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いちカイにヤリ 投資世代(ロシア株、インド株、中国株、ブラジル株、ADR、BRICs)
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2008/05/26のBlog
今回はバルチック・ドライ指数に関する記事です。
2008/05/25のBlog
[ 23:22 ] [ 大統領選挙ウォッチ ]
民主党の大統領候補指名レースはとうとう最後まで戦うという線で行きそうですね。

「ここまで来たのなら、ヒラリーにも最後まで悔いの残らないように戦わせてあげたい」、僕など選挙戦をみているとそう思ってしまうのです。ヒラリーの緒戦の戦い方はハッキリ言ってサイテーだったけど、劣勢が明らかになってからの彼女の諦めない姿勢には好感を持ちました。

そのヒラリーですが「なぜもう諦めないのだ?」というマスコミの声に答えるインタビューの中で「ウチのダンナだって6月に劣勢をひっくり返したんだし、ボビー・ケネディーが暗殺されたのは6月だった」と失言してしまったんですね。

このボビー・ケネディーへの言及はヒラリーの側には他意は無かったと思うしマスコミは針小棒大に報道し過ぎだと思います。でも今の時期にボビー・ケネディーに言及するのは、それがどんなコンテクストであれ禁句だという事を重々わかっていながら、それが思わず口に出てしまったあたり、ヒラリーは疲れていますね。

(ユーチューブというメディアは被写体に気を抜く瞬間を一瞬たりとも与えてくれないので容赦ないですね。そこには大統領になる人間が維持すべきテンションがもうプッツンと切れてしまっていて、弛緩したものを感じます。)


今回の失言がテッド・ケネディー上院議員が脳腫瘍で入院(=今は退院中)したというニュースの直後に起こった事もヒラリーにとってはアンラッキーだったと思います。なぜなら若しテッド・ケネディーが政治家としてケネディー家の伝統を継承できなくなる日が来れば、バラク・オバマ候補がテッド・ケネディーの”嫡子”としてケネディー家の神話を引き継ぐというイメージが出来かかっていたタイミングだったからです。(言うまでも無くテッド・ケネディーやJFKの娘のキャロライン・ケネディーはオバマ候補を支持しています。)

若し「バラク・オバマ候補はケネディーの”嫡子”である」というイメージが完成した後にオバマ候補が大統領になったとしたら、それは投資家にとっても重要なイベントだと僕は思うのです。なぜならそのイメージはオバマ候補にユニークなpermission(許可証)を与えることになるからです

そのパーミッションとは何か?

それはつまり「大きな改革をして良い」という許可であり、「政治を変えて良い」という認可なわけです。

いま極論を恐れずに言えばアメリカの政治、ないしは経済運営というのは程度の差こそあれ、基本的には1980年代にレーガン大統領が打ち出した価値観というのを引き摺っており、現在も基本、そこから大きく逸脱していません。

でも若しオバマ候補が大統領に選ばれたら、彼はそのレーガン的な世界観からステップ・アウトするというユニークなマンデートを賦与されることを意味すると思うんです。

「それでは具体的にオバマ候補はどんな大統領になるのか?」という点ですが、これは僕にもイマイチ良く見えていません。でも既に見えている部分もあります。それは彼は:

1.ウォール街
2.テキサスのオイル・パッチ

などの産業資本からの影響力の埒外にあり、それらのspecial interest groupsからのプレッシャーを意に介さない大統領になるだろうという点です。(=これはここまでの選挙戦の彼のファンディング・ソースを見れば一目瞭然。)

ウォール街やダラス、ヒューストンの方を向かずに采配が揮えるということは大統領としての裁量の度合いはかなり広がるわけです。
2008/05/21のBlog
オンライン・ゲーム市場に関するレポートをUPしておきました。

中国の震災に対する弔意を表するということで、中国では全てのエンターテイメントを3日間自粛という措置が取られました。企業によっては(=例:パーフェクトワールド)それが新しいゲームのローンチ・スケジュールを狂わせてしまったところもあります。

また各社のHPも白黒(写真参照)になっているんです。

今回の出来事でシナなどのニュース・サイトは一段と重要性が認識されたと思います。逆にオンライン・ゲーム各社は折角の好決算の勢いをそがれてしまった観があります。

ただ、震災はいずれ復興するわけですから、ネトゲ業界の好ファンダメンタルズもいずれ評価されるだろうと思っています。




アグリアに新しいニュースがありません。監査法人が去年の決算の監査に入ったというニュースが出たきりで、それ以来、貝の様に口を閉ざしています。主幹事証券からもコメントはありません。

こういう展開になると次に起こりうる出あろうことを一応心配しておく必要があると思いますので、シナリオを考えておきます。

先ず期日(6月末だと思います)までにSECに決算書類(2007年会計報告)が提出できない場合、書類提出義務がdelinquentとなり、ティッカーの横に注意マークがつきます。そして暫くの猶予期間の後、上場廃止になります。

注意マークがついた時点で機関投資家はそのような銘柄をポートフォリオに入れておくことは社内のウケが悪いので皆、ぶん投げると思うんです。その場合、株価が1ドルを割る、、、、なんてことも可能性としては覚悟しないといけません。

株価が1ドルを割って一定期間低迷すると、今度はナスダックの上場基準に抵触しはじめると思うんです。

いずれにしても最後はピンクシート(スクリーンでの通常の電子取引ではなく、相対取引)になります。そうなると処分ひとつもままならない事になるわけです。

僕自身は過去に自分の持っている銘柄がピンクシート取引になった場合も何度かありますのでそうなっても「ドキッ」と驚かないですけど、それは米国で取引している上、証券会社に勤めていたという事で勝手がわかっているからそうなわけで、普通、一般の投資家は、やっぱりびびると思うんです。

まあ、そういう展開になれば現経営陣もいま守ろうとしているもの(=自分のエクイティー・ステイクの稀釈化)以上に大きいものを失うと思うんです。だから冷静に判断すればグダグダ内紛を続けているのではなく、サッサと示談した方が得にきまっています。

迅速な対応を期待したいですね。
2008/05/20のBlog
ザナイン(NCTY)が第1四半期決算を発表しています。

売上高:6270万ドル(コンセンサス5810万ドル)
EPS:46セント(コンセンサス32セント)

今回の決算から社長とCFOが新しい人になります。CFOは旅行中だったので社長のシャオウェイ・チェン(写真:CCTV、CDC、マッキンゼー)がカンファレンス・コールを仕切りました。元アナウンサー出身だけにトークは立て板に水を流すような感じでしたけど、財務の細部に関しては未だもうひとつといった印象でした。

以下はカンファレンス・コールでのディスカッション:

自社製作のゲームに注力している。現在のインハウス・デベロッパーは130人。目下の自社製作ゲームの期待作は『ジョイフル・ジャーニー・ウエスト』。今後は一年に2~3のペースでインハウスの新ゲームを出してゆく。

今期のグロスマージンは47%で、横這い。営業費用は急減している。『グラナド・エスパダ』を発表した際のセールス&マーケティング費用が今期は減ったこと、『ギルドウォーズ』のインペアメント・チャージ(売れ行き不振のゲームの取得簿価を損金計上して下げること)が無くなったのが貢献した。

営業マージンは26%だった。12月期は19%で去年の1Qは27%だった。

(29% 23% 29% ストックオプションを除いた数字。)


Q&A

WoWのACU 3月の数字は結構強かったのではないか?
地震のインパクトは?
2Qの見通し。


PCUの月々のブレイクダウンはしない。
『BC』のリアクションはポジティブでヘルシー。
1Qは普通チョッと季節的に弱いのだか今年は良かった。
2Qになってから1Mil.ユーザーを超えることが出来た。
地震については弊社に限らず全てのゲームのユーザー数が影響を受けているはず。
どのくらい急に戻ってくるかはわからない。
でも地震が起こる直前まではとても強い数字だった。
WoWは都会型のゲーム。

パイプラインのローンチ・プランに影響は出るのか?

「アトランティカ」をライセンシングした。今年後半。
もうひとつインハウスのゲームも今年後半。
地震そのものはローンチには関係ない。

『オーディション2』のローンチ・スケジュール
トレードマークの問題あるか?
『オーディション1』の顧客取れるか?


G10への投資でT3へのテクニカル・サポート出来る。
6月2日に上海にチームが来る。8月までには出す。
中国ではトレードマークを申請しても2年から3年は政府が認めない。
『オーディション1』はとても成功している。
カジュアル・ゲームではブランドがとても大切。
『オーディション2』では更に優れたコンテンツ、ムーブメントあり。
PWRD、オールフリー・モデル。アイテムもフリー。
『オーディション1』はPWRDに客を取られていない。パイが拡大している。

『FIFAオンライン』なぜディレイしている?

「1」から「2」へスウィッチしたのが一因。デベロップメント・チームがEAと協同している。
フィードバックはとてもポジティブ。パブリッシング・ライセンスを申請、まだ許可が下りていない。これが主因。PWRDのストラテジーはNCTYのストラテジーを変更することにはならない。数週間経つけど、『オーディション1』が悪影響を受けている様子はない。
PWRDと『オーディション1』での経験を良く観察し、良いところを取りたい。

2Nd エクスパンション・パック何時出る?
『SUN』なぜ良くない?


『ラス・オブ・ザ・リッチ・キング』は、まだ欧米でも出ていない。
でも同時ローンチか、すぐローンチが予想される。だからパブリッシング・ライセンスは前倒しで申請する。『BC』は既にフル・サーバー・キャパシティーになっている。だから新しいサーバーを追加しないといけない。『SUN』と『GE』がタフな1Qに成長したということは良い。コンテンツ・アップグレードを繰り返したことが良かった。ローカル・サイトのオープンも良かった。

ブリザードとの契約更新への懸念

『WoW』契約は6月09年エクスパイア。エクステンションのディスカッションは鋭意続行中。タイムテーブルなし。プロプライエタリー・デベロプメントは3つの都市でやっている。

成都のデベロップメント・センター大丈夫?。

問題なし。

中国のゲーム市場がコンペティティブになるにつれ、グランド・プロモーション(インターネット・カフェに行くこと)が増えている。2Qは新しいローンチは無いけど、販売促進費用は増える可能性がある。


エタノール株が動意付いています。

昨日の立会いではアヴェンティン・リニューアブルズ(上のチャート:AVR)は+25%、ヴェラサン(下のチャート:VSE)は+18%でした。

エタノール株が噴いた直接の理由はパシフィック・エタノール(PEIX)+60%が好決算を発表し、カンファレンス・コールの中で「零細業者が淘汰されつつあり、エタノール精製工場の乱立は今後収まる。従ってマージンは改善する」と発言したことが原因です。


エタノールについては前回の勉強会でも喋りましたし、『ダイヤモンド・ザイ・オンライン』への記事でも数回にわけて掲載中です。

僕がなぜエタノールに強気か?というと先ずエタノールはアメリカの消費者に既に現在、大きなコスト・セービングス、つまり恩恵をもたらしているからです。

エタノールが混ぜられなければ、ガソリン代は今頃、もっと高騰していたはずです。エタノールの卸売り価格とガソリンの卸売り価格の間には75セント以上の差があります。だから売る側、つまりブレンダーとしてはエタノールを目一杯混ぜた方が仕入れコストが安くなり、マージンが改善するのです。また仕入れコストが下がった分の一部は末端価格が比較的低く抑えられるという形で消費者にも恩恵をもたらしています。

今のところ米国の多くの州ではエタノールは10%までしか混ぜられません。でもE85(ブレンド率85%=特別のエンジンを必要とする)の場合、全米平均レギュラー・ガソリン価格$3.80に対して$3.18あたりで取引されています。つまりE85の方が60セント以上も安いわけです。

エタノールはレギュラー・ガソリンよりオクタン価が高いのでプレミアム・ガソリンを作る際のブレンド材料に使われます。ですから単にコストが安く押さえられるということ以上のマージン効果(プレミアム・ガソリンの方が高く売れるから)があるわけです。





2008/05/19のBlog
[ 21:52 ] [ マクロ・ストラテジー ]
アルゼンチンの国民が大挙してペソをドルに換金しているそうです。

過去2週間でアルゼンチンの政府は10億ドルにのぼる為替介入をし、ペソを買い支えたそうです。

アルゼンチンと言えばブラジルと並んでラテン・アメリカの代表的な農業国で、いまのような穀物相場のブームでは当然、潤っていないといけない国です。でもクリスティーナ・キチネル大統領の率いる政府は農業セクターに莫大な関税をかけるなどの政策でこの商機を逃してしまっています。アルゼンチンの農家はこの政策に反対してストを敢行しています。

右に掲げたのはIMFのデータによるインフレ率(年初の勉強会の資料として作成しました)ですけど、今は更に23%程度まで昂進しています。なお、アルゼンチンのインフレの公式統計はかなり操作されているというのがエコノミスト間でのコンセンサスになっており、実際のインフレ率は更に高い筈。
ところで若しアルゼンチンに通貨危機が来たら、僕はContagionがベトナムへ飛び火することを心配します。

その理由はベトナムも25%近いインフレに苦しんでいるからです。

もちろん、通貨を巡る状況はアルゼンチンとベトナムでは大違いです。ベトナムでは「ドン不足」という事が言われており、「ドルが余っている」というのが一般投資家の理解です。

本当にそうでしょうか?。

若し金融システムに対する不信感が強まれば、「ドン不足」など一瞬にして吹き飛ぶと僕は考えます。ポイントはベトナム国民や今ベトナムに投資している投資家は未だ通貨危機を経験したことの無い人が殆どだということです。

低迷するホーチミン市場が底入れする前提条件として一回、リパトリエーションが無事おこなえるのかどうか、ベトナムの金融システムが試されることが「通過儀礼」としてどうしても必要になるでしょう。
『ダイヤモンド・ザイ・オンライン』に新しい記事が掲載されました。

PS:掲載記事でもチョッと言及されているグーシャン(GU)ですけど、今、アメリカの投資家はディーゼルの市況の高騰に注目しています。とりわけ中国の震災復興需要でディーゼルが不足するのでは?という思惑が出ています。僕はこういう目先的なストーリーで付和雷同的に売り買いするのは邪道だと思うけど、、、もしかするとグーシャンの株価が跳ねるかも知れませんね。
[ 20:59 ] [ コミュニティー連絡事項 ]
新しいレポートがUPされています。
しかし金融に対して厳然たる規律を守り続けてきた、「プロ中のプロ」であるシャイロックはアントニオとのディールにおいて自分のルールを曲げてしまうんですね。

そのルールとは「あくまでもソロバン第一主義」ということです。

アントニオとのディールでは金利ではなく、1ポンドの肉というコラテラル(担保)を要求します。人肉など貰った者の立場からすればサカナの餌くらいにしか使い道は無いわけで、これは明らかにエモーションに任せて結んだ、不合理なディールなのです。

 * * *

『ベニスの商人』は反ユダヤ主義の見地からはとても「取り扱い注意」に属する、難しい劇です。「こういう劇は、そもそも上演すべきではない」という意見もあると思います。

確かにここで描かれているシャイロック像というのはとてもユダヤ人をネガティブに捉えていて、気の毒という気もします。

それではシェイクスピア自身はこの宗教上の偏見をどう考えていたのか?、、、その問題について息子の属していた地元のシェイクスピア劇団の主宰者のボブに聞いてみました。

彼の考えは「シェイクスピア自身のユダヤ人観は兎も角、シェイクスピアが『ベニスの商人』を構想したのは興行的成功を目論んだものであることに違いない」というものです。

彼によるとシェイクスピアが活躍した時代の初期にはロンドンにはクリストファー・マーロウという劇作家が居り、興行成績ではマーロウの方がいちはやく成功者としての地位を確立していたのだそうです。

そのマーロウが『マルタのユダヤ人』という台本を書いて、これが大ヒットしたのだそうです。『マルタのユダヤ人』ではユダヤ人が滑稽で卑しい存在として描かれており、これが当時の観客にバカ受けしたのを見てシェイクスピアは人種偏見という題材が観客をすこぶる鼓舞するテーマであるという印象を強く受けます。

その後、マーロウが若くして事故死(?)するとシェイクスピアはマーロウが手掛けたテーマというのを次々に模倣し(パクったというと言葉が悪いのですけど、台詞などでも極めて酷似したものが随所に出てくるのでボブに言わせると「無意識的にしろ、凄く影響されたことは事実」らしです)、作品として発表します。『ベニスの商人』はそうやって『マルタのユダヤ人』から7年後に上演されたわけです。

そう言うと何だか大シェイクスピアを貶したように聞こえるかも知れませんけど、それはボブによると当時のプロダクション・システムによるところが大きいのだそうです。

つまり当時は映画とかの娯楽がありませんでしたから芝居というのはとても重要なエンターティメントであり、膨大な量の新しい芝居がどんどん上演されました。役者さんによっては1ヶ月で20の違った芝居を演じたという記録もあります。つまり粗製乱造に近いわけです。ボブは「ちょうどいまのテレビ・ドラマみたいなもんだよ」と言っています。だから例えばリアリティーTVというフォーマットが成功すると次々類似のものが出るし、刑事モノとか救急治療室(ER)モノが受けるとなると皆、それを模倣するのと同じような感覚なのだそうです。

もちろん、そこはシェイクスピアのことですから『ベニスの商人』にも今日書いてきたようないろんな人間模様なり複数の交錯するサブプロット、観察みたいなものがてんこ盛りになっているわけです。でも「宗教の問題を取り上げる」という事に関してはシェイクスピアが「自分はこれを言いたい」という意見が最初にあってその題材が選ばれたのではなく、採算面での打算からあてがわれたテーマである可能性が強いということです。
だからシャイロックは享楽生活で散財したバッサリオに対して、友情からお金を融通するというアントニオのやり方には職業上の信条として許せないものを感じるわけです。つまりユダヤ人から金融業を取ってしまったら、後は何も残らない、、、そういう切迫感から謹厳な態度で交渉事に臨むわけです。

その場合、あくまでも大事なのはひとつひとつのディールのソロバン、つまり採算性であり、友情や同情の入る余地はありません。

一方、アントニオにしてみれば、シャイロックのそういう価値観は「紳士的」では無いし、「粗野」なわけです。

つまり『ベニスの商人』ではそういう二つの金融業を巡る価値観が激しく激突し、抗争するわけです。

 * * *

ここでチョッと脱線するけど、最近のソヴリン・ウエルス・ファンド(SWF)に対する一般人からの関心の高まりというものに僕の想いは飛ばざるを得ないんですね。つまり今の人は金利を取ってはいけないという所謂、イスラム金融を何か特別なものという風に捉え、それを異質なもの、ないしは遅れていると捉える場合もあるし、果ては何かの魂胆のある資金ではないか?と言う風に畏怖する人間すら出てくる始末。

でもここまで書いてきたようにクリスチャンがusuryを営むことを許されず、それをユダヤ人にアウトソースした時代もあったわけで、SWF脅威論とかには単なるファイナンスの手法としての差異以上の、宗教上の偏見とかを感じてしまうんですね。

(因みに僕はSWFとは過去20年来の付き合いですから大抵の方よりはそれらのファンドの在り方という事に関しては詳しいです。ひとことで言えば脅威論とかはナンセンス。)
しかし『ベニスの商人』の登場人物の中でもとりわけUnhappyなのがメインのキャラであるアントニオとシャイロックの2人なのです。

息子:「お金持ちってのは、そんなにUnhappyなものなの?」

僕:「そうだね、どんなにお金が手に入っても、「もっともっと」という風に欲が満たせない人だけが巨万の富を築けるという風に考えるひとも居るよ。」

息子:「シャイロックは、さしずめそのタイプだね。」

 * * *

数ある登場人物の中でアントニオとシャイロックの2人がとりわけUnhappyだという事は僕にとっては教訓的だと思うのです。なぜならこの2人はバンキング(金融業)を生業としているからです。

シェイクスピアの時代にはお金持ちのキリスト教徒にとってお金というのは融通するものではなく、あげるものでした。だから金利(Interest)を取ってお金を貸すという仕事は卑しい仕事で、異教徒(Infidel)のユダヤ人だけに任された職業だったのです。

もちろん、それは表向きの問題であって、キリスト教徒でもアントニオのように金融めいた仕事をする人は居ました。でもそれはあくまでもMerchants and bankersなのであり、その場合、実際にやっていることの殆どがファイナンス業でも表向きにはmerchant、つまり貿易という実業を営んでいるというフリをする必要があったのです。

もちろん、ユダヤ人であるシャイロックにはそういう気取った取繕いをする余地は無かったし、人々から見下されたusury(高利貸し)という業態だけが自分の存在し得るニッチだったわけです。

従って高利貸しには高利貸しなりの美意識というものがあり、シャイロックはそういう自分に課したプロとしてのdiscipline(規律)を堅持しながら業容を拡張してゆくのです。
まあそうは言っても16才というのは未だ半分子供ですから子供っぽい葛藤というのもあります。

同じ演劇部の上級生の女子生徒達からはうちの息子はゲイっぽいから、アントニオは「はまり役」だと言われたことを本人は少し気にしていたようです。家内にそれを相談して:

息子:「セーラとデヴンから、そう言われたんだけど、僕って同性愛者的に見られるのかな?」

こういうときの家内の意見というのはチョー屈託が無いのです。

家内:「それって、すごいじゃん。やったね、あなた。女の娘ってのは中性的なキャラにムチャクチャ熱を上げるものなのよ。だから徹底的に利用した方が勝ちよ。」

家内:「ルドルフォ・バレンチノもアラビアのローレンスもデビッド・ボウイも中性的なキャラだからこそ人気化したわけでしょ?。研究しなさい、そのへんの仕掛けを。」


 * * *

『ベニスの商人』に流れるもうひとつの根底的テーマは言うまでも無くお金の問題、そしてそれに絡んだ宗教の問題です。

『ベニスの商人』に登場するキャラに共通するのは、皆、お金というものが絡むことによってそれらの人の境遇が惨めで陰気なものになっているということです。例えば大富豪の資産を引き継いだポルシャは父の遺言によって自分の自由意思で結婚することを許されず、父の定めたテストに合格した相手だけと結婚できるという条件を課せられます。(有名な黄金と銀と鉛の3つの箱を求婚者に選ばせる試験のことです。)
上の息子はソフォモア(高校2年生=日本の高校1年生に相当)ですが、高校の演劇部に属しています。

きのうは『ベニスの商人』の公演の最終日でした。

公演終了後に一部の役者を舞台に呼び戻し、観客との間でQ&Aセッションが持たれました。

このくらいの年頃の子を持つ親の読者の方は察して頂けると思うんですけど、段々、親子の会話が難しくなる時期ですよね。

で、親の知らない思わぬ事実を知らされて「ぎゃふん」と面喰らうことも多々あります。
(前回の公演では息子の書いた脚本で家庭崩壊を描いた作品でしたけど、最後は厭なキャラの父親が殺されるというショッキングなエンディングでした。

観客とのQ&Aで演劇部を指導する先生が稽古の裏話を披露しました。息子は『ベニスの商人』のタイトル・キャラクターであるアントニオ(ユダヤ人の高利貸し、シャイロックに危うく胸の肉を1ポンド切り取られそうになる、例の主人公です)役を演じたわけですが、配役を言い渡された開口一番の質問が:

息子:「せんせい、アントニオは同性愛者として描くんですか?、それともフツーのキャラで行くんですか?」

先生:「そうね、今回はフツーのキャラで行こうか。でも同性愛者としての陰影が醸し出せれば、パフォーマンスに深みが出るわね。」

 * * *

『ベニスの商人』は過去にも何度かいろんな国の劇団のパフォーマンスを観たのですが、アントニオがゲイだという解釈に基づいてこの作品をプロデュースする手法があることは僕は不勉強にして知りませんでした。

(親バカかも知れないけど、最初の稽古のときそういう質問が出るというのは、「これって、チョッとすごいな」と感嘆してしまいました。)
2008/05/16のBlog
[ 09:56 ] [ マクロ・ストラテジー ]
唐突な話ですけど『徒然草』を読むと兼好は自分の生きている時代を「末世だ」という捉え方をしているます。

彼の人生観や美意識、自然観というものは物事のtransiency(はかなさ)というものがベースになっています。「末世だ」という観念があるからこそ、これらの感覚が研ぎ澄まされるわけです。

これは何も日本の古典文学に限らず、The end of the world.という考え方は西洋とかにもあります。

兼好が生きたのは確か1300年代だと思うけど、「末世」から既に700年も世界は続いているわけです。

つまり世界の終わりは美しいけど、、、世界はカンタンには終わってくれない。だから僕など毎回相場を間違え、ブザマな醜態を皆さんの前で晒しているわけです。

 * * *

そうは言いながら、例えばアル・ゴアの『不都合な真実』とかを見ると「あちゃ~っ。世界が終わりつつある!」と僕も焦ってしまいます。にんげん、いろいろ知ると知識が増えた分だけ世の中の見方がペシミスティックになります。

これは株の世界では「取り扱い注意」なメンタリティーです。

なぜなら、ちょうど投資家はブル相場の絶頂でカンカンの強気になるように、弱気相場の真ん中では全ての物事を悪い方、悪い方へと考えてしまう傾向が出るからです。

いまならさしずめ「世界はサブプライム問題で資本市場がでんぐり返っているから、景気は二度と良くなりっこない」とか、「ありゃまぁ!このインフレの酷さはどうだ!二度と物価は下がらない」とか、すぐそういう風に考えてしまうんです。

でも我々がつい最近経験した過去を振り返ってみただけでも、そういう考えが正しくないことは明白です。例えば9・11のテロでワールド・トレード・センターの2つのタワーが崩れたときには僕も「世の中は一体、どうなってしまうんだろう」と本当に肝を潰しました。あのときの衝撃にくらべれば、、、、SIVがどうのとかモノラインがどうのとか、、、「何ですか、それ?」って感じですよね。

大体、投資家というのは物忘れがひどすぎます。昔起こった、怖い事件は皆、きれいさっぱり忘れて、いつも「いまほど悪いときは無い」と宣言できる、、、、、その感覚が僕には到底納得できないわけです。

そういう僕だって物忘れはひどいです。だから忘れないようにひとつひとつの相場の事件はアタマに焼き付けるように心がけているんです

野次馬、、、って言うんですかね、僕は「或る会社が倒産した!」とかというニュースを聞くと、すぐオフィスを出て夢遊病者のようにその倒産した会社のビルの前まで行くんです。ドレクセル・バーナムが潰れたときはウォール・ストリートのドレクセルの旧本社の前まで仕事放り出して行ったし、エンロン事件の絡みで証拠隠滅を図ったアーサー・アンダーセンが潰れた日にもアヴェニュー・オブ・ザ・アメリカスのアーサーのNYオフィスの入っているビル(旧スミスバーニー・ビル)まで行って、プラカード持って行進しているアーサーの従業員で騒然としたロビーにズカズカ入っていきました。

そして暫くじっとそこに佇み、「なんでこうなっちゃったんだろう?」ということを自分なりに反芻し、その場のムードにどっぷりと浸ることにしているんです。

あ、山一が倒産した朝はたまたま日本に出張していたので朝一番に出勤してくる山一の社員のひとの表情を見ようと思って八丁堀(のあたりだったと記憶しているけど)の山一の本社の前まで駆けつけました。

山一の方々はみんなTVカメラから顔をそむけるようにして急ぎ足で中へ入っていきました。そんなその場の雰囲気を「ふう~っ」と胸いっぱいに吸い込んで、ムードに浸っていたら、テレビ局の人が:

「あの、失礼ですが、山一の関係者の方ですか?」

と街頭インタビューしてきました。

僕:「見えますか?、ボク、山一のにんげんに?」
アナウンサー:「なわけ無いですよね。失礼しました。」
(他のTVクルーに向き直って)「おい、違うってよ。他を当たろう!」

 * * *

僕がなぜこのような体感主義を主張するか?というと、不況の記憶、相場でヤラレた記憶、パニックの記憶、、、そういったものをきちんと整理してひとつひとつ自分のアタマに刻み込まないとにんげんは忘れやすい動物だから、次の予期せぬ事件に出くわしたとき、すぐ感情に任せて意見を決めてしまうからなのです

われわれがやらないといけないのはそうではなくて、物事のシークエンス(sequence=つまり順序)というものを冷静に見極めながら次におこるであろうことを予期(anticipate)しないと駄目だということです。

穀物の値段が上がれば農家はウハウハ儲かるんだから、もっとその不足している作物を次のシーズンに植えるにきまっています。

だから、いま我々が予期しないといけないのはインフレが一段と酷くなることではなく、ソフトランディングなのです。


 * * *

PS:石油ですか?、確かに石油は有限ですからチョッと話が違います。でも今ペトロブラスが発注しているウルトラ・ディープ・ウォーターのリグの数をかぞえれば、あなただってまんざら石油も有限ではないという気になりますよ。



[ 00:58 ] [ 中国株 ]
よく目を凝らして見ると、火星人来襲の片鱗があることに気付く今日このごろです。

例えば典型的な火星人銘柄であるKUNとかがミョーチクリンな動きをし始めている、、、。(この銘柄が良いですよ、と勧めているわけではありません。この株は癖の悪い株ですから避けること。くれぐれも勘違いのないように。)

いよいよ盆踊り大会の開幕か?!”#$%&、、、


中国の地震で被災された方々の写真とか見ると心が痛みます。
早く一人でも多くの方が救出されることを祈っています。

さて、その中国の地震なのですけど、災害を契機とする世論の転換を指摘することは不謹慎かも知れませんが、アメリカではこの災害をきっかけにして中国に対する評価がグ~ンと上がりました。その理由は中国政府の迅速な対応、世界に対するオープンな報道、地震が起きたらすぐにトップが現地入り直々に支援を指揮しているさま(ハリケーン・カトリーナのときにバケーションからなかなか帰らなかったどこかの国のリーダーとは、随分、違う初動です)、、、そういうのを見て、「おれたち、中国のことをボロクソに言ってたけど、、、ある意味、アメリカよりスゴイ!」というリスペクトの念が生まれているわけです。

NYタイムズとかWSJとか、普段中国に批判的で辛口なメディアもベタ褒めに褒めている。

こういう事は株には一見、関係ないようで、、、実は関係していると僕は思うんです。だからこそ、本国市場のモタモタを尻目にADRはビュンビュン値を飛ばしているわけ。

もちろん、大前提として業績がinsane(ビョーキなくらい)に良い!ということが必要なわけですけど、第1四半期の決算がどういう感じで出てきているかは過去の個々の銘柄のエントリーを読んでいただければわかると思うんです。

(皆さんは米国株の決算は余り追っていないと思うので比較のためにコメントすると、アメリカ企業の決算はとりこぼしがとても多いです。ADRとは対照的。)


中国株ADRブームですか?、、、こんなの序の口でしょ。


 * * *

火星人来襲への『傾向と対策』

ソーフー(SOHU)、グーシャン(GU),ヴィジョンチャイナ(VISN)などの先駆けした銘柄をラッキーにも持っていた人へ: 

→未だ売るのは早いです。粘ること。僕は一株も売ってません。

ソーフーに関しては、次の決算(2Q=発表は8月ごろ)がひとつの利食いの山場でしょう。

グーシャンに関しては次の決算(2Q=発表は8月ごろ)発表時に来年度の工場拡張計画が明らかにされるので、それ次第で身の振り方を決めます。

ヴィジョンチャイナ(VISN)に関しては稼働率がまだまだお話にならないくらい低いのでアップサイドは幾らでもあると思うんです。アホールド。

いまやらなければいけないこと: 

→とりあえず、ネトゲです。ネトゲは既に決算が出たところはどこも数字がビシビシに出ている、、、。なのでこれから買うならパーフェクト・ワールド(PWRD)とかザナイン(NCTY)とかを先ずしっかりモノにしたいと思っています。

信念が必要なシチュエーション:

→決算発表後、今日、押しているチャイナ・デジタルTV(STV)もフラフラ惑わされず、断固買いでOKです。決算は立派な数字なわけですから。

好決算が出たにもかかわらずメリルのアナリストがダウングレードしたので株価がモタモタしているホーム・イン(HMIN)なども迷わず買っていいと思います。




2008/05/15のBlog
今年の第3四半期にエクソンがブラジルのカリオカ油田(ペトロブラスが最近、巨大な発見を発表しています)に隣接する鉱区、「BM-S 22」の試掘を開始します。

僕の考えではエクソンが若し「BM-S 22」で石油を掘り当てたら、結構話題になると思うんです。その理由は:

1.エクソンは「BM-S 22」のリード・マネージャーであり(JVパートナーはシードリル、ヘス、ペトロブラス)、「大本営発表」でない情報が得られることを意味するから。

→ペトロブラスの「発表」が本当に凄いのかのひとつのコンファメーションになる。

2.エクソンの「BM-S 22」における生産のエコノミクス、ならびにロジスティクスにかんする考えを聞くことはペトロブラスの一連の油田発見の「本当の価値」を精査する際に貴重なセカンド・オピニオンを提供することになる。

などによります。

とりわけウルトラ・ディープ油井(海底3000メートル)の採算性に関してはまだまだ懐疑論が多いです。でもエクソンがいけると判断したのなら、恐ろしい勢いで設備投資、調達合戦が始まることはほぼ間違いないです。

現在世界で21あるウルトラ・ディープ油井向けリグのうち、17に関してペトロブラスはトゥピ油田向けとして徴発したい考えでネゴシエーション中です。



ウルトラペトラル(ULTR)がアナリスト・デーを催しました。以下はそのハイライト。

ブラジルにはアメリカの「ジョーンズ・アクト」に似た法律があり、石油探索作業ではブラジル船籍の船を優先的に使わないといけない法律がある。また、ブラジルで一隻建艦すると、ご褒美でもう一隻、「国内扱い」の枠を呉れる。だからブラジル国内で建艦された船を多く持っている会社はペトロブラスのビジネスを獲得する際有利。

ペトロブラスは向こう6年でPSVやリグのフリートを倍増する計画。

ウルトラペトラルは必ずこのビジネスを得られる。その理由はPSV子会社はブラジル籍だし、ブラジル国内で建艦しているから。ブラジルのPSV市場にはスポットのビジネスは無い。


北海油田でのPSVはスポット市場がある。ここは高度な市場であり、敷居が高い。

ウルトラペトラルは2010年までに12隻のPSVを投入する。今は6隻。

稼動状況の内訳:

ブラジル2隻
北海2隻
スポット(北海)1隻

ペトロブラスのビジネス・プランではひとつのリグに1.7隻のPSVが必要となる。150のリグが2010年までに計画されているから255隻のサービス船が本来なら必要。でも2010年までのPSVの建艦計画は113しかない。だから将来、PSVが逼迫する。

バラ積み船はいまロックインされてしまっている長期契約が切れるとレートが$29000(去年)から$57000(今年後半)へジャンプする。

河川のバージのビジネスにつぃては8%のキャパシティー追加が予定されている。従ってキャパシティーにも、価格にも余り変化はない。コストはちょっとアップしている。
現在の18.5Mil.のEBITDAが今後10%上がる程度。

オフショアのPSVのビジネスは稼動実績で言うと:

去年:4.7隻
今年:5.2隻

だから今年のキャパシティー増はほんの少し。でもデイ・レートは大幅に変わる。

ペトロブラス、カーギルが最大顧客。

大豆のボリュームはブラジルが大きいのでアルゼンチンがストしても大丈夫。

去年は夏まで降雨量は不自然ではなかったが突然旱魃になり河川の水位が下がった。今年もその意味ではわからない。15年サイクルで河川の水位が下がる。でも航行不能になるのは1年のうち3ヶ月だけ。その場合、鉄鉱石だけが影響受ける。なぜなら大豆は季節的にその頃には運び終わっているから。
シナ(ティッカー:SINA)の第1四半期決算が発表されました。

売上高:7130万ドル(コンセンサス6730万ドル)
EPS:33セント(但しノンGAAP、コンセンサスは27セント)

ガイダンス

第2四半期売上高;8800~9000万ドル(コンセンサス8156万ドル)

今期のオンライン広告は+51%成長。l

ヴァーティカルでは:

自動車
ファイナンス
不動産

業界に注力している。

この3つの