ニックネーム:   パスワード:
| MyDoblogトップ | Doblogポータル | Doblogガイド | ユーザ登録 | 使い方 | よくある質問 | ツールバー | サポート |
いちカイにヤリ 投資世代(ロシア株、インド株、中国株、ブラジル株、ADR、BRICs)
Blog
[ 総Blog数:2373件 ] [ このMyDoblogをブックマークする ] [ RSS0.91   RSS1.0   RSS2.0 ] [ ATOM ]
2008/08/05のBlog
[ 04:32 ] [ マクロ・ストラテジー ]
今日のNY市場では市況、素材、農業、インフラ関連株が暴落しました。

ポタッシ(ティッカー:POT) ▼10.4%
ペトロブラス(PBR) ▼5.09%
CVRD(RIO) ▼6.79%
モンサント(MON) ▼6.8%
サンコア(SU) ▼6.92%
マニトワーク(MTW)▼10.32%

などです。

原因は原油価格が反落したことによります。

今はアメリカのメキシコ湾岸は台風シーズンです。
普段なら台風が来るたびに原油価格は騰がります。
でも最近は「熱帯性低気圧発生!」のニュースにも反応しなくなってきています。
こういう風に普段反応していたニュースに反応しなくなるときというのは相場の転換点です。

昨夜の勉強会では:

「すでに食糧のインフレは完全に収束した。あとは石油だけだ。」

と申し上げました。(右上のスライド参照)

その原油も今日の値動きから判断すると、どうやらダウン・トレンド入りの展開になってきました。

原油価格は高値からかなり調整しましたけど、僕の考えでは米国のガソリン需要は戻ってこないと思います。その理由は米国全国平均のレギュラー・ガソリンの価格は$3.881で未だ殆ど下がっていないからです。

 ■ ■ ■

僕のいまの考え方はこうです。

①市況、素材、農業、インフラ株をどうする?

→目先はデッド・キャット・バウンス(=「死んだネコが跳ねる」という、チョッと残酷なウォール・ストリートの表現です)もあるかと思いますが、それが出直りの兆候だとは思わないで下さい。若し高い日があれば、そこは最後の外し場だと思います。これからシクリカル株のEPSは蒸発すると思いますから、PERが安いという理由では絶対に買わないで!。

②それではどのセクターへ行けば良い?

→今はなるべくポートフォリオをディフェンシブ(=守り)に固めて下さい。ディフェンシブの典型は日用品、飲料、薬品などのビジネスです。但し、、、

食品の場合は原料からなるべく遠く、消費者になるべく近い、食品の株を買ってください。なぜなら穀物の値段は急落していますから、コモディティーを作っているところはこれからは駄目だからです。逆に例えばシリアルのケロッグのような、パッケージド・フードの会社はOKです。

薬品に関してはアメリカの薬品株は(9周年講演会で喋ったように)大きな問題を抱えていますから避けて下さい。エマージング・マーケットの薬品株にはたいへん妙味があると思います。

③BRICs各国間での優劣は?

→いままで通りでいいです。具体的には:

1位 インド
2位 中国
3位 ロシア
4位 ブラジル

です。BRICs各国での利上げサイクルの終焉を視野に入れるべき時期が来ているわけですから、銀行、保険などの金利敏感株が良いです。通信も良いと思います。またヘルスケアは一押しです

逆に駄目なのはBRICsの資源、素材、インフラ関連です。このへんは山陽特殊製鋼が倒産したときのような不況が来る危険性がありますので、近寄らないで下さい。

④その他のアイデア

→一般論として資源国の株式、債券、通貨は避けるべきだと思います。とりわけ中東関連は近くバブルがはじけると思います。(僕の今年のショート・アイデアとして元旦に取り上げたマニトワークMTWは既に半値になっています。→ここから更に半値になるでしょう。)
2008/08/04のBlog
『ダイヤモンドZAiオンライン』に新しい記事がUPされています。
中国のマクロ政策転換に関する話題です。

ひとつ下の楽天証券の『新興国投資情報レポート』におけるインド株に関する記事と併せて読んで見てください。
[ 12:43 ] [ コミュニティー連絡事項 ]
楽天証券のコラム『新興国投資情報レポート』に新しい記事がUPされています。
2008/08/03のBlog
中国建設銀行の株式を上場当初から購入しておりますが、最近は株価がもみ合っています。オリンピック後の中国経済には陰りが見えてくるとの話はよっく聞きますが、このまま株式を保持してもよいかどうか、ご説明していただければ幸いに存じます。

→ご質問ありがとうございます。
中国建設銀行や中国工商銀行のファンダメンタルズについては明日の勉強会で詳述します。所謂、四大銀行の中では中国建設銀行が僕は一番内容的にはしっかりしていると思います。(その理由も明日述べます。)

これまで中国の銀行セクターがモタモタしていた理由は金利がどんどん上がっていたからだと思うんです。

でも利上げのサイクルは終わったと考えてほぼ間違いないと思います。

その意味ではいまの中国株はトレーディングのチャンスではないでしょうか?
(もちろん、長期保有でも良いわけですが。)

五輪の後は景気が減速するかもしれないというのは僕の懸念でもあります。

でも景気が減速するのと、株が下がるのは同義では無いのではないかしら?。

今までは景気が持ちこたえても株が下がってしまいました。

それはインフレが進行したからです。

今後、経済が若干冷えて、インフレ懸念が払拭されれば、株はラリーすると思うんです。

もちろん、原油価格がまたぞろどんどん騰がり始めたら、万事休すですけど。


このところのファニーとフレディについての言及を見ると、6月ごろまでの「金融危機は去った」というスタンスは撤回したという認識でいいでしょうか?

→ご質問ありがとうございます。
ファニーとフレディはアメリカにとって大事な企業です。
だからアメリカ政府はこれらの企業を倒産させないと思います。
実際、議会もいつもの悠長なペースとは打って変わったテキパキさで救済法を可決しました。

このため「アメリカの金融危機は去った」という認識で良いと思います。

これと住宅価格はまた別問題だと思います。

住宅価格は今年一杯、下がり続けるでしょう。

ただ、これも今後下げのペースが加速するようなら、来年早々にもボトムをつけるかも知れません。

その一方で米国経済全体の減速はだんだんハッキリしてきました。

それが中国の輸出セクターに与えるダメージもだんだんハッキリ見て取れるようになっています。

つまり世界経済はスタグフレーションというより、その後のスタグネーション(沈滞)の局面に移りつつあるというのが僕の認識です。

この認識がBRICs各国の投資家に広がれば、利上げサイクルの終焉ということになりますから:

アメリカはリセッション
BRICsはソフトランディング

という事が囃される時代がくるかも知れません。


インド株が下がり続けています。原油高~インフレ10%越え、シン政権への不安などなどの要因によりどこまで、いつまで落ち続けるのか。見極めのポイントはどこにあるのでしょうか?

→ご質問ありがとうございます。確かにインドは厳しいマクロ環境ですね。ただ、僕は目先は買いポイントだと思っているんです。もちろん長期投資でも良いですが、もっと気の短い人はトレーディングでもチャンスがあるかと思っています。

そう思う最大の理由は先月、国際機関投資家が30億ドル近くもインド株を処分したからなんです。

過去の経験則だとインド株式市場から、このようにまとまったリパトリエーション(資金の引き揚げ)があった翌月はしなやかに戻るケースが多かったです。

政治の面では米印原子力協力協定の進捗が気になります。これについては先週、IAEAは基本的にこの協定を支持するという意見を打ち出しています。

また、シン政権は野党から不信任決議案を突きつけられたのですが、予想より大差でこの決議に勝っています。

あとはアメリカの議会が米印原子力協力協定を批准する必要があります。これは米国大統領選挙との絡みで来年に持ち越されてしまうでしょうね。

インドでは来年、議会の総選挙があります。5月までに実施されないといけないのですけど、タイミングは未だきまっていないはずです。

さて、経済の方に話を移すとインドのGDP予想は0.5%程度引き下げられ、8%になっています。これは立派な数字だと思います。

インフレは卸売物価指数で+12%につっかける展開になっており、これは不安です。

BRICsの中ではインドだけが食品インフレの沈静化を見ていません。

ただ、世界的に食品インフレはピークアウトしつつありますから、インドもいずれOKになると思います。

それからインド・ルピーは、ひところは高値を更新していたのですけど、最近は落ち着いています。これは輸出型企業にとっては福音です。

株式のバリュエーションはぐっと下がりました。

今は割高感は解消されていると思います。

"2回目の参加です。前回は不具合で途中からしか、参加できなかったので、今回は全部、視聴させていただきたいです。
BRICS各国の年の後半の相場観について、説明していただけたら、幸いです。"


→コメントありがとうございます。
今回は間違いが無いように主催者側から確認のメールが行くようにすると聞いています。前回は不具合で大変失礼しました。
BRICsの見通しに関しては明日の勉強会で詳述しますので、そちらに譲ることにします。

ネットを通じてお会いできることを楽しみにしています。


さて、ETFに話を戻すと、僕はETFの日本に於ける普及は「そうカンタンにはおこらない」と考えています。

その理由はETFという商品が現在のエスタブリッシュメント(つまり証券会社や銀行や運用会社)に背を向ける商品だからです。

ETFの上場にはアンダーライティング(引き受け)というプロセスがありません。

すると証券会社にしてみれば引き受け手数料が入らないから、積極的にプッシュする旨味は無い商品なのです。

ETFはアクティブ運用のファンドマネージャーを「お払い箱」にします。

だから運用会社もETFについては好意的な意見を積極的に述べる人は居ないでしょう。

なぜならETFが成功すると運用会社は自分で自分の首を絞めることになりかねないからです。

これまでにアメリカに登場したETFで、一体、どんなものが成功したのか?、或いは事業としてのETFが軌道に乗るための要件といったものを考えてみたとき、少し面白いことに気が付くわけです。

なるほど、ETFというのは基本、インデックス・ファンドですからスケールが大きい方が有利です。

でも最もスケールが大きいパッシブ運用(=インデックス)の会社が、ETFでもちゃんと最大のマーケット・シェアを奪っているかといえば、、、それは必ずしもそうではない。

個人向けのインデックス投信ではヴァンガードという投信会社はリーダーですけど、ETFの世界ではヴァンガードはチョッと出遅れています。だからインデックス運用の世界でのブランドネームは、必ずしもETFでの成功を約束しません。

また、ETFでは重鎮的な存在のバークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)社も、個別の商品では常にナンバー・ワンというわけではないのです。

良い例が僕もしばしば言及するStreetTRACKS Gold Shares (GLD)という金のETFです。これはワールド・ゴールド・カウンシルがスポンサーになっています。

一方、BGIにはiShares COMEX Gold Trust(IAU)というETFがあるのですけど、規模的にはGLDの方が遥かに大きいです。

つまり、ETFを出した最初のときのマーケティングを如何に上手くやるかで、消費者の頭に残るようなキャンペーンを張らないとETFの成功は覚束ないわけです。

これはヘンな見方かもしれないし、科学的ではないけれど、僕は案外、ティッカー・シンボルのネーミングも関係しているのかなぁ?と思ってしまいます。皆に覚えてもらい易いティッカーは、やっぱり有利です。

考えてみればETFというのはインデックスをなぞるだけだから、運用の巧拙は関係ないわけで、すると最初からいきなり投資家のマインド・シェア(=印象に残ること)を獲得したETFはどんどん商いが増え、板が厚くなればNAV(そのファンドの純資産)と場でついている株価の乖離などもすくなくなると思うんです。

ETFが証券会社の営業網に乗らない商品であるということは、逆に言えばETFの存在をアピールすることに失敗すれば、どんなに有名な運用会社がそれを手掛けたとしても、そのファンドがテイクオフしないという危険性もあることを示唆しているように思うわけです。

この場合の「アピール」というのは従来の証券会社の営業努力とは、チョッと違って、むしろ歯磨き粉やボトル・ウォーターを宣伝するのに似たようなノリかなぁ?と思うんです。
その意味では例えばBGIなんかも結構、広告宣伝費を使いまくっているのじゃないかしら?。

つまりETFのマーケティングの主戦場は新聞・雑誌の広告であり、ネット上のポータル・アドでのバトル、、、、そういう気がするのです。

いま日本の証券界に立ち戻って考えてみると、この超低金利のご時勢にもかかわらず日本の家計の株式や投信保有率は僕の住んでいるアメリカなんかから比べると、とても低いのです。

「そりゃ、アメリカが異常なんだよ。」

まあ、そういう考え方もあるでしょう。僕も「そうかもしれないな、、、」とは思います。

でもそれと同時に日本国民の、証券会社などに対する信頼感がとても低いことを僕のように日本の外から日本を眺めている人間としては感じざるを得ないのも事実なんです。

「セールスマンに、いいようにされちゃうから、、、気をつけろ!」

つまり猜疑心ですよ。

これは僕も一応、金融界に身を置くものですから、とっても寂しいし、情けない思いがするのです。


日本に出張で行くたびごとに友人から聞くことは:

「あのさぁ、踏み上げさん、浦島太郎になってんじゃないの?
きょうびの日本の証券マンは個別株の話とか、しないよ。
むしろ、投信だね、投信。
だって、こっちのほうが遥かにオイシイからさ。
そこへゆくと株は駄目だね、手数料安いから。」


僕も株屋でしたから、そもそも株を語らない株屋というのが信じられないし、いくらこっちの方がオイシイからといって、セコセコ投信のハメコミだけに専念するなんて、僕には出来ない。

こうべを垂れながら、それでも皆、黙々と投信を売り続けているわけですよ。

その結果が『投資信託にだまされるな!』の竹川美奈子さんの本によると:

投信先進国の米国では販売手数料が無料(ノーロード)の投信が64.6%を占めているのに対し、日本ではたった7.2%に過ぎない

という無惨な状況になっているわけです。


つまり日本の証券界はアメリカの製薬業界と同じで「むしれる相手からむしる」ことだけを考えていて、マーケットのパイそのものを拡大しようという意欲はぜんぜん無いわけです。
ETFの話がつづいているわけだけど、ETFが証券界に与える本質的なダメージを説明するために、ここで少し脱線したいと思います。

今年の夏の両国国技館での投資セミナーで僕はアメリカの製薬会社のイマジネーションの欠如について喋りました。

世界には54億人も「潜在顧客」が居るのに、その新しいマーケットを視野に入れずにすでにお金をもっている顧客、つまり、むしれる相手から奪うというメンタリティーが如何にファイザーとかメルクとかイーライ・リリーなどの大手製薬会社のビジネス・モデルを歪めているかという話でした。

そこには「ひとびとのスマイルに投資する」という視点が欠けているという話をしたわけです。

製薬会社は営業マンを雇ってお医者さんに薬のプロモーションをします。だから販売促進費用がかかるわけです。僕の経験談ですが、ドットコム・バブルが弾けたとき、沢山の証券マンがリストラされたんですが、彼らの再就職先として人気があった業界が2つあるんです。

ひとつはモーゲジ・ブローカーです。

当時米国の住宅ローン業者はサブプライムという新しい商品を開発して、それをどんどんプッシュしていました。だから証券界で鍛えられたセールスマンは引く手あまただったのです。その後、サブプライムの強引な営業がどういう結末を迎えたかは、皆さんもよくご存知ですよね?。

さて、当時リストラされた証券マンを奪い合うように採用した業種というのが、実はもうひとつあるのです。それは製薬会社です。なぜなら製薬会社は自社のくすりをお医者さんに処方してもらうため、いろいろ付け届けとか、サービスをする必要があるからです。別に医学の知識なんて必要ないんです。むしろ知識なんて邪魔です。泥臭い営業が出来る元証券マンは理想の営業隊を構成できるわけです。

しかしそういうアメリカの製薬業界はいま、ジェネリック薬の登場などで根本的に商売のやり方を考え直さないといけない、抜き差しならない土壇場まで追い詰められているのです。

さて、僕が言いたいのは:

製薬会社にとってのジェネリック薬の登場



証券会社や銀行にとってのETFの登場

は、「結構、似ているものがあるな」と感ずる点です。



2008/08/02のBlog
さて、ここまで話してきたことは:


我々が投信買って、それが儲かった場合、「どこが良かったのか?」というのを調べてみると、利食いの大部分はそもそもマーケットが良かったからである場合が多い。

ならば、インデックス・ファンドやETFを買った方がアクティブ運用のファンドより良い。


という事でした。


ところがインデックス・ファンドとETFを比べると、インデックス・ファンドはやっぱりまだファンドのコストが高いんですね。

ETFの方がコストが安くなる理由は色々あるけれど、ひとつの理由は投信の場合、目論見書をひとりひとりの投資家に送付しないといけない義務が関係しています。

これだと印刷費や郵送料や事務の手間がいろいろかかるわけです。

これに対してETFは目論見書を送付する先はオーソライズド・パーティシパント(指定参加者)と呼ばれる金融機関(=普通は投資銀行です)とブローカー・ディーラー(=証券会社)にだけ送ればよいのであって、一般投資家にはプロダクト・ディスクリプション(商品の解説)と呼ばれるサマリーだけを送るだけでいいんです。

また、現物供出によるETFの資産追加ないしは資産償還メカニズムはファンドのポートフォリオを維持するための株式の売買コストなども低く抑えることが出来るわけです。

だからETFは投資信託よりも年間運用報酬のフィーを低く設定しているところが多いわけです。

それからファンドを購入したり、解約ないし売却する際、投信の場合、解約手数料が高いケースが多々あります。ETFだと株式を売り買いする手数料と基本は同じだと思います。

ここで問題になるのは大部分の投信や年金のファンド・マネージャーは実際は限りなく「隠れインデクサー」なのに、運用のフィーだけは「ふりかけごはん」のマージンを取っているという事なんです。

とりわけ米国株とか日本株などの、市場参加者が多く、あまねく調査され尽くした市場では「効率的市場」と言うんですか、要するに他人を出し抜いて特別な情報を入手できるチャンスは殆ど無いと言っても過言では無いでしょう。

この特別な情報のことを英語ではinformation advantageと言いますけど、そもそも効率的な、大きなマーケットではinformation advantageそのものが殆ど無いわけです。

そもそも存在しないアドバンテージ、つまり「有利さ」を売り物に、高いフィーをふっかけるというのは、だからおかしいわけです。

それだったら、「白いご飯だけ、ちょうだい。ふりかけは持参したのをポケットから出して自分でかけるから」という話になるわけです。インデックス・ファンドとか、インデックス・ファンドの変形であるETFというのは、つまり「白いご飯」なわけです。


それから、これは僕が世界の運用業界を見回した感想ですけど、世の中は:

「白いご飯なら、白いご飯だけ」
「ふりかけのりなら、ふりかけのりだけ」

と言う風に別々にキッチリ旗色を分けた商品が良く売れるようになっています

具体的には:

「白いご飯」派 → インデックス・ファンド、ETF

「ふりかけのり」派 → ヘッジファンド

というわけです。

なお、僕に言わせれば、このような分化は別に運用の世界だけでなく、われわれの身の回りの多くのことに既に起こっています。

たとえばユニクロとか無印良品とか、ありますよね?。

あれなんか「白いご飯」、つまりインデックス・ファンドと余り違わないノリなわけですよ。

つまりベーシックな服はユニクロで買う。

でも「ここだけは」と思う部分、例えばアクセサリーだけは凝るとかね。


さて、βがお茶碗にてんこもりになったお米、αがふりかけのりという比喩を使いましたけど、「やっぱりふりかけのりがかかているほうが、ごはんは美味しいよねっ!。」と感じる場合も多いでしょう。

だけどそのふりかけのりが古くなって、ネチネチしているおぞましいものなら、、、

ふりかけのりなんて無い方がマシな場合だってあるわけです。

その、「ふりかけのりは要らない」という立場がインデックス・ファンドだと思えば良い訳です。

投信や年金の運用の現場では「αをとるぞー!」という掛け声は威勢が良いですけど、実際には本気出してαをとりにゆこうとしている運用担当者は少ないです。

もし、すこしでも色気を出したら、上司から「おい、あんまりカッコつけた真似は止せよ」と釘を刺されるのがおちです。

すると運用担当者はせっせとアクティブ運用をしているように見せかけて、実はインデックスをなぞるような銘柄の組み合わせを陰では考えているのです。

(ファンドマネージャーの仕事の大部分は「いそがしいフリをする」ことです。)

これは何も日本の運用担当者だけがそういう習性を持っているのではなくて、世界中の運用担当者は大体、似たり寄ったりです。英語ではそういう行為をhugging the benchmarkと言います。

また、別の言い方ではそういう運用担当者の事をクロゼット・インデクサー(closet indexer)と呼んだりします。

クロゼット・インデクサーは「この銘柄のことは自分はよく研究していないけど、、、インデックスについてゆく為にはやっぱり欠かせないよね」と思う銘柄はどうしてもファンドに組み入れちゃうわけです。

そういう自分の意見も無しに、ただマーケットについてゆくだけのためにポートフォリオに突っ込んである銘柄のことをデッドウエイト(dead weight)と言います。つまり「おもし」ですよね。
ETFの話を始める前にポートフォリオの運用という事についてチョッと説明しておきたいんですね。

つまり「人は何故、プロのファンド・マネージャーにお金を預けるか?」という話だと思ってください。

まず我々個人の場合だと自分で個別銘柄を選択するか?それとも投資信託を買うか?という問題があります。

「投信にした方がいいかな~っ」と我々が感じる理由としては:

①いちおうプロの人に運用してもらったほうがいいんじゃないか? という考えや
②ファンドを買ったほうが分散したポートフォリオが持てるから

という動機から来ていると思うんです。

実際、投資信託は普通沢山の銘柄が組み込まれているから、個別の動き云々と言うよりは、マーケット全体の動きをなぞるような感じになりますよね?。

「だいたい、マーケット並みに取れればいいや」

とまあ、そういう発想です。この、マーケットと同じパフォーマンスということを難しい言葉ではベータ(β)と言います

いま、マーケットが仮に23%上昇したとして、或るファンドが24%上昇したとします。するとこのファンドのリターンはマーケットとほぼ一緒ですよね?(大体、現実の世界でもこれに似たような展開が多いです。まあ、必ずそうだとは限りませんが、、、)

すると、そのファンドが儲かったのはどうしてか?という理由を分析してみたら、、、その殆どの理由が「それはマーケットが騰がったからにきまってるじゃん」ということになるわけです。

こういう風にマーケットの騰げで説明がつくようなパフォーマンスは、つまりβなのです。

でもそれでは説明がつかない部分がありますよね?。それはたぶん、そのファンド・マネージャーの「腕前が良かったから」ということになると思うんだけど、つまりその「腕前の良し悪し」の部分のことを難しい言葉ではアルファ(α)と言うんです

ここで大事な点は我々がフツーに投信を買うとか、年金基金が運用会社にフツーにお金を預けると言った場合、彼らの期待している成績というのは「マーケットに毛の生えた程度」、つまりβなのです。

これを食事に喩えるとβはお茶碗にこんもり盛られたホカホカのお米です。αはふりかけのり程度です。
最近、僕は ETFひろばというブログをはじめました。

「踏み上げの野郎、また何馬鹿な事、考えてんだ。」

と思った方も多いと察します。

僕がETFひろばをはじめたのは、ある閃きがあったからです。

いや、デジャ・ヴー(既視感)を感じたからと言った方が正確かもしれません。

その 既視感とは、401(k)が最初に出てきたときです。

日本では401(k)の成功は限定的ですが、アメリカでは401(k)は運用会社の命運を大きく左右する、極めて巨大な変化でした。

それで日本からもアメリカの401(k)が一体、どうなっているのかを勉強しに、投信会社のえらいさんとかがしょっちゅう視察に来ました。

あのときの「こりゃ、ひょっとすると大変な事が起こるかも知れないぞ」という漠然とした期待、、、あれと同種の「空気」を感じたわけです。

但し、当時はギョーカイの人間は401(k)のもたらすビジネス・チャンス、つまりUPサイドにワクワクしていました。今回は主にDOWNサイド、つまりETFがギョーカイに対してもたらす「災い」というものに関して、漠とした不安がくすぶっているのを感じたんです。

ここで急いで付け加えるとギョーカイの人間にとっての「災い」というのは、我々個人投資家の視点からすれば「福音」なのです。

(いいのかな?こんな事、書いちゃって。金融機関の人達から袋叩きに遭わなきゃいいけど、、、)

[ 06:15 ] [ コミュニティー連絡事項 ]
いちカイきゃすと

→いちばんカジュアルな話題。(ポッドキャストだよ~ん。)


ETFひろば

→ETFに関するフォーラム。(どんどん質問してね。)


『新興国投資情報レポート』楽天証券HP内

→誰でも読めるよ。(まじめだよ。)

『ダイヤモンドZAiオンライン』

→銘柄のことについて、一番自由に書ける場所だよ。

いちカイにヤリ

→本家本元だよ。

『新興国リアルタイム・ネット勉強会』楽天証券HP内

→いちばんたいせつな交流の場だよ。
2008/08/01のBlog
"・先日、ブログでTCM(トン・ジ・タン)に関するコメントを拝読しました。私の場合もTCMを大量に保有(平均購入単価約9ドル)しており、現在の株価に売れに売れず、広瀬さんのコメントにあるように、もはや以前のようにはTCMに楽観的な見通しももてず、買い続けることもできないまま、動かない株価を眺める毎日です。なさけない質問で恐縮ですが、広瀬さんなら、こういう時どうなさるかをアドバイス頂けないでしょうか?買い続けられるでしょうか? あくまで自己責任であることは承知しておりますので、居酒屋で友だちにアドバイスしてあげるように気楽にひと言頂けたら幸いです。
 私も早く「投資世代」の一員として恥ずかしくないよう、もっと勉強していきたいと思っています。今回もどうぞよろしくお願い申し上げます。
"

→ご質問ありがとうございます。トン・ジ・タンですけど若しご迷惑がかかったら、ごめんなさい。

僕もこの株はポートフォリオに入っています。全然売る気は無いし、そろそろ買い増そうと考えていたところです。

おそらく中国企業多しと言えども、今年の冬の豪雪と四川省の大地震という二つの災害でバッチリと被害を受けたという点では、このTCMほど見事にアンラッキーな株も無いんじゃないですか?。

過去の決算が悪かった主な理由はそれです。

加えて主力薬、シェンリン・グーバオの原料であるイカリソウという薬草が「精力絶倫になる」という噂が出て乱獲され、原料不足に陥るピンチに立たされました。

TCMは自社でイカリソウの栽培を始めるので、原料の安定供給の問題はいずれ解決します。また地震で停止していた工場は復旧しています。

シェンリン・グーバオは骨粗しょう症の薬ですけど、これは典型的な老人の罹る病気で、冬が寒いと関節が痛みすぎてお薬を買いにゆくことも億劫になるんですね。今年の冬、豪雪が「逆効果」だった理由はそのへんにあります。

でも中・長期で見れば中国の人口動態は今後どんどん高齢化するわけだし、骨粗しょう症の薬はシェンリン・グーバオが圧倒的な存在です。シェンリン・グーバオは中国政府の公式薬価リストにも記載されている薬で国の保険で払い戻しがききます。

それらのことを総合すると今は辛抱して持っておくべき株だと思うのです。


ギリシャのコカ・コーラ・ヘレニック・ボトリング(CCH)の株価が低迷しています。

同社は6月の13日に今年のEPSガイダンスを引き下げています。
業績予想を下方修正した理由は:

①原油価格の高騰でペットボトルのコストも上昇した
②ボリューム成長が東欧などの景気減速でこれまでの+7%から+6%へ下方修正された

という2つの原因によります。

清涼飲料のビジネスは普通、余り業績がブレないのでたまにこの手の会社が悪決算を出すと投資家はとても驚き、過剰反応するケースがあるんですね。CCH株もこの業績下方修正のニュースが出た日は▼25%くらい株価が下がりました。

でも、、、、


そろそろ拾いはじめて良いと思うんです。なぜなら原油価格が沈静化すればペットボトルのコストも下がるだろうし、欧州でのボリューム成長が減ったと言っても、たった1%のことで、これは例えばロシアなどの消費が強ければすぐにでも挽回できると思うからです。

[ 02:00 ] [ コミュニティー連絡事項 ]
『ETFひろば』 やってるよ。
2008/07/31のBlog
靴とか洋服とか家電製品とかの商品を扱っている商売の人にとって、今は今年のクリスマス戦略を決めないといけない、とても大事な時期です。

でも肝心のアメリカ経済の見通しはとても不透明です。

そこで中国のアメリカに対する輸出が今年の後半はどうなるか?ということに関する、幾つかのアネクドート(聞き伝え話)を紹介します。

先ずコンテナ船のアウトソーシングの業者であるダナオス(=僕はとても見識のある経営陣だと思っています)の先の決算カンファレンス・コールはとても興味深かったです。

ダナオス曰く:

「太平洋航路のコンテナ船需要は去年までは二桁成長だったけど、今は前年比▼2~3%くらいで推移している。」

それと需要が落ち込んでいるので船会社は皆、「スロー・スティーミング」と呼ばれる運航方法で燃料を節約しているのだそうです。

「スロー・スティーミング」というのはわざとノロノロ運航するやり方です。

面白いなと思ったのは、電気式モーターでスクリューを回しているコンテナ船についてはスロー・スティーミングが上手く出来るのだけど、「旧式なボイラーの船だとそういう微調整がなかなか出来ず、効率が悪い」と経営陣が言っていた点です。

「ギョーカイ全体がスロー・スティーミングしはじめたら、、、、配船計画や新規の建造(=増やす必要が出る)のプランを見直ししないといけない、、、、」

そんな事を心配するほど、スロー・スティーミングが流行しているのだそうです。


 ■ ■ ■

別の話題ですけど、ラスベガスで靴の見本市が今開かれているのですけど、今年は見本市の観客動員数がとても少なかったらしいです。

閑散。

また、出展したベンダーの多くも「もう来年は来ない」と宣言するところが続出。

このあたりにも今の消費セクターの苦しさを感じました。
申し込みの締め切りが近くなりました。手続きはお早めに。

『新興国リアルタイム・ネット勉強会』第12回 ~ 新興国の大型株を点検する ガスプロム、中国移動、中国工商銀行、ペトロチャイナ、ペトロブラス、中国建設銀行、CVRDなどの近況」は以下の要領で開催されます:

開催日:8月4日(月)
時間:20:00~21:30
申し込み期間:7月16日(水)~7月31日(木)まで
申し込み方法:リンクを参照して下さい

今回の勉強会ではBRICsの大型株を点検します。銘柄の選択方法は時価総額の大きい順に並べて、一番大きい企業から順番に見てゆくという単純な方法を採りました。普段、僕が言及することの多いADRに混じって、ADRの無い銘柄も入っていますがそれらについては馴染みがないと思いますからとりわけ詳細に解説したいと思います。


 * * *

勉強会は無料ですが参加するためには楽天証券に口座開設が必要です。

サウジのアル・ワリード王子が10億万長者になり、踏み上げがエッチなカタログに埋もれる話


現在のアメリカの金融セクターを巡る状況は当時の状況に大体、似ています。
当時、アル・ワリード王子のシティへの出資に懐疑的な意見を述べる「識者」が後を絶たなかったことをつけ加えておきます。

2008/07/30のBlog