でる音楽と響きあう時、私たちの命は躍動し、世界は今までよりも楽しく深い場所であるように感じられる。
博士のおっしゃることは、多くの人が感じてきたことでしょう。
また、教えられることも多いです。
.第2曲 バッハ:G線上のアリア
といわれて親しまれてきたのはヴァイオリン用に編曲されたものでしたが、(原曲は管弦楽組曲第3番第2楽章アリア)そのオーケストラ版。
.第4曲 マーラー:交響曲第5番より 第4楽章 アダージェット
美しく才能豊かな新妻への愛の手紙という説もあるくらい情感濃厚な音楽。
映画「ベニスに死す」でも使われた。
第9曲 バーバー:弦楽のためのアダージョ
透明な緊張感と底知れぬ哀切な響きで、弦楽オーケストラ用に編曲されて爆発的に有名になり、ケネディ大統領など有名人の葬儀に使われたそうだ。
この3曲,演奏のオーケストラは兵庫芸術文化センター管弦楽団、指揮は私が一番親しみ深く思い敬愛している佐渡裕さん。
第3曲 ベートーヴェンの田園第1楽章。
指揮:金聖響、演奏アンサンブル金沢
このCD.①は全11曲収録して、解説は山野雄太氏。
田園や自然に向けられたまなざしを音楽にした楽しい交響曲・・・・響く感性に、何が見えますか?氏は問いかけている。
しばし考えたが、その答えはともかく、演奏がすばらしい。
いや、曲の明るく楽しく心豊かな暖かい美しさを演奏したのだ、といったほうがよいのかな。
第5曲. ワグナー:楽劇《トリスタンとイゾルテ》より イゾルテの愛の死
第6,第7曲 ワグナー:楽劇《神々の黄昏》より ヴリュンヒルデの自己犠牲
第8曲. R.シュトラウス:4つの最後の歌より 夕映えの中で
この4曲のソプラノとオーケストラのオペラと、第9曲.バーバーのアダージョから愛、死のテーマが浮かびあがってくる。
第1曲 .バッハ:ゴルトベルク変奏曲より アリア
ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 (アリアと30の変奏曲) ト長調の最初の曲。
クラヴィア曲ですが、このCDはグレン・グールドのピアノ演奏であります。
叙情的な雰囲気で、演奏者も曲も面白いエピソードがあり、全曲を聴いてみたくなるようにセレクトされているような感じです。
「熱狂の日2009年」のテーマは《バッハとヨーロッパ》。
このアルバムの1曲目、2曲目にバッハからはじめるのは、意義深いものが感じられます。
第10曲 .武満徹:《3つの映画音楽》より ワルツ~映画「他人の顔」
世界的にも高名な現代作曲家の作品は、1,2曲くらいしか聴いたことがありません。
この映画作品は・・・異様な設定を通して心理や存在の根底へ鋭く切り込む・・・安部公房原作、ああ、なにやら難解そうな、暗そうな。
ところが、テーマ音楽に作曲したこの作品、美しく優しく、ワルツですからね。でもシニカルな表情とあわせ持つ多様性が妖しく塗りこめられている・・・と、解説者は言う。
キーワードはやはり”愛”なのです。
バッハのゴルトベルク変奏曲に始まり、ライヒの六重奏曲に終わるこのセレクションはクラッシックの長い歴史の中でとっびっきりの個性を集めたもの、とあります。
よい音楽を脳の中に鳴り響かせることは、生きるということを充実させるためにどうしても必要、とも書かれている。・・・・時の吟味を経た音楽が、脳の神経細胞が奏でる音楽と響きあう時、私たちの命は躍動し、世界は今までよりも楽しく深い場所であるように感じられる。
博士のおっしゃることは、多くの人が感じてきたことでしょう。
また、教えられることも多いです。
.第2曲 バッハ:G線上のアリア
といわれて親しまれてきたのはヴァイオリン用に編曲されたものでしたが、(原曲は管弦楽組曲第3番第2楽章アリア)そのオーケストラ版。
.第4曲 マーラー:交響曲第5番より 第4楽章 アダージェット
美しく才能豊かな新妻への愛の手紙という説もあるくらい情感濃厚な音楽。
映画「ベニスに死す」でも使われた。
第9曲 バーバー:弦楽のためのアダージョ
透明な緊張感と底知れぬ哀切な響きで、弦楽オーケストラ用に編曲されて爆発的に有名になり、ケネディ大統領など有名人の葬儀に使われたそうだ。
この3曲,演奏のオーケストラは兵庫芸術文化センター管弦楽団、指揮は私が一番親しみ深く思い敬愛している佐渡裕さん。
第3曲 ベートーヴェンの田園第1楽章。
指揮:金聖響、演奏アンサンブル金沢
このCD.①は全11曲収録して、解説は山野雄太氏。
田園や自然に向けられたまなざしを音楽にした楽しい交響曲・・・・響く感性に、何が見えますか?氏は問いかけている。
しばし考えたが、その答えはともかく、演奏がすばらしい。
いや、曲の明るく楽しく心豊かな暖かい美しさを演奏したのだ、といったほうがよいのかな。
第5曲. ワグナー:楽劇《トリスタンとイゾルテ》より イゾルテの愛の死
第6,第7曲 ワグナー:楽劇《神々の黄昏》より ヴリュンヒルデの自己犠牲
第8曲. R.シュトラウス:4つの最後の歌より 夕映えの中で
この4曲のソプラノとオーケストラのオペラと、第9曲.バーバーのアダージョから愛、死のテーマが浮かびあがってくる。
第1曲 .バッハ:ゴルトベルク変奏曲より アリア
ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 (アリアと30の変奏曲) ト長調の最初の曲。
クラヴィア曲ですが、このCDはグレン・グールドのピアノ演奏であります。
叙情的な雰囲気で、演奏者も曲も面白いエピソードがあり、全曲を聴いてみたくなるようにセレクトされているような感じです。
「熱狂の日2009年」のテーマは《バッハとヨーロッパ》。
このアルバムの1曲目、2曲目にバッハからはじめるのは、意義深いものが感じられます。
第10曲 .武満徹:《3つの映画音楽》より ワルツ~映画「他人の顔」
世界的にも高名な現代作曲家の作品は、1,2曲くらいしか聴いたことがありません。
この映画作品は・・・異様な設定を通して心理や存在の根底へ鋭く切り込む・・・安部公房原作、ああ、なにやら難解そうな、暗そうな。
ところが、テーマ音楽に作曲したこの作品、美しく優しく、ワルツですからね。でもシニカルな表情とあわせ持つ多様性が妖しく塗りこめられている・・・と、解説者は言う。
キーワードはやはり”愛”なのです。
2008/06/14のBlog
[ 12:47 ]
[ クラシック音楽 ]
このCDのことで前回触れたシューベルトの曲は一部で、ほかに
子守唄D.498
即興曲集D.899より第3曲
未完成交響曲より第1楽章
弦楽四重奏曲《死と乙女》より第2楽章
が、収録されている。
このCDのシリーズはあと2枚あり、それぞれメッセージを書かれた。
脳科学者がどのように考え、これらの作曲家、作品を選ばれたのか、非常に興味があった。
もうひとつ、クラシック音楽の放送番組などで全曲演奏するよりも、コンビレーションというかそんな傾向が多い。
全曲通して聞くことと、一楽章だけ聞く、なにか一言、思いがある。
本題の茂木さんの.3CDにシューベルトを選ばれたのは?
メッセージに
シューベルトによって何よりも心を動かされるのは、その暖かい人間性によってである
と、書かれている。
茂木さんは人間のサイズという表現で、そのサイズのすばらしいものに気づく
と、おっしゃる。
言葉を変えれば、人間の器量、器の大きさのことなのかなと思いますが、歴史上も現代の社会でもどんな分野でも人を惹きつけ、なにかを為す、成し遂げた人、.のその源泉のようなもなかな、など、わが身を振り返って、考えさせられる。
でも、シューベルトの作品たくさん親しんできましたし、美しく愉しい。
「熱狂の日」音楽祭、来年のテーマは「バッハとヨーロッパ」
子守唄D.498
即興曲集D.899より第3曲
未完成交響曲より第1楽章
弦楽四重奏曲《死と乙女》より第2楽章
が、収録されている。
このCDのシリーズはあと2枚あり、それぞれメッセージを書かれた。
脳科学者がどのように考え、これらの作曲家、作品を選ばれたのか、非常に興味があった。
もうひとつ、クラシック音楽の放送番組などで全曲演奏するよりも、コンビレーションというかそんな傾向が多い。
全曲通して聞くことと、一楽章だけ聞く、なにか一言、思いがある。
本題の茂木さんの.3CDにシューベルトを選ばれたのは?
メッセージに
シューベルトによって何よりも心を動かされるのは、その暖かい人間性によってである
と、書かれている。
茂木さんは人間のサイズという表現で、そのサイズのすばらしいものに気づく
と、おっしゃる。
言葉を変えれば、人間の器量、器の大きさのことなのかなと思いますが、歴史上も現代の社会でもどんな分野でも人を惹きつけ、なにかを為す、成し遂げた人、.のその源泉のようなもなかな、など、わが身を振り返って、考えさせられる。
でも、シューベルトの作品たくさん親しんできましたし、美しく愉しい。
「熱狂の日」音楽祭、来年のテーマは「バッハとヨーロッパ」