Blog
2007/05/01のBlog
[ 13:09 ]
2つ前の記事で、鎌倉市でアパートを探すことの困難さを書きましたが、4月に入って別の方が鎌倉でアパートを探すこととなりました。
時期が良かったのでしょうか、今回は5軒目の不動産屋で当り。風呂なしアパートでもしょうがないと思っていたところが、風呂付きで鎌倉駅にも割と近い(かなり坂を上がったところですが)物件にめぐりあうことができました。しかも大家さんも生活保護に理解があるという、願ってもない展開です。
この方は若いときから数十年も野宿生活を送っており、風光明媚な場所でペットを飼って生活していることなどから、悠々自適なイメージがありました。周囲の大方はこの方が「しばられたくないから」「気ままに」野宿しているというような見方をしていたように思います。私も当初は半ばそう思っていたので、一緒にアパートを探しつつも「本当にアパート生活を送れるのだろうか?」「アパートで暮らすことがどういうことか分かっているのか?」と不安になることもありました。
しかし、いろいろと会話を交わすうちに、この方には野宿以外の選択肢が本当になかったのだということを理解し、自分の浅い考えを恥じました。幼いころから家族と別れて施設で育ち、教育も満足に受けられず、若くして仕事を失い、帰るところはどこにもない。生活を立て直す基盤もなかった。どうにか生き延びるためには日銭を稼いで野宿するしかなかったのだと。アパートで暮らすなど、夢のまた夢だったのでしょう。長年、自分には関係ないことと諦めて生活してきたことが伝わってきました。よくぞここまで生き延びてくれたと思いました。
数十年の野宿生活からアパート生活に移るためのハードルも決して低くはありません。アパートは比較的楽に見つかりましたが、それまでの基盤を整える作業は本人にとっても大変なことだったと思います。それでも乗り越えることができたのは、野宿しつつも仕事やペットのことで多くの方と関わる生活を送ってきた社会性が土台にあり、さらに本人が今後の生活について自分なりのイメージや希望を持つことができたからだと思います。この先どういう生活を築いていくのか、楽しみです。(あ)
時期が良かったのでしょうか、今回は5軒目の不動産屋で当り。風呂なしアパートでもしょうがないと思っていたところが、風呂付きで鎌倉駅にも割と近い(かなり坂を上がったところですが)物件にめぐりあうことができました。しかも大家さんも生活保護に理解があるという、願ってもない展開です。
この方は若いときから数十年も野宿生活を送っており、風光明媚な場所でペットを飼って生活していることなどから、悠々自適なイメージがありました。周囲の大方はこの方が「しばられたくないから」「気ままに」野宿しているというような見方をしていたように思います。私も当初は半ばそう思っていたので、一緒にアパートを探しつつも「本当にアパート生活を送れるのだろうか?」「アパートで暮らすことがどういうことか分かっているのか?」と不安になることもありました。
しかし、いろいろと会話を交わすうちに、この方には野宿以外の選択肢が本当になかったのだということを理解し、自分の浅い考えを恥じました。幼いころから家族と別れて施設で育ち、教育も満足に受けられず、若くして仕事を失い、帰るところはどこにもない。生活を立て直す基盤もなかった。どうにか生き延びるためには日銭を稼いで野宿するしかなかったのだと。アパートで暮らすなど、夢のまた夢だったのでしょう。長年、自分には関係ないことと諦めて生活してきたことが伝わってきました。よくぞここまで生き延びてくれたと思いました。
数十年の野宿生活からアパート生活に移るためのハードルも決して低くはありません。アパートは比較的楽に見つかりましたが、それまでの基盤を整える作業は本人にとっても大変なことだったと思います。それでも乗り越えることができたのは、野宿しつつも仕事やペットのことで多くの方と関わる生活を送ってきた社会性が土台にあり、さらに本人が今後の生活について自分なりのイメージや希望を持つことができたからだと思います。この先どういう生活を築いていくのか、楽しみです。(あ)
2007/04/28のBlog
[ 14:49 ]
先日、横浜市内の川沿いに小屋住まいをする人たちを訪ねて行きました。
風は強いけれど日中は暖かく、パトロールといえども気分は散歩です。
満開の菜の花の奥から、何か笛のような音が聞こえました。近寄ってみると、木の下に建っている見慣れた小屋前に2人の男性、手にしているのは尺八。そこに住むSさんには「ちょっと偏屈な酒好きの人」という印象しか持っていなかったので、青空の下で尺八を吹く姿はちょっとした衝撃でした。今日は知り合いの先生に尺八を習っていたのだそうです。
さわぐ私たちにたいして「3日坊主だから、わかんねえよ」と照れて話す様子が好もしく、扶養家族(猫2匹)もいて経済的には苦しいはずなのに尺八を習おうとする突き抜けた姿勢が素敵だと思いました。(あ)
風は強いけれど日中は暖かく、パトロールといえども気分は散歩です。
満開の菜の花の奥から、何か笛のような音が聞こえました。近寄ってみると、木の下に建っている見慣れた小屋前に2人の男性、手にしているのは尺八。そこに住むSさんには「ちょっと偏屈な酒好きの人」という印象しか持っていなかったので、青空の下で尺八を吹く姿はちょっとした衝撃でした。今日は知り合いの先生に尺八を習っていたのだそうです。
さわぐ私たちにたいして「3日坊主だから、わかんねえよ」と照れて話す様子が好もしく、扶養家族(猫2匹)もいて経済的には苦しいはずなのに尺八を習おうとする突き抜けた姿勢が素敵だと思いました。(あ)
2007/03/08のBlog
[ 17:04 ]
最近、鎌倉でアパートを探すのがいかに困難なことか思い知りました。
今まで他市では、割と不利な条件の方でも何とかアパートを契約することができていました。何とかなるだろうと軽い気持ちで探し始めたのですが…。ちょうど2~3月という不動産屋が最も忙しい時期であったということを割り引いても、ちょっと異常なくらい断られました(あたった不動産屋は20軒くらい)。
これはと思った物件でも、不動産屋が大家さんに「生活保護世帯」「身内に保証人がいない」と伝えた時点で断られます。 不動産屋さんからの情報を総合すると、やはり生活保護世帯が鎌倉でアパートを見つけるのは非常に厳しいということです。
第一に家賃が高い。生活保護の住宅扶助基準額は、神奈川県域(横浜・川崎を除く)においては46000円となっています。ブランドイメージがあるのでしょうが、鎌倉や藤沢は家賃が高いのです。(※)この金額では相当厳しいといわざるを得ません。比較的家賃が安い小田原や平塚と同じ基準というのは、現実に即していないのでは?
次に、生活保護を受けている人に対しての偏見。生保でなくても鎌倉では「賃貸物件に住む人はよそ者」という雰囲気がある(と不動産屋が言っていました)など、もともと排他性が強い傾向があるそうです。 他市で「生活保護世帯の方が確実な収入があるから却って安心だ」という大家さんも少数ながらいる現状から見ると、あまりにも理解がないと嘆きたくもなります。
その上に保証人がいない(身内の保証人でなければダメという大家・不動産屋も多い)、高齢などと重なると、どんどん厳しくなります。別に築浅物件がいいとか、駅から10分以内とか、ぜいたくを言っているわけではないのですが。
かくいう私自身も賃貸物件に住む身として、契約や更新時には連帯保証人の確保など苦労しているだけに他人事と思えません。今回アパートを探していた方は、長年住んでいたにもかかわらず鎌倉市に住むことを諦めることになりました。(あ)
(※)参考までに、JR東海道線の家賃相場情報http://yachin.homes.co.jp/station/ad11=14/rosen=89/
今まで他市では、割と不利な条件の方でも何とかアパートを契約することができていました。何とかなるだろうと軽い気持ちで探し始めたのですが…。ちょうど2~3月という不動産屋が最も忙しい時期であったということを割り引いても、ちょっと異常なくらい断られました(あたった不動産屋は20軒くらい)。
これはと思った物件でも、不動産屋が大家さんに「生活保護世帯」「身内に保証人がいない」と伝えた時点で断られます。 不動産屋さんからの情報を総合すると、やはり生活保護世帯が鎌倉でアパートを見つけるのは非常に厳しいということです。
第一に家賃が高い。生活保護の住宅扶助基準額は、神奈川県域(横浜・川崎を除く)においては46000円となっています。ブランドイメージがあるのでしょうが、鎌倉や藤沢は家賃が高いのです。(※)この金額では相当厳しいといわざるを得ません。比較的家賃が安い小田原や平塚と同じ基準というのは、現実に即していないのでは?
次に、生活保護を受けている人に対しての偏見。生保でなくても鎌倉では「賃貸物件に住む人はよそ者」という雰囲気がある(と不動産屋が言っていました)など、もともと排他性が強い傾向があるそうです。 他市で「生活保護世帯の方が確実な収入があるから却って安心だ」という大家さんも少数ながらいる現状から見ると、あまりにも理解がないと嘆きたくもなります。
その上に保証人がいない(身内の保証人でなければダメという大家・不動産屋も多い)、高齢などと重なると、どんどん厳しくなります。別に築浅物件がいいとか、駅から10分以内とか、ぜいたくを言っているわけではないのですが。
かくいう私自身も賃貸物件に住む身として、契約や更新時には連帯保証人の確保など苦労しているだけに他人事と思えません。今回アパートを探していた方は、長年住んでいたにもかかわらず鎌倉市に住むことを諦めることになりました。(あ)
(※)参考までに、JR東海道線の家賃相場情報http://yachin.homes.co.jp/station/ad11=14/rosen=89/
2007/02/09のBlog
[ 22:58 ]
とにかく、「法律」が何であれ、ああ簡単に人が排除されるというのは何なのか解せない。市職員には警察官が含まれているのだろう、という思いと、そうでないとしたらこの日のために市役所ぐるみで相当の訓練を重ねてきたに違いないという思いで考えたところです。(テントをもっていかれた人はその何十倍納得いかないだろうが)
この1日での予算が2000万円とか。訓練をつんだ分も含めれば何億という金がわずかなテントをつぶす事に投入された事になります。
長居公園仲間の会が情報公開請求で明らかにしたところでは、代執行を求める陳情などは、近隣住民ではなく、公園運営の関係者から出されたものが多いといいます。住民が書いた撤去反対署名の数も500以上になるといいます。
ですから当日この様子を見守っていた人には、支援だと意識していなくても、撤去される小屋を自分の運命と重ねてみていた人も多かったと思います。大阪市の借金財政の原因を問う声もかかったりして、激励の声も多かったです。
逆に「公園のテントがあって怖かった、行政はこの位のことはするべきだ、税金を納めないで水道などただで使って」、と恨み言のように吐き捨てる人にも会いました。6日の朝のTBS「朝ズバッ」ではみのもんたが同じような事を言っています。
いわく「大体あの支援の人というのはどこから来るんだろうね、この間上野へ行ったら上野公園にもびっしりとテントが並んでいる、中にはテレビを持っている人もいる、これが。気のせいかな、ついているみたいなんだなあ(大体の感じ)」と。こういう言葉が、テントで人並みに近い暮らしをすることが勝手でわがままだと考える人を増やして行く。野宿寸前で踏みとどまる人の反感をあおっていく。
ポルトに帰ってきてから、多くの人がテレビなどで見た感想を寄せてくれました。「すごいな、あの中で殺されてるかと思ったよ」「高沢さんうつってるよ」「世界陸上といったって、あまり関係ない場所だね」「大変だったね、お疲れさん」など。
感想を言ってくれた人に共通しているのは「他人事ではない」、「しょうがないよ」という思いかなと思います。そういう「しょうがない」をそくす意味ではこの代執行セレモニーにつぎ込む何千万円、何億円は「野宿なんて関係ない人達」には惜しくない金額でしょう。
ポルトのような施設(シェルター)は、望まなくても、「自立」という狭き門に向けた排除と選別の役割をになっているのが現状です。自分がいつ排除する側に回らされるかもしれないし、排除されているかもしれない。公園だけでも、名古屋、大阪とこのタイプの代執行が続いているわけですが、野宿する人の寝場所を奪うこと以上にひどいことが進んでいる、という気はしています。
あと報道されていませんが、テントを減らす嫌がらせをしにきた大阪市職員に抗議しただけで、昨年9月27日に警察から逮捕され、起訴されている人が4人いると聞いています。早く釈放すべきです。では
(このブログでご無沙汰の(ま))
この1日での予算が2000万円とか。訓練をつんだ分も含めれば何億という金がわずかなテントをつぶす事に投入された事になります。
長居公園仲間の会が情報公開請求で明らかにしたところでは、代執行を求める陳情などは、近隣住民ではなく、公園運営の関係者から出されたものが多いといいます。住民が書いた撤去反対署名の数も500以上になるといいます。
ですから当日この様子を見守っていた人には、支援だと意識していなくても、撤去される小屋を自分の運命と重ねてみていた人も多かったと思います。大阪市の借金財政の原因を問う声もかかったりして、激励の声も多かったです。
逆に「公園のテントがあって怖かった、行政はこの位のことはするべきだ、税金を納めないで水道などただで使って」、と恨み言のように吐き捨てる人にも会いました。6日の朝のTBS「朝ズバッ」ではみのもんたが同じような事を言っています。
いわく「大体あの支援の人というのはどこから来るんだろうね、この間上野へ行ったら上野公園にもびっしりとテントが並んでいる、中にはテレビを持っている人もいる、これが。気のせいかな、ついているみたいなんだなあ(大体の感じ)」と。こういう言葉が、テントで人並みに近い暮らしをすることが勝手でわがままだと考える人を増やして行く。野宿寸前で踏みとどまる人の反感をあおっていく。
ポルトに帰ってきてから、多くの人がテレビなどで見た感想を寄せてくれました。「すごいな、あの中で殺されてるかと思ったよ」「高沢さんうつってるよ」「世界陸上といったって、あまり関係ない場所だね」「大変だったね、お疲れさん」など。
感想を言ってくれた人に共通しているのは「他人事ではない」、「しょうがないよ」という思いかなと思います。そういう「しょうがない」をそくす意味ではこの代執行セレモニーにつぎ込む何千万円、何億円は「野宿なんて関係ない人達」には惜しくない金額でしょう。
ポルトのような施設(シェルター)は、望まなくても、「自立」という狭き門に向けた排除と選別の役割をになっているのが現状です。自分がいつ排除する側に回らされるかもしれないし、排除されているかもしれない。公園だけでも、名古屋、大阪とこのタイプの代執行が続いているわけですが、野宿する人の寝場所を奪うこと以上にひどいことが進んでいる、という気はしています。
あと報道されていませんが、テントを減らす嫌がらせをしにきた大阪市職員に抗議しただけで、昨年9月27日に警察から逮捕され、起訴されている人が4人いると聞いています。早く釈放すべきです。では
(このブログでご無沙汰の(ま))
2007/02/07のBlog
[ 17:00 ]
長居公園の行政代執行、行ってlきました。去年(大阪城公園・うつぼ公園)と違い、夜のうちに封鎖されるということはなかったので、焚き火をみんなで囲んで緊張の中にリラックスした雰囲気でした。
今回は小屋の撤去そのものを阻止するということより、代執行に入ったとき市職員らに芝居を見せてこの非道なやり方への抗議をしていく事を大事にしようという呼びかけがありました。。当日芝居を近くで見ることは出来ませんでしたが、歌もあったりして鬼気迫るものがありました。
あけて8時ごろから市職員、民間ガードマンら600人ほどが配置につき始めました。私たち(神奈川からの)は、公園内通路からは裏手の方のテントに住むAさんが一人で小屋に残りたいということなので撤去される間際に少しでも意見表明の場を作るように努力するという役割でした。
市職員は配置につくとまず、沿道から見えないように4mほどのブルーシートを張りはじめました。われわれは「見られたくない仕事をするのか、子供たちに自分のしたことを伝えられるのか」と抗議しました。
市職員は抗議にはあまり答えず、「勧告」「撤去」「執行」という言葉を無表情に繰り返すのみです。やがて撤去という声と同時に一人ずつ引き剥がされある地点まで運ばれました。無数の柵、馬、ガードマンの壁に阻まれて撤去現場に戻れないという仕組みです。うまく出来ています。
Aさんは自分のテント、周りの小屋が解体される中、同じ位置に座り続けました。テントを支え続けた支柱を握り締めながら。その間も芝居は続いていましたが、やがてその方も運び出され、残すは舞台のみ。
あとはテレビで繰り返し流されたとおりです。代執行とはそういうものなのか知りませんが、非常に用意周到でした。市役所で「市民のために」といっている市職員がああ平然と人を排除する事が出来るものなのか。
今回は小屋の撤去そのものを阻止するということより、代執行に入ったとき市職員らに芝居を見せてこの非道なやり方への抗議をしていく事を大事にしようという呼びかけがありました。。当日芝居を近くで見ることは出来ませんでしたが、歌もあったりして鬼気迫るものがありました。
あけて8時ごろから市職員、民間ガードマンら600人ほどが配置につき始めました。私たち(神奈川からの)は、公園内通路からは裏手の方のテントに住むAさんが一人で小屋に残りたいということなので撤去される間際に少しでも意見表明の場を作るように努力するという役割でした。
市職員は配置につくとまず、沿道から見えないように4mほどのブルーシートを張りはじめました。われわれは「見られたくない仕事をするのか、子供たちに自分のしたことを伝えられるのか」と抗議しました。
市職員は抗議にはあまり答えず、「勧告」「撤去」「執行」という言葉を無表情に繰り返すのみです。やがて撤去という声と同時に一人ずつ引き剥がされある地点まで運ばれました。無数の柵、馬、ガードマンの壁に阻まれて撤去現場に戻れないという仕組みです。うまく出来ています。
Aさんは自分のテント、周りの小屋が解体される中、同じ位置に座り続けました。テントを支え続けた支柱を握り締めながら。その間も芝居は続いていましたが、やがてその方も運び出され、残すは舞台のみ。
あとはテレビで繰り返し流されたとおりです。代執行とはそういうものなのか知りませんが、非常に用意周到でした。市役所で「市民のために」といっている市職員がああ平然と人を排除する事が出来るものなのか。
2007/01/25のBlog
[ 17:34 ]
相談者から体の不調を訴えられることは、よくあることです。特に本人が嫌がらなければ、「まずは病院に行きましょう」という話になるのですが、受診するまでに、また受診してからも意外と苦戦することがあります。
当方医療に関してはど素人のため、自分の症状について本人が病名を把握している場合や、一見明白で素人から見てもそれとわかる症状が現れている場合でないと、そもそもどの科を受診したらよいかというところから本人と一緒に考えねばなりません。今後の方針を立てる上でも、どういう治療が必要なのか・どのくらいの期間を要するのかという点で判断が変わってくるので、初診の科について選択を誤ると、かなり時間・労力のロスを味わわせてしまいます。 さらに生活保護法の指定医であるかとか、評判はどうかとか、通いやすい場所か…ということも考慮すると、なかなか悩ましい問題となります。
幸い、今まで頭を抱えたようなことは…「少ない」と書こうとしましたが思い返すとけっこうありました。一番困ったのは「記憶がない」という人の場合だったように思います。それでも今までは、その場その場で無い知恵をふりしぼって何とかやってこれました。 知識だけ頭に入れようとしてもこの年になればなかなか吸収してくれないので、経験を蓄積していくしかないでしょう。(あ)
当方医療に関してはど素人のため、自分の症状について本人が病名を把握している場合や、一見明白で素人から見てもそれとわかる症状が現れている場合でないと、そもそもどの科を受診したらよいかというところから本人と一緒に考えねばなりません。今後の方針を立てる上でも、どういう治療が必要なのか・どのくらいの期間を要するのかという点で判断が変わってくるので、初診の科について選択を誤ると、かなり時間・労力のロスを味わわせてしまいます。 さらに生活保護法の指定医であるかとか、評判はどうかとか、通いやすい場所か…ということも考慮すると、なかなか悩ましい問題となります。
幸い、今まで頭を抱えたようなことは…「少ない」と書こうとしましたが思い返すとけっこうありました。一番困ったのは「記憶がない」という人の場合だったように思います。それでも今までは、その場その場で無い知恵をふりしぼって何とかやってこれました。 知識だけ頭に入れようとしてもこの年になればなかなか吸収してくれないので、経験を蓄積していくしかないでしょう。(あ)
2007/01/10のBlog
[ 21:35 ]
シェルターからアパートに入居されたKさんはとても義理がたい方で、月に一度は相談室に顔を見せてくれます。
この年末年始は、レンタカーを借りて九州の実家に行ってきたそうで(昔からこの方法で実家に帰っていたと言っていました。安く上がるし、高速を通らずいろいろな場所を見物しながら帰るので楽しいとのこと)、年明けにおみやげを持って相談室に来ました。
写真がそのおみやげ。ざぼんの一種「晩白柚(ばんぺいゆ)」という名前の果物です。初めて見たときはその大きさに目を疑いました。ずっしりしていい香りがします。調べてみると果肉だけでなく皮もいろいろな用途に使えるとか。
Kさんは実家と折り合いがわるくて湘南に住んでいるのですが、話をしているとよく故郷のことが出てきます(私相手なので食べ物の話が多いですが)。帰れないところだからこそ故郷への思いが深いのかもしれません。この南国の香りのする果物を、もったいなくてなかなか食べることができません。(あ)
この年末年始は、レンタカーを借りて九州の実家に行ってきたそうで(昔からこの方法で実家に帰っていたと言っていました。安く上がるし、高速を通らずいろいろな場所を見物しながら帰るので楽しいとのこと)、年明けにおみやげを持って相談室に来ました。
写真がそのおみやげ。ざぼんの一種「晩白柚(ばんぺいゆ)」という名前の果物です。初めて見たときはその大きさに目を疑いました。ずっしりしていい香りがします。調べてみると果肉だけでなく皮もいろいろな用途に使えるとか。
Kさんは実家と折り合いがわるくて湘南に住んでいるのですが、話をしているとよく故郷のことが出てきます(私相手なので食べ物の話が多いですが)。帰れないところだからこそ故郷への思いが深いのかもしれません。この南国の香りのする果物を、もったいなくてなかなか食べることができません。(あ)
2007/01/05のBlog
[ 20:08 ]
12月29日から昨日まで、横浜市寿町で行われた第33次寿越冬闘争に参加してきました。炊き出しや夜間パトロールが主な活動ですが、並行して「寿町冬祭り」という行事もあることは意外と知られていないように思います。
写真は毎年元旦に寿町で芝居を披露する「さすらい姉妹」(※)のワンシーン。さすらい姉妹は、長年にわたって年末年始の各地(山谷・寿町・新宿・澁谷・上野)の越冬をまわっている役者集団。灰色っぽい色調の町の中に咲く鮮やかな花のような存在として、人気を集めています。
元旦の芝居以外にも、囲碁・将棋大会、カラオケ大会、冬祭りコンサート(今年は「寿[kotobuki]」と寿の子どもたちのバンド「Kotobu☆Kids(コトブキッズ)」が出演)など、冬祭りの行事があります。今年はそこに演芸大会も加わって、きずなからは「ポルト湘南・茅ヶ崎」施設長松本さんが踊りを見せました。なかなか好評だったようです。
「人はパンのみに生きるにあらず」という手垢にまみれた言葉を持ち出すまでもなく、「生命を守るたたかい」である越冬闘争の最中に、軽視されがちな「芸能」「娯楽」の催しも並行して行われているというのが、バランスいいよな~と改めて思った年末年始でした。 (あ)
(※)「水族館劇場」というアングラ劇団の「女優、千代次が軸となって三味線、舞踏を取り入れながら放浪芸的な芝居のおもしろさを追求してゆく、小さなユニット。」
(水族館劇場HPより http://www.suizokukangekijou.com/index.htm)
写真は毎年元旦に寿町で芝居を披露する「さすらい姉妹」(※)のワンシーン。さすらい姉妹は、長年にわたって年末年始の各地(山谷・寿町・新宿・澁谷・上野)の越冬をまわっている役者集団。灰色っぽい色調の町の中に咲く鮮やかな花のような存在として、人気を集めています。
元旦の芝居以外にも、囲碁・将棋大会、カラオケ大会、冬祭りコンサート(今年は「寿[kotobuki]」と寿の子どもたちのバンド「Kotobu☆Kids(コトブキッズ)」が出演)など、冬祭りの行事があります。今年はそこに演芸大会も加わって、きずなからは「ポルト湘南・茅ヶ崎」施設長松本さんが踊りを見せました。なかなか好評だったようです。
「人はパンのみに生きるにあらず」という手垢にまみれた言葉を持ち出すまでもなく、「生命を守るたたかい」である越冬闘争の最中に、軽視されがちな「芸能」「娯楽」の催しも並行して行われているというのが、バランスいいよな~と改めて思った年末年始でした。 (あ)
(※)「水族館劇場」というアングラ劇団の「女優、千代次が軸となって三味線、舞踏を取り入れながら放浪芸的な芝居のおもしろさを追求してゆく、小さなユニット。」
(水族館劇場HPより http://www.suizokukangekijou.com/index.htm)
2006/12/21のBlog
[ 12:16 ]
11月から12月にかけて、5回連続のドメスティック・バイオレンスについて学ぶ講座に参加してきました。神奈川県がコミュニティカレッジとして開講しているもので、DV分野の第一人者を招いた充実した講座でした。
きずなシェルターはDVの緊急シェルターとは役割が異なりますが、DVから逃れて野宿を長年強いられている女性や、配偶者以外の家族による暴力から逃れて野宿状態になった女性(DV法では配偶者・恋人・元配偶者など以外の、例えば親からや子どもからの暴力は対象とならない)を受け入れます。今まで野宿女性を福祉事務所に同行した際に、「DVが原因でなければDVシェルターでは断られる」「社会資源がないので対応できない」などと職員に言われることが多かったのです。シェルターを協働事業に提案したいと思った大きな理由のうちの一つが、法の隙間で野宿を強いられる女性を受け入れる場所を自分たちで確保したいというわけだったのです。
ともかくDVが隣接分野であることには間違いないし、被害者のニーズを受け止めようと先駆的な活動をしてきた民間団体主導で行政が動かされ、法律や社会資源が整備されてきたことも野宿者分野に似ています。支援技術や政策提言のあり方などにも、学ぶべき点が多々あると思い、今回の講座に参加しました。
毎回刺激的でしたが、一番印象的だったのが、DV加害者や若者のデートDV問題にとりくむ「アウェア」という団体の代表による「DVの防止に向けて」という講座でした。その中で、「これだけ社会的に暴力が容認される風潮で、あらゆる場所で力と支配の関係が行き渡っているにもかかわらず、今までDV被害にあわなかった人―特に支援に携わる人は、自分が『ラッキーだった』と考えるべきだ」との趣旨のことを話していて、大きく肯かされました。 なぜなら「たまたま自分はラッキーでDV被害に合わなかった」と謙虚に思える人は、被害者に対しても適切な言動を示せるでしょう。しかし、「この人はわざわざDVをするような男を選んだのだから自業自得だ。暴力をふるわれても仕方がない人だ」と支援者が考え、その偏見に基づく支援をするならば、被害者に対して更なる暴力(2次被害)を加えることになるからです。本当に!
これは大変な、しかし見落とされがちな視点だと思います。そしてこれも野宿者支援にそのまま応用できる視点です。支援者と被支援者という、どうしても力関係が対等でない関係性の中で、支援者がいかに自分の偏見を排して援助するか、ということは至上命題といってもいいと思います。やはり同じ講座の中で、アメリカ・カリフォルニア州では、DV被害者の支援ボランティアに対しても、きちんと教育を受けて偏見や思い込みで間違いを犯さないようにしてから関わるようにとの法律があるのだと聞きました。日本では…そこまではなかなか難しいでしょうね。
荒木(写真は本文と関係ないサフランの花)
きずなシェルターはDVの緊急シェルターとは役割が異なりますが、DVから逃れて野宿を長年強いられている女性や、配偶者以外の家族による暴力から逃れて野宿状態になった女性(DV法では配偶者・恋人・元配偶者など以外の、例えば親からや子どもからの暴力は対象とならない)を受け入れます。今まで野宿女性を福祉事務所に同行した際に、「DVが原因でなければDVシェルターでは断られる」「社会資源がないので対応できない」などと職員に言われることが多かったのです。シェルターを協働事業に提案したいと思った大きな理由のうちの一つが、法の隙間で野宿を強いられる女性を受け入れる場所を自分たちで確保したいというわけだったのです。
ともかくDVが隣接分野であることには間違いないし、被害者のニーズを受け止めようと先駆的な活動をしてきた民間団体主導で行政が動かされ、法律や社会資源が整備されてきたことも野宿者分野に似ています。支援技術や政策提言のあり方などにも、学ぶべき点が多々あると思い、今回の講座に参加しました。
毎回刺激的でしたが、一番印象的だったのが、DV加害者や若者のデートDV問題にとりくむ「アウェア」という団体の代表による「DVの防止に向けて」という講座でした。その中で、「これだけ社会的に暴力が容認される風潮で、あらゆる場所で力と支配の関係が行き渡っているにもかかわらず、今までDV被害にあわなかった人―特に支援に携わる人は、自分が『ラッキーだった』と考えるべきだ」との趣旨のことを話していて、大きく肯かされました。 なぜなら「たまたま自分はラッキーでDV被害に合わなかった」と謙虚に思える人は、被害者に対しても適切な言動を示せるでしょう。しかし、「この人はわざわざDVをするような男を選んだのだから自業自得だ。暴力をふるわれても仕方がない人だ」と支援者が考え、その偏見に基づく支援をするならば、被害者に対して更なる暴力(2次被害)を加えることになるからです。本当に!
これは大変な、しかし見落とされがちな視点だと思います。そしてこれも野宿者支援にそのまま応用できる視点です。支援者と被支援者という、どうしても力関係が対等でない関係性の中で、支援者がいかに自分の偏見を排して援助するか、ということは至上命題といってもいいと思います。やはり同じ講座の中で、アメリカ・カリフォルニア州では、DV被害者の支援ボランティアに対しても、きちんと教育を受けて偏見や思い込みで間違いを犯さないようにしてから関わるようにとの法律があるのだと聞きました。日本では…そこまではなかなか難しいでしょうね。
荒木(写真は本文と関係ないサフランの花)
2006/12/20のBlog
[ 14:41 ]
ここのところ更新が(また)滞っていました。
シェルターからアパートに転居する人が立て続けに出たため、11月から12月にかけてもアパート探しに追われました。厳密に言えばシェルターの利用期限は2週間なのですが、その期間内で移動先を決めることはなかなか困難です。その大きな要因は、社会資源が乏しいという現状から来るものだと考えています。
日本は世界的に見ても公営住宅が少ない国だと言われているのだから、現在顕在化している「ホームレス」(本当に見えるところで野宿している人という意味で)の何倍もの人が、民間NPO団体などの施設に収容されている現実を思うと、もっと増やすべきだと感じます。こうした民間施設ですら、気候が厳しい季節には満床状態が続き、路上で順番を待つ人も少なくないのです。
ともあれ、大分アパート探しにも慣れてきました。タイトルには「代行業」などと書きましたが、自分でできることはなるべくやってもらいます。代理でやった方が早そうなことでも手を出さずに見守ることの重要性を、私自身も学んでいます。主体的な契約を通して本人が自信を得ることが重要だからです。
荒木(写真は本文に関係のない道端の猫)
シェルターからアパートに転居する人が立て続けに出たため、11月から12月にかけてもアパート探しに追われました。厳密に言えばシェルターの利用期限は2週間なのですが、その期間内で移動先を決めることはなかなか困難です。その大きな要因は、社会資源が乏しいという現状から来るものだと考えています。
日本は世界的に見ても公営住宅が少ない国だと言われているのだから、現在顕在化している「ホームレス」(本当に見えるところで野宿している人という意味で)の何倍もの人が、民間NPO団体などの施設に収容されている現実を思うと、もっと増やすべきだと感じます。こうした民間施設ですら、気候が厳しい季節には満床状態が続き、路上で順番を待つ人も少なくないのです。
ともあれ、大分アパート探しにも慣れてきました。タイトルには「代行業」などと書きましたが、自分でできることはなるべくやってもらいます。代理でやった方が早そうなことでも手を出さずに見守ることの重要性を、私自身も学んでいます。主体的な契約を通して本人が自信を得ることが重要だからです。
荒木(写真は本文に関係のない道端の猫)