ニックネーム:   パスワード:
| MyDoblogトップ | Doblogポータル | Doblogガイド | ユーザ登録 | 使い方 | よくある質問 | ツールバー | サポート |
Verdiのレコード置き場 今日車で聴いたものblog
Blog
[ 総Blog数:474件 ] [ このMyDoblogをブックマークする ] [ RSS0.91   RSS1.0   RSS2.0 ] [ ATOM ]
2006/05/13のBlog
J.S.BACH Cantata : Herz und Mund und Tat und Leben, BWV147
Motet : Jesu, mein Freude, BWV227

 Joan Sutherland(soprano), etc.
 Geraint Jones Singers and Orchestra
 Geraint Jones(conduct)
Cantata : Wachet auf, ruft uns die Stimme, BWV140
Cantata : Ein feste Burg ist unser Gott, BWV80

 Elly Ameling(soprano), Janet Baker(alt), etc.
 South German Madrigal Choir and Instrumentalists, Consortium Musicum
 Wolfgang Goennenwein(conduct)
EMI 7243 5 68670 2 4

 前回のグールドの平均律からバッハ繋がり.....ってわけではないんですが。
 バッハの教会カンタータ。実は、わりと聞くんですが、そのくせ少々苦手だったりします。いや、苦手というのとはちょっと違うかな?

 実は、バッハのカンタータを、教会で聞いたことが生憎無いのです。
 ええとですね、私はクリスチャンではありませんのでして、故にカトリックだろうがルター派だろうが英国国教会だろうが全部門外漢ですが、カトリックのミサには何度か潜入したことがあります(^^; 基本的に教会はオープンですし、観光地だと変な東洋人が居てもあまり変な顔されないので、隅っこで大人しく神妙にしていれば追い出されはしません。「ああ、この変な東洋人も、いずれは神の愛に目覚めて信徒となることもあろう、さすればそれも神の思し召しであるぞよ.......(-人-)」とか思われてるのかも。そうしていると、オルガンとかが演奏されますので。これが目当て。
 そういうのとは別に、ミサを挙げながら、同時に著名なミサ曲を演奏してしまいましょう、なんてのもあって、そういうのは結構大手を振って堂々と入れます。で、そういうことをしていると、大体式次第じゃないけど、なんとなく分かるんですね。ミサの場合は基本的に歌われる文言は変わらないので、覚えてくる。で、演奏のされ方もイメージがある。

 のですが。何故かルター派の教会に行く機会が少ない私は、一体これらのカンタータがどのように演奏されるのか、理屈と言うか、本で読んだりはしていますが、イメージが無いんですね。よく分からないんです。式次第もよく分かってないし。歌詞内容も日によって違うし。

 ただ、音楽としては、分からないなりに好きです。録音では意外と聞いてたりする。で、確かにバッハのカンタータはソプラノソロなんかでいい曲があったりして、聞いてて楽しいのですが、この曲の場合、むしろ有名なコラールが好きなのですね。
 オルガンの前奏曲風の演奏に乗ってコラールが出てくるのですが、まずこの前奏曲風のオルガンのパートが素晴らしい。元々コラールは会衆、つまり一般信徒が皆で斉唱するものですから、わりと動きの激しくない、ゆったりした旋律のものが一般的で、勢いその対比から伴奏する器楽は結構凝ったりしているのですが、このコラールでのオルガンの旋律は絶品。そのオルガンの演奏に対し、あたかも通奏低音のように現れる合唱。勿論、通奏低音の音域ではないのですが、この逆転感をもたらす構成の妙。でも、決して技巧的に聞こえるのではない。

 このコラール、オルガン・コラール作品としても扱われていますし、ピアノ編曲版で演奏されたりしています。でも、勿論オリジナルも魅力十二分。

 140番でソプラノのパートを歌うのはエリー・アメリンク。いい声です。一方、147番の方では、ジョーン・サザーランドが独唱を歌っています。歌への興味としては私はこちらの方が上かな~ でも、アメリンクの歌の方が、教会カンタータというジャンルとしては合っているような気もしなくはないですね。




2006/05/09のBlog
J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集全集 BWV846-893
 グレン・グールド(piano)
CBS SONY 66DC5147~9

 というわけで、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの前後1週間ほどほったらかしにしておりましたこのblogも再開であります。ただいま~

 で、会場では専らモーツァルト三昧、実際にはハイドンとかも結構聞いたんですが、な4日間でした。楽しかったです。でも、まぁ、モーツァルトは御馳走様・蒙御免かというと、そうでもないんですけどね。ただ、自分はどちらかというと聞く前の「予習」なんてのより、聞いた後の「復習」であれこれ聞きたくなるのですが、さすがにちょっと整理したいなと。だから、暫くは他のものが聞きたいですかねぇ.......
 ラ・フォル・ジュルネの話は、まぁ取り敢えず置いておいて、と。

 で、定番ですが御登場願いました。グレン・グールド演奏の、バッハの平均律クラヴィーア曲集。12音の長短両方の調性で24曲を全2巻、計48曲の前奏曲とフーガ。でも、全部通しで聞いたことって何回あるかしらん。あんまりそういう聞き方してない気がします。
 最初の方とか聞いて、大体満足しちゃうんですよね。今日はここから聞こう、とか。だから、2巻はあまり聞いてなかったりするし。いーかげんです。
 この曲の演奏は今では幾つも持っていますが、グールドはかなり早い時期に買ったもので、折に触れ聞き続けてます。で、その時々で興味の方向性が違ったりしてきます。以前は前奏曲部分の方、それもそれこそ第1巻の第1番ハ長調の有名な曲のようなのが好みだったんですけどね。最近は、むしろフーガの部分に惹かれるものがあります。調性はともかく、同じ書法でこれだけいろいろな作品を並べられると、それだけで聞き較べる楽しみが出てきます。
 今は第1巻のヘ短調のフーガですが、こういう短調のゆっくりとしたフーガは聞いていて楽しいです。自分でも追える楽しさがあります。まぁ、楽しいというのとはちょっと違うかも知れませんが。そういえばグールド自身も対位法に強く興味を抱いていましたし、この録音でフーガを聞いてしまうのは、必然なのかな?

 グールドのピアノ演奏は色々に言われますが、やはりピアノでバッハを弾く場合、グールドのノンレガートでポツポツと切っていくような弾き方は、音楽的に正統的なバッハ演奏、という意味ではやはり間違っていないのでしょう。でも、もしグールドが長生きしたなら今76歳かな?現役で弾いている可能性も十分ありますが、今の古楽全盛の状況下では、彼はどんな演奏をリリースしたでしょうね。そんなことも考えます。


2006/05/06のBlog
というわけで、blog主はただいま「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に入り浸っていて、手が離せません(^^;
 それにねぇ、さすがに毎日午前様で、朝からまた出掛けてという状態では、「聞いたもの(CDとか)」もへったくれもないもんで.....ラ・フォルの方は別で書いてますが、ついにバテて、そっちも今日はお休みです。聞くのに注力せねば.......

 そういえば、こないだiPod shuffleを買いまして、で、適当に入れて、行き帰りの電車でちょこっと聞いてますが、なかなか面白いですね。当然入れた物に依存するわけですが、アジアンカンフージェネレーションの次にアバド/グルダのP協奏曲が1楽章入って、次は渡辺美里で、次がシューベルトの歌曲で.....って、結構無茶です(^o^; でも面白い(笑) 帰る頃は散々コンサートを聴いて、もういいだろうってなってるかと言うと、それでも聞いちゃうから人間は不思議です。


2006/05/03のBlog
というわけで、前から話題にしていた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2006」が始まりました。
 チケット無くても、スクリーンを出して、アマチュアの演奏会を中継したりしてます。中庭には屋台が出て、青空の下ビールが飲めます。う~ん、幸せ(^-^)

 詳しくはこっちのblogに載せてきますので、よろしく~

F. Schubert Schwanengesang und 4 Lieder
 Dietrich Fischer-Dieskau (baritone)
 Gerald Moore (piano)
EMI 7243 5 67559 2 5

 明日から、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに「通い」ます。GWはこれがメインイベント。今年のテーマはモーツァルトなので、今からモーツァルト尽くしで毎日予習.......するわけありません。そんな殊勝な私ではございませんで、全然関係ないものを聞いたりしているわけですコレが。

 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウは、流石にドイツ歌曲を象徴するような歌手だけあって、シューベルトの歌曲集はそれぞれ何度も録音してます。この「白鳥の歌」も、最低でも4回は録音してる筈です。この録音はEMIでの最初?のモノラル録音。1951年に始まり、最後は1957年に完了したものです。この時期のディースカウは丁度30代初めから後半まで。

 声がですねぇ、若いんです。深い厚味のある声なのはよく分かってるんですが、加えて声が若いです。柔らかいんだけど、肉厚で芯のある声、って言うんでしょうか。いいんですよ、これが。
 In der Ferne、日本語では遠い国で、といった感じの題名ですが、この歌がとてもいいです。旅人、というよりさすらい人が故郷を遠く離れて己が孤独を嘆くという風の、ドイツロマン派にはよくある傾向の詞ですが、辛口の曲を若い声のディースカウが柔らかく情感込めて歌い上げております。この曲が一番いいかな。
 余白に、魔王などの曲も入っていますが、Du bist die Ruh、君はわが憩い、がやはりいい曲です。ディースカウの録音も他に幾つかあるのですが、いい意味で声の魅力が前面に出ているこの録音、なかなか新鮮で気持ちいいです。



2006/04/30のBlog
Sunday at the Village Vanguard
 Bill Evans Trio
RIVERSIDE/ビクターエンタテイメント VICJ-41013

 連休であります。長いお休みです。ばんざーい♪
 今年は長期旅行とかはなしの予定で、まぁ、コンサート三昧です。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンもあるけど、他にも若干。

 で、今日も今日とて出掛けて来たのですが、出先で入ったチェーン店のカレー屋で、ビル・エヴァンスのまさにこのCDの第一曲、GLORIA'S STEP が掛かっていたのでした。いやまぁなんというか、次はこれの話でも書こうかな~と思ってたところにこれですからねぇ。なんでカレー屋なの。「カレー屋で音楽」ってカテゴリー作るか......

 ま、名盤中の名盤ってことで、説明の必要も無いかと思うくらいなのですが、この録音、このCDの更に - というより遥かに - 上を行く人気盤、「ワルツ・フォー・デビー」と同じ日のライブ録音です。で、一概に言って、どうしても人気で負けるんですね。「ワルツ....」の方が楽曲的にもリリカルなのが多いし。特に、タイトル曲もさりながら、口切を担当する"My Foolish Heart"、そして晩年の看板曲にもなる"My Romance"の魅力的なことよ。そして、印象的な、子供か女性かのシルエットをあしらったジャケット。
 そこいくと、全般にドライブ感のある代わり、リリカル度では落ちる「サンデイ....」は少々弱いです。"Alice in Wonderland"はちょっといいですけどね。アルバム名だって、要するに「ヴィレッジ・ヴァンガードの日曜日」だし。大体がジャケットがエヴァンスのポートレートじゃ.......
 で、ちょっとマイナーなんですよね、って話なんですが、カレー屋で掛かるか.....................マイナーじゃないじゃん(爆)

 ええと、音楽としては非常に魅力的です。いわゆる「スコット・ラファロとのビル・エヴァンス・トリオ」でインタープレイがどうした、てな話ですが、そういうことを抜きにしても、GLORIA'S STEPでのベースプレイ(勿論ラファロ)は聞いていて気持ちがいいし、エヴァンスのピアノは実に魅力的な音色だし、今更どうこう言う必要も無いかなと。
 このライブ録音、バックノイズがノイズと言えない位クリアに入ってしまっていて(食器の音とか話し声とか。海賊盤じゃないのに)、それが気になる向きもあると思いますが、気持ちグルーヴィーなこちらのアルバムの方が聞きやすいかも知れません。車に合うのはこちらかな?




2006/04/27のBlog
W.A.モーツァルト 交響曲選集
第23, 28, 35, 26, 29, 39, 30, 34, 31番 K.181, 200, 385, 184, 201, 543, 202, 338, 297
第36, 38, 25, 40, 32, 33, 41番 K.425, 504, 183, 550, 318, 319, 551

 シンフォニア・ヴァルソヴィア (上段)
 フィルハーモニア管弦楽団 (下段)
 エマニュエル・クリヴィヌ (conduct)
DENON COCQ-84091→6

 今更ですが、今年はモーツァルトイヤー。別記事のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのように、いろいろイベントも企画されたりしますし、モーツァルトのいろいろな出版物やCDも出たりします。ま、商売ですからね。それが悪いかと言うと決してそんなことはないと思うのでして、この話は前にも書いたと思うけど、こういう契機に新しい録音が出てきたり、過去の録音が改めて掘り出されたりするので、流行り物、いいじゃない?くらいに思っています。

 で、その企画物の一つで出てきたのが、この6枚セットのCD。春先からこのかた、他のいろいろを聞く傍ら、折に触れ聞いてたのですが、mozart1889さんのblogでここにも収録されている録音を紹介しておられたので、書いてみました。
 記念年の特別セットということで、6枚組みで税込4,410円。うわっ安っ!勿体無い!と思うくらいの、いい演奏です。値段で誤魔化されちゃいけません。何故か過去の資産を安く売る最近の旧日本コロンビア=デンオン(デノン?ヨーグルトかぁ?というネタは前にやりましたね(--;)、粒揃いの名演が揃ってます。同時期発売ではヘブラーのモーツァルト・ピアノソナタ集が。ピリスのも同時発売。凄いです。

 ここでは2つの団体が演奏しています。中期の曲を中心に演奏しているのがシンフォニア・ヴァルソヴィア。ポーランドの室内管弦楽団で、「ラ・フォル...」にも出演しますが、なかなかの響きと音色を持った楽団です。一方、後期の曲を中心に演奏しているのが皆様御存知フィルハーモニア管。クリヴィヌ一人でこの二つを振っているわけで、こういう形でのセット販売は珍しいと思いますが、決してちぐはぐではありません。
 クリヴィヌの演奏は、どちらでも清潔感の感じられる演奏です。いわゆる古楽系のスタイルではなくて、ほどよく響く音がグッドです。好みです(^-^)
 とはいえまるで同じではなくて、やはりフィルハーモニア管での演奏では、比較すれば厚味のある弦の音が楽曲をしっかりと支えてくれます。私は基本的にオーケストラ曲大好き人間ではないのだけれど、やはりオーケストラを聞く時の楽しみの一つはこうした「響き」が音楽を支えてます、みたいなところがあると思うんですよね。だから私は、こういうスタイルの演奏に傾くのかな?
 ちなみに、今はフィルハーモニア管の方での第40番最終楽章が鳴っています。ト短調の後の方ですね。とてもいいです。


ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンというのを御存知でしょうか?
 昨年から始まった、フランス・ナント生まれの、短いコンサートを安価に沢山開催する、というスタイルの音楽祭です。昨年のテーマはベートーヴェン。GWの3日間に11万枚以上のチケットを売り、30万人以上を集めたというイベント。いや、なかなかいいんですよ、音楽も。昨年はニュースなどでも報じられたので、「そういえばそんな話聞いたなぁ」という方もおられるのでは。

 で、今年もやります。テーマはモーツァルト。GWは5月3日から6日の4日間。私も行きます。で、ただ行くだけなのも芸が無いので、この音楽祭、っていうよりイベントですねコレは、に関する私的blogを立ち上げました。いやまぁここでやってもいいんだけど、ここは我ながらまったり系(ホントか?)なので、別に立ててみました。まぁあっちは終わって暫くしたらほっといても構わないし~<ええんかい
 よろしかったらあちらも寄ってって下さい。

http://plaza.rakuten.co.jp/verdi/



2006/04/25のBlog
M. Mussorgsky / Transcriptions by L. Stokowski
"Pictures at an Exhibition"
"Boris Godunov" - Symphonic Synthesis
Entr'acte to "Khovanshchina"
Night on Bare Mountain

 The Cleveland Orchestra
 Oliver Knussen (conduct)
Deutsche Grammophon 457 646-2

 レオポルド・ストコフスキーの名を知る方は少なくないでしょう。20世紀中盤を代表する?名指揮者の一人です。一般には、派手であざとい音楽をやる人、って思われるんでしょうか。
 この人、編曲がお得意で、バッハの「トッカータとフーガ」の管弦楽版なんてのは聞かれた方も多いのでは。
 で、この人、ムソルグスキーもいろいろ編曲してたんですね。
 まぁ、そもそもが展覧会の絵、一部では管弦楽曲のつもりの方も居られるようですが、これ、元を糺せば、ムソルグスキーがピアノ曲として書いたもの。一般に流布しているのはこれをラヴェルがオーケストレーションして管弦楽版に仕立てたもの。オリジナルではないのです。個人的にはピアノ版の方が好きだったりしますが、ラヴェルのオーケストラ版もそれはそれでよし。
 とはいえ、元はピアノ曲だから、他の人が編曲してみてもいいわけで、割と知られているのがこのストコフスキー版とアシュケナージ版。どちらも編曲者による録音を聞いたことはありますが、あまり印象に残って無いんです。

 で、時の流れに身を任せ、ラヴェル版の奔流の中に埋没して行くかと思われたこのストコフスキー版を蘇らせたのが、アメリカだったかな?の現代作曲家、オリバー・ナッセン。はっきり書いてないのですがストコフスキーと何か縁があるようなないようなのですが、いやしかしクリーブランド管でこれを録音していたとは、いやはや。録音するDGも凄いけど。

 ラヴェル版は、管楽器、特に金管楽器を中心に「映える」オーケストレーションというイメージがあるかと思います。「亡き王女のためのパヴァーヌ」の管弦楽版なんかに見られる、華のある、音色のコントラストが前面に出るような感じ。逆に、弦は目立たないんですよね、それほど。

 ストコフスキー版は、一口で言うと弦の厚みが身上。「展覧会の絵の冒頭曲"プロムナード"は、トランペットがファンファーレのように晴れがましく鳴り響いて展覧会への期待を表すかのように」云々、なんて解説がありそうですが、この冒頭からしてヴァイオリンにテーマを奏させ、それに応えるかのような繰り返しは弦楽合奏。渋い。でもまぁ考えてみりゃ展覧会でトランペットでお出迎え、って、変といえば変。
 以下、弦楽器が大活躍。管楽器が使われないわけではないけれど、弦楽合奏をはじめとして、しっかりと主旋律を奏でるというのが基本にあるみたいです。そう言われれば、ラヴェルのオーケストレーションは華やかだけれど、全ての曲ではないにせよ音色で勝負!みたいなところはあります。次々と繰り出される楽器の競演、とまでは言いませんが。それじゃボレロですからね。そのへん、あくまでオーケストラの指揮者であったストコフスキーの面目躍如、ってことなのかも知れません。そういえば、バッハの編曲も、オルガン曲なのに弦楽器がしっかり鳴っていたような。
 他に面白いところでは、"ブイドロ"、牛車ですね。とても速いです。重苦しい感じではない、見ようによっては重そうにそれでも力行する牛車の描写と言えるかも知れません。そういえば、ピアノ演奏では、存外この曲テンポは緩めずに弾く人が多い筈。そういう点では、このストコフスキーの編曲、ラヴェルと比べて決して原曲を疎かにはしていないと思います。オーケストレーションするんだから、と、原曲の雰囲気はあるけど、オーケストラの音色を一杯に使いまくったラヴェル。原曲の主題、曲想をオーケストラで拡充することに腐心した感じもするストコフスキー。
 ちなみにテュィリュリー公園とリモージュの市場は「フランス的過ぎるのだろう」ってことで省かれています。で、後半カタコンベ以降は、ストコフスキーらしく、落差の激しいダイナミクスを伴う内容で、まぁ言ってみればストコフスキー節炸裂。最後のキエフの大門なんて凄いですよ。いいステレオで低弦がガンガン唸るのを聴いてやって下さい(笑)

 残りの、ボリスやホヴァンシチーナも面白いですよ。


2006/04/24のBlog
[ 02:00 ] [ クラシック ]
木曽音楽祭 第1集
W.A.モーツァルト フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
R.シューマン ピアノ四重奏曲変ホ長調 op.47
A.ドヴォルザーク セレナーデホ長調 op.22
(開演を告げるアルプホルン付き)

 木曽音楽祭での録音
 久保陽子、漆原啓子、他(vn) etc.
木曽音楽祭実行委員会 KS-1001

 木曽音楽祭というのがあります。御存知でしたでしょうか?
 長野県は木曽路の山間の町、木曽福島で開催されている音楽祭で、既に31回を数えています。つまり、30年以上続いているということ。8月の後半に数日開催されるだけで、私もあまり詳しくは知りませんでした。
 で、なんでこんなのを持っているかというと、この間、某大手CDショップに置いていたのを見つけたのですね。値段も安くて、ついふらふらと。

 いや、なかなか良かったですよ。録音が結構リアルで、演奏もいいし。選曲も妙味のある組み合わせ。このCDに入っているのは、1985年、1993年、1997年の録音ですが、いずれも見事な演奏です。特にモーツァルトとドヴォルザークかな。ドヴォルザークのは、弦楽セレナーデとして知られる曲で、一般にはフルオーケストラを起用しての録音が多いと思いますが、こちらは弦5部で15人の編成。音楽祭の為のアンサンブルではありますが、結構な合奏です。

 このCD、1000枚限定って書いてあるんですが、今でも残ってるのかな?興味のある方はお問い合わせを。今年の音楽祭は8月25~27日だそうです。行きたいけど、8月の下旬かぁ....どうだろ?


2006/04/23のBlog
KELLY BLUE
 Wynton Kelly (piano)
 Nat Adderlet (cornet)
 Bobby Jasper (flute)
 Benny Golson (tenor sax)
 Paul Chambers (bass)
 Jimmy Cobb (drums)
RIVERSIDE/ビクター VICJ-41041

 取り敢えず名盤と呼ばれる内の一つです。リバーサイドは、ブルーノートと並ぶ、と言ってよいジャズの名門レーベルです。ウィントン・ケリーは、マイルス・デイビス・バンドで弾いたこともあるピアニスト。
 という割にアレなんですが、何と言うか、大人しいんですよね。古いと言えば古い。1959年録音ですが、その年代以上にオーソドックスというか、大人しいというか、そんな感じがあるんですね。

 セクステットですが、実は6人でやっているのはボーナス含め8曲中3曲のみ。ボーナス抜きのオリジナルでは6曲中2曲のみ。実は隠れピアノ・トリオ盤でありまして。そうやって聞くと、おなじみポール・チェンバースのベースとかは相変わらずなんだけど、ちょっとピアノの語法が古いかな?
 人によっては、アップテンポの演奏がノリやすいと言う向きもあるかも?うーむ、でも、やっぱり、もうちょっとコード進行とかいろいろある方が楽しいかなぁ........



2006/04/19のBlog
Chants sacres de l'Orient (traditon melchite)
 Sister Marie Keyrouz
Harmonia Mundi HMA1951497

 キリスト教の聖歌、というと、ああ、グレゴリオ聖歌ね、と思われる方が多いと思いますが、実際には聖歌というのはいろいろあります。カソリックだけでもグレゴリオ聖歌のほかにアンブロシウス聖歌(ミラノ聖歌)があります。プロテスタントではいわゆる聖歌はありませんが会衆による合唱の習慣はあるので、賛美歌がそれにあたります。東方教会では、ビザンツ正教の流れを汲むギリシャ/ロシア正教の聖歌がありますし、グルジアやアルメニアに行くと独自の発展を遂げた聖歌があります。そして、近東・アフリカにも独自のキリスト教があります。コプト教会の聖歌は有名。メルキート派というのは、ビザンツの流れを汲みつつレバノン等に残った独自の教会で、メルキートとは皇帝を意味するのだとか。

 これがですね、面白いと言うか、とっても変わってるのですね。聖歌ですが、感覚的にはイスラムのコーランの朗誦を思い浮かべるような感じです。明らかに、節回し、音階はイスラムの影響を受けています。ま、そりゃそうだよなぁ、イスラム優位の土地で1400年だもんなぁ。これ、アザーンだよ、って言われたら、一瞬迷うかも。
 そういえば、これ、バックの通奏低音みたいな合唱を従えて、マリー・キーロウズという修道女さんが独りで歌ってます。それも聖歌としてはやや風変わりな点でしょうか。グレゴリオ聖歌なんかの場合、大抵は男声で、複数人で合唱するという形式ですから。
 音楽自体は.....癒し系?ま、私、音楽に癒しを求めるタイプじゃないのであれですが、変な音楽であるのは確かですよ。世界にはこういう祈り方もあるのだな、と。

 ハルモニア・ムンディ、世界の調和というか世界のハーモニーという意味で、フランスのレーベルですが、こういう珍妙なのも出してます。ま、元々古楽に強いので、その関係だとは思いますが、得難いレーベルです。


2006/04/17のBlog
A.Bruckner Mass No.2 e-moll/ Mass No.3 f-moll/ Te Deum/ Motets
 English Chamber Orchestra, New Philharmonia Chorus/Orchestra,
 John Alldis Choir, Robert Tear (tenor), Heather Harper (soprano), etc.
 Daniel Barenboim, Wilhelm Pitz (conduct)
EMI 7243 5 85508 2 5

 ミサ曲と言えば色々ありますが、昔の、というのは古典派くらいまでは、大抵は実際に教会でミサとして使用されることを前提として作られていると考えていいと思います。
 一方、ロマン派以降になると、教会でのミサを前提として作られているとは言い難い、そこまで言わずともミサで使用するのはしんどそうなものが出てきます。まぁ、前者でもシューベルトのミサ曲とか、実際のミサに使用出来るものも引き続き作られ続けていますし、一方後者で言えば、ベートーヴェンのミサ・ソレムニスあたりは既にそうです。ヴェルディのレクイエムなんかも。出来ますけどね、一応。

 で、ブルックナーです。ブルックナーは、実際に教会オルガニストとしての地位を保っていた人ですから、教会音楽には相応の経験・知見がある筈、なのですが、このミサ曲二つを聞いていると、うーむむむむ(笑) これ、教会でミサに使えるのかな?
 このCDに収録されているのは、ブルックナーが書いた3曲の内の2番と3番ですが、ここの解説によるとですね、曰く、1番を書いたところ、リンツ司教から「あんまり美しすぎてこれを聞きながら祈るなんて出来ません」と論評されたとか。いやまぁ随分無理難題を仰る(笑) で、改めて書いたのがこの2番。いやまぁ、これはこれで十分美しいと思うんですが、それ以上に、これ、長いし.....
 3番になると、野外での演奏を想定していたらしく管楽器ばかりと合唱で演奏される2番に対し、フルオーケストラが用意されて、音も厚く、音楽はやはり長い。ブルックナーの交響曲と同じく、反復が多くて、同様の音形が続く、アレです。
 でも、このどちらも、それぞれ教会で初演されて、絶賛されたらしいです。出来るのかな?ミサ。
 で、知り合いでそっち方面にちょっと詳しい人に聞いてみたところ、ブルックナーのでミサは出来るだろう、すんげー時間掛かるけど、との事。なんでも、例えばモーツァルトなんかは、確かに上演可能だけど、あんまり教会の制約を考えずに書かれてる部分があって、演奏出来るけど大変なんだとか。一方、ブルックナーは教会オルガニストだっただけあって勘所を押さえてるんだとか。うーむ、そーゆーものなのか.......

 3番なんて、聞いてるとハデだし、結構大変じゃないかなという気はするんですけどね。この曲の初演はウィーンのアウグスティン教会だそうで、行ったことあるのですが、今も残るそれと一緒だとすると結構音は響くし、大変そうだなぁ、と。まぁ、よく分かりませんですが。
 あ、ちなみに、これ、車で聞くのも別の面でしんどいです。弱い方から強い方まで、音量のダイナミズムがかなり大きくて、効果的に使ってるので、車で聞くと大変。ま、それは車で聞く方が悪いんで。


2006/04/14のBlog
L.v.ベートーヴェン
ピアノソナタ 第30~32番 op.109~111

 スヴャトスラフ・リヒテル(piano)
PHILIPS PHCP-5119

 あー..............(笑)
 これ、悪気も無くさらさらっとタイトル書いたんですが、あれですねぇ、なんちゅうか身も蓋も無い惹句に見えますねぇ(笑) 「晩年」とか「最後」とか、アレな感じが漂ってます(^^; まぁ、いいか(爆)

 ベートーヴェンの最後の3曲、というのは、わりとよく聞きます。よく聞くけど、我ながら分かってるんだか分かってないんだか、よく分かりません。収まりがいいから、結構この3曲を収めたCDって多いんですよね。考えようによっては結構難儀な曲ばかりなんですが、その割に、親しみやすいとは言わないけれど、聞けば聞いたなりの面白さがあるので、存外人気曲なのやも。
 3曲とも、最終楽章が変奏曲形式なのですが(op.110はフーガだけど)、どの曲もこの最終楽章が長くて重たい。ここにかなり個性が出ることが多いようです。勿論そればっかりの曲ではないですが。一番好きなのはop.111、最後の最後の曲でした。そう、昔はこの曲が一番好きでしたけど、最近はその前2曲もいいなぁと。op.109なんか、なかなかですしね。特に終楽章。

 で、リヒテルの演奏なんですが、実は、ちょっとなんとなくフラフラするような、しないような。
 ええとですね、車で運転中に聞いてる時と、家で聞いてる時と、微妙に感想が違うんですよ。どうもね、運転中は、リズム感が優先される気がするんですね。ルバートとか、我ながら微妙に反応してるみたいです。敏感になってるのかな。で、家に帰ると、じゃぁもっと精妙に聞いてるかというと決してそんなことはなくてもっといい加減で(笑) 大雑把に「ああ、こんな感じ~」ってな調子で聞いてるかな、と。
 で、リヒテルの演奏で言うと、車で聞いてる時は結構感じられたリズムの揺れ、癖のある歌い回しと言うか弾き回しが、これを書いてる今はそう不自然に感じられないんですよね。
 ともあれ、いい演奏です。前にハイドンの時(この記事がトラックバックしてる先)に書いたのですが、リヒテルの場合、「何を弾いてもリヒテル」、まぁそこまでは言わないけど、曲の個性や何かを感じる前に「ああ、リヒテルだなぁ」と感じさせるものがあるんだけど、この曲の場合は、そうですね、やっぱりリヒテルなんだけど、無理にそうしてるんじゃなくて、曲に親和性があって重なり合ってる感じ、ですかね。この3曲ではポリーニの演奏をレファレンス的に好んでいるのですが、最近ではこの辺の曲を思い入れたっぷりに情緒的に弾く人が多い中、却って無理せず自然に弾いたらしっくりきました、という感じがさすがと言おうか。
 こうやって改めて聞くと、でもやっぱり最後のop.111の終楽章、ですかね。いろいろに脚色されすぎてしまっているこの曲ですが、改めてこうして聞くと説得力があります。
 ちなみに1991年の録音。リヒテルの録音はどれも聞けば聞いたなりに何某かあるので、特に晩年のそれは、当たり外れもあるけど、そういう傾向はあるので、結構楽しめます。


2006/04/13のBlog
[ 03:10 ] [ 車外(?)で音楽 ]
A Song for You - from an album "A Song For You"
 Carpenters
A&M Records 82839 3511 2


 A Song for You を聞いて初めて「おお!」と思ったのは、オリジナルのレオン・ラッセルではなくて、綾戸智絵のCDでであります。Live!という2枚組みのCDがありまして、このアルバムのことはいずれ書くこともありましょうが、まぁ、ここで歌われる A Song for Youがとってもとっても印象的なのです。

 で、改めて聞き直したのですが、でも、レオン・ラッセルのって見つからなかったんですよね。というより、「Song for You といえばカーペンターズ」「ああ、そうだよね」くらいにあっさり流れて、カーペンターズの方を探しに行ったわけです。確かに、綾戸智絵のを聞いた時も、瞬時に「あれ?"こういう"曲だっけ?」と思ったのですが、その"こういう"って、やっぱりカーペンターズのイメージと違う、だったと思うんですね。意識してないなりにどっかで記憶してたのかなと。

 A Song for You。いい曲です。カーペンターズにやらせると、そこはかとなくだけれど絶対にそこにある孤独感、てな感じでして。詞が印象的ですが、あまり書くと色々問題になるので。でもまぁ、「おお!」と思わされた一節がこれ。
 I love you for my life, you are a friend of mine.
 改めてこの曲を見返した時、この "a friend of mine" という言い回しにいたく印象付けられまして。暫く後、イングランドに行った時、向こうの英語の先生に「この言い回しは、例えば "my friend" とだけ言うのに比べて特別なニュアンスが何かあるのか?」とちょっと勢い込んで尋ねたところ、「何?カーペンターズ?お前そんなものも聞くのか。いや、別に。普通じゃない?歌だから、シラブル上都合が良かったんじゃないか?それより先週のコヴェントガーデンはどうだった?」とあっさり返されてしまいました。いい先生だったんですけどね。オペラ好きの.....
 閑話休題。
 カレン・カーペンターズの声は、ちょっとこの曲を十分には消化するには幼い、というか、明る過ぎる感じもあるけれど、逆に言うと、それだから救いがあるのかも知れません。いずれにせよ、彼女が歌う時、"ten thousand peopleが見守る前で..."という節もなかなかに説得力のあるフレーズとして生きてきます。
 いや、それ以上に印象的なのが、カレンの歌に続いて静かに入ってくるサックスのまぁ綺麗なこと!いわゆる「名演」とかいうのではなくて、ああ、サックスって、管楽器って、こんな風に人の声で言い切れないことを歌えるんだったねぇ、と、改めて思ったりするのであります。
 Bob Messenger という人。一度ぐぐってみたことがありますが、どうもカーペンターズのCD絡みでしか見掛けないお名前です。

 「私は今、この歌をあなたの為に歌っているのよ...................私の人生でずっとあなたを愛しているわ。あなたは私の友達なんだもの...........そして、私の人生が尽きる時には想い出して。私達が一緒だった時を.......」 やばいかな?まぁ、いいか。どうもこういう歌には弱いです。

 まぁ、ツボにはまる時ってのは、こんなもんなのかも知れません。
 このアルバム、この後にすぐ皆様御存知トップ・オブ・ザ・ワールドが入ってるのですが、このA Song for You だけ聞いてやめてしまうことが多いです。時々、引っ張り出して聞きたくなります。



2006/04/12のBlog
G. F. Haendel Suites for Keyboard
 Keith Jarrett (piano)
ECM/BMG Classics ECM 1530/78118-21530-2


 10日ほど更新が滞っていました。忙しいとか、色々理由はあるんですが、まぁ率直に言うと書くネタが無かったんですね。何故かというと車で聞いてないから。渋滞がね、この1週間、何故か殆ど無かったんですよ。で、ニュースの時間と重なってるのも多かったし。書くほど音楽聞いてなかったんですね。渋滞に遭わないと更新が滞る。なんてノンエコロジカルなblogなのかしら。

 さて、キース・ジャレットといえば、言わずと知れた今を代表するジャズ・ピアニストの一人でありますが、実は、一時期、クラシックの演奏を盛んに重ねていた時期があります。録音先は勿論ECM。ジャズと言うかニューエイジと言うか、まぁそうした音楽ですが、それなりにいい演奏を繰り広げていました。バッハ、モーツァルト、ショスタコーヴィチ。
 でも、いわゆるクラシック系の雑誌では「よくできました」と言われておしまい、一般のリスナーはそんな際物とばかりに早々に無かった事にしてしま