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2008/09/20のBlog
このブログでリストの作品のことを書いたのは、
05/11/14 リストのLa Campanellaのことでした。

演奏家として、作曲家としてショパンと同時期、リストの演奏は,余りある技巧と音楽性て「ピアノの魔術師」と呼ばれていた。
ショパンと同じように、ピアノ協奏曲は2曲遺している。





フランツ・リスト作曲
ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調

アレクサンダー・ブライロフスキイー(ピアノ)
ユリウス・ブリュヴァー指揮ベルリン・フイルハーモニー管弦楽団
SPモノラル録音をCD化。
前回のショパンのピアノ協奏曲第1番とおなじCD。

第1楽章.アレグロ・マエストーゾ
マエストーゾなオケの序奏に続いてピアノソロがそれをくり返し、主題なのだろうピアノの技巧的、華麗なフレーズ、甘美で穏やかで優しい情緒的なソロと速く、自由な展開。
ああそうだ、聴き親しんだ旋律のあと続いてすぐ管楽器の挿入があり,
この曲は楽章の切れ間がなく演奏されるので、もう、 第2楽章.入っているのかな。

フルートや弦の感じが、アレグレット・ヴィヴァーチェ。
フルート、オーボエ、ピアノと歌いあっていたら、
テーマが変奏し繰り返して、第3楽章アレグロ・アニマート へ。

作品は4楽章全曲を通じて連続して演奏され、共通の主題が変奏されているといわれて、このへんかな、とわかるような気がする。

トライアングル、弦のピチカートが活躍しピアノが続く。
この部分のトライアングルの金属音の澄んだ響きがとても印象的である。
前の楽章のテーマが低音域からフイナーレを予感する上昇へffでひた駆ける第4楽章.アレグロ・マルツィアーレ・アニマート。
緊迫、緊張感のコーダ。全曲4分16秒くらい。
2008/08/26のBlog
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番
08/4/20のこのブログで演奏者の異なる第1番を2曲、第2番と合わせて投稿していた。
そのとき、第1番第1楽章の導入部主題提示部を大幅に縮小した版があると書いていたが、今日の演奏はその縮小版です。

演奏:アレクサンダー・プライロフスキー(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ユリウス・プリュヴァー
1928年モノラル録音のSPオリジナルをCD化した名盤コレクションです。

SPのスクラッチ・ノイズ、音質などは現代の録音再生の水準に比べると格段に違うし聞き苦しく感じないでもないが、懐かしい。

第1楽章
前回の完全版の第1楽章は20分の演奏、この短縮版は16分40秒。
完全版の冒頭の総奏は導入部主題提示138小節でピアノ独奏が始まり、ここまで4分10秒くらい。
この曲のロマンティックな曲趣、展開をイメージさせる導入部、テンポが緩やかな演奏である。
「ピアノの詩人」20歳の作品。

今日の短縮版の演奏の始まりのこのピアノ独奏に入るところが僅か54秒ほど、完全版に比べると3分6秒ほど省略されていることになる。そのせいかもしれないが、テンポが速く、完全版を聴いたイメージとはかなり違う。

第2楽章
官能的でありロマンティックな印象の曲想は青年期の恋人コンスタンツィア・グワドコフスカへの憧れもあったのだろうか。

コンスタンツィアとはその後は破局し、ジョルジュ・サンドと愛しあい、同棲する。
右上の絵は(ドラクロワ画)当初はジョルジュ・サンドと二人で一枚に書かれた絵だったが、彼らの交際の破局から二枚に分割されたもの。

第1番 第1楽章主題提示部省略しない完全版と第2番を書いた前回のブログの記事
ジョルジュ・サンドの肖像画。

1835年のもので、ショパンに初めて会う1年前、ということになる。
「DVD楽聖ショパン」を投稿していて、何か書いていたかもしれない。
2008/08/03のBlog
2006年9月25日午後、カナダ・トロント:カナダ放送協会ビル内のグレン・グールド スタジオ(演奏会場)で歴史的な演奏会が開かれ、その夜にはこの演奏のラジオ放送がなされた。
ステージ上のヤマハ製 Disklavier Pro グランドピアノの前には、ピアニストがいない。
そして、グレン・グールド/バッハ:ゴールドベルク変奏曲の1955年演奏が再演された。
高精密度コンピューター制御ピアノの自動演奏なのであった。
演奏会に出席したグールドの関係者の中にはひとりでに動くピアノの演奏に接して感激のあまり涙を流す人もいたという。
今日のタイトルの本題に入る前に、グレン・グールド 演奏;作曲:J.S.バッハ
ゴールドベルク変奏曲 BWV 988 :LP,CD リリースの履歴を辿ってみましょう
①右の画像は、グレン・グールド:1956年1月 リリースのデビューアルバム:1955年6月モノラル録音(Columbia 30th Street Studio ,New York City) LP のジャケット

「風のような速さの中に歓喜」が、「フレーズから迸る美しさの中に楽しみ」があるなど当時のタイム誌が評し、高い技術、躍動するリズム感、独特の抒情性を兼ね備えた魅力もあることから、その価値は、いまだ高く評価されている。(この項はウィキペディアより引用)
本ページの”再創造”デスクの、元となった録音であります。
後年、このモノラル録音をリマスタリングCDがリリースされています。
このブログのどこかのページに演奏動画をリンクしています。
その後は右の画像のように現在販売されている、1981年4~5月、グレン・グールドがこの曲を26年ぶりに演奏、デジタル・ステレオ再録音したCDです。

旧録音にはない悠然としたテンポ設定、一貫した弱奏、変奏間の休止の構造的な調整、祈るようであると評されたタッチや賢者の思慮を思わせるともいわれた抒情性の発現は、多くの人々の心を捉え、レコード史上、不朽の傑作とまで言わしめることとなった。また、再録音においては、グールドの対位法に対する個人的な愛も具現化しており、前録音と同じように、グールドが不要であると考える繰り返しを省略する方針のもと、前回と異なり、カノンはすべて繰り返している。なお、同作は、1983年に日本でレコードアカデミー賞も受賞しております。(この項はウィキペディアより引用)
どこかのページに演奏映像をリンクしています。
④2007/3/21 リリース デスク タイトル
《グレン・グールド/バッハ:ゴールドベルク変奏曲 1955年の再創造》
録音・2006年9月25/26日:グレン・グールド スタジオ
編集・ミキシング:ソニー ミュージック スタジオ

このページの最初に、コンピューター制御ピアノヤマハ製.Disklavier Pro グランドピアノ(全長270センチ)を自動演奏したその再演セッションは、グレン・グールドの誕生日、9月25日に行われた。
この自動演奏ピアノを駆動させたシステムは
ゼンフ・スタジオ社が開発したソノマ・デジタル・システムというコンピューターソフトで、1955年グレン・グールドのデビュー演奏の録音を解析してデータ化しDSD記録方式で、MIDIファイルに書き込む画期的なプロセスのデジタルデータでした。
このプロセスをゼンフ社は、再演、re-performance とよんでいます。
グレン・グールド スタジオにおいて再演セッションによる録音の全体をソノマのワークステーション 7トラックに分けて録音された。
うち
5トラックはサラウンド・サウンド・ヴァージョン用
2トラックはバイノーラル・ヴァージョン用
であります。

そして再生用のオーデオデスクは<ハイブリットデスク>です。
ステレオ(2チャンネル)のCD層とステレオマルチチャンネル(最大5.1チャンネル)のSupar Audio CD層の2層構造です。

このようにして生まれたのが④右の画像のオーデオデスクです。
 Super Audio CD層の録音演奏
④-1 トラックNo.1~32
ゼンフ・スタジオ・リ・パフォーマンス ステレオ/サラウンド・ヴァージョン
アリア、第1変奏~第30変奏、アリア・ダ・カーポ全32曲 38分12秒

5.1チャンネル,ステレオ・サラウンドですので、対応するプレーヤー、アンプで出力し、5.1chのスピーカー配置で再生します。
そうでない装置の場合は、ステレオ2chで聴けます。
④-2 トラックNo.33~64
ゼンフ・スタジオ・リ・パフォーマンス バイノーラル・ステレオ・ヴァージョン
アリア、第1変奏~第30変奏、アリア・ダ・カーポ全32曲 38分12秒


先ほど来の再生セッションの録音の2トラックはバイノーラル用と説明がありましたが
録音の現場は?
自動ピアノの前、ピアニストの座るあたりの位置に、ヒトの頭部両耳をかたどったダミーヘッドに全方向性のマイクを両耳にセットして自動演奏を録音した。


以上長々と技術的なことばかり書いたが、このデスクの解説書4人の記述を並べ替えて引用したものです。
なかなか理解できにくい全貌、細部を自分がわかるように並べ替えてみたのです。

肝心の演奏のほうの感想は、上の①デビュー版の評論を確かめながら、最初の印象は他のバッハのゴシック建築のような様式美、それと宗教音楽のものとは違った<ハート>、<人間味っぽい>ような親しみやすい感慨を覚えました。
この曲はランドフスカのチェンバロ演奏の録音があるそうで、聴いた記憶がないので比べることもできないのです。
作曲のよく知られたエピソードがあり、そのあたりを心して聴くのも楽しい聴き方でしょうね。

多くの天才芸術家の早い夭折と同じく、グレン・グールド50歳で逝き、没後25年というメモリアル・・・心がいたみます。
本当にしんどいことを最後までお読みくださった方、良いことがありますように!
お休みなさい。