Blog
2005/05/14のBlog
[ 06:02 ]
[ 交響曲 ]
ボクがマーラーに「開眼」したのは、5年前にインバル/フランクフルト放送響の「マラ5」を実演で聴いてからであります。
(インバル/ベルリンSOが今年来日して名演を聴かせてくれています。しのたかさんのブログに詳しく記されています。)
それまでも、ポツポツ聴いてはいましたが、熱に浮かされるように手当たり次第に聴き始めたのは、この数年です。
ようやく、マーラーの面白さが分かってきたように思います。
若い頃からマーラーは聴いてきたんですがね。あまり分かっていなかったじゃないかなぁ、と思います。1番「巨人」は大好きだったんですが、それ以降の作品になると、あまりに長すぎて辟易としてました。聴きながら寝てしまうことも多かった・・・・(^^ゞ
今は、その長さがまた良かったりするわけで、クラシック音楽を聴くというのは面白いもんです。年齢とともに、その聴き方や感銘が変わってきますからね。
さて・・・・・。
アバドが1980年頃にしばしば客演して、録音も多かったシカゴ響。このマーラー5番は、その時の1枚。現在発売されているアバドのマーラー全集では、5番はベルリン・フィルでのLIVEになっている。
(今日聴いているのは、グレート・コンポーザーという書店販売用の1枚。激安ゲット盤であります・・・・・・・・(^^ゞ・・・)
当時のアバドは絶好調だった。
シカゴ響とのマーラーはこの5番の他に1番、6番に7番をたてつづけに録音。そのどれもが新鮮で歌心に満ち、スタイリッシュなマーラー。
DGの録音も素晴らしいので、マーラーのオーケストレーションを心ゆくまで味わえるし、しかも演奏は世界最強のシカゴ響。特に金管の鮮烈さは、今までのマーラー演奏とは一線を画する素晴らしさだった。
この5番も、そんなアバドの良さが前面に出た名盤だと思う。
ベルリン・フィルとの再録音より、ボクは若々しさに溢れている分、シカゴとのこの旧録音の方が好きだ。
第1楽章の朗々と鳴り渡るトランペット!この冒頭を聴くだけで、アバド/シカゴの世界に引き込まれる。トランペットの何と冴え冴えとした高音、また、太く艶やかな中音。ハーゼスのトランペットかしら、もう、全編うっとりしてしまう美音。
金管の強奏が崩れない。鉄壁のアンサンブル。弦楽も張りがあって、管楽器に負けない力強さ。
第2楽章は、大河小説風。荒々しい管弦楽を堪能できる。いつも思うんだが、この楽章、NHKの大河ドラマのテーマ音楽に用いても、全く違和感がないだろうなぁ。ここでも、弦楽の強い張りが、良い。
第3楽章は、いわばホルン協奏曲。スケルツォ楽章にもかかわらず、5番シンフォニーの一番の聴きものだ。シカゴのホルンは、トランペットと同様、気持ち良く吹き渡る。余韻も素晴らしい。アナログ録音の最末期、絶頂期。DGの録音スタッフの素晴らしい技術に拍手。
第4楽章アダージョは、静謐の中に、フワッとした浮揚感を味わえる。これがアバドの歌心だろう。シカゴの弦楽は張りだけではない。ピアニシモでの繊細さも見事だ。ただ、もっと、峻厳なアダージョでもよかったかな・・・・。
終楽章は、マーラーのオーケストレーションを堪能できる。推進力があって、グイグイっと終曲までアバドの棒はよどみがない。コーダでの突進は迫力満点。ああ、5番を聴いたなぁと満足感一杯。
計72分。
う~ん・・・・・アバド/シカゴ響。実はこの組み合わせが最高だったのではなかろうか?
ウィーン・フィルでもなく、もちろんベルリン・フィルとでもなく・・・。
この数年、DGからアバドのLIVE盤発売が続いている。
最近出た6番など、非常に素晴らしいらしい。
romaniさんのブログにそのことが詳しいので、ご案内でいたします。
「座右のマーラー」というブログもあります(ぐすたふさんのブログ)です。
(インバル/ベルリンSOが今年来日して名演を聴かせてくれています。しのたかさんのブログに詳しく記されています。)
それまでも、ポツポツ聴いてはいましたが、熱に浮かされるように手当たり次第に聴き始めたのは、この数年です。
ようやく、マーラーの面白さが分かってきたように思います。
若い頃からマーラーは聴いてきたんですがね。あまり分かっていなかったじゃないかなぁ、と思います。1番「巨人」は大好きだったんですが、それ以降の作品になると、あまりに長すぎて辟易としてました。聴きながら寝てしまうことも多かった・・・・(^^ゞ
今は、その長さがまた良かったりするわけで、クラシック音楽を聴くというのは面白いもんです。年齢とともに、その聴き方や感銘が変わってきますからね。
さて・・・・・。
アバドが1980年頃にしばしば客演して、録音も多かったシカゴ響。このマーラー5番は、その時の1枚。現在発売されているアバドのマーラー全集では、5番はベルリン・フィルでのLIVEになっている。
(今日聴いているのは、グレート・コンポーザーという書店販売用の1枚。激安ゲット盤であります・・・・・・・・(^^ゞ・・・)
当時のアバドは絶好調だった。
シカゴ響とのマーラーはこの5番の他に1番、6番に7番をたてつづけに録音。そのどれもが新鮮で歌心に満ち、スタイリッシュなマーラー。
DGの録音も素晴らしいので、マーラーのオーケストレーションを心ゆくまで味わえるし、しかも演奏は世界最強のシカゴ響。特に金管の鮮烈さは、今までのマーラー演奏とは一線を画する素晴らしさだった。
この5番も、そんなアバドの良さが前面に出た名盤だと思う。
ベルリン・フィルとの再録音より、ボクは若々しさに溢れている分、シカゴとのこの旧録音の方が好きだ。
第1楽章の朗々と鳴り渡るトランペット!この冒頭を聴くだけで、アバド/シカゴの世界に引き込まれる。トランペットの何と冴え冴えとした高音、また、太く艶やかな中音。ハーゼスのトランペットかしら、もう、全編うっとりしてしまう美音。
金管の強奏が崩れない。鉄壁のアンサンブル。弦楽も張りがあって、管楽器に負けない力強さ。
第2楽章は、大河小説風。荒々しい管弦楽を堪能できる。いつも思うんだが、この楽章、NHKの大河ドラマのテーマ音楽に用いても、全く違和感がないだろうなぁ。ここでも、弦楽の強い張りが、良い。
第3楽章は、いわばホルン協奏曲。スケルツォ楽章にもかかわらず、5番シンフォニーの一番の聴きものだ。シカゴのホルンは、トランペットと同様、気持ち良く吹き渡る。余韻も素晴らしい。アナログ録音の最末期、絶頂期。DGの録音スタッフの素晴らしい技術に拍手。
第4楽章アダージョは、静謐の中に、フワッとした浮揚感を味わえる。これがアバドの歌心だろう。シカゴの弦楽は張りだけではない。ピアニシモでの繊細さも見事だ。ただ、もっと、峻厳なアダージョでもよかったかな・・・・。
終楽章は、マーラーのオーケストレーションを堪能できる。推進力があって、グイグイっと終曲までアバドの棒はよどみがない。コーダでの突進は迫力満点。ああ、5番を聴いたなぁと満足感一杯。
計72分。
う~ん・・・・・アバド/シカゴ響。実はこの組み合わせが最高だったのではなかろうか?
ウィーン・フィルでもなく、もちろんベルリン・フィルとでもなく・・・。
この数年、DGからアバドのLIVE盤発売が続いている。
最近出た6番など、非常に素晴らしいらしい。
romaniさんのブログにそのことが詳しいので、ご案内でいたします。
「座右のマーラー」というブログもあります(ぐすたふさんのブログ)です。
2005/05/13のBlog
[ 12:49 ]
[ 近況など ]
久しぶりに取り出すCD(レコード)が増えるのは、オヤジの証拠ですな(^^ゞ
これ、1978年発売のオフコース「FAIRWAY」。
この1曲目は、この季節にふさわしい。「あなたのすべて」・・・・。
毎年この時期になると聴きたくなるんです。
歌詞の一節・・・。
緑色の季節を背中に
白い服に ああ 包まれて
あなたがいた
あるいは・・・
風と光と あなたが 心のままに
わたしの中で きらめいている
職場から眺める四国山地の緑が濃くなって綺麗です。
涼風に揺れる 桜の緑が 綺麗です。
葉擦れの音が また 五月であります。
クラシック音楽ばかりではなく、たまには、こんな懐かしいレコードも一興。
どうも過去の音楽ばかりだが・・・・まぁいいでしょう(^^)
これ、1978年発売のオフコース「FAIRWAY」。
この1曲目は、この季節にふさわしい。「あなたのすべて」・・・・。
毎年この時期になると聴きたくなるんです。
歌詞の一節・・・。
緑色の季節を背中に
白い服に ああ 包まれて
あなたがいた
あるいは・・・
風と光と あなたが 心のままに
わたしの中で きらめいている
職場から眺める四国山地の緑が濃くなって綺麗です。
涼風に揺れる 桜の緑が 綺麗です。
葉擦れの音が また 五月であります。
クラシック音楽ばかりではなく、たまには、こんな懐かしいレコードも一興。
どうも過去の音楽ばかりだが・・・・まぁいいでしょう(^^)
[ 06:23 ]
[ 交響曲 ]
ハイドンの交響曲は、朝に聴く。
今朝は「軍隊」。
職場への通勤時間は、車で朝は25分。少々道が混むが、イヤになるほどではない。
(帰宅は夜8時頃になるので20分とかからない。)
田舎暮らしの有り難さ、職住接近。埼玉で暮らしていた頃を思うと、朝がラクで良い。
今、通勤の車の中に、ハイドンを何枚か入れている。演奏はアダム・フィッシャー/オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団。
例のBRILLIANTの激安CD全集で33枚組、HMVで1万円弱だった。録音は1987~89年で、柔らかい残響が美しく音場も深々としている。騒音のある車内でも結構イケル。書斎で聴くにも、小編成のアンサンブルがゆったりと柔らかく響いてすがすがしい。
100番「軍隊」は第2楽章と終楽章で打楽器やトランペットが活躍して非常に面白いのだが、この演奏も、楽しく聴ける。尤も、残響のせいか、アンサンブルがイマイチなんじゃないかとも思う。
しかし、第1楽章などは、序奏の後にサワっと涼しい風が吹くような新鮮さが良いし、演奏全体に楽しさが漂う。
このオーケストラは常設ではなく、レコーディング用の編成だろうと思うんだが、生き生きと明るく音楽しているのが聴き手に伝わってくる。そこがイイ。
朝は明るい気持ちで。
ハイドンは朝の音楽である。
さて、この33枚組、最後まで聴き終えること出来るのかな?
(どうも自信ないですな・・・・・・(^^ゞ・・・)
今朝は「軍隊」。
職場への通勤時間は、車で朝は25分。少々道が混むが、イヤになるほどではない。
(帰宅は夜8時頃になるので20分とかからない。)
田舎暮らしの有り難さ、職住接近。埼玉で暮らしていた頃を思うと、朝がラクで良い。
今、通勤の車の中に、ハイドンを何枚か入れている。演奏はアダム・フィッシャー/オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団。
例のBRILLIANTの激安CD全集で33枚組、HMVで1万円弱だった。録音は1987~89年で、柔らかい残響が美しく音場も深々としている。騒音のある車内でも結構イケル。書斎で聴くにも、小編成のアンサンブルがゆったりと柔らかく響いてすがすがしい。
100番「軍隊」は第2楽章と終楽章で打楽器やトランペットが活躍して非常に面白いのだが、この演奏も、楽しく聴ける。尤も、残響のせいか、アンサンブルがイマイチなんじゃないかとも思う。
しかし、第1楽章などは、序奏の後にサワっと涼しい風が吹くような新鮮さが良いし、演奏全体に楽しさが漂う。
このオーケストラは常設ではなく、レコーディング用の編成だろうと思うんだが、生き生きと明るく音楽しているのが聴き手に伝わってくる。そこがイイ。
朝は明るい気持ちで。
ハイドンは朝の音楽である。
さて、この33枚組、最後まで聴き終えること出来るのかな?
(どうも自信ないですな・・・・・・(^^ゞ・・・)
2005/05/12のBlog
[ 05:32 ]
[ 交響曲 ]
これも古く懐かしいCD。いつも古いので、申し訳ありません。
また、このブログには、マニアックなCD・レコードは出てきません。
そういうCDをボクは持っていません。
普通のCDショップや中古屋さんに当たり前に並んでいるものだと思います(最近は、クラシック売り場は縮小の一途をたどっていますが)。
普通に購入して、普通にその日に楽しんで、「あぁ、エエなぁ・・・」と思うCDのことを書いてます。
寄る年波のせいか(^^ゞ・・・・どうしても過去に目が向いてしまいます。
懐かしいCDが多くなります。新譜を最近購入しないので、これも申し訳ありません。
で、ハイティンクのチャイコフスキー/交響曲第5番。
演奏は手兵アムステルダム・コンセルトヘボウ管。録音は1974年のアナログ録音、ハイティンクのチャイコフスキー全集の第1弾である。マンフレッド交響曲を含むLPでの全集は廉価盤で発売されたので(1980年頃、夏と冬のボーナス・シーズンには、各レコード会社は売り上げ増を当て込んで、ボックス物を廉価で発売したものだ。これはそのひとつ)、今も愛聴している。後期3大交響曲集は、CDでも買い直した。ジャケットは、CDのものだ。
コンセルトヘボウ管の「音」が良い。決して華やかなものではなく、暗くもない。「ほの暗い音」というのが良いかもしれない。豊かなホール・トーンとともに、渋く落ち着いた音が、何とも言えず心地よいのだ。
ハイティンクの指揮も、最近特にお気に入りである。「何も足さず、何も引かない」・・・ウイスキー会社のCMのコピーみたいだが、ハイティンクの指揮は、まさにそうなのだ。必要にして十分。チャイコフスキーの書いた楽譜を、そのまま格調高い演奏に純化してゆく。
構成はしっかりしており、端正で破綻がない。妙な感情移入もないので、音が感傷的に堕することもない。ホ短調のこの曲、浪花節よろしく「泣ける」ような演奏にすることは簡単だろう。しかし、ハイティンクは、常に志し高く、気品ある演奏を繰り広げる。
聴きどころは、第2楽章の管楽器。冒頭ホルン・ソロの、たっぷりとした響き。これも、派手な音色ではなく、渋くほの暗い音色。余韻は豊かで、ホールの奥へゆっくりと消えてゆく。録音は1974年とは思えない瑞々しさ。CDで聴くと音場も奥行きが十分に感じられるものだ。オーケストラが並ぶ奥の方から、ホルンのソロが渺々と響くのである。これが大変に美しいのだ。
第4楽章の開放感も素晴らしい。コンセルトヘボウ管のアンサンブルが全くゆるむことなく、終楽章を盛り上げてゆく。もちろん、ハイティンクの指揮はここでも格調高い。阿鼻叫喚・大騒ぎで盛り上げるのではなく、チャイコフスキーの曲自体の素晴らしさを十全に語るという姿勢で盛り上げてゆく。これは大人の演奏であり、ロシア臭さ・土俗的粘っこさはない西欧的な演奏であると言えそうだ。
ハイティンクの演奏、年々、好きになっております。
また、そのうちにハイティンクのことを書くようになると思います。
ブルックナー、マーラー、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス・・・・・ああ、いわゆるシンフォニストの作品・・・・・、ハイティンクの録音多いですから。
※さて、チャイコフスキーのことですが・・・・。
参考までに、ここには、5番の楽譜についての記事(おさかな♪さんのブログ)があります。
また、このブログには、マニアックなCD・レコードは出てきません。
そういうCDをボクは持っていません。
普通のCDショップや中古屋さんに当たり前に並んでいるものだと思います(最近は、クラシック売り場は縮小の一途をたどっていますが)。
普通に購入して、普通にその日に楽しんで、「あぁ、エエなぁ・・・」と思うCDのことを書いてます。
寄る年波のせいか(^^ゞ・・・・どうしても過去に目が向いてしまいます。
懐かしいCDが多くなります。新譜を最近購入しないので、これも申し訳ありません。
で、ハイティンクのチャイコフスキー/交響曲第5番。
演奏は手兵アムステルダム・コンセルトヘボウ管。録音は1974年のアナログ録音、ハイティンクのチャイコフスキー全集の第1弾である。マンフレッド交響曲を含むLPでの全集は廉価盤で発売されたので(1980年頃、夏と冬のボーナス・シーズンには、各レコード会社は売り上げ増を当て込んで、ボックス物を廉価で発売したものだ。これはそのひとつ)、今も愛聴している。後期3大交響曲集は、CDでも買い直した。ジャケットは、CDのものだ。
コンセルトヘボウ管の「音」が良い。決して華やかなものではなく、暗くもない。「ほの暗い音」というのが良いかもしれない。豊かなホール・トーンとともに、渋く落ち着いた音が、何とも言えず心地よいのだ。
ハイティンクの指揮も、最近特にお気に入りである。「何も足さず、何も引かない」・・・ウイスキー会社のCMのコピーみたいだが、ハイティンクの指揮は、まさにそうなのだ。必要にして十分。チャイコフスキーの書いた楽譜を、そのまま格調高い演奏に純化してゆく。
構成はしっかりしており、端正で破綻がない。妙な感情移入もないので、音が感傷的に堕することもない。ホ短調のこの曲、浪花節よろしく「泣ける」ような演奏にすることは簡単だろう。しかし、ハイティンクは、常に志し高く、気品ある演奏を繰り広げる。
聴きどころは、第2楽章の管楽器。冒頭ホルン・ソロの、たっぷりとした響き。これも、派手な音色ではなく、渋くほの暗い音色。余韻は豊かで、ホールの奥へゆっくりと消えてゆく。録音は1974年とは思えない瑞々しさ。CDで聴くと音場も奥行きが十分に感じられるものだ。オーケストラが並ぶ奥の方から、ホルンのソロが渺々と響くのである。これが大変に美しいのだ。
第4楽章の開放感も素晴らしい。コンセルトヘボウ管のアンサンブルが全くゆるむことなく、終楽章を盛り上げてゆく。もちろん、ハイティンクの指揮はここでも格調高い。阿鼻叫喚・大騒ぎで盛り上げるのではなく、チャイコフスキーの曲自体の素晴らしさを十全に語るという姿勢で盛り上げてゆく。これは大人の演奏であり、ロシア臭さ・土俗的粘っこさはない西欧的な演奏であると言えそうだ。
ハイティンクの演奏、年々、好きになっております。
また、そのうちにハイティンクのことを書くようになると思います。
ブルックナー、マーラー、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス・・・・・ああ、いわゆるシンフォニストの作品・・・・・、ハイティンクの録音多いですから。
※さて、チャイコフスキーのことですが・・・・。
参考までに、ここには、5番の楽譜についての記事(おさかな♪さんのブログ)があります。
2005/05/11のBlog
[ 05:01 ]
[ 協奏曲 ]
今日は、M市へ車で出張。
途中、「桜三里」と呼ばれる峠道を走ります。
ここは4月上旬は見事な桜が続くところです。
今日は目にしみるような青葉一色。明るい陽光を浴びて、それはそれは美しいこと。風も涼しく、絶好のドライブ日和となりました。
緑の中を走っていると、大学時代にキャンパスのスロープで本を読んだことを思い出しました。こんな季節にこんな詩をよく読んだものです。
(また、昔話であります・・・・・・・(^^ゞ・・・・・・。)
<立原道造「優しき歌 II」>
I 爽やかな五月に
月の光のこぼれるやうに おまへの頬に
溢れた 涙の大きな粒が すぢを曳いたとて
私は どうして それをささへよう!
おまへは 私を だまらせた……
《星よ おまへはかがやかしい
《花よ おまへは美しかつた
《小鳥よ おまへは優しかつた
……私は語つた おまへの耳に 幾たびも
だが たつた一度も 言ひはしなかつた
《私は おまへを 愛してゐる と
《おまへは 私を 愛してゐるか と
はじめての薔薇が ひらくやうに
泣きやめた おまへの頬に 笑ひがうかんだとて
私の心を どこにおかう?
立原の14行詩。ソネットであります。
こんな緑の風の中、若い時代はあっという間に過ぎていきました・・・・。
で、今日はソネットにふさわしく、ヴィヴァルディの「四季」を。
演奏は小澤征爾/ボストン響団員。ソロ・ヴァイオリンはコンサートマスターのヨゼフ・シルヴァースタイン。
録音の良さが自慢のテラーク・レーベルから1982年頃に出たもの。
(初出はもちろんレコードだった・・・・)
シルヴァースタインのソロが素晴らしい。突き抜ける高音の美音、低音の瑞々しさ、ソロがピアニシモになって次第に消えてゆくときの透明感、どれをとっても最高の出来。
ソロの装飾もふんだんにあって、それがどれも上品。イヤらしさが、わざとらしさが全くない装飾。
音色からして気品があるのに加えて、装飾も見事に決まった名演。
何より確固たる自信に満ちているのが、良い。
小沢/ボストンSOは、シルヴァースタインの背景・黒子に徹して、これも上品だ。激することのない伴奏。あくまでオーソドックス。ゆったりと構えて、シルヴァースタインの自由を尊重している。小沢の棒は、締め上げることなく、団員の自発性を信頼して任せている感じ(と言うより、指揮者の存在をあまり感じさせない・・・・(^^ゞ・・・)。
録音も素晴らしい。ボストンの落ち着いた音をよく捉えていると思う。ソロ・ヴァイオリンはやや明るめに、バックは派手でなくむしろ渋めの音がする。イ・ムジチの燦々とした輝く太陽と青空のような音ではなく、シックな仕上がりがまた好ましい。
最近、ピリオド楽器ばかりになってしまった「四季」だが、室内合奏団や、小編成の現代オーケストラで聴く方がボクは好きだな。
大好きな、懐かしい、そして大切な1枚であります。
途中、「桜三里」と呼ばれる峠道を走ります。
ここは4月上旬は見事な桜が続くところです。
今日は目にしみるような青葉一色。明るい陽光を浴びて、それはそれは美しいこと。風も涼しく、絶好のドライブ日和となりました。
緑の中を走っていると、大学時代にキャンパスのスロープで本を読んだことを思い出しました。こんな季節にこんな詩をよく読んだものです。
(また、昔話であります・・・・・・・(^^ゞ・・・・・・。)
<立原道造「優しき歌 II」>
I 爽やかな五月に
月の光のこぼれるやうに おまへの頬に
溢れた 涙の大きな粒が すぢを曳いたとて
私は どうして それをささへよう!
おまへは 私を だまらせた……
《星よ おまへはかがやかしい
《花よ おまへは美しかつた
《小鳥よ おまへは優しかつた
……私は語つた おまへの耳に 幾たびも
だが たつた一度も 言ひはしなかつた
《私は おまへを 愛してゐる と
《おまへは 私を 愛してゐるか と
はじめての薔薇が ひらくやうに
泣きやめた おまへの頬に 笑ひがうかんだとて
私の心を どこにおかう?
立原の14行詩。ソネットであります。
こんな緑の風の中、若い時代はあっという間に過ぎていきました・・・・。
で、今日はソネットにふさわしく、ヴィヴァルディの「四季」を。
演奏は小澤征爾/ボストン響団員。ソロ・ヴァイオリンはコンサートマスターのヨゼフ・シルヴァースタイン。
録音の良さが自慢のテラーク・レーベルから1982年頃に出たもの。
(初出はもちろんレコードだった・・・・)
シルヴァースタインのソロが素晴らしい。突き抜ける高音の美音、低音の瑞々しさ、ソロがピアニシモになって次第に消えてゆくときの透明感、どれをとっても最高の出来。
ソロの装飾もふんだんにあって、それがどれも上品。イヤらしさが、わざとらしさが全くない装飾。
音色からして気品があるのに加えて、装飾も見事に決まった名演。
何より確固たる自信に満ちているのが、良い。
小沢/ボストンSOは、シルヴァースタインの背景・黒子に徹して、これも上品だ。激することのない伴奏。あくまでオーソドックス。ゆったりと構えて、シルヴァースタインの自由を尊重している。小沢の棒は、締め上げることなく、団員の自発性を信頼して任せている感じ(と言うより、指揮者の存在をあまり感じさせない・・・・(^^ゞ・・・)。
録音も素晴らしい。ボストンの落ち着いた音をよく捉えていると思う。ソロ・ヴァイオリンはやや明るめに、バックは派手でなくむしろ渋めの音がする。イ・ムジチの燦々とした輝く太陽と青空のような音ではなく、シックな仕上がりがまた好ましい。
最近、ピリオド楽器ばかりになってしまった「四季」だが、室内合奏団や、小編成の現代オーケストラで聴く方がボクは好きだな。
大好きな、懐かしい、そして大切な1枚であります。
2005/05/10のBlog
[ 05:16 ]
[ 器楽曲 ]
夜も更けて、モゾモゾ本棚の整理をしながら、あるいはお気に入りの本を読みながら(オーディオ雑誌なんかもいいな)、ふと聴きたくなるような音楽。
夜中はオーケストラ音楽では騒々しすぎる。ピアノ曲も時にダイナミックレンジが広すぎて、音量を絞らなくちゃならない。
そうすると、バロック系の室内楽などが心地よく、就寝前の豊かなひとときを過ごせるものだ。
そんな時は、テレマンの12の幻想曲。原曲は<無伴奏フルートのための>なのだが、ボクが好きなのは無伴奏オーボエ版。演奏は、ハインツ・ホリガー。
もともとオーボエのために書かれた曲なのではないかと思えるほど、ホリガーの演奏は素晴らしい。そう、素晴らしいとしか表現できない。
音色は千変万化し、技巧は完璧で破綻など一切ないし(テクニックのことはボクは素人で偉そうなことはイエマセンが)、しかも録音はDENON特有の澄み切ったもので、広々とした音場。ホリガーの息づかいが間近に聞こえる。
透き通った、時々ひんやりと感じられるほどのオーボエ。
ソロのオーボエのCDで、これだけ良くできたものはないんじゃなかろうか?
CDのブックレットによれば、1979年11月、コロムビア第1スタジオの録音。永らくLPで愛聴してきたが、クレスト1000シリーズの登場で買い直した。
このブログ、DENON盤が多いのですが、特にクレスト1000シリーズがスゴイので、つい書いてしまいます。
このシリーズ、お勧め盤の目白押しです。
(例えば、ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレのモーツァルト、ブルックナー、R・シュトラウスはすべてお勧めです。)
夜中はオーケストラ音楽では騒々しすぎる。ピアノ曲も時にダイナミックレンジが広すぎて、音量を絞らなくちゃならない。
そうすると、バロック系の室内楽などが心地よく、就寝前の豊かなひとときを過ごせるものだ。
そんな時は、テレマンの12の幻想曲。原曲は<無伴奏フルートのための>なのだが、ボクが好きなのは無伴奏オーボエ版。演奏は、ハインツ・ホリガー。
もともとオーボエのために書かれた曲なのではないかと思えるほど、ホリガーの演奏は素晴らしい。そう、素晴らしいとしか表現できない。
音色は千変万化し、技巧は完璧で破綻など一切ないし(テクニックのことはボクは素人で偉そうなことはイエマセンが)、しかも録音はDENON特有の澄み切ったもので、広々とした音場。ホリガーの息づかいが間近に聞こえる。
透き通った、時々ひんやりと感じられるほどのオーボエ。
ソロのオーボエのCDで、これだけ良くできたものはないんじゃなかろうか?
CDのブックレットによれば、1979年11月、コロムビア第1スタジオの録音。永らくLPで愛聴してきたが、クレスト1000シリーズの登場で買い直した。
このブログ、DENON盤が多いのですが、特にクレスト1000シリーズがスゴイので、つい書いてしまいます。
このシリーズ、お勧め盤の目白押しです。
(例えば、ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレのモーツァルト、ブルックナー、R・シュトラウスはすべてお勧めです。)
2005/05/09のBlog
[ 05:11 ]
[ 協奏曲 ]
「その時ピアノは火を吹いた!」
「アルゲリッチ&コンドラシン一期一会、白熱のライヴ!」
このLPのタスキのコピー。名コピーである。
このころの、フィリップスの宣伝文句は非常に面白かった。
中でも、このコピーは、このレコードを一言で表現し尽くす素晴らしい名文句でありました。
よく知られた、これは名盤。
1980年2月、ミュンヘンのヘラクレス・ザールでのライヴ。日本初出は1982年5月新譜で。LP1万枚限定盤で2000円。1万枚売り切れ次第、2700円のレギュラー盤として出されることが事前にアナウンスされていたので、ボクはすぐに買いに走ったのであります。銀座・山野楽器。発売2日後だったと思うが、店に行くと、最後の1枚だった。
店の女の子が「良かったですね、これで最後だったんですよ」と優しく声をかけてくれたことを覚えている。
23年前の、青葉が目にしみる、ちょうど今頃だった。
演奏はというと、そう、まさに「その時ピアノは火を吹いた!」・・・・。
第1楽章から、アルゲリッチの豪快な表現が炸裂する。有名な冒頭部分を圧倒的なフォルティシモで乗り切ると、一気呵成に引き上げてゆく。ピアニシモでは、繊細そのもの、ニュアンス抜群の音色で聴き手を魅惑する。テンポは速い。第1楽章に約19分しかかけない。ライナーノートでも言っているように、ホロヴィッツ/トスカニーニ盤が爆速なのだが、それに次ぐ速さ!
第2楽章はきわめてセンチメンタル。ピアノのトリルが、瑞々しく綺麗。石清水の新鮮さとでも言おうか。
第3楽章は、もう目が眩むようなフィナーレ。バックのコンドラシン/バイエルン放送響に挑みかかるような、激烈な表現。それに応じてコンドラシンも燃えたぎる。ラストではお互いが炎をたぎらせて、一層盛り上がってゆく。息もつかせぬクライマックス。
「いやぁ・・・スゲエなあ・・・」初めて聴いたときの印象と、23年経った今の印象と、全く変わらない。スゲエと呟くだけだ。感動が全く変わらない、これは真の名盤だと思う。
閑話休題。
このころの、フィリップスのタスキ。おかしなコピーも多かった。
①クライバー/バイエルン国立管のベートーヴェン「交響曲第4番」。
1984年9月新譜のLP盤で
「ここでカルロス火を吹いた!」・・・(^^ゞ。
明らかにアルゲリッチ盤のバクリ。2匹目のドジョウ狙いのコピーだが・・・、クライバーが火を吹く大道芸人のように思えて笑えた・・・。
ただし、爆発的に売れた。
②アイオナ・ブラウン(指揮とVn)でヴィヴァルディの「四季」(アカデミー室内管の演奏)。
「Iona Brown」の綴りに引っかけて、タスキのコピーは
「イオナ(Iona)、貴女は美しい」・・・・(^^ゞ。
これ、当時流行していた化粧品のCMのパクリ。こんなコピーでは売れなかったと思う。
ただ、アイオナ・ブラウンの名誉のために、argoレーベルに録音した彼女のベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲は素晴らしい演奏であり、ボクのとっては大切な名盤であります。
「アルゲリッチ&コンドラシン一期一会、白熱のライヴ!」
このLPのタスキのコピー。名コピーである。
このころの、フィリップスの宣伝文句は非常に面白かった。
中でも、このコピーは、このレコードを一言で表現し尽くす素晴らしい名文句でありました。
よく知られた、これは名盤。
1980年2月、ミュンヘンのヘラクレス・ザールでのライヴ。日本初出は1982年5月新譜で。LP1万枚限定盤で2000円。1万枚売り切れ次第、2700円のレギュラー盤として出されることが事前にアナウンスされていたので、ボクはすぐに買いに走ったのであります。銀座・山野楽器。発売2日後だったと思うが、店に行くと、最後の1枚だった。
店の女の子が「良かったですね、これで最後だったんですよ」と優しく声をかけてくれたことを覚えている。
23年前の、青葉が目にしみる、ちょうど今頃だった。
演奏はというと、そう、まさに「その時ピアノは火を吹いた!」・・・・。
第1楽章から、アルゲリッチの豪快な表現が炸裂する。有名な冒頭部分を圧倒的なフォルティシモで乗り切ると、一気呵成に引き上げてゆく。ピアニシモでは、繊細そのもの、ニュアンス抜群の音色で聴き手を魅惑する。テンポは速い。第1楽章に約19分しかかけない。ライナーノートでも言っているように、ホロヴィッツ/トスカニーニ盤が爆速なのだが、それに次ぐ速さ!
第2楽章はきわめてセンチメンタル。ピアノのトリルが、瑞々しく綺麗。石清水の新鮮さとでも言おうか。
第3楽章は、もう目が眩むようなフィナーレ。バックのコンドラシン/バイエルン放送響に挑みかかるような、激烈な表現。それに応じてコンドラシンも燃えたぎる。ラストではお互いが炎をたぎらせて、一層盛り上がってゆく。息もつかせぬクライマックス。
「いやぁ・・・スゲエなあ・・・」初めて聴いたときの印象と、23年経った今の印象と、全く変わらない。スゲエと呟くだけだ。感動が全く変わらない、これは真の名盤だと思う。
閑話休題。
このころの、フィリップスのタスキ。おかしなコピーも多かった。
①クライバー/バイエルン国立管のベートーヴェン「交響曲第4番」。
1984年9月新譜のLP盤で
「ここでカルロス火を吹いた!」・・・(^^ゞ。
明らかにアルゲリッチ盤のバクリ。2匹目のドジョウ狙いのコピーだが・・・、クライバーが火を吹く大道芸人のように思えて笑えた・・・。
ただし、爆発的に売れた。
②アイオナ・ブラウン(指揮とVn)でヴィヴァルディの「四季」(アカデミー室内管の演奏)。
「Iona Brown」の綴りに引っかけて、タスキのコピーは
「イオナ(Iona)、貴女は美しい」・・・・(^^ゞ。
これ、当時流行していた化粧品のCMのパクリ。こんなコピーでは売れなかったと思う。
ただ、アイオナ・ブラウンの名誉のために、argoレーベルに録音した彼女のベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲は素晴らしい演奏であり、ボクのとっては大切な名盤であります。
2005/05/08のBlog
[ 08:15 ]
[ ジョギング ]
yuhotoさんのブログにもありますように、「水」こそ健康の元だと思います。
ボクの住む街は、河川の扇状地に立地していて、その伏流水が沢山あります。市内各所に「うちぬき」と呼ばれる自噴井があります。地下水が湧き出てくるんですね。
我が家では、ポンプでくみ上げていますが、5メートル程度掘れば、だいたい市内では、地下水を入手できます。
この水が旨い!しかも、夏は冷たく、冬はぬくい・・・。
田舎町ですが、水には恵まれています。
酒場での水割りも、その地下水です・・・・・(^^ゞ。
スナックでは「ミネラルウォーター」はありません。
水道から出た水(地下水ですが・・・)で割ります。
今朝は、写真のような風景の中を走りました。
ツツジがそろそろ散り始めていますが、水辺の柳は緑が濃くなってきました。
起床後、コップで2杯、ぐいっと水を飲み干してからジョグに出かけます。
汗だくになります。
途中、「うちぬき」で水分補給。
1時間のジョグ、そろそろ暑さにバテるようになってきました。初夏であります。
ボクの住む街は、河川の扇状地に立地していて、その伏流水が沢山あります。市内各所に「うちぬき」と呼ばれる自噴井があります。地下水が湧き出てくるんですね。
我が家では、ポンプでくみ上げていますが、5メートル程度掘れば、だいたい市内では、地下水を入手できます。
この水が旨い!しかも、夏は冷たく、冬はぬくい・・・。
田舎町ですが、水には恵まれています。
酒場での水割りも、その地下水です・・・・・(^^ゞ。
スナックでは「ミネラルウォーター」はありません。
水道から出た水(地下水ですが・・・)で割ります。
今朝は、写真のような風景の中を走りました。
ツツジがそろそろ散り始めていますが、水辺の柳は緑が濃くなってきました。
起床後、コップで2杯、ぐいっと水を飲み干してからジョグに出かけます。
汗だくになります。
途中、「うちぬき」で水分補給。
1時間のジョグ、そろそろ暑さにバテるようになってきました。初夏であります。
[ 06:30 ]
[ 交響曲 ]
ああ、クーベリック。ああ、「リンツ」!
モーツァルトの交響曲では、36番「リンツ」が一番好きです。
このCDはクーベリックのモーツアルト後期交響曲集として3枚組で発売されたもの。CDが出始めた初期の頃、SONYが「3枚組7500円」という戦略的な価格で出したもの。1985年のこと。当時はもちろん「特別限定盤」・・・・(^^ゞ。今では、巷間ありふれているクーベリックのモーツアルトだが、この価格で全部揃うなら買わなくちゃならないと、薄給の中の小遣いを倹約しながら購入した。初出のLP時代、レコードアカデミー賞を受賞し、多くの評論家が激賞していた・・・。
第1楽章の序奏部が終わって、オケがたたみかけるように進んでいくところなど、最高の聴きどころ。リズムが気持ちよく弾んで、弦の厚みが十分にありながら、響きはあくまでも透明を維持して突き進んでゆく。
クーベリック/バイエルン放送響の演奏は、ヴァイオリンが左右両翼配置で、ヴァイオリンの掛け合いが見事に決まる。快哉を叫びたくなる。もう、第1楽章で満腹になってしまうほど、素晴らしい演奏。
ところが、もっとご馳走が(^-^)。
第3楽章、メヌエットの木管のトリオ。オーボエとファゴットが、堅実でありながらニュアンスに富んだ響きを作ってゆく。このあたり、バイエルン放送響の自発性というか、クーベリックが指揮しながら「オマエたち、好きにやらんかい」と言っているようで、つい微笑んでしまう。
第4楽章のプレスト。一糸乱れぬアンサンブルながら。響きの柔らかさ、弦の厚みと透明感(「厚み」と「透明」・・・矛盾するようなのだが)は相変わらず。一気に高みへ引き上げられてゆく。この高揚感がたまらない。
優雅と活気、気品と情熱が見事に融合した1枚。
圧倒的な第1楽章だけでなく、第3・4楽章の底抜けに明るく自発性と推進力に富んだこの演奏、ボクにとって最高の名演であります。
「リンツ」・・・同じ好みの方がいらっしゃいます。yurikamome122さんです。
音楽も素晴らしい!文章も素晴らしい!
モーツァルトの交響曲では、36番「リンツ」が一番好きです。
このCDはクーベリックのモーツアルト後期交響曲集として3枚組で発売されたもの。CDが出始めた初期の頃、SONYが「3枚組7500円」という戦略的な価格で出したもの。1985年のこと。当時はもちろん「特別限定盤」・・・・(^^ゞ。今では、巷間ありふれているクーベリックのモーツアルトだが、この価格で全部揃うなら買わなくちゃならないと、薄給の中の小遣いを倹約しながら購入した。初出のLP時代、レコードアカデミー賞を受賞し、多くの評論家が激賞していた・・・。
第1楽章の序奏部が終わって、オケがたたみかけるように進んでいくところなど、最高の聴きどころ。リズムが気持ちよく弾んで、弦の厚みが十分にありながら、響きはあくまでも透明を維持して突き進んでゆく。
クーベリック/バイエルン放送響の演奏は、ヴァイオリンが左右両翼配置で、ヴァイオリンの掛け合いが見事に決まる。快哉を叫びたくなる。もう、第1楽章で満腹になってしまうほど、素晴らしい演奏。
ところが、もっとご馳走が(^-^)。
第3楽章、メヌエットの木管のトリオ。オーボエとファゴットが、堅実でありながらニュアンスに富んだ響きを作ってゆく。このあたり、バイエルン放送響の自発性というか、クーベリックが指揮しながら「オマエたち、好きにやらんかい」と言っているようで、つい微笑んでしまう。
第4楽章のプレスト。一糸乱れぬアンサンブルながら。響きの柔らかさ、弦の厚みと透明感(「厚み」と「透明」・・・矛盾するようなのだが)は相変わらず。一気に高みへ引き上げられてゆく。この高揚感がたまらない。
優雅と活気、気品と情熱が見事に融合した1枚。
圧倒的な第1楽章だけでなく、第3・4楽章の底抜けに明るく自発性と推進力に富んだこの演奏、ボクにとって最高の名演であります。
「リンツ」・・・同じ好みの方がいらっしゃいます。yurikamome122さんです。
音楽も素晴らしい!文章も素晴らしい!
2005/05/07のBlog
[ 06:40 ]
[ 協奏曲 ]
連休もあと僅か。昨日5月6日は勤務日だったのですが、やはり、職場は良いものです。3連休の後だったので、少々ボーッとしてましたが、働く喜びを感じるのは悪いものではありません。
ブログを書くようになって、昔のCDやレコードを取り出す回数が増えました。つい、昔話が増えますが、中年オヤジの繰り言とお笑い下さい。
だいたい、漫然とクラシック音楽を聴いていたことを少々反省し、せっかくだから、試聴日記でも書こうかなと始めたブログです。のんびり、気ままに聴いて、書いています。
コメントを下さる方、本当に有り難うございます。コメントを頂くことで、また一生懸命レコードやCDを聴く気が起こります。意欲が湧いてきます。本当に有り難うございます。
TBも有り難うございます。すこしTBの方法が分かってきました。私もTBを書かせていただいておりますが、失礼なきよう気をつけたいと思います。礼を失しているようでしたらご指摘下さい。
閑話休題。今日のタイトル、間違っておりません(^-^)。
また昔話で恐縮ですが。
学生の頃、高田馬場のムトウ楽器店にしばしば立ち寄った。早稲田通りの西側の店がポピュラー、東側の店の2階がクラシック専門フロアだった。売り場には、中年の眼鏡の紳士。いかにもクラシック音楽に詳しそうな店員さんで、話しぶりも優しく落ち着きがあって、いい人だった(今どうしているだろうか・・・・)。もちろん、ムトウは新譜オンリーの店だったので、貧乏学生であったボクは当然そうしばしば買えるわけでもなく、「冷やかし」に立ち寄ったことも多かった。ただ、本屋の立ち読みと違って、クラシック専門店の「冷やかし」は勇気が要る。だって、フロアに客が自分一人だったりするわけ・・・・・・・、だから、何も買わずに立ち去るのは、当時弱気な少年であったボクには、なかなか出来なかったのだ。
そんなムトウである日見つけたLP。ラフマニノフとチャイコフスキーのピアノ協奏曲がカップリングで2000円。演奏はカラヤン/BPOとワイセンベルクのピアノ。「おお、これ安いじゃないか」と意を決して購入。
(当時の学生にとっての2000円は、大金だったんです・・・・)
その頃、ボクは友人と8ミリ映画(古いなぁ・・・・死語でスミマセン(^^ゞ・・・・)を撮影しており、近くの名画座(3本立て500円程度だった)を観まくっていた時期でもあった。映画監督のデイヴィッド・リーンはお気に入りの監督。彼が「逢引き」という映画で使ったのがこのラフマニノフだというのを知識として持っていたボクは、躊躇することなく、このカラヤン・ワイセンベルク盤を購入したのであります。
(のちに、CDで買い直し。ジャケットはそのCDであります。)
この演奏は、とにかくカラヤン/BPOの伴奏がスゴイ!
美しい、あまりに美しすぎる伴奏。
贅をこらした飛び切り上等の料理を、第1楽章から終楽章に至るまで堪能させてくれる。もう、圧倒的な管弦楽なのだ。
ダイナミック・レンジも広大。フォルティシモにボリュームを合わせると、弱音が聞こえないくらい。
弦楽が厚みがあって、レガートが綺麗。管楽器のソロなど、その上手さに陶然としてしまう。
ワイセンベルクのピアノも透明感があって、非常に綺麗。
(だから、カラヤンがソリストに選んだのかな・・・・??)
カラヤンの作り出すデュナーミクに応じて、音色や音量を変えてゆく。
ワイセンベルクがカラヤンに合わせているようなものだ。
スゴイのは第2楽章。他の演奏が11分から長くても12分30秒のところを、カラヤンは14分30秒もかけて、たっぷりと「演奏」(伴奏じゃないなぁ・・・(^^ゞ・・)してゆく。もう、情緒纏綿、うっとり・・・。聴き手は夢見心地。
特に弱音が、ものすごくデリケートで、聞こえるか聞こえないか、耳元でのひそひそ話状態。ピアノと管弦楽の、これは愛の秘め事だ。(その点では、これはエロティックな演奏でもありますなぁ・・・(^^ゞ)。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、他の演奏でも沢山聴いた。
でも、最後にはこの演奏に戻ってしまう。
ピアノ助奏つきのラフマニノフ。主役はカラヤン/BPO(^-^)。
ブログを書くようになって、昔のCDやレコードを取り出す回数が増えました。つい、昔話が増えますが、中年オヤジの繰り言とお笑い下さい。
だいたい、漫然とクラシック音楽を聴いていたことを少々反省し、せっかくだから、試聴日記でも書こうかなと始めたブログです。のんびり、気ままに聴いて、書いています。
コメントを下さる方、本当に有り難うございます。コメントを頂くことで、また一生懸命レコードやCDを聴く気が起こります。意欲が湧いてきます。本当に有り難うございます。
TBも有り難うございます。すこしTBの方法が分かってきました。私もTBを書かせていただいておりますが、失礼なきよう気をつけたいと思います。礼を失しているようでしたらご指摘下さい。
閑話休題。今日のタイトル、間違っておりません(^-^)。
また昔話で恐縮ですが。
学生の頃、高田馬場のムトウ楽器店にしばしば立ち寄った。早稲田通りの西側の店がポピュラー、東側の店の2階がクラシック専門フロアだった。売り場には、中年の眼鏡の紳士。いかにもクラシック音楽に詳しそうな店員さんで、話しぶりも優しく落ち着きがあって、いい人だった(今どうしているだろうか・・・・)。もちろん、ムトウは新譜オンリーの店だったので、貧乏学生であったボクは当然そうしばしば買えるわけでもなく、「冷やかし」に立ち寄ったことも多かった。ただ、本屋の立ち読みと違って、クラシック専門店の「冷やかし」は勇気が要る。だって、フロアに客が自分一人だったりするわけ・・・・・・・、だから、何も買わずに立ち去るのは、当時弱気な少年であったボクには、なかなか出来なかったのだ。
そんなムトウである日見つけたLP。ラフマニノフとチャイコフスキーのピアノ協奏曲がカップリングで2000円。演奏はカラヤン/BPOとワイセンベルクのピアノ。「おお、これ安いじゃないか」と意を決して購入。
(当時の学生にとっての2000円は、大金だったんです・・・・)
その頃、ボクは友人と8ミリ映画(古いなぁ・・・・死語でスミマセン(^^ゞ・・・・)を撮影しており、近くの名画座(3本立て500円程度だった)を観まくっていた時期でもあった。映画監督のデイヴィッド・リーンはお気に入りの監督。彼が「逢引き」という映画で使ったのがこのラフマニノフだというのを知識として持っていたボクは、躊躇することなく、このカラヤン・ワイセンベルク盤を購入したのであります。
(のちに、CDで買い直し。ジャケットはそのCDであります。)
この演奏は、とにかくカラヤン/BPOの伴奏がスゴイ!
美しい、あまりに美しすぎる伴奏。
贅をこらした飛び切り上等の料理を、第1楽章から終楽章に至るまで堪能させてくれる。もう、圧倒的な管弦楽なのだ。
ダイナミック・レンジも広大。フォルティシモにボリュームを合わせると、弱音が聞こえないくらい。
弦楽が厚みがあって、レガートが綺麗。管楽器のソロなど、その上手さに陶然としてしまう。
ワイセンベルクのピアノも透明感があって、非常に綺麗。
(だから、カラヤンがソリストに選んだのかな・・・・??)
カラヤンの作り出すデュナーミクに応じて、音色や音量を変えてゆく。
ワイセンベルクがカラヤンに合わせているようなものだ。
スゴイのは第2楽章。他の演奏が11分から長くても12分30秒のところを、カラヤンは14分30秒もかけて、たっぷりと「演奏」(伴奏じゃないなぁ・・・(^^ゞ・・)してゆく。もう、情緒纏綿、うっとり・・・。聴き手は夢見心地。
特に弱音が、ものすごくデリケートで、聞こえるか聞こえないか、耳元でのひそひそ話状態。ピアノと管弦楽の、これは愛の秘め事だ。(その点では、これはエロティックな演奏でもありますなぁ・・・(^^ゞ)。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、他の演奏でも沢山聴いた。
でも、最後にはこの演奏に戻ってしまう。
ピアノ助奏つきのラフマニノフ。主役はカラヤン/BPO(^-^)。
2005/05/06のBlog
[ 22:13 ]
[ 管弦楽曲 ]
連休終盤、立夏を過ぎて、緑も徐々に濃くなってきました。
この時期、瀬戸内では「鰆(さわら)」が食卓に上がるようになります。
刺身にすると、脂ののった独特の旨さが味わえます。
ほの甘く、舌の上で溶けるような感触がたまらないんです。
と言うわけで、鰆に舌鼓を打ちながら、夏の音楽を物色。
取り出したのは、安易にヘンデルの「水上の音楽」(^◇^;)。
演奏は、オーギュスト・ヴェンツィンガー指揮バーゼル・スコラ・カントールム合奏団。
アルヒーフ原盤、1965年録音の懐かしい演奏。
いわゆる古楽器使用のはしりだった頃の演奏だ。
この演奏、ピッチが怪しく、縦の線も揃わなかったりして、アンサンブルに締まりがないところもあるのだが、何より、古楽器のひなびた魅力が横溢している。ヘンデルらしく、おおらかに朗々と管弦楽が歌うのも好ましい。
テンポも浪漫的と言えるほどゆったりしていて、最先端のピリオド楽器の演奏と比べると、のたのたしている感じもする。でも、録音が今から40年も前だから許してしまう(^-^)。
かえって、「あの時代によくぞ難しい古楽器をここまで操ったな」という感慨の方が強い。
確かに、ホルンやヴァイオリンのソロの部分では、「ありゃ?」と不安になるところもあるのだが、団員全員が懸命に演奏しているのが伝わってくる。頑張ってるなぁ。
1960年代アナログ録音らしい柔らかさ。少々古ぼけてきたような感じもするが、スピーカー左右一杯に管弦楽が並んで、明るい音色でヘンデルを歌う。初夏にはピッタリの爽やかさも漂わせる。
「水上の音楽」、他にも名盤が目白押し。ただ、今日は、この懐かしくひなびた1枚に満足しました。この先、真夏に向かって、何度も「水上の音楽」を聴くことになると思います(好きなんです・・・・(^-^)・・・)。
ベイヌム指揮ACOの演奏も素敵な演奏のようです。
この時期、瀬戸内では「鰆(さわら)」が食卓に上がるようになります。
刺身にすると、脂ののった独特の旨さが味わえます。
ほの甘く、舌の上で溶けるような感触がたまらないんです。
と言うわけで、鰆に舌鼓を打ちながら、夏の音楽を物色。
取り出したのは、安易にヘンデルの「水上の音楽」(^◇^;)。
演奏は、オーギュスト・ヴェンツィンガー指揮バーゼル・スコラ・カントールム合奏団。
アルヒーフ原盤、1965年録音の懐かしい演奏。
いわゆる古楽器使用のはしりだった頃の演奏だ。
この演奏、ピッチが怪しく、縦の線も揃わなかったりして、アンサンブルに締まりがないところもあるのだが、何より、古楽器のひなびた魅力が横溢している。ヘンデルらしく、おおらかに朗々と管弦楽が歌うのも好ましい。
テンポも浪漫的と言えるほどゆったりしていて、最先端のピリオド楽器の演奏と比べると、のたのたしている感じもする。でも、録音が今から40年も前だから許してしまう(^-^)。
かえって、「あの時代によくぞ難しい古楽器をここまで操ったな」という感慨の方が強い。
確かに、ホルンやヴァイオリンのソロの部分では、「ありゃ?」と不安になるところもあるのだが、団員全員が懸命に演奏しているのが伝わってくる。頑張ってるなぁ。
1960年代アナログ録音らしい柔らかさ。少々古ぼけてきたような感じもするが、スピーカー左右一杯に管弦楽が並んで、明るい音色でヘンデルを歌う。初夏にはピッタリの爽やかさも漂わせる。
「水上の音楽」、他にも名盤が目白押し。ただ、今日は、この懐かしくひなびた1枚に満足しました。この先、真夏に向かって、何度も「水上の音楽」を聴くことになると思います(好きなんです・・・・(^-^)・・・)。
ベイヌム指揮ACOの演奏も素敵な演奏のようです。
[ 02:34 ]
[ 交響曲 ]
今日はムーティのベートーヴェン全集を久しぶりに取り出して、1番と2番を聴いた。
演奏はフィラデルフィア管。1985年から1987年にかけて録音されたもの。
発売当時から、不人気だったような・・・(^^ゞ。
発売されてすぐに中古屋に出ていたのでGETした国内盤の全集。
半額でした(それでも9000円だったかな・・・高い(^^ゞ・・・)。
ボクにとってのムーティはオペラ指揮者。デビュー盤の「アイーダ」なんか、溌剌として最高だったものね。
この演奏も、カンタービレが綺麗。分厚い弦が歌いまくる。
フィラデルフィア管の弦がまたアメリカのオケの中では最もシルクタッチだから、美しさの極み。1番・2番とも第2楽章がそれ。ベートーヴェンだからね、綺麗だけではアカンと思うんだが、でも、「綺麗すぎてどこが悪い?」と開き直ってしまいそうな耽美な演奏。
しかし、ムーティの真骨頂は、実はアレグロ楽章にある。特にベートーヴェンが「アレグロ・コン・ブリオ」と指定した楽章で、ムーティの棒は最高に冴え渡るのだ。
アレグロ・コン・ブリオ・・・・そう、「運命」の第1楽章がこの指定。1番と2番シンフォニーでは、それぞれ第1楽章の序奏部が終わった後で、このコン・ブリオが来る。
その瞬間、ムーティの棒が黄金色に輝く・・・・(ように見えた、いや、聞こえたと言うべきか・・・)。特に第2番のそこでは、第1ヴァイオリンが目眩くアレグロを奏でる。その音色が、ホンマにシルキータッチ。それからは、各パートが渦を巻くように、ムーティの棒に巻き込まれてゆく。もう、聴き手は興奮の絶頂。
推進力抜群、しかも音楽が大変にヒロイック。前へ前へと進んでゆく音楽が、大変に逞しく、ギリシャ彫刻のような筋肉質の英雄を想像させる・・・。
終楽章も同様に、若々しく立派。大いなる盛り上がりもあって、満足。
1番のメヌエット・2番のスケルツォ楽章は、よく分かりません。こんなもんかいな・・というのが実感。
録音は、ステージを彷彿とさせる見事なものだが、惜しむらくは低音がかぶり気味。ティンパニはもっと爽やかな響きで聴きたかった。若干籠もるなぁ・・・。惜しい。
若い頃のムーティ、大変なハンサム指揮者。
実演を観たことないんだが、カッコ良かっただろうなぁ・・・と想像しながら聴いてました。
このベートーヴェンは、よく歌い、かつハンサムなベートーヴェンであります。
他の指揮者、例えばトスカニーニの演奏も、もちろん素晴らしい。
演奏はフィラデルフィア管。1985年から1987年にかけて録音されたもの。
発売当時から、不人気だったような・・・(^^ゞ。
発売されてすぐに中古屋に出ていたのでGETした国内盤の全集。
半額でした(それでも9000円だったかな・・・高い(^^ゞ・・・)。
ボクにとってのムーティはオペラ指揮者。デビュー盤の「アイーダ」なんか、溌剌として最高だったものね。
この演奏も、カンタービレが綺麗。分厚い弦が歌いまくる。
フィラデルフィア管の弦がまたアメリカのオケの中では最もシルクタッチだから、美しさの極み。1番・2番とも第2楽章がそれ。ベートーヴェンだからね、綺麗だけではアカンと思うんだが、でも、「綺麗すぎてどこが悪い?」と開き直ってしまいそうな耽美な演奏。
しかし、ムーティの真骨頂は、実はアレグロ楽章にある。特にベートーヴェンが「アレグロ・コン・ブリオ」と指定した楽章で、ムーティの棒は最高に冴え渡るのだ。
アレグロ・コン・ブリオ・・・・そう、「運命」の第1楽章がこの指定。1番と2番シンフォニーでは、それぞれ第1楽章の序奏部が終わった後で、このコン・ブリオが来る。
その瞬間、ムーティの棒が黄金色に輝く・・・・(ように見えた、いや、聞こえたと言うべきか・・・)。特に第2番のそこでは、第1ヴァイオリンが目眩くアレグロを奏でる。その音色が、ホンマにシルキータッチ。それからは、各パートが渦を巻くように、ムーティの棒に巻き込まれてゆく。もう、聴き手は興奮の絶頂。
推進力抜群、しかも音楽が大変にヒロイック。前へ前へと進んでゆく音楽が、大変に逞しく、ギリシャ彫刻のような筋肉質の英雄を想像させる・・・。
終楽章も同様に、若々しく立派。大いなる盛り上がりもあって、満足。
1番のメヌエット・2番のスケルツォ楽章は、よく分かりません。こんなもんかいな・・というのが実感。
録音は、ステージを彷彿とさせる見事なものだが、惜しむらくは低音がかぶり気味。ティンパニはもっと爽やかな響きで聴きたかった。若干籠もるなぁ・・・。惜しい。
若い頃のムーティ、大変なハンサム指揮者。
実演を観たことないんだが、カッコ良かっただろうなぁ・・・と想像しながら聴いてました。
このベートーヴェンは、よく歌い、かつハンサムなベートーヴェンであります。
他の指揮者、例えばトスカニーニの演奏も、もちろん素晴らしい。