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木の家づくりに役立つ 草野鉄男建築工房 のブログ
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2008/05/20のBlog
このページの先頭にあるのは、最新のお知らせです。
通常のブログ記事は、お知らせの後にありますので、そちらをご覧下さい。


現場報告でご紹介している苗加の家の上棟が、4月23日に行われます。
上棟の様子、上棟直後からしばらくの間、希望者の方に構造見学をしていただくことができます。
ただし、見学希望のお申し込みをされた方のみといたしますのでご了承下さい。
「苗加の家」上棟~構造見学のお知らせ
日 時 2008年4月23日~5月末日
(これ以降も可)
場 所 砺波市苗加
詳しい場所は、お申込み後にご案内します。
お申込みは、草野鉄男建築工房までメールまたはお電話でどうぞ。
見学は、平日・土日を問わず可能です。ご希望の日時をお問合せ下さい。(なるべく、見学希望日の5日前迄にお申し込みをお願いします。)
上の写真は、この家の大黒柱を刻んでいるところ。下の写真は、伝統的な手刻みならではの複雑な形状をした継手。
天然乾燥した本物の木を使い、伝統工法の良さを生かした、真の丈夫で長持ちする構造体(骨組み)の家です。

※ 次の上棟~構造見学は、5月下旬頃に八尾町妙川寺で行う予定です。
2008/05/09のBlog
[ 18:07 ] [ 最近完成した家 ]
前回、洗面をご紹介した東石金の家です。今日は、洗面の隣にあるトイレをご覧いただきましょう。
広さは、タタミ1枚の0.5坪より少し広めにとってあって、タタミ1.5枚分の0.75坪あることになります。
便器のメーカー名は書きませんが、この家のお客様が選ばれた便器はこういう形式です。トイレだけでなく、キッチン地・お風呂など水回りすべての設備機器に標準仕様はありません。(あくまでもお客様のお好み・こだわりで決めていただきます。)
便器の後ろには、ちょっとした物を飾っておける板がありますね。また、その反対(向かい)側の壁の上には、トイレットペーパーなど小物を置いておける板が見えていますよ。
これらの板は、このトイレの天井(トイレだけでなくすべての部屋の天井)にも貼ってある厚さ3cmの板を使って、大工さんに造り付けてもらいます。正面の壁には、手摺がついていますね。この手摺は、土台の桧のあまった材料で造ってもらったものです。
これだけ本物の木に囲まれていると、写真をみているだけでも温もりを感じますね。建材や集成材にはない、本物ならではの木の良さです。
そして、本物の木の香りがまた良いのです。ただし、住み慣れてしまうと感じなくなるのですが、ちゃんと香りは出続けています。変な芳香剤を置くよりも、木の香りそのままが一番良いですね。また杉の赤身には、アンモニアの匂いを消臭する効果もあるのですよ。
建材や集成材は論外として、本物であってもこういう木の良さが残っている木と、そうでない木もあります。木の良さがちゃんと残っているのは、天然乾燥された木であるということです。
構造材(柱・梁)から床板・天井板に上記の棚板類まで、すべて天然乾燥された本物の木が使われています。
本物の木に囲まれている、快適なトイレなのです。
2008/05/07のBlog
[ 19:01 ] [ 地域情報 ]
GWも、終わってしまいましたね。皆様は、どう過ごされたでしょうか?
私は、仕事半分と家族サービス半分という感じで、近くの公園やスーパーへ買い物に、そして自宅でバーベキューをしたりして過ごしました。
唯一、初めて行って来ましたと言えるのは、写真の場所です。ジャングル?、それともどこかの山奥?、と思わせるような風景ですね。
山奥の高地であればまだ分かるのですが、ここは平地です。平地どころか、日本海が目と鼻の先にあるという場所なのです。
場所は、富山県入善町吉原。入善と言えば、今年の2月末に日本海の低気圧により高波被害があったのを覚えていらっしゃいますでしょうか? この場所も、そこから車で10分もかからない位です。
黒部川扇状地の末端部に位置し、地下水が湧き出ている海岸に近くにスギの多い林が発達していて、林一帯を「杉沢」と言い、そこに生えているスギを「沢スギ」と呼んでいるのです。
昭和44年頃までは、約45haもあった杉沢だったのですが、整備事業によりそのほとんどを水田にしたため、残っているのは約2.7ha。地元の人たちの活動のおかげで、保存されてきました。
昭和48年には国の天然記念物に指定され、また昭和60年に全国名水百選にも認定されたので、全国的にも知られるようになりました。
ここに生えているスギの特徴は、伏条更新です。伏条更新とは、スギ株の根元から萌芽したスギの苗木が、生育すると雪の重みなどで倒れ、元に戻るということが続くと側方に曲がり、先端が上に向きながら成長する。
そして、スギ自体の重みで曲がった部分が着地し、そこから発根し成長する。このように伏条する現象は、日本の平地では杉沢の沢スギ林1ヵ所と言われています。
林内には、一年中同じ温度の湧き水が流れていることにより、冬は暖かかいので暖地性の植物が多く見られ、また黒部川が氾濫したときに、種子や根茎が運ばれてきたと考えられる山地性の植物も多い。
このように、暖地性と山地性の植物が見られ、しかもその種類が多いこと、さらにシダ類の種類の多さも含めて、全国的にも珍しい林と言えるのです。
私も、以前から1回行ってみたいと思っていて、ようやく実現しました。一度冬の時期に行こうとしたら、冬の期間は休館となっていたので諦めました。
3枚目の写真に見えている建物が、沢スギ自然館です。しかし、沢スギ自然館・林内とも入場無料で、冬季休館なのはこの自然館のみでした。(林内へ直接入っていくことも可能なので、杉沢の冬の風景を見ることも可能ですよ。)
冬の話よりも・・・、夏の暑い時に行くと冷んやりと気持ち良い避暑スポットです。林内は、遊歩道がちゃんと作ってありますのでご安心を。その遊歩道は迷路のような感じなので、子供が喜んであちこち走り回っていました。
近くまで行かれた際には、ぜひ立ち寄ってみた下さいね。
2008/05/02のBlog
妙川寺の家、山から材料が運ばれてきて、番付けなどの作業も終わり、墨付け・刻みが始まっています。
材料のお出迎えや番付けをした数日後、わが家の柱・梁になってくれる木を、家族揃って休日に見に来られました。
1枚目の写真、奥様がだんな様にこれが大黒柱だよって説明しておられるところです。大黒柱を見て手で触れて、その太さに関心していらっしゃいました。
柱や梁を建てて組んでしまうと、その断面(材料の端)が見えなくなりますが、こういう段階では大きな断面が見えるので、太さ・大きさが良く分かります。
2枚目の写真は、そのまた数日後。棟梁から、牛梁を加工するよと連絡があり、お客様も見に来て下さいました。
長さが11mもありますので、移動するだけでも大変な仕事です。早速、皮むき作業から始められ、皮をむいた木の表情を見せてもらいました。
2枚目の写真で、皮をむいているこっち側が木の末(木の上側)で、向こう側が木の元(木の根っこ側)になります。木は、元(根っこ側)の方が太くて、末つまり上の方に行くに従って、細くなっていきますよね。
この牛梁、写真の向こう側の元の方は、製材のときに削られて四角くなっていますが、少しずつ細くなっていくために、こっちの末の方だけ梁の上下に丸みが残っているというわけです。
3枚目の写真、大工さんが電動鉋(カンナ)で削っているところですが、その丸みを削り落としたのではありません。製材されて平らになっているところを削っているのです。
3枚目の写真は、2枚目の梁の状態からひっくり返されています。ちなみに、2枚目の梁の上側が木の背中で、ひっくり返された3枚目の梁の上側が木のお腹になるのですよ。
電動鉋でちょっと削るだけで、きれいな木の色(赤身の赤・白太の白)が出てきましたね。この牛梁、どんな風に仕上がって、実際に建ちあがるとどんな感じになるのか?
お客様も私も、建て方(上棟)が待ち遠しいのです。
2008/04/30のBlog
前回、この家の構造材が山から運ばれてきました。それを、この家のお客様がお出迎えしていただいたことをご紹介しましたね。
その時は、構造材がトラックから降ろされ、大工さんの作業所の中に移動して、材料搬入の終了でした。
数日後改めて、たくさんある木をゆっくり見るために、訪ねてこられたのです。そのついでに、番付けという作業にも参加していただきました。
本物の木ですから、同じ大きさの木であっても木の表情が違います。すべて同じ山の木なので、全体的には色が揃っていますが、微妙な色合いや節・木目など、よーく見れば見るほど違っているのです。これらの柱や梁を1本1本見比べて、どれをどこにどう使うかを決めるのです。
お客様に、1本の木の特徴を説明しながら見ていただき、またお客様の声(リビングのソファに座った正面に見える所は、綺麗な表情の梁に・・・)などをヒントに、番付けをしていきました。
上の写真は、2本のタイコ梁をどう使うか、見ていただいているところです。
前回、この家に使う長ーい牛梁をご紹介しましたが、その牛梁にここに置いてある2本のタイコ梁が、リビング上の吹抜け部分で掛け渡されるのです。
タイコ梁の上下には、木の皮がついたままの状態で運ばれてきますので、その皮をむいてみたうえでどこまで皮をむく(削る)かを決めます。リビングの真上に見えてくる部分に、どっちのタイコ梁を使うのか、お客様の決めていただきました。
以前に他の家の現場報告で、お客様がタイコ梁の皮むきを体験しておられる様子を紹介しました。その記事をこのお客様は見ておられて、わが家のタイコ梁が来た時には、ぜひ自分の手で・・・と。
大工さんが、皮むきをしている作業を目にしてすぐに、「私にもやらせて下さい。」と、皮むき体験が実現したのでした。
2008/04/25のBlog
前回、解体工事をご報告した妙川寺の家です。無事解体も終わり、現場では基礎工事が始まろうとしています。
大工さんの作業所では、天然乾燥を終えたこの家の構造材が、山(製材所)から運ばれてきました。
わが家の構造材になってくれる木に、少しでも早く会いたいと、この家のお客様がお出迎えに来て下さいました。
普通は、運び終えた材料を1本1本見れるように作業所の中で広げてから、見に来ていただいているのですが、どんな風に運ばれてくるのかも含めて、トラックがやって来るところから見守ってあげたいという、この家のお客様の熱い思いからです。
写真でもお分かりのように、1本だけ特別長ーい材料がありますね。梁になる材料なのですが、構造部材名でいうと、牛梁(うしばり)と呼ばれます。
もちろん、こういう長い材料があることも分かっておられましたので、それがどうやって積まれてくるのかが、どんな風に運ばれてくるのかという意味だったのです。
この牛梁、長さは何と11m! 他にも、普通の家にはないような8mという長い梁が何本もありますし、大黒柱も一緒に積まれていますので、いつもならそれを見て長さ・太さに驚くのですが、この牛梁があるために、大黒柱や長い梁が小さく見えてしまいました。
これらの構造材を降ろしている時、幸い雨はほとんど降らなかったのですが、風がかなり強かったため寒い天候でした。でも、そんなことを感じさせないくらい、この家のお客様は、わが家の木に会えて感動しておられました。この家のお坊ちゃまも、寒いなか頑張って見守ってくれていたのですよ。
ところで、こんな大きな牛梁、一体どこに使われるのでしょう? この家の建て方(上棟)の時に、よく分かりますよ。お楽しみに!
2008/04/24のBlog
[ 17:41 ] [ 現場報告 ]
苗加の家、無事に上棟を終えました。普通の家なら、柱を立て始めて屋根の野地板まで、1日もあればほぼ出来てしまうのですが、伝統的な継手・仕口で刻まれた家の建て方は、もう少し時間がかかります。
1日目、土台を敷いてから1階の管柱(通し柱や大黒柱以外の柱)を立て終わるくらいまで進みました。
2日目の朝に通し柱と大黒柱を立ててから、2階の梁桁を順に組んでいきます。その次に、2階の管柱を立てると軒桁・小屋組みと続きます。棟木をのせる直前で2日目の終了。
3日目、まず棟木をのせると上棟です。ひき続き、屋根垂木をかけて杉の野地板を張って、防水紙~断熱材~通気層・・・と複雑な屋根下地が出来ていきました。3日目の夕方に棟梁による上棟式を行い、無事に終了した次第です。
1枚目の写真は、小屋組み部分の母屋と呼ばれる材料を組んでいるところです。木を叩く音が、コーンコーンとこの家の周辺に響き渡っています。太い柱や大きな梁桁に、響き渡る木の音が最近では珍しいのか、立ち止まって見ていかれる人が多いです。
叩いている母屋と、手前の既に組んである母屋のつなぎ目が継手です。刻みのところでもご紹介した伝統的な継手(追掛け大栓継ぎ)が、今まさに組まれているところです。
組む前の継手は複雑な形をしているのが良く分かりますが、組んでしまうとつなぎ目に線1本しか見えなくなってしまいます。継ぎ手部分にある四角い穴には、組み終わった後に込み栓が打たれますよ。
2枚目の写真、屋根の三角のてっぺんを支えているのが棟木で、その隣の部材が母屋(手前に大きく見えている材料)になります。
この上に杉の野地板が張られていくのですが、野地板が張られる前の小屋組み状態も、とても力強く見えて美しいものです。
それにしても、綺麗な色をした木ですよね。これが、その木が持っている本来の色であり、天然乾燥した材料ならではの特徴なのです。
3枚目の写真、屋根に杉の野地板を張っているところです。野地板だけでなく板を張る場合には、その板に見合った釘を使うことと釘の打ち方が重要です。屋根の上で、大工さんたちが一生懸命手で釘を打っています。このあと、屋根の下地材が何重にも順に施工されていったのです。
写真のように天候に恵まれたおかげで、順調にここまで進むことが出来ました。大工さんを始めとした職人さんたち、ご苦労様でした。
2008/04/22のBlog
[ 10:37 ] [ 最近完成した家 ]
前回は、キッチンを見ていただいた蓮町の家です。前回で、この家の1階部分をすべてご紹介しましたので、今日から2階部分をご覧いただきましょう。
階段を登って2階に上がると、上の写真のホールがまず見えてきます。名称はとりあえずホールですが、ホールというか廊下でもありますが、勉強スペースも兼ねています。
なので、写真を見てお分かりのように、机と本棚が造りつけてあります。実際には、この家のお子様はまだ小さいので、ここで勉強するのはまだまだ先の話ですが。
そういう意味もあって、とりあえずの椅子として、この家の大黒柱の切れ端で造ってもらった椅子が2個置いてあるのです。
この勉強スペースの周りは・・・、上の写真にも下の写真にも見えている障子戸の向こうが吹抜けになっています。この障子戸を開けると、1階のリビング・ダイニングキッチンが見えるというわけです。
上の写真で、勉強スペースの左側には子供室が2室分あります。写真でも、チラッとロフトに上るハシゴが見えていますね、そこが子供室の1室です。
そして上の写真で、勉強スペースの右側には寝室・クローゼットと書斎があるという部屋の構成になっています。
下の写真のように、子供室側から見るとこんな感じです。勉強スペースの向こうに引戸がありますが、それが寝室の出入り口なのです。
また、下の写真をよく見ていただきますと、勉強スペース天井部分に高いところと低いところがありますね。
高いところは、屋根なりに斜め天井になっていますし、低めのまっすぐな天井の上は小屋裏物置になっているのです。この小屋裏物置へは、寝室のロフトから行けるようになっていますよ。
では次回から、2階の部屋を順番にご紹介していきますね。
2008/04/18のBlog
前回は、苗加の家の地盤改良工事~基礎工事の様子を見ていただきました。大工さんの作業所では、番付けが終わりましたので、墨付け~刻みが始まりました。
1枚目の写真は、大工さんが墨付けを行っているところです。差し金(さしがね)と墨指(すみさし=竹のへらみたいなもの)を使って、穴を掘ったり切ったりする場所に墨を付けて(線を書いて)います。
2枚目の写真は、この家のお客様が墨付けも終わりに近づいた頃に、大工さんの作業の様子を見に来られました。
墨付けが終わった構造材には、穴を掘ったり切ったりする場所の線だけでなく、独特の記号と文字がたくさん書いてあり、どこがどうなるのかを理解するのは見ただけでは難しいです。
ただ、何か凄い仕事がしてあるように感じられるようです。この家のお客様は、大工さんの墨付けや刻みは神業のようだった、と言っておられました。
最近の家は、プレカット(機械で墨付けから刻みをすべて行う)された材料がほとんどですが、その墨付けは機械的すぎてプラモデルの部品みたいです。(やはり、家づくりというより工業製品を買うという感じですね。)
墨付けが終わると、大工さんの手刻みが始まります。刻み終わった材料が、3枚目の写真です。
上から5段ほど梁が、積んであります。これらの材料の端っこが継手(つぎて)と呼ばれる部分であり、伝統工法ならではの複雑な形をしていますね。
複雑であるがゆえに、刻むのも大変なのですよ。ですから最近の継手は、刻み易さを優先して簡略化されていますが、でもこの複雑さが伝統工法の特徴である粘り強さにつながるのです。
梁の下(写真でも下の方)に置いてあるは、この家の通し柱で木の白い部分が無く、赤い色をした綺麗な通し柱ですね。
墨付けされた材料は、見ても分からない部分が多いのですが、所定の長さに切られたり穴が開けられていたり、複雑に刻まれた継手・仕口を見ると、わが家が出来上がっていく実感が沸いてきます。
これらの刻まれた材料は、建て方(上棟)で組みあがってしまうと、複雑な継手・仕口が見えなくなりますので、こういう段階でじっくり見ておかれると良いでしょう。
4枚目の写真は、2人の大工さんが2本の大黒柱を刻んでいるところです。
既に一度、刻みの見学をされていたのですが、やはりもう一度見ておきたいと、再度刻みの見学に来られました。その時に、たまたま写真のように大黒柱の刻みをしていたのでした。
その部分を見ることができて、とても喜んでおられました。旦那様が、掘られた穴の中はどうなっているのだろうと、覗き込んでおられます。
この家のお客様、山から構造材が運ばれてきてから刻みまでの間に、4回もわが家の木に会いに来られましたよ。
2008/04/16のBlog
現場報告に、新しい家が加わります。妙川寺の家です。
この家は、建て替えをされますので、まず一番最初に解体工事が始まりました。
以前の解体工事は、重機でいきなりガッチャーンと壊していましたが、家庭のゴミと同じできちんと分別して、処分しなくてはいけなくなりましたので、解体工事も時間がかかるようになりました。
3日もあれば、跡形もなく綺麗に片付けられていた解体工事も、今のやり方だと1週間かかる予定です。
上の写真は、まずガラス・瓦・建材(本物でない木)・トタンなどを手作業で壊して、分別・処分されていく途中の段階です。
それが終わると、残りはほとんど本物の木になり、燃えるものばかりになります。あとは下の写真のように、機械で一気に壊し始めていきました。
こういう古い家は、建材を主として処分するのに大変な物が少ないですが、最近の家は建材をたくさん使っていますので処分が大変です。(その分、解体費用もかかります。)
ところで、この家は築50年だそうです。
ここに建ててから・・・、です。これらの構造材、実はここの前に他の所に建っていたのを移築して建てられた家なのです。(昔なら、当たり前でした。それだけ、木を大切に使ってきたのですね。言いかえれば、それだけ本物の木は長持ちするのです。)
ですから、この構造材は2軒の家として、少なくとも100年以上は使われました。この構造材が育つのにも、何十年もかかっています。育つのにかかった年数(樹齢)よりも、ちゃんと長く使われたことになりますね。(60年かかって育った木の家を20~25年で壊すのは、木の無駄づかいになってしまいます。)
これからここに建てる家の構造材は、天然乾燥を終えて近日中に山から運ばれてきますが、その中の大黒柱や大きな梁は、樹齢80~100年なのです。
昔と同じで、天然乾燥した木を適材適所に製材されていますので、真の丈夫で長持ちする家にふさわしい構造材ですから、その木でまた100年以上大事に使っていただきたいと思います。
さて、妙川寺の本物の木の家は、どんな家でしょうか。このあとの現場報告~完成を、お楽しみに・・・、です。
2008/04/14のBlog
苗加の家、前回は、柱梁の構造材を1本1本見て、どこにどう使うかを決める番付けという作業をご紹介しました。
お客様にも参加していただいて、この家の旦那様・奥様も、大黒柱や梁のどの面をリビング側にしようかなどと、真剣に木材を見ておられましたよね。
番付けが終わると、大工さんが構造材に墨付けをして刻みにとりかかって行くのですが、それをご紹介する前に現場(敷地)の状況を見てみましょう。現場の方では、基礎工事が進められています。
この家では、基礎工事にとりかかる前にまず地盤改良工事を行いました。上の写真が、その様子です。
地盤改良といっても、そのやり方は1種類ではありません。今までに他の家でご紹介したのは、柱状改良という工法でした。
それに対しまして、この家で行ったのは表層改良という工法です。(この2つの違いにつきましては、他の家の柱状改良工事の記事に書いてあります。)
この家の敷地は、地盤としては決して悪くはないのですが、盛土した部分も含め地表面から1mほどを強くするために、表層改良工事を行いました。
地盤は、固いか柔らかいかが一番大事なのですが、地表面からある程度深いところまで、地盤構成は単純なものではありません。
調査結果から分かるいろいろな要素を総合判断して、まず地盤改良が必要かどうか、必要であればその工法や改良深さなどを決定します。
地盤改良が終わると、その上に基礎をつくっていきます。基礎は、べた基礎という形式です。
下の写真は、基礎の中の鉄筋工事が終了してから、べた基礎のスラブ(耐圧盤)のコンクリートが打ち終わって数日後の状況で、スラブ(耐圧盤)の上に、基礎立ち上がりの型枠を組んでいるところです。
地盤や基礎は、建物を支えてくれている一番肝心な部分ですから、しっかりと造りましょうね。
次回は、大工さんの作業所に戻って、墨付け・刻みをご覧いただきます。
2008/04/11のBlog
[ 17:17 ] [ 最近完成した家 ]
東石金の家、洗面を見ていただきましょう。
この家の前々回に、浴室前の脱衣室をご紹介しましたね。普通は脱衣と洗面が一緒になっていることが多いのですが、この家では脱衣室にはなく、どこにあるのでしょう?と書いていた洗面がここにあるのです。
こことは廊下であり、その一部に洗面コーナーが設置してあるという感じです。
この洗面コーナーのすぐ横にトイレもありますし、上記の脱衣室もあるのです。また、キッチンや前回ご紹介した茶の間のすぐ横でもあり、なおかつ2階へ行く階段もすぐ横にあるという位置関係になります。
そういう意味では、どの部屋からも近くて、廊下から脱衣室に入ってということがないので、使いやすい洗面になっています。例えば、子どもが外から帰ってきて、廊下の洗面コーナーで手を洗ったりうがいをしたりしてから、階段で2階へ上がっていくのにも好都合ですね。
廊下の幅を広くゆったりしているので、ここに設置できたとも言えるでしょう。
洗面カウンターの天板は、清潔そうな白いカウンターになっていますね。洗面器も同じ素材でできていて、まったく同じ白色なのでカウンター・洗面器が一体物で造ってあるかのように見えるのです。
カウンターの下は、オープンな収納に。上には、鏡がありますね。鏡は扉になっていて、鏡扉を開けると小物入れがあります。
上の写真だけ見ると、鏡が1枚のように見えると思いますが、鏡扉が3枚になっていて、それぞれ開閉することができるのです。
下の写真は、3枚の鏡扉の真ん中を部分を閉めたままで、左右の2枚の鏡扉を開けた状態です。こうすると、三面鏡として使えます。
真ん中の鏡扉の幅が一番大きくて、左右の鏡扉の幅が小さめになっているわけです。この鏡の裏すべてが収納になっていますから、結構小物が入りますよね。
家の中の機能的な位置に、使いやすくつくられた洗面でした。
2008/04/09のBlog
大工さんの作業所に、この家の構造材が山から運ばれてきて、お客様がわが家の木とご対面したところまでご紹介しました。
あとは、大工さんが構造材に墨付けをし、その後手刻みをしていくのですが、墨付けをする前にもう1つ作業があります。
番付けという作業です。たくさんある柱や梁など1本1本見て、どこにどう使うかを決めていく作業のことです。
お客様に、主要な構造材を見ていただく意味も含めて、この作業に参加していただいています。
決して難しいことではありませんし、本物の木を使って大工さんが手刻みをする家ならでは作業でありますから、家づくりの思い出の1ページなのです。
上の写真は、お子様も含めて家族みんなで、わが家の木を見ておられます。だんな様が、手で触っておられる木がこの家の大黒柱で、その左側にももう1本ありますよ。
手前の大工さんが、図面を使って大黒柱がどう見えるのか、説明しています。もう一人の大工さんが、柱のこの辺からこの辺まで1階に見えてきます、という感じで作業をしているところです。
2本の大黒柱を、和室側・キッチン側とどちらに使うか、その大黒柱の一番綺麗な面を探して、その面をリビング側に向けましょう、と決まったようです。
下の写真は、今度は大きな梁です。リビングの吹抜け廻りに使う大きな梁が4本あって、同じようにその4本をどこにどう使うか決めておられます。
木の色や節を見ることは簡単ですが、木の本末・木のお腹と背中・木の癖も含めて、1本1本見ていくのです。
難しそうと思われるかもしれませんが、大工さんや私が説明させていただくことで、すぐに理解出来る程度の内容です。(他の家の番付けのご紹介で、この辺の解説が少し書いてあります。)
こういう風に、特徴・良さ・違いなど木のことが分かってくると、この作業も面白くなってきます。
最初は、説明を聞くまでみんな似たような木に見えていたのが、だんだん分かってきて下の写真では、だんな様があっちへ行ったりこっちへ行ったりして、梁の1面1面を一生懸命見ておられますね。
番付けが終わって、次は墨付け・手刻みと作業が行われていきますよ。
2008/04/07のBlog
[ 18:11 ] [ 地域情報 ]
1ヶ月ぶりの地域情報です。
建築以外の記事を楽しみにしていらっしゃる方、建築の記事ばかり続いて、申し訳ありません。
久々につかの間の家族サービスのために・・・、ちょうど桜が満開に近づいていましたので、見てまいりました。
富山での開花宣言は、4月2日。その少し前、冬のような寒さに戻っていましたので、開花が遅れるのではないかと思いましたが、開花予報とピッタリ!
そして、4月6日に満開が観測されたと発表がありました。(開花や満開は、富山地方気象台の中にある桜の標本木で観測されます。)
開花も満開も、平年より6日早く、昨年より2~3日遅いそうです。開花から満開まで4日というのは、平年並み。
毎年、多かれ少なかれ桜便りをお届けしていますね。見に行ってきた写真の場所は、昨年もご紹介していますが、富山市の中心部にある桜の名所「松川べり」です。
上の写真が松川で、ご覧のように遊覧船が出ています。この遊覧船は、花見の時だけでなく4~10月の土日祝日に、桜開花中・GW・お盆など。(ただし、晴天時のみ。)
花見以外でも、ここは何度も訪れていますが、遊覧船にはまだ乗ったことがなかったので、子どもと一緒に乗ってきました。
下の写真は、見てお分かりの通り富山城です。そのお堀に面して立派な桜の木が、見事に満開になっていました。
上の写真と下の写真の場所は、遠く離れているのではなく、すぐ近くなのです。下の写真の富山城の向こう(反対)側に、松川が流れているのです。
4月5~6日の2日間、富山は写真のように雲ひとつない青空で絶好の花見日和となり、松川べりに花見客がドッと押し寄せました。
桜の時期に富山にお越しの際には、ぜひ富山城・松川べりにお立ち寄りくださいね。
2008/04/04のBlog
[ 19:20 ] [ 最近完成した家 ]
今日は、蓮町の家のキッチンをご紹介します。
前回も、キッチンは少し見えていましたが、キッチンを見ていただいたというより、ダイニングキッチンとリビングや板の間・和室とのつながり方について書きました。
今日は改めて、見えていなかったキッチン部分も含めて、ご覧いただきましょう。
上下2枚の写真で、システムキッチンの全体がお分かりいただけると思います。この家のお客様は、こういうシステムキッチンを選ばれました。
上の写真は、リビングから見た状態です。形式としては対面式なのですが、シンクのあるキッチンだけ置くことによって、キッチンとリビングに分けられています。
対面式というと、以前は流し台の裏(リビング側)にカウンターを造り付けて(流し台の裏を隠して)いましたが、最近はこういうタイプも登場してきました。
シンクのあるキッチンの天板を見ていただくと、奥行きの大きなキッチンであるのが分かりますよね。奥行きのあるので、リビング側にもガラス扉のついた棚があります。
また以前なら、流し台の上に吊戸棚を取り付けるのが一般的でしたから、その裏側に壁が必要でしたが、ご覧のように吊戸棚がないことによって、リビングとのつながりがとても開放的になりますね。
この家ではさらに、コンロ(IHヒーター)も後ろの壁側に設置されたので、その上のレンジフードもキッチンとリビングの間に出っ張っていないため、よりスッキリしているのです。(下の写真のように、横から見るとよく分かります。)
上の写真では、シンクのあるキッチンの右側に本物の木でできた収納がありますね。もちろん、構造材や板材と同じ山の木を使って、大工さんに造り付けてもらった収納です。
その収納の右端が、大黒柱の端とあうように、またキッチンと同じ高さになるようにしてあります。
下の写真で、壁側コンロの手前側が空いていますね。ここが、食器棚や冷蔵庫を置くスペースになります。それに、写真中央に木の戸が見えていますが、そこも食品庫的な収納の部屋になっているのです。
この家は、こういう風にキッチンを造られました。リビングと開放的につながる分、その反面リビングからキッチンが丸見えであるともいえます。そういう意味では、こういうタイプは見せるキッチンなのでしょう。
リビングとキッチンのつながり方、シンク・コンロなどのレイアウト、吊戸棚や収納の取り方、すべてその家の奥様の使い方次第です。キッチンは、自分が一番使いやすいように、造って下さいね。
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