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2008/02/11のBlog
[ 16:19 ]
[ 現代R&B・ヒップホップ系 ]
●メアリー・J・ブライジ『グロウイング・ペインズ』・・・試聴した感じでは逞しさを増した感じというか、トラック、ヴォーカル共彼女らしさを繋ぎながら確実に進化している「一人・変わりゆく変わらぬもの状態」です。メアリーから教わるものは毎度ながら大きい。
♪サンプルとプロフィール
♪サイト
♪@ローリング・ストーン
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2008/02/03のBlog
[ 16:17 ]
[ はじブラ流 ]
精神科医で大学の先生もやっておられる香山リカさんの話。学生に尾崎豊のビデオを観せると、「熱すぎる」と敬遠するらしいです。今風に言うと「うざい」んでしょうか?
私は尾崎ファンではないですが、とても感情を込めて歌う歌手なのは分かります。いかにも中学生~ヤングアダルト層が抱きそうな気持ちを代弁し、聴く者に伝わりやすい言葉と音楽で提示しています。こういうのは時代とは関係なくヤング層に受け入れられるんじゃないかと思ってました。胸の中のモヤモヤや人を好きになる事の苦しさをストレートに歌い上げる姿勢は普遍的に共感できると思ってました。
最近の若い人は(勿論十把一絡げにはしませんが)意見を屈折させて表現する姿勢も感じられるので、本当は尾崎に共感できても「これ熱すぎ」とか言ってあえて気持ちを寄せない部分は有るのかも知れません。
青春の頃は苦しみや穢れを敏感に受け止める時期だと思います。今考えると大した事でなくても深く苦悩する時代です。苦悩しなけりゃダメだと思うんです。
てな事を正面切って言うのも「うざい」んでしょうね・・・今が良けりゃあ、自分が好けりゃあ良いじゃんといった所でしょうか?
せめて尾崎を聴いて擬似的に苦悩するとか・・・あ、やっぱりダメですか。だとしたらブルースなんて絶対ダメじゃん。
私は尾崎ファンではないですが、とても感情を込めて歌う歌手なのは分かります。いかにも中学生~ヤングアダルト層が抱きそうな気持ちを代弁し、聴く者に伝わりやすい言葉と音楽で提示しています。こういうのは時代とは関係なくヤング層に受け入れられるんじゃないかと思ってました。胸の中のモヤモヤや人を好きになる事の苦しさをストレートに歌い上げる姿勢は普遍的に共感できると思ってました。
最近の若い人は(勿論十把一絡げにはしませんが)意見を屈折させて表現する姿勢も感じられるので、本当は尾崎に共感できても「これ熱すぎ」とか言ってあえて気持ちを寄せない部分は有るのかも知れません。
青春の頃は苦しみや穢れを敏感に受け止める時期だと思います。今考えると大した事でなくても深く苦悩する時代です。苦悩しなけりゃダメだと思うんです。
てな事を正面切って言うのも「うざい」んでしょうね・・・今が良けりゃあ、自分が好けりゃあ良いじゃんといった所でしょうか?
せめて尾崎を聴いて擬似的に苦悩するとか・・・あ、やっぱりダメですか。だとしたらブルースなんて絶対ダメじゃん。
2008/02/02のBlog
[ 15:57 ]
[ ブルース ]
昨年<ラウンダー>から発売されていたハウリン・ウルフのライブ!DVDが3月<Pヴァイン>からリリース予定です。動くウルフはYouTubeなどでも観れますが、ステージは世に出てませんでした(と思います)。
今回のものは1970年に開催された第一回『Washington D.C. Blues Festival』の映像。9曲ではありますが、ウルフのステージングが観れるという事で大変楽しみです。昔から噂で聴いていた所では、とにかくサービス精神旺盛で演奏もホットならパフォーマンスもホットで、「スプーンフル」という曲では(今回の物には未収録)大きなスプーンを抱えてステージを駆け回ったりしていたそうです。「オー・レッド」とかジャンプ・ブルース的曲も味があるだけに、大衆密着型のお笑いにも似たエンターテインメント精神にも満ち溢れているブルースマンです。今回のライブ盤でもいきなり四つん這いで登場するらしいです。さすがは「這うりん・ウルフ」←こらこら!
ジャケットの立ち姿も何となく出川の哲っちゃんを連想するなあ・・・確かに内容は、ヤバイよヤバイよ。
今回のものは1970年に開催された第一回『Washington D.C. Blues Festival』の映像。9曲ではありますが、ウルフのステージングが観れるという事で大変楽しみです。昔から噂で聴いていた所では、とにかくサービス精神旺盛で演奏もホットならパフォーマンスもホットで、「スプーンフル」という曲では(今回の物には未収録)大きなスプーンを抱えてステージを駆け回ったりしていたそうです。「オー・レッド」とかジャンプ・ブルース的曲も味があるだけに、大衆密着型のお笑いにも似たエンターテインメント精神にも満ち溢れているブルースマンです。今回のライブ盤でもいきなり四つん這いで登場するらしいです。さすがは「這うりん・ウルフ」←こらこら!
ジャケットの立ち姿も何となく出川の哲っちゃんを連想するなあ・・・確かに内容は、ヤバイよヤバイよ。
[ 15:06 ]
[ ブルース ]
正月休みで手に入れたアルバムご紹介は今回がラスト。
●ルーズヴェルト・サイクス『ゴールド・マイン』
<デルマーク>92年発。但しオリジナルは『イン・ヨーロッパ』として66年にリリースされたものです。60年代後半ヨーロッパ録音のブルースというと何となく敬遠しているのですが、彼のブルース・ピアノのテクニックが存分に発揮された一枚です。右のスピーカーからピアノ、左からヴォーカルと分かれているので、ちょっと聴きにくい感もありますが、ピアノ・ブルースの何たるかはシッカリと伝わってきます。特に時間の長い曲は、ブルースネスを失わないまま、演奏の展開も微妙に変化して「さすが」と唸らざるを得ません。
しかし、ルーズヴェルト・サイクスを初めて買う人が選ぶ一枚とも言い切れません。どうせなら<ドキュメント>辺りの旧い録音からスタートして頂きたい気がします。ブルースピアノに慣れてからこの本盤という流れが良いかなとも思うからです。
●ルーズヴェルト・サイクス『ゴールド・マイン』
<デルマーク>92年発。但しオリジナルは『イン・ヨーロッパ』として66年にリリースされたものです。60年代後半ヨーロッパ録音のブルースというと何となく敬遠しているのですが、彼のブルース・ピアノのテクニックが存分に発揮された一枚です。右のスピーカーからピアノ、左からヴォーカルと分かれているので、ちょっと聴きにくい感もありますが、ピアノ・ブルースの何たるかはシッカリと伝わってきます。特に時間の長い曲は、ブルースネスを失わないまま、演奏の展開も微妙に変化して「さすが」と唸らざるを得ません。
しかし、ルーズヴェルト・サイクスを初めて買う人が選ぶ一枚とも言い切れません。どうせなら<ドキュメント>辺りの旧い録音からスタートして頂きたい気がします。ブルースピアノに慣れてからこの本盤という流れが良いかなとも思うからです。
それか、<Pヴァイン>が編集したサイクスも含んだ編集盤『ブルース・ピアノオージー』辺りが“入門編”として宜しいかと思います。そしていつかは<ブルーバード>のビッグ・メイシオ辺りにドップリとお浸かりなさいませ・・・どちらかというと添え物的印象が強いブルース・ピアノも中々味わい深いものが有りますよ。
2008/01/31のBlog
[ 23:59 ]
[ 掲示板 ]
♪「はじブラ」とは・・・「ブラックミュージック」を軸に音楽についてあーだこーだと考えているブログです。決してマニアックでは有りませんので気軽に遊んでやって下さい。どうぞご遠慮なく、ご意見等有りましたらこちらにコメントして下さい。
♪「はじブラ」のデザインはbooさんから頂いてます。
♪タイトル部分のデザインはOkadaさんに創って頂きました。
♪文中、色が変わっている部分はクリックできます。
♪皆さん、明けましておめでとうございます。熊本もこの正月は寒い日々で、皆さんの所に新年の挨拶などに回っていると新しい年に変わった実感が出てきます。今年の「はじブラ」はゆっくりじっくり取り組んで行こうかと思っています。どうぞ2008年も宜しくお願いします。
♪今月のリリース。マンハッタンズ86年発表の『バック・トゥー・ベイシックス』。ジェラルド・アルストン在籍の最後のアルバム、ボビー・ウォーマックのプロデュース。86年とは思えぬ「オールドソウル」な作品かと思います。
♪mixiにもいます。同じ名前でうろついてます。
♪tessさん主催の「ホテル・ニューハンプシャー・じゃぱん」にお店を出しています。
リンク先から入り、ジャンルの「音楽レストラン・ブラック&ブルー」へお越しください。
♪表記基準・・・アーティスト名・曲名は基本的にカタカナ表記です。データ中心の場合は英語表記を使ってますけど。もし、検索される場合はカタカナが良いかも知れません。文中でアルバムは『』、曲名は「」、レーベル等は<>で囲みます。基本的に採り上げるのはCDで、LP等の場合は特記しますが、何しろ旧い音楽が多いので、気配りが及ばない場合があるかも知れません。あらかじめご了承下さい。
♪「はじブラ」を読み解くキーワード・・・●セルフ・プロデュース能力 ●コール&レスポンスもしくはインタープレイ ●変わりゆく変わらぬもの ●人を聴く ●オールドスクール ●シンコペーション ●エンターテイナー ●大衆の目線 ●せつない気持ち ●モノサシ
♪「はじブラ」のデザインはbooさんから頂いてます。
♪タイトル部分のデザインはOkadaさんに創って頂きました。
♪文中、色が変わっている部分はクリックできます。
♪皆さん、明けましておめでとうございます。熊本もこの正月は寒い日々で、皆さんの所に新年の挨拶などに回っていると新しい年に変わった実感が出てきます。今年の「はじブラ」はゆっくりじっくり取り組んで行こうかと思っています。どうぞ2008年も宜しくお願いします。
♪今月のリリース。マンハッタンズ86年発表の『バック・トゥー・ベイシックス』。ジェラルド・アルストン在籍の最後のアルバム、ボビー・ウォーマックのプロデュース。86年とは思えぬ「オールドソウル」な作品かと思います。
♪mixiにもいます。同じ名前でうろついてます。
♪tessさん主催の「ホテル・ニューハンプシャー・じゃぱん」にお店を出しています。
リンク先から入り、ジャンルの「音楽レストラン・ブラック&ブルー」へお越しください。
♪表記基準・・・アーティスト名・曲名は基本的にカタカナ表記です。データ中心の場合は英語表記を使ってますけど。もし、検索される場合はカタカナが良いかも知れません。文中でアルバムは『』、曲名は「」、レーベル等は<>で囲みます。基本的に採り上げるのはCDで、LP等の場合は特記しますが、何しろ旧い音楽が多いので、気配りが及ばない場合があるかも知れません。あらかじめご了承下さい。
♪「はじブラ」を読み解くキーワード・・・●セルフ・プロデュース能力 ●コール&レスポンスもしくはインタープレイ ●変わりゆく変わらぬもの ●人を聴く ●オールドスクール ●シンコペーション ●エンターテイナー ●大衆の目線 ●せつない気持ち ●モノサシ
[ 11:44 ]
[ ロック・歌謡曲他 ]
昨年リリースされていたのは知っていました。かつてはよく聴いていたバンドだけに、懐かしい思いでヘッドフォンを手にしました。
「グッド・タイムス、バッド・タイムス」「コミュニケイション・ブレイクダウン」と聴き進めると、ロックンロール曲だけ聴きたくなり、途中飛ばしながら「胸いっぱいの愛を」「ロックンロール」「ブラック・ドッグ」等堪能しました。
ツェッペリンでは特にジミー・ペイジとジョン・ボーナムが好きなので、ギター・リフとドラムの絡みに耳がいく事が多いです。
「グッド・タイムス、バッド・タイムス」「コミュニケイション・ブレイクダウン」と聴き進めると、ロックンロール曲だけ聴きたくなり、途中飛ばしながら「胸いっぱいの愛を」「ロックンロール」「ブラック・ドッグ」等堪能しました。
ツェッペリンでは特にジミー・ペイジとジョン・ボーナムが好きなので、ギター・リフとドラムの絡みに耳がいく事が多いです。
ジミー・ペイジは勿論リフ中心のギタリストではなく、例えば「コミュニケイション・ブレイクダウン」の残り1分ぐらいからの鋭い切り込みと、めくるめくフレーズに彼の真骨頂を見る人も多いと思います。
しかしリフ展開も非常に味が有り、チャック・ベリーが持っていた“粋”な感覚にも繋がるスタイリッシュなギタープレイだと思います。パンキッシュなリフでも野卑にはならず余裕を感じるのです。明晰さを備えたギター・プレイとも言えるかなと思います。
比類なきテクニックの持ち主で有る事は言うまでもないですが、つくづくギターの“音”に対する拘りを持っているアーティストだなあと思います。ギターに限らずバンドサウンド全体の構築にも並々ならぬセンスを持つ人です。今回のベスト盤もジミー・ペイジの全面的プロデュースで出来上がっています。
勿論ジミー・ペイジ一人のおかげでツェッペリンサウンドが成り立っている訳ではないです。強烈なボディーブローのようなジョン・ボーナムのドラムと、軽快なジャブを繰り出すジョン=ポール・ジョーンズのベースに、華麗なフットワークのギターが彩り、ロバート・プラントのカン高いヴォーカルが止めを刺す・・・各々の役柄が活かされた、鉄壁のパターンを持つバンドだと思います。
LPで散々聴いた曲をCDで聴くと、色々な音が聴こえ過ぎて違和感を感じる事も有るんですが、本アルバムは、ジミー・ペイジの心配りに改めて気が付いた部分も有り、ヘッドフォンが苦手な私も、素直に音量を上げてしまいました。バス・ドラムの音が、ドドッ、ドドッと心臓の拍動音のように聴こえ、彼らの体温まで伝わってくる気がしました。
しかしリフ展開も非常に味が有り、チャック・ベリーが持っていた“粋”な感覚にも繋がるスタイリッシュなギタープレイだと思います。パンキッシュなリフでも野卑にはならず余裕を感じるのです。明晰さを備えたギター・プレイとも言えるかなと思います。
比類なきテクニックの持ち主で有る事は言うまでもないですが、つくづくギターの“音”に対する拘りを持っているアーティストだなあと思います。ギターに限らずバンドサウンド全体の構築にも並々ならぬセンスを持つ人です。今回のベスト盤もジミー・ペイジの全面的プロデュースで出来上がっています。
勿論ジミー・ペイジ一人のおかげでツェッペリンサウンドが成り立っている訳ではないです。強烈なボディーブローのようなジョン・ボーナムのドラムと、軽快なジャブを繰り出すジョン=ポール・ジョーンズのベースに、華麗なフットワークのギターが彩り、ロバート・プラントのカン高いヴォーカルが止めを刺す・・・各々の役柄が活かされた、鉄壁のパターンを持つバンドだと思います。
LPで散々聴いた曲をCDで聴くと、色々な音が聴こえ過ぎて違和感を感じる事も有るんですが、本アルバムは、ジミー・ペイジの心配りに改めて気が付いた部分も有り、ヘッドフォンが苦手な私も、素直に音量を上げてしまいました。バス・ドラムの音が、ドドッ、ドドッと心臓の拍動音のように聴こえ、彼らの体温まで伝わってくる気がしました。
※アーメット・アーティガンの追悼コンサートで、レッド・ツェッペリンはリユニオンを果たしました。故人のジョン・ボーナムの代わりを努めたのは、息子のジェイソン・ボーナム。御年41歳で父親の年齢を9つ上回っています。短いニュース映像しか観ていませんが、過去の完成度の高い演奏と比べる前に、嬉々としてプレイしているメンバーの姿が印象に残り、これはこれで良かったなあと思った次第でした。
[ 09:14 ]
[ オールドソウル・ベテランの新作 ]
著者は先ず「スウィート・ソウル」の定義に関して釘を刺します。ゴスペルに根差していて、南部を発祥とする「サザン・ソウル」でなければならない、モータウンなどもっての外、という観点です。
又、これは著者の言ではないですが、「スウィート」というと、お菓子の「スイーツ」から連想されるように“甘々”な物(ただ甘いだけの存在)と勘違いされる可能性が有りますが、ソウルに於ける「スウィート」は通常「ピュア」に近い感覚で捉えられています。雑な表現ですが、「本物のソウル」と解して間違いないでしょう。これも著者のスタンスを補足する「定義」になるかと思います。
確かにこの本の中には、「ソウル」にまつわるリアルでディープなシンガーやミュージシャン、コンポーザー、プロデューサー、レーベル・オーナー達が続々と登場します。全員が心底ソウル通で真面目な人物とは言えませんが、それぞれの“立場”に於ける熱い想いは十二分に伝わってきます。関係者へのインタビューから導き出される事実(想い)と著者の確かな姿勢に基づく考察が、ソウルが誕生し漆黒の輝きを見せていた時代と“南部”の姿を、活写しているからこそです。
著者の考えの範囲が明確化されていると書くと、頑固で堅苦しい印象を受けがちですが、読み物として十分面白い作品です。ただソウル・ミュージックに対する嗜好が有る人の方が楽しめるのも事実です。特に興味を持ち始めている人には、格好のバイブルになる事間違いなし。巻末のCD&重要曲紹介も、データの提供に終わらず、親身になって、聴くべきアルバムを教えてくれている姿勢が見えます。
或る意味物事の定義というのは、なるべく範囲(限界)を明確にした方が理解しやすいし、自分に合う合わないの判断も付けやすいんでしようね。
一通り聴いているソウルファンの方には音盤だけでしか知らなかったアーティストの人間的側面が覗け、一層深みにはまる事請け合いです。
サム・クックとJ・W・アレクサンダーの“ソウル”な結び付き、ジェイムス・ブラウンとソロモン・バーク(2人のキング)、スタックスの創設者姉弟から実権が移り変わるさま、ブッカー・T&ジ・MGズの役割、初期のフェイムと、それに背を向けながらも同じ道を進むリック・ホール、「黒人音楽に対する愛情」という軸がぶれないダン・ペン、ゴールドワックス(O・V・ライトとジェイムス・カーの悲哀)、アル・グリーンと新時代を見抜いたウィリー・ミッチェル、オーティス・レディングとキング牧師の死がメンフィスにもたらしたもの・・・或る者は真剣に音楽を愛し、或る者はビジネスでの成功を企み、或る者はスターの重みに耐え切れず、或る者は成功を前に運が尽きる・・・「スウィート・ソウル」とアメリカ南部という世界の中で展開される、極めて人間的な物語です。
又、これは著者の言ではないですが、「スウィート」というと、お菓子の「スイーツ」から連想されるように“甘々”な物(ただ甘いだけの存在)と勘違いされる可能性が有りますが、ソウルに於ける「スウィート」は通常「ピュア」に近い感覚で捉えられています。雑な表現ですが、「本物のソウル」と解して間違いないでしょう。これも著者のスタンスを補足する「定義」になるかと思います。
確かにこの本の中には、「ソウル」にまつわるリアルでディープなシンガーやミュージシャン、コンポーザー、プロデューサー、レーベル・オーナー達が続々と登場します。全員が心底ソウル通で真面目な人物とは言えませんが、それぞれの“立場”に於ける熱い想いは十二分に伝わってきます。関係者へのインタビューから導き出される事実(想い)と著者の確かな姿勢に基づく考察が、ソウルが誕生し漆黒の輝きを見せていた時代と“南部”の姿を、活写しているからこそです。
著者の考えの範囲が明確化されていると書くと、頑固で堅苦しい印象を受けがちですが、読み物として十分面白い作品です。ただソウル・ミュージックに対する嗜好が有る人の方が楽しめるのも事実です。特に興味を持ち始めている人には、格好のバイブルになる事間違いなし。巻末のCD&重要曲紹介も、データの提供に終わらず、親身になって、聴くべきアルバムを教えてくれている姿勢が見えます。
或る意味物事の定義というのは、なるべく範囲(限界)を明確にした方が理解しやすいし、自分に合う合わないの判断も付けやすいんでしようね。
一通り聴いているソウルファンの方には音盤だけでしか知らなかったアーティストの人間的側面が覗け、一層深みにはまる事請け合いです。
サム・クックとJ・W・アレクサンダーの“ソウル”な結び付き、ジェイムス・ブラウンとソロモン・バーク(2人のキング)、スタックスの創設者姉弟から実権が移り変わるさま、ブッカー・T&ジ・MGズの役割、初期のフェイムと、それに背を向けながらも同じ道を進むリック・ホール、「黒人音楽に対する愛情」という軸がぶれないダン・ペン、ゴールドワックス(O・V・ライトとジェイムス・カーの悲哀)、アル・グリーンと新時代を見抜いたウィリー・ミッチェル、オーティス・レディングとキング牧師の死がメンフィスにもたらしたもの・・・或る者は真剣に音楽を愛し、或る者はビジネスでの成功を企み、或る者はスターの重みに耐え切れず、或る者は成功を前に運が尽きる・・・「スウィート・ソウル」とアメリカ南部という世界の中で展開される、極めて人間的な物語です。
2008/01/27のBlog
[ 21:00 ]
[ Life is... ]
冒険心が計算を上回ったのか、とにかく彼女は走り出した。
自分らしく走ることを選び、他のランナーに背を向ける。
決めたペースを確認しながら、彼女らしいフォームと表情でひたすら孤独に走る。気持ちの中にはたくさんの仲間がいただろう。たくさんの想いが溢れただろう・・・。
峠は気になっていたに違いない。それでも彼女は乗り越えようと走り続けた。爆走ではない、逞しく美しい走り。
やがて静かに遅れ始める。ただ冒険心は失わなかったはず。たくさんの想いも途絶えなかったはず。
巧みなランナーが隣をすり抜けても横を見なかった。彼女は真っ直ぐに前を見つめ冒険を止めなかった。走り続けていたが次々にたくさんのランナーが彼女に背を向け始めた。
栄光の勝利者が讃えられていた頃、彼女は沿道を走る子供達と変わらない速度になった。やがて彼女の足は何回ももつれる。立ち上がる度に彼女は笑っていた。恥と誇り、相反する物を同時に見た気がする。それでも彼女は冒険を止めなかった。
我々が観たものはマラソンではない。2時間40分、19位という数字ではない。人間の、美しい汗まみれの生き方を突きつけられたのだ。
自分らしく走ることを選び、他のランナーに背を向ける。
決めたペースを確認しながら、彼女らしいフォームと表情でひたすら孤独に走る。気持ちの中にはたくさんの仲間がいただろう。たくさんの想いが溢れただろう・・・。
峠は気になっていたに違いない。それでも彼女は乗り越えようと走り続けた。爆走ではない、逞しく美しい走り。
やがて静かに遅れ始める。ただ冒険心は失わなかったはず。たくさんの想いも途絶えなかったはず。
巧みなランナーが隣をすり抜けても横を見なかった。彼女は真っ直ぐに前を見つめ冒険を止めなかった。走り続けていたが次々にたくさんのランナーが彼女に背を向け始めた。
栄光の勝利者が讃えられていた頃、彼女は沿道を走る子供達と変わらない速度になった。やがて彼女の足は何回ももつれる。立ち上がる度に彼女は笑っていた。恥と誇り、相反する物を同時に見た気がする。それでも彼女は冒険を止めなかった。
我々が観たものはマラソンではない。2時間40分、19位という数字ではない。人間の、美しい汗まみれの生き方を突きつけられたのだ。
[ 16:56 ]
[ セッション ]
北海道では-36℃の日も有ったそうで、それに比べれば、熊本の-2℃ぐらいは何てことないなあとも思います。しかし、日中も気温はあまり上がらず冬らしい日々が続いています。
安月給の割には懐は暖かめだったので、中古屋で3枚セレクトしました。とはいっても総計2000円なのであまり胸は張れませんです。
いずれゆっくりレビューの予定で、とりあえずご紹介だけしておきます。
●ジャグアー・ライト『Denials Delusions and Decisions』・・・2001年のデビュー盤ですね。ネオ・ソウルというよりヒップホップ・ソウル的な部分が強く感じられます。それにしても色んな声出す人だ。
安月給の割には懐は暖かめだったので、中古屋で3枚セレクトしました。とはいっても総計2000円なのであまり胸は張れませんです。
いずれゆっくりレビューの予定で、とりあえずご紹介だけしておきます。
●ジャグアー・ライト『Denials Delusions and Decisions』・・・2001年のデビュー盤ですね。ネオ・ソウルというよりヒップホップ・ソウル的な部分が強く感じられます。それにしても色んな声出す人だ。
●V.A.『Doo Wop Jamaican Style』・・・面白そうな企画物。ドゥーワップの有名曲をレゲエ・アーティストがカバー。エチオピアンズとかウェイラーズ(ビッグになる前の)とかアルトン・エリスとか出ている人も渋めです。是非曲名を見て想像して下さい。
私は去年インフルエンザに罹ったんですが、自分はよく覚えてませんでしたが、ヨメさんの話では3月でした。皆さんまだまだ気が抜けませんよ。手洗いとうがい、それに温まる音楽聴いて頑張りましょう。
私は去年インフルエンザに罹ったんですが、自分はよく覚えてませんでしたが、ヨメさんの話では3月でした。皆さんまだまだ気が抜けませんよ。手洗いとうがい、それに温まる音楽聴いて頑張りましょう。
2008/01/23のBlog
[ 22:13 ]
[ ゴスペル ]
●ドロシー・ラヴ・コーツ&ザ・オリジナル・ゴスペル・ハーモネッツ『ゲット・オン・ボード』
ゴスペルというと、好きなのは確かですが、私のコレクションは50年代男性カルテットのものが多いです。ソウルやリズム&ブルースは女性物多いんですが、ゴスペルはマヘリア・ジャクソンとシスター・ロゼッタ・サープは群を抜いて好きですが、後は名前だけ知っているという状態に等しいです。ドロシー・ラヴ・コーツも知ってはいましたが、単独アルバムは持っていなかったと思います。
本盤は、<スペシャルティー>が92年、「LEGENDS OF GOSPEL」シリーズの一環としてリイシューした物。録音自体は51~56年(一部不明)です。シリーズはジャケット・デザインを統一していて、私はソウル・スターラーズを買った記憶が有ります。
本盤の内容は勿論素晴らしいです。ゴスペル・コーラスの場合、各パートの特長を生かして至上のハーモニーを創り上げるのも魅力的ですが、メンバーが競い合うように、力の限りを尽くして歌うパターンも感動的です。このアルバムも、力感に溢れ突き上げるようなヴォーカル(と、その集積)が見事です。
やっぱりゴスペルは、天上に向かい、人々の苦しみ・怒り・喜びなどの感情をストレートに伝えている音楽だと再認識しました。感情を剥き出しにして見せるという意味ではブルースと表裏一体の音楽だと思います。
先日お通夜の帰りに、一人だったので、車内でこの一枚を大音量で聴いていました。その夜は雨が降り、風は冷たく、いささかセンチメンタルな気分に陥っていた所を、彼女らの歌声は余りにも力強く清らかで、冬の夜闇に凛と響いてゆきました。
やはり、根は宗教音楽だからでしょうか、レクイエムにゴスペルは似合い過ぎます。もっともゴスペルの魅力はそこだけに止まりませんけどね・・・。
※ドロシー・ラヴ・コーツという名前は、二人の旦那ウィリー・ラヴとカール・コーツの両方の苗字が使われています。これも博愛の現れなんでしょうか・・・?
ゴスペルというと、好きなのは確かですが、私のコレクションは50年代男性カルテットのものが多いです。ソウルやリズム&ブルースは女性物多いんですが、ゴスペルはマヘリア・ジャクソンとシスター・ロゼッタ・サープは群を抜いて好きですが、後は名前だけ知っているという状態に等しいです。ドロシー・ラヴ・コーツも知ってはいましたが、単独アルバムは持っていなかったと思います。
本盤は、<スペシャルティー>が92年、「LEGENDS OF GOSPEL」シリーズの一環としてリイシューした物。録音自体は51~56年(一部不明)です。シリーズはジャケット・デザインを統一していて、私はソウル・スターラーズを買った記憶が有ります。
本盤の内容は勿論素晴らしいです。ゴスペル・コーラスの場合、各パートの特長を生かして至上のハーモニーを創り上げるのも魅力的ですが、メンバーが競い合うように、力の限りを尽くして歌うパターンも感動的です。このアルバムも、力感に溢れ突き上げるようなヴォーカル(と、その集積)が見事です。
やっぱりゴスペルは、天上に向かい、人々の苦しみ・怒り・喜びなどの感情をストレートに伝えている音楽だと再認識しました。感情を剥き出しにして見せるという意味ではブルースと表裏一体の音楽だと思います。
先日お通夜の帰りに、一人だったので、車内でこの一枚を大音量で聴いていました。その夜は雨が降り、風は冷たく、いささかセンチメンタルな気分に陥っていた所を、彼女らの歌声は余りにも力強く清らかで、冬の夜闇に凛と響いてゆきました。
やはり、根は宗教音楽だからでしょうか、レクイエムにゴスペルは似合い過ぎます。もっともゴスペルの魅力はそこだけに止まりませんけどね・・・。
※ドロシー・ラヴ・コーツという名前は、二人の旦那ウィリー・ラヴとカール・コーツの両方の苗字が使われています。これも博愛の現れなんでしょうか・・・?
