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幽玄日記
Blog
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2008/07/29のBlog
[ 11:26 ] [ 花・草・木 ]
樹林帯を抜けた辺りから岩場まで、高山に行くとやはりよく目にするのがハクサンイチゲだ。
北岳などは大群落があちこちにあり、圧巻である。
今回の八ヶ岳では、そんな大群落ではなく、鎖場で上から下へ降りてきたところで少し緊張の解けた場所に、まさに盛りの白い花が咲き誇っていた。
こんなところにもいるんだねとカメラを向けた。
この花も花期が長いが、やはり7月が最盛期だと思う。
どこにでも群落があるが、美しさのピークを味わうなら7月が勝負だ。
[ 11:10 ] [ 花・草・木 ]
黄色い花は山では目立つ。
樹林帯を抜けて草原になるようなところでは、何と言ってもシナノキンバイの大群落が目に焼きつく。
そしてまばらに咲くが花びらが光沢を持ち輝いているミヤマキンポウゲもよく目にする。
しかし、稜線の岩場となると、黄色い花はそんなに多くない。
ほとんどは、ミヤマダイコンソウだ。
この花も開花の時期が早いので、7月に山に登ると必ず見ることができる。
ただ、花期も長いので、8月に行っても見られるチャンスが多い。
遠くから見ると黄色いありふれた花のように見えるが、近寄ってみるとハート型した5枚の黄色い花びらが中心部では濃い黄色になっていて、遠目よりもきれいである。
このミヤマダイコンソウ、花が終わっても、秋の紅葉の季節には、大きな丸い葉っぱが赤く紅葉するのでよく分かる。
夏だけでなく、秋も楽しめるお得な花である。
[ 10:58 ] [ 花・草・木 ]
稜線を歩いていると白いかたまりが時々目に入る。
白い小さな花がいっぱいかたまって咲いているのである。
小生の経験からはほとんど4種類のどれかだ。
タカネツメクサ、イワツメクサ、ホソバツメクサ、クモマミミナグサ
どれも一つや二つ咲いていても誰も目にしないだろう。
これらの花でもっとも目立つのがタカネツメクサだ。
小生は結構好きな花で、目にすると必ず写真を撮ってしまう。
タカネツメクサはアルプスや八ヶ岳の稜線を歩いていて見ないことはないありふれた花であるが、日本の固有種ということらしい。
ヨーロッパアルプスの写真などを見ると岩場などに同じような白い小さな花が見える作品があるが、あれは違うようだ。
地面を這うような背の低い植物であるが、いつも元気よく太陽に向かって伸びようとするように思える姿が小生の気に入っているところである。
[ 10:41 ] [ 花・草・木 ]
八ヶ岳の横岳近辺の岩場は鎖や梯子が次々と出てきていやなところではあるが、それらの間にほっとするような少しザックをおろして休めるような場所が所どことにある。
そんなところで水筒をザックから取り出し、汗を拭きながら休憩していると濃いピンク色の花が目に付く。
ミヤマシオガマだ。
立派な株で目立つ。写真を撮ってくれと言わんばかりの場所で咲いていたのでカメラを向けた。
このシオガマといわれる種類の花も山ではよく見かける。
小生の知っている限りでは、稜線にはこのミヤマシオガマとタカネシオガマが多い。
樹林帯とハイマツ帯の境界辺りに多いのがヨツバシオガマ、樹林帯には白い花のセリバシオガマやエゾシオガマという感じだ。
それにしても、写真を見ながらシオガマって何のことだろう。
塩?ガマ(ひきがえる)?
そんな感じには到底見えない。何だろう。
ちょっと調べたら、面白いことが分かった。
つまりこういうことだ。
花だけでなく葉までも美しい→・・・葉までも→浜でも
さらに
浜で美しいのは塩釜だ→・・・塩釜→宮城県の地名
何という駄洒落だ。
小生は、花は目立つが、葉が美しいなんて思ったこともなかった。
[ 10:21 ] [ 花・草・木 ]
高山植物の中でもよく知られている花は必ず高山植物のガイドブックなどに出ている。例えばコマクサなどはその典型だ
同様にチングルマという花は非常によく知られていて登山者などでも途中で写真を撮っているのをよく見かける。
先日の八ヶ岳ではどういうわけかチングルマをほとんど見なかった。
歩いていると前方の岩場に白い花が群れている。チングルマなのかなあと近寄ると違った。
チョウノスケソウだ。
チングルマと同じように花びらは白だが、花びらは8枚ある。
明らかに違う。
おまけに葉っぱの形が独特だ。
形としては葉っぱの形をしたクッキーなどがこんな感じだ。
おまけに色が深い緑色だ。
このチョウノスケソウ、特に珍しくないのであるが、花期が早めで、7月半ばまでがピークのように思う。
小生は8月に山に登ってチョウノスケソウを見たことがない。
今回は完全なピークは去っていたが、まだまだいっぱい咲いていてラッキーであった。
2008/07/25のBlog
[ 22:38 ] [ 花・草・木 ]
八ヶ岳の横岳周辺は岩場ばかりだ。
鎖や梯子が多く、その度に通過するのに順番待ちだ。
しかし、そんなときに狭い岩場でひと時花を見ることができる。

岩の割れ目や隙間から顔を出しているようなイワベンケイ。
肉厚の葉っぱが、何となく生命力を感じさせる。
横岳周辺に多く咲いていた。

確か、大昔に聞いた話の記憶では、雄株と雌株があるということである。

意外に目立つ花で、風が強く吹いても揺れないので、撮影しやすい。
これも昔聞いた話の記憶であるが、日本にある3000m峰の山のほとんどでイワベンケイは咲いているらしいのであるが、どういうわけか富士山と立山にはないと言われているらしい。
信仰の山として大昔から崇められていた山には咲かない花なのであろうか。
ちょっと俗っぽくて好感が持てるのでは。
2008/07/21のBlog
八ヶ岳の硫黄岳からなだらかな大ダルミという斜面を下ると、硫黄岳山荘という山小屋がある。その手前から横岳に向かう返しののぼりの一帯はコマクサロードと呼んでもよさそうだ。
右手にも左手にもコマクサだらけだ。
朝の光に透けたコマクサの淡いピンク色がなんとも美しい。
これを見ただけで今回の八ヶ岳は満足だった。
コマクサは他の花と一緒に咲くことは決してなく、密集することもない。
まばらに咲いている。
登山道の近くに咲いている花は荒らされない様に、そして保護のためにロープが張ってあり、思うように近づけない。
けれどもできるだけ近くにいるそして花盛りの株を狙って撮影。
逆光で朝の光が花を輝かせる。
硫黄岳山荘にはコマクサ神社なるものもあって、コマクサが大切に保護されているようだ。
このコマクサの大群落、小生は昨年常念岳から燕岳への縦走でもあちこちで群落を見た。
去年はやっぱり燕岳一帯が一番だ、などと思っていたのであるが、硫黄岳周辺は決して劣ることはない。
その大群落、写真ではよく分からないだろうから、一度登って肉眼で目にするのがよろしい。

さてさて、その他の高山植物、横岳周辺の岩場にいっぱい咲いていた。
これは後ほどご紹介。
[ 17:37 ] [ 花・草・木 ]
オーレン小屋から硫黄岳に登る途中の八ヶ岳の樹林帯をどんどん登っていくと、シラビソなどの針葉樹が少なくなってダケカンバなどがまばらに生える草原地になる。コバイケイソウの大きな葉っぱが目立つ明るい一帯だ。
小生はちょっとした小さな岩につまずいて、よろめいてしまい、転びそうになった。
地面に手を着いて、何とか身体を持ち直したが、その時突然目に入ったのがミヤマクロユリであった。
おや、こんなところに咲いているとは、とよろめいたことも忘れ、喜んだ。
早速写真を一枚撮る。
この辺りにもっといっぱい咲いていないかと探してみたが、見当たらない。
歩きながら下を見てないかないかと探していると少し枯れかけた花が見つかった。
そして、すぐ横にもう一つ咲いているではないか。
おお、ここにもあった。
またまたカメラを向けた。
しかし、結局元気のいいのはこの二輪だけであった。
この花、小生はそんなに見かけないのであるが、色も暗く、分かりにくい。
山形の月山などは足の踏み場もないほど咲いているという話を聞いたことがあるが、お目にかかりたいものだ。
[ 17:23 ] [ 花・草・木 ]
光のあまり当たらない樹林帯を歩いていると足元に小さなかわいらしい花が咲いている。薄暗い森林の中で白い花が多いようだ。
しかし、小さな白い花をうまく撮影することはおっそろしく難しい。

【オサバグサ】
小生はオサバグサを八ヶ岳以外で見たことがない。
北アルプスや南アルプスの樹林帯でもこの花は見たことがないのである。
それはたまたまですよと言われるかもしれない。
しかし、本当のことである。
八ヶ岳では今までに何度も見ている。
3mm~5mm程度の真白な花が下を向いて咲いている。
この花を見ると八ヶ岳にいるという実感がする小生にとってはうれしい花である。

【ゴゼンタチバナ】
この花は樹林帯を歩いているとどこでもお目にかかれる。
しかも樹林帯だけではなく稜線に出ても、ハイマツの下などにいるので生息域が広そうだ。
おまけに秋に山に入ると白い花が咲いていたところに真っ赤な実が着いていて、花が終わってもはっきりそれだと分かる。
八ヶ岳の森の中にもいっぱい咲いていた。

【マイヅルソウ】
もう、花はものすごく小さく2mm~3mm程度だろう。
コンパクトデジカメの得意なマクロ撮影で撮るのであるが、周りが暗くておまけにマクロ撮影で三脚も立てずに手持ちで撮影するのは無理だと思うほどだ。
小生も5枚撮ったが、この一枚が比較的ぶれていない。
小さいが、少し見るとかわいらしく、存在感がある花だ。

八ヶ岳の樹林帯は小さな白い花の住処なのである。
この三連休の前半二日、つまり土曜と日曜に小生は八ヶ岳を歩いていた。
八ヶ岳を選んだのは多分今なら花がいっぱい咲いているだろう、そして楽ちんだろう、そしてテントで仲間と酒を飲んで楽しもう。
つまりかなりいい加減な理由だ。
そんなもんだから、テン場はオーレン小屋を選び、そこにテントを張って、初日は天狗岳を往復、二日目は硫黄岳に登り、そこから赤岳までを往復する。という珍しい計画だ。
土曜日は天気もよく気分も最高、テントを張って、すぐに天狗岳に向かった。
途中、根石岳の小屋の周りにはコマクサがいっぱいだ。予想通り、と満足する。
そして最初の目的、東天狗岳で昼食を作り、ますます元気になって、西天狗岳まで行ってさらにコーヒーを作ってのんびりとする。
その後、テン場に戻って、予定通り、ビールや酎ハイで酔ってしまう。

一枚目の写真は、根石岳からの天狗岳、吊尾根を挟んで右が東天狗岳、左が西天狗岳である。
二日目は晴れているが、意外に気温が高かったためか、薄いガスがかかってくっきりとした視界ではなかったが、何となく厳かな感じがする早朝であった。
前日結構飲んだのに、早く寝たので快適に目が覚めた。
樹林帯をくぐって、八ヶ岳主峰の稜線に立つ。
薄いガスが独特の雰囲気だ。
二枚目の写真は硫黄岳の山頂から見た南の山々で左のノコギリのような山のピークが横岳、そして真ん中が赤岳、右は阿弥陀岳だ。今回はさすがに阿弥陀には行かなかったが、赤岳まで行って戻ってくるには結構あるなあ、と少し挫けそうになった。
しかし元気を持続させてくれたのは、高山植物であった。
硫黄岳の小屋の周辺はコマクサの大群落、そして横岳の岩場の周辺は色とりどりの高山植物が競うように咲いていた。
横岳の岩場は多くのおばさんたちのパーティーがいて、鎖場などなかなか進まない。
そのため幸いにも、小生は高山植物の写真をいっぱい撮ることができた。

三枚目の写真は赤岳に向かう道、横岳の岩場もほぼ終わりというところでまたまた渋滞、待っているときに赤岳を撮影したもの。

この後無事に赤岳に到着。
一時間ほど食事をしながらくつろいで、今度は硫黄岳に戻る。行きと帰りではずいぶん見える世界も違う。結構楽しいではないか。
往路よりもずっと早い時間で戻れた。
きっと赤岳から硫黄岳に向かう方が楽なのだろう。
しかし、オーレン小屋まで戻ると結局8時間以上歩いたことになった。
よく歩いた!