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あかんべいの顔耳舌の迷う副舌
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2005/03/17のBlog
先にも書きましたが、耳鳴りの治療の第一は、聴力低下が治療可能であれば、まずその病気を治療するということです。メニエール病であれば、メニエール病の、突発性難聴であればその治療を。

まず、一般的な第一に行う治療としては、ビタミンB12、代謝改善剤(ATP:アデノシン3リン酸のようなもの)、内耳へ行く血流を改善する薬など。
そして、聴力低下の程度が強い場合は、ステロイドの点滴もしくは内服を行います。この場合は、花粉症で使う量とははるかに多い量を用います。
その他、突発性難聴であればウログラフィンやプロスタグランディン(こちらは最近は効果について否定的ですが)なども使う場合もあります。また、高圧酸素療法や酸素と二酸化炭素の混合ガスの吸入療法なども併用する場合もあります。

ただし、こうした治療はできるだけ早く始めなければいけません。突発性難聴の場合、だいたい2週間から1ヶ月で聴力は固定してしまいます。

突発性難聴やメニエール病でも古くに障害が起こったものでは、こうした治療を行っても聴力が固定してしまっていて効果がでない場合もあります。また、老人性難聴に伴う耳鳴りのような、徐々に聴力低下をきたしている場合にはステロイドの大量療法などは効果が期待できず副作用の危険ばかりですので普通行いません。

そうなると、次の手を考えるわけです。
それは、また次回としましょう。
2005/03/16のBlog
ねこ達が日向ぼっこしています。(⇒)

別館ギャラリー」に、ちょっと春を先取りして、春の花の写真を追加しました。


春だねぇ~。

春といえば・・・何を思い出すかな?

 卒業式、入学式、別れ、出会い、

 梅、 桃、 さくら、 お花見、

 かすみ、花粉症、めまいも注意、うつにも注意、

 黄砂、朧月夜、プランタン、ようよう白くなり行くやまぎわ、

 猫のさかり、 うぐいす、ホトトギス ・・・

やっぱり、一番はお花見かな。
[ 03:26 ] [ 耳鳴りの話 ]
耳鳴りに対する検査の多くは、耳鳴り自体の検査というよりも、耳鳴りが生じるきっかけとなった病気を診断するための検査です。聴力検査、精密聴力検査、耳のレントゲンやCT・MRI、ティンパノメトリーという中耳の状態を知る検査など。内耳は聴こえに関することだけでなく身体のバランスにも関与していますので、時に身体の平衡機能も検査します。
耳鳴りを治療するまず第一の方法は、耳鳴りが生じるもととなった病気を治すということです。ですから、これらの検査をまず行います。
その上で、耳鳴りそのものの検査も行う場合があります。これは大きな病院や耳鳴りに特に力を入れている病院でしかできないかもしれません。これは「耳鳴検査」と呼ばれ、周波数やその大きさを既存の音源やシンセサイザーなどを使って他の人にでも聴くことのできる形にするものです。そうすることで、少しでも客観的に耳鳴りを把握します。また、治療効果などの判定にも使います。
その他、耳鳴りは精神的な要素にも左右されやすいので、時に心理テストなども行う場合があります。
2005/03/15のBlog
2つ下から読んでね。

ここでいう耳鳴りは内耳または聴神経が悪くなって生じた耳鳴りについての話です。

僕はよく耳鳴りは聞こえの細胞の傷みたいなものだとお話しています。聴こえの細胞が蝸牛(内耳)の中で鍵盤の様に並んでいるのですが、そこに傷ができた。この傷を音として感じているわけです。

(これは専門的な言い方をすれば、内耳細胞が壊れることによって、内耳細胞に連絡している聴神経の末端に異常放電が生じる、または、本来放電が抑制されているはずのものが抑制がはずれて放電され続けるということです。:もちろん、これで全ての内耳性の耳鳴りを説明するのは間違いです。色々なものがあると思います。)

皮膚の傷でもそうですが、時間がたてば目立たなくなるものです。ですので、もうちょっと気にならなくなる可能性はありますね。日によって大きさが変動するようでしたら、少なくとも一番小さな音まで小さくなる可能性はあります。ただ、昔やった傷でもよーく確かめると残っているのはあるので、注意して聞いてみると残ってるな、という所まで良くなる可能性はあると思います。

ところで、同じ様に突発性難聴になっても、耳鳴りの残る人と残らない人がいます。その違いはよく分かっていない部分もありますが、異常放電している神経を抑制する回路ができているかどうかということだと思います。何かに集中していると、周りの音が全く耳に入らないことはありませんか?(僕はマンガを読みふけっている時に横で話しかけられても全く聴こえません。)これは、何かに集中している時には脳の方で耳からのインプットを抑制しているわけです。こうした回路がうまく働いてくれると、耳鳴りは気になりませんが、悲しいことに中々そううまくはいかないようです。

ただ、この「抑制の回路を形成する」という所に、耳鳴りの新しい治療法の鍵があるように思います。
最近注目されている治療法にTRT療法というのがありますが、これは、この回路を形成させようとするアプローチだとも考えられます。TRT療法については、また回を改めてお話します。
2005/03/14のBlog
[ 21:12 ] [ 耳鳴りの話 ]
一つ下から読んでね。

先に耳鳴りについて一応分類しておきます。
耳鳴りは音の伝播する部分(外耳道⇒中耳⇒内耳⇒聴神経⇒脳幹部(脳の中心部)⇒大脳)のどこかに異常が起これば生じます。

外耳道:耳垢が鼓膜にくっついているだけでも、「ごそごそ」といいます。虫でも入っていようものなら・・・考えるだけで「キャー」ですね。

中耳(鼓膜の奥):高い山に登って降りてくる時など、鼓膜が「ぽこぽこ」いいませんか?これなどは、中耳の気圧の調節の時の耳鳴りです。また、中耳の気圧が低い時には、「ピー」という耳鳴りが結構多いように思います。

内耳:ここの障害による耳鳴りが最も多いと思われます。一般的に耳鳴りといえば、この内耳性の耳鳴りといってもいいでしょう。障害される細胞が司る周波数によって耳鳴りの音色は違います。低い周波数(メニエール病、低音障害型の突発性難聴などに多い)では「ブーン」「ウーン」「ボー」といった表現の耳鳴りが多いですね。換気扇・蛍光灯・冷蔵庫がなる音ともたとえられます。高い周波数の障害(騒音性、老人性、高音中心の突発性難聴など)では、「キーン」「ジー」などと表現される場合が多いですね。セミの鳴く音にたとえられます。

聴神経:内耳性のものとほぼ同様です。聴力検査の結果や耳鳴りの音色では区別がつきません。一部特殊な聴力検査では判定可能です。聴神経の腫瘍のような場合はMRIを撮ればわかります。

脳幹部:この部分の障害は耳鳴り・難聴だけが生じることはほとんどありません。何らかの他の脳神経の症状が同時に起こってきます。

大脳:大脳の障害で生じるものを耳鳴りといっていいかは問題です。その場合は幻聴というべきかもしれません。また、うつ状態などでも耳鳴りを感じます。

少し違う分類になりますが、上のような耳鳴りはその人にしかわかりません。それに対し、他の人にも聴こえる耳鳴りがあります。これを「他覚的耳鳴」といいます。たとえば、耳のすぐそばを太い血管が走っていたりすると、脈打つような耳鳴りが聴こえるといいます。また、ごくまれですが、内耳の細胞が自発的に音を鳴らすことがあるそうで、そういったものは聴診器を耳にあてると聞こえるのだそうです。
2005/03/13のBlog
[ 18:53 ] [ 耳鳴りの話 ]
ある方からご質問をいただきました。

(質問)私はおととしの6月に左耳の突発性難聴になって、完全に左耳の聴覚がありません。高度平衡感覚機能障害というのもあるらしく、耳鼻科の先生が言うには、「一番最悪な病態」だそうです。右耳が元気なので、特に悲観はしていないんですが、24時間の耳鳴りが嫌です。ずっと同じ耳鳴りではないんですけど、情緒に関係なく、うるさいです。耳鳴りが消えたらいいなあと思うんですけど、やっぱり無理ですか?

(回答)左耳は完全聾(聴力検査で最大音量でも聴こえない状態)なんでしょうかね。正直なところを言いますと、現在の所、中々厳しいかもしれません。ただし、あくまで「現在の所」です。
耳鳴りは自覚症状によるもの、つまり外からわからないものなので、研究が中々遅々として進みません。
ですが、少しずつ研究は進んでいます。将来的には有効な方法がでてくる可能性は十分あります。

とりあえず、耳鳴りについて一般的なお話を少ししてみましょう。治療の話もしていきますので、参考になれば幸いです。まだ試していない治療法でできそうなものがあればやってみるのもいいと思います。

PS. 高度平衡障害というのは、多分耳に水を入れる検査(カロリック検査)での結果でしょうね。こういう検査までされているのですから、おそらくMRIまで撮られていらっしゃいますよね?稀に聴神経腫瘍という良性の脳腫瘍ができている場合がありますので、その除外は必要です。
2005/03/12のBlog
[ 00:05 ] [ その他 ]
木曜日は花粉症が爆発でした。
うちの医院も過去最高の受診者数になりました。
うちの医院を選んできて下さるというのは、ありがたいことです。

それはさておき、木曜日の夜から風邪をひきました。
やばっ、こんな時に。
もうそれから風邪を押さえ込むのに必死です。
「勝手に感冒学」を主催するあかんべいですから、風邪をなんとか押さえ込まなければいけません。
葛根湯(正確には葛根加朮附湯)を飲んで、葛湯も飲んで、解熱剤を飲んだら夜中に汗びっしょり。パジャマを着替えて再び布団に。朝方、まだ悪寒があり再び葛根湯。なんとか朝型間に合わせました。
幸い、金曜日は少し冷えて雨も降ったので、患者さんもひと段落。なんとかのりきることができました。
2005/03/08のBlog
きたこさんのblog「はなけと日記」[「あなたのバイト体験、教えてください!」]にTB

ちょっと遅くなりましたが、トラックバックしてみました。
僕は学生時代あまりアルバイトをしていません。
ですのでたいした体験はないのですが、逆に単発的にやったバイトについては印象に残っています。

1.交通量調査
 街角に座って、行き交う人や自動車をカウンターで数えるヤツですね。12時間ずーと座っているだけなので、それほどきつくはなかったのですが、行った日がすごく寒い日で、ガタガタ震えながらやってました。あのときのコーヒーはおいしかったな。

2.バスの乗降量調査
 バスに乗ってくる人に紙を渡して、降りる時に一部をちぎってもらって回収するのですが、人が込んできたら、もうパニック。うまく回収できなかった人もあったけど、あんなんでうまく調査になったのかしらん。

3.遺跡発掘の手伝い
 すごく面白そうと思うでしょ!僕もそう思って応募してみたのですが、実際は砂利を一輪車で外に運び出すだけの肉体労働でした。でも、学芸員の方、何か出てきたら急に作業が繊細になって、目がキラキラしていたのが印象的でした。
2005/03/05のBlog
さて、今回の寒気がひと段落すると、いよいよ花粉の本格飛散が始まるでしょう。

まず、日常生活で基本的にやることはしっかりやりましょう。
民間療法や花粉症グッズもよさそうなものは試してみたらいいでしょう。

市販の花粉症用の薬で十分効果がある方はそれで結構です。
ただし、いわゆる「風邪薬」を花粉症の薬の変わりに飲むのは感心できません。確かに風邪薬の中には、抗ヒスタミン剤(マレイン酸クロロフェニラミンとかジフェンヒドラミンといったもの)が含まれているので、時に花粉症にも有効です。しかし、風邪と違って花粉症は数日で終わるものではありませんので、服用も数週間からひどいと1ヶ月以上になります。「風邪薬」の中には解熱鎮痛剤なども含まれているので、不必要な成分も長期間飲んでしまうことになるからです。

病院や診療所で処方してもらう花粉症の薬は、抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤、あるいはその併用、点鼻薬、点眼薬、時に漢方薬なども用いて抑えることになります。

さて、こうした薬でも症状がひどい場合はどうしましょう?
そうなると、医師はとっておきの薬を出してきます。
代表的な商品名は「セレスタミン」。

これは、抗ヒスタミン剤に少量ですがステロイドが入っている薬です。
ただし、抗ヒスタミン剤を含んでいますから、前立腺肥大と緑内障のある方は使えません。また、眠気はそこそこありますので、眠気のでやすい人では十分注意が必要です。

この薬は確かによく効きます。ですので、この薬を特に希望される患者さんもいらっしゃいます。
しかし、ステロイドですからその使い方には十分注意が必要です。
たくさん飲む、長く飲むと副作用が出やすくなります。ですので、この薬にばかり頼るのもいけません。

一般的なステロイドの副作用
 胃潰瘍や高血圧・糖尿病などの素因がある人は出やすくなるし、既に持っている人は悪化しやすい。これは比較的早期でも出る場合があります。
 長く飲むと感染を起しやすくなったり、顔が丸くむくみやすくなったりする。にきびや吹き出物が出やすい。緑内障や白内障といった眼の病気もでやすい。骨そしょう症などもでやすくなる。ただし、これは、相当長くなった場合です。

 セレスタミンに含まれるステロイドは少量なので、もともと全身的に問題のない人の場合は、短期間であればそれほど問題になる場合は少ないと考えられます。

 以前、一発で花粉症を抑える注射はステロイドの注射で、これはあまりしない方がいい、とお話しました。注射の場合、体内に入れてしまうと抜くことはできません。もちろん、飲み薬でも飲んでしまったものは抜くことはできませんが、途中で止めることもできますので、飲み薬で短期間少量使うのは、僕はそれほど悪いことだとは思いません。

 ステロイドの使用については、医師によっても考え方の違いがあるでしょうし、患者さん自身の考えもありますので、ご心配であれば主治医の先生とよく相談してみてください。

 僕の経験的な印象では、セレスタミンを朝夕1錠ずつ服用した場合、10日程度以内ならそれほど問題がない場合が多いように思います。(あくまで印象です。個人差はあると思います。)実際には、朝夕そこまで飲む必要はないと思われ、1日1回1錠であれば、その倍、20日程度は大丈夫じゃないかなと思います。もちろん、症状の軽い日は、飲まないでおければその方がいいと思います。

 もう一つ、僕がセレスタミンが、少々ステロイドが入っていても、時には使った方がいいと思うのは、それで症状が少しおさまれば、今まで飲んでいた薬がまた効くようになってくると思うからです。
 以前、花粉症を水車の発電にたとえてお話しました。そして、花粉症の薬はそのブレーキだと。激しい症状がでている時というのは、水車が高速で回っているわけで、軽いブレーキをかけても中々止まりません。こういう時は、多少強いブレーキで一度速度を緩めてやれば、ずっと強いブレーキを踏まなくても、軽いブレーキを踏み続けることで水車を止めておくことができると思います。

 このように、副作用に注意すれば、セレスタミンはいい薬ですが、先に話しましたもう一つの問題点、眠気には困ったものです。どこかの製薬会社さん、眠気の少ない抗アレルギー剤か抗ヒスタミン剤にステロイドを少量含んだものを発売してくれませんかねぇ。
2005/03/04のBlog
[ 21:16 ] [ 花粉症の話 ]
今日は関東も雪が降って花粉症も一休みですね。
関西も今の寒さが緩んできたら飛び出すのかなあ。

さて、今日は点鼻薬の話。
アレルギー性鼻炎・花粉症に使う点鼻薬には大きく3種類あります。

1)抗アレルギー剤の点鼻薬
 インタール・ザジテン・リボスチンというのが有名どころかな。
 この種の点鼻薬はかなり副作用も少ないですね。
 ただし、鼻づまりにはちょっと効きにくいですね。

2)ステロイド系の点鼻薬
 アルデシン・フルナーゼ・リノコートといった所が有名ですね。
 ステロイドと聞くと心配される人も多いのですが、点鼻薬の場合、粘膜に吸収されるとほとんど影響がなくなるそうで、それほど心配はないようです。
鼻づまりにも効果がありますが、少なくとも4,5日は点鼻続けないと効果がでてきません。一般的には中等度以上の花粉症で使いますが、軽症でも、点鼻薬を中心にすれば、少ない飲み薬でコントロールすることも可能です。
 ツーンとする刺激がイヤだという人は、リノコートというのがパウダー型のスプレーなのでお勧めです。逆に刺激がないとさした気がしないという人もいますが。
 基本的には5歳以上で使います。最近は小児用も(医師の処方箋が必要)も出てきています。

3)血管収縮剤の入った点鼻薬
 鼻の粘膜が収縮するので、鼻づまりに即効で効きます。
 ただし、この点鼻薬は使いすぎるとだんだん効かなくなってきます。そして、薬が切れてくると、よけいに鼻づまりが強くなるので、使用は最小限にしておかなければいけません。といっても、まずは、鼻がつまってしまって眠れないくらいになったら、この点鼻薬で4,5日しのぎます。そして、上のステロイド系の点鼻薬も併用して、あるいは、飲み薬も併用していると、鼻づまりが徐々にましになってきます。
 一つこの点鼻薬で気をつけることは、5歳未満の小児では基本的に使わない方がいいでしょう。特に2歳未満では厳禁です。心停止までくる場合があります。
 市販の点鼻薬の多くもこの種の点鼻薬に入ります。