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2008/02/22のBlog
[ 08:08 ]
[ 中国株 ]
チャイナ・デジタルTV(STV)が決算発表しています:
売上高:1970万ドル(コンセンサスは1700万ドル)
EPS:23セント(コンセンサスは18セント)
ガイダンス
第1四半期売上高:1500~1700万ドル(コンセンサス1524万ドル)
08年売上高:7900~8400万ドル(コンセンサス7876万ドル)
チャイナ・デジタルTVの決算は売上高、EPSともにポジティブ・サプライズでした。
また2008年第1四半期のガイダンスも強気の数字が提示されています。
2008年通年の売上ガイダンスも引き上げられました。
同社が今年の業績見通しに自信を持っている理由は既存顧客であるケーブルTV会社の多くがデジタル化計画を推進中であり、それらの内容を見ることに予って売上予想が立てやすいことによります。今年の売上高のうち7割がこうした既存顧客からのリピート注文になると予想されます。
中国には1.48億世帯のケーブルテレビ受信家庭が存在し、毎年この数字は1000万世帯増えています。現在のデジタル化普及率はこのうち7%に過ぎません。チャイナ・デジタルTVでは08年末の普及率を12%と見ています。つまりまだまだデジタル化は端緒についたばかりだということです。現在の同社のマーケット・シェアは約51%です。
第4四半期中に同社はベイジン・ノヴェル・スーパー・メディアという新会社を設立しました。この会社はエレクトロニック・プログラム・ガイドなどのソフトウエアを開発する目的で作られました。研究開発費の約半分がこの新会社に投入されています。
今期の費用を見ると全体では148%増えており、内訳的には研究開発費が80%増、販売管理費が223%増、一般管理費が174%増となっています。今期の営業マージンは54%で前年同期で見ると若干下がっています。これは上に述べたような一連の費用が増えたことによります。
グロスマージンの段階ではスマートカードの材料費は今年は安定的に推移するし、カードのASPも安定的に推移すると考えられていますから、あくまでも同社の内部でのコスト管理が鍵になります。
懸念としては沢山の研究開発費を投入したプログラミング・ガイドなどの商品が期待通りの成果をもたらさないキケンです。でもプログラミング・ガイドのサービスが出来るようになるとアニュイティー的なリピート売上が期待できるのでそれに対する期待は大きいです。
特に「これは問題だな」と思われる箇所は決算の内容、カンファレンス・コールの内容ともにありませんでした。
売上高:1970万ドル(コンセンサスは1700万ドル)
EPS:23セント(コンセンサスは18セント)
ガイダンス
第1四半期売上高:1500~1700万ドル(コンセンサス1524万ドル)
08年売上高:7900~8400万ドル(コンセンサス7876万ドル)
チャイナ・デジタルTVの決算は売上高、EPSともにポジティブ・サプライズでした。
また2008年第1四半期のガイダンスも強気の数字が提示されています。
2008年通年の売上ガイダンスも引き上げられました。
同社が今年の業績見通しに自信を持っている理由は既存顧客であるケーブルTV会社の多くがデジタル化計画を推進中であり、それらの内容を見ることに予って売上予想が立てやすいことによります。今年の売上高のうち7割がこうした既存顧客からのリピート注文になると予想されます。
中国には1.48億世帯のケーブルテレビ受信家庭が存在し、毎年この数字は1000万世帯増えています。現在のデジタル化普及率はこのうち7%に過ぎません。チャイナ・デジタルTVでは08年末の普及率を12%と見ています。つまりまだまだデジタル化は端緒についたばかりだということです。現在の同社のマーケット・シェアは約51%です。
第4四半期中に同社はベイジン・ノヴェル・スーパー・メディアという新会社を設立しました。この会社はエレクトロニック・プログラム・ガイドなどのソフトウエアを開発する目的で作られました。研究開発費の約半分がこの新会社に投入されています。
今期の費用を見ると全体では148%増えており、内訳的には研究開発費が80%増、販売管理費が223%増、一般管理費が174%増となっています。今期の営業マージンは54%で前年同期で見ると若干下がっています。これは上に述べたような一連の費用が増えたことによります。
グロスマージンの段階ではスマートカードの材料費は今年は安定的に推移するし、カードのASPも安定的に推移すると考えられていますから、あくまでも同社の内部でのコスト管理が鍵になります。
懸念としては沢山の研究開発費を投入したプログラミング・ガイドなどの商品が期待通りの成果をもたらさないキケンです。でもプログラミング・ガイドのサービスが出来るようになるとアニュイティー的なリピート売上が期待できるのでそれに対する期待は大きいです。
特に「これは問題だな」と思われる箇所は決算の内容、カンファレンス・コールの内容ともにありませんでした。
2008/02/21のBlog
[ 09:04 ]
[ 中国株 ]
ネットイーズ(NTES)が決算発表しています:
売上高:8530万ドル(コンセンサス7590万ドル)
EPS:41セント(コンセンサス30セント)
(追記)
ネットイーズの決算はポジティブ・サプライズだった理由はオンライン・ゲームの売上が予想されていたほど低迷しなかったことが主因です。先ず同社最大のゲームである『ファンタジー西遊記』ですが今期のPCUは150万人(前期144万人)、一方のACUは51.5万人(同51.7万人)でした。一部のアナリストはもう少し大きい落ち込みを見ていたと思います。次に古いタイトルである『西遊記オンラインⅡ』ですけどこちらも第4四半期のPCUは38.7万人(前期は30.5万人)、ACUは13.4万人(同12.4万人)と善戦しています。これらに加えて今期は初めて新タイトル『西遊記オンラインⅢ』がきっちり3ヶ月売上に貢献しています。これらの貢献でネトゲからの売上高は6950万ドルでした。
このほかのゲームとしては『ティアンシャⅡ』のベータテストが今年第1四半期中に実施されます。さらに『フライ・フォア・ファン』、『ダタンⅡ』という2つのタイトルが2Qにベータ・テストに入ります。
同社の広告収入は36%で成長しています。
同社はキャッシュ・フローが極めて潤沢です。同社の問題点としては今後の売上成長をどのように実現するか?という点です。これについてはアナリストの中には近々『ギター・ヒーロー』のような超大型タイトルをライセンシング導入するのではという見方をする人も居ます。
なお、今期は410億ドルの税金の還付と新税制に絡む580億ドルの税金の免減の恩恵が含まれています。
なおカンファレンス・コールでは豪雪の影響は余り無かったとコメントしています。
同社株に対する考え方ですけど、今後どうやって成長を捻り出すか?という疑問に関しては依然、ハッキリしない部分が多いです。しかし同社は素晴らしいキャッシュ・カウになっているのでバリュー投資家の立場からはこの水準の同社株を売り叩くのは難しいと思います。
売上高:8530万ドル(コンセンサス7590万ドル)
EPS:41セント(コンセンサス30セント)
(追記)
ネットイーズの決算はポジティブ・サプライズだった理由はオンライン・ゲームの売上が予想されていたほど低迷しなかったことが主因です。先ず同社最大のゲームである『ファンタジー西遊記』ですが今期のPCUは150万人(前期144万人)、一方のACUは51.5万人(同51.7万人)でした。一部のアナリストはもう少し大きい落ち込みを見ていたと思います。次に古いタイトルである『西遊記オンラインⅡ』ですけどこちらも第4四半期のPCUは38.7万人(前期は30.5万人)、ACUは13.4万人(同12.4万人)と善戦しています。これらに加えて今期は初めて新タイトル『西遊記オンラインⅢ』がきっちり3ヶ月売上に貢献しています。これらの貢献でネトゲからの売上高は6950万ドルでした。
このほかのゲームとしては『ティアンシャⅡ』のベータテストが今年第1四半期中に実施されます。さらに『フライ・フォア・ファン』、『ダタンⅡ』という2つのタイトルが2Qにベータ・テストに入ります。
同社の広告収入は36%で成長しています。
同社はキャッシュ・フローが極めて潤沢です。同社の問題点としては今後の売上成長をどのように実現するか?という点です。これについてはアナリストの中には近々『ギター・ヒーロー』のような超大型タイトルをライセンシング導入するのではという見方をする人も居ます。
なお、今期は410億ドルの税金の還付と新税制に絡む580億ドルの税金の免減の恩恵が含まれています。
なおカンファレンス・コールでは豪雪の影響は余り無かったとコメントしています。
同社株に対する考え方ですけど、今後どうやって成長を捻り出すか?という疑問に関しては依然、ハッキリしない部分が多いです。しかし同社は素晴らしいキャッシュ・カウになっているのでバリュー投資家の立場からはこの水準の同社株を売り叩くのは難しいと思います。
[ 09:00 ]
[ 中国株 ]
シナ(SINA)が決算発表しています:
売上高:7070万ドル(コンセンサス6910万ドル)
EPS:34セント(コンセンサス33セント)
ガイダンス
第1四半期売上高:6600~6800万ドル(コンセンサス6590万ドル)
(追記)
シナの第4四半期決算は売上、EPSの両方でポジティブ・サプライズでした。同社の広告収入は前年比+41%と確りした成長を記録しています。特に去年の同期はFIFAワールド・カップが開催されたことからくる広告収入の伸びという特殊要因があったため、今年は前年比較が苦しいはずでした。
シナは年2回、広告掲載料金を改定(=引き上げ)します。これが売上成長の約50%を担っています。今年はオリンピック絡みの広告のニーズがあり、その予約分に関してはこれまでとは違う料金ならびに改定のタイミングになることも考えられます。そのアップサイドの多くは08年第3四半期に計上されると予想されます。
同社の顧客は自動車メーカー、不動産、金融が最も大きいです。それに続くものとして食品、日用品などです。広告主の総数は600です。金融では銀行と投信からの広告が多いです。これまでのところ株式市場の下落の広告主に与える影響は見られていません。今後は保険会社からの広告も増えると考えています。
ブログなどWeb2.0のサービスからの売上貢献は未だ先になるとのコメントでした。
シナは豪雪の影響に関しては過去にこの手の災害があった場合同社の業務ならびに広告収入には悪影響は無かったので今回も大丈夫だろうとコメントしています。
グーグルとのコラボレーションはアドセンスからのビジネス増は前四半期比較で+20~30%くらい増えているけど、サーチのボリューム自体はグーグルとの提携でも増えていないとしています。
コンテンツの負荷が増えているのでネットワーク経費(ブロードバンド費用)は増えるだろうとコメントされています。
ライバルのアリババはブログからの収益を積極的に追求しているようです。小さいブログ、小さい広告主の需要を丹念に拾っているようです。シナはタレントのブログなど大きなブログが主ですけど、小さいブログから売上を上げようとするとユーザーのセルフ・サービスなど自動化を促進する必要があるでしょう。
第1四半期は季節的に売上が少ないのでガイダンスが控えめに見えていると思います。一方、販売促進活動は第4四半期に集中しているため、このコストは第1四半期には下がってくると見られます。
僕の考えでは全体に無難な決算だったと思います。ソーフー同様、ちゃんと良い決算を出しているのに決算発表後の株価はイマイチ冴えませんでした。これは基本、買い場だと思っています。
売上高:7070万ドル(コンセンサス6910万ドル)
EPS:34セント(コンセンサス33セント)
ガイダンス
第1四半期売上高:6600~6800万ドル(コンセンサス6590万ドル)
(追記)
シナの第4四半期決算は売上、EPSの両方でポジティブ・サプライズでした。同社の広告収入は前年比+41%と確りした成長を記録しています。特に去年の同期はFIFAワールド・カップが開催されたことからくる広告収入の伸びという特殊要因があったため、今年は前年比較が苦しいはずでした。
シナは年2回、広告掲載料金を改定(=引き上げ)します。これが売上成長の約50%を担っています。今年はオリンピック絡みの広告のニーズがあり、その予約分に関してはこれまでとは違う料金ならびに改定のタイミングになることも考えられます。そのアップサイドの多くは08年第3四半期に計上されると予想されます。
同社の顧客は自動車メーカー、不動産、金融が最も大きいです。それに続くものとして食品、日用品などです。広告主の総数は600です。金融では銀行と投信からの広告が多いです。これまでのところ株式市場の下落の広告主に与える影響は見られていません。今後は保険会社からの広告も増えると考えています。
ブログなどWeb2.0のサービスからの売上貢献は未だ先になるとのコメントでした。
シナは豪雪の影響に関しては過去にこの手の災害があった場合同社の業務ならびに広告収入には悪影響は無かったので今回も大丈夫だろうとコメントしています。
グーグルとのコラボレーションはアドセンスからのビジネス増は前四半期比較で+20~30%くらい増えているけど、サーチのボリューム自体はグーグルとの提携でも増えていないとしています。
コンテンツの負荷が増えているのでネットワーク経費(ブロードバンド費用)は増えるだろうとコメントされています。
ライバルのアリババはブログからの収益を積極的に追求しているようです。小さいブログ、小さい広告主の需要を丹念に拾っているようです。シナはタレントのブログなど大きなブログが主ですけど、小さいブログから売上を上げようとするとユーザーのセルフ・サービスなど自動化を促進する必要があるでしょう。
第1四半期は季節的に売上が少ないのでガイダンスが控えめに見えていると思います。一方、販売促進活動は第4四半期に集中しているため、このコストは第1四半期には下がってくると見られます。
僕の考えでは全体に無難な決算だったと思います。ソーフー同様、ちゃんと良い決算を出しているのに決算発表後の株価はイマイチ冴えませんでした。これは基本、買い場だと思っています。
[ 08:58 ]
[ 中国株 ]
ジャイアント・インタラクティブ(GA)が決算発表しています:
売上高:5960万ドル(コンセンサス5700万ドル)
EPS:18セント(コンセンサス16セント)
(追記)
ジャイアント・インタラクティブの第4四半期決算は売上高、EPSともにポジティブ・サプライズでした。
主力の『ZTオンライン』は:
ピーク・ユーザー数で第3四半期から+10.7%成長(前年比では+30.2%)
アクティブ・ユーザーでは第3四半期から+6.4%(前年比では+29.4%)
顧客平均単価では第3四半期から+1.1%(前年比では+40.5%)
で成長しています。
次の節目としては1Qに新しいタイトル、『ジャイアント・オンライン』を出すことです。また『ZTオンライン』のペイ・ツー・プレイ・バージョンが1月から稼動します。
今は引き続き地方都市への食い込みに力を入れています。
今期グロスマージンは85%と前期よりダウンしました。これは年末との絡みでディストリビューターが税金を節約するためプリペイド・カードをどんどん前倒しで買った為です。この場合、ジャイアントはその入金を即座に売上に計上することはできません。その一方でその入金に対する納税義務は即座に発生し、これがCOGSのラインを圧迫するわけです。つまり今は税金の払いばかりが増えているわけです。
ディストリビューターがプリペイド・カードの購入を前倒ししたもうひとつの理由はジャイアントのオファーしているディスカウント期間が終了するのではないか?という思惑から業者がプリペイド・カードを早目に在庫手当てしようとしたためです。
なお同社のレヴェニュー・レコグニション方針は顧客がアイテムを購入し、そのアイテムの使用期間が終了してからのみ売上計上されます。従って、売上認識基準は極めてコンサーバティブだと言えるでしょう。
同社のバランスシートには10億ドルのキャッシュが載っています。
同社は豪雪の影響に関しては一部の都市で影響が出たとしています。
売上高:5960万ドル(コンセンサス5700万ドル)
EPS:18セント(コンセンサス16セント)
(追記)
ジャイアント・インタラクティブの第4四半期決算は売上高、EPSともにポジティブ・サプライズでした。
主力の『ZTオンライン』は:
ピーク・ユーザー数で第3四半期から+10.7%成長(前年比では+30.2%)
アクティブ・ユーザーでは第3四半期から+6.4%(前年比では+29.4%)
顧客平均単価では第3四半期から+1.1%(前年比では+40.5%)
で成長しています。
次の節目としては1Qに新しいタイトル、『ジャイアント・オンライン』を出すことです。また『ZTオンライン』のペイ・ツー・プレイ・バージョンが1月から稼動します。
今は引き続き地方都市への食い込みに力を入れています。
今期グロスマージンは85%と前期よりダウンしました。これは年末との絡みでディストリビューターが税金を節約するためプリペイド・カードをどんどん前倒しで買った為です。この場合、ジャイアントはその入金を即座に売上に計上することはできません。その一方でその入金に対する納税義務は即座に発生し、これがCOGSのラインを圧迫するわけです。つまり今は税金の払いばかりが増えているわけです。
ディストリビューターがプリペイド・カードの購入を前倒ししたもうひとつの理由はジャイアントのオファーしているディスカウント期間が終了するのではないか?という思惑から業者がプリペイド・カードを早目に在庫手当てしようとしたためです。
なお同社のレヴェニュー・レコグニション方針は顧客がアイテムを購入し、そのアイテムの使用期間が終了してからのみ売上計上されます。従って、売上認識基準は極めてコンサーバティブだと言えるでしょう。
同社のバランスシートには10億ドルのキャッシュが載っています。
同社は豪雪の影響に関しては一部の都市で影響が出たとしています。
[ 08:53 ]
[ 中国株 ]
スリー・エス・バイオ(SSRX)が決算発表しています:
売上高:630万ドル(コンセンサス700万ドル)
EPS:11セント(コンセンサス13セント)
ガイダンス
2008年売上高:3000~3200万ドル(コンセンサス3630万ドル)
加えて新しい処方に関するフェイズⅢトライアルが安全性の問題や披検患者のドロップアウトなどで遅延するという発表もありました。同社としては初めての大きなネガティブ・サプライズです。
(追記)
ガイダンスが下がった主な理由は主力薬の売上が鈍化しているとか、市場そのものが飽和しているとか、そういう問題ではないと思います。07年末までに完了すると思われていた3つの臨床試験が全部今年までズレ込んだことが痛かったと思うのです。
その中でもオンコロジー(腫瘍)向け市場へのEPIAO使用のフェイズⅢが病院側のリクエストでモニター期間を6ヶ月延長することになったのが残念でした。これはSFDAからのリクエストではなく、臨床試験を実施している北京の大病院の医師からのリクエストです。会社側は「中国の医師は米国でEPOがオンコロジー向けにどういう風に使用されているかは良く知っている。だけど循環器系への副作用などが無いか、念には念を入れる為に6ヶ月間のモニター期間の延長を頼まれた」としています。
このオンコロジー向けの臨床試験は薬効の部分では全然問題はありません。でも投薬量をドンと増やして徹底的に加療するというアプローチですから今臨床試験が実施されている北京の大病院での実例などを見ながら、地方の病院はその治療法を今後学習していく必要があるわけで、そのエヴァンジェリカル・セール(伝道的営業方法)を推進する意味でもこの医師団からのリクエストは十分尊重してゆく必要があると思うのです。
二つ目の遅延はITP(idiopathic thrombocytopenic purpura)治療向けのTPIAO(=TPO)使用に関するフェイズⅢ臨床試験ですが、こちらも薬効に関しては全然問題ありませんし、副作用に関する問題もありません。ただ、被験者の早期退院が続出したため、モニター期間である二週間を満たせない事例が続出しました。これは患者が入院費用を自腹で払っているためで必要とされる200人の臨床試験のうち140人は完了したものの、60人は早期退院でモニターが振り出しに戻ってしまいました。この臨床試験の新しい終了目標は08年3Qです。
三つ目の遅延はニュールーセンという名前のIL-2です。これまでのところ薬効には問題はありませんがデータのブレ幅が大きいため、当初予定されていた60人の被験者数を75人に拡大するように指示されました。これが遅延の原因です。
僕の考えではこれらの臨床試験の延長はいずれも会社側が事前に予期できない事態であり、落ち度は無いし、正直にこれを認めてガイダンスを下げたのは正しいアプローチだと思います。一方でオンコロジー向けの営業隊の編成など、既に発射ボタンを押してしまった体制づくりは今更ストップするわけにはゆきませんから、その先行負担分は絞り込むことは難しいと思うのです。
既にマーケットに出回っている薬のグロス・マージンなどにはプレッシャーは一切見られません。一見、マージンが下がっているように見えるのは卸経由で売られる非主力薬の売上が順調に伸びたのでブレンド値で見たグロス・マージンが下がっているように見えるからです。これはオンコロジー向けEPOが出ればすぐに直ると思います。
結局のところスリー・エスの問題は6ヶ月+ほど新薬の発売が遅れることからくる時間的価値の損失(time value of money)だけでしょうね。
我慢して待つべき局面。
(雑感)
今期の売上高がコンセンサスより少なかったことに関してはロイターとファースト・コールのコンセンサス数字にかなり開きがあり、「予想を大幅に下回った」という形容はあてはまらないと思います。営業マージンが低かったのは商品ミックスの問題と工場のスタッフへのボーナスなどによる部分が大きいです。だから長期的にスリー・エスの利幅が下がってゆくというシナリオは僕は考えていません。
新しいCFOはまずまずだと思いました。
でもQ&Aの質問のさばき方では、やはりクララ・マックの的確な回答にはそのたびに「ウンウン」と納得させられてしまう事の連続で、彼女がスリー・エスを辞めるのは本当に残念だと思います。
売上高:630万ドル(コンセンサス700万ドル)
EPS:11セント(コンセンサス13セント)
ガイダンス
2008年売上高:3000~3200万ドル(コンセンサス3630万ドル)
加えて新しい処方に関するフェイズⅢトライアルが安全性の問題や披検患者のドロップアウトなどで遅延するという発表もありました。同社としては初めての大きなネガティブ・サプライズです。
(追記)
ガイダンスが下がった主な理由は主力薬の売上が鈍化しているとか、市場そのものが飽和しているとか、そういう問題ではないと思います。07年末までに完了すると思われていた3つの臨床試験が全部今年までズレ込んだことが痛かったと思うのです。
その中でもオンコロジー(腫瘍)向け市場へのEPIAO使用のフェイズⅢが病院側のリクエストでモニター期間を6ヶ月延長することになったのが残念でした。これはSFDAからのリクエストではなく、臨床試験を実施している北京の大病院の医師からのリクエストです。会社側は「中国の医師は米国でEPOがオンコロジー向けにどういう風に使用されているかは良く知っている。だけど循環器系への副作用などが無いか、念には念を入れる為に6ヶ月間のモニター期間の延長を頼まれた」としています。
このオンコロジー向けの臨床試験は薬効の部分では全然問題はありません。でも投薬量をドンと増やして徹底的に加療するというアプローチですから今臨床試験が実施されている北京の大病院での実例などを見ながら、地方の病院はその治療法を今後学習していく必要があるわけで、そのエヴァンジェリカル・セール(伝道的営業方法)を推進する意味でもこの医師団からのリクエストは十分尊重してゆく必要があると思うのです。
二つ目の遅延はITP(idiopathic thrombocytopenic purpura)治療向けのTPIAO(=TPO)使用に関するフェイズⅢ臨床試験ですが、こちらも薬効に関しては全然問題ありませんし、副作用に関する問題もありません。ただ、被験者の早期退院が続出したため、モニター期間である二週間を満たせない事例が続出しました。これは患者が入院費用を自腹で払っているためで必要とされる200人の臨床試験のうち140人は完了したものの、60人は早期退院でモニターが振り出しに戻ってしまいました。この臨床試験の新しい終了目標は08年3Qです。
三つ目の遅延はニュールーセンという名前のIL-2です。これまでのところ薬効には問題はありませんがデータのブレ幅が大きいため、当初予定されていた60人の被験者数を75人に拡大するように指示されました。これが遅延の原因です。
僕の考えではこれらの臨床試験の延長はいずれも会社側が事前に予期できない事態であり、落ち度は無いし、正直にこれを認めてガイダンスを下げたのは正しいアプローチだと思います。一方でオンコロジー向けの営業隊の編成など、既に発射ボタンを押してしまった体制づくりは今更ストップするわけにはゆきませんから、その先行負担分は絞り込むことは難しいと思うのです。
既にマーケットに出回っている薬のグロス・マージンなどにはプレッシャーは一切見られません。一見、マージンが下がっているように見えるのは卸経由で売られる非主力薬の売上が順調に伸びたのでブレンド値で見たグロス・マージンが下がっているように見えるからです。これはオンコロジー向けEPOが出ればすぐに直ると思います。
結局のところスリー・エスの問題は6ヶ月+ほど新薬の発売が遅れることからくる時間的価値の損失(time value of money)だけでしょうね。
我慢して待つべき局面。
(雑感)
今期の売上高がコンセンサスより少なかったことに関してはロイターとファースト・コールのコンセンサス数字にかなり開きがあり、「予想を大幅に下回った」という形容はあてはまらないと思います。営業マージンが低かったのは商品ミックスの問題と工場のスタッフへのボーナスなどによる部分が大きいです。だから長期的にスリー・エスの利幅が下がってゆくというシナリオは僕は考えていません。
新しいCFOはまずまずだと思いました。
でもQ&Aの質問のさばき方では、やはりクララ・マックの的確な回答にはそのたびに「ウンウン」と納得させられてしまう事の連続で、彼女がスリー・エスを辞めるのは本当に残念だと思います。
2008/02/20のBlog
[ 20:55 ]
[ 中国株 ]
サンテック・パワー(STP)が第4四半期決算を発表しています;
売上高:3.98億ドル(コンセンサス4.2億ドル)
EPS:34セント(コンセンサス36セント)
ガイダンス
第1四半期売上高:3.7~3.8億ドル(コンセンサス4.55億ドル)
2008年売上高:19~21億ドル(コンセンサス22.4億ドル)
カンファレンス・コールは未だ聞いていませんが、実績、ガイダンスとも全て予想を下回っています。一体、何があったのかチョッと調べてみます。
とりあえずご報告まで。
売上高:3.98億ドル(コンセンサス4.2億ドル)
EPS:34セント(コンセンサス36セント)
ガイダンス
第1四半期売上高:3.7~3.8億ドル(コンセンサス4.55億ドル)
2008年売上高:19~21億ドル(コンセンサス22.4億ドル)
カンファレンス・コールは未だ聞いていませんが、実績、ガイダンスとも全て予想を下回っています。一体、何があったのかチョッと調べてみます。
とりあえずご報告まで。
2008/02/19のBlog
[ 19:55 ]
[ グローバライゼーション ]
「そろそろ主役を降りたら?ベービー・ブーマー」という一連の記事に対する皆さんの反響、ありがとうございました。
皆さんのコメントの中で特に「深い洞察だな」と僕が思ったのは、「情緒に訴える選挙活動は衆愚政治につながる危険がある」という指摘です。これは全く皆さんの仰る通りです。
ただ、いまのアメリカのエスタブリッシュメントを一気に突き崩そうとする、オバマ候補のチャレンジが予想以上に有権者にウケている理由は単に有権者が直情的で愚かだという以上の、微妙なニュアンスがある点を指摘しておきたいと思います。それは:
①いわゆる「専門家」というものに対する不信
②Web2.0がもたらした「Talk back(反論)文化」
です。
①いわゆる「専門家」というものに対する不信
今回の大統領選挙を迎えるにあたって、アメリカ国民の多くは「いまのアメリカの政治は上手く行っていない」という不満を持っています。とりわけイラク戦争の顛末に関しては「ワシントンに担がれた」という気持ちが強いです。大量殺戮兵器が無かったにもかかわらず、ごり押しで戦争するように仕向けたブッシュ政権の世論コントロールの手際の良さが、カール・ローブやディック・チェイニー、ドナルド・ラムズフェルドなどのブッシュ大統領を取り巻く老獪な「政治のプロ」への不信を強めたわけです。
さらに議会に目を転じても、所謂、バイ・パルチザン(共和党、民主党の力の拮抗)でどの法案もぜんぜん合意に達しない状態になっているわけです。党派の利害を超えた大局的な判断が出来ない代議士たちの器量の狭さ、人間の小ささ、そういうことに有権者は心底アタマに来ているわけです。つまり「Taken for a ride(タクシーのメーターをごまかされていた)」のはこれまでのボンヤリしていた有権者の方であり、オバマ候補を支持する新しい有権者は「自分たちはそれほどバカじゃない」という自負をもっているわけです。これはある程度、投票者のデモグラフィーにも顕れていて、オバマ候補の支持者に高学歴者が多い点は無視できないと思います。
②Web2.0がもたらした「Talk back(反論)」文化
それから今回の選挙の特徴はブログやユーチューブなどのユーザー・クリエイテッド・メディアの果たす役割が極めて大きかった点です。新しい有権者たちはまるで催眠術のように候補者の名前を連呼するだけのテレビCMに洗脳されるのではなく、ブログで意見を交換しました。またFOXやCBSなどの巨大ネットワークのアナウンサーのコメントを鵜呑みにするのではなく、ユーチューブで候補者の様子(例えばヒラリーが泣きべそをかいた瞬間)を一次情報として目撃し、それを自分なりに咀嚼して自分の意見を形成しているわけです。
これらは愚かな投票者の姿というよりは、Informed voter(賢い投票者)の姿に近いと僕は感じます。
* * *
なお、僕は日本のことには詳しくありませんが、素地としては日本にも上記のような変化が起こる環境条件は整っている気がします。例えば日本の年金制度が破綻している問題については日本の若者が感じている不公平感はアメリカのそれと大して違いません。(強いて言えば日本の方が絶望感が大きいのかもしれませんね。)
それから「プロに任せていたら、たいへんなことになる!」という感覚は別に政治の世界だけではなく、ビジネスの世界だって十分に起こりうる現象だと思います。サブプライム問題の顛末は、「クウォンツに強い」筈の運用担当者の大半が、実は邱永漢の言うところの「おサルの電車」の猿に過ぎなかったことを証明したし、ソシエテ・ジェネラルの御粗末とか、汚染玩具や食品の安全の問題や地球温暖化現象に対する世論の盛り上がりなどはどれもWeb2.0の「くちごたえ」機能が消費者の意識を覚醒しているからこそこれほどまでに注目されたのだと僕は考えています。
僕を含めて、いまほどプロであることの真価を厳しく試されている時代は無いのではないでしょうか?。
皆さんのコメントの中で特に「深い洞察だな」と僕が思ったのは、「情緒に訴える選挙活動は衆愚政治につながる危険がある」という指摘です。これは全く皆さんの仰る通りです。
ただ、いまのアメリカのエスタブリッシュメントを一気に突き崩そうとする、オバマ候補のチャレンジが予想以上に有権者にウケている理由は単に有権者が直情的で愚かだという以上の、微妙なニュアンスがある点を指摘しておきたいと思います。それは:
①いわゆる「専門家」というものに対する不信
②Web2.0がもたらした「Talk back(反論)文化」
です。
①いわゆる「専門家」というものに対する不信
今回の大統領選挙を迎えるにあたって、アメリカ国民の多くは「いまのアメリカの政治は上手く行っていない」という不満を持っています。とりわけイラク戦争の顛末に関しては「ワシントンに担がれた」という気持ちが強いです。大量殺戮兵器が無かったにもかかわらず、ごり押しで戦争するように仕向けたブッシュ政権の世論コントロールの手際の良さが、カール・ローブやディック・チェイニー、ドナルド・ラムズフェルドなどのブッシュ大統領を取り巻く老獪な「政治のプロ」への不信を強めたわけです。
さらに議会に目を転じても、所謂、バイ・パルチザン(共和党、民主党の力の拮抗)でどの法案もぜんぜん合意に達しない状態になっているわけです。党派の利害を超えた大局的な判断が出来ない代議士たちの器量の狭さ、人間の小ささ、そういうことに有権者は心底アタマに来ているわけです。つまり「Taken for a ride(タクシーのメーターをごまかされていた)」のはこれまでのボンヤリしていた有権者の方であり、オバマ候補を支持する新しい有権者は「自分たちはそれほどバカじゃない」という自負をもっているわけです。これはある程度、投票者のデモグラフィーにも顕れていて、オバマ候補の支持者に高学歴者が多い点は無視できないと思います。
②Web2.0がもたらした「Talk back(反論)」文化
それから今回の選挙の特徴はブログやユーチューブなどのユーザー・クリエイテッド・メディアの果たす役割が極めて大きかった点です。新しい有権者たちはまるで催眠術のように候補者の名前を連呼するだけのテレビCMに洗脳されるのではなく、ブログで意見を交換しました。またFOXやCBSなどの巨大ネットワークのアナウンサーのコメントを鵜呑みにするのではなく、ユーチューブで候補者の様子(例えばヒラリーが泣きべそをかいた瞬間)を一次情報として目撃し、それを自分なりに咀嚼して自分の意見を形成しているわけです。
これらは愚かな投票者の姿というよりは、Informed voter(賢い投票者)の姿に近いと僕は感じます。
* * *
なお、僕は日本のことには詳しくありませんが、素地としては日本にも上記のような変化が起こる環境条件は整っている気がします。例えば日本の年金制度が破綻している問題については日本の若者が感じている不公平感はアメリカのそれと大して違いません。(強いて言えば日本の方が絶望感が大きいのかもしれませんね。)
それから「プロに任せていたら、たいへんなことになる!」という感覚は別に政治の世界だけではなく、ビジネスの世界だって十分に起こりうる現象だと思います。サブプライム問題の顛末は、「クウォンツに強い」筈の運用担当者の大半が、実は邱永漢の言うところの「おサルの電車」の猿に過ぎなかったことを証明したし、ソシエテ・ジェネラルの御粗末とか、汚染玩具や食品の安全の問題や地球温暖化現象に対する世論の盛り上がりなどはどれもWeb2.0の「くちごたえ」機能が消費者の意識を覚醒しているからこそこれほどまでに注目されたのだと僕は考えています。
僕を含めて、いまほどプロであることの真価を厳しく試されている時代は無いのではないでしょうか?。
[ 01:56 ]
[ 資源 ]
大手製鉄会社と鉄鉱石のサプライヤーとの間で行われていた今年の鉄鉱石供給契約交渉が妥結しました。新しい値決め価格は前年比+65%と過去2番目に高い上昇幅でした。
2005年 +71.5%
2006年 +19.0%
2007年 +9.5%
2008年 +65.0%
今回の交渉に先立ってBHPビリトンはリオチントに対して、CVRDはエクストラタに対して買収提案を出しており、鉄鉱石のサプライヤーの寡占はどんどん強まる様相を呈しています。この強迫的なムードの中で交渉が進められたわけですから、どうしても鉄鋼メーカーの方が立場が弱いです。2005年のときと同じように比較的「組みやすい」と思われた日本や韓国のメーカーとの交渉が先に妥結し、タフ・ネゴシエーターである中国が後回しにされている点も興味深いです。
今回の妥結内容は当然、鉄鉱石サプライヤー側の完全勝利であり、鉄鋼メーカーにとっては踏んだり蹴ったりの内容ですけど、株価の動きとしては逆に鉄鋼メーカーの株価は確りで、鉄鉱石サプライヤーの株価は軟調でした。これは鉄鋼メーカーの場合、危惧された悪材料が出尽くしたことに対する「ヤレヤレ」の買い、逆に鉄鉱石サプライヤーの方については好材料の出尽くしという理解で良いのではないでしょうか?。
2005年 +71.5%
2006年 +19.0%
2007年 +9.5%
2008年 +65.0%
今回の交渉に先立ってBHPビリトンはリオチントに対して、CVRDはエクストラタに対して買収提案を出しており、鉄鉱石のサプライヤーの寡占はどんどん強まる様相を呈しています。この強迫的なムードの中で交渉が進められたわけですから、どうしても鉄鋼メーカーの方が立場が弱いです。2005年のときと同じように比較的「組みやすい」と思われた日本や韓国のメーカーとの交渉が先に妥結し、タフ・ネゴシエーターである中国が後回しにされている点も興味深いです。
今回の妥結内容は当然、鉄鉱石サプライヤー側の完全勝利であり、鉄鋼メーカーにとっては踏んだり蹴ったりの内容ですけど、株価の動きとしては逆に鉄鋼メーカーの株価は確りで、鉄鉱石サプライヤーの株価は軟調でした。これは鉄鋼メーカーの場合、危惧された悪材料が出尽くしたことに対する「ヤレヤレ」の買い、逆に鉄鉱石サプライヤーの方については好材料の出尽くしという理解で良いのではないでしょうか?。
2008/02/16のBlog
[ 20:38 ]
[ 中国株 ]
イン・リー(YGE)が第4四半期決算を発表しています。
売上高: 1.992億ドル (コンセンサス1.82億ドル)
EPS: 17セント (コンセンサス19セント) = 但し、為替差損、税率が当初ガイダンスより多かった分を修正したEPSは22セント。
ガイダンス
08年通年売上高:9.69~10,2億ドル、予想9.2億ドル。
* * *
EPSの見かけ上の数字が低かったのは中国政府の法人税率変更に伴う一時的な税率のジャンプが含まれている。これを除けばポジティブ・サプライズだった。
今期の出荷は50.5メガワッツ、3Q07は45.5メガワッツだった。今期のASP(平均販売単価)は$3.86、3Q07は$3.70だった。
今期のグロスマージンは24.7%、3Q07は23.7%だった。
今年のポリシリコン消費予想の70%が既に手当て済み。
出荷先: スペイン50%、その他欧州20%、その他地域30%。
180マイクロン・ウエハーへの以降は2月から漸次実施。(それまでは200マイクロン)。
* * *
無難な内容だと思います。ポリシリコンの供給確保などの点で今期は大幅な進歩が見られました。金曜日に株価が▼12%下げたのは税率、為替差損のファクターを考慮しなかったオッチョコチョイな投資家の狼狽売り。買いチャンスだと思います。
売上高: 1.992億ドル (コンセンサス1.82億ドル)
EPS: 17セント (コンセンサス19セント) = 但し、為替差損、税率が当初ガイダンスより多かった分を修正したEPSは22セント。
ガイダンス
08年通年売上高:9.69~10,2億ドル、予想9.2億ドル。
* * *
EPSの見かけ上の数字が低かったのは中国政府の法人税率変更に伴う一時的な税率のジャンプが含まれている。これを除けばポジティブ・サプライズだった。
今期の出荷は50.5メガワッツ、3Q07は45.5メガワッツだった。今期のASP(平均販売単価)は$3.86、3Q07は$3.70だった。
今期のグロスマージンは24.7%、3Q07は23.7%だった。
今年のポリシリコン消費予想の70%が既に手当て済み。
出荷先: スペイン50%、その他欧州20%、その他地域30%。
180マイクロン・ウエハーへの以降は2月から漸次実施。(それまでは200マイクロン)。
* * *
無難な内容だと思います。ポリシリコンの供給確保などの点で今期は大幅な進歩が見られました。金曜日に株価が▼12%下げたのは税率、為替差損のファクターを考慮しなかったオッチョコチョイな投資家の狼狽売り。買いチャンスだと思います。
[ 10:53 ]
[ グローバライゼーション ]
バブルが弾けて以降の日本の商品やサービスというのは、残念ながら海外ではひところの神通力を失ってしまった感が否めません。
でもそんな中で圧倒的に支持されているものもあるんです。それはマンガであり、ゲームであり、雑貨であったりするわけです。それらの商品の多くは僕が「3つのヲ」と呼んでいる、Otaku、Okama、Ochikobore達によって創造されている場合が多いと思うのです。彼らは新しい時代の寵児であり、これからも世界的にみても競争力のあるモノをどんどん生み出せるでしょう。
日本の知的エリートがぜんぜん国際社会で勝負出来ていないのに(例:銀行業)、彼らは何故、成功しているのか?
僕はその鍵はEmotional Valueにあると思うんです。つまり彼らはEV値の極めて高い商品を創造する能力に長けている、、、だからこそそれが世界でウケているわけです。
これは(僕を含めて)所謂、「勝ち組」などとヨイショされてきた薄っぺらな日本のエリートにとっては正視に堪えない苦々しい現実ではないでしょうか?。
でもそんな中で圧倒的に支持されているものもあるんです。それはマンガであり、ゲームであり、雑貨であったりするわけです。それらの商品の多くは僕が「3つのヲ」と呼んでいる、Otaku、Okama、Ochikobore達によって創造されている場合が多いと思うのです。彼らは新しい時代の寵児であり、これからも世界的にみても競争力のあるモノをどんどん生み出せるでしょう。
日本の知的エリートがぜんぜん国際社会で勝負出来ていないのに(例:銀行業)、彼らは何故、成功しているのか?
僕はその鍵はEmotional Valueにあると思うんです。つまり彼らはEV値の極めて高い商品を創造する能力に長けている、、、だからこそそれが世界でウケているわけです。
これは(僕を含めて)所謂、「勝ち組」などとヨイショされてきた薄っぺらな日本のエリートにとっては正視に堪えない苦々しい現実ではないでしょうか?。
[ 10:16 ]
[ グローバライゼーション ]
表現者の時代はもう既に我々の身の回りで怒涛のように展開しています。
表現者の時代における成功者を測る尺度はEmotional Value(情緒価値)だと思います。
そう言ってもピンと来ない人が多いでしょうから、実例で示します。例えば僕の考える、Emotional Value値の高い商品は次のようなものです:
iPod
Wii
Mini(BMW)
Four Seasons Hotels
Virgin Atlantic
つまり或る商品を持つことの満足度はマイクロプロセッサーのクロック・スピードやエンジンの馬力やホテルの部屋の広さなどの従来の尺度だけではもはや把握しきれないのです。
若しクロック・スピードや搭載機能だけが問題なのであればデル・コンピューター(いまアメリカで一番安物になりつつある)とアップルのマックとの価格差はどう説明すれば良いのでしょうか?。
エモーショナルな商品というのは、情緒に流されてしまうので「エモーショナル=中身が無い」という考え方は間違っていると僕は思います。
ちゃんとしたクルマ、ちゃんとしたパソコンが作れるのは当たり前。これは当然、クリアしなければいけないハードルです。でもちゃんとしたパソコンだから売れるか?と言えば、世の中、そんなに甘くは無い。政治家も一緒です。ちゃんとした統治力があるだけではこれからの政治家は駄目だと僕は思う。
また、ユーザーが創るコンテンツも当然のこととしてEmotional Value値は高いです:
Facebook
Wikipedia
Blogs
Flickr
Youtube
ケータイ小説
などはいずれもEV値の高いサービスです。
表現者の時代における成功者を測る尺度はEmotional Value(情緒価値)だと思います。
そう言ってもピンと来ない人が多いでしょうから、実例で示します。例えば僕の考える、Emotional Value値の高い商品は次のようなものです:
iPod
Wii
Mini(BMW)
Four Seasons Hotels
Virgin Atlantic
つまり或る商品を持つことの満足度はマイクロプロセッサーのクロック・スピードやエンジンの馬力やホテルの部屋の広さなどの従来の尺度だけではもはや把握しきれないのです。
若しクロック・スピードや搭載機能だけが問題なのであればデル・コンピューター(いまアメリカで一番安物になりつつある)とアップルのマックとの価格差はどう説明すれば良いのでしょうか?。
エモーショナルな商品というのは、情緒に流されてしまうので「エモーショナル=中身が無い」という考え方は間違っていると僕は思います。
ちゃんとしたクルマ、ちゃんとしたパソコンが作れるのは当たり前。これは当然、クリアしなければいけないハードルです。でもちゃんとしたパソコンだから売れるか?と言えば、世の中、そんなに甘くは無い。政治家も一緒です。ちゃんとした統治力があるだけではこれからの政治家は駄目だと僕は思う。
また、ユーザーが創るコンテンツも当然のこととしてEmotional Value値は高いです:
Wikipedia
Blogs
Flickr
Youtube
ケータイ小説
などはいずれもEV値の高いサービスです。
2008/02/15のBlog
[ 11:42 ]
[ ゴールド ]
先日『新興国リアルタイム・ネット勉強会』で素材の話をした際に皆さんから「ゴールドは大丈夫なの?」というご質問を頂きました。
(なるほど、まぎらわしかったかな?)
そう思ったのでゴールドのアウトルックに関して特別に記事をアップしておきましたのでご興味のある方は読んでみて下さい。
繰り返しになりますけど僕はゴールドに関しては強気です。
それから金価格そのもの(=例えばETFのGLD)と金鉱株のどちらがお買い得か?という問題に関しては今めずらしいアービトラージの機会が至現している気がします。具体的には金価格の水準に比べて一部金鉱株がメチャクチャ割安になっているということです。なのでこの場面はETFではなく、割安放置されている一部の金鉱株を中心に攻めたいと考えています。
(なるほど、まぎらわしかったかな?)
そう思ったのでゴールドのアウトルックに関して特別に記事をアップしておきましたのでご興味のある方は読んでみて下さい。
繰り返しになりますけど僕はゴールドに関しては強気です。
それから金価格そのもの(=例えばETFのGLD)と金鉱株のどちらがお買い得か?という問題に関しては今めずらしいアービトラージの機会が至現している気がします。具体的には金価格の水準に比べて一部金鉱株がメチャクチャ割安になっているということです。なのでこの場面はETFではなく、割安放置されている一部の金鉱株を中心に攻めたいと考えています。
[ 08:17 ]
[ グローバライゼーション ]
ジョブスやオバマや小泉前首相などに共通する点はいずれも極めて優秀なオーレーター(話し手=表現者)であるという点ではないでしょうか?。
聞き手と瞬時にこころがつながる、、、そういう能力が今の時代はとても要求されている気がします。
これは何もスピーチに限らず、あらゆる生活の場面で既に起こり始めていることです。YoutubeなどのWeb2.0のツールはそういう表現者の時代にターボ・チャージをかける道具であるという風にも考えられると思うのです。
われわれがどんなに頑張っても例えば三桁×三桁の暗算が出来るインド人とかには勝てないと思うんです。
教育学のサー・ケン・ロビンソンが言うようにこれからの時代、「リテラシーも大事だけど、それよりクリエイティビティーの方が大事になる」という意味が最近、ようやくわかりはじめた気がします。
聞き手と瞬時にこころがつながる、、、そういう能力が今の時代はとても要求されている気がします。
これは何もスピーチに限らず、あらゆる生活の場面で既に起こり始めていることです。YoutubeなどのWeb2.0のツールはそういう表現者の時代にターボ・チャージをかける道具であるという風にも考えられると思うのです。
われわれがどんなに頑張っても例えば三桁×三桁の暗算が出来るインド人とかには勝てないと思うんです。
教育学のサー・ケン・ロビンソンが言うようにこれからの時代、「リテラシーも大事だけど、それよりクリエイティビティーの方が大事になる」という意味が最近、ようやくわかりはじめた気がします。
[ 07:58 ]
[ グローバライゼーション ]
こうしたコモディタイゼーションの流れに抗する、ひとつのやり方が、『金持ち父さん』のロバート・キヨサキの提唱した、「オーナーになる」という生き方です。つまり社員になるのではなく株主になれ、テナントになるのではなく、大家さんになれ、、、そういうビジネスのオーナーシップを通じて蓄財を実現してゆく生き方ですね。
しかしこの方法には根本的に間違っている点があります。それは「そうすれば皆がリッチになれる」というのは幻想に過ぎず、実際には「デマンド・カーヴの前半部分で乗った人=前期ベービー・ブーマー」は後から来る人が相場を押し上げてくれるのでそうやって蓄財出来るけど、後から来て高値を買わされる後期ベービー・ブーマーならびにベービー・バスト世代はこの方法ではリッチになれないという問題です。
最近、アメリカで起こっているサブプライム問題も、見方によってはこの「誰もがリッチに」という幻想を極限まで延長戦に持ち込もうとした咎めが出て、おかしなことになってしまったとも言えるわけです。
ナリッジ・ワーカーがどんどん「ただの労働者」に成り下がってゆく過程で、それではどんな人間が上に行けるのでしょうか?。
ダニエル・ピンクはこれからの時代はそういう雑多な情報をテキパキ加工、咀嚼した上で皆にわかりやすい形で再提示できるような人間がこれからは大事になるという意味のことを主張しています。そしてデザインとかストーリーとか同情するこころとか、そういう物が今後どんどん大切になってゆくと言っています。
そう考えてみれば、例えばアップルのスティーブ・ジョブスなんかはデザインやエモーショナルな商品を作ることにこだわっているし、前の日本の小泉首相なんかもわかりやすいひとこと(quip)で国民を納得させちゃうワザでは抜群でした。その意味では彼も「新人類」だったのかも知れない、、、。
しかしこの方法には根本的に間違っている点があります。それは「そうすれば皆がリッチになれる」というのは幻想に過ぎず、実際には「デマンド・カーヴの前半部分で乗った人=前期ベービー・ブーマー」は後から来る人が相場を押し上げてくれるのでそうやって蓄財出来るけど、後から来て高値を買わされる後期ベービー・ブーマーならびにベービー・バスト世代はこの方法ではリッチになれないという問題です。
最近、アメリカで起こっているサブプライム問題も、見方によってはこの「誰もがリッチに」という幻想を極限まで延長戦に持ち込もうとした咎めが出て、おかしなことになってしまったとも言えるわけです。
ナリッジ・ワーカーがどんどん「ただの労働者」に成り下がってゆく過程で、それではどんな人間が上に行けるのでしょうか?。
ダニエル・ピンクはこれからの時代はそういう雑多な情報をテキパキ加工、咀嚼した上で皆にわかりやすい形で再提示できるような人間がこれからは大事になるという意味のことを主張しています。そしてデザインとかストーリーとか同情するこころとか、そういう物が今後どんどん大切になってゆくと言っています。
そう考えてみれば、例えばアップルのスティーブ・ジョブスなんかはデザインやエモーショナルな商品を作ることにこだわっているし、前の日本の小泉首相なんかもわかりやすいひとこと(quip)で国民を納得させちゃうワザでは抜群でした。その意味では彼も「新人類」だったのかも知れない、、、。
[ 07:37 ]
[ グローバライゼーション ]
オバマ候補に批判的な人は「彼は聞き手を高揚させるようなメッセージだけを繰り返し、具体的な実績や経歴や政策の話には全然入って行かない」ことを指摘しています。その意味でオバマ候補の演説は主に聞き手の情緒に訴えるものであると言えるでしょう。
それでは何故オバマ候補のそういう掴みどころの無い、ムード重視の演説がこれほどまでにウケるのか?、、、
これは実は結構、根の深い問題だと僕は思うのです。
先ず第一に我々の生きる現代という社会はとても複雑だし、いろいろな利害が交錯しています。すると或るひとつの「正解」というものを提示しようと一生懸命努力してもどうしても一部の人間の気に入らない、或いは彼らを疎外してしまうような政策なり意見にならざるを得ないという事です。情報ひとつを例にとっても今はインターネットがあるので情報の収集のコストはガクンと下がっています。その分、相反するさまざまな情報がワンサと集まってしまって、それを咀嚼するちからの方が情報を丹念に集めるちからより重要になってくるわけです。すると全体を俯瞰して、大掴みに形勢を判断できる人間の方がコツコツ情報を集めて加工する人間より重宝されるようになるわけです。
別の言い方をすればそれは「知的労働者(ナリッジ・ワーカー)の時代」が曲がり角に差し掛かっていることを意味すると思うのです。もっと言えば1980年頃に日本がアメリカにどんどん鉄鋼を輸出したおかげで、クリーブランドとかベツレヘムの米国の製鉄所の従業員がどんどんレイオフされた、あの光景が今、弁護士や会計士や銀行マンやITスペシャリストなどの米国の知的労働者へも波及しているということです。これはナリッジ・ワーカーのコモディタイゼーションを意味します。そしてそういう仕事は海底ケーブルを通じて今、どんどんバンガロールに転出してしまっているのです。
日本の皆さんは多分知らないと思いますけど、つい先日までハリウッドの脚本家組合はストライキを敢行していました。『デスパレット・ハウスワイフ』などのテレビ・ドラマを制作している、創造的な仕事をしている筈の人達ですら、自動車工場の工員さんや鉄鋼メーカーの作業員さんと同じノリでピケを張っている光景、、、これには僕も深く考えさせられました。
その流れで言えば、例えば日本で今話題になっている「ハケン」さんですか?、これなんかもホワイトカラーの仕事のコモディタイゼーションのひとつの証のような気がするわけです。
それでは何故オバマ候補のそういう掴みどころの無い、ムード重視の演説がこれほどまでにウケるのか?、、、
これは実は結構、根の深い問題だと僕は思うのです。
先ず第一に我々の生きる現代という社会はとても複雑だし、いろいろな利害が交錯しています。すると或るひとつの「正解」というものを提示しようと一生懸命努力してもどうしても一部の人間の気に入らない、或いは彼らを疎外してしまうような政策なり意見にならざるを得ないという事です。情報ひとつを例にとっても今はインターネットがあるので情報の収集のコストはガクンと下がっています。その分、相反するさまざまな情報がワンサと集まってしまって、それを咀嚼するちからの方が情報を丹念に集めるちからより重要になってくるわけです。すると全体を俯瞰して、大掴みに形勢を判断できる人間の方がコツコツ情報を集めて加工する人間より重宝されるようになるわけです。
別の言い方をすればそれは「知的労働者(ナリッジ・ワーカー)の時代」が曲がり角に差し掛かっていることを意味すると思うのです。もっと言えば1980年頃に日本がアメリカにどんどん鉄鋼を輸出したおかげで、クリーブランドとかベツレヘムの米国の製鉄所の従業員がどんどんレイオフされた、あの光景が今、弁護士や会計士や銀行マンやITスペシャリストなどの米国の知的労働者へも波及しているということです。これはナリッジ・ワーカーのコモディタイゼーションを意味します。そしてそういう仕事は海底ケーブルを通じて今、どんどんバンガロールに転出してしまっているのです。
日本の皆さんは多分知らないと思いますけど、つい先日までハリウッドの脚本家組合はストライキを敢行していました。『デスパレット・ハウスワイフ』などのテレビ・ドラマを制作している、創造的な仕事をしている筈の人達ですら、自動車工場の工員さんや鉄鋼メーカーの作業員さんと同じノリでピケを張っている光景、、、これには僕も深く考えさせられました。
その流れで言えば、例えば日本で今話題になっている「ハケン」さんですか?、これなんかもホワイトカラーの仕事のコモディタイゼーションのひとつの証のような気がするわけです。
[ 07:18 ]
[ グローバライゼーション ]
では「具体的に何処にそのupheavalの証拠があるのだ?」と皆さん思うでしょうね。
そのひとつの例が民主党の大統領予備選挙です。皆さんもご承知のようにバラク・オバマ候補がいまとても勢いをつけはじめています。アメリカではヒラリー・クリントン候補は「ポリティシャン1.0」、バラク・オバマ候補は「ポリティシャン2.0」などと形容され、オバマ候補の新人類ぶりが若者や教養の高い層を中心に熱烈に支持されています。その一方でヒラリー・クリントン候補はベービー・ブーマー世代の既得権益の擁護者とみなされており、支持層を拡大できていません。
こうした違いは例えば両候補の支持者の選挙活動の展開方法にも如実に現れています。オバマ候補を支持するミュージシャンや俳優たちはオバマ候補の演説をリミックスしたミュージック・ビデオを作って支持を表明しています。これをYoutubeでガンガン流されたら、どんなにテレビ広告のスポットを流しても焼け石に水でしょうね。
これまで政治に余り関心の無かった若者が大挙して投票所に押しかけ、投票用紙が足らなくなって投票時間を延長するという州が続出していることからもこのムーブメントが尋常でないことを示唆していると思うのです。
そのひとつの例が民主党の大統領予備選挙です。皆さんもご承知のようにバラク・オバマ候補がいまとても勢いをつけはじめています。アメリカではヒラリー・クリントン候補は「ポリティシャン1.0」、バラク・オバマ候補は「ポリティシャン2.0」などと形容され、オバマ候補の新人類ぶりが若者や教養の高い層を中心に熱烈に支持されています。その一方でヒラリー・クリントン候補はベービー・ブーマー世代の既得権益の擁護者とみなされており、支持層を拡大できていません。
こうした違いは例えば両候補の支持者の選挙活動の展開方法にも如実に現れています。オバマ候補を支持するミュージシャンや俳優たちはオバマ候補の演説をリミックスしたミュージック・ビデオを作って支持を表明しています。これをYoutubeでガンガン流されたら、どんなにテレビ広告のスポットを流しても焼け石に水でしょうね。
これまで政治に余り関心の無かった若者が大挙して投票所に押しかけ、投票用紙が足らなくなって投票時間を延長するという州が続出していることからもこのムーブメントが尋常でないことを示唆していると思うのです。
[ 06:52 ]
[ グローバライゼーション ]
いまアメリカが大きく変わっています。
最近、よく目にするようになったコメントは:
「Move over Baby Boomers, your time is over!(邪魔なんだよ、あんたたち、ベービー・ブーマーさん達よ。)」
というものです。
日本からアメリカを眺めていると最近のアメリカで起こっている事は「アメリカの覇権の凋落だ」という風に映るかもしれません。この場合、気をつけないといけないのは日本人が意見交換するアメリカ人は今の米国の政治や実業界で実権を握っているシニアな人達が多いという点です。この人達はいま若い層からの「突き上げ」に遭っています。だから凋落しているのはアメリカそのものではなくて、今まで「持てる者」として君臨してきた「金持ち父さん」層なのです。
この状況は喩えて言えば1960年代の『いちご白書』や『サマー・オブ・ラブ』に匹敵するような世代間の巨大な地殻変動(upheaval)だと形容できるかも知れません。つまり若いムーブメントが、慢心して、怠惰で、既得権益にしがみついている中年ブーマーたちを内側から喰い潰しにかかっている、、、そういう構図なのです。
最近、よく目にするようになったコメントは:
「Move over Baby Boomers, your time is over!(邪魔なんだよ、あんたたち、ベービー・ブーマーさん達よ。)」
というものです。
日本からアメリカを眺めていると最近のアメリカで起こっている事は「アメリカの覇権の凋落だ」という風に映るかもしれません。この場合、気をつけないといけないのは日本人が意見交換するアメリカ人は今の米国の政治や実業界で実権を握っているシニアな人達が多いという点です。この人達はいま若い層からの「突き上げ」に遭っています。だから凋落しているのはアメリカそのものではなくて、今まで「持てる者」として君臨してきた「金持ち父さん」層なのです。
この状況は喩えて言えば1960年代の『いちご白書』や『サマー・オブ・ラブ』に匹敵するような世代間の巨大な地殻変動(upheaval)だと形容できるかも知れません。つまり若いムーブメントが、慢心して、怠惰で、既得権益にしがみついている中年ブーマーたちを内側から喰い潰しにかかっている、、、そういう構図なのです。
2008/02/14のBlog
[ 06:48 ]
[ 中国株 ]
バイドゥ(BIDU)の決算が出ました。
売上高:7800万ドル、コンセンサス7700万ドル
EPS(GAAPベース):87セント、コンセンサス71セント
ガイダンス
2008年第1四半期売上高:7310~7510万ドル、コンセンサス7700万ドル
* * *
無難な数字だと思います。2008年第1四半期のガイダンスが市場コンセンサスを下回っているのはこのところの中国の寒波で停電したりビジネスがスローダウンしたことを踏まえて保守的なガイダンスを出していることが影響していると思います。この第1四半期のストリート・コンセンサスの数字はそういう天候条件を勘案していない所謂、ステール・ナンバー(陳腐化した古い予想数字のこと)である可能性が高いため、ガイダンスがコンセンサスを下回るのは別に売り材料では無いと思います。
カンファレンス・コールは未だ聞いていません。
* * *
カンファレンス・コールの感想など
先ず売上高でそれほど事前予想を上回っていないのにEPSの数字がぶっちぎりに良かった理由は20セント程度のタックス・リベートが含まれているからです。従ってEPSの実際のアップサイドは殆どありませんでした。さらに日本の事業部での費用が当初ガイダンスより500万ドル程度少なく、決算の数字を作るため(?)に支出を調整した形跡があります。これらのことを勘案するとヘッドラインほどには良い決算では無いといえるでしょう。それを断った上でデータ・ポイントを見ると:
サーチ・マーケットシェア:72%←69%から
アベレージ・オンライン・カスタマー:15.5万人(+44%)
レヴェニュー・パー・オンライン・カスタマー:3700RMB(+48%)
と事業そのもののモメンタムは未だ確りしています。
売上高:7800万ドル、コンセンサス7700万ドル
EPS(GAAPベース):87セント、コンセンサス71セント
ガイダンス
2008年第1四半期売上高:7310~7510万ドル、コンセンサス7700万ドル
* * *
無難な数字だと思います。2008年第1四半期のガイダンスが市場コンセンサスを下回っているのはこのところの中国の寒波で停電したりビジネスがスローダウンしたことを踏まえて保守的なガイダンスを出していることが影響していると思います。この第1四半期のストリート・コンセンサスの数字はそういう天候条件を勘案していない所謂、ステール・ナンバー(陳腐化した古い予想数字のこと)である可能性が高いため、ガイダンスがコンセンサスを下回るのは別に売り材料では無いと思います。
カンファレンス・コールは未だ聞いていません。
* * *
カンファレンス・コールの感想など
先ず売上高でそれほど事前予想を上回っていないのにEPSの数字がぶっちぎりに良かった理由は20セント程度のタックス・リベートが含まれているからです。従ってEPSの実際のアップサイドは殆どありませんでした。さらに日本の事業部での費用が当初ガイダンスより500万ドル程度少なく、決算の数字を作るため(?)に支出を調整した形跡があります。これらのことを勘案するとヘッドラインほどには良い決算では無いといえるでしょう。それを断った上でデータ・ポイントを見ると:
サーチ・マーケットシェア:72%←69%から
アベレージ・オンライン・カスタマー:15.5万人(+44%)
レヴェニュー・パー・オンライン・カスタマー:3700RMB(+48%)
と事業そのもののモメンタムは未だ確りしています。
2008/02/13のBlog
[ 03:10 ]
[ アメリカ株 ]
今日ウォーレン・バフェットがMBIA、アムバック、FGICの3つのモノライン・インシュアラーが保有する8千億ドル相当のミュニ・ボンドをリインシュアー(再保険)する提案をこの3社に示したことが報じられました。これを受けてニューヨークの株式市場は高く始まっています。
しかし、、、
これは別にバフェットがお人よしだからやっていることではないと思うんです。
そもそもミュニというのは地方政府が出す債券ですから、殆どデフォルトしません。歴史的なデフォルト率は1%以下です。また、それらの地方政府はモノライン・インシュアラーよりそもそも信用度が高いところが多く、信用度の低いモノライン・インシュアラーが殆どデフォルトしない地方政府のストップ・ギャップになるという構図自体にどこか滑稽なものを感じるわけです。
でも慣習として(?→このトンマな仕組みは株の人間である僕には到底理解できません。債券畑の人がこれを読んでいたら教えてください。)それらのミュニにもインシュアランスが付いていないと債券を買わない人が多いのでしょうね。
つまりバフェットは本来、再保険をかける必要すら無いものに再保険を提供すると言っているわけで、これは今、自己資本比率を下げないように綱渡りを強いられているモノラインの連中の足許を見た、オポチュニスティック(だめもと)でプレデタリー(強奪的)な提案だと思うのです。
勿論、モノライン・インシュアラーは虎の子であるミュニをバフェットに進呈することで自己資本比率の改善にはなりますけど、それは「残りカス」だけを背負い込むゾンビー(生きる屍)会社になることを意味すると思うのです。
今日、アムバックやMBIAの株が急落したのはそのため。
しかし、、、
これは別にバフェットがお人よしだからやっていることではないと思うんです。
そもそもミュニというのは地方政府が出す債券ですから、殆どデフォルトしません。歴史的なデフォルト率は1%以下です。また、それらの地方政府はモノライン・インシュアラーよりそもそも信用度が高いところが多く、信用度の低いモノライン・インシュアラーが殆どデフォルトしない地方政府のストップ・ギャップになるという構図自体にどこか滑稽なものを感じるわけです。
でも慣習として(?→このトンマな仕組みは株の人間である僕には到底理解できません。債券畑の人がこれを読んでいたら教えてください。)それらのミュニにもインシュアランスが付いていないと債券を買わない人が多いのでしょうね。
つまりバフェットは本来、再保険をかける必要すら無いものに再保険を提供すると言っているわけで、これは今、自己資本比率を下げないように綱渡りを強いられているモノラインの連中の足許を見た、オポチュニスティック(だめもと)でプレデタリー(強奪的)な提案だと思うのです。
勿論、モノライン・インシュアラーは虎の子であるミュニをバフェットに進呈することで自己資本比率の改善にはなりますけど、それは「残りカス」だけを背負い込むゾンビー(生きる屍)会社になることを意味すると思うのです。
今日、アムバックやMBIAの株が急落したのはそのため。
2008/02/12のBlog
[ 20:24 ]