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クラシック音楽のひとりごと
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2005/07/02のBlog
[ 04:01 ] [ 声楽曲・オペラ ]
夕方からの雨。
強い風をともなって激しく降りました。
「恵みの雨」なんでしょうが、ちと強すぎるかな。
真夜中には雷雨。この雷鳴の激しさで、飛び起きました(^^ゞ。
だんだん遠くなってゆく雷鳴・・・・
久しぶりに遠雷を聴きました。
雷とともに一時的に激しい雨。

さあ、この雨で水不足が解消されて欲しいもの。
もう少し降ってくれると助かるんですが・・・・・・、

さて、週末。
今日取り出したのは、モーツァルトの歌劇、「フィガロの結婚」。

「フィガロの結婚」を初めてレコードで購入したのは、カラヤン/ウィーン・フィルのDECCA盤だった。
今でも、最も愛着があるのは、このカラヤン盤だ。

配役はカラヤン好みなのだろう、比較的「綺麗で軽めの声」を出す歌手が多いように思う。

ホセ・ファン・ダムのタイトルロールなどその最たるもので、実によく透るが、しかし重厚な声ではない。若々しくカッコいいフィガロだ。溌剌とした姿が見えてくるが、もう少し「強気」なところがあってもいいな。
伯爵夫人はアンナ・トモワ=シントウ。これも綺麗な透明感のあるソプラノ。さすがロジーナを歌うだけあって、貫禄十分。声に気品があって玲瓏、全く上手い。ヴィヴラートをつけすぎているのが少し気になるけれど。

素晴らしいのは2人の女声。スザンナを歌うイレアナ・コトルバスと、ケルビーノのフレデリカ・フォン・シュターデ。
コトルバスは、今まで聴いた「フィガロ」の中で最も気に入っているスザンナ。可愛らしくチャーミング。金属的なところが全くないのもイイ。スザンナが活躍する場面が多いのだが、でもスザンナが前面に出すぎるとこのオペラは失敗してしまうと思う。そのあたりをコトルバスは心得ていて、バリバリ歌わないのがイイ。冒頭の、部屋の寸法を測る場面や「手紙の二重唱」の場面など最高だと思う。
シュターデは凛とした歌唱を聴かせてくれる。ケルビーノは少年の声。少年の純真さ・危うさ・壊れやすさが、シュターデの声そのものから伝わってくる。あの有名な「恋とはどんなものかしら」、シュターデの歌唱は新鮮で爽快だ。
いずれにしても、この女声、ベストキャストだろうなぁ。

で、指揮のカラヤン。序曲はダイナミック・レンジが大きいので、序奏部をきちんと聴こうとアンプのボリュームを上げると、直ぐにやってくる管弦楽のフォルティシモで部屋が揺れてしまう(^^ゞ。
カラヤンのレガートはいつもながら綺麗だし、さすがウィーン・フィル、序曲のポルタメントの味わいは絶品。
そして、カラヤン指揮の管弦楽は、歌手にそっと寄り添って、芸の細かい演奏を展開する。これ、歌手たちは気持ち良く歌っているのだろうなぁ。
それとも、集められた「カラヤン好みの歌手たち」だから、そんなことも気にせず、楽に歌えるのかも・・・・。

1978年の録音。少し音が古びてきたようにも思うが、まだまだ聴けるLPであります。
2005/07/01のBlog
暑い。暑い。しかも南西の風が強い日が続いています。
雨は午後3時頃、一瞬降りました。
降りそうな空模様なのに、殆ど降りません。
心配であります。今週はもう降らないだろうとの予報・・・・。


さて、今日は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を。
演奏はアレクシス・ワイセンベルクのピアノ、伴奏はカラヤン指揮パリ管弦楽団。1970年の録音。

以前に、この組み合わせ(オケはBPO)のラフマニノフで書いたように、ここでもメインはカラヤン/パリ管。
ワイセンベルクが霞んでしまう、もの凄い管弦楽。
決して音が騒々しいとか、ピアノを置き去りにして管弦楽が前に出てくるというわけではないのだが、大変に伴奏が雄弁で面白い。
ピアノ序奏付きの交響組曲を聴いているみたい。

第1楽章から、もうカラヤン/パリ管の独壇場。
冒頭の雄大なホルン!
しかもゆったりと王者の行進を思わせるテンポ。
ワイセンベルクも管弦楽に合わせてバリバリ弾いて気持ち良い。そう、オケがピアノに合わせるのではなく、ピアノ・ソロが管弦楽に合わせているのだ。カラヤンが「オレがこんな風にオケを鳴らすから、しゃんと合わせぇよ」とでもワイセンベルクに言いつけているみたい。
しかし、いずれにせよ、冒頭のこのスカッとした爽快感は、他のレコード・CDでは味わえない。

主部に入ってからも、カラヤン/パリ管は絶好調。
どっしりしたテンポで、オーケストラを聴く醍醐味を味合わせてくれる。(繰り返しますが、ワイセンベルクもちゃんとピアノを弾いてます。決してサボっているわけではありません^^;)。
ピアノは硬質で透明感のある音色。タッチはデリケートで、ダイナミクスも広い。速いところや強奏部でも崩れないのは、さすがにワイセンベルクのテクニックだろう。

第2楽章は、この演奏の白眉。なんと8分45秒もかけてゆく。
遅い。遅すぎる・・・・。
伴奏がゆっくりと情緒纏綿と歌い上げてゆく。ムード音楽もかくやと思わせるほど、情感たっぷり。メロドラマか?・・・。
聴き手に泣けとばかりに、木管がむせび、低弦がうねる。
その上にクリスタルな輝きでピアノが滑ってゆく。
いやはや、もの凄い伴奏。媚薬のような演奏。だんだん感覚が麻痺してくる・・・。
アルゲリッチ/コンドラシン盤が6分20秒で駆け抜け、リヒテル/カラヤン盤が6分55秒で終わるこの第2楽章を、9分近くかけるとは!

終楽章も雄大なスケールは変わらない。テンポも堂々と、急くようなことはない。
第2楽章があまりにも遅いので、走り抜けるような錯覚に陥るが、なんの、テンポはゆったりなのだ。
ワイセンベルクのピアノは切れ味鋭く、ここでもダイナミクスは広い。
でも、それもカラヤンの指示のような気がしてならない・・・・・(^^ゞ。

というわけで、異形の演奏。異様な伴奏。
でも、媚薬のような魅力に富んだ演奏。

なお、このLPは、カップリングがラフマニノフのピアノ協奏曲。
長時間録音盤で、音はパッとませんな。
CDなら、もっと良い音がするんでしょうが、なにせEMI・・・。
先日1300円盤で見つけたので買い直そうとは思いましたが・・・レコードでもいいかな(^^ゞ。

「3枚買ってくれたら1枚やるぞ」というキャンペーンに釣られそうにはなっているんですが・・・このテのサービスに子供の頃から弱くて・・・・・・・(^^ゞ。
2005/06/30のBlog
暑い日が続きます。
梅雨前線が北上してしまい、北陸・東北地方で大雨が降っているのに、我が四国は完全にカラ梅雨です。
ダムの取水制限、夜間断水が始まりつつあります。地域によっては大変です。
雨よ降れ。
農家では夜も水やりで寝る間もないそうです。
このまま降らねば、睡眠不足で倒れそうだ言っています。
いったいこの夏はどうなるんでしょうか・・・・・・・。


さてさて、今日は、懐かしいLPを取り出した。
ロストロポーヴィチが指揮する悲愴・シェエラザードの2枚組。
東芝EMIがボーナス・シーズンにしばしば発売していた、スペシャル廉価盤で3000円だった。(1枚1500円が当時の廉価盤の標準価格だった)。

ロストロポーヴィチが指揮者になって間もない頃の録音だったと思う。
ロンドン・フィルと完成させたチャイコフスキー全集の1枚。
この悲愴は1976年10月、今はなきキングズウェイ・ホールでのもの。
ホールが良いのか、EMIにしては良い音してますな。

第1楽章、序奏部からロストロポーヴィチは思い入れたっぷりに始める。
ヴァイオリンなどの弦楽の音色は暗め。LPのせいか、音は柔らかいし暖かみもあるのだが、音色は決して明るくない。艶やかでははない。
「悲愴」を意識してか暗い。チェロなど、真っ暗^^;。
CDでは聴いたことがないので、さて、LP独特の音かなとも思ったが、カップリングのパリ管とのシェエラザード、このヴァイオリン群の音色がやけに明るい。
だから、ロストロがロンドン・フィルに、暗めの音色を要求しているのではないかと思う。
反面、金管が明るい。大変艶やかに、しかも朗々と鳴り渡る。木管は若干暗め。この音色の対比は聴いていて非常に面白い。
テンポはかなり揺れるし、ヴァイオリンのポルタメントは情感たっぷり。
オケが、ロストロの棒に必死でくらいついている様子が見えてくる。

第2楽章。テンポはやや遅め。じっくりと歌い上げるのがロストロ流。
弦楽の音色の暗さは変わらないが、歌がある分だけ、第1楽章より明るめという感じ。

第3楽章は、朗々とした金管群が大活躍。グイグイと迫力ある演奏。
結部での迫力は圧倒的。
これだけガンガン鳴らす第3楽章、爽快だな。

第4楽章はまた一転して悲愴感漂うもの。標題通り、弦楽がすすり泣く。
大げさに泣くのがロストロ流。
情感ドロドロというものではないのだが、哀しみ・涙を隠そうとしない演奏。
最近、アバドやハイティンク・カラヤンの新盤など、サラサラした終楽章を聴き慣れていたので、久しぶりにロストロ節に酔えた。
やっぱり、この辺は、故国を捨てたロストロポーヴィチの想いが出ているのか。

LPの音、とても柔らかく十分に現役で通用します。
EMIの録音、我が家では相性が悪いのですが、それはCDの話。
アナログ・ディスクは結構イケます。
2005/06/29のBlog
暑い暑い。四国伊予路はフェーン現象で、午前中から35度を記録。
大変な暑さで、気分が悪くなります。

夕方、外回りのついでに馴染みのレコード屋を覗くと、スウィトナーのベートーヴェン全集が入荷していたので早速購入。
序曲などもついて6枚組5040円。1枚当たり840円。
いやはや、DENONにしては激安の価格設定。初出当時は同じく6枚組で2万円近くしていた全集なのに・・・・・・。

録音は1980年から83年。1枚ずつ、発売されるたびにレコード誌で絶賛されていたのを思い出す。
当時学生で、クラシック音楽を聴き始めたボクは、『レコード芸術』の愛読者だった。もう、隅から隅まで読んだ。隅まで読んでしまうと、翌月号の発売が待ち遠しかった。
学生だから暇はある(金は全くなかったが・・・・・・(^^ゞ・・・)。何回でも読み返すのだ、

その『レコ芸』でコロムビア(DENON)がバンバン広告を打つし、評論家は褒めまくるし・・・・いつしかスウィトナー/ベルリン・シュターツカペレのベートーヴェンは憧れのレコードになっていた。特に、ボクが好きだった大木正興が声を大にして賞賛していたのを覚えている。これぞ、正真正銘のベートーヴェンとばかりに持ち上げるるのだ。
「そんなにスゴイのか・・・」ボクは期待した。

やがて、田園、英雄、合唱(2番との2枚組)、運命、7番・・・中古盤などで徐々に集まっていった。
「スゴイ」とは思わなかったが、音場の広い、しかも各楽器が鮮明でオケ全体の溶け合いも見事な素晴らしい録音で、感動した。
演奏そのものは、いわば正統的、真摯にオケを鳴らして、見通しの良いもの。
妙な飾りだてをせず、作品そのものに語らせるような演奏。
安心して身を任せられるような演奏。
集まってきたレコードでボクはそんな印象をもったものだ。


さて、帰宅して早速1番と2番を聴いた。
スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレらしい音。DENONの音。
弦は爽やかで、木管もやや明るめに響く独特の音。
艶っぽくはないのだが、味わい深く、涼風を思わせる響き。
この響き、DENON録音の特徴かもしれない。

同じ組み合わせで、ドイツ・シャルプラッテン(徳間音工)録音のブラームスやドヴォルザークは低音が強く弦も渋くやや暗めの音色だった。
バレンボイム/ベルリン・シュターツカペレのベートーヴェンは、古色蒼然とでも云うべき渋さ、重厚さが特徴の録音だった。

同じオケでも指揮者やレーベルが違えば、随分音が変わるものだ・・・・。

演奏は、しかしホンマにエエです。
テンポも速すぎず遅すぎず、妙な装飾もなく。
しっかりと足を地につけて堂々と進んでゆく演奏。
「ベートーヴェンなんだから、楽譜をそのまま音にするだけで十分でしょ」とでも言っているかのよう。

1番と2番。今年になって沢山聴きましたが、このスウィトナーも大変素晴らしい録音。格調高い、正々堂々とした演奏。
「英雄」以後もじっくり聴いていきたいベートーヴェン全集です。

2005/06/28のBlog
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調。
この曲を初めて聴いたのは、中学校の音楽鑑賞の時間だった。
確か2年生の頃だったように思う。
冒頭の哀愁漂う旋律、もの悲しくも格調高い旋律は、口ずさめるほど親しみやすく、幼いボクの中に入ってきた。

桑畑と茶畑ぐらいしか見るべきものがない武蔵野の台地の、実に田舎だった地域に生まれた少年にとって、ついでに父親は三波春夫や三橋美智也、村田英雄を愛して村の素人演芸会に出るほどの人ではあったが、クラシック音楽には全く無縁の親であり(さらに母親は、いまだかつて人前で唄を唄ったことがない音痴であり)、そんな環境に育った少年にとって、このメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、「クラシック音楽って、何かすごいなぁ」といたく感動させるのに十分であったのだ。

音楽の先生は、第1楽章を2回繰り返して聴かせてくれた。
「いいなあ、イイ音楽だなあ」と脳裏に焼き付く、綺麗な旋律だった。

時は流れて・・・。
やがて大学に入ってクラシック音楽に開眼。いくつかのヴァイオリン協奏曲が手元に集まり始めた。
メンデルスゾーン、チャイコフスキー、ブラームス、ブルッフ、ベートーヴェン、バッハ・・・・ヴァイオリン協奏曲の美しさに聴き惚れた。
全部演奏はシェリング。当時、廉価盤や中古盤・輸入盤で手に入りやすかったのは、ヘンリク・シェリングだった。

ヴァイオリン協奏曲との出逢いを、シェリングで聴いたのは今思えば良かったと思う。「教科書的」というと、表現が悪いかもしれないが、シェリングのヴァイオリンは格調高く、気品に溢れている。誠実で、真摯。崩れるような弾き方はしないし、いつも、高いところを目指しているような、そんな風情の演奏。しかも、分かりやすい。そして、聴き終えたあとの満足感が大きい。「イイ音楽を聴けたなぁ」といつも思った。

このメンデルスゾーンの演奏は、1976年6月の録音。
バックはハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管。

第1楽章はゆっくりと始まる。落ち着いたテンポ。シェリングはじっくり噛みしめるように弾いてゆく。音は豊かであるのだが、透明感があってクールな響き。
突き刺すような鋭さではなく、冷たい水が流れてゆくような演奏(これを聴きながら、そうめん流しを想像したボクはアホウです。でも、そんな冷涼さがあります)。

第2楽章は、ヴァイオリンと管弦楽の対話が美しい。お互いがヒソヒソとおしゃべりしたり、うんうんと相づちを打ったり。ヴァイオリンの音色も、もう、ひたすらクールで美しい。細身でもなく太くもなく、ちょうど良いサイズのヴァイオリンの音。

終楽章でもシェリングは急がず一歩一歩。じっくりと旋律を歌い上げてゆく。もうこのテンポしかないという確信。妙にルバートをかけることもなく、誠実そのもの。ああ、やっぱりシェリングはイイなぁ。

この演奏の、もう一人の立役者。ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管。協奏曲の伴奏としては最高の演奏を聴かせる。スケール雄大、音も暖かく、木質の肌触り。シェリングの誠実さに、ハイティンクの真面目さがピッタリ。

レコードは秋葉原・石丸電気の輸入盤バーゲンで買ったもの。
今でも十分に現役で通用する素晴らしい録音。
オランダ盤。イイ音してます。

カップリングはもちろん、チャイコフスキー。
いわゆる「メンチャイ」であります。
チャイコフスキーの協奏曲も素晴らしいんですが、これはまたいずれ・・・・。
2005/06/27のBlog
今年の大河ドラマ「義経」、近年になく面白いです。
6月も末になるのに、ボクは見続けています。
例年、4月初めくらいには飽きてしまって見なくなるのに・・・・(^^ゞ。

脇役がスゴイ。平清盛・後白河法皇・武蔵坊弁慶・藤原秀衡・北条時政・・・皆、かつての大河ドラマで主役を演じた大物ばかり・・・。
女優が綺麗。平家の女人たちの衣装を見ているだけでも美しい。
女優が可愛い。若く可愛らしい女優さんを眺めるのも悪くない。
(巴御前、見直しましたな。演技も成長するもんですなぁ・・・)
物語もよく出来てます。毎回、見るべき物語があります。

このまま、オヤジらしく、大河ドラマを見続けてやろうかと思います。

さて、今日は、間奏曲です。

<新日本紀行「冨田勲の音楽」>。
冨田がNHKを中心としたテレビ番組に提供した作品を集めたCD。
演奏は、大友直人が指揮する東京交響楽団で、1994年録音。

テレビ好きな父親の影響で、子供の頃から、NHKの大河ドラマが大好きで、欠かさず観ておりました。そのテーマ音楽を最も手がけているのが冨田勲であります。
花の生涯、天と地と、新平家物語、勝海舟、徳川家康などが冨田作品。

これに、新日本紀行や文吾捕物絵図(若き杉良太郎がカッコよかった!)、ジャングル大帝などのTV番組主題曲等を加えて全16曲。

1曲目の「新日本紀行」からして、懐かしさでいっぱいになる。94年録音なので、音質も素晴らしい。演奏も、当時のまま再現してくれる。

「勝海舟」の主題曲は、歴代の大河ドラマの中で屈指の出来だと思う。何度聴いても飽きない。
リズムが弾んで盛り上がるし、音楽はどんどん高揚してゆく。聴くたびに勇気が湧いてくる。幕末の動乱と、太平洋を渡る咸臨丸の勇姿。

「天と地と」の琵琶、「新平家物語」の箏、「徳川家康」の男声合唱、どれをとっても、これしかないと思われる楽器(声)の使用。そして、壮大に盛り上がる終結。

大友直人/東京交響楽団も素晴らしい出来。
当時のTVサントラが、優秀なオーケストラ演奏で、しかも最新の録音で甦った。
発売後10年、今聴いても録音が良く、永く愛聴できそうなCDであります。

大河ドラマも多くの作品が生まれてますが、それだけ主題曲もあります。
作曲家もスゴイ。
「NHK大河ドラマ主題曲集」というCDも出てますが、当時の音そのままの貧しい録音であります。
最新の録音で、N響あたりで録音し直しませんかね?NHKさん。
正直者がバカをみると思いつつも受信料払ってますんで、ねぇ、再録音。
これ、そこそこ売れると思うんですがねぇ・・・・。
2005/06/26のBlog
「これが50年前の録音か!?」

「フィリップス・スーパーベスト100」シリーズが6月22日に発売された。
税込みで1000円は安い。
早速、マーキュリー原盤のアンタル・ドラティやポール・パレー指揮のCDを何点か購入した。

一聴した感想。
「これが50年前の録音なのか?ホンマかいな?」

凄まじいまでにリアルな録音。
確かにこれまでその話は聞いたことがあった。いろいろな本で読んだこともあった。
マーキュリーの録音はスゴイと。

しかし、これほどまでとは思わなかった。
なんと、現在の最新録音と比べても遜色ないリアルさ。
LP時代には、フィリップスのグロリア・シリーズで1300円盤として発売されていたので、知ってはいたのに・・・・・なんという不明、愚かさ。
早く買って聴いときゃよかった・・・・残念。
録音が1950年代なので、こりゃ古いわいと敬遠していたのだ。ボクはアホウです。


これ、以前に出た<マーキュリー・リヴィング・プレゼンス>の中のもの。
このシリーズは「リヴィング・プレゼンス」と名づけた独自の方法で録音されており、「ワンポイント録音」を基本として(マイクはステレオでは3本)、ステレオの数点では「35mmマグネティック・フィルム」を使用しているとのこと。
全く、コンサートホールで聴いているような臨場感。
名エンジニアだった女性で、マーキュリー元副社長のウィルマー・コザートが自ら編集、リマスタリングを行ったという。

ドラティの指揮が素晴らしい。
大序曲「1812年」は、大砲と鐘の実音入り。ぶっ飛ぶほど鮮烈。
スラヴ行進曲とともに、ミネアポリス響の逞しい演奏が聴ける。

イタリア奇想曲と「ロメオとジュリエット」はロンドン響の演奏。
この2曲はスケール感豊かで、柔らかさも十分。ヒスノイズも少ない。
何より、音が左右のスピーカーの外にまで広がる雄大さ。
壮大な音場。深々として気持ち良い。

これで1000円。なんというこっちゃ。
マーキュリー、恐るべし。

※ベートーヴェンの「ウェリントンの勝利」と組み合わせたCDもあったようです。
この録音のもの凄さ、林侘助。さんのHP【♪ KechiKechi Classics ♪】で詳しく語られております。
2005/06/25のBlog
[ 21:40 ] [ 近況など ]
Maestro! の stonezさんから「Musical Baton」なるものを頂戴しました。
ブログの世界では流行しているようです。

では、休日の座興にでも(^-^)。

Q1.コンピューターに入っている音楽ファイルの容量は?
ゼロです。コンピューターで音楽を聴く習慣がありません。オヤジですなぁ(^^ゞ。
音楽は自宅のステレオか車の中で聴きますので。

Q2. 今、聞いている曲は?
モーツァルト作曲のソプラノのコンサートアリア集。LP5枚組のDECCA盤。その中のグルベローヴァの1枚を聴いています。ああ、この声、エエなぁ。

Q3. 一番最近買ったCDは?
昨日買ってきたフィリップスのスーパーベスト100シリーズで、ポール・パレーのラヴェル集とか、ドラティのチャイコフスキー管弦楽曲集、バルトークのオケ・コン。税込み1000円ですよ。何という幸福な時代にボクは生きているんでしょう・・・。

Q4. よく聞く、または特別思い入れのある5曲は

♪長谷川きよし/「バイレロ」
長谷川きよし作曲の曲です。オーヴェルニュの歌じゃありません。ギターの巧さ、ヴォーカルの伸び、文句なく最高の1曲。

♪三波春夫/「俵星玄蕃」
名曲の名演。カラオケにも入るようになりました。素晴らしい。8分強かかりますが、盛り上がってイイですな。「薫る誉れの元禄桜」であります。

♪Off Course/「愛を止めないで」
小田と鈴木、2人だけの時代の方が好きだったんですがね。中野サンプラザの「小さな部屋」シリーズにはよく通いました。「愛を止めないで」は5人になってからの曲で、少々騒々しいですが、青春の記念譜と云うことで。

♪風/「あの唄はもう唄わないのですか」
このころの伊勢正三は良かった。決して上手くないが繊細なヴォーカル、物語が伝わってくる歌詞。1970年代は、遠い昔になりました。

♪平浩二/「バス・ストップ」
何か1曲と請われたら、取りあえず名刺代わりになるような曲ですな。しかも短いので、挨拶代わりにちょうど良いんです。別に、布施明でも、松山千春でも、東京ロマンチカでも何でも良いんですがね。

Q5. BATONを渡す5人
知り合いは多くありません。それに、ネットの世界のことでして、性格・考え方を当方が理解していない方ばかりです。これは止めておきますね。


伊予路に雨は降りません。ダムの取水制限が本格化しそうです。
渇水の危機です。
気温は上昇しています。蒸し暑さで不快指数も高いです。
いやはや・・・・・・・。


ああ、爽やかな空気をクラシック音楽で味わいたい。
綺麗な音を聴きたい。

そんな時に取り出すレコード。
キリ・テ・カナワのカントルーブ「オーヴェルニュの歌」。
これは、お恥ずかしい^^;・・・ジャケット買いの1枚。
キリ・テ・カナワがとても綺麗で、ついつい買ってしまったもの。
発売当時(1984年だったか)非常に話題になった(彼女が綺麗だからではなくて・・・^^;、演奏が素晴らしいので)1枚。

キリ・テ・カナワの声は、当時のコピーによれば「クリーミー・ヴォイス」。ホンマに甘くフワッとした声。
豊かでゴージャスな、贅沢な声。
ボクには、生クリームというより、アイスクリーム、ソフトクリームの舌触りだったが。
とにかく、その声にまず酔ってしまう。(ジャケットを眺めながら酔うのもまた良いもので・・・・^^;)

フランスの高原・山間部の民謡(編曲はしてあるが・・・)なので、どれも素朴な味わいを持つ曲だが、キリ・テ・カナワが歌うと、スケールが大きく、グローバルなものになる。
ひなびた味わいには欠けるかも知れないが、豊かで甘い声に部屋が満たされるのは、大変気分がよい。

よく聴くのは、「バイレロ」。
これはホンマに名曲やなぁと思う。

羊飼いと羊飼いの乙女が、川をはさんで応答する問答歌。
高原に渡る風のような、川面を走る涼風のような曲。
窓を開けて聴いていると、すうっと部屋の中に風が入り込んで来るような、爽快さ、
ピアノの繊細な序奏、木管の爽やかな響き、その上にキリ・テ・カナワの、高貴な声が立ちのぼるように響いてくる。

伴奏の管弦楽も素晴らしい。デリケートで色彩的で、カナワの声にそっと寄り添うような、見事なバランスでオケが鳴っている。

ジェフリー・テイト指揮のイギリス室内管。
テイトはこのレコードで初めて知った指揮者だった。のちに、EMIでモーツァルトの交響曲をどんどん録音し、フィリップスでは内田光子とピアノ協奏曲を、と一躍日本でも有名になった。


「オーヴェルニュの歌」にはヴァンガード原盤のダヴラツ盤や、SONYのシュターデ盤があり、それぞれ持ち味出してます。シュターデ盤は、新譜の時は、発売がキリ・テ・カナワ盤と競合したはずであります。

ボクは、カナワ盤が好きです(ジャケットの理由だけではないです^^;)。
この「バイレロ」1曲でも、このレコードの価値はボクにとって不滅であります。
2005/06/24のBlog
不快指数高い。蒸し暑い。
仕事はいつもながら忙しい。休みが欲しい。
愚痴は沢山書けそうですが、まあ、このくらいにして・・・・・(^^ゞ

今日は、懐かしいLPを取り出しました。

ホルスト・シュタイン・・・・・。
この名前を初めて知ったのは、グルダの弾くベートーヴェンの「皇帝」を買ったときだった。伴奏がグルダ/VPOだったのだ。
もちろん、お目当てはグルダのピアノであって、素晴らしい「皇帝」だった。今でも、「皇帝」のマイ・ベストワンはグルダの演奏であります。

この「皇帝」のレコード、何度も聴いているうちに、オーケストラが何とも言えない良い音でグルダにつけていることが分かってきた。

「これは、ひょっとしてスゴイ指揮者なのではないか?」と思っていると、キングから発売の廉価盤のシリーズで「シュタイン/ワーグナー名演集」が出た。
早速、大学の生協に走り、1500円を生協価格の1200円で購入したものだ(当時、大学の生協はレコードが2割引、書籍が1割引で買えた。新譜購入の時には本当に助かった^^)。

曲目は全部で5曲。
1 さまよえるオランダ人序曲
2 ローエングリン第1幕への前奏曲
3 ローエングリン第3幕への前奏曲
4 ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲
5 トリスタンとイゾルデ 前奏曲と愛の死

ワクワクして針を落とすと・・・・・・「ありゃ??」。
渋い。演奏がもの凄く(という言い方は変なのだが)渋い。地味。

それまで、カラヤンやクレンペラーのワーグナーを聴いていたので、シュタインのこの演奏、地味というか目立たないというか、いやはや。

LPのライナーノートは宇野功芳。「シュタインは職人指揮者だ」と書いていた。
なるほどそうか、とひとりごちして、何回かも聴き返すうちに、だんだんこの演奏の味わいが理解できるようになってきた。

よく聴いてみると、ウィンナホルンの咆吼は鮮やかだし、オーボエのもの悲しくしみじみとした響きも良い。ローエングリンの2曲など、素晴らしい弦楽を聞かせてくれる。艶やかで厚みがあって、しかも金管はステージ奥できちんと吼えているではないか。

シュタインの指揮がまた呼吸が深く、オケ全体が伸びやかに、そして重厚に演奏している。

マイスタージンガーの堂々とした歩み、トリスタンとイゾルデのいつ終わるとも知れない愛の営み。シュタインは妙な演出を加えることなく、徹底的にウィーン・フィルの美質を引き出して、聴き手にワーグナーの醍醐味を教えてくれる。

1973年6月、この頃DECCAの本拠であったソフィエンザールでの録音。決して派手ではなく、ワーグナーの深々とした管弦楽を見事に捉えた素晴らしい録音。CDでも出ているはずだが、LPで十分満足できる。

やがて、シュタインがNHK交響楽団の指揮者もしていることが分かり、実演やFM放送で楽しませてもらった。

録音は今でも少ないし(ブラームスの交響曲全集は良かったし、ベートーヴェンの「英雄」も素晴らしかったが)、もうかなりの高齢になっていると思うが、今でもワーグナーはこのLPを取り出すことが多い。
2005/06/23のBlog
相変わらず雨は降らず、蒸し暑く、しかも仕事は忙しく、不快指数が上昇しております。

この頃夜中に目が覚めて困ることが増えました。トシですなぁ(^^ゞ。
こんな時間帯に、ブログの更新をしているようでは・・・・やれやれ。

さて、好きな音楽三昧の日々。今夜もシューベルトの「グレート」であります。

今日はコリン・デイヴィス指揮のボストン響の演奏。
デイヴィスには後にドレスデン・シュターツカペレで再録音しており(しかも全集、これは素晴らしい全集盤!!)、ボストン響とのこのCDは旧録音になってしまった。

1980年3月、ボストン、シンフォニー・ホールでの録音。
日本発売は1981年5月だった。

学生だった頃、高田馬場のBIG-BOX内にビクターの音楽プラザがあって、ビクターの高級オーディオ装置を使ってのレコードコンサートが、月に1回くらい行われていた。
ビクターなのになぜか音源はフィリップスのレコードが殆どで、この「グレート」も、そのコンサートで聴いたものだった。
たぶん、フィリップスのキャンペーンも兼ねていたのだろうと思う。

とにかく長かった。
あとで調べてみると、第2楽章以外はすべて反復を行っているためにトータル61分!
シューマンがこの曲を「終わることを知らない神々しい長さ」と言ったのは有名な話だが、それにしても長い!

ただ、ビクターの装置が良かったのだろう、音は素晴らしかった。アナログ最末期のボストンでのフィリップス録音。弦も管も、最高の音で(というより、これぞボストンとも言うべき渋く底光りのする音で)鳴っていた。ただ、当時、新譜LP2700円は、学生のボクには手が出なかった。

昨年、廉価盤で発売されたのをきっかけに、CDを購入。1200円(この6月に発売されるフィリップスのスーパー100シリーズでは1000円になっている)。

第1楽章の序奏部は、この曲最長の出だしらしく、大変ゆっくりと始まる。スケールも雄大。聴きどころのホルンの音色も、渋く穏やかだ。主部に入ると、デイヴィスらしく構成をくっきり浮き立たせるような演奏だ。よく歌っているが、歌謡性やロマン性よりも古典としての造形をしっかり描こうとしている感じ。

第2楽章からフィナーレにかけては、ヴァイオリンを初めとしたボストンの「弦」の美しさを堪能できる。底光りのする美しさ。黄金の輝きではなく、銀色の抑制の利いた輝きだ。こういうのを「渋い」というのだろう。突き抜ける高音というより、豊かに広がってゆく高音。

終楽章は金管も木管も素晴らしい響きを聴かせながら、終結に向かって爽やかに駆け抜けてゆく。シューベルトは「歌」の人だと思うのだが、デイヴィスは、決して歌だけの作曲家ではない、堂々とした真の交響曲作家なのだとでも言おうとしているかのように、4楽章の構成を意識させる、決して歌に流されない見事な統率だと思う。

歌う「グレート」(例えば、ジュリーニ/シカゴSO盤のように)が好きなのだが、こんな正々堂々とした「グレート」も良い。

結局、何でも良いんだなぁと思いつつ、・・・・すきなんだから仕方ないか(^^ゞ。
蒸し暑さを吹っ飛ばす爽快感。やはりクラシック音楽はエエですなぁ。
2005/06/22のBlog
午後に少し雨がぱらついたものの、路面が濡れるほどでもなく、降水量ゼロに変わりないようです。
四国では各地のダムで取水制限が始まりました。
7月上旬には平年並みに降るだろうと気象台が予測していますが、さて、どうなることやら・・・。
非常に蒸し暑い日でありました。個人的には多忙な日でもありました。

で、何か爽やかな音楽を・・・・と探しつつ・・・・。

今日は、ブラームスのピアノ協奏曲第2番。
アシュケナージがハイティンク/ウィーン・フィルをバックに録音したCD。1982年の録音。

アシュケナージは、万能ピアニストだと思う。
何でも弾くし、どんな作品でもそつなく仕上げる。
音色は透明感があって全く綺麗だし、技巧的にはほぼ完璧。
しかも情感豊かで、ダイナミズムも十分。

ボクがクラシック音楽を聴き始めた頃には、中堅からヴェテランにさしかかった頃だったろうか。ロンドン・DECCAのピアニストのエースとして活躍していた。録音も好きだったはずだから、レコード会社には貴重な存在だっただろう。

第1楽章。冒頭のホルン。あまりにも素晴らしい冒頭なので、ここだけ聴くこともあるくらい。ブラームスってスゴイと思う。そして、このホルンの音色!まさにウィンナ・ホルン!ブルックナーの「ロマンティック」、シューベルトの「グレート」と並ぶ、ホルン開始の名曲。
ハイティンク/ウィーン・フィルの深々とした音色が素晴らしい。そのバックに乗って、アシュケナージのピアノが縦横無尽に駆けめぐる。ブラームスの2番協奏曲らしくバリバリと弾くところもあれば、繊細にフワッと羽毛で撫でるよう音色のところもある。アシュケナージの面目躍如と言ったところ。

第2楽章もオケの厚みは十分。アシュケナージは、ピアノを技巧を駆使してデリケートに仕上げる。音色はクリスタル・ガラスの輝き。キラキラと輝きながら、あるいはコロコロと転がるように弾む。ピアノの音色だけで酔いそう。
第3楽章の低弦や木管は朗々と歌い、アンサンブルも見事。これはハイティンクの職人芸かな。

終楽章のピアノはまさに万華鏡。「千変万化」という陳腐な言葉しか思いつかないが、アシュケナージの演奏は、瞬間瞬間に色彩を変えて、左右のスピーカーの間から部屋全体にに広がる。ハイティンクもその色彩感について行くのが必死だったのじゃないかな?よくつけているが、少し持て余し気味。アシュケナージの演奏、テンポは揺れないが色彩の変化がスゴイんだなぁ。

演奏時間、51分。聴き手を幸福にするピアニスト・アシュケナージ。
指揮ばかりしていないで、もっと協奏曲録音を・・・、特に再録音を聴いてみたい・・・というのが本音であります。