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気仙大工 (ケセン語)ブログ
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2008/05/06のBlog
4月30日「平成20年度」に急遽施行された「第1回 伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験実施委員会」に出席して思ったことは。

昭和25年、敗戦後の劣悪「住環境」混乱収拾を目的に作られた、現「建築基準法」はまもなく「60年」を迎えます。人が生きて、20歳で世の中の荒波に揉まれて、60年経つと言う事は年齢では単純に80歳になります。その間色々な「天変地変」経て見直しがされ現在に至っている。

生活が豊かになり、色々なつくり方が導入され、住まい手も選ぶ範囲が大きくなったことは良いことだと思いますが、如何せん世の中、超スピードに成っても法律の大きな見直しはせずに、古いものにまた新しいものを積み重ねてその場しのぎで約60年が来てしまったのである。

当日の国側の挨拶を聞いていると、部屋の隅に追いやられた生き物姿(国)がマザマザと想像できます。昨年の改正建築基準法の中身は、国が保身に走ったのが良くわかりました。それでは未来がなく、益々我々の造る「伝統構法」は、何も悪いことをしていないのに法律違反を言われ「断罪」されたと同然です。

研究者の話を聞いていると、人間の細かな動きの解明には一生懸命ですが、基である胴体の部分の解明は今からだと思いました。たしかに「伝統構法」は「天変地変」の外力には逆らわないのが基本です。木に例えると「柳」です。しかし現法は「欅」です。そもそも、そこから考えが違うのです。そこを理解しなければ、事が始まらないと感じた。

古人曰く「柳に風折れ無し」の言葉の意味が今判りました。

阿奈靖雄WEB→→写真も同じ・・・拝借
http://www.ana-yasuo.com/kakugen/07.html

2008/05/05のBlog
・・・・・・・・・・・前日の続き

2.実施内容

① 伝統的木造構法の実物大性能検証振動台実験、解析
② 振動実験建物の要素等の実験、解析
③ 伝統的木造構法の設計法の構築

3.実施体制

事業は、検討委員会、実施委員会及び作業チーム(TT:タスクチーム)の構成を持って実施する。
検討委員会は、実施委員会の審議結果を踏まえ実施方法及び最終成果等の審議を行う。
実施委員会は、作業チームの作業を踏まえながら事業実施及び最終成果の全般の実務を行う。
作業チームは、各関連課題ごとに設け、具体な作業を実施する。

4.具体的業務実施項目

(1)伝統的木造構法の実物大性能検証実験の実施 
 伝統的木造構法建物の強さの確認、設計法の検証のためのデータ収集等を行う。

(2) 振動実験建物の要素実験
 振動実験建物の供試建物に用いる各要素の性能確認実験を行う。

(3) 振動実験建物の詳細解析
 振動台実験を行った建物の詳細な増分解析を行う。

(4) 鉛直構面・水平構面データ収集
 設計法構築に向けたデータ収集を行う。

(5)限界耐力計算に基づく設計法の構築
 「詳細設計法」と「簡易設計法」の具体的な設計法の作成を行う。

(6)伝統構法の分類
 伝統構法の構造について体系的に分類整理を行う。

(7)材料問題の研究
 無等級材、大径未乾燥材、古材及び丸太材の許容値割り増し等に関し研究を行う。

(8) 関連研究・調査(※別事業にて実施)
1) 接合部等の耐力実験とデータ収集
2) 地震に対し無被害建物の実態調査

――<関連課題作業チーム(TT)の作業と主な担当者(案)>――

(1)実大の振動台実験TT――リーダー 大橋好光・他3名―実務者2名―コンサル(設計)
・ 伝統的木造構法建物の強さの確認、設計法の検証のためのデータ収集等を行う。

(2)振動実験建物の要素実験TT――リーダー 大橋好光・他3名
・ 振動実験建物の供試建物に用いる各要素(鉛直構面と接合部)の性能確認実験を行う。

(3)振動実験建物の詳細解析TT――リーダー 腰原 幹雄・他4名
・ 振動台実験を行った建物の詳細な増分解析を行う。

(4)鉛直構面・水平構面データ収集TT――リーダー 大橋好光・他1名
・ 設計法構築に向けたデータ収集を行う。 

(5)限界耐力計算に基づく設計法の構築TT――リーダー河合 直人・他3名―実務者2名―コンサル(実務者と重複もあり得る)
・ 「詳細設計法」と「簡易設計法」の具体的な設計法の作成を行う。
・ 主にデスクワークにて実施する。

(6)伝統構法の分類TT――リーダー 松留 慎一郎・他4名―実務者6名―コンサル
・ 伝統構法の構造について体系的に分類整理を行う。
・ 想定する構法をまとめる。「設計例」をまとめるときに必要である。
・ 伝統構法を行っている人たちを中心に、始めに構法の分類を行う。
・ 別途瑕疵担保履行法の対応(構造+雨水の浸入防止)についても見据えた構法、納まり等の使用について、全国の方々の情報集約・整理する作業も行う。

(7)材料問題の研究TT――リーダー 追本 敬大・他3名―実務者2名
・ 無等級材、大径未乾燥材、古材及び丸太材の許容値割り増し等に関し研究を行う。

(8)接合部等の耐力実験とデータ収集TT(※別事業にて実施)――リーダー 大橋好光・他3名
・ 設計法に使用する接合部耐力の実験とデータ収集を行う
・ 別途、データベースの委員会で実施する。

(9)能登半島地震、中越・中越沖地震の無被害建物の抽出調査TT(※別事業にて実施)――リーダー 五十田 博・2名―各県建築組合等の関係者

・ 被害の少なかった建物を調査して、小被害建物の要件や仕様の整理を行う。
・ 当核建物の建っていた地盤の揺れを推定する作業も含めたい。
・ 別機関にて実施する。

以上が大まかな内容です。

尚月1回のペースで実施委員会が開かれます。

・・・感じた事・・・

・伝統構法の視点に「国・研究者・現場」のズレが大きく、事を急ぐあまり中途半端な結論にだけ持って行きたくない。

・今回を機会に、3者の考えのズレを小さくして、実大実験などは一気に完成物件にせず、施工過程計測の積み重ねの重要性を感じた。 

・今年度の実大実験「土壁工法」は貫工法だけでの強度検証データを終えて、その後に土壁を塗り「土壁工法」の、再実験は画期的であり、両方を一般に説明できることは大きな前進だった。


2008/05/04のBlog
「平成20年度」に急遽施行された「第1回 伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験実施委員会」出席報告
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緑の列島ネットワーク ブログ報告 
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東北は桜が終わり、若葉が始まりました。
【・・改正建築基準法、続く混乱・・・】

国交省は 2007年6月20日に施行された、改正建築基準法。この法の施行による混乱を収拾することと、「伝統構法」位置づけの為、今年度から3ヵ年を掛けて、見直しに着手することになりました

「平成20年度」に急遽施行された「第1回 伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験実施委員会」

「NPO緑の列島ネットワーク」理事は実施委員会会議に出席した内容を掻い摘んで報告します。

2008年4月30日 午後2時~4時の予定。1時間半延期午後5時20分まで掛かりました。

日本住宅・木材技術センター会議室において行われた。

● 国からの召集は拙速の為FAX連絡 4月25日午後7時受信 直ぐ出席の連絡を行う。

下記が日本住宅・木材技術センターからの連絡内容と当日の資料

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「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実施委員会」のご案内について

1.委員会名 : 第1回 伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験実施委員会
2.開催日時 : 平成20年4月30日(水)14:00~16:00 
3.開催場所 : (財)日本住宅・木材技術センター会議室
 〒107-0052東京都港区赤坂2-2-19 アドレスビル4階

4.概要
 (財)日本住宅・木材技術センターでは、今年度から伝統木造についてその設計法の作成及び性能検証実験を進めるため、「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会(仮称)」を設け、
詳細は、その下に、実務を担当する実施委員会(今回の委員会)を設けて、実大実験の実施、及び設計法作成等を検討しながら進めることを予定しています。
また、これに関連する個々の課題は、作業チーム(TT)を設け、具体の作業を進めることを想定しています。


(1)実物大の振動台実験TT 
 ・目的は、①実際の強さの確認、②設計法の検証、③各部データの収集 
(2)振動実験建物の要素実験TT 
(3)限界耐力計算に基づく設計法の構築 TT
(4)要素実験-1 鉛直構面・水平構面TT 
(5)要素実験-2 接合部等TT
(6)実物大の建物の詳細解析TT
(7)能登半島地震、中越沖地震等の無被害建物の抽出調査TT 
(8)伝統構法の分類TT →実務者からなるチーム 
 ・想定する構法をまとめる。「設計例」をまとめるときに必要。
 ・まず、構法の分類が必要。
・伝統構法を行っている人たちを中心にまとめていただく。
 ・別途、瑕疵担保履行法対応(構造+雨水の浸入防止)についても見据えた構法、納まり等の仕様について、全国の方々の情報を集約・整理する作業も行っていただく。
(9)材料問題TT
 無等級材、大径未乾燥材、古材、丸太材の許容値割り増し等の検討


なお、4/30については、とりあえず下記の方々にお声がけし、
タスクチームの構成や進め方に、ご意見を伺いたいと考えております。

オブザーバー出席事業者の皆様

設計 森と職人支援室
設計 伝統木構造の会 理事
大工棟梁 緑の列島ネットワーク 理事
設計 伝統木構造の会 理事 
大工棟梁 関西木造住文化研究会
大工棟梁 日本伝統建築技術保存会会長
設計 川尻六工匠、すまい塾古川設計室
大工棟梁 木と家の会
設計 職人がつくる木の家ネット 運営委員
施工 日本民家再生リサイクル協会 理事

以上10名
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当日の資料

「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実施委員会」 (上部「親委員会」)

委員長 坂本 功 委員は又の機会に

「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験実施委員会」(下部の「子委員会」)

委員長 大橋 好光 武蔵工業大学

委 員 松留慎一郎 職業能力開発大学
委 員 河合 直人(独)建築研究所
委 員 稲山 正弘 東京大学
委 員 村上 雅英 近畿大学
委 員 後藤 正美 金沢工業大学
委 員 五十田 博 信州大学
委 員 腰原 幹雄 東京大学 
委 員 藤田 香織 東京大学
委 員 追本 敬大 国土技術政策総合研究所
委 員 長尾 博文(独)森林総合研究所 
委 員 岡田 亘 (財)日本住宅・木材技術センター

行 政

国土交通省・木造住宅振興室・・・・3名
国土交通省・建築指導課・・・・・・・・1名

事務局

(財)日本住宅・木材技術センター・・・・3名
(独)防災科学技術研究所・兵庫・・・・2名


実施計画(案)

1. 目的

 伝統的木造構法の建物は、これまで一般的に技術の伝承としての仕様に基づき建設されてきたところがある、昨今においては構造的な安全の実証が求められてきているところである。

建築基準法においては、このような建物の安全の実証としては限界耐力計算等の高度な構造計算を要するところが多い。

本事業は伝統的木造構法の建物の設計法を開発し改正建築基準法に基づく当核建物の審査に係る環境整備することにより、これらの建物の円滑な建築に資するために行う。

続く・・・・・・

2008/05/03のBlog
千葉県市川市で工務店を営なみ、後継者育成では全国にその名が知られた棟梁に暫くぶりに会ってきました。(常に前向きな姿勢、尊敬する1人です。)
「人皆師なり」といった。秩父の山中棟梁の言葉通り、大工にはこれで良いという完成はありません。
あの世に行った時が、その棟梁の完成です。しかし生きている限り「大工道」は追い求めなければなりません。

―写真― 基本部分の模型
大勢の大工の卵がが修行した「学」の場を覗かせてくれました。
基本の墨矩の説明した板図。

「寄棟」や「入母屋」屋根を作る、基本の「殳・勾・玄」「水平・垂直・勾配」の意味が判らないと始まりません。現代の工業化「プレカット工法」では全て刻んできますので考えなくても良くなりました。だから勉強しなくても何となく収まります。

大工道手抜き工法の始まり、ダカラ現在は大工ではなく取付工になってしまったのです。今後はこの規矩術がわかる大工が段々いなくなるでしょう。

でも本格的に、手刻みで行おうとすると「基本」が出来ないととても無理です。そのために、塾長は色々な形に表わして指導してきたのです。


また、解体現場から、仕口なども大事に保存され丁寧に説明してくれた。釣り束を釣っていたもの、その部分のみ保存していました。


2008/05/02のBlog
どこかの国か判らないが、1日でこんな光景を眼にしました。

かたや超繁栄の象徴、自分ばかり良ければ良い超が付く建て物、今まさに工事真っ最中、聞くところによると、鉄筋不足で騒がれた建物だと聞きました。

裏の真実は、配筋検査後に引き抜いて夜の飲み代に使われたようだとのこと。
信頼感のない人どおしの軽い考え話に加わった一人をつまはじきにした。
内部告発で崩壊したようです。これは建物つくりがまるで無い、人間が起した悲劇ではないのか。

後からは補強したようですが、人つくりで言い場、作っている最中に麻薬中毒になったようなものです。だから出来損ないの赤ん坊が生れたようなもんだ。
この建物に入る方々はどんなに作りなおしても一生傷物に住む恐怖は消えないだろうね。・・・・・・ワカラン

もう一方は明治時代に造られた建て物、人が居なくなって自然に裸にさせられたものです。この建物の恩恵を蒙った方々は何処に行ったんだろう。わからん・・・・・・・東京から新幹線で約2時間ほどのところ、それも駅から20分も掛からないところです。

おそらく以前に住んだ方が、超高層のマンションに住む為に生まれ里を捨てたんだろうと思う。これが、世界に誇る超繁栄した国の現実ではないの。

益々、超圧縮(地方から果てしなく人集める大都会)≪=≫超風船社会(外だけで中がカラッポの地方)が日本国の現在の実態です。


2008/04/30のBlog
昨年6月20日に施行された改正建築基準法によっての混乱収拾を急ぐ「お国」は急緒なんとかして改善しないと益々追い詰められ、26日金曜日夕方FAX連絡召集が掛かりました。

(落日)

なんとお題目聞いてビックリ「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会(案)」という超超長い題目です。

(集まった面々)
日本住宅・木材技術センターに役所・研究者・設計者・現場実務者 約30名ほどが集まり、早急なる解決作成策の討議が行われました。

まあまあ大変です。最初のボタンの掛け間違いです。この仕事でオマンマ食べているのはなにを考えこのようになったのか。魔か不思議な日本国・・・・・・・・・・・・・・・詳細は後日。

(写真の倍の人達)

2008/04/29のBlog
http://www.bunka.pref.iwate.jp/pls/cult/kwd_detail?keyno=F000000440

どれ位古いのか想像できない。見ると確かに古いとしか言いようが無い。
我が家から一ノ関に向かい1時間かからない所に現存する。18世紀末の民家をみました。

まあ良くも残って来たものだ、いや残してくれたものだが本当だろう。だから岩手県指定重要文化財の評価を受けたのだと思う。

家の角の中2階に鶏小屋が・・・・・・・・・猫などに襲われないためかそれとも早起き鳥の時を知らせるためなのかは当時作られた人に聞いてみないと判らない。

馬屋も何となく昔の面影を偲ばせるつくりだ。この形に流行がない、伝統構法とは当たり前につくられてきたものに、当てはめるものだと考える。その土地その土地の作り方なのだから「土産土法」が本当でしょう。

昨日までの村上家は陸前高田市に有りました建物(仙台に嫁ぎ、また100年は生きているでしょう。・・・・・果てしない。)

今日のは現存、一ノ関市千厩町の村上家


2008/04/28のBlog
―写真― 明治初頭の村上家解体記録、4間半飛ばしの桁を釣っていた「桔木(はねぎ)」工法

口伝とは、事細かに教えるのでなく、弟子の毎日は、現場作業全体の把握 作業進行 完成までを常に考えさせるのが「口伝」である。だから秘伝とか口伝と言う言葉が出来たんだと思う。仕事がわからないから聞くのは簡単なことです。しかし、そうは問屋が下ろさない。考えていて手が止まると容赦なく、なにやってんだと、怒鳴るか睨まれる。もたもたしているとそこを師匠は直ぐわかるのである。それが大工になる大きな修行ではないのか。

だから手に取って教え込むのではなく、自分で考えろが基本であり。言葉は良くないが、日々技術・仕事は盗むものだが基本、職人とは直ぐ傍の相手から技術・段取りを学び、日々研鑽していくことであり、待っていても誰も教えてくれない。それが今の自分があり、頭でっかちになるより身体で覚え、身に付いたものは生涯離れない。その教えがあったから、難しい建物が出てきても乗り越えられて来たし、時代を読むことまで出来たのだと思う。身体で覚えたものが「口伝・秘伝」と言うのだろうと考える。

知らない世界に飛び込み、1からやり直していかないと明日が無い。色々な職人さんの「背中」を見てきたが、朝一番仕事に来る時の姿勢に今日一日の結果が表わされているものだ。作業中怪我などなどする時には、仕事以外のことに「心」が行ってることが多く、どんな職人でも色々な影響に左右されていることで日々送っているものだ。・・・・・・・・・・

2008/04/27のBlog
修行時代の毎日、仕事の中で師匠から教わったもの、「口伝」とは師匠の背中を毎日見ることだ。
仕事は明日 明後日、1週間先 1ヶ月先 半年先まで読んで仕事をする姿勢に、大きな大きな意義があり、小手先の技術も勿論大事だが、「図板」1枚に全てが書かれていない。況してはその中に細かな事まで一切が書かれてなく、しかしその家の完成まで想像する姿が書かれていたものだ。

その1枚の図板には柱巾線、柱の位置、桁・梁行き寸法「いろは・・・・・一二三」の横縦の番付だけ、後は屋根などの姿は口頭で、切り妻・・・・入母屋・・・・軒現し・・・・勾配・・・・真壁・大壁、それ全て、師の口から出ただけ、聞きもらさぬように頭に叩き込む。後はあっても、材料調書を書いた一番安い10円ノートと屋根詳細原寸があれば良いとこです。もちろん現在のように「図面」なんてそんな無駄なものは必要ない。だから慣れるまで大変。

現在のように、事細かに書かれているが、完全でない図面なんて必要がない。師匠・兄弟子に言われたことを頭に、とにかく自分なり叩き込んで覚え、記憶する以外にない。
桁梁等など納まり決めには、師匠と向き合い「木」の姿を見極め、師匠の墨つぼの軽子をもって、中墨・陸墨(ろくすみ)尺杖で3尺間隔に親墨まで決めるのが先生の仕事。その後につける墨、子墨が我々の仕事、仕口の渡り顎の位置決め、どれだけ断面欠損まで自分の判断となる。(続く)

―写真― 明治初頭の村上家解体記録、小屋組みが全て場所によって違う。よく考えたものだ。



2008/04/26のBlog
[ 07:02 ] [ 木造建築 ]
「でんとう・デントウ」と良く口に出ますが、先人(木を活かしてきた)「大工」の多くが、様々な時代変化を経て「工法」を改良、そして「構法」の改善の積み重ねで今があるのではないのか。
今後もこれまで伝承されて来た工法は「未完」であり、その「工法」を次の世代に「継承」するのが、今、生きている者の使命であると思うのです。
「構法」にはこれで完成と言うものはなく、その時代時代に生かされたものが残り、生かされないものは、消えていくだけでその消えるものは留める事は出来ない。

60数年前の世界戦争で焦土と化した国土全体、雨露を凌ぐのにどうしたら良いのか、右往左往したあのどん底の中、食べて生き延びるのが精一杯だった。
その時に「バラック」でも何でも良く四方に壁があり、上には雨露が中に入り込まなければそれで良かった1950年代前半、その「バラック」建物を規制したのが今の「建築基準法」であり。
それを御国は住宅不足というお題目で推進して来たのだ。・・・・・・・・・(もうそんな時代ではないのに気がついても良いと思いますが。)

段々時を経て、生活がよくなり、やっぱり先祖らの行ってきた「木の家」の家つくりに目覚めた今、手抜き工法に飼いならされた大工職人らは、とても修業時代に教わったスタイルには戻れない。
況しては利益本位の作り方に飼いなされ、職人が消耗品的に消化され後継者も育てられない位の家つくりは機械的工業化の造りなってしまったのである。

そのような「バラック工法」に飼いならされた今、古くから受け継がれた工法を当てはめ込むなど、根本の違うつくり方に、治世者側にも受け入れがたく、今後の国の動きに注視しないと根本を知らない「偽者研究者」の餌食になるだけであると思うのだ。現にその動きが見えてきた。

治世者よ、驕るのは良くないんじゃない。地に足が着いた考えがあってもと思いますが。・・・・・・・・・・・・
伝統ではなく、木を信じ、技を活かしてきた「伝承構法」だから残ったと違う。

工(法)= 何かを作る(仕事をする人)。
構 (法) = 素材の配置・利用の仕方から見た、全体的な構造(から受ける印象)。

現在のデントウは懐中にも入らない。もう電池がなくなりそうだ。はやく充電しないと灯りが消える・・・・・・・・・・なんとかして、誰に頼んでいるのだ。・・・わからん????。

ふふふ・・・・・いやいや、いちいちかも――与・野か

―写真― 130年前の骨組み、ホゾ⇔アナやはりお袋のは巨大だ。ダカラモテタンダ。納得した。

2008/04/25のBlog
[ 07:02 ] [ 木造建築 ]
家つくり「伝統構法」とは何ぞや?・・・・・・・いう議論が今、我々の中でされています。
それとは、「自然界」の動きに抵抗しない「構法」であると思う。

過日、国交省での話し合いの帰り、皇居のお堀に植えてある「柳」の木が風に吹かれ、枝がなびいていた。枝は風下に流れ、枝の付け根は「枝」を支え踏ん張っているだけです。一番大事なのはその付け根が確りしていれば、枝は常に風下に行くよう受け流しているだけです。

(余談・・・柱・横架材を繋ぐ「ホゾとアナ」の根本を知らなすぎる。今の時代「男・女」と似ているような気がする・・・・・・・・ホゾが短く・アナが浅くて持たないよ。だから「金」金物が必要であり,一度の大事に耐えても、2度目は無理だろう。だから直ぐに離れる。それに似ていませんか。「金の切れ目が縁の切れ目」と言う言葉。「悲劇」ではないの。・・・・・・・自分だけだろうか。)

伝統工法とは「木」の持っている柔軟さ(スプリングのような)を生かした工法であり「柱に貫」、垂直材の柱、水平材の貫の柔らかさが、倒壊を防いで来たのであり、柱を「斜め材工法」(筋違)で支えるバラック工法とはそもそも次元が違う発想であり、その次元に現基準法を当てはめての議論は「水に油」では異質である。

もちろん人間は大地震に抵抗するなどは愚かな事であり、昔からの木組みの工法は、その場所、土地に置かせていただく構法であり、現在のように、その場所にしがみ付くような考えは無かった。それ以上は人間の及ばない世界であると考えていたのだ。その辺りが分岐点ではなかろうか。

―写真― 水平加力実験、柱がスネークした。動いているのを見せられなくて残念。

2008/04/24のBlog
先人気仙大工、100年以上前に作った木組みのおさめ方を見ると、現代のように1本1本の木材の年輪を破壊製材したやり方ではなく、木が育った姿に近い加工刻みを行っていると言うことです。

現在のように、効率第一主義とは根本から違うのです。木の持っている力を最大限、かつ有効に使用してきたから、100年でも200年でも耐えてきたのであって、木組み、木組みと簡単に言いますが、1本1本の木の特長を知らずに語るのは如何かと思うのです。

現代の工法は、丸太からどれだけの有効にお金に変えるかとのやり方で、使用するから色々な障害が発生するのであって、極論ではないが、丸太組工法が一番木の特長を生かした工法ですが、それが全て良いとは言いません。

神社仏閣の仕事を見れば解るとおり、丸太を八角に製材するのは、外側に近い「白太」部分だけを削ぎ落とし、「赤身」部分を使うから耐久性を増しのであり、横架材などの外側に白太が入ると腐食が早く、耐久性はないに等しいのです。

構造材として使うのなら、材巾・成の割合が1:1、1:√2、1√5、に近い寸法で使用するのが一番丸太の年輪破壊少なく、現代のように、垂直加重を支える為に成だけ大きくするから横からの力に弱く、ヘンに補強するから木材の強度が弱くなるのであり、もっと自然界の成長を勉強せずに、変な者書きから知識がはびこり、それを規制した「法」が余計に世の中をややこしくしているだけなのではないのか。

割合とは「黄金分割」からの数値であり、それは「人」にも当てはめることであり、「八頭身」美人だって「黄金比」からではないのか、それがスタイルが良いのであって、現在ように細ければ良いなんての錯覚は、幻想であり、自然界では生きてゆけないのではないかと思う。痩せたのは材木だけではなく「人」も段々貧弱になっていくなんて、日本も先が見えて来た観がする。。。(最後は世迷言)

―写真― 3枚とも骨太のつくりが自然じゃないの。・・・・・・・うん伝統構法・・・・わかんネエ。


2008/04/23のBlog
[ 06:28 ] [ 気仙大工 ]
先人気仙大工が100年以上前に作った木組みの家を見学させていただきました。
建物の角(隅)桁・妻桁方向に掛けられた、ケセン語で「すみごおり(隅紅梁)」(現在の火打ち梁・しかしこの家の角に1ヶ所だけです。それで十分役目を果たしてきたのです。)

この家のようなダブルでの「すみごおり」は初めてみました。特に珍しいつくりです。
でもこんなに複雑な木組みを良く考え出したもんです。・・・・・・・・伝統構法とはこのような建物ではないのか。

この写真の木組み、12m材の「がんぎょう(丸桁)」(ケセン語)です。近くの山(400mくらい)からです。
確りと組んだ工法に、組立て中の仮の筋違は「無用」・・・・・長ホゾだけで、柱1本1本が自立しています。現在のプレカット工法ではとても仮筋違のお世話にならないと組み立ては出来ません。労災関係では先行足場を要求され、このような組み立てにも勿論必要ですが、貫が入るために登り降りに使えます。

伝統工法の組み立てた建物は組み上がった後もシンプルです。

現在のような余計な斜め材「×・工法」とはここが違うので「イラネイ」です。
そして、現在のあの無駄な金物まで省けます。もちろん将来解体・再利用可能です。

これで100年以上持ったら、金物工法の3倍以上、耐久性を考えたら工事費が大幅に安くなると違いますか。30年を基準としている現在の住宅は、坪当たりしてもこのようなつくりの3倍以上の高価な家づくりをしているんじゃないの。・・・・・・・・伝統工法万歳万歳・・・・
その前にこちらがバンザイして終いそうだ。――昨日の写真の家と同じです。

2008/04/22のBlog