ニックネーム:   パスワード:
| MyDoblogトップ | Doblogポータル | Doblogガイド | ユーザ登録 | 使い方 | よくある質問 | ツールバー | サポート |
エコなむらに生きる「もろつか歳時記」
Blog
[ 総Blog数:668件 ] [ このMyDoblogをブックマークする ] [ RSS0.91   RSS1.0   RSS2.0 ] [ ATOM ]
2005/09/09のBlog
[ 20:05 ] [ 台風14号ナービー ]
9月9日(金)のち
 役場の緊急放送の要である防災無線の中継基地が、台風災害で電線が切れ電力供給が途絶えました。しかも標高1,000mの隣村の山にあり、そこまでの道路が大規模な路肩決壊を起こし、車がまったく通れない状態です。緊急バッテリーも使いきり、昨日ついに機能停止しました。昨日は、役場職員が発電機の燃料タンク10㌔を担ぎ、徒歩で往復6時間の登山をし、とりあえず復旧しましたが、燃料タンクが小さく8時間しか持ちません。
 今日は、私も含め3人で、その燃料補給とあわせ、車で通行可能な別のルートを探す目的でやはり徒歩で山に登りました。早朝5時に出て、中継基地には8時に着きました。朝日がとても美しく、台風災害対策の登山でなければ、とても気持ちのいい山登りになったと思います。
 8時間後に燃料が切れますので「夕日も見にこようよ」と冗談のような本気のような絶望的な会話をしつつ、無事燃料補給を済ませ、「また夕方登るのか…」とみんなつぶやきながら、でもから元気で明るく振舞いながら山を降りました。
 途中は、新しいルート開拓のため別な道を行こうとしていて、ちょうど隣村の住民に会いました。実は災害で道路が通れず閉じ込められた集落の方で、なんとかルートを確保しようと集落総出で道路の整備をしているところでした。台風以後、電気も水も電話もきていないようですが、文句をいうわけでもなく、「なんとかせんといかんとよ」と一生懸命がんばっていました。ちょうどそこに隣村役場職員や消防団もたどり着き、「全村民安否確認でき、無事でよかった」とほっとしていました。
 えてしてこういうときは、「行政の対応が悪い」「なぜ水が来ない」という不平不満や批判が飛び交うものですが、ここではそんなことはありません。生活は自分たちで守るべきもので、行政や公共サービスはそれを的確にサポートするべきものという自立の精神が生かされていました。逆に文句や批判をしても、小さな村全体のことですからこの状況ではだれも対応できず、かえって社会を混乱させるだけなのかもしれません。
 地域とは何なのか、もう一度問い直すべきと考えさせられました。

 ということで、なんとか今日中に車の通れるルートを確保するという隣村の皆さんにお礼を言いつつ、「夕方は車だ」とスキップ?を踏みつつ帰りました。
※結局夕方には電気が回復し、問題は解決しました。隣村のみなさんや電力会社さんに感謝!

 6時間の徒歩の旅から帰り、午後から日曜の選挙の準備です。投票所の責任者になっていましたので地区の公民館にいきましたが、道すがら地元の人に声を掛けると「選挙どこじゃにゃあが」といわれ「そうよ。でもせんといかんごたる。困ったね」と会話。
 
 公民館にいると携帯電話に「施設の水が出ない!」。慌てて帰り、又徒歩で水源地調査。今度は片道30分程度でしたので楽なものです。着いてみると水源地のポンプの電源が風到木で切断されている。修理手配はしましたが、明日の宿泊者がおられます。
 結局、給水車で3往復で仮に水を補給しました。途中、被災された地元民が自分も大変なのに給水の手伝いまでしてくれました。
 また、予約されている方に事務主任が電話で事情を話すと、「水は持ってきます」とか「風呂は入ってきます」とか涙が出るような優しいご返事を頂いたそうです。
 やっと8時過ぎに事務所に帰り着きました。靴2足だめにしましたが、いろいろと勉強になった日でしたし、人の心の温かさと強さを知った日でした。
2005/09/08のBlog
[ 19:48 ] [ 台風14号ナービー ]
9月8日(木)
 台風被害続報です。今日は、施設の被災処理と明日の支払い処理の調整。村の金融機能を支える農協支店が床上浸水し、決済機能が麻痺。郵便局分で村内の取引先の支払い分だけはかろうじて確保できました。やはり郵便局は必要です!
 また、椎葉村境の耳川沿いで地滑りが昨日確認されていたのですが、早朝地元から「地滑りが進んでいる」という未確定情報が発生し、役場の対策本部を経ずに不正確なまま住民に伝わり、「塚原ダム決壊?」と変化し、まったく関係ない地域の方まで高いところに避難するなど一時パニック状態となりました。すぐに役場で広報車を出し、沈静化しましたが、何故か下流の西郷村や東郷町、さらに宮崎市からまで誤情報が飛び交い、しばらく役場の電話が鳴りつづけました。
 只でさえみんな神経過敏になっている上に、今は携帯電話ネットワークでどんどん情報が飛び火するので性質が悪い。情報の一元化を諮ることが再度確認されました。
 ちなみに一昨日、特産品販売所「『もろっこはうす』が流出してなくなり、濁流を流れていった」という情報がまことしやかに流れたのですが、昨日水が引いた後ちゃんと残っていることが解りました。(中味は確かに流されていましたが..)この話も、多くの村民から聞きましたし、村外の方からの電話もあり、ネットでお見舞いのメールまできました。情報化社会の落とし穴は恐ろしい。
 昨年は台風速報を1週間後としました。地域の統率された情報確定を優先したからです。しかし、今回はこのような誤情報での風評の方が怖いと考え、確定したものだけでも少しづつ随時Webでの情報公開をしていくすることにしました。
 とはいえ、被災情報自体が人の不幸というナイーブなものであり、しかも当事者に近いとなかなか伝えるのが難しい。新聞記者やテレビなどのように、自分は当事者にはならない状況で客観的に写真を撮るというのはまずできません。そのあたりはご容赦ください。
 山腹崩壊の場合、自然のダムを作るほど大きいか、台風のような大幅な増水が伴わない限り、自然に浸透して流れていくそうです。専門家も立ち会って現地確認の上、幸い、すぐにどうとはならないことが確認されました。しかし、すぐ下流の低地に住宅地と老人介護施設があり、念のため落ち着くまで一時避難となりました。
 今日は、役場で緊急時対応の待機です。なにもなくゆっくり通常業務ができることを祈ります。
2005/09/07のBlog
[ 19:34 ] [ 台風14号ナービー ]
9月7日(水)のち
 一昨日、九州を襲った台風14号ナービーは、諸塚村に大変な被害をもたらしました!
 風も強かったのですが、総雨量1000mm、6日の一日雨量736mmという空前の記録的大雨が被害を拡大させました。
 昨日夕方から被災者の支援及び道路や建物の被災状況の把握をして、生活優先で復旧にかかっておりますが、断水や停電はもちろん、道路災害で生活道の確保もままならないところです。特にもろつかの中心街では想像を絶するもので、河川氾濫により床上浸水どころか、家屋流出まで起こりました。被災者のひとりが「地獄を見た!」とつぶやいたのに返す言葉もありませんでした。
 昨年の台風被害の目途がつき、さあ自立に向けてこれからというときに、昨年以上の被害を受けたことは、精神的ショックは大きい。
 これから、しばらく時間がかかると思いますが、何とか元気を出していこうと思います。
詳しい状況は諸塚村をご覧下さい。
2005/09/05のBlog
[ 18:09 ] [ 台風14号ナービー ]
9月5日(月)
 きました、台風。東をとおるか西をとおるかで大きな分かれ道ですが、なんと真ん中をきそうです。昨年の16号を思い出させるルートです。しかも遅いし、降り始めが早くて雨量も多い。風も強くなってきました。
 ダムの放流は早めにやっていますが、道路は数箇所通れないところも出ているようです。私も早めに帰ります。
2005/09/04のBlog
[ 17:33 ] [ 林業 ]
9月4日(日)
 今日2件目です。
 Nさんの帰った後、昼からH市主催の木造建築のシンポジウムに行ってきました。H市の駅舎が木造でできるのと、それに伴う再開発事業を木を使ってやっていこうというものです。
 諸塚村の元村長が出る予定だと聞いていったのですが、残念ながら台風で欠席。せっかくだったので、大学の先生方や建築家、地元の町長さんたちの討論を聞いてきました。
 木材利用の促進のためには、建築技術者と林業関係者が情報交換して、積極的に木を使っていこうという話でした。趣旨は諸塚村のやっている通りですし、まったく異論はないのですが、現実の捉え方がずれている。
 林産地側は、いまだに外国産材のせいで国産材が使われてないという被害者の論理を脱していない。さらに「スギは弱い」という自虐的な説明。じゃあ実験値を持っているのかというとそうでもないのに、ただ何十年も前に作られた文献に基づく固定観念だけで議論している。耳川広域森林組合木材加工センターのグレーディングの機械は、非常に高いヤング値を出しているそうです。すでに国産材は主力が50年生となり、充分な強度で、品質の良い材が生まれつつある。そのことを誰か語れないのか…。
 現在の国産材推進には、2つの大きな柱があります。地球環境保全のための環境に優しい木材の供給、そしてスギが建築材として充分利用可能な品質を持つという技術論です。その点で技術的根拠のない敗者の言い訳のような山側の話に非常に失望しました。

 じゃあ建築側はというと、大学の先生の言うには「木造のことを知らないから」「スギは弱いからそれ以外の材料もあるでしょう」という勝手な話。それはあるが、日本全国の山がなぜスギをこんなに植えたか。そもそも建築とは、その時代にある材料を使ってつくられるものであるし、技術者には与えられた条件の中で最良の結果を出すことが求められる宿命を背負っている。イデオロギーでは技術の高度化はできない。時間が少なかったこともありましたが、あれだけの技術者がそろっていてこんなさみしい議論はないだろう…。

 ホワイトウッドのような安いだけで質の低い製品は、近い将来駆逐されます。国産材の敵は、計算値の出せるというだけで使われる集成材であることにみんな気づいてほしい。だったら、無垢材もそれなりの信頼できるデータを出すことが一番の解決策です。付加価値とは情報であって、その情報に対して対価が支払われるのです。

 最初、コーディネーターから会場にいる私に「話を振るから宜しく」といわれ、待っていましたが結局時間切れ、具体的になにを実現したいのかわからないまま1時間半の短い議論が終わりました。
 主催者やパネリストで日頃お世話になっている方がいっぱいいて、あまり過激なことも言うまいと思いましたので、フラストレーションをかなり残しながら会場をさっさと出て行きました。
9月4日(日)
 朝から雨です。台風ナービーはどうもこちらに向かっているようです。
 避けてほしいのはホンネですが、結局どこかは被害を受けるわけでなんとも悩ましい。ある地方番組で、自県に台風が上陸したあと、隣の県に移動し、そこで大きな災害が起こっている最中であるのに、安堵のレポートを公共の電波で流した気象予報士がいたそうです。
 そこまでひどくはなくとも、テレビが関東方面の台風襲来は特番などで大きく取り上げますが、九州沖縄のはあまりやらないようです。まあそれはしょうがないのか。キー局が中心でしょうから…。
2005/09/03のBlog
9月3日(土)(%くもり)
 台風ナービーの影響はまだ少ないようです。
 さて、長崎県からNさんたちが産直住宅の木材検査に来れられました。Nさんとは2年前の冬に電話でお問い合わせがあり、その後見学会や勉強会、木材産地ツアーなど何度もお話を続けて、やっと今回着工の運びとなりました。
 設計のOさんと長崎の工務店Oさんも遠方を一緒に来ていただきました。
 
 2年が長いか短いかはともかく、家づくりに諸塚の材を採用いただくことに感謝すると共に、これでまたひとつ大きな縁ができたことをうれしく思います。

 ちょうど新聞社の取材もありましたので、森の古民家「やましぎの杜」で待ち合わせをして、そこでしばらく寛いでいただきました。やましぎの杜の硬い昔トウキビや青切り柚子もお土産に差し上げました。
 そのあと、木材加工センターに行き、準備している材料のほか、テーブルの板や床柱とか、イメージしているものを具体的なものを見ながら決めていきます。夕方遅くまでかかって、じっくり話をしました。
夜は、諸塚温泉「曙」に泊まられましたので、そこにみんなで押しかけました。Nさんの木材の山主である戸下神社の代表Mさんも同席していただきましたので、話が弾みました。戸下神社は、その材を使ってこの夏に建て替えをし、来年1月の夜神楽は7年ぶりの祝いの大神楽の予定です。Nさんもお誘いしたところです。
「素人が木材を見ても解るはずがない」と言われる方もおられます。確かに技術的な視点も重要ですが、その木材と一番長くお付き合いされるのは住まい手です。結局住まい手のための家づくりをするのが一番で、主役はお施主さんです。それをサポートするのが建築家さん、工務店さん、そして私たち木材関係者です。
 住まい手に、技術に裏づけされたしっかりとした情報を提供することで選択肢を提示し、施主さんに選んでいただく。そして確かな技術力でそれを形にする。その作業は、施主さんにとっても、私たちにとっても、根幹の部分を見直す地道な試みです。
 他の家より立派な家をつくるのが最大の課題ではなく、その人にとって住まいやすい、納得のできる一番の家をつくること、それが家づくりの原点だと思います。

 来年春には、みんなで長崎に行きたいと思います。