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いちカイにヤリ 投資世代(ロシア株、インド株、中国株、ブラジル株、ADR、BRICs)
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2007/09/18のBlog
先週土曜日からアラン・グリーンスパン前議長の回顧録のプロモーションが凄いんです。グリーンスパンはFTはじめいろんなメディアのインタビューに応じてニュース・ヘッドラインを作りまくっています。

本当なら明日のFOMCがウォール街の関心事の筆頭に来ないといけないのに、、、
巷はこの本の話題で持ちきりです。

で、アマノジャクな僕としてはそういう売らんかなの販促キャンペーンは嫌いなので場が引けた後、ちょっと寄った『ボーダーズ』で今朝出たばかりのこの本を手に取ったときも買うつもりは無かった、、、、、

でもこの本をパラパラめくっていてグリーンスパンがフォード大統領の時代に経済アドバイザーをしていた頃の写真があって、そこでグリーンスパンがチーフ・オブ・スタッフ(日本で言う官房長官かな?)の部屋で他の閣僚たちと打ち合わせしている風景があって、グリーンスパン(当時ひどい腰痛を持っていた)だけがごろんとカーペットに寝そべってソファの後ろからアドバイスを口述している滑稽な写真が目に止まり、思わず買ってしまいました。

で、読後感ですけどグリーンスパンが経済について語っている部分というのは正直言ってあんまり面白くなかったです。特に僕がウォール街に関わりを持ち始めた80年代後半からの部分というのは「ほほう、こんな僕の知らないエピソードがあったのか!」という発見は少なかった。また現代のグローバル・エコノミーに関するグリーンスパンの御神託の部分もまあ心に残る箇所はありませんでした。

でもグリーンスパンの生い立ちや学生時代、そして伴侶の話とかは結構引き込まれる面白さがありました。(後半の経済評論的な部分は全部削除して、自伝部分だけにした方がよかったんじゃないの?。)

例えば僕が「ほほう!」と思った部分を片っ端から書き出すと:

グリーンスパンはNY生まれで育ちはマンハッタン北端のワシントン・ハイツ。
(注:ワシントン・ハイツというのはハーレムの更に北にあるので、普通、日本人がわざわざ出かける用事は無いところです。強いて言えばクロイスターに行くくらいかな?。でもロウアー・ミドル・クラスの落ち着いた住宅街でチューダー朝風のアパートメントとかがあったりして僕は結構、なごめる処だと思いました。)

で、高校はかのジョージ・ワシントン・ハイ。これはいわずと知れたヘンリー・キッシンジャーの母校ですね。グリーンスパンが高校一年生(日本の中学3年に相当)で入学したとき、キッシンジャーは卒業直前の4年生(つまり日本の高校3年生)だったのでハイスクール時代にはお互いに面識は無かったそうです。(キッシンジャーとは30年後にニクソンのキャンペーン・アドバイザーを勤めた際に一緒に仕事をしています。)

あと、ハリウッドでとても幅を利かせたタレント事務所経営者、スー・メンジャースバーバラ・ストライサンドスティーブ・マックイーンなどのエージェントでした)もグリーンスパンと同じ頃、ジョージ・ワシントン・ハイに通っていて、スーはグリーンスパンに熱をあげていたのだそうです。で、後日、グリーンスパンのガールフレンドのバーバラ・ウォルターズ(超有名なので説明するまでもないと思いますけど)がスーをグリーンスパンに或るパーティーで引き合わせたんだそうです。

あとグリーンスパンが昔はクラリネット奏者だったことは良く知られていますけどグリーンスパンの音楽教師だったビル・シャイナーがグリーンスパンをアンサンブルのグループでスタン・ゲッツと組ませたという事は知りませんでした。このとき15歳のスタン・ゲッツのプレイを聞いて「あっ、俺は彼のような才能は無いな」というのをすぐ思い知らされたのだそうです。

それからグリーンスパンがビッグバンドのドサ回りをやっている時代に手にしたジェシー・リバモアの伝記、 『Reminiscences of a Stock Operator』を読んだのが経済とかウォール街に興味を持ち始めたきっかけだというのでチョッと驚いてしまいました。というのはリバモアというのは日本で言えば是銀みたいな存在で、まあ、株屋やヘッジファンドのお兄さんとかなら誰もが読んでいる本ですけど本格的な経済学を修める人が読むような本じゃないからです。

で、グリーンスパンはNYUの経済学部に進むのですけど、そこで担当教授のジェフリー・ムーアの紹介でBBH(ブラウン・ブラザーズ・ハリマン)でバイトするわけです。このとき百貨店売り上げ高の季節調整モデルを作ってくれと頼まれたのが経済コンサルティングのキャリアの始まりなんだそうです。

その後グリーンスパンはコロンビア大学の大学院に進みますが、そこでの恩師は後の連銀議長のアーサー・バーンズ

で、その後、ウォール街の株屋だったビル・タウンゼントに請われてタウンゼント&グリーンスパンという経済コンサルティング会社を立ち上げるわけです。で、タウンゼント&グリーンスパンは主に鉄鋼業などの重工業の景気動向調査を専門としていてリパブリック製鉄などが顧客だったんだそうです。グリーンスパンは一貫して産業レベルのアナリシスに特化していて、国全体の経済とかを論ずるようになったのはずっと後の事なんだそうです。

この頃、グリーンスパンは有名な思想家、アイン・ランド女史に傾倒して毎週彼女の主宰するサークルに通って彼女の哲学というものを学んだそうです。

ま、伝記ヲタの僕としては興味深かった点はそのくらいですかねぇ。

2007/09/17のBlog
エイコーン・インターナショナル(ティッカー:ATV)は中国のTVショッピングの最大手です。

中国のTVショッピングと言えば先日邱永漢が七星購物を紹介していましたね。
グロース・ストック・ピッカーとしての面目躍如たるものがあると思います。

折角、邱先生が中国のテレビ・ショッピングの業界について言及されているわけだから、その業界最大手の企業についてチョッと書いておこうと思いました。

先ず中国のTVショッピングの業界ですけど主なプレーヤーは:

エイコーン
パシフィック・メディア
七星購物
スマイルTV

などです。また上海のUユーという会社が最近テキサス・パシフィック・グループなどから出資を受けています。

中国のテレビ・ショッピングの市場はまだまだ小規模です。
でも年率換算で約26%程度コンスタントに成長しています。
2005年の段階で中国のTVショッピング市場と米国のそれを比較すると、中国の市場は200分の1程度です。

米国の場合、ケーブルTVを通じて24時間のショッピング・チャンネルの放映が許されていますが、中国は未だ規制が厳しく、放映時間が限られています。ただ中国市場が期待が持てる理由としてはTVの視聴者数自体は12億人と世界で最大であるという点です。中国のTV局は2899チャンネルもあり、極めてフラグメント化されています。その殆どは地域密着型の局で、全国ネットの放送局は政府系のCCTV(全部で17チャンネル所有)1社だけです。
エイコーンはテレビ・ショッピングの売り上げ規模では現在中国でNo.1です。放映時間の購入額も中国で最大です。同社は中国で最初にテレビ・ショッピング(つまりTVインフォマーシャル)を開始した企業です。

同社はテレビ・ショッピングに加えて直販部隊を持っており、テレビ・ショッピングと補完的な営業活動を展開しています。

これらの販売チャンネルを通じて同社は独自の商品ブランドを展開しはじめています。また、商品開発から販売、コールセンター、配送など垂直統合されたオペレーションで効率化、サービスの向上を目指しています。

同社はCCTVの他に国内28のサテライトTVチャンネル、4つの国際サテライトTVチャンネルの広告時間を買っています。

コールセンターは上海、北京、深センに配置され、一日約1.2万通話の問い合わせを捌いています。

コンセンサス予想としては:

売り上げ高
2007年 2.68億ドル
2008年 3.31億ドル

EPS
2007年 73セント
2008年 91セント

が予想されています。来年のEPSに基づいたPERは14.7倍ということですね。


[ 20:21 ] [ マクロ・ストラテジー ]
どのビジネスでも同じですけど胴元をやるのが一番儲かります。

だから投資銀行業でも、それぞれのニッチで「仕切る」ような立場になることを各社が目指すわけです。

(それにしても投資銀行のやつらは「仕切る」という言葉が大好きだよねぇ。僕もそうだったけど。)

例えば「ジャンク・ボンドのマーケットを仕切る」、「ドットコムのIPOを仕切る」、「CDOのマーケットを仕切る」、、、

それらのマーケットで絶大な影響力が持てれば、後はビジネスは自ずと自分のところへ集まってきます。そうなれば売り買いを付き合わせるのはカンタンになるし、常にキャッシュ・ビジネスをしなくても自分の借用証書を相手に渡すだけで、賭場のプレーヤーは胴元のクレジットをうやうやしく受け取るでしょう。

でも胴元がIOUを乱発したら、、、

 * * *

今週から来週にかけて米国の金融市場で起こることというのは、言ってみれば賭場のプレーヤーのひとりが博打の負債を払えなくなって胴元に泣き付いたような状況だと思うのです。

そこで胴元がタラ~ッと脂汗を流しているさまを皆に見られたら:

「おい、胴元の様子が何かヘン、、、」

という感じでコンフィデンスが一遍に吹き飛んでしまう危険性があるのです。


 * * *

G証券のグローバル・アルファが今月に入っても未だパフォーマンスが悪いとか、そういうさまを見るにつけ僕が感じるのは胴元をやることがオイシイ局面は完全に終わったなということです。なぜオイシイ局面が終わってしまったか?。それはひとことで言えば信用(クレジット)というもののフローが滞り始めたからです。そうなると突然、胴元の乱発したIOUの総量というものが問題になってくる、、、

ルネッサンス・テクノロジーやDEショーやグローバル・アルファのビジネスが美味しかったのは単に彼らが胴元をやっていたからに過ぎないのではないでしょうか?。

同じことが住宅ローンの証券化のビジネスにだって言えるはずです。


胴元のIOUが木っ端微塵に飛び散る、、、


そういう事だけは起きないように願っています。
[関連したBlog]

上にトラックバックを貼っておきましたけど、今から2年ほど前はA株市場と言えばイヌも食わないダメ市場だったのです。
まさか、皆さん、忘れたわけじゃないでしょう?。

ところが二つのことが起きてA株市場の需給関係が一変した、、、

それは全流通を実現するにあたって

1.当時の既存A株株主にノン・トレーダブル(死蔵)株の株主から補償が提案されたということ

それから

2.当分の間、ノン・トレーダブル株主は場でチョロチョロ株を売るようなことはしない → つまりロックアップ(株を売らない)契約を結ぶということ

これがA株が息を吹き返す決め手になったのです。

このうち2.は言ってみれば需給悪という問題を先送りしたに過ぎません。

さて、ここで「不都合な真実」。

実はロックアップ契約というのは期限があるのです!。
そしてこれからその期限が切れようとしている、、、

今年のノン・トレーダブル株のコンヴァージョンのピークは10月に到来します。
この時期に出てくるサプライが一ヶ月で1400億元。でもそんなのは序の口です。
なぜなら:

2008年通年では1.2兆元
2009年通年では3兆元

つまり2009年までには今、ロックアップで縛られている死蔵株の大半が(少なくとも理論的には)自由に処分できるようになるのです。

いま中国政府は溢れる流動性に手を焼いています。経済に根付きはじめたインフレ・エクスペクテーションは早く潰しておかないと後で大変なことになりかねません。

そのために最善の方法は何か?。

それはステリライゼーションの切り札として死蔵株を放出することです。


2007/09/16のBlog
[ 02:47 ] [ マクロ・ストラテジー ]
9月18日にFOMCミーティングが迫っています。

フェド・ファンド・フューチャースはFEDの利下げを織り込んでいるようですけど、だからFEDが期待通り利下げした場合、ハッピー・エンド、、、という風にアタマから決めてかからない方が良いと思います。

wha_man3さんも先日のエントリーで書かれていますけど今の市場はFEDが利下げするということを当然のことのように期待していて、逆に利下げが発表された後は材料出尽くしの売りが出る危険性があるのです。(=やっぱ長年現場に居て第一線でやってきた人は状況把握が的確だな。)

市場関係者の大多数が予期している通りに振り込んでくることの危うさというのは幾ら強調しても強調し切れないと思います。

「それ見たことか、バナンキなんて学者ぶっているけど、やってることは俺達世俗の人間とあんまし変わらないじゃないか!。」

そういう風に市場から舐められて、FEDの神格性が崩れた瞬間にマーケットというのはとんでもない方向に転がりだしてしまう危険性があるからです

別の言い方をすれば米国は既に双子の赤字の問題を抱えているし、今回の信用不安の問題だってひょっとすると中央銀行の手に負えないくらい大問題に発展するだけのスケールを備えています。これはちょうど一人の羊飼いが番犬一匹だけを伴侶として数百頭の羊を操っているのと同じなのです。羊達が勝手なこと始めちゃったら、、、目も当てられないことになる。

畏怖の念を持たれ、尊敬され、ガイダンスを仰がれる、、、FEDがそういう存在であり続けるためにはサプライズのエレメントというのは絶対欠かせません。

ストリッパーのように芸人としてのオーラが出せるかどうか?
バナンキのそこに注目したいと思っています。

* * *

PS:

ポートフォリオの話をすると、あらぬ方向へ相場が転がりはじめた場合にどうするか?、、、
今は主にそういう事に気を配りながら投資戦略を組み立てています。


http://cosmos.bcst.yahoo.com/up/news;_ylt=Av72ngMDhvXUQgBOb_nKioEBKdMF?ch=1105621&cl=4100533&lang=en','playerWindow','width=793,height=608,scrollbars=no'

要約

BBC:
そもそもローンを組めるほどの信用力の無い消費者に住宅ローンを組む機会が提供された。
それを可能にしたファイナンシャル・エンジニアリングが巨大なスケールで行われた。

ローレンス・サマーズ談:
「2つのことが明らかになりつつある。先ずそもそもローンを組めるほどの信用力の無い借り手に、商品の説明が十分でないまま相手の理解力が無いのをいいことにリスキーなローンが売られたことがある。次に格付け機関がレーティングをつける際に投資銀行などのお客さんの意向に迎合したバイアスのかかった意見を公表したこと。」

S&P社談:
「債券の格付けは投資判断の第一歩でありそれだけに依存すべきではない。」

BBC:
「債券格付けがトリプルAだから買う、というのはロケーションや値段をチェックせず5つ星のホテルを予約するのと同じ。」

ローレンス・サマーズ談:
「そもそもリスキーな取引を普段からすることに慣れていないシロウト金融機関が大挙してリスキーなゲームに手を出したのがいけなかった。」

BBC:
一週間で30%もファンドが下落したゴールドマンでは100年か1000年に一度しか起こらないような「異常事態」がその一週間、毎日起こった。これはファイナンシャル・モデルの限界を示している。

ゴールドマン談:
「新しい金融商品のリスクを計測することはきわめてむずかしい。なぜなら長期にわたるデータが無いからだ。」
「でも誰もが間違えた基本的なことというのは、不動産の値段は絶対さがらないという風に信じ込んだことだ。」

BBC:
今の時点ではこれらのペーパーは全く価値の無い紙切れになっている、、、そこでどうやってそれを評価するかだが、、、


ジム・チャノス談:
「投資銀行などの関係者が皆集まって、これらのペーパーの価値をどうやってきめるかを協議しているというニュースがFTに出た。これは考えてみればとんでもないことだ。市場性がゼロだから、あとはテキトーに妥当価格を自分達できめようという話だ。」
「デリバティブに関する会計手法がきちんと定着し、それらのペーパーを評価する方法に統一性が出るまではこの問題は解決しない。」

BBC:
これらのペーパーは黙って抱えていれば満期になれば元に戻るという考えもある。しかしこれらのペーパーに投資した投資家の多くは短期で借金したお金でこれらのペーパーに投資してきた。だから自分が売りたくなくても決済をせまられているのである
そういうことで来週1週間に決済期限が来る金額が11兆円に上るといわれている。


PS:

繰り返し言いますが、今回のCDO絡みの事件は「金融界のミートホープ事件」なのです。それをそうでないと考えている業界関係者は脳みそが足らないか絶望的に経験不足のどちらか。そういう機関投資家こそはじめに淘汰されるべき「弱っている餌食」。

→ 日本にも沢山居ると思います。
2007/09/14のBlog
[ 23:05 ] [ マクロ・ストラテジー ]
イギリスの住宅ローン業者、ノーザン・ロックがバンク・オブ・イングランドからの救済を受けたというニュースを見て慌てた預金者が同行の口座から預金を下ろすため行列を作っています。

同行は所謂、ビルディング・ソサエティーと呼ばれる金融機関のひとつで、アメリカで言えばS&Lみたいなものです。住宅ローンのオリジネーションでは全英第三位だそうです。それにしても驚いてしまったのはこの銀行のコア・デポジット比率は僅か3割しかなく、あとの融資原資は全部資本市場から調達していたのだそうです。因みにローン・ツー・デポジット・レシオは約3倍です。

(こんなの、起こるべくして起こった事故だな。)

そう思いました。

それにしても笑っちゃうのはバンク・オブ・イングランドの対応で、昨日まではせっせと資本市場に流動性を注入するECBとFEDを横目に「われわれはモラル・ハザードになるようなことはしない」と言っていたのに今日は一転して救済に馳せ参じたことです。うがった見方をすればはじめからこういう結末をある程度予測していたので、僅かながらでも中央銀行としてのけじめを最初にコミュニケートしておき、世論の批判をかわそうという魂胆があったのかも知れません。(せこい奴っちなぁ!)

それから付け加えておくとノーザン・ロックに起こったような出来事は中国の銀行ではおこらないと思います。なぜなら中国の大手銀行の多くはローン・ツー・デポジット比率が0.6倍程度であり、外部からファンディングする必要は殆ど無いからです。
2007/09/12のBlog
いままでの連載の延長でBRICs以外の国のことについても書き始めています。

http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/brics/in05_report_brics_20070912.html

最近はベトナム・ブームですからベトナムに関する本は沢山出ているし、ベトナムの投資機会を要領よく紹介するコメンテーターの方にも不足していません。でもそれらのものを一瞥して僕が感じるのは「一番、肝心な部分がなにひとつ説明されてないな」ということです。

僕にとって一番肝心なことというのは(経済統計や企業のデータを除けば)その国の発展を突き動かしている原動力は何か?、その国民の「国民性(character)」の醸成に深く関与したファクターは何か?、、、そういった事です。換言すれば「へこたれない根性」がどうやって根付いたか?が知りたいわけです。

ベトナムの場合、例えばベトナム戦争がこの国のキャラクター形成のうえで甚大な影響を与えたことは疑いようの無い事実だし、ベトナムの経済や政治や起業環境を本気で考える上で必ず一回はおさらいしておかないといけない事柄です。でもそういう「出発点」であるべき項目が完全に抜け落ちている。避けて通っている。いや、たぶん、株式投資のアイデアを売るのにそんな過去の経緯の説明はきまりが悪いばかりで、営業の足しにならない、、、、くらいに思っているのかもしれません。

で、殆どの説明は:

「ベトナムの人口ピラミッドは若年層が多いから良い」

とか

「ベトナムは日本人に対して友好的イメージを持っている」

とか、本来、ベトナムの株を買う上で何のカンケーも無い事柄だけを選び出してきてストーリーを組み立てようとしているわけです。(たぶん、それらが投資家にとって耳ざわりが良いからでしょうね。)

でも相場が下げ始めたら「だけど人口ピラミッドの姿が良いからこの国の株は未だ買いだ!」とか言う人は居ないと思うんです。

それにベトナムが本当に親日的かどうかについては熟考してみる必要があります。日本はヴィッシー政権(ドイツの傀儡)との共同管理者としてベトナムを支配した、帝国主義的支配者でした。その意味ではベトナム人が苦しめられたフランスやアメリカなどと同じです。日本人としてはそのへんのところを相手の気持ちを汲み取りながら投資やビジネスを進めて行くセンシティビティーを持つべきだと僕は主張したい。


 * * *

幸いアメリカという国の良いところは情報公開が進んでいる点です。過去に自分の国の犯した過ちや当時の政治家の知られるときまりのわるい行状なども「フリーダム・オブ・インフォメーション・アクト」などによりかなり開示されています。

ベトナム戦争の経緯に関する膨大な議会証言や公聴会資料を読むと、はじめはナイーブな気持ちで相手のことをよく知りもせず惰性的にズルズル戦争に入っていって、後になって慌てて相手のことを勉強し直そうとしているアメリカの必死の努力が伝わってきます。おりしも今、イラク戦争に関してパトレイヤス将軍が議会証言をしている最中ですけどベトナム戦争の資料を読みながらパトレイヤス将軍のイラクに関する陳述を聞くとふたつの戦争がたいへん似通った性格をもっており、しかもアメリカが同じ過ちを繰り返していることが鮮明になります。あまりに状況が似ているのでどれがベトナム戦争でどれがイラク戦争の事なのか、情報が僕のアタマの中で混濁してくるくらい似ている、、、。


 * * *

ま、そんなわけで連載では必ずしも良いことばかりではなく、僕が気がついた問題点や不都合な点などにもオタッキーに言及してゆきたいと考えています。


(写真はベトナムを取材するデビッド・ハルバスタム)

2007/09/11のBlog
[ 19:33 ] [ 中国株 ]
「う~ん、深追いし過ぎた。」

今日発表の一連の中国の経済統計を見て、そう思いました。
このひとつ前のエントリーに書いたインフレ統計も醜悪だけど、
貿易統計もじっくり腰を据えて吟味しなおす必要を感じる数字でした。

 * * *

8月の貿易黒字は249.74億米ドル。
輸出1113.6億ドル(+22.7%)、
輸入863.8億ドル(+20.1%)。

→7月の輸出+34.2%、輸入+26.9%からいずれも減速。

 * * *

リコール問題とかが既に中国の輸出に反映されはじめているとは思わないけど、この輸出の伸び率の鈍化は一体、何なんだ?。サブプライム問題とかで米国のインポーターが引いてしまっているとしか思えない。


インフレを退治するだけなら人民元を切り上げれば済む事。
だけど輸出パフォーマンスに翳りが出ている矢先にあまりムチャに為替はいじれない。

死蔵株放出、特別国債放出、本土投資家の海外株解禁をいっそう加速させること、、、
これらは「待ったなし」の処方です。

とりあえずA株に左右される度合いの大きい人寿とかは売りだと思う。
それから人民銀行がギュイ~ンと利上げした場合の事を想定して市況関連も外しておこう。チャルコ、神華能源など。

それから中国における食品価格高騰は中国の水資源の偏在が原因する、極めて構造的な問題であって、5年から10年の長期プランで解決を図ってゆかないといけない大問題。その抜本的な解決方法とは輸入依存度を引き上げること以外にありません。


ブラジル。
「あっちゃー」


数字をみた瞬間、血の気が引いた。
中国の8月の消費者物価指数、、、、悪い数字になることは覚悟していたけど、、、、

こんなに醜悪な数字だとは。

 * * *

8月のCPIは+6.5%。うち食品は+18.2%。特に食肉の上昇幅は+49%だった。

→7月のCPIは+5.6%(うち食品は+15.4%)だったのでインフレは加速している。今回の8月のCPIの上昇は1996年の12月以来の高い伸び。

 * * *

食肉の値上がりは先月が+45%だったから先月の騰勢にさらに輪をかけた格好。このインフレ・ムードは生鮮食料品など、その他のカテゴリーにまで飛び火しています。

我々株をやっているひとはつい忘れがちになるのですけど、中国の国内で株をやっている人は全国民のほんの僅か、一握りの人たちです。だから株がバブルになってもその影響はたかが知れている、、、。

でも食品というのはCPIの約3分の1を占める大きなカテゴリーであり、ここが荒れ狂い始めると(既にそうなっているけど、、、)インフレ指標全体をターゲット内に収めるのは至難の業となります。しかも食品価格の高騰は都市部よりも農村部を直撃する、、、。国民のマジョリティーの生活にダイレクトに響いてくる問題ですから、人民銀行としては先ずこれを何事にも優先して対処してゆくことが必要になります。

場合によっては、、、、、
株式市場が「人柱」にされる危険も高まっている。


2007/09/09のBlog
[ 17:55 ] [ HOW TO シリーズ ]
人はなぜ投資するのでしょうか?


老後の備えのために投資する
生活防衛のために投資する
投資で儲けて何かを買いたい
賭け事が好きだから
それが仕事だから、、、

投資というのは何も直接お金に関係している必要はありません。
例えば何かを勉強したいというのはこれはもう立派に自分に対する投資です。

投資をするということは即ち未来を信じるということに他なりません。
そもそも未来が無いのであれば投資などする価値無いからです。

「自分は将来、何になりたい」

若い人にはそれぞれ夢があって、皆、思い思いに自分の夢を追求してゆけます。
この場合、余裕があれば、自分に投資するのが一番。
だから僕は学生で株やっている「神童」とかは軽蔑しているんです。

「きみねぇ、株なんかでちょっと儲けたからって若いうちから有頂天になるもんじゃないよ。」
なぜ僕が若い人が株をやるべきでないと信じるか?と言えば、株というのは基本、他人に投資することだからです。自分自身に投資して夢を実現できる確率と、他人にやって貰って夢を実現する確率が五分五分なら、まず自分でトライすべきでしょう?。

でも人は年を取るとともに未来が変わってきます。
勤め人ならいろいろ社会人としての制約があるし、結婚して家庭を持てばそれなりの責任というものが生じます。「お荷物」と言えばネガティブな響きがありますけど大人は大人なりのいろいろな責任やしがらみを引き摺って生きていかなければいけない、、、。

すると必ずしも自分でやるという選択がベストではない状況というのが遅かれ早かれ出てくるわけです。
若手に任せた方が良い、子供に譲った方が良い、後輩に託す、、、
まあ、早い話がそういうことです。すると面白いことにある時点からはいかに潔く任せられるか、いかに上手く後進を育てるか、そういう能力の有無が上に立つ人間の価値を決めてくるようになるのです。全部自分で抱え込んでひとりで悩む奴は能力の無い上司だというわけです。

最近でこそ創業してから株式を公開するまでの期間が極めて凝縮されてきたのでこういう話はもう必ずしも当てはまらなくなっていますけど、昔は経営者が株式を公開するひとつの動機はファミリー・ビジネスとして非公開会社を子供に譲る際、「ウチの息子じゃボンクラで駄目だ」とか「子供に美田を残すべきでない」とか、そういう事業継承の上での様々な考察の上で株式の公開に踏み切るという選択がなされるのが普通でした。
つまり、「ゴーイング・コンサーンとしては、それが最善の道だ」というわけです。

つまり経営者の側でも、投資家の側でも公開市場で株式を売買するという選択は自分でやるより、赤の他人に託す方が良いという判断が大前提として存在するわけです。この他人に自分の自己実現を託すという選択こそが株式投資の本質であり、醍醐味であると僕は考えます。

別の言い方をすれば、株式投資をすることで、自分ではやれないことを他人にやってもらうことが出来るし、自分の行けない所へ代わりに行って貰うことも出来るようになるのです。身内とか社内の人材とか、そういうこれまでの自分と関わり合いのある人材やリソースを超えて、全く違う人たちに自分の未来を託することが出来る、、、。これが株をやることの絶対的なアドバンテージです。

Power to imagine...つまり自分の想像力、他人を信じる力、そういったものだけが自分の限界になるのです。

ただ、そうやって他人に託してしまう以上、他人の能力の至らない部分や他人の失敗、他人の直面する問題が全て投資する者に降りかかってきます。

つまり株を買うということは他人の問題を自分の問題として抱え込んでしまうことに他ならないのです

他人の問題を自分の問題として背負い込み、それと折り合いをつけて生きてゆけるだけの腹が据わって居ない人には、従って株式投資は向きません。

僕は他人に頼む以上、その人(=株)が力を出せて夢の実現に近づけるまで、或る程度時間を与えることにしています。僕の経験では「こいつらを見ていると、何が何でも成功してやるという固い決意がひしひしと伝わってくる」と思った相手を決めて、あとは暫く任せっ切りにするのが一番成功するように思うのです。








2007/09/08のBlog
[ 21:47 ] [ ゴールド ]
つまるところゴールドだと思うんです。

先週木曜日頃、「どうも最近米国財務省証券に対するガイジンの買いが細っている」という話がウォール街で出ました。そのへんからゴールドが注目されてきているんです。

このブログでは何度も書いてきましたけど中国は今、外貨準備をこれまでのようにドル建て資産(大半は米国財務省証券)で所有するのではなく、いろいろな資産に分散するという方針で動き始めています。その第一弾としてSIC(中国の投資庁)は米国のブラックストーン(BX)に出資したわけだけど、これがのっけからズッコケて世界の笑いものになりました。

「ひつひつひ。奴ら、まんまとハメられてやがんの。やっぱり最初は授業料を払わないとね。」
そういう軽蔑的なコメントが米国のインベストメント・コミュニティーで囁かれました。

そこで面子を重んずる中国政府としては「もうすこし王道を行く投資をしてくるのではないか?」という観測が出ているわけです。ゴールドなら誰からも冷笑される心配はありません。

考えてみれば今、世界の資本市場を病んでいるものというのは余りにもへんちくりんな借用証書の類が出回り過ぎということです。CDOというのはその最たるものだし、そのほかにもいかがわしいペーパーはわんさと出回っています。

* * *

「あのう、これ、印紙とか、そういうもの付いてないんですか?」

OTCオプションの契約書が出来上がってきたのを見て僕は思わず法務部の人に訊いてしまいました。今から20年くらい前の話です。

「だから株式営業部の奴は程度が低いんだ。お前さんなんかファンシーなことせずに株売っんのが似合ってるぞ。」

或る顧客からのニーズでOTCのオプションを組成したとき、出来上がってきたぺらっ紙のコントラクトを見て、「ははあん、ファイナンシャル・エンジニアリングとか何とかカッチョイイ事言っているけど、この手のデリバティブは投資銀行の信用(=バランスシート)に依拠した単なるIOU(=借用証書)だな。」という事がわかりました。

この手のIOUというのはグレーな部分が実は結構あります。例えば住宅ローンの証券化で言えば「粗悪なローンを売ったサブプライム業者には損を埋める帳尻合わせのお金を請求させて貰いますから」という文言が謳ってある場合があるけど、肝心のサブプライム業者の大半は潰れてしまっている、、、、。するとその帳尻合わせは誰に持ってゆけば良いのでしょう?。この手のスキームは一個潰れると連鎖的に潰れる危険性があるから、銀行や投資銀行も余り冷たいことは言えないわけです。そこで厭々ながら尻拭いするということが既に起き始めています。

でも本来契約書では銀行や投資銀行が尻拭いする義務があるとは書いてないものを実際には行き詰ったスキームに対してミルク補給しているということはそういうスキームを組成した投資銀行と、それらのスキームとの間の関係が完全に切れていないということを示唆しています。そういう風に帳尻合わせの責任をおっつけられることをリコースといいますけど、リコースできるものは「オフ・バランスシート」であるとは言えない筈です。本来、オフ・バランスシートでないものをオフ・バランスシートであるように会計上報告することを「飛ばし」と言います。

つまり今の世界の金融関係者は違法と合法の狭間で、自分のバランスシートが炎上するかどうかの瀬戸際で危ない綱渡りをしている真っ最中なのです。


それが証拠にLIBORは「あぶな~い!」と絶叫しています(右グラフ参照)。

これから投資銀行やメガバンクの決算シーズンを迎えますけど、今回はちょっと酷い事になるなるんじゃないかしら?。クリスマスまでにはウォール街でもレイオフの嵐が吹き荒れていると思う。





「ドルは駄目ですかねぇ?。」

最近、そういう質問を受けることが多いのですけど、僕はドルは駄目だと思います。
ただ、急いで付け加えないといけないのは:

「ユーロも駄目だし、円も駄目ですよ。」

ということ。

欧州は不動産市場がアメリカ以上にバブッていたし、ALMの何たるかが全くわかっていない零細な中小金融機関がヤバいデリバティブ取引にメチャクチャ手を出しているので最後は全部国が面倒を見ることになると思います。

日本は、、、、

僕の考えではアメリカの景気後退が鮮明になると一番駄目なのは日本だと思います。なぜなら景気後退から脱出するための政策的ツールが何一つ無い国は日本だけだからです。またゼロ金利に舞い戻って世界から冷笑されるのがオチでしょう。

ドルもユーロも円も駄目、、、、

それは世界の主要通貨が全部ペケであることを意味するわけですから残るものはゴールドしかありません。ゴールドを巡る近年の取引の特徴としては、その他の金融取引がどんどんデリバティブを絡めて複雑化してゆく過程にあってゴールドだけはフォワード・セールの減少などで現物以外のフニャフニャした贅肉部分がすっかり落ちたということです。

(「ゴールドのETFはデリバティブじゃないのか?」と仰る読者も居るでしょう。でもあれはちゃんとETFの裏づけになる現物を信託銀行の金庫に運び込むわけですからその真正性は疑問の余地はありません。)
僕は今回のゴールドの動きはかなり大きなものになると思う。


銘柄ですか?。

やっぱし老舗のネームに惹かれます。

ハーモニー(HMY)
ゴールドフィールズ(GFI)
アングロゴールド・アシャンティ(AU)
ニューモント(NEM)



2007/09/06のBlog
みかみ > 富裕国が老齢化して、BRICsや途上国が急速に伸びてくるということは、基本的にサブプライム問題株安しかり、暴落は買いチャンスと捉えて、
みかみ > よいのでしょうか?
→そうだと思います。

ナッシュ > ダウはバブルですか?
→別にバブルだとは思いません。きわめて適正なバリュエーションです。


saipan > 日本ではドバイ株に関する本が発売されて、ドバイに注目しています。ドバイについての意見をお聞きしたいです。
→ドバイは僕も今後勉強したいと思います。ニューヨーク、香港、シンガポール、ロンドンのように世界から稼ぎたいハングリーなプロフェッショナルが集まってくる場所ですから。

surf > 人口ボーナス期を考慮してBricsを色分けする必要ありますか?
→僕はあまり重視していません。

JIM > 長期的な話になりますが、中国の少子高齢化問題へのコメントをお願いします。(いつの段階で、マイナス要因として働くでしょうか?)
→当分、心配ないと思います。中国のGDP成長が3%程度になったときに心配すればよいことじゃないですか?。

JIM > 長期的な話になりますが、中国の少子高齢化問題へのコメントをお願いします。(いつの段階で、マイナス要因として働くでしょうか?)
→アメリカの個人や期間投資家の中国への投資はマダマダ遅れていますね。これからです。

kuma355 > 中国の反日感情(反日教育に基づく?)、日本国内の年々高まる反中感情が気になります。日本の識者にも中国は崩壊するとか、混沌状態に陥るだろうと言う人が結構います。広瀬さんはこの辺り憂慮ないですか?
→国民感情の問題は別に日本や中国に固有の問題ではありません。例えばフランス人とドイツ人は結構、仲悪いですよ。世の中には沢山の情報を自分で取捨選択して理路整然と物事を考えられる人とそうでない人が居ます。僕が「イノベーションの伝播」というエントリーで書いた「レート・マジョリティー」に属する人々は大体、こういう反中感情を持ちやすいグループと言えるでしょう。人の考え方は人それぞれ。だから僕はそういう人たちが居ても良いと思います。

ただ、株をやるのであればレート・マジョリティー的な発想していたらいつまでたっても儲けられないと思います。

nav > CHLも割高になってきている気がしますが、これからでも買いでしょうかね?
→目先は過熱感ありますけど、これが天井だという気はしません。


yhama > 今後半年間で中国を除く B・R・I 3国の投資のプライオリティwo
→むずかしいご質問ですが、目先一番回転が利くというのであればブラジル。
2~3年先まで売らないという心算ならインドのIT関連。ロシアならエネルギーですね。

ssa > PBRはどうですか?
→まだOKです。

hayato > 広瀬さんが株を売るタイミングを教えてください。
→悪いニュースが無い場合は少なくとも倍にならないと売ることすら頭をよぎりません。
新値を更新中の銘柄は売りません。PERがでたらめに高くなって、しかもチャート的にトレンド・ラインを割り込んで、少なくとも1~2年は抱いたままで来た銘柄なら、そのとき売るかどうか考えます。

krkk > 香港株の銘柄を紹介されないのは何か理由があるのですか。
→ありません。香港株にも良いのは沢山ありますね。ただこのへんの銘柄は既に詳しく紹介されているサイトがいろんなところにあるのでそういう先達の皆さんを差し置いて僕がコメントするまでも無いと思っています。ADRに限ってコメントするだけでも目が回るくらい忙しいので、当分、自分のニッチを守って、一番情報の少なくて一番良い銘柄がゴロゴロしている場所に限定してコメントしてゆく心算です。

ysk248 > 踏み上げ太郎さんの名前の由来はなんですか?
→ブログをはじめるに当たって誰が読んでも僕が相場が下手だということをきちんと把握できるように踏み上げ(空売りの思惑が外れて慌てて買い戻すこと)という名前にしました。


昨日はリアルタイム・ネット勉強会にご参加いただきましてありがとうございました。

質疑応答の時間に時間切れでお答え出来なかった皆さんの質問に簡単にお答えしておきます。

けい > 今日はカリフォルニアから生中継ですか?
→そうです。現地は朝の3:30AMでした。

kazu : 高EPS成長率銘柄は、高PERである事が多いのですが、どの業種でEPS成長率どれぐらいなら、妥当なPERはどれぐらいなどのメドをもっていらっしゃいますか?
→一般に素材などの市況株はPERが低いです。またITアウトソーシングなどの急成長しているセクターはPERが高いです。ですから自分の関心をもっている銘柄のPERが高いか、安いかを調べるときはかならずコンパラブルズ、つまり同業他社のPERと比較してください。また素材などの市況株は景気後退局面では収益の減少が著しく、サイクルのボトムではEPSが小さくなるので逆にPERは大きくなる傾向があります。このためそういう景気敏感なセクターの場合、景気サイクルの何処に今位置しているかを一考することをお勧めします。この話題は時間をかけて論じるに値する話題ですので次回にでもしっかり説明しようと思っています。

hi > レジメ(資料)は昼間からプリントできるようにしてください。Fisco Seminar はそのようにアレンジしています。
→そのように楽天の方にお願いしておきます。

poponta23 > 今日は、後ろの楽天の看板ないの??
→殺風景ですみません。事務所を借りたばかりなので。

ginpo > 前回のセミナーで儲かりました。今回もお願いします。ワクワク!!
→儲かって良かったですね!。また儲けられるようにがんばりましょう。

hiruda > HSBCは?
→ご質問の文脈がイマイチわかっていないのですが、基本的には安いと思います。この会社、今回のサブプライムの問題がおおきくなる遥かに前から米国での事業に対する懸念が出ていました。そういう事もあっててこ入れに動いたのも早かったと思います。米国に関係している金融機関の中では一番早く苦境から脱する組ではないでしょうか?。

abyssinian > 資料はないのでは?ホワイトボード保存で画像を保存できます。
→別添の補足資料は経済統計の類のみで、プレゼンテーションのスライドとは余り関係がありません。ただ、経済統計とかを或る程度フォローしたいと思われる方も居るかと思い付け足しておきました。プレゼンテーションのスライドはなるべくハードコピーが出回って欲しくないと思いますのでダウンロード番は用意しませんでした。なおリアルタイム・ネット勉強会は楽天の顧客であれば後日録画を視聴できるようにお願いしておきます。

mets > BRICSのPER差な何に起因いているのでしょうか?(得意な産業構造でしょうか)
→基本的にはそうです。これについては次回の勉強会あたりでしっかりと解説したいと思います。ご質問ありがとうございました。

roca > 聞こえなくなりました
→大変失礼しました。僕も焦りました。

mets > 楽天証券にお願い→ADRやBRICS銘柄で買える銘柄をもっと増やしてほしい。
→これは僕の立場では先方にお願いする筋のものではないですけど、一応そういうフィードバックがあったことはお伝えしておきます。

nav > ETFも良いですよね
→そうですね。ETFも分散を得るという意味では有効なツールです。

Spetsnaz > 80銘柄は持ちすぎでしょうか?
→凄いですね。(笑) もう少し絞り込んでもいいかと思います。

nav > 銘柄数よりセクターじゃないですかね?
kameo > ETF+後は自分の思うところにゼンツッパでいんじゃない?
→僕もETFと個別ADRを組み合わせるアイデアに賛成です。

go > 消費安定株ってなんですか
→例えば歯磨き粉やソーダみたいに好況不況に関係なくコンスタントに消費される消費財の株のことを指します。

runochecv > P&Gとかですかね?
→そうです。

hnagata > セクター内でも優良銘柄を持たないとダメですよね
→そうですね。まずは優良株から中心にポートを組むのが良いと思います。

liang > ポートフォリオは性格でるネ。
→その通りです。

mm > 中国銀行はほとんど動いていませんが、今後強くなるのでしょうか
→そう思います。

砂漠のキツネ > B株にふれませんでしたが?
→B株はごく一部の銘柄だけは良いと思いますが、基本、嫌いです。ボロ株が多いですね。

moneta > 今後の日米、アジアの景気は?
もにょ > 日本はどう見えますか?魅力的?避けたい?

→米国はスローダウンすると思います。日本も駄目でしょう。アジアは堅調。僕は日本には妙味は感じません。とりわけこのところ日本で話題になっていた三角合併とかM&AとかREIT関係とかは米国の信用が緊縮するとモロに打撃を受ける分野です。終わっている。

shota > sifyどうでしょうか。
→時間かかると思いますけど基本好きです。

adara > 日本の資源株(商社株など)はどうなんでしょうか?
→僕は日本株のことは良く知りません。でも資源株は本当に自分の会社で豊富な地下資源を沢山持っていて、含みが大きい企業が良いと思います。単に輸入するだけとか、精錬や精製するだけとか、トレードするだけとかの会社は僕は買いません。

roca > 2008年の利益成長が低そうなのは何故ですか
→コンサーバティズムから数字を抑え気味にしました。実際はもっと上で入ってくる可能性も十分あります。

krkk > H株は結構上がりましたが、現在でも割安感はありますか?
→僕は未だOKだと思っています。

Gakkun > 銀行株ということでサブプライムローン問題が懸念材料としてあるのでしょうか?
→BRICsの銀行株に関するご質問でしたら僕はサブプライム問題は関係ないと思っています。反面、欧州や日本、米国の銀行株は僕は今の局面では買いません。どんな醜悪なヤラレが潜んでいるのかわかりませんから。9月の米国の投資銀行の決算、10月の銀行セクターの決算はとても苦しくなると思っています。

ssa > ハンセン株はどうですか?
→基本的には好きです。

mets > 米国経済の失速(住宅市場の低迷)をよそう