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クラシック音楽のひとりごと
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2005/05/03のBlog
田舎住まいです。ヒバリの声がうららかに響く休日であります。
こんな日は、いつも通り「田園」を。今日はヨッフムです。


ヨッフム指揮ロンドン響の「田園」。1977年10月録音のだから、このときヨッフム75歳。晩年のヨッフムの録音ラッシュは凄かった。EMIにブラームス・ベートーヴェン・ブルックナーの交響曲全集を立て続けに録音していったのだから。オケはロンドンPO、ロンドン響、ドレスデン・シュターツカペレ。それらすべてがスケール雄大、仰ぎ見るような威容を誇る演奏となった。

今日は、久しぶりに「田園」のLPを取り出してターンテーブルに乗せた。

この演奏、スケール雄大、とにかく遅い。
(最近の演奏家の録音と比べると、特に遅く感じます・・・・・)
第1楽章が11分、第2楽章12分半、終楽章が9分半・・・合計45分かかるスローテンポの演奏なのだ。
レコードのタスキのコピーが微笑ましい。

「こんなにもゆったりとした響きをもつ「田園」がフルトヴェングラー以来あっただろうか!!」

そう、フルトヴェングラーが遅い。あの演奏、モノラル録音だし、第1楽章など、幽霊が出るんじゃないかと思うくらい遅い。
アバド/VPOも同じようにゆったりと遅い。第1楽章など、歌いすぎるぐらいに歌ってゆく。

ヨッフムのは全曲を通じてゆったりと、深々とした響きが素晴らしい。
安心して身を任せられるテンポ。ゆっくりと呼吸が出来る気持ちよさと言うべきか。

ベートーヴェンは散歩の好きな作曲家だったという。散歩を日課としながら、五線紙を持ち歩いてスケッチを続けたという。
ヨッフムの選んだテンポは、散歩ではなかろうか。
第1・2楽章と終曲のテンポは、散歩にふさわしい。
ゆっくりと小川のほとりを逍遙するベートーヴェンが目に浮かんでくるようだ。

楽器の扱い方では、木管の歌わせ方が、心憎いばかり。ヴァイオリンの厚みに埋没しがちな木管だが、ソロの場面になると、ヨッフムは弦の響きを薄くさせて、木管を思う存分歌わせる。
終楽章の入りの部分、ホルンのソロなど、ふるいつきたくなるようだ。

「嵐」の場面で、縦の線が揃わずに、若干アンサンブルが怪しくなるのはご愛敬。
少々の傷など気にならないくらい、この演奏には、自然への感謝と神への信頼とが溢れている。
ボクのDoblogの「HottoLink」、何も表示されません(T.T)。

Windowsの方 >> Java(TM) 2 Standard Edition 1.4.1_05(Windows版、各国語、米国語を含む)以上が必要です。

に従ってダウンロードして、インストールしたんですが・・・(^^ゞ。
どなたか表示法、ご存じありませんか?
今日からGW中盤の3連休。
ジョギングと音楽三昧で暮らそうかと思います。
仕事もひと区切りついたので、家内と買い物にも出かけなくちゃ・・・。
子供たちは、彼らの世界で、部活や遊びに忙しそう・・・。

さて、今日の1曲目。のんびりとマーラーから入ります。


で、クーベリック指揮のマーラー交響曲第4番。
オケは手兵のバイエルン放送響。1968年の録音、クーベリックのマーラー全集では最初期の録音だ。

格調高く、変に媚びを売らず、ドロドロもしていないマーラー。
グロテスクさもない。
4番自体がもともと「マーラーの阿鼻叫喚」の部分がない交響曲なのだが、それにしても、品良く端正なマーラーだ。

バイエルン放送響、上手い。
一生懸命にアンサンブルを合わせているのがよく分かる。
特に録音のせいか、木管が浮き上がって、たいそう綺麗。

ソロ・ヴァイオリンはコンマスのルドルフ・ケッケルト。
このヴァイオリンの音色も、濡れたような感じで気品が漂う。
第2楽章のソロも、悪魔的・妖気漂う、というよりは「夜露に濡れそぼった」という感じで雰囲気がよい。様々なニュアンスが聴き取れて楽しい。

オケの最強奏の部分では、音が少々つぶれる感じで少し残念。
音場の奥行きもイマイチ。
この時期の録音だから、仕方ないかな。

アルト独唱のモリソンは、上品に歌う。発音も綺麗で、歌詞が明瞭だ。
(だからといって、ボクはドイツ語は全然ダメだし、原詩が分かっているわけではないんだが・・・(^^ゞ・・・)

これはクーベリックのマーラーへの愛着が、素直に表現されている1枚だなぁ。
2005/05/02のBlog
テンシュテットの「マラ9」、ロンドン・フィルとのスタジオ録音盤は素晴らしい。テンシュテットらしく、情緒たっぷりの演奏。しかも整ってます。LIVEほどの思い入れ、うねりはないものの、それがかえって曲の本質をえぐり出していると思います。

テンシュテットについては、「メニューはクラシックCDア・ラ・カルト」(蔵吉さんのブログ)に詳しく記されています。

さて、今日は久しぶりにエリアフ・インバルの「マラ9」を取り出してみました。
インバルのマーラー・シリーズはわがDENONの録音が絶好調であった時代の所産です。「B&Kマイク使用」とか「真のワン・ポイント録音(マラ4で実際に発売された)」とか、音の素晴らしさでも大評判になったもの。世はバブルの真っ盛り。当時、ワタシは薄給の身、新譜にはなかなか手が出ませんでした(T.T)。このCDは、中古盤で全集をコツコツ集めていったものの1枚であります。


第1楽章はゆったりしたテンポ。リズムは正確で、淡々と進行してゆく。思い入れもなく、といって冷たいというほどでもない。青白い炎が燃えている感じ。弦の響きに柔らかさが欠けるのが残念。録音は良いのだから、このシャープな音色が、フランクフルト放送響の持つ弦の音なのかも。
木管・金管は溌剌として元気一杯。音も突き抜けるように美しい。この楽団の管楽器は強い。もう5年前になるが、文部科学省後援の国民文化祭(だったかな?(^^ゞ・・・)で、インバル/フランクフルト放送響が伊予路に来演。マラ5を演奏したのだが、トランペットがノーミスで吹ききったこと、ホルンのソロの上手さ・力強さに圧倒されたことを思い出す。

第2楽章レントラーはじっくりと進められて味わい深い。ロンド・ブルレスケは颯爽としてインバル快調。
終楽章は、やや速めのテンポで、あっさりした感じ。でも感動は十分。インバルの指揮は、楽曲の複雑な構造を解きほぐして、聴き手に「こんな感じでこの織物は織ってあるんですよ」と説明してくれているように思える。そして、ここでも、青白い炎が燃えている。

テンシュテットやバーンスタインの、大河小説風・情緒纏綿・感情の起伏が大きい・・・そういう演奏の対極。それがインバルの演奏だと思う。
さっぱりした演奏というわけではなく、いろいろ味が隠されているんだけれど、表面上はあっさりと仕上げた、手の込んだ料理と言うべきかな(^-^)。
ブラームスは、決して大声を出さない。
わめいていい場面でも、絶叫したりしない。
大泣きするところで、涙をグッとこらえる。
いつも節度をわきまえて、感情を爆発させるところで、かえって、一歩引いてしまう。

ブラームスを聴きながら、いつもそんなことを思う。
「さぁ、ここはもっと美しいメロディで歌って欲しい」というところで、ブラームスは転調してしまう。あるいは変奏してしまう。
本当は、もっとメロディアスに歌えるはずなのに。
聴き手の情緒を揺さぶる旋律など、いとも簡単に書けたはずなのに。

ブラームスは、だから、オトナの音楽だ。
もっと言えば、「オトコ」の音楽だ。

今日は、そんなブラームスのピアノ協奏曲を2つ。
演奏はピアノがスティーヴン・コヴァセヴィッチ。
このひと、以前はフィリップス専属で、スティーヴン・ビショップ・コヴァセヴィッチといっていた。
とっても音色の綺麗なピアニスト。
フィリップス時代のモーツァルトのピアノ協奏曲なんか、上品で良かったし、ベートーヴェンのバガテル集なども、スッと背筋が伸びた端正な演奏だった。

このブラームスも同様。抒情的で、わめかない、上品な演奏。
「ブラームスは大声を上げない」のだから、ガンガン弾いてもらっちゃ困る。
コヴァセヴィッチは節度があって、お涙頂戴の浪花節にならないのがイイ。

ブラームスでは、どんな悲しい旋律のところでも、愁嘆場になっちゃイケナイ。

伴奏はサヴァリッシュ指揮のロンドン・フィル。
知的で端正。筋の通った伴奏でしっかりソリストを支えてます。
さすが、サヴァリッシュ。

録音が悪いので有名なEMIにしては(我が家のシステムではあまり良くないんだよなぁ・・・EMIは)、まずまず聴ける。
ピアノはスタインウェイだと思うんだが、よく録れている。

この2枚組CD、EMIの「ダブル・フォルテ」シリーズで、HMVのインターネット通販で1040円だった。
つい10年前の録音、1990年代のこんな名演奏が、こんな価格!

ボクはホンマにエエ時代に生きてます(^-^)
2005/05/01のBlog
3連休の3日目。四国伊予路は五月雨であります。
初夏の休日、雨も良いもんだわいと思いつつ、昼過ぎまで末っ子の部活動の世話を。
弁当やら、お茶やら・・・・こんなお世話ももうすぐ終わりやなぁと考えながら、夫婦揃って今治まで。

帰宅後は音楽三昧。マズア(2番)やブロムシュテット(1番)のベートーヴェンを聴いた。

夕暮れ時はブルックナーの「ロマンティック」を。
ブロムシュテット指揮のドレスデン・シュターツカペレ。
DENONのLPをCDで買い直した盤で。

LPはその昔、高田馬場の中古屋「タイム」で見つけ、そのジャケットの美しさに惚れ惚れして購入。いわゆる「ジャケット買い」の1枚(^-^)。
CDは、5年前、東京出張の折にお茶の水のディスクユニオンで買った。600円也。

まずは冒頭のホルン。ペーター・ダムの深々とした音色がスゴイ。
「ロマンティック」冒頭のソロ、あらゆる楽曲の中でも、ホルン奏者が最も緊張するところ(だから、上手くいったら最も痛快な部分らしいが)だという。
ダムの素晴らしいソロを聴けるだけでも、「このCDは買い」だと思う。
それに、バックの弦のトレモロも同じく味わい深い音色なのだ。

ブロムシュテットは全曲にわたって、大変ゆったりと運んでゆく。先を急がず、無理せずにゆっくり呼吸する音楽をつくってゆく。足取り確かな指揮ぶりだし、オケを全面的に信頼して、伸び伸びと演奏させているような指揮。「ロマンティック」はヨーロッパ中央部、ドイツ・オーストリアの「森の音楽」だと思う。ブロムシュテットは、その緑濃い森の中を逍遙する楽しさを味合わせてくれる。

金管が、スケール大きな音楽を奏でてくれる。ダムだけではない、ドレスデン・シュターツカペレの金管群が、強烈な合奏を聴かせてくれる。最強奏部でも、決して崩れないアンサンブル。すべての楽器が溶け合うフォルティシモは、まさに「威容」である・・・。

弦の音も素晴らしい。シルクのような艶やかさではない、綿毛の暖かさ・綿布の柔らかい質感を思わせる弦。
安心して、深々と腰掛け、スピーカーの前でゆったりと感傷に浸れる、そんな弦の音。
録音もDENONらしく、音場の奥行きが深く、スピーカーの外にまで音が広がる雄大さ。
素晴らしい録音だ。

終楽章まで一気に聴ける。
「一気」というより、曲が終わってしまうのが惜しいと思われるくらい。時間が経過するのを忘れてしまう。
名曲の名演奏とは、つまるところ、こんな演奏を言うのだろうなぁ。

[ 14:25 ] [ 初めておいで下さった方に♪ ]
「クラシック音楽のひとりごと」です。
ようこそ、おいでくださいました。
コメント、トラックバック、リンク等、何でもアリです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。
最近、聴き方がぞんざいになってきました。トシを取って、少し余裕ができたからかもしれません。CDを沢山買い込む割には、まじめに聴かなくなってきた自分を反省したのが、このブログのきっかけです。ホンマ、ひどい時には、テレビのプロ野球を消音モードで観ながら、音楽を聴いたり・・・。
「こりゃ、いかんなぁ」と思い立ったわけです。
せっかくのCD、マジメに聴かにゃぁ・・・。

ボキャブラリーは貧困ですし、所持しているレコード・CDはその辺にあるものばかりです。マニアックなものはありません。廉価盤が多いです。中古で入手したものも多いです。


ただ、クラシック音楽が好きです。
若い頃から、ずっと好きでした。
多分、これからも聴き続けると思います。

どうか、いろいろ教えてください。
いつの間にか、初夏の陽気になってしまった。
ジョギングコースのツツジは満開、我が家の前の往来はGWの行楽の車で一杯。

さて、セルのベートーヴェン全集を引っ張り出して、1番・田園を聴く。

セルの演奏は、常に精妙、精緻を極める。
しかも推進力があって、テンポは正鵠。
指揮者がグイッと締め上げている雰囲気も感じられる。
もう、「格調高い」というしかないベートーヴェンなのだ。

惜しいのはセヴェランス・ホールでの録音がデッドで、乾いたオケの音になってしまっていること。ホールトーンが少ないので、オケの精妙さが分かるという利点はあるのだが、やはり、家庭での鑑賞には、ホールの響き・余韻があった方がよい。

テンポや細部での精妙さなら、ハイティンク/コンセルトヘボウ管の演奏なども、セルと同様の路線だと思うんだが、コンセルトヘボウの方が録音が抜群なので、つい、そちらを取り出して聴いてしまう。

ただ、前ログでも書いたように、セルのベートーヴェン全集、リマスターが出て、それがとても素晴らしいとのこと。
金を工面して、「買わざるべからず」だろうなぁ・・・(^^ゞ。

2005/04/30のBlog
[ 10:07 ] [ クラシック音楽その他 ]
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セルの全集の話、これ、購入しなくちゃね。
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セルの全集、音が良くなっているらしいです。
http://blog.goo.ne.jp/tbinterface.php/ba2c79c09fc5dde7a2cc59e0abd9eb0e/1a
を参照。
小沢/ボストンSOの「春の祭典」。LPでは持っているのだが、この間、近所の古本屋でゲットした。280円。バカ安である。

LPの時代から、時々取り出しては聴いていたのだが、CDで聴き直してみてそのエレガントさに再感動した。
小沢の指揮は、ピリピリしていない。
各楽器が見事に溶け合って、ホールトーンも含めて大変美しいのが特徴だと思う。

「春の祭典」と言えば、鮮やかな色彩感、音色は原色の激しさ、強烈なリズム感・・・・が特徴だと思うのだが(しかも、それを聴きたくて、しばしば「ハルサイ」を取り出すわけだが)、小沢の演奏は、「中庸的」だ。
リズム感もあるし、音色の色彩感も素晴らしいし、時折ハッとするほど鮮烈なソロが聴けるし、もう、それだけで十分なのだが、トータルのバランスが良いというか、乱れがないというか、とにかく安定感抜群なのだ。

ボストン響も大健闘。
藤田由之のライナーノートによれば、この録音は1979年12月10日。僅か1日で録音が完了したという。
もちろん、その前後に演奏会があって、指揮者とオケの意思の疎通が十分に出来ているわけだが、それにしても1日のテイクはスゴイ。
だから、安定感・中庸なすばらしさもある中で、鮮やかな演奏が出来たのだろう。

フィリップスの見事なアナログ録音のCD化。
奥行きが深々として、大変気持ちよい録音だ。
大好きなフィリップスの、中でも見事な録音(^-^)。

これで280円とは(^^ゞ
2005/04/29のBlog
この幻想交響曲はブーレーズの再録音盤。
オケはクリーヴランド管だ。

まず、音が鮮烈。録音が抜群なのだ。
ブーレーズの演奏はクールで精妙なのが特徴。
この演奏も、精妙・繊細でニュアンスが豊富なのだが、決してクールではない。
いや、逆に「熱く燃えている」・・・・。

録音は1996年だったかな。
第1楽章から、「熱い音」がわがリスニングルームを満たしてゆく。
2楽章のワルツなど、腰を浮かして踊りたくなってくる。

第3楽章は、少々退屈。昼下がりのまどろみを楽しんだ(^^ゞ。

圧巻は第4と5楽章。
圧倒的な音の洪水。クリーヴランド管って、こんなに燃えるオケだったかしら?
ライヴでもないのに、グイグイと迫ってくる。
鐘の音も決まっているし、コル・レーニョの部分も妖しさ一杯。
もう、最高の断頭台への行進でした。

良い音です。とにかく。
冷たくありません。決して。