Blog
2008/07/28のBlog
[ 02:25 ]
[ 中国 ]
キワモノっぽいタイトルだが、「中国が分かる」というシリーズの1巻めらしい。「創」が付く出版社は、前にドンピシャなとこを見つけてから、警戒しているのだが、ココのHPによると「出版社だよ。学術っぽい本とか出してるよ」とのこと。著者は朝日チャイナスクールの出の様で、アエラ副編、上海と台北支局長になったとこで定年になった様だ。チベット騒動で慌てて企画したものが、やっと世に出た類なのだろうか、「中国が分かる」の2巻め運命も、この本の売れ行き次第ということになるかもしれない。ということで、チベット騒乱の動きをまずもってきて、後は自分の現役時代なのだろうか、「激動の13年」と称して、1994年から中国の宗教を巡る動きを1年ごとにダイジェストするというもの。94年は「外国人の宗教活動を管理する規定」というものが発布されたそうなのだが、やはり「創」印と関係ある話がキタかと思った。しかし、朝日とか創印を彷彿させる様な感じはあまりなく、中国の公認宗教である仏教、道教、回教、天主教、基督教の枠に関連した宗教ニュース(公認だから当然か)が中心。日本ではチベットとウイグルという二大独立勢力を抱える、チベット仏教とイスラームが中国の宗教問題の柱となっているのだが、欧米ではそれは民族問題であって、宗教問題の関心はなんといっても「地下教会」の方である。バチカン(天主)、ブッシュ(基督)とのせめぎ合いは、日本ではベタ記事扱いなので、この様にまとめてくると助かる。公認、非公認をめぐる争いは、国家を超える権力の問題になるから、台湾承認問題以上に譲れないところなのだろう。チベットも転生問題を中心によくまとめてあり、イスラーム対策の「ワイーズ」という官製説教集の存在などは勉強になった。真打ち法輪功にも頁を多く割いており、台湾とのからみでマ祖信仰の政治利用にも触れている。200ページ程度のハンドブックにしてはかなり内容は濃い。著者の中国の宗教問題に関する並々ならぬ熱意は伝わったのだが、現役時代に記事に出来なかった恨みでも吐き出したのだろうか。






2008/07/27のBlog
[ 23:53 ]
[ 米国 ]
新書恒例の糞タイトル本だが、タイトルと中身は、ほとんど関係がない。ネットイヤーグループというのが、どんだけのもんなのか知らんが、そこのCEOという人の「私の成功物語」。日本の女子差別で就職することができず(でもなぜかブラザーに勤めていたらしい)、子どもの保育園のことで役所に相談したら、住所のある区だけではなく、勤務先の区でも入園できますと言われてキレた(これがよく分からんのだが、勤務先ってことは子どもを満員電車で通わせることと理解したらしい)。もうこんな国で、子どもを育てることはできない。ならばアメリカがある。とMBA留学。アメリカは保育環境は充実して、父親が育児を手伝うのは当たり前(著者は既に夫と別居生活だった様だが)、女性差別も人種差別もない、アメリカは夢の国、VIVA USA!みたいなツマラン話だった。スタンフォードとかシリコンバレーの教育環境が整っているのは、その背景を考えれば至極当然の話であって、これを守ってアメリカを代表させられるのは無理があるのだが、差別をバネして自己実現を達成したという「私の物語」がある以上、そんなものは関係ない。まあ雇用均等法以前の女子はそんなもんだったかもしれないが、名大の経済でも女子は210人中10人しかいなかったのか。しかし、この人が何を勉強して、何を生業として起業したのか、さっぱり分からんかった。虚業起業家の常なんだろうが、自己啓発みたいな話ばっかりで、こんなもん読んで参考になんかなるんだろうか。ネットイヤーグループというのがナンボのもんか知らんが、現在CEOとかいうその会社も自分で起業したもんではない様だし、だいたい、ウェブを中核としたマーケティングとは具体的にどんな仕事なんかいな。




[ 13:07 ]
[ 中国 ]
遅ればせながら、福島香織女史の「処女作」を読ませていただいたのだが、やはりブログで読んだ方が良かったという感じ。著者も新聞記事では記者文法で書いているのだろうから、ブログでは、あえて特徴的にしようとしたのだと思う。副題に「北京趣聞博客」を冠しているのも、ブログ本であることを明確にする意図によるものなのだろうが、3分の2以上は食の安全関連の記事が占め、ブログ特有のバトルロイヤル状態でなく、統一されたテーマで貫かれているのがちょっと引っかかる。著者のブログはたまに眺める程度なのだが、こう、食の問題ばかりに絞ったものであったのだろうか。時期的にギョーザとかダンボールがあって、トレンドであったのかもしれないが、朝日でもやってる問題より、地元感覚の話がこの人の魅力だと思ったのだが、どうだろう。もっとも著者が日本での火付け役であったことは確かで、日本では「神」、中国にとっては「悪魔」なのだが、それが、中国の記事に依拠した二次報道である以上、中国側もせいぜいビザ延長を遅らせるくらいの「圧力」しかできない。最近、話題になっている毎日新聞の「変態記事」も、日本の実話系の二次記事であるらしいので、それが日本の体面を傷つけたとするのも、何か同質なものを感じる。京華時報の記事が、週刊実話並みの信用度しかないかどうかは分からぬが、この本にも書かれている中国マスコミの深い闇が、結果的に中国を「変態国家」に貶めてしまっている側面はあるのだろう。






[ 02:48 ]
[ フランス ]
このテーマに関しては日本人兵士の物語ばかりが出されてきたのだが、この本は翻訳もので、著者は英軍校の教官ということであるから、本格的なもの。装備や作戦などの解説は軍オタ向けといった感じで、「反戦主義者」の私にはよく分からんところが多いのだが、歴史や組織については、教科書として重宝できるものかもしれない。著者は英軍の人だから友軍には違いのだが、その褒め称えぶりは、自国の英雄神話を語っている様な感じで、奇妙にも思えるのが、それが普遍的な軍隊言語というものであろう。「先軍政治」や「人民解放軍」の国では、敵は殲滅すべきものなのだろうが、本来、戦争というものは軍隊という共通言語を用いて行うものであるからにして、武器を持つもの同士というのは奇妙な連帯感で結ばれているのもまた然りである。その意味でも「外人部隊」が成り立つ土壌が軍隊という世界にある訳だが、この場合、「フランス」というのはあくまでも自己実現の手段に過ぎない。言わば「連帯」の道具みたいなものなのだが、ちょっと意外だったのは、「外人部隊」の志願者の多くは、フランス人であるという事実。過去を問わないという前提がある以上、フランス風の名前も、ベルギーやスイスの出身と偽って志願するのだという。そうなると、「愛国心」であるとか、「侵略に対する抵抗」とか、「ならず者の懲罰」といったものも、やはり後付の「自己実現の手段」ではないかと思う。過去に、外人部隊がヴィシー政権と自由フランス軍に分かれて戦ったり、植民地出身者が独立を求めて戦う同胞と戦火を交えたりしたのも、本来、人間が持つ闘争本能というもののなせる業なのだろうか。洪思翊の逸話なども思い出したのだが、本能に拠るところでない「反戦」はパフォーマンスの枠を超えることができす、戦争という圧倒的なリアリズムの前に無力であることも、それが自然の摂理なのだと言うべきものであろう。






[ 00:18 ]
[ 東南アジア(複数国) ]
猫も杓子も新書を始める出版界だが、残された最後の大物、小学館もいよいよ新書発刊の布石を打ってきたか。発刊前のテストかどうか分からぬが、新書版型の団塊狙いの本。著者は新潮新書を一冊出している人。通勤電車で読み切る新潮新書タイプで行くつもりなのだろうか。SAPIOでネタはたまっているのだろうが、守旧勢力の岩波、中公に対抗するには、文春以上に色があってもよかろう。このテスト版は題材的にも、別に政治色がある訳ではないのだが、これまで業者とつるんで、バラ色一色のものしか出ていなかったシルバー移住にメスを入れた本。マレーシア、タイ、フィリピンといった国が舞台なのだが、「年金夫婦」といっても、「夫婦」なのはマレーシアだけで、後の2国は予想通りの買春老人のなれの果てみたいな話。そんな腐れ移住アジアの中で、政府主導で受け入れ態勢を整えたマレーシアはイスラム国家であることもあって、優等生かと思われていたのだが、その幻想も打ち崩している。その年金口座を狙って。待ち構えているのは腐敗した現地役人だけではなく、腐れ詐欺師の同胞だという。タイとフィリピンは周知の通り「女難」な話なのだが、ここまで来ると、「暴走老人」どころの話ではない。この世代の老人たちには進駐軍とか「第三国人」にカネの力で、女を釣られてしまったというトラウマがある様だ。若い頃、日本人のキーセン観光を苦々しく思っていた韓国人オヤジも、「サヨナラ再見」世代の台湾人オヤジもその恨みを晴らすかの如く、大陸で、東南アジアで大暴れしている。私が年金を貰える頃には、年金で暮らせる国は世界中どこもなくなっているかもしれないし、年金制度自体が崩壊しているかもしれない。ただ、そういうトラウマはあまりないので、「暴走」する危険もないとは思っているのだが。






2008/07/26のBlog
[ 13:29 ]
[ 欧州(複数国) ]
シリーズものらしいが、3巻ともこの著者が一人で手掛けている様だ。元毎日の環境記者らしいが、当時は公害が新聞の「華」であった時代か。他にも十冊近く、この版元から公害ものを出しているらしい。「世界の」といってもヨーロッパ方面に限られるのは、信頼できるデータが揃って、運動も完備してあるからということなのだろうが、「アジア」に触れると版元が気まずくなってしまうのかもしれない。北朝鮮の代弁者みたいなことをやってる出版社が「世界の」環境問題を声高に訴えても、全然、説得力がないのだが、元々「緑の党」に影響されたトコなのだろうが、この本でも欧州の緑の党の動きが記されているのだが、日本の「緑の党」みたいに、名前は同じでも、いつの間にか極左のフロント組織になってしまったということなのかもしれない、とはいえ、この著者は日本の「伝統」である公害運動を長くやってきた人であるからにして、グリーンピースとかのエコテロ組織のイデオローグに染まっているという訳ではない様だ。むしろ旧来の新左派(変な表現だが)的に東欧民主化運動にシンパシーを感じる人の様で、この本も環境問題の本というより、東欧民主化史としての方が使える。民主化とか人権といったものが環境運動と不可分のものであることは分かった。欧州の様にラジカルに政治運動化するのではなく、公害運動がその枠内を出ることがなく、政府主導で解決に導いた日本の経験こそが、中国の求める「環境協力」の中身なのだということは明白である。「世界の環境問題」と冠するのなら、同じスタンスで「北東アジア編」を出してほしいものだ。






[ 02:40 ]
[ 韓国 ]
五輪メンバー発表前に出たということは、選出確実の情報が入っていたのかな。2002年の時は、中村俊輔をイメキャラにしたW杯商品が、渋谷の大型広告をはじめ随分と出回っていて、何か気まずい感じもしていたのだけど、今回は五輪だし、北京だし、李だし、書籍だしということで、外したところで大した損害はなかったのだろう。李のバックである在日は、中村のバックである創価に匹敵する人数がある訳でもないし、中には利敵行為ととる勢力もあるかもしれない。ただ、韓国ではわりと冷静に受け止められているみたいで、在日は皆、日本国籍を有すると誤解している人たちも多い関係上、民族差別で在日は代表に選ばれない中、李に関しては、日本もその実力を認めざるおえなかったと理解する向きがある様だ。李がU20の韓国代表合宿に呼ばれていたことは知っていたが、金鐘成と親戚だとは知らなかった。母親の従弟になるらしい。元北朝鮮代表の金鐘成はもちろん李の帰化には反対だったとのこと。平山とかカレンとかが脱落していく中で、最近はすっかりFWのファースト・チョイスに収まっているのだが、先日、テレビを視ていたら、セードルフが五輪代表のゴールを採点する企画をやっていて、マレーシア戦での李のゴールを、ゴール後に、お膳立てした家長のところにいかなかったという理由で減点していた。なるほどVTRを視ると、李は勝手に反対方向に走っていってしまい、自分のところに来るものだと思っていた家長が途中で立ち止まってアレっ感じになっていた。セードルフは浦和戦のゴールで、お膳立てをしたカカと手を繋いでアピールしたことが印象に残っているが、結構チェック厳しいな。そんな細かいチェックをこの本はしないのだが、なんでも李の公式HPに寄稿されたものが基なのだという。著者は結構面白いサッカー本を書いているのだが、これは「お仕事」の部類かもしれない。




[ 00:06 ]
[ 中国 ]
中公の新書と同時期に出たということは、岩波と中公(読売)がつるんでセットにしたのだろうか。新書の方は全面社会調査アンケートに依拠したものだったのだが、それだけでは巷に溢れる「中国崩壊論」を止めることはできない、中国を理解するには中国の知識人の意見を聞かなくてはならない。ということで、編者と中国人社会学者と対談集がセットされたという次第らしい。どうも自分勝手な中国論を撒き散らす「中国通」や、断面的な取材を記事にしてしまう「ジャーナリスト」などに根本的な不信感がある様で、裏づけされたデータや、知識人の高尚な提言といった権威のあるものしか認めない人の様だ。とはいえ、岩波がそれではイカンと思ったのか知らんが、何の脈略もなく、最後に加藤千洋との対談をセッティングするという、これまた分かりやすい構図となっている。加藤の話に中身はなく、「チベット族」と「漢族」双方の対立を懸念しているという弁明で締めている。例の件で、相当バッシングがあった様だ。一方、「知識人」たちの方は、教条的とか愛国的といった中国人のステレオタイプに陥らない様に自制している感じがした。中国でも「社会学者」は「指導者」から「評論家」に変化しつつあるということであろう。編者も、「愛国心を刺激してしまった」と反省している箇所がある。また、編者も「あなたの奥さんは専業主婦の様ですが(笑)」とか言われてしまったりもして、これも中国人の「愛国心」を刺激した部分があったのかもしれない。しかし、中国でも日本でも、「知識人」を自認する人たちはネットを目の敵にしている様だ。自分たちの権威が犯されているとでも感じているのだろうか。






2008/07/25のBlog
[ 13:05 ]
[ 韓国 ]
これも、まあ啓蒙書。どうもこの事件については、「原光州事件」といった感じで、左派復権の象徴として、再評価への期待があった様だ。李明博時代となり、その動きが止まることを懸念しての出版という意味があるらしい。よって、北朝鮮の影といったものを排除しながらも、日本人読書を意識したのか、「歴史認識」は抑制し、密航についても言及している。よくいえばバランスをとったのだろうが、その分、「悲劇」としても、「伝説」としてもパワーが足りない感じがした。もっとも、歴史上の事件など日常の延長に過ぎないのだから、「物語化」された歴史は疑ってかかるのが筋というものであろう。そうした裏事情に関しては、最後に弁明というか、まとめがあるので分かりやすいうのはたしか。本国での再評価がどういう文脈でなされているのかは分からないが、済州島という地が韓国人の意識の中でも、本土とは違っていることには留意すべきだろう。特に日本との関係性においては、「コリアン世界の旅」で野村進が書いてる様な特殊性が、その土壌がモンゴル時代に培われたものだとしている。そこまで遡ってしまうのも韓国人らしい「歴史認識」ではあるのだが、植民地時代の日本への流入や、四・三事件での粛清といったものを、本土との距離感の理由にするよりは、韓国人にとって理解しやすいものなのかもしれない。その「共通性」から台湾の二・二八事件の真相究明運動との連帯を模索する動きもある様だが、それにも何か裏がありそうだするのは下衆の勘繰りだろうか。






[ 02:58 ]
[ ネパール ]
一体幾つNGO屋が巣くっているんだろうと思うくらいのNGO銀座国家ネパールだが、この著者は「ネパールNGOネットワーク」代表なるものを歴任したそうで、この本は普通のネパール紹介本とはちょっと変わった社会福祉問題に特化したもの。お約束の歴史とか地理の話はなく、ホームステイしながら村を歩いて、その辺の村人を適当にインフォーマントにしたり、そこで活動しているNGOがいれば、すかさずチェックを入れて、デンマークの団体は放任主義でいかんとか評価を出す。今やNGOは観光と並ぶ外貨獲得産業には違いないのだが、その分、競争も激しい様で、人気の教育、女性以外に、進出の可能性がある福祉の分野を検討している。その中でも興味深いのは「老人ホーム」で、これまでネパールには老人ホームは存在しないと言われてきたらしい。それもネパールの平均寿命を考えれば無理もない話だし、核家族化が前提となる老人の生活問題はネパールでは深刻化していなかったということもあるだろう。日本に来たネパール人が「日本には老人ホームがあって悲しいが、ネパールには老人ホームがないのが悲しい」と言ったそうだが、これは何たる至言。そんなネパールにも老人ホームが最近できたそうで、介護や老人医療といったものもネパールでは新しい分野なのだろう。もっとも、最大の問題はそれを支える若年層の失業問題であるからにして、その辺りも含めて社会企業家の養成というものが今後有望な「NGO産業」なのかもしれない。もっとも、あっと驚く「大政奉還」があったばかりのこの国で、長期的ビジョをすえた計画を立てるのは難しいところだ。NGOの中にはマオイストに税金を納めているところもあるらしい。この版元は極左だけど、さすがにマオとは距離を置いている。伝統的な中国とインドの緩衝国も、中印和解で、分割の危険性が出てきた様だ。






2008/07/24のBlog
[ 23:53 ]
[ ハワイ ]
著者は「海洋写真家」という人らしいのだが、ハワイの伝統航海術師に師事して、伝統航海カヌーの日本人初のクルーになったのだか。ほんで、そのカヌーが「ホクレア」ってヤツらしい。なんかどっかで聞いた話だなと思ったら、同じ「写真家」を肩書きとする石川直樹も、著者と同じマウ・ピアイルグという人に師事して、同じく「ホクレア」号の日本人初のクルーに選ばれていたらしい。石川は事故の禊を済ませたのかどうか知らんが、なんだか、海図もコンパスも使わない伝統航海術も、日本人「写真家」たちの売名行為に利用されている感は否めない。この本によると、ハワイの伝統航海船であるからにして、舟の製作にも携わってきた白人は最初、乗船を拒否されたらしい。それでいて、日系人どころか「写真家」の純ジャパが伝統航海術師に師事することができて、クルーにもなれるというのも変な話だ。なんでもハワイから沖縄まで航海するという企画だそうだから、最初から日本の資金が入ったものではあったのだろう。苦労して日本までたどり着いたら、各地で歓迎されたとのことだが、それは裏方が計画通りに動いたということでしょうが。別に「星が教えてくれた道」ではないのだよ。




[ 12:31 ]
[ 欧州(複数国) ]
独文の先生の「非文学系」論文集らしい。「ドナウのほとりの三色旗」とはジークマリンゲンのヴィシー政権のことだが、他には唱歌「蝶々」とか、テュービンゲン大学」とかナチスの指揮者と俳優、鐘の文化史といったところで、脈略のない感じもするが、皆、ドイツ繋がり。紀要の既出論文が多いが、東京教育大学「影の会」の「影」誌発表というものが3本ある。著者は東教大院卒とのことだが、大学消滅後もOBによる「影」の紀要が続いていたのか。あとがきで奥さんに詫びをいれているのも何があったのか気に掛かるところであるが、内容に関しては特に気に掛かる様なものはナシ。





