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クラシック音楽のひとりごと
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2005/05/08のBlog
ああ、クーベリック。ああ、「リンツ」!
モーツァルトの交響曲では、36番「リンツ」が一番好きです。

このCDはクーベリックのモーツアルト後期交響曲集として3枚組で発売されたもの。CDが出始めた初期の頃、SONYが「3枚組7500円」という戦略的な価格で出したもの。1985年のこと。当時はもちろん「特別限定盤」・・・・(^^ゞ。今では、巷間ありふれているクーベリックのモーツアルトだが、この価格で全部揃うなら買わなくちゃならないと、薄給の中の小遣いを倹約しながら購入した。初出のLP時代、レコードアカデミー賞を受賞し、多くの評論家が激賞していた・・・。


第1楽章の序奏部が終わって、オケがたたみかけるように進んでいくところなど、最高の聴きどころ。リズムが気持ちよく弾んで、弦の厚みが十分にありながら、響きはあくまでも透明を維持して突き進んでゆく。
クーベリック/バイエルン放送響の演奏は、ヴァイオリンが左右両翼配置で、ヴァイオリンの掛け合いが見事に決まる。快哉を叫びたくなる。もう、第1楽章で満腹になってしまうほど、素晴らしい演奏。

ところが、もっとご馳走が(^-^)。
第3楽章、メヌエットの木管のトリオ。オーボエとファゴットが、堅実でありながらニュアンスに富んだ響きを作ってゆく。このあたり、バイエルン放送響の自発性というか、クーベリックが指揮しながら「オマエたち、好きにやらんかい」と言っているようで、つい微笑んでしまう。
第4楽章のプレスト。一糸乱れぬアンサンブルながら。響きの柔らかさ、弦の厚みと透明感(「厚み」と「透明」・・・矛盾するようなのだが)は相変わらず。一気に高みへ引き上げられてゆく。この高揚感がたまらない。

優雅と活気、気品と情熱が見事に融合した1枚。
圧倒的な第1楽章だけでなく、第3・4楽章の底抜けに明るく自発性と推進力に富んだこの演奏、ボクにとって最高の名演であります。


「リンツ」・・・同じ好みの方がいらっしゃいます。yurikamome122さんです。
音楽も素晴らしい!文章も素晴らしい!
2005/05/07のBlog
連休もあと僅か。昨日5月6日は勤務日だったのですが、やはり、職場は良いものです。3連休の後だったので、少々ボーッとしてましたが、働く喜びを感じるのは悪いものではありません。

ブログを書くようになって、昔のCDやレコードを取り出す回数が増えました。つい、昔話が増えますが、中年オヤジの繰り言とお笑い下さい。
だいたい、漫然とクラシック音楽を聴いていたことを少々反省し、せっかくだから、試聴日記でも書こうかなと始めたブログです。のんびり、気ままに聴いて、書いています。

コメントを下さる方、本当に有り難うございます。コメントを頂くことで、また一生懸命レコードやCDを聴く気が起こります。意欲が湧いてきます。本当に有り難うございます。

TBも有り難うございます。すこしTBの方法が分かってきました。私もTBを書かせていただいておりますが、失礼なきよう気をつけたいと思います。礼を失しているようでしたらご指摘下さい。

閑話休題。今日のタイトル、間違っておりません(^-^)。
また昔話で恐縮ですが。


学生の頃、高田馬場のムトウ楽器店にしばしば立ち寄った。早稲田通りの西側の店がポピュラー、東側の店の2階がクラシック専門フロアだった。売り場には、中年の眼鏡の紳士。いかにもクラシック音楽に詳しそうな店員さんで、話しぶりも優しく落ち着きがあって、いい人だった(今どうしているだろうか・・・・)。もちろん、ムトウは新譜オンリーの店だったので、貧乏学生であったボクは当然そうしばしば買えるわけでもなく、「冷やかし」に立ち寄ったことも多かった。ただ、本屋の立ち読みと違って、クラシック専門店の「冷やかし」は勇気が要る。だって、フロアに客が自分一人だったりするわけ・・・・・・・、だから、何も買わずに立ち去るのは、当時弱気な少年であったボクには、なかなか出来なかったのだ。

そんなムトウである日見つけたLP。ラフマニノフとチャイコフスキーのピアノ協奏曲がカップリングで2000円。演奏はカラヤン/BPOとワイセンベルクのピアノ。「おお、これ安いじゃないか」と意を決して購入。
(当時の学生にとっての2000円は、大金だったんです・・・・)

その頃、ボクは友人と8ミリ映画(古いなぁ・・・・死語でスミマセン(^^ゞ・・・・)を撮影しており、近くの名画座(3本立て500円程度だった)を観まくっていた時期でもあった。映画監督のデイヴィッド・リーンはお気に入りの監督。彼が「逢引き」という映画で使ったのがこのラフマニノフだというのを知識として持っていたボクは、躊躇することなく、このカラヤン・ワイセンベルク盤を購入したのであります。
(のちに、CDで買い直し。ジャケットはそのCDであります。)

この演奏は、とにかくカラヤン/BPOの伴奏がスゴイ!
美しい、あまりに美しすぎる伴奏。
贅をこらした飛び切り上等の料理を、第1楽章から終楽章に至るまで堪能させてくれる。もう、圧倒的な管弦楽なのだ。
ダイナミック・レンジも広大。フォルティシモにボリュームを合わせると、弱音が聞こえないくらい。
弦楽が厚みがあって、レガートが綺麗。管楽器のソロなど、その上手さに陶然としてしまう。

ワイセンベルクのピアノも透明感があって、非常に綺麗。
(だから、カラヤンがソリストに選んだのかな・・・・??)
カラヤンの作り出すデュナーミクに応じて、音色や音量を変えてゆく。
ワイセンベルクがカラヤンに合わせているようなものだ。

スゴイのは第2楽章。他の演奏が11分から長くても12分30秒のところを、カラヤンは14分30秒もかけて、たっぷりと「演奏」(伴奏じゃないなぁ・・・(^^ゞ・・)してゆく。もう、情緒纏綿、うっとり・・・。聴き手は夢見心地。
特に弱音が、ものすごくデリケートで、聞こえるか聞こえないか、耳元でのひそひそ話状態。ピアノと管弦楽の、これは愛の秘め事だ。(その点では、これはエロティックな演奏でもありますなぁ・・・(^^ゞ)。


ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、他の演奏でも沢山聴いた。
でも、最後にはこの演奏に戻ってしまう。

ピアノ助奏つきのラフマニノフ。主役はカラヤン/BPO(^-^)。

2005/05/06のBlog
連休終盤、立夏を過ぎて、緑も徐々に濃くなってきました。
この時期、瀬戸内では「鰆(さわら)」が食卓に上がるようになります。
刺身にすると、脂ののった独特の旨さが味わえます。
ほの甘く、舌の上で溶けるような感触がたまらないんです。

と言うわけで、鰆に舌鼓を打ちながら、夏の音楽を物色。
取り出したのは、安易にヘンデルの「水上の音楽」(^◇^;)。
演奏は、オーギュスト・ヴェンツィンガー指揮バーゼル・スコラ・カントールム合奏団。
アルヒーフ原盤、1965年録音の懐かしい演奏。
いわゆる古楽器使用のはしりだった頃の演奏だ。

この演奏、ピッチが怪しく、縦の線も揃わなかったりして、アンサンブルに締まりがないところもあるのだが、何より、古楽器のひなびた魅力が横溢している。ヘンデルらしく、おおらかに朗々と管弦楽が歌うのも好ましい。
テンポも浪漫的と言えるほどゆったりしていて、最先端のピリオド楽器の演奏と比べると、のたのたしている感じもする。でも、録音が今から40年も前だから許してしまう(^-^)。

かえって、「あの時代によくぞ難しい古楽器をここまで操ったな」という感慨の方が強い。

確かに、ホルンやヴァイオリンのソロの部分では、「ありゃ?」と不安になるところもあるのだが、団員全員が懸命に演奏しているのが伝わってくる。頑張ってるなぁ。

1960年代アナログ録音らしい柔らかさ。少々古ぼけてきたような感じもするが、スピーカー左右一杯に管弦楽が並んで、明るい音色でヘンデルを歌う。初夏にはピッタリの爽やかさも漂わせる。

「水上の音楽」、他にも名盤が目白押し。ただ、今日は、この懐かしくひなびた1枚に満足しました。この先、真夏に向かって、何度も「水上の音楽」を聴くことになると思います(好きなんです・・・・(^-^)・・・)。

ベイヌム指揮ACOの演奏も素敵な演奏のようです。
今日はムーティのベートーヴェン全集を久しぶりに取り出して、1番と2番を聴いた。
演奏はフィラデルフィア管。1985年から1987年にかけて録音されたもの。
発売当時から、不人気だったような・・・(^^ゞ。
発売されてすぐに中古屋に出ていたのでGETした国内盤の全集。
半額でした(それでも9000円だったかな・・・高い(^^ゞ・・・)。

ボクにとってのムーティはオペラ指揮者。デビュー盤の「アイーダ」なんか、溌剌として最高だったものね。

この演奏も、カンタービレが綺麗。分厚い弦が歌いまくる。
フィラデルフィア管の弦がまたアメリカのオケの中では最もシルクタッチだから、美しさの極み。1番・2番とも第2楽章がそれ。ベートーヴェンだからね、綺麗だけではアカンと思うんだが、でも、「綺麗すぎてどこが悪い?」と開き直ってしまいそうな耽美な演奏。

しかし、ムーティの真骨頂は、実はアレグロ楽章にある。特にベートーヴェンが「アレグロ・コン・ブリオ」と指定した楽章で、ムーティの棒は最高に冴え渡るのだ。
アレグロ・コン・ブリオ・・・・そう、「運命」の第1楽章がこの指定。1番と2番シンフォニーでは、それぞれ第1楽章の序奏部が終わった後で、このコン・ブリオが来る。
その瞬間、ムーティの棒が黄金色に輝く・・・・(ように見えた、いや、聞こえたと言うべきか・・・)。特に第2番のそこでは、第1ヴァイオリンが目眩くアレグロを奏でる。その音色が、ホンマにシルキータッチ。それからは、各パートが渦を巻くように、ムーティの棒に巻き込まれてゆく。もう、聴き手は興奮の絶頂。

推進力抜群、しかも音楽が大変にヒロイック。前へ前へと進んでゆく音楽が、大変に逞しく、ギリシャ彫刻のような筋肉質の英雄を想像させる・・・。

終楽章も同様に、若々しく立派。大いなる盛り上がりもあって、満足。

1番のメヌエット・2番のスケルツォ楽章は、よく分かりません。こんなもんかいな・・というのが実感。

録音は、ステージを彷彿とさせる見事なものだが、惜しむらくは低音がかぶり気味。ティンパニはもっと爽やかな響きで聴きたかった。若干籠もるなぁ・・・。惜しい。

若い頃のムーティ、大変なハンサム指揮者。
実演を観たことないんだが、カッコ良かっただろうなぁ・・・と想像しながら聴いてました。

このベートーヴェンは、よく歌い、かつハンサムなベートーヴェンであります。

他の指揮者、例えばトスカニーニの演奏も、もちろん素晴らしい。
2005/05/05のBlog
yuhotoさんのブログ「Adversite Weblog」に触発されて、今日はモーツァルトのレクイエムを。アナログ・ディスクのケルテス/VPO盤をターンテーブルに乗せたら、カートリッジ不調で左チャンネルの音が出なくなってしまった(T.T)。

で、ムーティ盤を取り出して聴くことに。

このCDは、ヤフオクでGETした「東芝 新・世界の名曲全集100組」(通販用、訪問販売用なのかな?)の中の1枚。安い買い物でした。ジャケットがいかにもセット物、安っぽいでしょ?でも、音はレギュラー盤と同一音源。演奏もEMIのスター演奏家ばかりで、楽しめます。自分の所持するCDとかなりダブりましたが・・・・・(^^ゞ。

演奏は、まず合唱が素晴らしい。スウェーデン放送合唱団のアンサンブルがスゴイのだと思うが、透明感があって、天空に良く伸びてゆくような合唱。この合唱を聴くだけでも値打ちあり。エリック・エリクソンの合唱指揮がものをいっているのだろう。録音の明瞭さも、EMIにしては上等の部類だと思う。

ソプラノ独唱のパトリシア・パーチェ、清楚で、これも透明感のある歌唱。もう、可憐で綺麗、少女のような美しさ(「フィガロ」のスザンナを演じさせたら、エエだろうなぁ・・・・と思いつつ。ボク、スザンナ、大好きなんですな)。

ムーティの指揮は、彼の他の多数の録音同様、軽やかで、颯爽としている。見た目もハンサムなら、演奏もカッコ良い。
モーツァルトのレクイエムは、フルートやオーボエ、クラリネットなどの華やかな音が出る管楽器を省いて、バセット・ホルンやトロンボーンなどの、甘くて渋めの音色の管楽器が活躍する。ムーティは、これらの楽器を、粘らせることなく、やや速めに(でもニュアンスは十分に濃いが)演奏させている。このサラッとした感触が、ムーティの個性だなぁ。決して重々しくならないところが、ムーティの特徴だとおもう(良きにつけ、悪しきにつけ・・・・)。ドイツ風ではないよなぁ。

トラック12「ベネディクタス」から終結までは、素晴らしい盛り上がり。ジュスマイヤーの加筆云々に関係なく、ここは本当に感動する。合唱は、とにかく上手い。


このCD、最後のトラックに「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が入ってます。これも、名演。感動的。

今日の「マラ9」は、アバド/BPOの1999年LIVE盤で。
80分を超える長時間盤が1枚で聴ける。良心的(^-^)。

演奏はアバドらしさに溢れている。
細部まで緻密に描かれ、精妙そのもの。いつも通りアバドの知性的な設計を感じる。
歌わせるところではしっかり歌わせ(特にチェロの「歌」が終曲まで素晴らしい!)、この曲が持つ歌謡性を聴き手に十分に味合わせてくれる。

第1楽章冒頭は、戸惑いがちの開始だった(少しテンポがふらつくように聞こえる)、中盤からは、しっかりとした足取り。若干速めのテンポが心地よい。

第2楽章のレントラー、録音の良さもあって、管楽器のバランスが程良い。リズムも明確で、心地よさが持続する。

第3楽章。このロンド・ブルレスケが一番感心した。音の強弱、金管の響かせ方など鬼気迫る。この楽章を聴きながら、ボクはいつも「恐怖感」を覚える。背筋がゾクゾクする。「マーラーは、よくもこんなコワイ音楽を書くものだ」と思う。そのゾクゾク感が非常にアバドの演奏では大きかった。3楽章の結部の危機的・破滅的なところ、実に良かった。
終楽章は、もう感動の25分。特に、この盤では12分過ぎたあたりの、ハープと木管が絡む静謐な部分・・・・。泣けました。フルートやオーボエの音色の淋しさ。たまらない。

それ以後は、もう結末に向かって、緊張感溢れる合奏が続く。

観客も息を潜めて、緊張しているのがよく分かる。名録音だ。

曲が終わって、しんと静まりかえったあとの大拍手。
・・・・。いやぁ・・・「マラ9」ってホンマにスゴイ音楽です。
2005/05/04のBlog
ドヴォルザークの「新世界」。演奏はショルティ指揮シカゴ響。
デジタル初期の録音、発売当時は、高かった・・・・(^^ゞ。

「新世界」は中学生の頃から大好きな曲。第2楽章の「遠き山に日は落ちて」は誰もが知っているメロディだったし、第4楽章は、確か大和観光が当時TVコマーシャルに使っていたので、耳に馴染んでいたのだ。
以来、レコード(CD)ラックには「新世界」が増殖しているのであります(^^ゞ。

今日は、その中でショルティを取り出した次第。

ショルティの演奏は、常に明快で分かりやすく、オケをダイナミックに鳴らして痛快この上ない。曲の構造、作曲家がどのように書いているのか、楽器をどのように用いているのか、大変聴き手に分かりやすく演奏してくれるのだ。
俗っぽい言葉で言えば、「大衆受けしやすい」演奏だと思う。

情緒的に流されることなく、指揮者個人の思いの丈を演奏に託すこともない。
楽譜に書かれた作曲家の芸術作品を、妙に色づけすることなく、そのままオーケストラを使って我々に提示してくれる。
楽譜になった時点で、その作品は、作曲家の個人的思惑から離れているとすれば、ショルティの指揮は、その楽譜を客観的に演奏する(オケに演奏させる)ものだと思う。

客観的と言っても「冷たい」ことはない。燃える部分では、雄大なスケールで、根性入っている演奏。
何しろ、オケはスーパー名技集団シカゴ響。ショルティがグイグイ引っ張ると、オケがガンガンついて行く。テンポは常に前向きで、リズムも沸き立つ。

第2楽章では十分に抒情的な音楽を奏で、響きは透明度が高い。
スゴイのはフィナーレ。壮大なクライマックスを演出して、腰を浮かして前のめりで聴いてしまう・・・・・(^^ゞ。

クヨクヨ考えることなく、壮大なオーケストラ音楽を聴きたいときは、ショルティに限ります(^-^)。
それともう一つ・・・。、ショルティの指揮したレコード・CDは聴き手に勇気を与えるように思います。
ショルティの膨大な録音を結構所持しておりますが(実はショルティ好きでありまして・・(^^ゞ・・・)、それを聴くと、元気が出ます。
ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス・・・・マーラーやチャイコフスキーだって元気が出ます(^-^)。

このブログ、ジュリーニの話題が多いんですが・・・・。

今日は、ジュリーニのマラ9。シカゴ響と1976年に録音したもの。
このころ、ジュリーニはドヴォルザークやブルックナーの9番をシカゴ響と録音していて(いずれも、至高の名演!)、相前後してマーラーもいれたのだった。

もう全編にわたって、歌・歌・歌!
マラ9は、こんなに歌謡的な曲だったかしら、と思ってしまうほど、歌に満ちた名盤。

表情付けは、では、柔らかいのかというと、そうでもない。峻厳なマーラー。
テンポは、ジュリーニらしく遅い。ゆったりと息の長いフレーズを紡いでゆく。
ただ、ピアニシモの部分など、非常に峻烈。息を殺したひそかな歌声の中に、厳しさが漂う演奏。

アーチ型のこの交響曲、第1楽章と終楽章のゆったり感は当然として、ジュリーニは第2・3楽章でも急ぎすぎない。
深々とした呼吸で、レントラーもロンド・ブルレスケも歌い込んでゆく。
静謐なところでは、息が止まりそうな緊張感が伝わってくる。
オケも必死で演奏している様子がビンビン伝わってくる。

オケが素晴らしい。強奏部で音が割れたりせず、アンサンブルも緊密。
息の長いフレーズの部分でも決して腰砕けにならない。
ソロもそれぞれ抜群の上手さ。トランペット、フルート、オーボエ・・・管楽器がめちゃくちゃ上手い。
特にホルンの上手さは、もう惚れ惚れして、いつまでもソロを聴いていたくなるほど。
(これ、クレヴェンジャーですよね?)

終楽章のラスト・・・・弦楽合奏が消えゆく数分は、名残惜しくてね。
人生の儚さを、これほど聴き手に自覚させる曲は、他にない。


フランス・グラモフォン発売の輸入盤2枚組。15年前に廉価盤(2000円ちょっとだったかな?)として購入したもの。

ご参考までに・・・・・。
よしなしごと」、stbhさんの、マーラー9番のエントリーが素晴らしいです。
楽譜の読みが深い!なるほどと納得します。
ああ、これを拝見すると、またジュリーニ/シカゴの演奏が聴きたくなってしまいます。
2005/05/03のBlog
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これ、ジャケット買いの1枚です。
20年以上前、石丸電気のバーゲンで買ったアナログ・ディスク。

アルゲリッチが笑っているジャケット写真は珍しく、つい手にしてしまったんです(^^ゞ。
ね?とても素敵なマルタの微笑み・・・・・。

演奏は、もう見事の一言。情熱的で奔放で、ピアノの音色も本当に綺麗。
BWV911のトッカータ、行き詰まるようなピアニシモがスゴイ。
中盤から後半では、ため息が出るようなパッセージが連続する。
いかにも、アルゲリッチらしい浪漫的な演奏。

でも、本当にスゴイのは、バッハかもしれない。
アルゲリッチが演奏しても、結局、バッハはバッハ。

彼女が、彼女の解釈で、自由に演奏しているのだが、聴き手に迫ってくるのは、真摯なバッハの姿だ。


爾来、LPを何度も聴き、現在はCDに買い直しています。
今夜は、ジャケット見たさに、久しぶりにアナログ・ディスクで聴いてみました(^-^)。
素晴らしい録音。
特に、ピアニシモが綺麗。
CD時代突入直前、アナログ時代最末期のDGの名録音だと思います。
田舎住まいです。ヒバリの声がうららかに響く休日であります。
こんな日は、いつも通り「田園」を。今日はヨッフムです。


ヨッフム指揮ロンドン響の「田園」。1977年10月録音のだから、このときヨッフム75歳。晩年のヨッフムの録音ラッシュは凄かった。EMIにブラームス・ベートーヴェン・ブルックナーの交響曲全集を立て続けに録音していったのだから。オケはロンドンPO、ロンドン響、ドレスデン・シュターツカペレ。それらすべてがスケール雄大、仰ぎ見るような威容を誇る演奏となった。

今日は、久しぶりに「田園」のLPを取り出してターンテーブルに乗せた。

この演奏、スケール雄大、とにかく遅い。
(最近の演奏家の録音と比べると、特に遅く感じます・・・・・)
第1楽章が11分、第2楽章12分半、終楽章が9分半・・・合計45分かかるスローテンポの演奏なのだ。
レコードのタスキのコピーが微笑ましい。

「こんなにもゆったりとした響きをもつ「田園」がフルトヴェングラー以来あっただろうか!!」

そう、フルトヴェングラーが遅い。あの演奏、モノラル録音だし、第1楽章など、幽霊が出るんじゃないかと思うくらい遅い。
アバド/VPOも同じようにゆったりと遅い。第1楽章など、歌いすぎるぐらいに歌ってゆく。

ヨッフムのは全曲を通じてゆったりと、深々とした響きが素晴らしい。
安心して身を任せられるテンポ。ゆっくりと呼吸が出来る気持ちよさと言うべきか。

ベートーヴェンは散歩の好きな作曲家だったという。散歩を日課としながら、五線紙を持ち歩いてスケッチを続けたという。
ヨッフムの選んだテンポは、散歩ではなかろうか。
第1・2楽章と終曲のテンポは、散歩にふさわしい。
ゆっくりと小川のほとりを逍遙するベートーヴェンが目に浮かんでくるようだ。

楽器の扱い方では、木管の歌わせ方が、心憎いばかり。ヴァイオリンの厚みに埋没しがちな木管だが、ソロの場面になると、ヨッフムは弦の響きを薄くさせて、木管を思う存分歌わせる。
終楽章の入りの部分、ホルンのソロなど、ふるいつきたくなるようだ。

「嵐」の場面で、縦の線が揃わずに、若干アンサンブルが怪しくなるのはご愛敬。
少々の傷など気にならないくらい、この演奏には、自然への感謝と神への信頼とが溢れている。
ボクのDoblogの「HottoLink」、何も表示されません(T.T)。

Windowsの方 >> Java(TM) 2 Standard Edition 1.4.1_05(Windows版、各国語、米国語を含む)以上が必要です。

に従ってダウンロードして、インストールしたんですが・・・(^^ゞ。
どなたか表示法、ご存じありませんか?
今日からGW中盤の3連休。
ジョギングと音楽三昧で暮らそうかと思います。
仕事もひと区切りついたので、家内と買い物にも出かけなくちゃ・・・。
子供たちは、彼らの世界で、部活や遊びに忙しそう・・・。

さて、今日の1曲目。のんびりとマーラーから入ります。


で、クーベリック指揮のマーラー交響曲第4番。
オケは手兵のバイエルン放送響。1968年の録音、クーベリックのマーラー全集では最初期の録音だ。

格調高く、変に媚びを売らず、ドロドロもしていないマーラー。
グロテスクさもない。
4番自体がもともと「マーラーの阿鼻叫喚」の部分がない交響曲なのだが、それにしても、品良く端正なマーラーだ。

バイエルン放送響、上手い。
一生懸命にアンサンブルを合わせているのがよく分かる。
特に録音のせいか、木管が浮き上がって、たいそう綺麗。

ソロ・ヴァイオリンはコンマスのルドルフ・ケッケルト。
このヴァイオリンの音色も、濡れたような感じで気品が漂う。
第2楽章のソロも、悪魔的・妖気漂う、というよりは「夜露に濡れそぼった」という感じで雰囲気がよい。様々なニュアンスが聴き取れて楽しい。

オケの最強奏の部分では、音が少々つぶれる感じで少し残念。
音場の奥行きもイマイチ。
この時期の録音だから、仕方ないかな。

アルト独唱のモリソンは、上品に歌う。発音も綺麗で、歌詞が明瞭だ。
(だからといって、ボクはドイツ語は全然ダメだし、原詩が分かっているわけではないんだが・・・(^^ゞ・・・)

これはクーベリックのマーラーへの愛着が、素直に表現されている1枚だなぁ。