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Marunouchi Online Daily Column
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2008/09/06のBlog
「リーダーの人柄でショッピングセンターはよみがえる」

岩手県北上市・旧江釣子村(えづりこむら)にあるショピングセンター(SC)江釣子パルを訪ねました。同SCは村の商業者を中心に協同組合を結成。国から中小商業者を活性化するための高度化資金を調達し建設費用にあて、核店舗としてジャスコを誘致して今から約27年前に開業しました。一般に協同組合形式で運営するSCは時間経過ともに、店舗が陳腐化し、10年を経過した頃には破たんもしくは閉鎖に近い状態になるなど、成功事例が皆無と言っていいほどでした。ところが江釣子パルでは5年に一回、店舗を入れ替えることで、テナントの鮮度を維持し、顧客ニーズに対応してきました。文字で書くと、ごく当たり前のことなのですが、苦労をともにしてきた協同組合員の店主に対し、顧客ニーズにマッチしなくなったからといって、いきなりSCから「退店せよ」とは言いづらいものです。ただ、商店街が衰退した原因の一つは消費者ニーズが変化したにも関わらず、店は変わらなかったため、だんだんと客離れが起き、最後はシャッター通りとなりゴーストタウンになりました。SC全体の”店舗鮮度”を保ち、お客が「行きたい」と感じるSCであり続けるためには、協同組合のリーダーが、ニーズにマッチしない店舗に対し、退去勧告を出し、新たなニーズにマッチしたテナントを誘致することなんです。今までも協同組合形式のSCはいくつか作られました。しかし、SCのリーダーは仲間内で憎まれるのがいやで、テナント入れ替えを行わなかった結果、ゴーストタウンになりました。では、江釣子ではなぜ、リーダーが意を決して退去を言えたのでしょうか?それはリーダーが最も汗をかき、動いていたからです。「リーダーが言うのであれば、しょうがない」。そんな人徳があったからこそ今の繁栄があるのです。協同組合形式のSCが成功するポイントはやはり、リーダーの人柄ではないでしょうか。

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2008/09/02のBlog
「スーパーマーケットの役割はいいモノを安く売ることである」

東京都足立区にイトーヨーカ堂の低価格業態ザ・プライスが復活しました。復活というのは、以前にもザ・プライス業態を展開していたのですが、消費者のラグジュアリーなニーズに対応するため同業態を閉鎖。そして、物価高により低価格志向が強まった今、再度、出店に至ったようです。ザ・プライスでは食品を中心に約1万6千点となっており、通常のイトーヨーカ堂と比べアイテム数を約30%絞り込み、地域の消費者が本当に必要とする商品だけを品揃えしています。当然、在庫コストも低減するため、イトーヨーカ堂よりもナショナルブランドの商品が1割から3割安で販売されています。オープンしてからまだ4日ほどですが、人気は上々です。今後、大手スーパーマーケットチェーンでは原点回帰するのではないかと感じます。というのは、スーパーマーケットという業態は消費者にいいモノを安く売るために開発されたものです。ところがこの10年、スーパーマーケット間の競争が激しくなると、スーパーマーケット各社は消費者がより快適な空間でショッピングを楽しめるよう、ハイグレードな店づくりを進めました。最近では百貨店のように接客に重きを置いた売場となり、セルフサービスで店員さんに気兼ねすることなくショッピングできるという本来のスーパーマーケットの「よさ」が失われてきていました。まさに「サービスメタボリック」、過剰サービスです。接客をすれば消費者が喜ぶというのは、売り手が勝手に考える妄想ではないでしょうか?そもそもスーパーマーケットで購入する食料品や実用衣料品は定番、すなわち買う人は決まったモノを買う傾向が強いので接客など不要だと思いませんか?それよりも、いつもお客が買うモノを徹底的に安く販売する仕組みをつくることこそが、本来のスーパーマーケットの役割ではないでしょうか? ザ・プライスの安さ、今後も増えることを期待したいです。

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2008/09/01のBlog
「100円ショップのグッズで命を守る」

防災の日が近づいてくると万が一に備えて、防災用品をチェックするようにしています。阪神淡路大震災以降、ちょっとした揺れに関しても敏感になったせいか、一通り、防災グッズを揃えているのですが、非常食など消費期限が切れたり、使わないことによって逆にいたんでしまっているものも少なくありません。それって、けっこうもったいないですよね。また、ホームセンターなどで、防災用品を買おうと思うと、一般の商品よりも長持ちする、頑丈なモデルということで、意外と値段が張るんです。そこで我が家では100円ショップにて防災グッズを揃えるようにしています。100円だからといって、防災の役に立たないかというと、まずは、情報収集ツールのラジオ。足元を照らす懐中電灯。電気系の防災グッズはいずれも電池別売りですが、それでも100円ですからお買い得です。閉じ込められた際、自身の存在を周りに知らせるホイッスル(笛)もあると便利です。「助けて!」と叫ぶのも体力を要します。そんな時、笛をを吹くと体力をあまり使うことなく安否を知らせることができます。小ぶりなものでもOKなので、レジャーシートもあると便利です。床に敷いたり、寒い時には体に巻きつけるなど、災害時には必需品です。使い捨てライターは懐中電灯代りになりますし、火をつける際にも当然使います。枕元には必ず底の厚いスリッパを用意することをおすすめします。室内にあるガラス製品が割れた場合、周囲に破片が飛び散るわけですが、そんな時、底が厚いスリッパがあると、素早く避難できるので必需品です。ちなみに軍手はホームセンターが、またペットボトルの水やレトルトカレー、プライベートブランドのカップ麺などはスーパーマーケットがお得です。いずれも100円以下で買えることが多いです。100円ショップやスーパーマーケットなどを活用し、お金をかけずに災害予防をしたいものですね。

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2008/08/23のBlog
「大手流通業では産地との直接取引を強化している」

お盆の真っただ中の8月17日、日本の水産流通において画期的な出来事が起こりました。大手GMSイオンと漁業生産者の団体であるJFしまねが直接取引を開始しました。直接取引とは漁港で水揚げされた鮮魚類をすべて小売店が買い上げ、当日、もしくは翌日、店頭にて販売するというものです。今回は松江市近郊の加賀、多古、塩津、大社の4つの漁港で水揚げされた鮮魚類をすべてイオンが買い上げ、山陰、関西、中部地区の約80の店舗にて販売しました。通常の水産流通では水揚げされた鮮魚類は産地卸を経由し、築地などの消費地卸に送られてから、小売店、消費者に届きます。一般に漁業生産者、すなわち漁師さんの手取りは小売価格の約24%、例えばスーパー店頭で400円で売られている鮮魚の場合、漁師さんは約96円の手取りになります。命がけで魚をとっても、100円以下しか収入になりません。では残りの約300円はというと、産地並びに消費地の卸売業者のマージンと物流コストです。直接取引により、物流コストはかかるものの、卸売業者のマージンが支払われないため、その分、漁師さんの手取りが増えます。イオンでの鮮魚店頭価格は従来の取引形態の場合とほぼ同じですが、今回の直接取引の目的は店頭価格を下げるというよりも、漁師さんの経営を安定させることでした。というのも、原油高等の上昇にも関わらず、そのコストを事実上、漁師さんが負担していました。ただでさえ、手取りが少ないため、原油代の高騰分を負担すると、利益はゼロどころか赤字になります。このままでは漁に出る人がいなくなり、店頭から近海ものの鮮魚類が消える可能性もあります。そこで、イオンはJFしまねとタッグを組み、直接取引に取り組みました。もちろん卸売業者を通らないので、鮮度は抜群です!漁師さんも消費者も喜ぶ直接取引、今後の拡大が期待されますね。

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2008/08/15のBlog
「大型店の経営資源を活かし、商店街全体を活性化する」

8月12日、神奈川県横須賀市にGMSのジャスコを核店舗とするイオン横須賀久里浜ショッピングセンターが開業しました。地域に密着した、お客さまの“リビングサポーター”をコンセプトにジャスコを中心に飲食・サービスなど26の専門店が出店しています。同SCは国道134号線に面しており、自動車での来店アクセスが便利なだけでなく、京浜急行電鉄・JR横須賀線、久里浜駅から徒歩約5分~7分圏内に位置し、電車・バスでのアクセスも良好です。一般に大規模小売店が出店するとなると地元商店街は自店の売上が減少する恐れがあるということで、出店に反対するものですが、ここ久里浜では反対しませんでした。というのも、京浜急行の久里浜駅からイオンに行くためには地元商店街を通過するのが一番の近道なんです。つまり、イオンができたことにより、商店街の店舗の店前通行客数は開店前に比べて大幅に増えてきました。そこで、商店街の店舗のうち46店舗がイオンクレジットサービスの加盟店となり、イオンで実施している20日、30日のお客様感謝デーのキャンペーンに協賛。商店街の店舗においても20日、30日は5%オフのサービスをはじめるなど、イオンと協調しながら集客キャンペーンを実施するようになりました。今後はイオングループの電子マネーWAONをイオンのみならず、地域全体の商店への普及を図り、WAONポイントが地域通貨の役割を担うような仕組み作りを目指しているそうです。流通業界では、大型店と地域商店街の共生が課題になっていますが、大型店が有する経営資源を商店街の小売店も活用することで、地域全体の集客力を高められるのではないでしょうか?都心部では店舗間競争から、池袋VS渋谷といったように、商業集積間競争へと変化しています。店舗規模に関わらず、地域の店が連携する。それが商店街活性化のポイントではないでしょうか?

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2008/08/06のBlog
「次世代商店街は好きなもの同士が集まる空間となる」

商店街が衰退して久しいですが、今、新たな商店街が形成されて盛り上がっているエリアがあります。それがJR目黒駅から徒歩約15分、目黒通り沿いに約60の家具屋が集まるファニチャーストリートです。今から約20年前には、ミニクーパーなどのクラシカルな欧州車を扱うカーブティックが軒を連ねていました。イギリス車を販売するので、イギリスから直輸入にした家具を置き演出する店も少なくありませんでした。そのうち、家具の引き合いが増えるにつれ、クラッシックカーの取り扱いは減り、家具屋さんが集まってきました。ただし、家具屋さんといっても、いわゆる大塚家具のような量販店で販売しているようなモデルではなく、1960年代に製造された、ヴィンテージファニチャーをリノベーション、つまり部品やファブリックを新品に張り替えるなど限りなく新品に修繕したものです。従って、多くの品が一点ものなので、大切に使いたくなります。ちなみに値段は安いもので15万円前後ですから、買えない金額ではありません。なによりも大量生産時代に入る前のヴィンテージファニチャーは職人さんによる手作りの部分が多く、現代のコストや生産性を考慮した家具と比べて、味のあるデザインであり、愛着がわいてきそうです。最近では目黒通り周辺の個性的な家具店やカフェ・レストランが連携し、目黒インテリアショップスコミュニティーを結成。オークションや展示会などのイベントを行ったり、ポータルサイトを開設するなど、店舗同士がゆるやかにつながりはじめました。従来の商店街組織とは異なり、行政等に対し権利を主張する集団ではなく、あくまでも趣味嗜好が似ている店が集まったインスタントコミュニティーです。街区全体に流れる空気は、家具を売買するというよりも、家具好きが集まるカフェといった感じです。好きなもの同士が集まる空間、それが次世代商店街ではないでしょうか?

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2008/08/01のBlog
「小麦高の今、パンからご飯に切り替える人が増えている」

8月1日からガソリンが1リットル当たり約5円、ハム・ソーセージなども再値上げされるなど、「値段があがったな」ということを実感する今日このごろです。そんな中、小麦を主原料にするパンから、おコメ、すなわちご飯に切り替える人が増えているようです。2007年秋に豊作だったおコメは例年よりも価格は安い傾向にあり、ガソリン代高騰によって物流コストが上昇してもなお、例年並みの価格を維持できており、ほとんど値上げしていません。一方、パンは小麦の高騰に伴い、値上がりしています。その結果、おコメはパンよりも割安感、値ごろ感が出てきたため、パン食から米食に切り替える人が増えてきているようです。さらに、ガソリン代の高騰は消費者の外出頻度を抑制しています。おかげでロードサイドにある飲食店、ショッピングセンターのフードコートに足を運ばなくなり、自宅で食事する人が増えてきているようです。自宅で食事するとなれば、おコメを炊いて食べる人も増え、需要も高まります。さらに物価高騰はお父さんの懐も直撃しています。都心部にある居酒屋でも、お酒、つまみなど、価格が上昇し、事実上、お小遣い額は1割減少しています。そうなると、ランチコストを削減するために、お弁当を持参する方も増えているようです。スーパーマーケットの売場ではお弁当用の煮豆や国産冷凍食品も売上を伸ばしており、それに連動するかのように、おコメの需要も増えています。金は天下の回りものとはよく言ったもので、まさに、ガソリンや小麦の値段が上昇することによって、おコメの需要が増えていくわけですね。余談ですが、回転すしなど外食産業の客数減は、まぐろの需要も減少させました。卸売市場でのまぐろの取引価格は、例年よりも値下がりしている場所が多いようです。どうやら今年の夏は自宅でごはんを炊いて、まぐろを食べるのがお得なようですね。

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