Blog
2008/01/24のBlog
[ 04:54 ]
[ マクロ・ストラテジー ]
去年僕は「じゃぶじゃぶセオリー」というのを提唱して、皆さんから少なからず揶揄されましたけど、今でも基本的にその考えを変えていないんです。
去年、僕の考えたシナリオ通りに事が運ばなかった最大の理由はFEDをはじめとする先進国の中央銀行の金融政策がrestrictive、つまりきつめ誘導だったからに他なりません。
FEDは「ちょっと締め過ぎた」ということに気づいて先日臨時に75bp利下げしています。ECBは未だ惰眠をむさぼっていますからたいへんな事態になっているという認識に欠けています。暗愚。でもいずれECBもガンガン利下げしなければいけなくなるでしょう。
さて、そういう風に流動性の供給が増える一方で資金需要の方はどうなるでしょうか?。僕の考えでは景気が後退すれば資金需要は減退すると思います。その一例ですけど先日日本の或る銀行がメリル救済に名前を連ねていたのを皆さんはご覧になりましたか?。僕は別にこの銀行が「お人よし」でメリルに出資したのではないと思います。そういう行動を取ったひとつの理由は日本国内での資金需要が減退し、お金の借り手が少なくなり、カンタンに言えば運用難になるからだと思うんです。
これから同様のことは世界中の先進国で起こります。不動産市場を救うため、金融システムに滞留するマネーはジャブジャブにして、セイフティー・ネットを張っておかなければならない。金融機関の資金調達コストは下がってくる。だけど如何せん余資の運用先はどんどん狭まってゆく、、、。今は去年までブームだったプライベート・エクイティーも元気ないし、REITも終わっている、、、。
すると消去法でお金はBRICsをはじめとする新興国へ流れるしか無いんです。今の米国経済の置かれた環境は、最近の歴史で言えば1991年の景気後退局面に一番近いです。あのときもアメリカ株は怖くて買えるものが無かった。だから米国の投資家の資金は猛烈な勢いでメキシコへ向かったんです。
僕は今回も同じことが起こると思います。
現在の世界のマーケットは投資家センチメントという点では陰の極に来ています。その一方で新興国の景気はおしなべて好調ですし、とりわけアグレッシブ・グロース株についてはこれから始まる決算シーズンで悪い数字が出るリスクは極めて低いです。今年は積極的にトレーディングしていかなければいけない年だと僕は考えていますけど、ひとつのエントリー・ポイント(買い出動機会)が来た気がします。
* * *
PS:先進国経済がリセッションに陥る確率は既に50%を超えていると思います。アメリカもやばいですけど僕の考えではEUもとてもやばいと思います。その場合、やはり素材、資源、市況関連などのセクターにお金を置いておくことはたいへん危険だと思います。重厚長大株は避けて下さい。ディフェンシブ(守りのスタンス)なセクター、例えば薬品とか日用品とかに投資先を絞ってください。また新興国へ投資する場合も重厚長大を避け、若い、育ち盛りの業種を中心に投資して下さい。
去年、僕の考えたシナリオ通りに事が運ばなかった最大の理由はFEDをはじめとする先進国の中央銀行の金融政策がrestrictive、つまりきつめ誘導だったからに他なりません。
FEDは「ちょっと締め過ぎた」ということに気づいて先日臨時に75bp利下げしています。ECBは未だ惰眠をむさぼっていますからたいへんな事態になっているという認識に欠けています。暗愚。でもいずれECBもガンガン利下げしなければいけなくなるでしょう。
さて、そういう風に流動性の供給が増える一方で資金需要の方はどうなるでしょうか?。僕の考えでは景気が後退すれば資金需要は減退すると思います。その一例ですけど先日日本の或る銀行がメリル救済に名前を連ねていたのを皆さんはご覧になりましたか?。僕は別にこの銀行が「お人よし」でメリルに出資したのではないと思います。そういう行動を取ったひとつの理由は日本国内での資金需要が減退し、お金の借り手が少なくなり、カンタンに言えば運用難になるからだと思うんです。
これから同様のことは世界中の先進国で起こります。不動産市場を救うため、金融システムに滞留するマネーはジャブジャブにして、セイフティー・ネットを張っておかなければならない。金融機関の資金調達コストは下がってくる。だけど如何せん余資の運用先はどんどん狭まってゆく、、、。今は去年までブームだったプライベート・エクイティーも元気ないし、REITも終わっている、、、。
すると消去法でお金はBRICsをはじめとする新興国へ流れるしか無いんです。今の米国経済の置かれた環境は、最近の歴史で言えば1991年の景気後退局面に一番近いです。あのときもアメリカ株は怖くて買えるものが無かった。だから米国の投資家の資金は猛烈な勢いでメキシコへ向かったんです。
僕は今回も同じことが起こると思います。
現在の世界のマーケットは投資家センチメントという点では陰の極に来ています。その一方で新興国の景気はおしなべて好調ですし、とりわけアグレッシブ・グロース株についてはこれから始まる決算シーズンで悪い数字が出るリスクは極めて低いです。今年は積極的にトレーディングしていかなければいけない年だと僕は考えていますけど、ひとつのエントリー・ポイント(買い出動機会)が来た気がします。
* * *
PS:先進国経済がリセッションに陥る確率は既に50%を超えていると思います。アメリカもやばいですけど僕の考えではEUもとてもやばいと思います。その場合、やはり素材、資源、市況関連などのセクターにお金を置いておくことはたいへん危険だと思います。重厚長大株は避けて下さい。ディフェンシブ(守りのスタンス)なセクター、例えば薬品とか日用品とかに投資先を絞ってください。また新興国へ投資する場合も重厚長大を避け、若い、育ち盛りの業種を中心に投資して下さい。
2008/01/23のBlog
[ 23:49 ]
[ アメリカ株 ]
今日アメリカ株が安いひとつの理由は昨日引け後に発表されたアップル(AAPL)の決算カンファレンス・コールでガイダンスの数字が低かったからです。
アップルは全般に低調なハイテク・セクターの中で際立った「勝ち組」でした。ここまでのビジネス・エクセキューションは完璧に近いと思います。
でも、、、
同社の問題点は顧客層が主に消費者をターゲットとしている点です。米国の消費者は昨今のサブプライム問題で結構、傷みはじめています。今、アップルのマックは車に喩えて言えばポルシェとかフェラーリみたいな、目が飛び出るような高価な商品ですからどんなにマックのプロダクト・デザインが美しく、使い勝手が良くても、景気が悪いときは売上が苦しくなるのは当然。ストリートのアナリスト達はそういうマクロ経済的観点からアップル株を考えるということを余りしません。
これと同様のことがスターバックス(SBUX)にも言えます。同社は最近、「1ドル・コーヒー」をテスト・マーケティングしはじめています。スターバックスほどの熱烈なファンを持つブランドでも過去の値上げに次ぐ値上げでだんだん消費者の懐に対する負担がふえたところへ持ってきて、最近の不景気でマクドナルドの「1ドル・コーヒー」へスウィッチする消費者が出てきているくらいですから、やっぱり今回の米国の消費者のスローダウンというのは根が深いと思います。
因みに前回、米国の消費セクターがとても傷んだのは1991年の景気後退局面のときでしたけど、そのときはフルーガル(倹約)が流行になり、小売やブランド物のシーンでも没落する企業と新しい業態の誕生(例えばプライス・クラブのようなもの)など変化が激しかったです。
アップルは全般に低調なハイテク・セクターの中で際立った「勝ち組」でした。ここまでのビジネス・エクセキューションは完璧に近いと思います。
でも、、、
同社の問題点は顧客層が主に消費者をターゲットとしている点です。米国の消費者は昨今のサブプライム問題で結構、傷みはじめています。今、アップルのマックは車に喩えて言えばポルシェとかフェラーリみたいな、目が飛び出るような高価な商品ですからどんなにマックのプロダクト・デザインが美しく、使い勝手が良くても、景気が悪いときは売上が苦しくなるのは当然。ストリートのアナリスト達はそういうマクロ経済的観点からアップル株を考えるということを余りしません。
これと同様のことがスターバックス(SBUX)にも言えます。同社は最近、「1ドル・コーヒー」をテスト・マーケティングしはじめています。スターバックスほどの熱烈なファンを持つブランドでも過去の値上げに次ぐ値上げでだんだん消費者の懐に対する負担がふえたところへ持ってきて、最近の不景気でマクドナルドの「1ドル・コーヒー」へスウィッチする消費者が出てきているくらいですから、やっぱり今回の米国の消費者のスローダウンというのは根が深いと思います。
因みに前回、米国の消費セクターがとても傷んだのは1991年の景気後退局面のときでしたけど、そのときはフルーガル(倹約)が流行になり、小売やブランド物のシーンでも没落する企業と新しい業態の誕生(例えばプライス・クラブのようなもの)など変化が激しかったです。
[ 05:39 ]
[ 相場のテクニック ]
折角一生懸命勉強したのに、試験の本番になるとあがってしまって覚えたことを全部わすれてしまう人って、、、居ますよねぇ。
僕もどちらかといえば本番に弱いにんげんです。
だから例えば、新春講演会のように大勢の人の前で喋るのは実は苦手なのです。でも苦手なら苦手なりにちゃんと準備すればよいわけで、僕の場合はかっこ悪いけど壇上にスピーチの原稿を持って上がります。(他のスピーカーの方々は場馴れされた方ばかりですから原稿なんかなくてもスラスラ喋られていますが、僕の場合はそういうわけにはゆきません。)
問題は本番できちんとエクセキュート(execute=実行)できるかです。若し、本番でちゃんと勉強したことを忘れる恐れがある人なら、自分なりに忘れないような工夫を凝らせばよいだけです。
このところの相場の荒れた展開は、僕に言わせれば投資家の日頃の研鑽の差が出る「本番」です。皆さんは本番に際して日頃リアルタイム勉強会で勉強したことを覚えていて呉れたかしら?。
株式投資が成功するかどうかは、ごく目先の相場のブレを別とすればおおまかに言って次の3つの要因によって決まる部分が大きいです。(これが全てではありませんが。):
1.金利はどうなっているか?
2.収益はどうなっているか?
3.現在の株価水準が割高か、割安か?
僕らが月次の勉強会で繰り返し検討するのは上記の1.~3.の要因です。定点観測という形で、形勢が悪くなってないか、異変はあるのか、割高になっていないか?などのチェック項目を何度も何度も確認しているわけです。
折角そうやって時間をかけて研究しても、チョッと相場がブレただけで勉強したことを全部忘れて、突然、やれ「チャートの形が崩れた」とか、その場の感情に任せて取引していませんか?。
もう一回、勉強会のときの資料を取り出して現在のマーケットが置かれた位置を確認しなおして見て下さい。
僕もどちらかといえば本番に弱いにんげんです。
だから例えば、新春講演会のように大勢の人の前で喋るのは実は苦手なのです。でも苦手なら苦手なりにちゃんと準備すればよいわけで、僕の場合はかっこ悪いけど壇上にスピーチの原稿を持って上がります。(他のスピーカーの方々は場馴れされた方ばかりですから原稿なんかなくてもスラスラ喋られていますが、僕の場合はそういうわけにはゆきません。)
問題は本番できちんとエクセキュート(execute=実行)できるかです。若し、本番でちゃんと勉強したことを忘れる恐れがある人なら、自分なりに忘れないような工夫を凝らせばよいだけです。
このところの相場の荒れた展開は、僕に言わせれば投資家の日頃の研鑽の差が出る「本番」です。皆さんは本番に際して日頃リアルタイム勉強会で勉強したことを覚えていて呉れたかしら?。
株式投資が成功するかどうかは、ごく目先の相場のブレを別とすればおおまかに言って次の3つの要因によって決まる部分が大きいです。(これが全てではありませんが。):
1.金利はどうなっているか?
2.収益はどうなっているか?
3.現在の株価水準が割高か、割安か?
僕らが月次の勉強会で繰り返し検討するのは上記の1.~3.の要因です。定点観測という形で、形勢が悪くなってないか、異変はあるのか、割高になっていないか?などのチェック項目を何度も何度も確認しているわけです。
折角そうやって時間をかけて研究しても、チョッと相場がブレただけで勉強したことを全部忘れて、突然、やれ「チャートの形が崩れた」とか、その場の感情に任せて取引していませんか?。
もう一回、勉強会のときの資料を取り出して現在のマーケットが置かれた位置を確認しなおして見て下さい。
2008/01/22のBlog
[ 14:48 ]
[ マクロ・ストラテジー ]
ま、僕の考えは間違っているかもしれませんけど、FEDは臨時ミーティングを召集すると思います。たぶん、1月30日を待たずに50bpの引き下げが発表されるのではないかしら?。
僕がそう考える最大の理由はいまマーケットを壊してしまったら後々米国経済が復調するまでに浪費される経済的、社会的コストがマーケットを救うことによって発生するコスト(ドル安、インフレなど)より遥かに大きいからです。
若し今週、このまま市場をあけてGICはじめとするSWFにFEDが大損させたら、次のエクイティー注入は誰も手を挙げないと思うんです。米銀のバランスシートは今のところそれほど汚くはありませんけど、このまま手をこまねいていると例えばワムー規模の銀行が死地を彷徨いかねないでしょう。
バナンキ議長はFED議長になってから、これまで一度も機先を制したことはありません。それは議長就任に先立って「あいつはヘリコプター・ベンだから」と市場参会者に嘲笑されたことを根に持っているからなのかもしれません(笑)。
でも今ならウォール街関係者は皆、蒼い顔していますから誰からも笑われる心配は無いのです。
僕がそう考える最大の理由はいまマーケットを壊してしまったら後々米国経済が復調するまでに浪費される経済的、社会的コストがマーケットを救うことによって発生するコスト(ドル安、インフレなど)より遥かに大きいからです。
若し今週、このまま市場をあけてGICはじめとするSWFにFEDが大損させたら、次のエクイティー注入は誰も手を挙げないと思うんです。米銀のバランスシートは今のところそれほど汚くはありませんけど、このまま手をこまねいていると例えばワムー規模の銀行が死地を彷徨いかねないでしょう。
バナンキ議長はFED議長になってから、これまで一度も機先を制したことはありません。それは議長就任に先立って「あいつはヘリコプター・ベンだから」と市場参会者に嘲笑されたことを根に持っているからなのかもしれません(笑)。
でも今ならウォール街関係者は皆、蒼い顔していますから誰からも笑われる心配は無いのです。
[ 10:04 ]
[ 中東 ]
[関連したBlog]
wha_man3さんの上のエントリー、興味深く読ませて頂きました。
サウジアラビアは1980年頃に犯した間違いと同じ過ちをいま繰り返そうとしています。
同国では向う12年間の間に60兆円(!)にのぼるインフラ・プロジェクトが計画されています。サビック(SABIC=Saudi Arabia Basic Industry Corp.)の場合、エチレンなどのプラントを作る計画があると思いますけど、向う5年で世界で新設されるキャパシティーのうち、8割はサウジです。このほか、チャルコ(ACH)はサウジ企業と合弁して大きなアルミの精錬所ならびに発電プラントを建設する予定ですし、リオチントに買収されたアルキャンもサウジでボーキサイトの採掘ならびにアルミの精錬を計画していると思います。
このようにサウジが単に石油の輸出だけではなく、石油化学や鉄鋼や肥料をはじめとする工業の誘致を積極的に進める理由は主に2つあると思うのです。ひとつはサウジの人口が今、爆発的に増えていて、急いで雇用を創出しないと人々の不満が爆発するという点。(=現在のサウジの人口は2450万人、うち40%は15歳未満。だから2025年までに人口は4000万人に増えると試算されている)
もうひとつの理由は石油などの高騰により米国や欧州や中国における発電コストが高騰しつつあり、これらの国でアルミの精錬などの電力を大量に消費する事業を行っても利益が出にくくなっているからです。しかしサウジの場合、石油はふんだんにあるし、国内の価格はたいへん低い水準に抑えられているのでマージンが大きいのです。
実はサウジは80年代初頭にも同じような理由から工業化の途を目指しました。でもあの時は原油価格の低迷と国内の人材不足からあまり目覚しい成果は収められませんでした。
今、サウジが計画しているような巨大なアルミ精錬所や石油化学プラントや製鉄所を世界は必要としているでしょうか?僕は無用の長物だと思います。
wha_man3さんの上のエントリー、興味深く読ませて頂きました。
サウジアラビアは1980年頃に犯した間違いと同じ過ちをいま繰り返そうとしています。
同国では向う12年間の間に60兆円(!)にのぼるインフラ・プロジェクトが計画されています。サビック(SABIC=Saudi Arabia Basic Industry Corp.)の場合、エチレンなどのプラントを作る計画があると思いますけど、向う5年で世界で新設されるキャパシティーのうち、8割はサウジです。このほか、チャルコ(ACH)はサウジ企業と合弁して大きなアルミの精錬所ならびに発電プラントを建設する予定ですし、リオチントに買収されたアルキャンもサウジでボーキサイトの採掘ならびにアルミの精錬を計画していると思います。
このようにサウジが単に石油の輸出だけではなく、石油化学や鉄鋼や肥料をはじめとする工業の誘致を積極的に進める理由は主に2つあると思うのです。ひとつはサウジの人口が今、爆発的に増えていて、急いで雇用を創出しないと人々の不満が爆発するという点。(=現在のサウジの人口は2450万人、うち40%は15歳未満。だから2025年までに人口は4000万人に増えると試算されている)
もうひとつの理由は石油などの高騰により米国や欧州や中国における発電コストが高騰しつつあり、これらの国でアルミの精錬などの電力を大量に消費する事業を行っても利益が出にくくなっているからです。しかしサウジの場合、石油はふんだんにあるし、国内の価格はたいへん低い水準に抑えられているのでマージンが大きいのです。
実はサウジは80年代初頭にも同じような理由から工業化の途を目指しました。でもあの時は原油価格の低迷と国内の人材不足からあまり目覚しい成果は収められませんでした。
今、サウジが計画しているような巨大なアルミ精錬所や石油化学プラントや製鉄所を世界は必要としているでしょうか?僕は無用の長物だと思います。
[ 01:12 ]
[ ウォール街の歴史 ]
ブームが終わるときというのは大体その資産価格の下落は似たような軌跡を辿るものです。
本来、何も関連性は無いのだけれど、それらのアセットの価格は似たようなパターンを描きながら下がる。(例えば90年代初頭の東京マーケットとドットコム・バブルが弾けたときのナスダック指数のチャート・パターン。)そういう意味ではアメリカの不動産価格だってあんまり楽観視はできないと僕は思っています。
ただ、「これはチョッと違うな」という議論も最近散見されるようになってきたので少し言及しておきたいと思うんです。
例えば、「米国経済も不動産の下落をきっかけとして日本経済が90年代以降に経験したのと同様の苦境に陥る」という議論。
僕はこの議論には賛成しかねるんですね。
それはなぜかというと日本の場合、バブルの頃は不動産価値を担保に銀行は融資を決めていたし、株式市場の株価形成もQレシオとか何とかが囃されて、「含み」が企業価値評価の少なからぬ部分を構成していたように記憶するのです。また日本の銀行は事業会社の株式を持ち合い、流通玉の少なさから銀行株はとんでもない過大な評価のされ方をしていました。
つまり当時の日本では不動産中心の与信姿勢と株式の持合という行動の2つが原因で銀行に全ての資産価格変動時のリスクが集中するというある種の活断層(fault line)を形成していたと思うんです。だから株が下がれば不動産も下がるし、それを見てまた株が下がるという悪循環を生じました。また銀行が融資を続ける能力が大幅に減退しました。
いまのアメリカ経済を見るとそれとはチョッと違うピクチャーになっていると思うんです。先ずアメリカの銀行は株式の持合はしません。融資をするときは返済能力(キャッシュフロー)を中心に与信審査がなされ、担保価値としての不動産というのは意思決定の優先順位のドンケツです。さらにそもそも企業が不動産に投資するという行為自体がアメリカでは珍しいです。それは含みを育むことを経営目標の中核に掲げていないから、当然です。
つまり少々、住宅価格や不動産価格が下がったところでコーポレート・アメリカは日本の経験したのと同様のクレジット・クランチにはならないというのが僕の考えなのです。
本来、何も関連性は無いのだけれど、それらのアセットの価格は似たようなパターンを描きながら下がる。(例えば90年代初頭の東京マーケットとドットコム・バブルが弾けたときのナスダック指数のチャート・パターン。)そういう意味ではアメリカの不動産価格だってあんまり楽観視はできないと僕は思っています。
ただ、「これはチョッと違うな」という議論も最近散見されるようになってきたので少し言及しておきたいと思うんです。
例えば、「米国経済も不動産の下落をきっかけとして日本経済が90年代以降に経験したのと同様の苦境に陥る」という議論。
僕はこの議論には賛成しかねるんですね。
それはなぜかというと日本の場合、バブルの頃は不動産価値を担保に銀行は融資を決めていたし、株式市場の株価形成もQレシオとか何とかが囃されて、「含み」が企業価値評価の少なからぬ部分を構成していたように記憶するのです。また日本の銀行は事業会社の株式を持ち合い、流通玉の少なさから銀行株はとんでもない過大な評価のされ方をしていました。
つまり当時の日本では不動産中心の与信姿勢と株式の持合という行動の2つが原因で銀行に全ての資産価格変動時のリスクが集中するというある種の活断層(fault line)を形成していたと思うんです。だから株が下がれば不動産も下がるし、それを見てまた株が下がるという悪循環を生じました。また銀行が融資を続ける能力が大幅に減退しました。
いまのアメリカ経済を見るとそれとはチョッと違うピクチャーになっていると思うんです。先ずアメリカの銀行は株式の持合はしません。融資をするときは返済能力(キャッシュフロー)を中心に与信審査がなされ、担保価値としての不動産というのは意思決定の優先順位のドンケツです。さらにそもそも企業が不動産に投資するという行為自体がアメリカでは珍しいです。それは含みを育むことを経営目標の中核に掲げていないから、当然です。
つまり少々、住宅価格や不動産価格が下がったところでコーポレート・アメリカは日本の経験したのと同様のクレジット・クランチにはならないというのが僕の考えなのです。
2008/01/21のBlog
[ 03:11 ]
[ アメリカ株 ]
今日のNYタイムズの日曜版に折り込まれる『ザ・ニューヨーク・タイムズ・マガジン』のカバー・ストーリーは:
「決定者、ベン・バナンキ議長とFEDはリセッションを防ぐことが出来るか?」
です。
この記事はバナンキ議長の経歴、学者としての実績、これまでに発表された数々の彼の論文から推し測られる彼の考え方、彼がFED議長としてこれまでとどう違う采配の揮い方を目指しているか、彼のブレーンとなっているFEDのチームがどういう顔ぶれでその取り巻き達がどういう風にバナンキ議長にインプットをしているか、、、そういう事が書かれています。
バナンキ議長は後で「あの議長は無能だった」と言われたくないと考えており、そのためには大統領をはじめとする政治家に迎合するFEDにはしたくないと考えているに違いないとNYタイムズ・マガジンは書いています。
またFEDガバナー達のブレーン・ストーミングを重視し、トップダウンではなく、合意形成型の采配を目指しているそうです。
さらにドタ勘による判断ではなく、データ分析に基づいた政策を整然、粛々と繰り出し、さらにそのときそのときのFEDの考え方をオープンかつ明快に市場にコミュニケートしてゆくことを目指しています。
例えばFOMCミーティングの際、グリーンスパン前議長はミーティングの最初に長々とした自分の分析をまず述べた上で、他のメンバーの考えを聞くという手順でした。これに対してバナンキ議長は他の人が喋った後に、最後に喋るのだそうです。
またテーラー・ルールに代表される、「正しい」FFレートを予測するツールの示唆するところも割りと素直に考慮の対象としているそうです。
バナンキ議長は学者としての立場から「合理的な期待」の集合体であるフューチャーズ(先物)市場の示すところを無視できないとも書かれています。
さて、実際にはデータ分析による政策を整然、粛々と繰り出しても、マクロ・データだけからでは今回のサブプライム問題の急転直下の深刻化は予測できなかったし、FEDの意向をオープンかつ明快に市場にコミュニケートしても、それでもFEDの意図が誤解、曲解される場面はありました。だからバナンキ議長が改善するつもりで始めたいろいろな創意や工夫が必ずしも有効かどうか、より良い結果をもたらすかどうかは、まだわからないわけです。
マーケットとの絡みで言えば、ケヴィン・ウォルシュ(元モルスタ)、ビル・ダッドリー(元GS)などの投資銀行出身のFEDガバナー達からマーケットで何が起こっているかに関するタイムリーなインプットが刻々と入っているようですからFEDがアウト・オブ・タッチ(=空気が読めない)になっている感じはありません。ただ、急激な状況の悪化に際しても慌ててリアクション(反動でなにかやる)するのではなく、よく考え抜いて、工夫して処方を施すというのがバナンキFEDのやり方であり、それは今までのFEDとはちょっと違うアプローチなので、それがあたかも後手後手に回っているかのように解釈される場合もしばしばあるようです。
「決定者、ベン・バナンキ議長とFEDはリセッションを防ぐことが出来るか?」
です。
この記事はバナンキ議長の経歴、学者としての実績、これまでに発表された数々の彼の論文から推し測られる彼の考え方、彼がFED議長としてこれまでとどう違う采配の揮い方を目指しているか、彼のブレーンとなっているFEDのチームがどういう顔ぶれでその取り巻き達がどういう風にバナンキ議長にインプットをしているか、、、そういう事が書かれています。
バナンキ議長は後で「あの議長は無能だった」と言われたくないと考えており、そのためには大統領をはじめとする政治家に迎合するFEDにはしたくないと考えているに違いないとNYタイムズ・マガジンは書いています。
またFEDガバナー達のブレーン・ストーミングを重視し、トップダウンではなく、合意形成型の采配を目指しているそうです。
さらにドタ勘による判断ではなく、データ分析に基づいた政策を整然、粛々と繰り出し、さらにそのときそのときのFEDの考え方をオープンかつ明快に市場にコミュニケートしてゆくことを目指しています。
例えばFOMCミーティングの際、グリーンスパン前議長はミーティングの最初に長々とした自分の分析をまず述べた上で、他のメンバーの考えを聞くという手順でした。これに対してバナンキ議長は他の人が喋った後に、最後に喋るのだそうです。
またテーラー・ルールに代表される、「正しい」FFレートを予測するツールの示唆するところも割りと素直に考慮の対象としているそうです。
バナンキ議長は学者としての立場から「合理的な期待」の集合体であるフューチャーズ(先物)市場の示すところを無視できないとも書かれています。
さて、実際にはデータ分析による政策を整然、粛々と繰り出しても、マクロ・データだけからでは今回のサブプライム問題の急転直下の深刻化は予測できなかったし、FEDの意向をオープンかつ明快に市場にコミュニケートしても、それでもFEDの意図が誤解、曲解される場面はありました。だからバナンキ議長が改善するつもりで始めたいろいろな創意や工夫が必ずしも有効かどうか、より良い結果をもたらすかどうかは、まだわからないわけです。
マーケットとの絡みで言えば、ケヴィン・ウォルシュ(元モルスタ)、ビル・ダッドリー(元GS)などの投資銀行出身のFEDガバナー達からマーケットで何が起こっているかに関するタイムリーなインプットが刻々と入っているようですからFEDがアウト・オブ・タッチ(=空気が読めない)になっている感じはありません。ただ、急激な状況の悪化に際しても慌ててリアクション(反動でなにかやる)するのではなく、よく考え抜いて、工夫して処方を施すというのがバナンキFEDのやり方であり、それは今までのFEDとはちょっと違うアプローチなので、それがあたかも後手後手に回っているかのように解釈される場合もしばしばあるようです。
2008/01/20のBlog
[ 05:36 ]
[ アメリカ株 ]
メリエルの話に対する皆さんからの反響ありがとうございました。
このブログは基本的に投資のブログであるにもかかわらず僕がメリエルのことについて書いてみようと思ったのには理由があります。それはメリエルの境遇は今のアメリカのおかれている心象を良くあらわしていると思ったからです。
実は僕がユナイテッド航空の太平洋路線で米国の兵隊さん(service men and women)と一緒になるのは今回が最初ではありません。ここ2年ほどで民間航空会社の便を使って移動する(=このことを彼らは「フライング・コマーシャル」と表現します)軍関係者が物凄く増えた気がするのです。
近年アメリカでは中・上流の家庭の子弟が兵役を目指すということは皆無に近くなっています。戦争へ行くのは主に有色人種などの貧しい家庭の人が多いです。「戦争は貧乏人に任せておけば良い」、、、そういう暗黙の了解が米国社会の「持てる者」の中で出来上がっています。言わば戦争という役割分担の局面で、新しい不平等というか差別が生まれているわけです。
今年は大統領選挙の年でもあり、未だ誰が大統領になるかわかりませんけどいずれイラクに駐留する兵隊さんの数は減ってくると思うんです。帰国する兵士も増えるし、除隊(セパレーション)する人も増えます。メリエルもそうやってセパレーションした組です。帰郷した兵隊さんは再び社会復帰ないしはコミュニティー復帰を試みるわけですけど、これがなかなか上手く行っていません。PTSD(ポスト・トラウマティック・シンドローム)を患った元兵士が乱射事件や殺人事件を起こすことが毎日のように米国のマスコミを賑わしています。今回のイラク戦争の泥沼化は派遣期間の延長の連続で従軍する人々に長い精神的ストレスを強いました。その中で兵役に就く若者達の心はただれているし、刹那的な衝動のみに突き動かさる生活態度になっています。彼女のケースというのは従って、単にオトコとオンナというストーリーではありません。米国のエスタブリッシュメントの無関心の中で、なんとか治癒しようとしている若者達のストーリーなわけです。
* * *
今年のグローバル投資の底流に流れる隠れたテーマのひとつは従ってこれまでのコンフリクト(紛争)ではなくヒーリング(治癒)なのです。その場合、例えば原油価格の100ドルという水準が本当に正しいのか(とりわけ米国が今、リセッションの淵に立とうとしている時期にですよ!)、我々はよく考え直してみる必要があると思うんです。
このブログは基本的に投資のブログであるにもかかわらず僕がメリエルのことについて書いてみようと思ったのには理由があります。それはメリエルの境遇は今のアメリカのおかれている心象を良くあらわしていると思ったからです。
実は僕がユナイテッド航空の太平洋路線で米国の兵隊さん(service men and women)と一緒になるのは今回が最初ではありません。ここ2年ほどで民間航空会社の便を使って移動する(=このことを彼らは「フライング・コマーシャル」と表現します)軍関係者が物凄く増えた気がするのです。
近年アメリカでは中・上流の家庭の子弟が兵役を目指すということは皆無に近くなっています。戦争へ行くのは主に有色人種などの貧しい家庭の人が多いです。「戦争は貧乏人に任せておけば良い」、、、そういう暗黙の了解が米国社会の「持てる者」の中で出来上がっています。言わば戦争という役割分担の局面で、新しい不平等というか差別が生まれているわけです。
今年は大統領選挙の年でもあり、未だ誰が大統領になるかわかりませんけどいずれイラクに駐留する兵隊さんの数は減ってくると思うんです。帰国する兵士も増えるし、除隊(セパレーション)する人も増えます。メリエルもそうやってセパレーションした組です。帰郷した兵隊さんは再び社会復帰ないしはコミュニティー復帰を試みるわけですけど、これがなかなか上手く行っていません。PTSD(ポスト・トラウマティック・シンドローム)を患った元兵士が乱射事件や殺人事件を起こすことが毎日のように米国のマスコミを賑わしています。今回のイラク戦争の泥沼化は派遣期間の延長の連続で従軍する人々に長い精神的ストレスを強いました。その中で兵役に就く若者達の心はただれているし、刹那的な衝動のみに突き動かさる生活態度になっています。彼女のケースというのは従って、単にオトコとオンナというストーリーではありません。米国のエスタブリッシュメントの無関心の中で、なんとか治癒しようとしている若者達のストーリーなわけです。
* * *
今年のグローバル投資の底流に流れる隠れたテーマのひとつは従ってこれまでのコンフリクト(紛争)ではなくヒーリング(治癒)なのです。その場合、例えば原油価格の100ドルという水準が本当に正しいのか(とりわけ米国が今、リセッションの淵に立とうとしている時期にですよ!)、我々はよく考え直してみる必要があると思うんです。
[ 04:54 ]
[ 為替 ]
為替も厳しいサンから、若しインダストリアル・コモディティーが軟化した場合、為替も厳しくなるのか?というご質問を受けました。大事なポイントだと思うので、カンタンに整理しておきます。
右のグラフは去年1年の各国通貨の対ドルでの上げ、下げを示しています。このグラフがマイナスになっている通貨(例えば右端はブラジル・レアル)は、「ドルがブラジル・レアルに対してこれだけ下落した」という風に読みます。(グラフが小さいですのでイメージをクリックして別のウインドウがポップアップした後、グラフ上にカーソルを持って行って下さい。するとグラフ拡大用の四角いアイコンが出るのでそれをクリックしていただければ拡大できます。)
このグラフを見れば例えばブラジル・レアルはドルに対して去年は+17%も上昇したことがわかります。株の世界ではこの程度の上げ下げは日常茶飯事ですけど、一国の為替がこんなに動くと輸出競争力などに甚大な影響を与えます。だから為替が動きすぎるのは実態経済の競争力の観点からは考え物なのです。
そういう意味では僕はブラジルやトルコの通貨に関しては楽観視していません。
* * *
ただ、通貨の健全性はその通貨が最近どのくらい動いたか?という考察に加えて、貿易収支がちゃんと黒字か?外貨準備は積みあがっているか?、失業率はどうなっているか(だんだん失業が増えているなら為替を減価して輸出競争力を増すプレッシャーが生ずる)、、、などいろいろな諸点を考慮する必要があります。ブラジルはこれらの点では合格点です。
言い方を変えれば、上記のような好環境があったからこそブラジル・レアルなどの新興国通貨は去年値上がりしたわけです。でも通貨が高くなるということ自体、将来、その「反動」でいろいろなことが上手くゆかなくなる芽が出始めていることを暗示するわけですから、余り無制限にイケイケどんどんだという風には想定しない方が怪我が少ないでしょう。
右のグラフは去年1年の各国通貨の対ドルでの上げ、下げを示しています。このグラフがマイナスになっている通貨(例えば右端はブラジル・レアル)は、「ドルがブラジル・レアルに対してこれだけ下落した」という風に読みます。(グラフが小さいですのでイメージをクリックして別のウインドウがポップアップした後、グラフ上にカーソルを持って行って下さい。するとグラフ拡大用の四角いアイコンが出るのでそれをクリックしていただければ拡大できます。)
このグラフを見れば例えばブラジル・レアルはドルに対して去年は+17%も上昇したことがわかります。株の世界ではこの程度の上げ下げは日常茶飯事ですけど、一国の為替がこんなに動くと輸出競争力などに甚大な影響を与えます。だから為替が動きすぎるのは実態経済の競争力の観点からは考え物なのです。
そういう意味では僕はブラジルやトルコの通貨に関しては楽観視していません。
* * *
ただ、通貨の健全性はその通貨が最近どのくらい動いたか?という考察に加えて、貿易収支がちゃんと黒字か?外貨準備は積みあがっているか?、失業率はどうなっているか(だんだん失業が増えているなら為替を減価して輸出競争力を増すプレッシャーが生ずる)、、、などいろいろな諸点を考慮する必要があります。ブラジルはこれらの点では合格点です。
言い方を変えれば、上記のような好環境があったからこそブラジル・レアルなどの新興国通貨は去年値上がりしたわけです。でも通貨が高くなるということ自体、将来、その「反動」でいろいろなことが上手くゆかなくなる芽が出始めていることを暗示するわけですから、余り無制限にイケイケどんどんだという風には想定しない方が怪我が少ないでしょう。
[ 02:53 ]
[ マクロ・ストラテジー ]
route17 さんからのご質問を読んでいて、整理する必要を感じたのでエントリーを立てます。右のグラフは最近の世界の金利の動向を示しています。(出典:バロンズ)
この中で特に一番右側のチャートを見て下さい。これは米国の金利を短期金利から長期金利までずらっと横に並べてそれぞれの金利水準をプロットしたものです。こうして表示されるグラフを金融のギョーカイではイールド・カーブと言います。
直近でのイールド・カーブはこのグラフでは2008年1月18日という表示のある細線(グレー)になります。これを見て頂くと2年物のところが約2.35%の水準まで下がっており、3ヶ月物より下に来ていることがわかります。
現在のFFレートは4.25%なのですから2%近くもの金利差を捨ててまでして投資家は2年先のレート(2.35%)をロックインしようとしているわけです。これは市場参加者がいずれ金利はそれ以下に下がると考えているからに他なりません。
同じグラフを時系列で追ってみると1年前(赤線)に比べて2年物の金利は随分下がりました。僅か一ヶ月前(青線)と比べても2年物のところは相当下がったことがわかります。こういうドラマチックな動きは珍しいです。これは投資家の考える景況感が急速に暗転していることを示しています。いま、2年物のイールド・カーブがザックリ2.5%以上も下がったのに対してFFレートはピークの5.25%から現在の4.25%まで1%しか下がっていません。(勿論、厳密なことを言えば、同時期を比較しないといけないのですけど、大勢としては同じことです。)
これは何を意味しているか?と言えば、FEDのFFレート引き下げが後手に回っているという見方をする人も居るでしょうし、所謂、「利下げを催促する」マーケットになっていると評することもできると思います。またこのような凹型のグラフはリセッションを示唆するという風に解釈するウォッチャーも居ます。いずれにせよ、FFレートはもっともっと下がってこないとおかしいわけです。
このことは景気指標から考えても整合性があります。
この中で特に一番右側のチャートを見て下さい。これは米国の金利を短期金利から長期金利までずらっと横に並べてそれぞれの金利水準をプロットしたものです。こうして表示されるグラフを金融のギョーカイではイールド・カーブと言います。
直近でのイールド・カーブはこのグラフでは2008年1月18日という表示のある細線(グレー)になります。これを見て頂くと2年物のところが約2.35%の水準まで下がっており、3ヶ月物より下に来ていることがわかります。
現在のFFレートは4.25%なのですから2%近くもの金利差を捨ててまでして投資家は2年先のレート(2.35%)をロックインしようとしているわけです。これは市場参加者がいずれ金利はそれ以下に下がると考えているからに他なりません。
同じグラフを時系列で追ってみると1年前(赤線)に比べて2年物の金利は随分下がりました。僅か一ヶ月前(青線)と比べても2年物のところは相当下がったことがわかります。こういうドラマチックな動きは珍しいです。これは投資家の考える景況感が急速に暗転していることを示しています。いま、2年物のイールド・カーブがザックリ2.5%以上も下がったのに対してFFレートはピークの5.25%から現在の4.25%まで1%しか下がっていません。(勿論、厳密なことを言えば、同時期を比較しないといけないのですけど、大勢としては同じことです。)
これは何を意味しているか?と言えば、FEDのFFレート引き下げが後手に回っているという見方をする人も居るでしょうし、所謂、「利下げを催促する」マーケットになっていると評することもできると思います。またこのような凹型のグラフはリセッションを示唆するという風に解釈するウォッチャーも居ます。いずれにせよ、FFレートはもっともっと下がってこないとおかしいわけです。
このことは景気指標から考えても整合性があります。
週末のNYタイムズの記事では失業者数の前年同期比の増加率が+13%のマジック・ナンバーを超えたということが指摘されています。(あ、この記事を書いているフロイド・ノリスはNYタイムズの経済記者の中では主に金利・金融関係の記事で確固とした見識のある記事を書くベテランです。注目。)過去に於いて失業率が+13%のマジック・ナンバーを超えた場合、米国経済は全てリセッション(*)に陥っている、、、。
いま失業率というのはどちらかと言えば遅行指標であり、指標としては先見性ではなく、ダメ押し的な確認の意味合いを持つデータ・ポイントと言えます。
つまり、イールド・カーブからも雇用統計からも米国経済が現在受けているストレスの大きさは尋常ではないことがわかるわけです。
1月30日のFOMCではほぼ100%の確実性でFEDは50bpの引き下げを発表すると市場は見ています。さらに引き下げ幅が75bpになる確率は72%程度であると考えられています。債券市場の参加者はそれを織り込んでいます。でも株式市場の参加者は前回のFOMCのときに「騙された」という気持ちが強いので、これらの数字は頑なに織り込むことを拒んでいるように見えます。
「でもアメリカが利下げするとドルが崩落するのでは?」
こういう考えをする投資家が強固なコンセンサスを形成しています。僕は相対的に見ると今のマーケットはアメリカに対して皆が極端に悲観的であると同時に英国やEUに関しては楽観的過ぎると思います。英国やEUの不動産市場は米国のそれと同じくらい、ないしはそれ以上に不健全です。EUの産業界は通貨高でまったく、からっきし、全然、競争力がありません。いや、産業界どころか、観光(=たとえばパリのファッション・ブティック)ですら深刻な競争力の減退の危機に晒されていると思います。
なるほど、目先的にはドルがいちばん下落プレッシャーを感じるのかも知れません。でも中期的にはOKだと僕は考えています。
「でも利下げはインフレを助長する、、、」
そういう声もあります。僕はこの考えには反対です。2008年という年はインダストリアル(工業)コモディティーの価格が陥没する年になります。銅、ステンレス・スチール、石油などの価格はかなり急落するでしょう。すると今羽振りの良いSWFなども一瞬のうちに国際収支悪化、国内財政悪化などのショックの洗礼を受けることが予想されます。そうなればドバイのブームも終わるでしょう。
BRICsに関しては先月の勉強会でも指摘した通り、政策金利の方向性としてはこれまでずっと基調としては利上げモードでした。チョッと緩気味の中国でさえ、過去数ヶ月は遅ればせできつめに誘導しています。これは何を意味するか?。
世界の経済が鈍化した場合、BRICsの中央銀行はいままでキュウキュウに締め付けていた金融を少し緩和するボタンを押すことで先進国からの需要減退に対応してゆけると思います。僕がBRICs経済の踏ん張り力に対して楽観的な理由のひとつはこれです。
ですから1月30日に利下げを発表すると世界のお金がBRICsに避難すると思います。
(*)但しこれはビューロー・オブ・レーバー・スタティスティクス(労働統計局)における定義であることに注意。
PS:次回の『リアルタイム・ネット勉強会』は素材、資源、市況関連セクターの総点検を予定しています。2月6日です。
いま失業率というのはどちらかと言えば遅行指標であり、指標としては先見性ではなく、ダメ押し的な確認の意味合いを持つデータ・ポイントと言えます。
つまり、イールド・カーブからも雇用統計からも米国経済が現在受けているストレスの大きさは尋常ではないことがわかるわけです。
1月30日のFOMCではほぼ100%の確実性でFEDは50bpの引き下げを発表すると市場は見ています。さらに引き下げ幅が75bpになる確率は72%程度であると考えられています。債券市場の参加者はそれを織り込んでいます。でも株式市場の参加者は前回のFOMCのときに「騙された」という気持ちが強いので、これらの数字は頑なに織り込むことを拒んでいるように見えます。
「でもアメリカが利下げするとドルが崩落するのでは?」
こういう考えをする投資家が強固なコンセンサスを形成しています。僕は相対的に見ると今のマーケットはアメリカに対して皆が極端に悲観的であると同時に英国やEUに関しては楽観的過ぎると思います。英国やEUの不動産市場は米国のそれと同じくらい、ないしはそれ以上に不健全です。EUの産業界は通貨高でまったく、からっきし、全然、競争力がありません。いや、産業界どころか、観光(=たとえばパリのファッション・ブティック)ですら深刻な競争力の減退の危機に晒されていると思います。
なるほど、目先的にはドルがいちばん下落プレッシャーを感じるのかも知れません。でも中期的にはOKだと僕は考えています。
「でも利下げはインフレを助長する、、、」
そういう声もあります。僕はこの考えには反対です。2008年という年はインダストリアル(工業)コモディティーの価格が陥没する年になります。銅、ステンレス・スチール、石油などの価格はかなり急落するでしょう。すると今羽振りの良いSWFなども一瞬のうちに国際収支悪化、国内財政悪化などのショックの洗礼を受けることが予想されます。そうなればドバイのブームも終わるでしょう。
BRICsに関しては先月の勉強会でも指摘した通り、政策金利の方向性としてはこれまでずっと基調としては利上げモードでした。チョッと緩気味の中国でさえ、過去数ヶ月は遅ればせできつめに誘導しています。これは何を意味するか?。
世界の経済が鈍化した場合、BRICsの中央銀行はいままでキュウキュウに締め付けていた金融を少し緩和するボタンを押すことで先進国からの需要減退に対応してゆけると思います。僕がBRICs経済の踏ん張り力に対して楽観的な理由のひとつはこれです。
ですから1月30日に利下げを発表すると世界のお金がBRICsに避難すると思います。
(*)但しこれはビューロー・オブ・レーバー・スタティスティクス(労働統計局)における定義であることに注意。
PS:次回の『リアルタイム・ネット勉強会』は素材、資源、市況関連セクターの総点検を予定しています。2月6日です。
2008/01/18のBlog
[ 14:27 ]
[ 相場のテクニック ]
メリエル:「でも私とカレって、これからどうなっちゃうのかしら?。私は仕事が無くても明日にでも日本に飛んで来たい気持ちなんだけど、カレはロッキードに就職したばかりだから早まった真似はしない方がいいって言うの。」
僕:「それに関しては何が正しいかは僕にはわからない。だけどね、メリエル、世の中には不確実性が満ち満ちているんだ。にんげんは弱い生き物だから確実な方、確実な方へとなびく生き方をするもんなのさ。でもキミ自身をみてごらん。キミのおとうさんが米国へ移民してきたのがキミが10代の頃だ。そして空軍のキャリアを選んだということは、こう言っちゃ何だけど、キミは苦学していると思う。でも自分の直感を頼ってリスキーな途を歩んだからこそ、キミは同世代の女性より遥かにキャリアや経験の上で勝っているし、世界中を旅行した。思えば遠くに来たものでしょ?。」
メリエル:「それはそうだけど、、、、」
僕:「物事には常に2つのレベルがあるんだ。それはホンモノ(サブスタンス)とノイズ(雑音)だ。カレとのキスがしっかりしていたということはホンモノ。カレの部屋が荒れているとか、ときどきは想っているなんて言い方をするとか、どちらの方が電話の回数が多いとか、、、そういうことはみんなノイズだ。」
メリエル:「わかった。わたし、カレとやっていけるか試してみる方に賭けるわ。」
* * *
これでメリエルの話はおしまい。
ある種の御伽噺というか、寓話だと思っていただければ結構です。
今、マーケットでおこっていることは僕を含めた多くの投資家にとって混乱させる、どう考えたらいいのかわからない様相を呈しています。でもそのうちの大半は僕に言わせればメリエルの寓話で言う「ノイズ」の部類に入るような事なのです。
ノイズばかりを気にしている人は遠くへ行くことはできません。
僕:「それに関しては何が正しいかは僕にはわからない。だけどね、メリエル、世の中には不確実性が満ち満ちているんだ。にんげんは弱い生き物だから確実な方、確実な方へとなびく生き方をするもんなのさ。でもキミ自身をみてごらん。キミのおとうさんが米国へ移民してきたのがキミが10代の頃だ。そして空軍のキャリアを選んだということは、こう言っちゃ何だけど、キミは苦学していると思う。でも自分の直感を頼ってリスキーな途を歩んだからこそ、キミは同世代の女性より遥かにキャリアや経験の上で勝っているし、世界中を旅行した。思えば遠くに来たものでしょ?。」
メリエル:「それはそうだけど、、、、」
僕:「物事には常に2つのレベルがあるんだ。それはホンモノ(サブスタンス)とノイズ(雑音)だ。カレとのキスがしっかりしていたということはホンモノ。カレの部屋が荒れているとか、ときどきは想っているなんて言い方をするとか、どちらの方が電話の回数が多いとか、、、そういうことはみんなノイズだ。」
メリエル:「わかった。わたし、カレとやっていけるか試してみる方に賭けるわ。」
* * *
これでメリエルの話はおしまい。
ある種の御伽噺というか、寓話だと思っていただければ結構です。
今、マーケットでおこっていることは僕を含めた多くの投資家にとって混乱させる、どう考えたらいいのかわからない様相を呈しています。でもそのうちの大半は僕に言わせればメリエルの寓話で言う「ノイズ」の部類に入るような事なのです。
ノイズばかりを気にしている人は遠くへ行くことはできません。
[ 13:42 ]
[ 相場のテクニック ]
メリエル:「ごめんなさい、起こしたかしら?。私どうしても電話せずにはいられなかったの。」
僕:「それで、、、どうだったの?」
メリエル:「わたしもう混乱してしまって、、、」
僕:「順番に話を訊こうか?」
* * *
彼女はその夜2人がファミレスに行って食事をした後でシリアスな会話になったいきさつを語り始めました。カレは「愛してるよ」とは言うけれど、メリエルが「それじゃなぜ私の方が沢山電話しているのにあなたは電話してくれないの?」と訊いたそうです。するとカレは「電話はしないけど、ときどききみのことを想っているよ」との返事。メリエルは「わたしはあなたのことをいつも考えています。だからときどきということばの意味はわたしにはよくわからない」と言ったそうです。するとカレは「四六時中ではないけれど、ちゃんとたまには想っている」と言ったのだそうです。またカレの方から「もしかしたら僕達、サンディエゴで何時か一緒に暮らすかもしれないし、将来はわからないからね。」と気を持たせる事も言うのだそうです。最後にキスして手を振って別れてきたけど、ホテルに帰ったら涙が出てきた。カレにはきっとカワイイ日本人女性のガールフレンドが沢山いるに違いないわ!というわけです。
僕:「あのさ、チョッと立ち入った事、訊いて構わないかな?癪にさわったら答えなくていいよ。」
メリエル:「うん。」
僕:「キミが最後にカレにキスしたと言ったけど、そのときの感じは冷たかった?、それとも、(これでいいんだ)と言えるような、夢中になれるキスだった?」
メリエル:「きもち良かったわ。」
僕:「じゃ、カンタンだ。」
メリエル:「え?」
僕:「つまり男性の方に気が無いキスはたいてい女の子はその冷たさ、違和感、落差みたいなものを感じるものなのさ。だからキミが夢心地になるようなしっかりしたキスだったんなら、カレの気持ちはしっかりキミの方を向いているよ。」
メリエル:「それじゃなんでたまには想っているなんて冷たい言い方するの?」
僕:「それは男と女の差かもしれない。女の子というのは毎日毎日カレが愛してくれているということを確かめたいものなんだ。それに比べて男の方は自分の頭で自分達の関係は強固だと思い込んだら、毎日電話がなくても平気なのさ。」
メリエル:「カレのアパートったら引っ越して3ヶ月も経つのに未だダンボール箱を卓袱台に使っているし、家具が何もないの。フライパンやおなべも勿論、無いわ。冷蔵庫の中には古くなったバナナが転がっているだけだし、、、。きっと毎晩、遊び歩いているから家は空けたままなのよ。私を一週間置いてくれなかったのは、女が来るからにきまっているわ。」
僕:「そうかもしれない。でも若しそうだとしてもカレの遊び相手はあくまで単なるアソビであって、貴女のライバルになるような良い女性ではないことだけは確かだ。」
メリエル:「どうしてそんなに確信が持てるわけ?」
僕:「例えば貴女が日本に来てカレと同棲したとしよう。貴女ならカレのアパートをそんな状態で放置しておくかい?たぶん、すぐに部屋をフィックス・アップしてあげるでしょ?。僕も家内と知り合った頃、お互いのアパートを行き来したけど、フライパンとか一緒に買い集めるのは楽しかったよ。」
メリエル:「ふ~ん、そう言われてみればそうね。良い女性なら、ほっとくわけないもんね。」
僕:「ね、わかったでしょ?、だから元気だせよ。」
僕:「それで、、、どうだったの?」
メリエル:「わたしもう混乱してしまって、、、」
僕:「順番に話を訊こうか?」
* * *
彼女はその夜2人がファミレスに行って食事をした後でシリアスな会話になったいきさつを語り始めました。カレは「愛してるよ」とは言うけれど、メリエルが「それじゃなぜ私の方が沢山電話しているのにあなたは電話してくれないの?」と訊いたそうです。するとカレは「電話はしないけど、ときどききみのことを想っているよ」との返事。メリエルは「わたしはあなたのことをいつも考えています。だからときどきということばの意味はわたしにはよくわからない」と言ったそうです。するとカレは「四六時中ではないけれど、ちゃんとたまには想っている」と言ったのだそうです。またカレの方から「もしかしたら僕達、サンディエゴで何時か一緒に暮らすかもしれないし、将来はわからないからね。」と気を持たせる事も言うのだそうです。最後にキスして手を振って別れてきたけど、ホテルに帰ったら涙が出てきた。カレにはきっとカワイイ日本人女性のガールフレンドが沢山いるに違いないわ!というわけです。
僕:「あのさ、チョッと立ち入った事、訊いて構わないかな?癪にさわったら答えなくていいよ。」
メリエル:「うん。」
僕:「キミが最後にカレにキスしたと言ったけど、そのときの感じは冷たかった?、それとも、(これでいいんだ)と言えるような、夢中になれるキスだった?」
メリエル:「きもち良かったわ。」
僕:「じゃ、カンタンだ。」
メリエル:「え?」
僕:「つまり男性の方に気が無いキスはたいてい女の子はその冷たさ、違和感、落差みたいなものを感じるものなのさ。だからキミが夢心地になるようなしっかりしたキスだったんなら、カレの気持ちはしっかりキミの方を向いているよ。」
メリエル:「それじゃなんでたまには想っているなんて冷たい言い方するの?」
僕:「それは男と女の差かもしれない。女の子というのは毎日毎日カレが愛してくれているということを確かめたいものなんだ。それに比べて男の方は自分の頭で自分達の関係は強固だと思い込んだら、毎日電話がなくても平気なのさ。」
メリエル:「カレのアパートったら引っ越して3ヶ月も経つのに未だダンボール箱を卓袱台に使っているし、家具が何もないの。フライパンやおなべも勿論、無いわ。冷蔵庫の中には古くなったバナナが転がっているだけだし、、、。きっと毎晩、遊び歩いているから家は空けたままなのよ。私を一週間置いてくれなかったのは、女が来るからにきまっているわ。」
僕:「そうかもしれない。でも若しそうだとしてもカレの遊び相手はあくまで単なるアソビであって、貴女のライバルになるような良い女性ではないことだけは確かだ。」
メリエル:「どうしてそんなに確信が持てるわけ?」
僕:「例えば貴女が日本に来てカレと同棲したとしよう。貴女ならカレのアパートをそんな状態で放置しておくかい?たぶん、すぐに部屋をフィックス・アップしてあげるでしょ?。僕も家内と知り合った頃、お互いのアパートを行き来したけど、フライパンとか一緒に買い集めるのは楽しかったよ。」
メリエル:「ふ~ん、そう言われてみればそうね。良い女性なら、ほっとくわけないもんね。」
僕:「ね、わかったでしょ?、だから元気だせよ。」
[ 12:00 ]
[ 相場のテクニック ]
そして問題の水曜日です。
僕はメリエルを丸の内や日比谷に案内した後、銀座のデパートに連れて行きました。彼女はまるで殺人のプロが銃砲店で弾薬やスコープを買い込むような敏捷かつ無駄のない動きで次々にファウンデーションやマスカラを買ってゆきます。そして有楽町のレストランで昼ごはんをたべることにしました。
僕:「あのさ、チョッと聞いていい?。君には心に決めた良い人が居るの?」
メリエル:「、、、ええ、、、、それは、、、、」
僕:「これは僕の勘なんだけど、貴女は彼氏に逢うために東京に来たんでしょ?」
メリエル:「そうです。」
僕:「でも何か上手く行ってないよね?」
メリエル:「実はそうなの。」
そうやって彼女は実は現在のカレとは所謂、ロング・ディスタンス(遠くに離ればなれ)の恋人関係にあること、わざわざ日本まで逢いに来たのに土日だけしか逢ってくれなくて、昨日はメリエルは仕方なく終日「はとバス」ツアーで時間を潰したこと、カレのアパートへは土日だけ泊めてもらえて、後は南麻布の軍関係者のホテルに不本意ながら泊まっていること、今夜もう一度カレに逢って本心を確かめたいと思っていることなどを小鹿のようなまるまるした目から幾条もの涙をしたたらせながら一気に喋って呉れました。
僕:「やっぱりそうか。僕の思った通りだ。貴女の様子はどこか切迫感があったからね。」
メリエル:「ええ、そうなんです。」
僕:「ロング・ディスタンスの辛さは僕にもよくわかるよ。ウチも国際結婚だし、最初の頃は離ればなれだったからね。」
メリエル:「そうなんですか。」
僕:「ウチの場合は東京で知り合って結婚したんだけど、その後で彼女がニューヨークへ行きたいと言ったから、僕が東京の仕事辞めてニューヨークで新しい仕事をさがしたんだ。」
メリエル:「じゃあカレも東京での仕事辞めてサンディエゴに来てくれるかしら?」
僕:「さあ、それはわからない。」
僕:「そろそろカレに逢う時間でしょ?。兎に角、まずその顔をなんとかしなきゃ。化粧室で戦闘準備を整えて来れば?」
メリエル:「そうするわ。」
* * *
メリエルを送り出してから、僕は早々にホテルに帰り、ぐっすり寝込んでしまいました。夜中に電話が鳴ったので時計を見ると11時です。メリエルに違いありません。
(なんだ、こんな早い時間じゃ話は上手く行かなかったな。)
僕はメリエルを丸の内や日比谷に案内した後、銀座のデパートに連れて行きました。彼女はまるで殺人のプロが銃砲店で弾薬やスコープを買い込むような敏捷かつ無駄のない動きで次々にファウンデーションやマスカラを買ってゆきます。そして有楽町のレストランで昼ごはんをたべることにしました。
僕:「あのさ、チョッと聞いていい?。君には心に決めた良い人が居るの?」
メリエル:「、、、ええ、、、、それは、、、、」
僕:「これは僕の勘なんだけど、貴女は彼氏に逢うために東京に来たんでしょ?」
メリエル:「そうです。」
僕:「でも何か上手く行ってないよね?」
メリエル:「実はそうなの。」
そうやって彼女は実は現在のカレとは所謂、ロング・ディスタンス(遠くに離ればなれ)の恋人関係にあること、わざわざ日本まで逢いに来たのに土日だけしか逢ってくれなくて、昨日はメリエルは仕方なく終日「はとバス」ツアーで時間を潰したこと、カレのアパートへは土日だけ泊めてもらえて、後は南麻布の軍関係者のホテルに不本意ながら泊まっていること、今夜もう一度カレに逢って本心を確かめたいと思っていることなどを小鹿のようなまるまるした目から幾条もの涙をしたたらせながら一気に喋って呉れました。
僕:「やっぱりそうか。僕の思った通りだ。貴女の様子はどこか切迫感があったからね。」
メリエル:「ええ、そうなんです。」
僕:「ロング・ディスタンスの辛さは僕にもよくわかるよ。ウチも国際結婚だし、最初の頃は離ればなれだったからね。」
メリエル:「そうなんですか。」
僕:「ウチの場合は東京で知り合って結婚したんだけど、その後で彼女がニューヨークへ行きたいと言ったから、僕が東京の仕事辞めてニューヨークで新しい仕事をさがしたんだ。」
メリエル:「じゃあカレも東京での仕事辞めてサンディエゴに来てくれるかしら?」
僕:「さあ、それはわからない。」
僕:「そろそろカレに逢う時間でしょ?。兎に角、まずその顔をなんとかしなきゃ。化粧室で戦闘準備を整えて来れば?」
メリエル:「そうするわ。」
* * *
メリエルを送り出してから、僕は早々にホテルに帰り、ぐっすり寝込んでしまいました。夜中に電話が鳴ったので時計を見ると11時です。メリエルに違いありません。
(なんだ、こんな早い時間じゃ話は上手く行かなかったな。)
[ 10:17 ]
[ 相場のテクニック ]
僕:「すると東京へは、、、仕事の打ち合わせとか?」
メリエル:「それは、、、、観光よ。実は本当なら昨日東京についている筈なのだけど、サンディエゴからサンフランシスコ空港へ乗り継ぐ便が霧で降りられなくて接続便に間に合わなかったの。貴重な一日をフイにしてしまったわ。」
僕:「なるほど、、、」
メリエル:「えっ?それがどうかして?」
僕:「いや、その、さっきゲートのポディウムのところで貴女を見たとき、チョッと何かにイラついているような気がしたので、、、」
メリエル:「そうね。昨日の便では通路側の席をちゃんと予約しておいたので、今日、この便で通路側に座れないのはフェアじゃないと思ったの。わたし、おトイレ近いの。」
* * *
彼女の説明で何故彼女が席を替わりたがったのかはわかりました。でも彼女の醸し出すどこか神経質な様子には未だ合点がゆきません。
メリエル:「私、東京は初めてなんだけど、どうやったら品川駅へ行けますか?」
僕:「成田エクスプレスだろうね。」
メリエル:「わたし、迎えに来てくれる人にゼッタイあわないといけないんです。」
僕:「あ、それなら心配ないよ。僕はその電車で東京まで行くから貴女がどこで降りれば良いか教えてあげましょう。」
メリエル:「実は、、、火曜日までは予定があるのだけれど水曜日は何もないのです。どうすればいいかしら?」
僕:「一体、どんなものが見たいの?」
メリエル:「ハイテクの企業の工場とか、カイシャとかが見れるところがあれば、、、」
僕:「ふうん、妙齢の女性の興味対象としてはチョッと変わっているね。」
メリエル:「ええ、実は東京で仕事を見つけるのが私の夢なのです。」
僕: (ははあん、、、、)
僕:「よし、わかった、それじゃ水曜日はチョッと昼間時間があるから僕がフツーの会社員がどんな暮らしをしているか案内してあげるよ。」
メリエル:「それは、、、、観光よ。実は本当なら昨日東京についている筈なのだけど、サンディエゴからサンフランシスコ空港へ乗り継ぐ便が霧で降りられなくて接続便に間に合わなかったの。貴重な一日をフイにしてしまったわ。」
僕:「なるほど、、、」
メリエル:「えっ?それがどうかして?」
僕:「いや、その、さっきゲートのポディウムのところで貴女を見たとき、チョッと何かにイラついているような気がしたので、、、」
メリエル:「そうね。昨日の便では通路側の席をちゃんと予約しておいたので、今日、この便で通路側に座れないのはフェアじゃないと思ったの。わたし、おトイレ近いの。」
* * *
彼女の説明で何故彼女が席を替わりたがったのかはわかりました。でも彼女の醸し出すどこか神経質な様子には未だ合点がゆきません。
メリエル:「私、東京は初めてなんだけど、どうやったら品川駅へ行けますか?」
僕:「成田エクスプレスだろうね。」
メリエル:「わたし、迎えに来てくれる人にゼッタイあわないといけないんです。」
僕:「あ、それなら心配ないよ。僕はその電車で東京まで行くから貴女がどこで降りれば良いか教えてあげましょう。」
メリエル:「実は、、、火曜日までは予定があるのだけれど水曜日は何もないのです。どうすればいいかしら?」
僕:「一体、どんなものが見たいの?」
メリエル:「ハイテクの企業の工場とか、カイシャとかが見れるところがあれば、、、」
僕:「ふうん、妙齢の女性の興味対象としてはチョッと変わっているね。」
メリエル:「ええ、実は東京で仕事を見つけるのが私の夢なのです。」
僕: (ははあん、、、、)
僕:「よし、わかった、それじゃ水曜日はチョッと昼間時間があるから僕がフツーの会社員がどんな暮らしをしているか案内してあげるよ。」
[ 09:39 ]
[ 相場のテクニック ]
メリエル:「軍隊ってところは何をするにもせかされるの。食事も大急ぎ、集合も大急ぎ、、、ところが散々急がせておいて、こんどは延々と待たせるわけ。カタールの基地でも何日も待機させられたわ。でもカタールはバクダッドに比べれば天国よ。格納庫みたいな大きな場所に仮設カフェテリアが設けられていて色んな料理が食べ放題。」
メリエル:「でもバクダッドへの移動は最悪だった。私の中隊は82名なんだけど、その中で女性は私を含めて2人だけ。C130という輸送機で行くのだけどこれは案外内部が小さくて、天井からぶら下がっているパイプ椅子に体を縛り付けて詰め込まれるの。隣の人と膝と膝が接するくらいすし詰め。フル装備で乗り込むと暑くて死にそうになるの。おまけに私は情報スペシャリストだから、大きなワイヤレスの機器も運ばないといけない。それを膝の上に乗せて必死でこうやって抑えているわけ。」
メリエル:「いよいよバクダッドに降下する段になるとスティンガー・ミサイルの攻撃をかわすためにぐるぐる旋回しながらうずまき状に降りてゆくわけ。私、そのときに揺れと恐怖で気分が悪くなってしまって隣の兵隊さんのズボンに吐いちゃった。」
* * *
彼女の話を聞きながら僕は彼女がどんな人間なのかを全く読めていなかった自分にウンザリしたわけです。
(ヤレヤレ、、、オレは株の見込み違いだけじゃなくて女性を見る目もからっきし駄目だな。)
メリエル:「でもバクダッドへの移動は最悪だった。私の中隊は82名なんだけど、その中で女性は私を含めて2人だけ。C130という輸送機で行くのだけどこれは案外内部が小さくて、天井からぶら下がっているパイプ椅子に体を縛り付けて詰め込まれるの。隣の人と膝と膝が接するくらいすし詰め。フル装備で乗り込むと暑くて死にそうになるの。おまけに私は情報スペシャリストだから、大きなワイヤレスの機器も運ばないといけない。それを膝の上に乗せて必死でこうやって抑えているわけ。」
メリエル:「いよいよバクダッドに降下する段になるとスティンガー・ミサイルの攻撃をかわすためにぐるぐる旋回しながらうずまき状に降りてゆくわけ。私、そのときに揺れと恐怖で気分が悪くなってしまって隣の兵隊さんのズボンに吐いちゃった。」
* * *
彼女の話を聞きながら僕は彼女がどんな人間なのかを全く読めていなかった自分にウンザリしたわけです。
(ヤレヤレ、、、オレは株の見込み違いだけじゃなくて女性を見る目もからっきし駄目だな。)
2008/01/17のBlog
[ 09:04 ]
[ 相場のテクニック ]
苦しい相場が続いています。
こういう展開になるとマーケットに接する際の技術や知識などの問題より、そもそも投資家自身の心構えの問題というものがたいせつになると思うんです。そこで今日は最近の僕の経験で、ちょっといろいろ考えさせられることがあったので、それについて書いてみますね。
* * *
新春講演会で日本に行くために僕はサンフランシスコ空港のボーディング・ゲート辺りで搭乗開始を待っていました。メリエルに気がついたのはそのときです。
本当は彼女の名前はメリエルではありません。ちゃんとしたチャイニーズの名前があります。でも本人のプライバシーを守るために仮名にします。僕がFTを読み耽っていると僕の眼前を通ってポディウムとソファの間をなんども往復する東洋系の女性が居ました。艶々したポニー・テールが僕の前を通るたびに揺れたのが僕の気を引きました。すらっと伸びたタイト・ジーンズの脚、ふかふかした黒いブーツ、黒いナイロンの防寒ジャケットの襟はこれまたふかふかした黒い毛皮に覆われています。彼女の顔はというと、所謂、アメリカで言うハイ・チーク・ボーン、つまり頬骨の高い美人顔で、瞳は小鹿みたいにくるくるしていて睫はとってもとっても長く、唇はハート型のクッションみたいにぷっくらしています。つまり彼女は絵に描いたような美しい女性なわけです。
でも、、、、彼女の仕草のなにかがイラついたような、意地の悪そうな、そわそわ落ち着きの無い、性急なものを感じさせました。そして搭乗前の混雑したポディウムのユナイテッド航空の職員になんだか喰ってかかっている、、、
従って僕の彼女に対する第一印象は:
(ヤレヤレ、良くあるタイプの、いけすかない女だな。)
というものでした。
* * *
ところが搭乗してみると彼女の席は僕の隣の所謂、ミドルシートでした。
(僕は窓側が好きなのでいつも窓側の席を予約するのです。)
彼女は席に着くとすぐ隣の通路側の男性に席を替わって下さいと頼んでいる様子。
(ま、当然だよな。誰も俺みたいなオジサンの横には座りたくないよな。)
結局、その男性もずっと前から通路側の席を予約していたので、席を替わりたくないと言って、彼女はミドルシートに座ることになったのです。
それでも彼女はなんだか落ち着かず、とても神経質な様子、、、
彼女はバッグから旅行案内書、「ロンリープラネット ポケット版日本語会話」を取り出すと1ページ目から順番に読み始めました。
(きっと東京に仕事に行くモデルかなんかだろう、、、こういうヤツにはかかわらないのがいちばん。)
僕は顔を窓の方にそむけて、なるべくこのお嬢様の邪魔にならないように成田まで寝てゆくことに決めました。もう出来ることならその場から消えてしまいたいくらいの心境なわけです。
ところがチョッとしたきっかけから彼女が僕に話しかけてきて「お仕事はなんですか?」とか訊くわけです。それで僕も「貴女の仕事は何ですか?」と聞き返しました。
メリエル;「私、今は防衛関連のロッキード社に勤めています。でも去年の夏までは空軍に居ました。軍のネットワークの保全のスペシャリストです。」
僕がその意外な返答にびっくりした事は当然です。なんだかこの女性に俄然、興味津々になってしまいました。
僕:「ふぇ~っ!、、、、だけどアナタ、空軍ってタイプじゃないよねぇ?」
メリエル(キッとして):「いいえ、私はちゃんと前線の経験もあります。志願してバクダッドにも行きました。」
(つづく)
こういう展開になるとマーケットに接する際の技術や知識などの問題より、そもそも投資家自身の心構えの問題というものがたいせつになると思うんです。そこで今日は最近の僕の経験で、ちょっといろいろ考えさせられることがあったので、それについて書いてみますね。
* * *
新春講演会で日本に行くために僕はサンフランシスコ空港のボーディング・ゲート辺りで搭乗開始を待っていました。メリエルに気がついたのはそのときです。
本当は彼女の名前はメリエルではありません。ちゃんとしたチャイニーズの名前があります。でも本人のプライバシーを守るために仮名にします。僕がFTを読み耽っていると僕の眼前を通ってポディウムとソファの間をなんども往復する東洋系の女性が居ました。艶々したポニー・テールが僕の前を通るたびに揺れたのが僕の気を引きました。すらっと伸びたタイト・ジーンズの脚、ふかふかした黒いブーツ、黒いナイロンの防寒ジャケットの襟はこれまたふかふかした黒い毛皮に覆われています。彼女の顔はというと、所謂、アメリカで言うハイ・チーク・ボーン、つまり頬骨の高い美人顔で、瞳は小鹿みたいにくるくるしていて睫はとってもとっても長く、唇はハート型のクッションみたいにぷっくらしています。つまり彼女は絵に描いたような美しい女性なわけです。
でも、、、、彼女の仕草のなにかがイラついたような、意地の悪そうな、そわそわ落ち着きの無い、性急なものを感じさせました。そして搭乗前の混雑したポディウムのユナイテッド航空の職員になんだか喰ってかかっている、、、
従って僕の彼女に対する第一印象は:
(ヤレヤレ、良くあるタイプの、いけすかない女だな。)
というものでした。
* * *
ところが搭乗してみると彼女の席は僕の隣の所謂、ミドルシートでした。
(僕は窓側が好きなのでいつも窓側の席を予約するのです。)
彼女は席に着くとすぐ隣の通路側の男性に席を替わって下さいと頼んでいる様子。
(ま、当然だよな。誰も俺みたいなオジサンの横には座りたくないよな。)
結局、その男性もずっと前から通路側の席を予約していたので、席を替わりたくないと言って、彼女はミドルシートに座ることになったのです。
それでも彼女はなんだか落ち着かず、とても神経質な様子、、、
彼女はバッグから旅行案内書、「ロンリープラネット ポケット版日本語会話」を取り出すと1ページ目から順番に読み始めました。
(きっと東京に仕事に行くモデルかなんかだろう、、、こういうヤツにはかかわらないのがいちばん。)
僕は顔を窓の方にそむけて、なるべくこのお嬢様の邪魔にならないように成田まで寝てゆくことに決めました。もう出来ることならその場から消えてしまいたいくらいの心境なわけです。
ところがチョッとしたきっかけから彼女が僕に話しかけてきて「お仕事はなんですか?」とか訊くわけです。それで僕も「貴女の仕事は何ですか?」と聞き返しました。
メリエル;「私、今は防衛関連のロッキード社に勤めています。でも去年の夏までは空軍に居ました。軍のネットワークの保全のスペシャリストです。」
僕がその意外な返答にびっくりした事は当然です。なんだかこの女性に俄然、興味津々になってしまいました。
僕:「ふぇ~っ!、、、、だけどアナタ、空軍ってタイプじゃないよねぇ?」
メリエル(キッとして):「いいえ、私はちゃんと前線の経験もあります。志願してバクダッドにも行きました。」
(つづく)
2008/01/16のBlog
[ 08:09 ]
[ マクロ・ストラテジー ]
あの、誰一人として指摘する人が居ないので、あえて指摘しておきます。
それはいかにSWF(ソヴリン・ウエルス・ファンド)と言えども資金は無尽蔵ではないということ。
たとえば先日のUBSに続いて今回シティにも支援を発表したGIC(シンガポール政府)ですけど、僕は今回の出資で打ち止めだと思う。(彼らだってファンドなんですから、ポートフォリオ全体のリスクのバランスとか、そういう基本的な運用上の制約、考慮点に縛られるんです。)
あと中国のCICももう余り米国の金融機関には金出さないと思う。
今日、アメリカの金融株が売られた本当の理由はそういう「シュガー・ダディ打ち止め感」が出たからです。
念のため。
それはいかにSWF(ソヴリン・ウエルス・ファンド)と言えども資金は無尽蔵ではないということ。
たとえば先日のUBSに続いて今回シティにも支援を発表したGIC(シンガポール政府)ですけど、僕は今回の出資で打ち止めだと思う。(彼らだってファンドなんですから、ポートフォリオ全体のリスクのバランスとか、そういう基本的な運用上の制約、考慮点に縛られるんです。)
あと中国のCICももう余り米国の金融機関には金出さないと思う。
今日、アメリカの金融株が売られた本当の理由はそういう「シュガー・ダディ打ち止め感」が出たからです。
念のため。
[ 05:33 ]
[ 中国株 ]
ニュー・オリエンタルが第2四半期(11月期)決算を発表しています。
売上高;3260万ドル(コンセンサス3070万ドル)+42.4%
EPS;10セント(コンセンサス8セント)
ガイダンス
第3四半期(2月)決算 売上高:4210~4420万ドル(コンセンサス4422万ドル)
カンファレンス・コール・サマリー
純利益成長+77%
2008年度上半期の半年間に34の新しい学校、ラーニング・センターを開校。(因みに去年は一年で19校=先行投資は加速)
同時期、900人の新しい教師、スタッフを採用。→人件費は拡大。
販売促進費用は
売上高;3260万ドル(コンセンサス3070万ドル)+42.4%
EPS;10セント(コンセンサス8セント)
ガイダンス
第3四半期(2月)決算 売上高:4210~4420万ドル(コンセンサス4422万ドル)
カンファレンス・コール・サマリー
純利益成長+77%
2008年度上半期の半年間に34の新しい学校、ラーニング・センターを開校。(因みに去年は一年で19校=先行投資は加速)
同時期、900人の新しい教師、スタッフを採用。→人件費は拡大。
販売促進費用は