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T is for Travel ~タは旅のタ~
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2005/09/25のBlog
[ 18:28 ] [ ┣ アメリカの車窓から ]
自然保護の父ジョン・ミューアが愛し、アンセルアダムスが撮ったヨセミテ。ベイエリアからわずか4時間半のドライブで行ける身近な国立公園なのですが、米国に引っ越した直後に一度訪れたきりで、なかなか行く機会がありませんでした。この夏日本から両親が来たので、アメリカの大自然を見せようと、約10年ぶりに再訪しました。

ヨセミテと言えばなんと言っても滝。今年は数10年に一度だかの、滝の当たり年だったそうです。積雪量は例年の60-80%増しだったとか。私たちが訪れたのは、雪解け水のピークの6月でした。ただでさえ水量の多い季節に、さらに水量60-80%増しだったので、滝も川もど迫力の水量でした。

最初の滝はヨセミテバレーの入り口付近にあるブライダルベール滝(落差189m)です。滝が風にたなびく様子が、花嫁のベールに似ているから名付けられたとか。しかし今年の水量は半端ではない。ベールどころか風にもびくともしない豪快な滝でした。滝のそばに近づけるトレイルを歩きました。滝から帰ってくる人たちが皆大はしゃぎです。なぜかと言うとびしょ濡れになれるからなのです。それも水しぶきがかかるというような可愛いものではありません。ホースで水をかけられたようで、目をまともに開けられないくらいの水が上から降ってきます。80歳を過ぎた父親に水をぶっかけるのはいかがなものかとも思ったのですが、ここまで来て濡れないってのも何だしね、と言うことで引っ張っていきました。
二本目は谷の反対側、エルキャピタンという巨大な一枚岩の岸壁の横を落ちるリボン滝です。なんだかしょぼく見えますが、これが落差492m落差世界ランク10位の滝なのです。日光の華厳の滝の落差が97m、日本一の那智の滝が落差133mですから、その規模が想像つくと思います。
三本目は神々が造り給うたヨセミテのすばらしい作品群の中でも最高の傑作、ヨセミテ滝です。英語で表記するとYosemite Fallsと複数形で表記します。すなわち上下二段の滝になっていて、その両方を合わせた落差はなんと739m。世界で3位の落差です。さすがにこの規模になるとかなり離れたバレー中央部でもその轟きが聞こえます。739mと言う落差が桁違いなのでしょう。なんだか、水が落ちるのにかなりの時間がかかり、水の流れがスローモーションのように見えます。不思議な感覚です。
腹の底から響くような音をもっと身近に感じるために、ちょっとしたトレイルを歩き、下の滝のそばに近づきます。森の中の気持ちの良い清涼な散歩です。きっとマイナスイオンも量産されているんでしょう。下の滝は上の滝に比べて落差の小さい滝です。それでもものすごい水量と音の迫力に圧倒されます。そしてここでも当然びしょ濡れです。
ヨセミテの滝は上流に湖などの定常的な水源がなく、山の雪がなくなると枯れてしまいます。信じられない話ですが、この巨大なヨセミテ滝も、例年は7月には水が減り始め、9月にはほとんど水のない状態になるのだそうです。
4本目5本目は近づくためには長いトレイルを行かなくてはならない秘境の滝です。年寄り連れでは近づくのは無理でも、グレイシャーポイントという展望台から遠景を見ることが出来ます。上がネバダ滝、下がバーナル滝です。多分。
カリフォルニアでもっともポピュラーな外国料理と言えば、中華と並んでメキシカンです。高級レストランからファーストフード、はては車で売りに来る屋台のタコスまで、様々なレベルのメキシコ料理があふれています。今日紹介するPANCHO VILLAは、カウンターで注文して先にお金を払う、どちらかというとファーストフードに近いカジュアルなレストランです。San Francisco Chronicleと言うローカルの大新聞が、毎年ベイエリアのTOP100レストランというのを選んで発表します。当然サンフランシスコの超高級有名店など、簡単に予約を取れないような店が並んでいます。数年前からは、安くて良い店100と言うのも合わせて発表するようになり、こちらは安くておししい店が選ばれています。Pancho Villaはその安くて良い店100の2005年版に選ばれています。

店はいつも人でいっぱいです。通りの並びには別のメキシコ料理店もあるのですが、Panchoの圧勝です。壁面には賞状が飾られています。どうもサルサコンテストで毎年のように優秀な成績を収めているらしいです。サルサというのはあのコーンチップにつけて食べるトマトベースの辛いソースです。確かにここのはおいしいサルサでした。ひどく辛いわけでもなく、しっかり味のあるソースです。食べ物はガイドにはチキンが旨いと書いてありましたが、私自身がチキンが苦手なもので、薄切りビーフのステーキとエビのガーリック炒めのコンボを頼みました。このエビが出色でした。大きめのエビとキノコをガーリックで炒めてあるだけなのですが、なんとも良い味です。
もう一つこの店の特徴は、流しのおじいさんがいること。ギター一つで、メキシコの音楽を歌います。お世辞にも旨いとは言えないけど、店のお客と一緒に歌ったりして、何となく良い雰囲気なんです。
ところでこの店の欠点はアルコールがないこと。マルガリータとは言わないまでも、せめてコロナくらいは置いておいてほしい。

PANCHO VILLA TEQUERIA、San Mateo店はB-street。4thの交差点そば。
2005/09/19のBlog
サンマテオって、なくて困るものは特にないんだけど、「良いもの」を探そうと思うと結構困る。例えば、テレビのグルメ番組で、ボルドーのXXと言うワインと、フランスの○○というチーズは相性が最高!と言われて、ちょっと贅沢してみる気になったとしましょう。日本ならデパートの地下に行けば、よっぽどレアなものでない限り、入手可能ですよね。しかしここにはデパ地下なんてないので、特別なものを探すのは結構苦労します。San Franciscoみたいな都会はどうだか知らないけれど、このあたりでは食料品を買うのはSafewayとかAlbertsonのような西友・ダイエークラスのスーパーばかりであって、どこも品揃えは同じようなものばかりです。もちろんチーズとかワインとかなら、専門店があるので足を使えば集めることは可能です。でもピクルスは、ソーセージは、マスタードは・・・なんてあちこちを走り回って集めるのはかなり大変でした。
ところが数年前にSan Mateo DowntownのはずれにDraeger’sと言う高級スーパーマーケットが出来ました。田舎には分不相応な高級食材をそろえたスーパーマーケットです。しかも二階にはお金持ちの奥様方が集うフレンチレストランとクッキングスクールを完備。田園調布か等々力か広尾か、どっかそのあたりの紀ノ国屋か明治屋のような店と言ったらわかりやすいでしょうか?
Draeger’sはベイエリアで3軒の店舗を展開していて、San MateoはMenlo Park, Los Altosについで3件目の店です。ところが、San Mateo以外の2都市は“超”のつく高級住宅地。これに対してSan Mateoは中級の普通の田舎町。当初、Draeger’sは無理なんじゃないか?と思われたのですが、数年経った今も堅調な商売をしています。どうやら綿密なマーケット分析に基づいた経営をしておられるようで、きちんとした勝算があったから出店したのでしょう。考えてみれば、San Mateoの隣町はHillsboroughと言うカリフォルニア屈指のお屋敷町。舶来の高級食材の潜在的な需要はあると言うことですね。
日頃高級食材など縁のないうちの家族ですが、たまにこのDraeger’sに出かけます。妻はもっぱら珍しい調味料とかヨーロッパのお菓子とかチーズとか、高くてもかろうじて変える程度のものをを物色しています。私はもっぱらワイン売り場です。写真では見づらいかもしれませんが、一本$120もするようなボルドーのワインが、ワインセラーでなく普通の売り場に無造作に売られています。だったらあのセラーの中にある木箱入りのワインは一体いくらなんだろう?と思うのですが、怖くて近寄れません。そもそも、カリフォルニアはワインの産地ですから、スーパーに並んでいるワインなんてみんな$10程度です。だから、ここのワインはレベルが違うのです。私の舌は$20位で飽和してしまい、それ以上は多分区別がつかないので、$何10もするワインなんて、お金をどぶに捨てるようなものです。だからここでは見てるだけ。
二階には、レストランとクッキングスクールの他に、センスの良いキッチン用品とかしゃれた小物をそろえた売り場があります。ジャパンタウンまで行かないとお目にかかれない漆器などの本格和食器もあるし、びっくりするような値段の鍋なんかもあります。もちろん小物ならお手軽な値段のものもあります。ホームパーティーに呼ばれたときなんかのちょっとしたプレゼントに良さそうなものがここなら見つかりそうです。

Draeger's San Mateo店、 San Mateo Downtown, 4thと5th、B-streetとElsworthに挟まれたブロック。
2005/09/18のBlog
[ 08:19 ] [ ┣ ベイエリアの小さな旅 ]
ベイエリアからI80で北東の方角にちょうど二時間、古いカリフォルニアの町並みが残る古都Sacramentoがあります。この町はSutterと言うスイス人によって開発されました。彼はSacramento郊外のAmerican Riverで金を見つけ、カリフォルニアのゴールドラッシュのきっかけを作った人物です。ゴールドラッシュというのは、1849年のことですから、Sacramentoの発祥はせいぜい160年くらい前のことです。だから古い町の残る古都と言っても日本のレベルで考えれば、明治村程度の古さと言うことになります。それでも歴史の浅いカリフォルニアではここは十分に古い町なのです。カリフォルニアどころか、全米からやって来た観光客がわんさかいます。正直この程度の古さの町並みをわざわざ遠くから見に来るなんて・・・と1200年の古都、京都を知る日本人は思います。
市の中央部Sacramento Riverの川岸にOld Sacramentoと呼ばれる一角があります。この2ブロック×3ブロック程度の狭い範囲には、昔のままの町並みがそっくり保存されています。ただし、博物館になっているわけではなく、外観は昔のホテルや商店のままで、中は改装され現役の店舗として使われています。
現役の街ですから、車道は舗装されていて残念なのですが、アーケード形式の歩道は車道の路面より少し高くなっている板張りです。その昔、金鉱堀や西部劇に出てくるような連中が歩いた歩道なのでしょうか?
アーケードには観光客目当ての店がたくさん並んでいます。昔来たときは、ユニークな小物を置いてあるような店もあったのですが、先日久しぶりに歩いてみたら、なんだかみんなありきたりのおみやげ物を売る店に変わっていました。
街の西端にはSacramento Riverが流れています。写真のように船の航行に適したゆったりした流れの川です。川に架かる橋は、船が航行できるように開閉式や回転式になっているようです。もっとも交通量の多い現在でも開閉しているのかどうかはわかりません。川岸には古い外輪船が繋がれてホテルになっています。
川と町の間には、蒸気機関車の走る鉄道と駅があります。駅名をCentral Pacific Stationと言い、かの有名なCentral Pacific鉄道の名前を冠しているので、多分昔のCPのサクラメント駅なのかもしれません。現役の大陸横断、Amtrakの駅は少し東の方にあり、このCP駅は観光用の汽車のための駅です。
Sacramentoはカリフォルニアではじめての鉄道、Sacramento Valley Railroadが通った町です。その後大陸横断鉄道もこの町を通ったので、Sacramentoは南北と東西の鉄道の交差点、交通の要衝だったのです。Old Sacramentoの端には全米屈指の規模の鉄道博物館もあります。鉄っちゃんにはたまらない町だと思います。
Sacramentoを含むサクラメントバレーは農業地帯でもあります。Sacramentoの周辺では、水田で稲作も行われています。有名なカリフォルニアオレンジはもっと南の方が中心ですが、イチゴやチェリーやアーモンドなどのナッツ類がこのあたりで多く栽培されていようです。Old Sacramentoの入り口で、ナッツ屋を見つけました。樽にナッツを積み上げて量り売りしています。ケージャン味のピスタチオナッツの小袋を試みに買ってみましたが、すごく辛い!でもうまい!オフィスへの土産に大きい袋を買って帰りました。アメリカはどこへ行っても名物なしなんですが、このSacramentoのピスタチオはかなり好評でした。
ところでSacramentoはカリフォルニアの州都でもあります。San Franciscoは金融の中心、San Joseはハイテクの中心、そして政治の中心がここSacramentoです。Old Sacramentoから数ブロックのところに、白亜の州議事堂があり、そのまわりの州の裁判所などともに、Capital Parkを形成しています。さすがのシュワちゃんも州政府をハリウッドに移したりはしていないでしょうから、この建物にはシュワ知事がいるんでしょうね。息抜きにテラスに出てこないかな、としばらく見ていたけど誰も出てきませんでした。そうか週末だった。
2005/09/11のBlog
[ 14:14 ] [ ┣ ベイエリアの小さな旅 ]
ベイエリアの東の端、San Joaquin Valleyとの境の丘陵地帯は、さながら“風の谷”です。
San Mateo Bridgeを渡り、湾の東San Lorenzoの街からI580を東に向かいます。Lawrence Livermore研究所で有名なLivermoreの街を過ぎて、Altamont Passと言う峠にさしかかると、峠の両側の丘の上にその数6,000とも10,000とも言われる風力発電用の風車が建っています。日本の風力発電施設のように数10基程度が建っているだけじゃない。とてつもない規模の風力発電地帯です。
私がこの風景を見て最初に思ったのは、ナウシカの「風の谷」でした・・・。
あたりは牧場で人の姿はなく、ただ牛と風車がいるだけです。風の谷からの連想なのかもしれませんが、無数の風車がただ黙々と回っている様子は神々しさえ感じてしまいます。旨く伝わらないかもしれませんが、ものすごく非日常な眺めなのです。中には、壊れたのか地面に横たわる風車もあって、巨神兵に滅ぼされた廃墟を連想してしまいました。
風車は私有地の中に建っているので、近くに寄ることは出来ませんが、I580を降りて、Almont Pass Rd.を行けば、かなり近く場所から風車を眺めることが出来ます。車を出て風の強い道ばたに立てば、風車の回るシュンシュンという音だって聞こえてきます。
風車は、風速計の大きいのという感じのちょっと古そうなタイプや、白い支柱と一体感があっていかにも発電効率の良さそうなタイプなど、何種類かが混在しているようです。何年か前は弓形の羽で地面に垂直な軸を中心に回転するタイプもあったのですが、先日通ったときには見あたりませんでした。
2005/09/04のBlog
チャイナタウンと名が付くエリアを持つ都市は、世界中にたくさんあります。横浜や長崎の中華街。米国内に限っても、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、シアトル、ポートランド。ホノルルにだってあります。
だから、チャイナタウンなんて珍しくも何ともないのですが、このサンフランシスコのチャイナタウンは、ちょっと別格という感じがします。
サンフランシスコのチャイナタウンは、ユニオンスクエアやファイナンシャルディストリクトからほど近いGrant Aveを中心とした一角です。規模は世界一とか全米一とか言われています。
地区内にあるホリディインに近いチャイナタウンの地下駐車場に車を停めて、エレベータで地上に出ると、そこはまるで台湾か中国。エレベータの出口がちょっとした公園になっているのですが、たくさんの中国人がベンチで中国将棋だとかトランプだとか麻雀をやっています。聞こえてくる言葉は英語じゃなくてみんな広東語。ここでは、白人たちが異邦人です。
そこから、少し西に歩くとGrant Aveにぶつかります。この路はサンフランシスコチャイナタウンのメインストリートです。観光客相手の大きなレストランや土産物屋が軒を連ねます。元々は、中国系移民の生活の街だったに違いありませんが、今では“エキセントリックな観光地”になってしまいました。
しかし、Grantから交差する道に入ると、今でもいきなり生活の臭いのする街です。銀行もあれば、薬屋や美容院もスーパーマーケットもある。見上げれば、色彩の強い看板に漢字、店の中も原色の洪水。それに店員たちの広東語の怒号。さらに裏通りに入ると、まるで魔窟です。映画みたいにどこからか、長袍の男たちが飛び出してきて、銃撃戦を始めても何ら不思議じゃない気分です。もちろんアメリカだから自分にとっては異国には違いないのだけど、ここは異国の中の異国、もっとずっと遠い異国の街です。東洋人の私が、東洋的けばけばしさに、異郷を感じてしまうと言うのはなんだか妙な話なのですが。
この町に住むお年寄りたちには英語で話しかけても身振りで拒否されることがあります。こちらの発音が悪いせいではなさそうです。多分ここに住んで、ここで生活していれば、中国語でやっていけるから。英語を話せないのでしょう。つまりここは中国なのです。異国に移民して、異国の中に自国を築いてしまうと言うのは、すごいパワーだと思います。こんな民族他にあるでしょうか?サンフランシスコには日本人の街もイタリアの街もあります。でもそこはなんて言うかやっぱりアメリカです。チャイナタウンのようなパワーは感じません。
歴史の本などによれば、サンフランシスコのチャイナタウンは、1850年頃に出来たのだそうです。急激に発展したのは、1860年代の大陸横断鉄道建設の労働力として大量にやってきた中国人が鉄道の完成とともにここに流入したから。さらに1950年代には本国の革命から逃れてきた人たちがやってきました。ここ10数年は、ベトナムなど東南アジアの人たちが大量に移民して来ています。
最近では、サンフランシスコの西のClement St.一帯にも多くのアジア系の人たちが住み、新チャイナタウンと称しています。その結果、オリジナルのチャイナタウンは昔に比べて元気がなくなった、などと評する人たちもいます。でも苦難の歴史を乗り越えて、この街に根付いた人たちは、ちょっとやそっとで元気がなくなるようには見えません。この街を歩いて、どっぷりと中国に浸かって見ると、この町がパワーに満ちているのがわかります。
2005/09/01のBlog
[ 08:32 ] [ ダはダイアリのダ ]
ニュースで流れているように、メキシコ湾岸のルイジアナやミシシッピ州が史上最大のハリケーン、Katrinaに被災しました。ニューオリンズ市は80%が水没したそうです。たくさんの被災者や死者も出たそうです。
ハリケーンの通り道の住民の方々は、気の毒としか言いようがないですが、毎回こういうときにニュースになって、やりきれないのは暴徒と化した群衆が無人の商店や住宅を略奪することです。日本にも火事場泥棒って言葉があるくらいですから、どこでもあることなのでしょうが、テレビカメラに写されているのに、こんなに堂々と略奪をするってのは一体どういう神経をしているのでしょう。人の不幸につけ込むって言うのは本当に浅ましいものです。しかも略奪を巡って、撃ち合いまで起こっているというのだから物騒です。
まだ暑い夏ですから水をかぶった地域では衛生面で深刻なことになるでしょう。撃ち合いをしているような状況じゃないと思うんですが・・・。
西海岸はもちろんKatrinaの直接的な影響はないのですが、報道によると、メキシコ湾沿いの精油所が生産を落としているそうです。それを受けてNew Yorkの原油価格があがっているそうです。その結果、ただでさえ高かったガソリン価格が、敏感に反応して、とうとう1ガロン$3に近づいてきました。1ガロン$3と言うと、87円/リットルくらいになります。日本から見たら安いじゃん、と思われるでしょうが、そもそも産油国アメリカのガソリン価格は非産油国日本の1/3-1/4くらいだったんです。ずいぶん高くなってしまいました。
過去のBLOGをひっくり返してみると、1/29にガソリン価格が$1.88になった、と書いています。ところが今朝の価格は$2.90でした。わずか7ヶ月で54%の値上がりということです。フェアな比較のために同じガソリンスタンドで写真を撮りました。ここは比較的安いんです。うちの近所のシェルではすでに$3目前の数字が掲げてありました。
日頃の移動手段のほぼ100%を自動車に頼る生活をしているわけですから、この価格高騰は大打撃です。
2005/08/31のBlog
ケイ素谷通信は、サンフランシスコベイエリアの暮らしを語るBLOGです。

8月のケイ素谷通信
今月はベイエリアではなく、出張先のOregonから始まってしまいました。いつベイエリアに帰れるのか見当も付かない状況です。せっかくの夏のバケーションシーズンだけど、どこか行けるでしょうか。家族からは、San Diegoに行きたいとリクエストが出ています。始めていくところでもないので、観光に走り回ることもないし、のんびりするにはよいかも知れません。ただ車で8時間はかかりますから、まずは愛車を点検に出しておかなければ・・・。

今月の写真
冬の間なんだか寂しかったファーマーズマーケットに、色とりどりの野菜や果物や花が戻ってきました。毎週水曜日と土曜日に開かれるサンマテオのファーマーズマーケットは規模は小さいですが、新鮮な野菜と果物が手に入ります。

目次
◆湾岸日記 ・・・ 日々雑感。
◆湾岸Walker ・・・ 近所の観光地や面白いところ。
◆湾岸グルメ ・・・ 気になった食事処。ガイドブックに載るような高級なところは除く。
◆サンマテオらいふ ・・・ 日々の暮らしで異文化を感じること。
◆美国温泉紀行 ・・・ 温泉大国西海岸の温泉。(休載中)
2005/08/29のBlog
[ 17:09 ] [ ┣ 湾岸ライフ ]
日本に近いこと、日本食はヘルシーであると一般に信じられていること(確かにハンバーガーとステーキよりはどうみてもヘルシーですが)、などいろいろ理由はありますが、ベイエリアには本当にたくさんの寿司屋があります。
それでも、日本人の味覚でここはおいしい、と太鼓判を押せて、なおかつ我々のような一般庶民が自分の懐で楽しめるような店はなかなかありません。

昨日、娘を連れてSunnyvaleのすし丸に行ってきました。ここはそこそこの値段で、旨い寿司が楽しめる数少ない寿司屋です。
San MateoからだとSunnyvaleまで30分はかかります。それでも寿司を食べるとなると、ここへ出かけてしまいます。

ここの良さはネタが豊富なこと。サンマとかズケとか鮭のあぶりとかも出てきます。
ご飯も悪くありません。べたべただったり、酢の味が浮いているようなご飯じゃ、いくらネタが良くても失格です。すし丸のご飯はカリフォルニアでは合格レベルです。
そして、値段もそんなに高くはありません、ビールを飲んで一人$40くらいでしょうか。安くはないですけどね、払えない額じゃありません。
ところで、すし丸は回転寿司なんですが、ここらの回転寿司はベルトコンベアではなく、船が回ります。これなんでなんでしょう?船の方がコストが安い?でも安いだけなら、日本も船にしそうなもんだし。ベルトコンベアを設置する業者はアメリカ支社を持っていないんでしょうか?謎です。

すし丸
US101 South、Palo AltoもMountain Viewも過ぎて、CA85 Junctionのすぐ先Mathilda Ave.を西。しばらく直進して、Washingtonを左折すぐ。タイやインドやフィリピンなど異国料理店の集まったモールの中。
2005/08/28のBlog
[ 08:18 ] [ ┣ ベイエリアの小さな旅 ]
ケーブルカーというのは、急坂に対応した交通機関だと思うのです。
例えば、バスの場合坂道にかかると、エンジンを吹かして猛烈な排気ガスを吐きながら登ります。どうしても速度が落ちるので、渋滞を発生させます。電車はそもそも27%なんて勾配は登れません。
じゃあ、なぜケーブルカーなのか?説明するまでもないですが、ケーブルカーというのは、車両の方に動力がなく、ケーブルで引っ張ってもらって移動する乗り物です。そのケーブルはいつも一定速度で動いているので、地面の傾斜に関係なく車両は一定速度で動くことが出来るのです(もちろんケーブルを動かすモータに相応の負荷がかかるわけですが。)
だから、ケーブルカーは坂道でもたもたしたり、排気ガスをまき散らしたりせず、坂の多い町をスムースに走行できます。まさにサンフランシスコに理想的な乗り物であると思います。
山にあるケーブルカーはケーブルの端に車両がぶら下がっていて、ケーブルを駅にあるモータで巻き上げて車両を移動させますが、San Franciscoのケーブルカーはそれとは異なるユニークなシステムです。これは世界で唯一のシステムだそうです。線路の真ん中の道の中に毎時9.5Mile(15km/h)で動くケーブルが敷設されています。車両は挟んで引っ張ってもらうのです。このシステムがケーブルカーの床にある写真のレバーです。運転士はこれを動力の助けなしに、手動で操作します。結構重労働です。だからケーブルマンは屈強な人が多いのです。
San FranciscoのCable Carは現在3路線。走っている道の名前が付いていて、街の繁華街Market St.から海の方へ向かうPowell-Hyde線、Powell-Mason線と、それに直交する方向のCalifornia線です。Powell-Hyde線、Powell-Mason線の二線の終点付近で、海に向かって降りていく坂道の眺めは一見の価値ありです。どうせいつも混んでいるCable Carに長時間待って乗るのだから、海行きの二線に乗りましょう。
ケーブルカーと言えば、手すりにつかまって半分外に体を出した乗り方がサンフランシスカンのようでカッコ良いです。映画などでおなじみですよね。これ狭い路では周辺の建物が意外に近くに見え、結構スリルがあります(もちろん本当は十分遠いですが。)それに坂を登り降りするときは、重力に逆らって体を維持するので、結構腕力も必要です。それでも、席に座っていては、きれいな景色も見られないし、ケーブルカーの醍醐味を味わえない。やっぱりケーブルカーに乗るときは一台待っても立ち席を確保しましょう。
Cable Car終点では線路を変えなければなりません。下を走るケーブルは一方向なのだから当然です。車両の方向を変え、線路を変えるために、終点には写真のようなターンテーブルが設けられています。ケーブルカーはここに入ってきて停まります。その後、降りてきた運転手とターンテーブル係員が、なんと手で(あるいは背中で)車両を横から押して回します。
この珍しい手動のターンテーブルも名物の一つです。ケーブルカーから降りてもさっさと目的地に歩き出さずに、このターンテーブルショーを忘れずに見物しましょう。
2005/08/27のBlog
[ 09:00 ] [ ┣ ベイエリアの小さな旅 ]
San Franciscoをはじめて訪れたとき、この街の坂の勾配にあっけにとられたものでした。それは、本当にとんでもない傾斜なのです。私の車は2000ccなのですが、Lでスタートさせないと坂を登れません。
San Franciscoでもっとも有名な坂はLombard Stです。傾斜があまりに急なため道を短いピッチで蛇行させています。いつもたくさんの車がこの坂を下っています。観光客もたくさん訪れます。考えてみれば「坂」そのものが観光名所って他にあるでしょうか?坂の街サンフランシスコならではの観光地かも知れません。
しかし、この蛇行のためにこの坂はあまり急な印象がありません。むしろその周辺の別の坂の方が、蛇行なんかしていないので、急坂に見えます。写真の坂はLombard St.にほど近い坂です。写真で勾配を表現するのは非常に難しいのですが、どうでしょうか?

サンフランシスコの住人でない、あまり慣れていない人間が、この坂道を車で走るのは、かなり緊張を強いられます。
上り坂に交差する道の路面は当然水平ですから、交差点ではかなり前に乗り出さないと、路面が見えない状態になります。交差する道路から見ると、横の下から車が突然飛び出してきます。
一方、下りはジェットコースター気分です。交差点で一度水平になって、また坂を下りはじめるときは思わず同乗者から歓声が上がります。映画Get Awayなどサンフランシスコを舞台にしたカーチェイスで、車が空中に飛び出すシーンがありますよね?もちろん、自分じゃやりたくないですが、慎重にスピードを抑えて交差点を横切らないと、あれを実演することになってしまいます。
この坂道に車を停めるときは、いろいろ気をつけなければなりません。坂に沿って下向きに停める場合には、ハンドルを右に切って、歩道の縁石に接触させておきます。上向きの場合は逆に左に切って少しバックさせ、やはり縁石に接触させます。もちろんサイドブレーキがきかない場合の暴走防止です。これを怠ると罰金です。
坂道に直角に停める場合は、ドアの開閉に気をつけなければなりません。坂の下側のドアは重力によって外に向かって思い切り開きますから、隣の車を破壊することになります。逆に上側のドアは非力な女性では開けられないことすらあります。

写真は、恥ずかしながらサンフランシスコのお約束のトリック写真です。坂道に平行にカメラを構えて撮ったので、あたかもビルの方が傾いて見えるというわけです。ここはたまたま木がうまい具合に傾いていたので、結構リアルな感じになりました。ビルの傾きからソフトを使って坂道の勾配を求めると、斜度約15°(27%)です。やっぱり超急坂ですね。
2005/08/25のBlog
[ 07:17 ] [ ダはダイアリのダ ]
日曜日、娘が友人とSan Mateo County Fairに行くというので、送っていきました。
County Fairと言うのは、San Mateo郡(市の上の行政単位)のお祭りのようなものです。San Mateo市にはExpo Centerと言う展示場があるのですが、そこの駐車場に写真のような移動遊園地が来るのです。
アメリカではこの手の移動遊園地がポピュラーです。観覧車・メリーゴーランド・ミラーハウスや写真のような宙返りコースターまで、トラックに乗せてごとごとと移動してくるのです。
まあサーカスだって移動するのですから、遊園地が移動しても不思議はないのかも知れませんが、何もない広場が一夜にして、遊園地になってしまう様は、結構感動的ですらあります。

この手の何というか、「最新鋭でない遊園地」って、なんだか不思議さというか、懐かしさと言うか、変な雰囲気が漂いますよね。道化が陰から現れて、怪しの世界に引きずり込まれそうな。うっかりメリーゴーランドに乗ると、若返っちゃうかも知れない・・・。

大の大人が遊園地でもないし、娘がFairに行っている間に、かなり久しぶりに妻と二人で映画に行きました。当然のことなのですが、映画館で見る映画は英語です。もちろん日本語字幕も英語字幕もありません。だから完全な理解にはほど遠く、映画はどちらかというと苦手ジャンルです。
ただアクションものとかサスペンス系なら、会話の50%もわかれば筋は追えます。だから妻の希望の3つの候補の中から、Rachel McAdams主演のRed Eyeを見てきました。Rachel McAdamsはあのThe Notebookの主演女優です。英語が少々わからなくても大丈夫なサスペンスものってこともあるのだけど、それよりも彼女が好みなので、私の希望でRed Eyeを選んだのです。

The Notebookはどっちかと言うとベタベタに近いラブストーリでしたが、この映画はうってかわってアクション付きのサスペンスものです。殴るは、蹴るは、階段から落ちるは・・・。替え玉を使っていないのなら、かなりの熱演と言って良いと思います。Notebookの愛らしいイメージが強かったものだから、最初とまどいましたが、見ているうちに演技の幅の広い女優なんだなあ、と感心してしまいました。
ストーリはネタバレになるので、ここには書きませんが、一つだけ。Red Eyeと言うのは、夜行の大陸横断の航空路線のことです。深夜10時とか11時に西海岸を出て東海岸まで6時間ほど。時差を考えると丁度良い午前中の到着となって、到着後すぐ活動できるというものです。効率は良いですが、飛行機の中であまり眠れずに、充血した目で仕事をしなければならないので、Red Eyeと言うわけです。映画はそんなRed Eye路線で隣り合った男が実は・・・と言う話です。
映画の前半は、身の上話のような会話が続きちょっとかったるいところがありますが、事態が急展開すると、内容がどんどん加速する感じで、引き込まれました。ラストでは、観客から自然に拍手が湧き上がっていました。新聞の評価は決して高くなかったので、Rachelの美貌を鑑賞するつもりで、内容にはあまり期待していなかったのですが、なかなか良くできた娯楽映画でした。お勧め度★★★★☆くらいです。映画館でゆっくりご覧ください。
2005/08/21のBlog
[ 15:20 ] [ ┣ ベイエリアの小さな旅 ]
埠頭の偶数側、すなわち橋の南側は、倉庫や工場が建ち並ぶかなり荒れた印象の場所でした。
地域のはずれにChina Basinと言う運河があります。高速道路から見ると特にその一角は恐ろしげで、なんだか死体が浮かんでいそうな場所でした。
ところが数年前、この地区にSan Francisco Giantsの Ball Parkが出来ました。SBC Park(当初はスポンサーの電話会社の名前がPac BellだったのでPac Bell Parkだった)と言うのがその球場の名前です。この球場を中心にこの地区は再開発され、急激に生まれ変わりました。レストランや店もさることながら、路面電車のCALTRAIN(ベイエリアを南北に縦断する鉄道)の駅からFisherman’s WharfまでBART(空港とSan Francisco市街とEast Bayを結ぶ地下鉄)の駅を経由する路線が新しく開通し、交通の便が格段に良くなったので、観光客が訪れることが出来る場所になったのです。今では昔の荒れた町のイメージは全くなくなりました。例の死体の運河も、球場の丁度ライトのスタンドの裏になって、ボンズのホームランボールを待つボードが浮かぶような明るい場所に変貌しました。

さすがにさらに南に下ると、今でもちょっと近寄りがたい、港町特有の荒んだような地区があるのですが、再開発の威力というのはすごいものがあります。いずれこのあたりも美しく安全な町に変貌するのでしょう。
Portlandの項でも書きましたが、米国では1960年代終わりから脱スラムをスローガンに再開発が進められてきました。その結果米国の大都市はみんな没個性な近代的なビルが並ぶ、似たり寄ったりの町になってしまいました。アメリカの都市観光がつまらないのは、ヨーロッパや日本のような1000年オーダーの歴史的建造物がないせいもありますが、この画一的な再開発の影響もあるのだと思います。
最近では、ニューヨークのハーレムが安全な町に変貌しつつあるそうです。20年ほど前に道を間違って紛れ込んじゃったことがあります。危なそうな人たちがたくさん歩いていて、やっぱりおっかない町ではあったけど、良く映画に出てくる地下鉄が高架線があって、アポロ劇場があって、独特の個性的な雰囲気がありました。
治安だけ良くなって町の雰囲気はそのままなんて、虫の良いことは無理なんでしょうが、Waterfrontの南地区がどんどんきれいに安全になって、どこにでもある店やレストランが並ぶ町になってしまったら、それもちょっと嫌だと思います。