先月、「
素敵な宇宙線地球号」という番組で、大阪湾の再生に関する特集をしていました。タイトルは、『
「よみがえるなにわ魚庭(なにわ)の海」 ~大阪湾にスナメリが戻る日~』。
大阪は「魚の庭」と書いて「なにわ」と読むほど、漁獲量が多く、「天下の台所」と呼ばれてきた場所。高度成長期時代に海岸が埋め立てられ、自然の海岸が4%にまで減少。海底は深いヘドロに覆われ、多くの生物が姿を消しました。
私は大阪には、何度か足を運んだことがあり、遠くから大阪湾を眺めたことがありますが、東京湾と同じく、人が泳ぐことを連想させるような海ではありませんでした。番組では、以前は大人気の海水浴場であったことが写真とともに紹介され、その変わりように唖然…。
そんな大阪湾では、現在「大阪湾再生計画」が実行されています。番組ではいくつかの「作戦」が紹介されました。特に私が印象に残ったエピソードは、自治体の皆さんが子ども達と一緒に昆布を植えたことと、関西国際空港の護岸のことです。
自治体の皆さんは、お金を出し合って昆布の苗(?)を買い、子ども達と一緒に紐に結んで海に放ちました。以前に実施した際には、昆布は全滅してしまったそうで、私は「今回も全滅してしまうのでは…」と思ってしまいました。昆布の苗は小さく、細いのです。数ヵ月後、ダイバーの方がカメラを持って海に潜り、子ども達はモニターを使ってリアルタイムで状況を確認。そこに映し出されたのは、ふさふさとゆれる昆布だったのです。子ども達は大喜び!そして自治体の方の、環境や海の大切さに関するお話を、興味深げに聞き入っていました。
関西国際空港の護岸は、自然な傾斜が設けられていて、波が立つようになっており、その波によってたくさんの酸素が、海に取り込まれてるとのことでした。この酸素が、豊かな海を形成するのに必要なのです。海洋ジャーナリストの永田さんが以前、この付近を潜った時には、体が沈んで立てなくなってしまったほどのヘドロに覆われていたそうで、嫌な思い出であるとのこと。しかし、今回潜ってみたところ…、なんと海底は海草に覆われ、変貌しておりました。
私はこの番組を見て、汚染されてしまったからと言っても、あきらめることはないのだという実例を知り、なにか希望のようなものを感じました。そして、環境を破壊してしまうのは人間かもしれないけれど、環境を戻す(改善する)ことができるのも、また人間なのだな、ということを強く感じました。もちろん自然の回復力あってのことですが。
皆さんの中にもご覧になった方がいるかもしれませんね。どんな感想をお持ちになりましたか?(3)
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