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2005/03/20のBlog
[ 09:58 ]
[ 耳鳴りの話 ]
ご質問いただいた方は突発性難聴後の耳鳴りなので、そうでもないのですけど、耳鳴りを訴えられる患者さんの中には、うつ状態を併発している方が多数いらっしゃいます。逆に耳鳴りがずーと続いているうちに、うつ状態になられる方もいらっしゃいます。こうした場合、抗うつ剤を服用しますと、急速によくなる場合があります。
抗うつ剤にも幾つも種類があります。先に述べたマイナー・トランキライザーの中にも抗うつ作用をもつものがあります。そのためにもトランキライザーはよく使います。
その他、軽い抗うつ作用をもつ薬として、スルピリド(代表薬:ドグマチール)という薬があります。胃潰瘍にも使います。うつうつとして胃の調子が悪い時に使うのかな。女性の場合、月経異常、乳汁分泌などの副作用が出る場合があり(やめれば戻ります)、他にも禁忌や併用薬で注意が必要なものもあり、誰にでも使えるわけではありませんが、結構よく効きます。
最近では、SSRIとかSNRIという抗うつ剤も他の昔からある抗うつ剤に比べると比較的副作用が少ないので、一般診療科でも時々処方されると思います。こうした薬が有効であったという報告もあります。
ここらまでは、僕も時々処方しますが、このあたりの薬でうまくいかない場合や、うつ傾向がかなり強い場合は、専門家(心療内科や精神神経科)の先生に診ていただく方がよいかもしれません。
抗うつ剤にも幾つも種類があります。先に述べたマイナー・トランキライザーの中にも抗うつ作用をもつものがあります。そのためにもトランキライザーはよく使います。
その他、軽い抗うつ作用をもつ薬として、スルピリド(代表薬:ドグマチール)という薬があります。胃潰瘍にも使います。うつうつとして胃の調子が悪い時に使うのかな。女性の場合、月経異常、乳汁分泌などの副作用が出る場合があり(やめれば戻ります)、他にも禁忌や併用薬で注意が必要なものもあり、誰にでも使えるわけではありませんが、結構よく効きます。
最近では、SSRIとかSNRIという抗うつ剤も他の昔からある抗うつ剤に比べると比較的副作用が少ないので、一般診療科でも時々処方されると思います。こうした薬が有効であったという報告もあります。
ここらまでは、僕も時々処方しますが、このあたりの薬でうまくいかない場合や、うつ傾向がかなり強い場合は、専門家(心療内科や精神神経科)の先生に診ていただく方がよいかもしれません。
2005/03/18のBlog
[ 15:13 ]
[ 耳鳴りの話 ]
では、もともとの病気を治療してみたが、中々聴力が改善しなかった場合は、仕方がないのか?
聴力については治療を色々やっても反応しない場合はあきらめざるをおえないかもしれません。ただ、耳鳴りについては、もう少し治療を続けてみる価値はあります。それは、耳鳴りと聴力は必ずしも同じ量の苦痛ではないからです。
また、長い年月の間に徐々に聴力が落ちたような場合-老人性難聴のような場合には、最初からこのあたりの治療となるわけです。
こうした場合に使用する薬としては、一つは先に書きましたビタミン類や代謝を改善する薬、血流を良くする薬、これらは他に中々いい薬がないので、まず基本的なところとして処方されるでしょう。老人性難聴と思われるものの中にも、多少血流が悪くなっていて症状が増悪しているものもありますので、そのあたりを改善してみると、弱っていた内耳の細胞が息を吹き返し、少し良くなる場合があると思われます。
問題は、そのあと。もう一工夫も二工夫も必要な場合です。
前に耳鳴りは「聴こえの細胞の傷みたいなもの」と説明しました。であれば、傷は時間がたてばもう少し目立たなくなります。しかし、顔にできた傷と背中の見えない部分にできた傷では気に仕方はおのずと変わってくるでしょう。耳鳴りというのは気にするとどんどん大きくなる性質があると思います。それは本当は耳鳴りが大きくなるのではなく、耳鳴りに対する感度が上がっているからだと思います。たとえば、騒々しい所で、小銭が床に落ちても普通なら気がつかないかもしれません。しかし、「今からお金を落とすからよく聞いて」と言っておくと、音を十分認識できるでしょう。別の言い方でいえば、しっかりトレーニングをした指揮者は、大勢のオーケストラの中でも、わずかな音の違いを見つけ出すことが可能だということは、意識の集中とその訓練で音を聞き分ける能力がアップするということです。。
このように、耳鳴りに対する訴えが、聴力低下以上に気にされる方というのは、無意識に耳鳴りを大きくするトレーニングを自分でしているわけです。耳鳴りが気になる⇒耳鳴りに集中する⇒さらに感度が上がる⇒耳鳴りがますます大きく感じる、という悪循環を形成しているわけです。ですから、この悪循環の輪を一度切ってさしあげる必要があります。
そういう時に用いる薬は結局、俗に言う「精神安定剤」、すなわちマイナー・トランキライザーですね。
ただ、安定剤というと、それだけで嫌がる人もいますので、上に述べたような理由で、悪循環を断ち切るために一時的に使うのだと説明して処方します。実際には一時的で済ませられない場合も多いのですが、トランキライザーで耳鳴りが小さくなる人は結構あります。こうした場合、イライラして日常生活ができないくらいなら、飲んで楽しく過ごせる方がいいのではないかと思い継続する場合が多いです。もちろん、あまり長くなると副作用がでてくる場合もありますので、少し調子がいい時はできるだけ休薬するようにしてもらいます。
トランキライザーは別名「抗不安薬」でもあります。(厳密には、薬によって少しずつ守備範囲が違うのですが。) 耳鳴りを訴えられる方の中には、「将来、耳が全く聴こえなくなってしまうのではないか」という不安を持っておられて、それが耳鳴りという症状ででている場合があります。こういう方には、もちろん、本来の病気(メニエール病など)の進行を予防することが大切ですが、それに加えトランキライザーを使用することが多くなります。
ここで、一つ注意をしておきたのは、耳鳴りと聴力は必ずしも一致しないということです。急に聴力が悪くなった場合は、だいたい、聴力が良くなれば耳鳴りも改善してきますが、慢性的な場合には、耳鳴りが改善しても聴力は変わらない場合が多いです。時々患者さんの中に「この耳鳴りが小さくなれば、聞こえがよくなるんだけど・・・」とおっしゃる方がおられます。これは、耳鳴りが主訴(一番困っていること)のように見えて、実は難聴が主訴なわけです。こういう人には、耳鳴りと難聴は別物だと説明をしておかなければいけません。
聴力については治療を色々やっても反応しない場合はあきらめざるをおえないかもしれません。ただ、耳鳴りについては、もう少し治療を続けてみる価値はあります。それは、耳鳴りと聴力は必ずしも同じ量の苦痛ではないからです。
また、長い年月の間に徐々に聴力が落ちたような場合-老人性難聴のような場合には、最初からこのあたりの治療となるわけです。
こうした場合に使用する薬としては、一つは先に書きましたビタミン類や代謝を改善する薬、血流を良くする薬、これらは他に中々いい薬がないので、まず基本的なところとして処方されるでしょう。老人性難聴と思われるものの中にも、多少血流が悪くなっていて症状が増悪しているものもありますので、そのあたりを改善してみると、弱っていた内耳の細胞が息を吹き返し、少し良くなる場合があると思われます。
問題は、そのあと。もう一工夫も二工夫も必要な場合です。
前に耳鳴りは「聴こえの細胞の傷みたいなもの」と説明しました。であれば、傷は時間がたてばもう少し目立たなくなります。しかし、顔にできた傷と背中の見えない部分にできた傷では気に仕方はおのずと変わってくるでしょう。耳鳴りというのは気にするとどんどん大きくなる性質があると思います。それは本当は耳鳴りが大きくなるのではなく、耳鳴りに対する感度が上がっているからだと思います。たとえば、騒々しい所で、小銭が床に落ちても普通なら気がつかないかもしれません。しかし、「今からお金を落とすからよく聞いて」と言っておくと、音を十分認識できるでしょう。別の言い方でいえば、しっかりトレーニングをした指揮者は、大勢のオーケストラの中でも、わずかな音の違いを見つけ出すことが可能だということは、意識の集中とその訓練で音を聞き分ける能力がアップするということです。。
このように、耳鳴りに対する訴えが、聴力低下以上に気にされる方というのは、無意識に耳鳴りを大きくするトレーニングを自分でしているわけです。耳鳴りが気になる⇒耳鳴りに集中する⇒さらに感度が上がる⇒耳鳴りがますます大きく感じる、という悪循環を形成しているわけです。ですから、この悪循環の輪を一度切ってさしあげる必要があります。
そういう時に用いる薬は結局、俗に言う「精神安定剤」、すなわちマイナー・トランキライザーですね。
ただ、安定剤というと、それだけで嫌がる人もいますので、上に述べたような理由で、悪循環を断ち切るために一時的に使うのだと説明して処方します。実際には一時的で済ませられない場合も多いのですが、トランキライザーで耳鳴りが小さくなる人は結構あります。こうした場合、イライラして日常生活ができないくらいなら、飲んで楽しく過ごせる方がいいのではないかと思い継続する場合が多いです。もちろん、あまり長くなると副作用がでてくる場合もありますので、少し調子がいい時はできるだけ休薬するようにしてもらいます。
トランキライザーは別名「抗不安薬」でもあります。(厳密には、薬によって少しずつ守備範囲が違うのですが。) 耳鳴りを訴えられる方の中には、「将来、耳が全く聴こえなくなってしまうのではないか」という不安を持っておられて、それが耳鳴りという症状ででている場合があります。こういう方には、もちろん、本来の病気(メニエール病など)の進行を予防することが大切ですが、それに加えトランキライザーを使用することが多くなります。
ここで、一つ注意をしておきたのは、耳鳴りと聴力は必ずしも一致しないということです。急に聴力が悪くなった場合は、だいたい、聴力が良くなれば耳鳴りも改善してきますが、慢性的な場合には、耳鳴りが改善しても聴力は変わらない場合が多いです。時々患者さんの中に「この耳鳴りが小さくなれば、聞こえがよくなるんだけど・・・」とおっしゃる方がおられます。これは、耳鳴りが主訴(一番困っていること)のように見えて、実は難聴が主訴なわけです。こういう人には、耳鳴りと難聴は別物だと説明をしておかなければいけません。
2005/03/17のBlog
[ 21:25 ]
[ 耳鳴りの話 ]
先にも書きましたが、耳鳴りの治療の第一は、聴力低下が治療可能であれば、まずその病気を治療するということです。メニエール病であれば、メニエール病の、突発性難聴であればその治療を。
まず、一般的な第一に行う治療としては、ビタミンB12、代謝改善剤(ATP:アデノシン3リン酸のようなもの)、内耳へ行く血流を改善する薬など。
そして、聴力低下の程度が強い場合は、ステロイドの点滴もしくは内服を行います。この場合は、花粉症で使う量とははるかに多い量を用います。
その他、突発性難聴であればウログラフィンやプロスタグランディン(こちらは最近は効果について否定的ですが)なども使う場合もあります。また、高圧酸素療法や酸素と二酸化炭素の混合ガスの吸入療法なども併用する場合もあります。
ただし、こうした治療はできるだけ早く始めなければいけません。突発性難聴の場合、だいたい2週間から1ヶ月で聴力は固定してしまいます。
突発性難聴やメニエール病でも古くに障害が起こったものでは、こうした治療を行っても聴力が固定してしまっていて効果がでない場合もあります。また、老人性難聴に伴う耳鳴りのような、徐々に聴力低下をきたしている場合にはステロイドの大量療法などは効果が期待できず副作用の危険ばかりですので普通行いません。
そうなると、次の手を考えるわけです。
それは、また次回としましょう。
まず、一般的な第一に行う治療としては、ビタミンB12、代謝改善剤(ATP:アデノシン3リン酸のようなもの)、内耳へ行く血流を改善する薬など。
そして、聴力低下の程度が強い場合は、ステロイドの点滴もしくは内服を行います。この場合は、花粉症で使う量とははるかに多い量を用います。
その他、突発性難聴であればウログラフィンやプロスタグランディン(こちらは最近は効果について否定的ですが)なども使う場合もあります。また、高圧酸素療法や酸素と二酸化炭素の混合ガスの吸入療法なども併用する場合もあります。
ただし、こうした治療はできるだけ早く始めなければいけません。突発性難聴の場合、だいたい2週間から1ヶ月で聴力は固定してしまいます。
突発性難聴やメニエール病でも古くに障害が起こったものでは、こうした治療を行っても聴力が固定してしまっていて効果がでない場合もあります。また、老人性難聴に伴う耳鳴りのような、徐々に聴力低下をきたしている場合にはステロイドの大量療法などは効果が期待できず副作用の危険ばかりですので普通行いません。
そうなると、次の手を考えるわけです。
それは、また次回としましょう。
2005/03/16のBlog
[ 20:20 ]
[ その他 ]
ねこ達が日向ぼっこしています。(⇒)
「別館ギャラリー」に、ちょっと春を先取りして、春の花の写真を追加しました。
春だねぇ~。
春といえば・・・何を思い出すかな?
卒業式、入学式、別れ、出会い、
梅、 桃、 さくら、 お花見、
かすみ、花粉症、めまいも注意、うつにも注意、
黄砂、朧月夜、プランタン、ようよう白くなり行くやまぎわ、
猫のさかり、 うぐいす、ホトトギス ・・・
やっぱり、一番はお花見かな。
「別館ギャラリー」に、ちょっと春を先取りして、春の花の写真を追加しました。
春だねぇ~。
春といえば・・・何を思い出すかな?
卒業式、入学式、別れ、出会い、
梅、 桃、 さくら、 お花見、
かすみ、花粉症、めまいも注意、うつにも注意、
黄砂、朧月夜、プランタン、ようよう白くなり行くやまぎわ、
猫のさかり、 うぐいす、ホトトギス ・・・
やっぱり、一番はお花見かな。
[ 03:26 ]
[ 耳鳴りの話 ]
耳鳴りに対する検査の多くは、耳鳴り自体の検査というよりも、耳鳴りが生じるきっかけとなった病気を診断するための検査です。聴力検査、精密聴力検査、耳のレントゲンやCT・MRI、ティンパノメトリーという中耳の状態を知る検査など。内耳は聴こえに関することだけでなく身体のバランスにも関与していますので、時に身体の平衡機能も検査します。
耳鳴りを治療するまず第一の方法は、耳鳴りが生じるもととなった病気を治すということです。ですから、これらの検査をまず行います。
その上で、耳鳴りそのものの検査も行う場合があります。これは大きな病院や耳鳴りに特に力を入れている病院でしかできないかもしれません。これは「耳鳴検査」と呼ばれ、周波数やその大きさを既存の音源やシンセサイザーなどを使って他の人にでも聴くことのできる形にするものです。そうすることで、少しでも客観的に耳鳴りを把握します。また、治療効果などの判定にも使います。
その他、耳鳴りは精神的な要素にも左右されやすいので、時に心理テストなども行う場合があります。
耳鳴りを治療するまず第一の方法は、耳鳴りが生じるもととなった病気を治すということです。ですから、これらの検査をまず行います。
その上で、耳鳴りそのものの検査も行う場合があります。これは大きな病院や耳鳴りに特に力を入れている病院でしかできないかもしれません。これは「耳鳴検査」と呼ばれ、周波数やその大きさを既存の音源やシンセサイザーなどを使って他の人にでも聴くことのできる形にするものです。そうすることで、少しでも客観的に耳鳴りを把握します。また、治療効果などの判定にも使います。
その他、耳鳴りは精神的な要素にも左右されやすいので、時に心理テストなども行う場合があります。
2005/03/15のBlog
[ 13:33 ]
[ 耳鳴りの話 ]
2つ下から読んでね。
ここでいう耳鳴りは内耳または聴神経が悪くなって生じた耳鳴りについての話です。
僕はよく耳鳴りは聞こえの細胞の傷みたいなものだとお話しています。聴こえの細胞が蝸牛(内耳)の中で鍵盤の様に並んでいるのですが、そこに傷ができた。この傷を音として感じているわけです。
(これは専門的な言い方をすれば、内耳細胞が壊れることによって、内耳細胞に連絡している聴神経の末端に異常放電が生じる、または、本来放電が抑制されているはずのものが抑制がはずれて放電され続けるということです。:もちろん、これで全ての内耳性の耳鳴りを説明するのは間違いです。色々なものがあると思います。)
皮膚の傷でもそうですが、時間がたてば目立たなくなるものです。ですので、もうちょっと気にならなくなる可能性はありますね。日によって大きさが変動するようでしたら、少なくとも一番小さな音まで小さくなる可能性はあります。ただ、昔やった傷でもよーく確かめると残っているのはあるので、注意して聞いてみると残ってるな、という所まで良くなる可能性はあると思います。
ところで、同じ様に突発性難聴になっても、耳鳴りの残る人と残らない人がいます。その違いはよく分かっていない部分もありますが、異常放電している神経を抑制する回路ができているかどうかということだと思います。何かに集中していると、周りの音が全く耳に入らないことはありませんか?(僕はマンガを読みふけっている時に横で話しかけられても全く聴こえません。)これは、何かに集中している時には脳の方で耳からのインプットを抑制しているわけです。こうした回路がうまく働いてくれると、耳鳴りは気になりませんが、悲しいことに中々そううまくはいかないようです。
ただ、この「抑制の回路を形成する」という所に、耳鳴りの新しい治療法の鍵があるように思います。
最近注目されている治療法にTRT療法というのがありますが、これは、この回路を形成させようとするアプローチだとも考えられます。TRT療法については、また回を改めてお話します。
ここでいう耳鳴りは内耳または聴神経が悪くなって生じた耳鳴りについての話です。
僕はよく耳鳴りは聞こえの細胞の傷みたいなものだとお話しています。聴こえの細胞が蝸牛(内耳)の中で鍵盤の様に並んでいるのですが、そこに傷ができた。この傷を音として感じているわけです。
(これは専門的な言い方をすれば、内耳細胞が壊れることによって、内耳細胞に連絡している聴神経の末端に異常放電が生じる、または、本来放電が抑制されているはずのものが抑制がはずれて放電され続けるということです。:もちろん、これで全ての内耳性の耳鳴りを説明するのは間違いです。色々なものがあると思います。)
皮膚の傷でもそうですが、時間がたてば目立たなくなるものです。ですので、もうちょっと気にならなくなる可能性はありますね。日によって大きさが変動するようでしたら、少なくとも一番小さな音まで小さくなる可能性はあります。ただ、昔やった傷でもよーく確かめると残っているのはあるので、注意して聞いてみると残ってるな、という所まで良くなる可能性はあると思います。
ところで、同じ様に突発性難聴になっても、耳鳴りの残る人と残らない人がいます。その違いはよく分かっていない部分もありますが、異常放電している神経を抑制する回路ができているかどうかということだと思います。何かに集中していると、周りの音が全く耳に入らないことはありませんか?(僕はマンガを読みふけっている時に横で話しかけられても全く聴こえません。)これは、何かに集中している時には脳の方で耳からのインプットを抑制しているわけです。こうした回路がうまく働いてくれると、耳鳴りは気になりませんが、悲しいことに中々そううまくはいかないようです。
ただ、この「抑制の回路を形成する」という所に、耳鳴りの新しい治療法の鍵があるように思います。
最近注目されている治療法にTRT療法というのがありますが、これは、この回路を形成させようとするアプローチだとも考えられます。TRT療法については、また回を改めてお話します。
2005/03/14のBlog
[ 21:12 ]
[ 耳鳴りの話 ]
一つ下から読んでね。
先に耳鳴りについて一応分類しておきます。
耳鳴りは音の伝播する部分(外耳道⇒中耳⇒内耳⇒聴神経⇒脳幹部(脳の中心部)⇒大脳)のどこかに異常が起これば生じます。
外耳道:耳垢が鼓膜にくっついているだけでも、「ごそごそ」といいます。虫でも入っていようものなら・・・考えるだけで「キャー」ですね。
中耳(鼓膜の奥):高い山に登って降りてくる時など、鼓膜が「ぽこぽこ」いいませんか?これなどは、中耳の気圧の調節の時の耳鳴りです。また、中耳の気圧が低い時には、「ピー」という耳鳴りが結構多いように思います。
内耳:ここの障害による耳鳴りが最も多いと思われます。一般的に耳鳴りといえば、この内耳性の耳鳴りといってもいいでしょう。障害される細胞が司る周波数によって耳鳴りの音色は違います。低い周波数(メニエール病、低音障害型の突発性難聴などに多い)では「ブーン」「ウーン」「ボー」といった表現の耳鳴りが多いですね。換気扇・蛍光灯・冷蔵庫がなる音ともたとえられます。高い周波数の障害(騒音性、老人性、高音中心の突発性難聴など)では、「キーン」「ジー」などと表現される場合が多いですね。セミの鳴く音にたとえられます。
聴神経:内耳性のものとほぼ同様です。聴力検査の結果や耳鳴りの音色では区別がつきません。一部特殊な聴力検査では判定可能です。聴神経の腫瘍のような場合はMRIを撮ればわかります。
脳幹部:この部分の障害は耳鳴り・難聴だけが生じることはほとんどありません。何らかの他の脳神経の症状が同時に起こってきます。
大脳:大脳の障害で生じるものを耳鳴りといっていいかは問題です。その場合は幻聴というべきかもしれません。また、うつ状態などでも耳鳴りを感じます。
少し違う分類になりますが、上のような耳鳴りはその人にしかわかりません。それに対し、他の人にも聴こえる耳鳴りがあります。これを「他覚的耳鳴」といいます。たとえば、耳のすぐそばを太い血管が走っていたりすると、脈打つような耳鳴りが聴こえるといいます。また、ごくまれですが、内耳の細胞が自発的に音を鳴らすことがあるそうで、そういったものは聴診器を耳にあてると聞こえるのだそうです。
先に耳鳴りについて一応分類しておきます。
耳鳴りは音の伝播する部分(外耳道⇒中耳⇒内耳⇒聴神経⇒脳幹部(脳の中心部)⇒大脳)のどこかに異常が起これば生じます。
外耳道:耳垢が鼓膜にくっついているだけでも、「ごそごそ」といいます。虫でも入っていようものなら・・・考えるだけで「キャー」ですね。
中耳(鼓膜の奥):高い山に登って降りてくる時など、鼓膜が「ぽこぽこ」いいませんか?これなどは、中耳の気圧の調節の時の耳鳴りです。また、中耳の気圧が低い時には、「ピー」という耳鳴りが結構多いように思います。
内耳:ここの障害による耳鳴りが最も多いと思われます。一般的に耳鳴りといえば、この内耳性の耳鳴りといってもいいでしょう。障害される細胞が司る周波数によって耳鳴りの音色は違います。低い周波数(メニエール病、低音障害型の突発性難聴などに多い)では「ブーン」「ウーン」「ボー」といった表現の耳鳴りが多いですね。換気扇・蛍光灯・冷蔵庫がなる音ともたとえられます。高い周波数の障害(騒音性、老人性、高音中心の突発性難聴など)では、「キーン」「ジー」などと表現される場合が多いですね。セミの鳴く音にたとえられます。
聴神経:内耳性のものとほぼ同様です。聴力検査の結果や耳鳴りの音色では区別がつきません。一部特殊な聴力検査では判定可能です。聴神経の腫瘍のような場合はMRIを撮ればわかります。
脳幹部:この部分の障害は耳鳴り・難聴だけが生じることはほとんどありません。何らかの他の脳神経の症状が同時に起こってきます。
大脳:大脳の障害で生じるものを耳鳴りといっていいかは問題です。その場合は幻聴というべきかもしれません。また、うつ状態などでも耳鳴りを感じます。
少し違う分類になりますが、上のような耳鳴りはその人にしかわかりません。それに対し、他の人にも聴こえる耳鳴りがあります。これを「他覚的耳鳴」といいます。たとえば、耳のすぐそばを太い血管が走っていたりすると、脈打つような耳鳴りが聴こえるといいます。また、ごくまれですが、内耳の細胞が自発的に音を鳴らすことがあるそうで、そういったものは聴診器を耳にあてると聞こえるのだそうです。
2005/03/13のBlog
[ 18:53 ]
[ 耳鳴りの話 ]
ある方からご質問をいただきました。
(質問)私はおととしの6月に左耳の突発性難聴になって、完全に左耳の聴覚がありません。高度平衡感覚機能障害というのもあるらしく、耳鼻科の先生が言うには、「一番最悪な病態」だそうです。右耳が元気なので、特に悲観はしていないんですが、24時間の耳鳴りが嫌です。ずっと同じ耳鳴りではないんですけど、情緒に関係なく、うるさいです。耳鳴りが消えたらいいなあと思うんですけど、やっぱり無理ですか?
(回答)左耳は完全聾(聴力検査で最大音量でも聴こえない状態)なんでしょうかね。正直なところを言いますと、現在の所、中々厳しいかもしれません。ただし、あくまで「現在の所」です。
耳鳴りは自覚症状によるもの、つまり外からわからないものなので、研究が中々遅々として進みません。
ですが、少しずつ研究は進んでいます。将来的には有効な方法がでてくる可能性は十分あります。
とりあえず、耳鳴りについて一般的なお話を少ししてみましょう。治療の話もしていきますので、参考になれば幸いです。まだ試していない治療法でできそうなものがあればやってみるのもいいと思います。
PS. 高度平衡障害というのは、多分耳に水を入れる検査(カロリック検査)での結果でしょうね。こういう検査までされているのですから、おそらくMRIまで撮られていらっしゃいますよね?稀に聴神経腫瘍という良性の脳腫瘍ができている場合がありますので、その除外は必要です。
(質問)私はおととしの6月に左耳の突発性難聴になって、完全に左耳の聴覚がありません。高度平衡感覚機能障害というのもあるらしく、耳鼻科の先生が言うには、「一番最悪な病態」だそうです。右耳が元気なので、特に悲観はしていないんですが、24時間の耳鳴りが嫌です。ずっと同じ耳鳴りではないんですけど、情緒に関係なく、うるさいです。耳鳴りが消えたらいいなあと思うんですけど、やっぱり無理ですか?
(回答)左耳は完全聾(聴力検査で最大音量でも聴こえない状態)なんでしょうかね。正直なところを言いますと、現在の所、中々厳しいかもしれません。ただし、あくまで「現在の所」です。
耳鳴りは自覚症状によるもの、つまり外からわからないものなので、研究が中々遅々として進みません。
ですが、少しずつ研究は進んでいます。将来的には有効な方法がでてくる可能性は十分あります。
とりあえず、耳鳴りについて一般的なお話を少ししてみましょう。治療の話もしていきますので、参考になれば幸いです。まだ試していない治療法でできそうなものがあればやってみるのもいいと思います。
PS. 高度平衡障害というのは、多分耳に水を入れる検査(カロリック検査)での結果でしょうね。こういう検査までされているのですから、おそらくMRIまで撮られていらっしゃいますよね?稀に聴神経腫瘍という良性の脳腫瘍ができている場合がありますので、その除外は必要です。
2005/03/12のBlog
[ 00:05 ]
[ その他 ]
木曜日は花粉症が爆発でした。
うちの医院も過去最高の受診者数になりました。
うちの医院を選んできて下さるというのは、ありがたいことです。
それはさておき、木曜日の夜から風邪をひきました。
やばっ、こんな時に。
もうそれから風邪を押さえ込むのに必死です。
「勝手に感冒学」を主催するあかんべいですから、風邪をなんとか押さえ込まなければいけません。
葛根湯(正確には葛根加朮附湯)を飲んで、葛湯も飲んで、解熱剤を飲んだら夜中に汗びっしょり。パジャマを着替えて再び布団に。朝方、まだ悪寒があり再び葛根湯。なんとか朝型間に合わせました。
幸い、金曜日は少し冷えて雨も降ったので、患者さんもひと段落。なんとかのりきることができました。
うちの医院も過去最高の受診者数になりました。
うちの医院を選んできて下さるというのは、ありがたいことです。
それはさておき、木曜日の夜から風邪をひきました。
やばっ、こんな時に。
もうそれから風邪を押さえ込むのに必死です。
「勝手に感冒学」を主催するあかんべいですから、風邪をなんとか押さえ込まなければいけません。
葛根湯(正確には葛根加朮附湯)を飲んで、葛湯も飲んで、解熱剤を飲んだら夜中に汗びっしょり。パジャマを着替えて再び布団に。朝方、まだ悪寒があり再び葛根湯。なんとか朝型間に合わせました。
幸い、金曜日は少し冷えて雨も降ったので、患者さんもひと段落。なんとかのりきることができました。
2005/03/08のBlog
[ 19:57 ]
[ 注目記事 ]
きたこさんのblog「はなけと日記」[「あなたのバイト体験、教えてください!」]にTB
ちょっと遅くなりましたが、トラックバックしてみました。
僕は学生時代あまりアルバイトをしていません。
ですのでたいした体験はないのですが、逆に単発的にやったバイトについては印象に残っています。
1.交通量調査
街角に座って、行き交う人や自動車をカウンターで数えるヤツですね。12時間ずーと座っているだけなので、それほどきつくはなかったのですが、行った日がすごく寒い日で、ガタガタ震えながらやってました。あのときのコーヒーはおいしかったな。
2.バスの乗降量調査
バスに乗ってくる人に紙を渡して、降りる時に一部をちぎってもらって回収するのですが、人が込んできたら、もうパニック。うまく回収できなかった人もあったけど、あんなんでうまく調査になったのかしらん。
3.遺跡発掘の手伝い
すごく面白そうと思うでしょ!僕もそう思って応募してみたのですが、実際は砂利を一輪車で外に運び出すだけの肉体労働でした。でも、学芸員の方、何か出てきたら急に作業が繊細になって、目がキラキラしていたのが印象的でした。
ちょっと遅くなりましたが、トラックバックしてみました。
僕は学生時代あまりアルバイトをしていません。
ですのでたいした体験はないのですが、逆に単発的にやったバイトについては印象に残っています。
1.交通量調査
街角に座って、行き交う人や自動車をカウンターで数えるヤツですね。12時間ずーと座っているだけなので、それほどきつくはなかったのですが、行った日がすごく寒い日で、ガタガタ震えながらやってました。あのときのコーヒーはおいしかったな。
2.バスの乗降量調査
バスに乗ってくる人に紙を渡して、降りる時に一部をちぎってもらって回収するのですが、人が込んできたら、もうパニック。うまく回収できなかった人もあったけど、あんなんでうまく調査になったのかしらん。
3.遺跡発掘の手伝い
すごく面白そうと思うでしょ!僕もそう思って応募してみたのですが、実際は砂利を一輪車で外に運び出すだけの肉体労働でした。でも、学芸員の方、何か出てきたら急に作業が繊細になって、目がキラキラしていたのが印象的でした。