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2006/03/28のBlog
[ 04:27 ]
[ 管弦楽曲 ]
穏やかな早春の一日でした。
今治北高も、9点取られたら7点取ってひっくり返す壮絶な逆転勝ち。
見事なもんです。エースの不調をバックがよく盛り立ててました。
豪快な打撃でありました。
そこで、ボクも豪快な音楽を聴こうと・・・・・・。
取り出したのはワーグナーの管弦楽曲集。
ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響及びウィーン・フィルの演奏。
録音は1972年から1985年にかけてのもの。「ローエングリン」はデジタル録音とのこと。
有名な曲をほぼ1枚に収めているのが好都合。これでだいたい楽しめてしまう。
1 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
2 歌劇「タンホイザー」序曲
3 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲
4 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
5 楽劇「トリスタンとイゾルデ」~第1幕への前奏曲/愛の死
まずは「オランダ人」。
のっけからCSOの威力が全開。華麗なワーグナー・サウンドが炸裂する。テンポはショルティだけに速めは速めで進んでゆく。音楽のつくりは筋肉質のスポーツマン・タイプ。余計な脂肪や贅肉がなく、単刀直入に切れ込んでくる。サッパリとして気持ちいいくらい。
ゼンタのテーマを歌う木管群が素晴らしい。コーラングレが絶品の美しさ。フルートやオーボエも全く綺麗。もの悲しく、やがて浄化されてゆくような旋律が、実に美しく奏されて聴きどころとなっている。
続いて「タンホイザー」。
シカゴ響がスゴイ。これだけ巧いオーケストラだと、オーケストレーションの極致をいくワーグナーの魅力が全て引き出されて、その作曲法が見えてくるような感じさえする。アンサンブルがよく揃っているので、サウンドに透明感がある。本来は厚みのあるワーグナーの音楽が、こんなに見通しの良い音楽になるのが、ショルティ/シカゴの凄さだろう。
冒頭から勇壮な音楽が続くが、ショルティの演奏は誇大にならず、等身大のワーグナーが眼前に現れてくる。金管がバリバリ吹いてくれるのも嬉しい。
ワーグナーをこんなオケで聴けるのは全くの快感。贅沢な話だけれど、ワーグナーの管弦楽曲は、巧いオケで聴きたいものだと思う。
「マイスタージンガー」。
この前奏曲の特徴は、オケの音色がふっくらすること。そういう風に書かれているのだろう。シカゴ響も伸びやかに、かつ柔らかく演奏していて、この中世的楽劇のあたたかさ、人間的な温もりを表出している。
金管のパワーは圧倒的。曲の終盤では、ショルティはオケを豪放に鳴らして、爽快なエンディングを迎える。
ストレス解消には最高の曲であり、また演奏であると思うが、いかがなものか。
「ローエングリン」の静謐さはウィーン・フィルらしく、濡れたような弦が最高だし、「トリスタン」では、ひそひそ話のような官能性が、機能集団・シカゴ響から引き出されていて少しビックリ。さすがショルティ、巧いもんだなぁと思う。
単純にグイグイ演奏させているだけだと思ったが、そうでもないらしい・・・・。
録音年が幅広いが、全体的には統一感がある華やかなDECCAサウンド。
このくらいきらびやかで艶がある録音は、一種の快感であります。
演奏よりも音で酔ってしまいそう・・・・と云ったらイカンでしょうか(^^ゞ
今治北高も、9点取られたら7点取ってひっくり返す壮絶な逆転勝ち。
見事なもんです。エースの不調をバックがよく盛り立ててました。
豪快な打撃でありました。
そこで、ボクも豪快な音楽を聴こうと・・・・・・。
取り出したのはワーグナーの管弦楽曲集。
ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響及びウィーン・フィルの演奏。
録音は1972年から1985年にかけてのもの。「ローエングリン」はデジタル録音とのこと。
有名な曲をほぼ1枚に収めているのが好都合。これでだいたい楽しめてしまう。
1 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
2 歌劇「タンホイザー」序曲
3 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲
4 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
5 楽劇「トリスタンとイゾルデ」~第1幕への前奏曲/愛の死
まずは「オランダ人」。
のっけからCSOの威力が全開。華麗なワーグナー・サウンドが炸裂する。テンポはショルティだけに速めは速めで進んでゆく。音楽のつくりは筋肉質のスポーツマン・タイプ。余計な脂肪や贅肉がなく、単刀直入に切れ込んでくる。サッパリとして気持ちいいくらい。
ゼンタのテーマを歌う木管群が素晴らしい。コーラングレが絶品の美しさ。フルートやオーボエも全く綺麗。もの悲しく、やがて浄化されてゆくような旋律が、実に美しく奏されて聴きどころとなっている。
続いて「タンホイザー」。
シカゴ響がスゴイ。これだけ巧いオーケストラだと、オーケストレーションの極致をいくワーグナーの魅力が全て引き出されて、その作曲法が見えてくるような感じさえする。アンサンブルがよく揃っているので、サウンドに透明感がある。本来は厚みのあるワーグナーの音楽が、こんなに見通しの良い音楽になるのが、ショルティ/シカゴの凄さだろう。
冒頭から勇壮な音楽が続くが、ショルティの演奏は誇大にならず、等身大のワーグナーが眼前に現れてくる。金管がバリバリ吹いてくれるのも嬉しい。
ワーグナーをこんなオケで聴けるのは全くの快感。贅沢な話だけれど、ワーグナーの管弦楽曲は、巧いオケで聴きたいものだと思う。
「マイスタージンガー」。
この前奏曲の特徴は、オケの音色がふっくらすること。そういう風に書かれているのだろう。シカゴ響も伸びやかに、かつ柔らかく演奏していて、この中世的楽劇のあたたかさ、人間的な温もりを表出している。
金管のパワーは圧倒的。曲の終盤では、ショルティはオケを豪放に鳴らして、爽快なエンディングを迎える。
ストレス解消には最高の曲であり、また演奏であると思うが、いかがなものか。
「ローエングリン」の静謐さはウィーン・フィルらしく、濡れたような弦が最高だし、「トリスタン」では、ひそひそ話のような官能性が、機能集団・シカゴ響から引き出されていて少しビックリ。さすがショルティ、巧いもんだなぁと思う。
単純にグイグイ演奏させているだけだと思ったが、そうでもないらしい・・・・。
録音年が幅広いが、全体的には統一感がある華やかなDECCAサウンド。
このくらいきらびやかで艶がある録音は、一種の快感であります。
演奏よりも音で酔ってしまいそう・・・・と云ったらイカンでしょうか(^^ゞ
2006/03/27のBlog
[ 05:30 ]
[ 交響曲 ]
プロ野球、パ・リーグが開幕。選抜高校野球も進行中。
野球で春を感じます。
今日は地元の今治北高校が登場です。
春夏を通じて甲子園は初出場なので緊張するだろうなぁ・・・・・・守備は良いチームなので期待しております。
さて、今日はモーツァルトの交響曲第39番変ホ長調 K.543。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1975年12月、ベルリンのフィルハーモニーでの録音。
このCDは、「カラヤン 95th Anniversary」と称してユニヴァーサルが2枚組でいくつか発売した廉価盤。カップリングは40番・41番とK.334などの有名管弦楽曲集。
モーツァルトの39番はモーツァルトの「白鳥の歌」。
清楚で抜けるような白さを持った交響曲。長調の曲なのに、はかなく哀しい感じがする不思議な交響曲でもある。
第1楽章の序奏部、カラヤン/BPOの演奏は全く壮麗。ヴァイオリンの下降音階が何度も現れるのだが、その流れるような鮮やかさはまさにカラヤン。
オーケストラは厚みがあって、弦楽セクションは磨き上げられて輝くばかり。まばゆいほど美しい。
主部に入ると、テンポは快速で、推進力十分。カラヤンいつもの流線型のモーツァルト、軽やかに舞ってゆくような印象もある。
そして、快楽的な匂いが漂うレガート奏法。表面は滑らか、鏡面のようにツルツルに仕上げられたモーツァルト。
何とも艶やかで、ゴツゴツ、デコボコしたところが全くないのが、カラヤン流なんだろうなぁ。
第2楽章は、BPOの木管アンサンブルが聴きもの。この交響曲第39番はオーボエを用いないで、クラリネットが活躍する。その響きがイイ。
カラヤンはここでも表情づけが巧みで演出がうまい。一流の役者ぶり。
第3楽章のメヌエットはどっしりしたテンポ。やや重いかと思わせる。モーツァルトの書いた推進性よりも、聴き手にじっくり味合わせようとする配慮に重きを置いたか。低音を受け持つ楽器群が、少しかぶり気味なのが惜しい。ティンパニの重さ、ズシッと来る重さはなかなか良い。
中間部では、クラリネットの響きが素晴らしい。寂しく慎ましく、「白鳥の歌」になっている。木管のアンサンブルは緊密だが、厳しさよりも、フワッと浮くような軽さがアンサンブルの中から聞こえてくる。
終楽章は豪壮と云うべきかな。全ての楽器がよく鳴っている。しかも美しい音で鳴っている。美音家カラヤンの面目躍如といったところだろうか。
この楽章も、カラヤンが振ると、肩の力が抜けた流線型のモーツァルト。
鮮やかなシュプールを描いて滑降してゆくスキーヤーのような感じ、とでも云おうか。
流れに乗って俊敏に泳ぎ回る魚のような感じ、とでも云おうか・・・。
1975年、カラヤン/BPOのおそらく全盛時の録音。
各楽器をよく捉えたマルチ・モノだと思うが、綺麗なモーツァルトが聴ける好録音。少し低音がかぶってくるように聞こえるのが残念だが、カラヤンの演奏にはよくあることで。
野球で春を感じます。
今日は地元の今治北高校が登場です。
春夏を通じて甲子園は初出場なので緊張するだろうなぁ・・・・・・守備は良いチームなので期待しております。
さて、今日はモーツァルトの交響曲第39番変ホ長調 K.543。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1975年12月、ベルリンのフィルハーモニーでの録音。
このCDは、「カラヤン 95th Anniversary」と称してユニヴァーサルが2枚組でいくつか発売した廉価盤。カップリングは40番・41番とK.334などの有名管弦楽曲集。
モーツァルトの39番はモーツァルトの「白鳥の歌」。
清楚で抜けるような白さを持った交響曲。長調の曲なのに、はかなく哀しい感じがする不思議な交響曲でもある。
第1楽章の序奏部、カラヤン/BPOの演奏は全く壮麗。ヴァイオリンの下降音階が何度も現れるのだが、その流れるような鮮やかさはまさにカラヤン。
オーケストラは厚みがあって、弦楽セクションは磨き上げられて輝くばかり。まばゆいほど美しい。
主部に入ると、テンポは快速で、推進力十分。カラヤンいつもの流線型のモーツァルト、軽やかに舞ってゆくような印象もある。
そして、快楽的な匂いが漂うレガート奏法。表面は滑らか、鏡面のようにツルツルに仕上げられたモーツァルト。
何とも艶やかで、ゴツゴツ、デコボコしたところが全くないのが、カラヤン流なんだろうなぁ。
第2楽章は、BPOの木管アンサンブルが聴きもの。この交響曲第39番はオーボエを用いないで、クラリネットが活躍する。その響きがイイ。
カラヤンはここでも表情づけが巧みで演出がうまい。一流の役者ぶり。
第3楽章のメヌエットはどっしりしたテンポ。やや重いかと思わせる。モーツァルトの書いた推進性よりも、聴き手にじっくり味合わせようとする配慮に重きを置いたか。低音を受け持つ楽器群が、少しかぶり気味なのが惜しい。ティンパニの重さ、ズシッと来る重さはなかなか良い。
中間部では、クラリネットの響きが素晴らしい。寂しく慎ましく、「白鳥の歌」になっている。木管のアンサンブルは緊密だが、厳しさよりも、フワッと浮くような軽さがアンサンブルの中から聞こえてくる。
終楽章は豪壮と云うべきかな。全ての楽器がよく鳴っている。しかも美しい音で鳴っている。美音家カラヤンの面目躍如といったところだろうか。
この楽章も、カラヤンが振ると、肩の力が抜けた流線型のモーツァルト。
鮮やかなシュプールを描いて滑降してゆくスキーヤーのような感じ、とでも云おうか。
流れに乗って俊敏に泳ぎ回る魚のような感じ、とでも云おうか・・・。
1975年、カラヤン/BPOのおそらく全盛時の録音。
各楽器をよく捉えたマルチ・モノだと思うが、綺麗なモーツァルトが聴ける好録音。少し低音がかぶってくるように聞こえるのが残念だが、カラヤンの演奏にはよくあることで。
2006/03/26のBlog
[ 04:03 ]
[ 声楽曲・オペラ ]
すっかり春の陽気、春の天気。
霞がかった石鎚山、のったりした燧灘。瀬戸内に春が来ました。
ジョギングコースのひうち球場、桜の開花はまだですが、蕾はかなり大きくなってます。
4月1日・2日の土日が花見に良いかもしれません。
さて、今日は、モーツァルトのオペラ・アリア集。
ルチア・ポップのソプラノ、レナード・スラットキン指揮ミュンヘン放送管の伴奏。
1983年6月、ミュンヘンでの録音。EMI原盤。
ふだんはドイツEMIプレスのDMM輸入盤で聴いているが、20年以上経った今でも、音は非常によい。
EMIのCDはイマイチだが、レコードは結構聴けるものが多い。柔らかく高音もよく伸びた雰囲気豊かな録音で、とても聴きやすい。ポップのデリケートな歌声を味わうのには、LPの方が良いのかもしれないなと思いつつ、時々取り出すことになる。
しばらく廃盤だったようだが、最近再発されたCDは1300円になっている。
さてさて、ルチア・ポップが54歳の若さで亡くなったのは、返す返すも惜しいなと思う。(何度も書いてますが・・・・・(^^ゞ)
可愛らしい容姿、清冽で瑞々しく、クリスタルガラスのようなクールな透明な歌声、抒情が漂う真摯なステージ・マナー・・・どれをとっても超一級品のソプラノだったと思う。ボクは好きだなぁ・・・・。大好きだなぁ。
このオペラ・アリア集は、ポップが得意としたモーツァルトを堪能できる。
ポップは「フィガロの結婚」でデビューし、「魔笛」の夜の女王で絶賛を博して、一躍スターダムに登ったのだから・・・。
SIDE:A
1「羊飼いの王様」から、アミンタのアリア「彼女を愛そう,生涯変わらずに」
2「フィガロの結婚」から「恋とはどんなものかしら」
3「フィガロの結婚」から「とうとう嬉しい時が来た」
4「フィガロの結婚」から「愛の神よ,照覧あれ」
5「後宮よりの逃走」から「深い悲しみに」
SIDE:B
1「イドメネオ」から「そよ吹く風」
2「ドン・ジョヴァンニ」から「何というふしだらな~あの恩知らずは約束を破って」
3「ドン・ジョヴァンニ」から「いいえ違います~わたしはあなたのもの」
4「コジ・ファン・トゥッテ」から「岩のように動かずに」
5「皇帝ティトゥスの慈悲」から「もはや花も」
もう、ふるいつきたくなるようなポップの魅力満載のアリア集。
これで再発CD1300円は安い。お買い得です(^-^)。
LPのA面、2曲目のケルビーノのカンツォーナは、雰囲気豊かな歌唱。貫禄さえ漂う。
4曲目の伯爵夫人のカヴァティーナは、マリナーの全曲盤でも聴かせてくれた若々しく高貴な歌唱。若い美貌のロジーナ、しかし徐々に年老いてゆく・・・・そんな時の移ろいを儚んで、見事な歌唱になっている。特に高音が透きとおるように伸びてゆく、その声色がたまらなく美しい。余韻、余情も素晴らしい。
B面では、「ドン・ジョヴァンニ」からのアリアがイイ。表情豊かで、ニュアンスに富んでいるし、声質も時々変えて、感情を十分に表出している。
ああ、それにしてもエエ声!
ジャケットを眺めながら、ため息をついております。
霞がかった石鎚山、のったりした燧灘。瀬戸内に春が来ました。
ジョギングコースのひうち球場、桜の開花はまだですが、蕾はかなり大きくなってます。
4月1日・2日の土日が花見に良いかもしれません。
さて、今日は、モーツァルトのオペラ・アリア集。
ルチア・ポップのソプラノ、レナード・スラットキン指揮ミュンヘン放送管の伴奏。
1983年6月、ミュンヘンでの録音。EMI原盤。
ふだんはドイツEMIプレスのDMM輸入盤で聴いているが、20年以上経った今でも、音は非常によい。
EMIのCDはイマイチだが、レコードは結構聴けるものが多い。柔らかく高音もよく伸びた雰囲気豊かな録音で、とても聴きやすい。ポップのデリケートな歌声を味わうのには、LPの方が良いのかもしれないなと思いつつ、時々取り出すことになる。
しばらく廃盤だったようだが、最近再発されたCDは1300円になっている。
さてさて、ルチア・ポップが54歳の若さで亡くなったのは、返す返すも惜しいなと思う。(何度も書いてますが・・・・・(^^ゞ)
可愛らしい容姿、清冽で瑞々しく、クリスタルガラスのようなクールな透明な歌声、抒情が漂う真摯なステージ・マナー・・・どれをとっても超一級品のソプラノだったと思う。ボクは好きだなぁ・・・・。大好きだなぁ。
このオペラ・アリア集は、ポップが得意としたモーツァルトを堪能できる。
ポップは「フィガロの結婚」でデビューし、「魔笛」の夜の女王で絶賛を博して、一躍スターダムに登ったのだから・・・。
SIDE:A
1「羊飼いの王様」から、アミンタのアリア「彼女を愛そう,生涯変わらずに」
2「フィガロの結婚」から「恋とはどんなものかしら」
3「フィガロの結婚」から「とうとう嬉しい時が来た」
4「フィガロの結婚」から「愛の神よ,照覧あれ」
5「後宮よりの逃走」から「深い悲しみに」
SIDE:B
1「イドメネオ」から「そよ吹く風」
2「ドン・ジョヴァンニ」から「何というふしだらな~あの恩知らずは約束を破って」
3「ドン・ジョヴァンニ」から「いいえ違います~わたしはあなたのもの」
4「コジ・ファン・トゥッテ」から「岩のように動かずに」
5「皇帝ティトゥスの慈悲」から「もはや花も」
もう、ふるいつきたくなるようなポップの魅力満載のアリア集。
これで再発CD1300円は安い。お買い得です(^-^)。
LPのA面、2曲目のケルビーノのカンツォーナは、雰囲気豊かな歌唱。貫禄さえ漂う。
4曲目の伯爵夫人のカヴァティーナは、マリナーの全曲盤でも聴かせてくれた若々しく高貴な歌唱。若い美貌のロジーナ、しかし徐々に年老いてゆく・・・・そんな時の移ろいを儚んで、見事な歌唱になっている。特に高音が透きとおるように伸びてゆく、その声色がたまらなく美しい。余韻、余情も素晴らしい。
B面では、「ドン・ジョヴァンニ」からのアリアがイイ。表情豊かで、ニュアンスに富んでいるし、声質も時々変えて、感情を十分に表出している。
ああ、それにしてもエエ声!
ジャケットを眺めながら、ため息をついております。
2006/03/25のBlog
[ 02:53 ]
[ 交響曲 ]
ヴォルフガング・サヴァリッシュが引退するという。
しばしば来日して素晴らしい演奏を聴かせてくれた名指揮者だった(過去形にしなくちゃイケナイか?)。
NHK交響楽団の名誉指揮者にして親日家、外見は若い頃から大学教授のような感じで、その学究的な風貌・雰囲気は指揮する演奏にも漂うほど。クラシック音楽を指揮する芸術家を外見で判断するのは、全くおかしな話なのだが、この人は外見と演奏が一致してしまう希有の芸術家だった・・・・。
ということで、今日はサヴァリッシュのCDを聴こうと棚卸しをして・・・・(^^ゞ
見つけたのは、ドヴォルザークの8番・9番のCD。
そういえば、最近ドヴォ8を聴いていないなと思い、早速取り出したのであります。
で、ドヴォルザークの交響曲第8番ト長調作品88。
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1989年4月の録音。EMIの廉価盤、RED LINEシリーズの1枚で1200円盤だったか。
タイトルには最近には珍しく「イギリス」の愛称付き。そういえば、このごろは、ドヴォ8を「イギリス」とは云わなくなったなぁ。
第1楽章はアレグロ・コン・ブリオ。序奏部冒頭のフルートが上品で鮮烈。巧い、全く巧い。管弦楽は出だしから熱気が漂う。サヴァリッシュにしては珍しく、煽る感じ。そのせいか、少しアンサンブルがアレレ?と思われるところがある。ストリングスのシルク・タッチはいつものフィラデルフィア管だが、フォルティシモでは、軋むほどの迫力。
木管の巧さが際だつ。フルートだけでなく、ファゴットもクラリネットもイイ音を出しているし、フレージングも自然で心地よい。ティンパニの強打もスゴイ。素晴らしいオーケストラ音楽だなぁ、さすがサヴァリッシュだなぁと感心して聴き入ってしまった。
第2楽章アダージョは、木管と弦楽セクションとの会話がデリケートで美しい。テンポは中庸で、演奏は正統的で格調高い(・・・これぞ学究肌サヴァリッシュの、風貌そのままの演奏と云えそう・・・)。
ホルンの響きはふっくらとして倍音が美しいし、他の金管も余裕たっぷり。音色はキラキラ・ギンギンという感じではなく、したがってオーマンディ時代の華麗で豪華な音ではなく、どちらかというと、ヨーロッパ的な音、もっと云えばドイツ的な音。低音がよく出ていて、中音がしっかりしている音。高音の鮮烈さよりも、中低音の渋さが前に出てくる感じ・・・。
これムーティ時代のフィラデルフィア管とも違う音色で、聴いていると、やはり指揮者で違うものだわいと感心。
第3楽章アレグロ・グラツィオーソはサラッとした演奏。民謡風の旋律の歌い廻しが特にイイ。爽やかで清潔感があって実に美しい。
第4楽章はアレグロ・マ・ノン・トロッポ。トランペットのファンファーレがよく伸びて気持ちよい。この終楽章はフィラデルフィア管の金管・木管の名人芸が十分に楽しめる。全体的にすがすがしい曲の運びで、各変奏を鮮やかに描き分けてゆくテクニックは、さすがサヴァリッシュと云うべきか。ベテランの芸だわいなぁ。
録音は最近のものにしてはやや平面的。奥行きに乏しくペタッとした感じ。
個々の楽器はまずまずよく捉えられていると思います。
フィラデルフィア管のサウンドは、かつての肉厚で脂のよくのったゴージャスな音のイメージではなく、どちらかというと、沢の湧き水のような清冽な味わいが印象的。
ベテラン指揮者サヴァリッシュの好みの音なのかもしれません。
久しぶりにドヴォ8のエエ演奏を楽しめました。
しばしば来日して素晴らしい演奏を聴かせてくれた名指揮者だった(過去形にしなくちゃイケナイか?)。
NHK交響楽団の名誉指揮者にして親日家、外見は若い頃から大学教授のような感じで、その学究的な風貌・雰囲気は指揮する演奏にも漂うほど。クラシック音楽を指揮する芸術家を外見で判断するのは、全くおかしな話なのだが、この人は外見と演奏が一致してしまう希有の芸術家だった・・・・。
ということで、今日はサヴァリッシュのCDを聴こうと棚卸しをして・・・・(^^ゞ
見つけたのは、ドヴォルザークの8番・9番のCD。
そういえば、最近ドヴォ8を聴いていないなと思い、早速取り出したのであります。
で、ドヴォルザークの交響曲第8番ト長調作品88。
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1989年4月の録音。EMIの廉価盤、RED LINEシリーズの1枚で1200円盤だったか。
タイトルには最近には珍しく「イギリス」の愛称付き。そういえば、このごろは、ドヴォ8を「イギリス」とは云わなくなったなぁ。
第1楽章はアレグロ・コン・ブリオ。序奏部冒頭のフルートが上品で鮮烈。巧い、全く巧い。管弦楽は出だしから熱気が漂う。サヴァリッシュにしては珍しく、煽る感じ。そのせいか、少しアンサンブルがアレレ?と思われるところがある。ストリングスのシルク・タッチはいつものフィラデルフィア管だが、フォルティシモでは、軋むほどの迫力。
木管の巧さが際だつ。フルートだけでなく、ファゴットもクラリネットもイイ音を出しているし、フレージングも自然で心地よい。ティンパニの強打もスゴイ。素晴らしいオーケストラ音楽だなぁ、さすがサヴァリッシュだなぁと感心して聴き入ってしまった。
第2楽章アダージョは、木管と弦楽セクションとの会話がデリケートで美しい。テンポは中庸で、演奏は正統的で格調高い(・・・これぞ学究肌サヴァリッシュの、風貌そのままの演奏と云えそう・・・)。
ホルンの響きはふっくらとして倍音が美しいし、他の金管も余裕たっぷり。音色はキラキラ・ギンギンという感じではなく、したがってオーマンディ時代の華麗で豪華な音ではなく、どちらかというと、ヨーロッパ的な音、もっと云えばドイツ的な音。低音がよく出ていて、中音がしっかりしている音。高音の鮮烈さよりも、中低音の渋さが前に出てくる感じ・・・。
これムーティ時代のフィラデルフィア管とも違う音色で、聴いていると、やはり指揮者で違うものだわいと感心。
第3楽章アレグロ・グラツィオーソはサラッとした演奏。民謡風の旋律の歌い廻しが特にイイ。爽やかで清潔感があって実に美しい。
第4楽章はアレグロ・マ・ノン・トロッポ。トランペットのファンファーレがよく伸びて気持ちよい。この終楽章はフィラデルフィア管の金管・木管の名人芸が十分に楽しめる。全体的にすがすがしい曲の運びで、各変奏を鮮やかに描き分けてゆくテクニックは、さすがサヴァリッシュと云うべきか。ベテランの芸だわいなぁ。
録音は最近のものにしてはやや平面的。奥行きに乏しくペタッとした感じ。
個々の楽器はまずまずよく捉えられていると思います。
フィラデルフィア管のサウンドは、かつての肉厚で脂のよくのったゴージャスな音のイメージではなく、どちらかというと、沢の湧き水のような清冽な味わいが印象的。
ベテラン指揮者サヴァリッシュの好みの音なのかもしれません。
久しぶりにドヴォ8のエエ演奏を楽しめました。
2006/03/24のBlog
[ 02:49 ]
[ 協奏曲 ]
桜の開花便りが届きます。春です。
うららかな春の日です。
そこで、今日はヴィヴァルディの協奏曲集「四季」。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管の演奏。Vnソロはアラン・ラヴデイ、通奏低音(チェンバロとオルガン)はサイモン・プレストン。
1969年、ロンドンのセント・ジョンズ・スミス・スクエアでの録音。原盤はargo発売は英DECCA。
ヴィヴァルディの「四季」は、1980年代から古楽器演奏が当たり前になってしまって、現代楽器でやるのは珍しくなってしまったが(最近はまた現代楽器の演奏が復活しているようだが)、マリナー盤が出た頃は、いわゆる室内アンサンブルの演奏がほとんどだった。
日本で大人気のイ・ムジチを初めとして、パイヤールやミュンヒンガー、バウムガルトナーなど、懐かしい演奏が思い出される。中でも面白かったのは、このマリナー盤。
これが60年代の演奏かと思わせられるほど、斬新で新鮮な解釈、天衣無縫の演奏ぶり。
ヴァイオリンのソロはやりたい放題。自由闊達、装飾音満載、カデンツァか?と思うようなソロの炸裂、全くノビノビとして気持ちよい。
通奏低音は、それに輪をかけて面白い。チェンバロは好きなこと弾いているし、オルガンまで持ち出してムードを盛り上げるし、あれ?と思う瞬間が連続する。ドキドキ・ワクワクのオンパレード。
いわば、自由奔放、勝手気まま、ノビノビやらんかい、喰いタンあとづけ何でもアリ・・・のような演奏。
でも、好き勝手のようで、聴き終えたあと、充実感や統一感がある。
これ、マリナーの腕でしょうな。アンサンブルが絶妙だし、バックの技術も巧いし、何よりソロのテクニックが抜群。ラヴディのヴァイオリンも、プレストンのチェンバロも、(勝手にやっている感じなのに)極めて美しい。最高の美音。
個別に挙げるとすれば・・・・
「春」では、第3楽章のミュート付きのバックが雰囲気たっぷりの演奏を響かせる中で、ラヴディのソロが匂うような音色で美しく歌うところ。プレストンのチェンバロが、右のスピーカー前部でチョロチョロと燦めくようなパッセージを小出しにするところ。
「夏」では、独特の強弱のつけ方。クレッシェンドとデクレッシェンドが頻繁に現れて、表情づけが豊か。ラヴディの装飾音もスゴイ。別の曲を聴いているのではないか?・・・と思う瞬間がナンボでもある。
「秋」の第2楽章、ストリングスのアンサンブルの確かさ・美しさ。チェンバロが雄弁、しかも上品で洗練された弾きぶり。時にハッとする繊細な音が聞こえてくる。ヴァイオリンのソロは、ほとんどカデンツァ状態。面白いことこの上なし。
「冬」はラルゴが綺麗。ラヴディは、ここで「普通」に弾いている。「普通に弾いたって綺麗に弾けるんです」と云っているような演奏。こっちは期待して聴いているから、肩すかしを食った感じ。でもホンマに美しい。伸びやかで艶やかで、空間に溶けてゆくようなヴァイオリン。幸福な音色。
通奏低音はオルガン。これも上品で、ラルゴでは慎み深い音になった。
録音から30有余年。
録音の鮮度はさすがに少し古ぼけてきてますが、演奏の鮮度、新鮮さは、いまだ衰えていないと思いました。
古楽器団体の斬新さよりも面白かったりして・・・・・(^-^)。
うららかな春の日です。
そこで、今日はヴィヴァルディの協奏曲集「四季」。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管の演奏。Vnソロはアラン・ラヴデイ、通奏低音(チェンバロとオルガン)はサイモン・プレストン。
1969年、ロンドンのセント・ジョンズ・スミス・スクエアでの録音。原盤はargo発売は英DECCA。
ヴィヴァルディの「四季」は、1980年代から古楽器演奏が当たり前になってしまって、現代楽器でやるのは珍しくなってしまったが(最近はまた現代楽器の演奏が復活しているようだが)、マリナー盤が出た頃は、いわゆる室内アンサンブルの演奏がほとんどだった。
日本で大人気のイ・ムジチを初めとして、パイヤールやミュンヒンガー、バウムガルトナーなど、懐かしい演奏が思い出される。中でも面白かったのは、このマリナー盤。
これが60年代の演奏かと思わせられるほど、斬新で新鮮な解釈、天衣無縫の演奏ぶり。
ヴァイオリンのソロはやりたい放題。自由闊達、装飾音満載、カデンツァか?と思うようなソロの炸裂、全くノビノビとして気持ちよい。
通奏低音は、それに輪をかけて面白い。チェンバロは好きなこと弾いているし、オルガンまで持ち出してムードを盛り上げるし、あれ?と思う瞬間が連続する。ドキドキ・ワクワクのオンパレード。
いわば、自由奔放、勝手気まま、ノビノビやらんかい、喰いタンあとづけ何でもアリ・・・のような演奏。
でも、好き勝手のようで、聴き終えたあと、充実感や統一感がある。
これ、マリナーの腕でしょうな。アンサンブルが絶妙だし、バックの技術も巧いし、何よりソロのテクニックが抜群。ラヴディのヴァイオリンも、プレストンのチェンバロも、(勝手にやっている感じなのに)極めて美しい。最高の美音。
個別に挙げるとすれば・・・・
「春」では、第3楽章のミュート付きのバックが雰囲気たっぷりの演奏を響かせる中で、ラヴディのソロが匂うような音色で美しく歌うところ。プレストンのチェンバロが、右のスピーカー前部でチョロチョロと燦めくようなパッセージを小出しにするところ。
「夏」では、独特の強弱のつけ方。クレッシェンドとデクレッシェンドが頻繁に現れて、表情づけが豊か。ラヴディの装飾音もスゴイ。別の曲を聴いているのではないか?・・・と思う瞬間がナンボでもある。
「秋」の第2楽章、ストリングスのアンサンブルの確かさ・美しさ。チェンバロが雄弁、しかも上品で洗練された弾きぶり。時にハッとする繊細な音が聞こえてくる。ヴァイオリンのソロは、ほとんどカデンツァ状態。面白いことこの上なし。
「冬」はラルゴが綺麗。ラヴディは、ここで「普通」に弾いている。「普通に弾いたって綺麗に弾けるんです」と云っているような演奏。こっちは期待して聴いているから、肩すかしを食った感じ。でもホンマに美しい。伸びやかで艶やかで、空間に溶けてゆくようなヴァイオリン。幸福な音色。
通奏低音はオルガン。これも上品で、ラルゴでは慎み深い音になった。
録音から30有余年。
録音の鮮度はさすがに少し古ぼけてきてますが、演奏の鮮度、新鮮さは、いまだ衰えていないと思いました。
古楽器団体の斬新さよりも面白かったりして・・・・・(^-^)。
2006/03/23のBlog
[ 04:10 ]
[ 声楽曲・オペラ ]
我が家の南方に、西日本最高峰・石鎚山を望めます。
春になって、ようやく石鎚の雪も溶け始めているようです。
山が青みがかってきました。緑の息吹も感じられます。
早朝のジョギング・コースのひうち運動公園では、桜の蕾がかなり膨らんで来ています。間もなく開花でしょう。
今年は寒かったので、少し遅いと想像していたんですが、もう各地で開花しているようですね。
春です。
そんな休日の午後、窓から射し込むのどかな陽射しを浴びてくつろぐひととき。
オペラアリア集の管弦楽版を聴いて、呑気に過ごしたりしております。
「ある晴れた日に」オペラ・ロマンティック・メロディ集。
アンドレ・コステラネッツ指揮コステラネッツ管弦楽団・コロンビア交響楽団の演奏。
録音年は不明、CBSソニー原盤。
CBSソニーの名曲全集「THE GREAT COLLECTION」シリーズの1枚らしい。中古盤で購入。
コステラネッツは1901年生まれのロシアの指揮者。ライトクラシック、イージーリスニングの草分け的存在。1980年没なので、死後すでに四半世紀を経過したことになる。
ということは、
コステラネッツのレコードは数枚しか持っていないが、見事な演奏、楽しいレコードだった。大衆的なライト・クラシックやポピュラー音楽、ミュージカル、映画音楽の、素晴らしい旋律を楽しませてもらったものだ。演出巧みで、時には甘く切なく、時に華やかに豪快に、変化に富んだ演奏など、巧いもんだなぁと感心しきりだった。
さて、今日のオペラ・アリアの名旋律集。
曲目は、もう極めつけのメロディばかりで、ゆったりと楽しめる。くつろげる。
1「ラ・ボエーム」~冷たい手を(プッチーニ)
2「ラ・ボエーム」~私の名はミミ
3「ラ・ボエーム」~愛らしいおとめよ
4「ラ・ボエーム」~わたしが町を歩くと
5「ラ・ボエーム」~みんな行ってしまったのね
6「ジャンニ・スキッキ」~わたしのお父さん
7「トスカ」~妙なる調和
8「トスカ」~歌に生き,恋に生き
9「トスカ」~星は光りぬ
10「蝶々夫人」~蝶々夫人の登場
11「蝶々夫人」~ある晴れた日に
12「真珠採り」~耳に残る君の歌声(ビゼー)
13「アイーダ」~清きアイーダ(ヴェルディ)
14「サムソンとデリラ」~あなたの声に心は開く(サン=サーンス)
15「カルメン」~花の歌(ビゼー)
16「リゴレット」~女心の歌(ヴェルディ)
17「椿姫」~ああ,そはかの人か~花から花へ
18「道化師」~衣装をつけろ(レオンカヴァルロ)
19「ヘンゼルとグレーテル」~子供たちの祈り(フンパーディンク)
プッチーニの音楽は、コステラネッツの指揮で聴いてもホンマに美しい。
危うくムード音楽になってしまうような・・・甘くとろけるようなメロディ。
柔らかい暖かい春の陽射しに、気分よく聴けました。
春になって、ようやく石鎚の雪も溶け始めているようです。
山が青みがかってきました。緑の息吹も感じられます。
早朝のジョギング・コースのひうち運動公園では、桜の蕾がかなり膨らんで来ています。間もなく開花でしょう。
今年は寒かったので、少し遅いと想像していたんですが、もう各地で開花しているようですね。
春です。
そんな休日の午後、窓から射し込むのどかな陽射しを浴びてくつろぐひととき。
オペラアリア集の管弦楽版を聴いて、呑気に過ごしたりしております。
「ある晴れた日に」オペラ・ロマンティック・メロディ集。
アンドレ・コステラネッツ指揮コステラネッツ管弦楽団・コロンビア交響楽団の演奏。
録音年は不明、CBSソニー原盤。
CBSソニーの名曲全集「THE GREAT COLLECTION」シリーズの1枚らしい。中古盤で購入。
コステラネッツは1901年生まれのロシアの指揮者。ライトクラシック、イージーリスニングの草分け的存在。1980年没なので、死後すでに四半世紀を経過したことになる。
ということは、
コステラネッツのレコードは数枚しか持っていないが、見事な演奏、楽しいレコードだった。大衆的なライト・クラシックやポピュラー音楽、ミュージカル、映画音楽の、素晴らしい旋律を楽しませてもらったものだ。演出巧みで、時には甘く切なく、時に華やかに豪快に、変化に富んだ演奏など、巧いもんだなぁと感心しきりだった。
さて、今日のオペラ・アリアの名旋律集。
曲目は、もう極めつけのメロディばかりで、ゆったりと楽しめる。くつろげる。
1「ラ・ボエーム」~冷たい手を(プッチーニ)
2「ラ・ボエーム」~私の名はミミ
3「ラ・ボエーム」~愛らしいおとめよ
4「ラ・ボエーム」~わたしが町を歩くと
5「ラ・ボエーム」~みんな行ってしまったのね
6「ジャンニ・スキッキ」~わたしのお父さん
7「トスカ」~妙なる調和
8「トスカ」~歌に生き,恋に生き
9「トスカ」~星は光りぬ
10「蝶々夫人」~蝶々夫人の登場
11「蝶々夫人」~ある晴れた日に
12「真珠採り」~耳に残る君の歌声(ビゼー)
13「アイーダ」~清きアイーダ(ヴェルディ)
14「サムソンとデリラ」~あなたの声に心は開く(サン=サーンス)
15「カルメン」~花の歌(ビゼー)
16「リゴレット」~女心の歌(ヴェルディ)
17「椿姫」~ああ,そはかの人か~花から花へ
18「道化師」~衣装をつけろ(レオンカヴァルロ)
19「ヘンゼルとグレーテル」~子供たちの祈り(フンパーディンク)
プッチーニの音楽は、コステラネッツの指揮で聴いてもホンマに美しい。
危うくムード音楽になってしまうような・・・甘くとろけるようなメロディ。
柔らかい暖かい春の陽射しに、気分よく聴けました。
2006/03/22のBlog
[ 04:53 ]
[ 交響曲 ]
祝 王ジャパン世界一。
いやぁ、良かったですね。日本選手の見事な活躍。素晴らしい。
スカッとしました。日頃の溜飲を下げた気持ちであります・・・(と云うほどストレスがたまっているわけではないが(^^ゞ)
日曜日と火曜日、どちらも休日の日中ということで、十分にテレビ観戦できました。
長男と三男はスポーツ中継が大好き。妻もそろって、WBC優勝の瞬間をワイワイ言いながら観ておりました。
準決勝、韓国に勝ったのが大きかったですね。
よく投げた、上原。よく打った、福留。
そして決勝戦。イチローのリーダーシップが(テレビがクローズアップするせいか)印象的でしたね。松坂も松中も責任感溢れるプレイでありました。
そう、このWBCでは日本代表の責任感がヒシヒシと伝わって、感動的でありましたな。
そこで、今日は喜びの歌。
ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調「合唱つき」作品125。
指揮は正統派の大巨匠カール・ベーム。オーケストラはウィーン・フィル。
ソリストは、ソプラノがギネス・ジョーンズ、アルトはタティアーナ・トロヤノス、テノールにジェス・トーマス、バスはカール・リッダーブッシュ。合唱はウィーン国立歌劇場合唱団。1970年録音のDG盤。
ベームは1970年から翌年にかけて一気にベートーヴェン全集を録音したが、これはその中の1枚に当たる。
1970年代はベームとしては、もう晩年。リズムが著しく衰えて、鈍足・鈍重な演奏が増えた時期だったのではないかと思う。
このベートーヴェン全集も例外ではないのだが、6番「田園」と9番「合唱」は素晴らしい演奏だとボクは思う。
特にこの「合唱」は鈍足ベームがかえって幸い、スケール雄大、壮大な伽藍のような名演になった。
ウィーン・フィルの弦楽器群がとても良い。特にヴァイオリン。
強烈な金管に一歩もひけを取らずに、鮮烈な音を聴かせる。
絹糸の中に一本強い芯があって、それが輝き渡っている感じ。録音が古くなったので、今では少しカサついて聞こえてしまうのは残念だが、しかし十分に、キラキラした鮮やかな音色を伝えてくれる。
さすが、ウィーン・フィルの「弦」だなぁと思う。
ベームの指揮は慌てず急がず、じっくりと歩みを進めるので、スケールが大きい。
途中、「もっと弾むようにやってもイイんじゃないか?」と思うところもあるのだが(木管と弦の対話の部分など、もっと軽やかで弾むような演奏が良いのになぁ)、ベームの設計はあくまでも、じっくり、着実、正統的。ウィーン・フィルから独墺の音楽を弾き出そうと、睨みをきかせているのだろう。これもベームの個性だから仕方ないか。
第1楽章と第2楽章は、スケールの大きさが素晴らしい。真正面から投げ込んでくる重い速球を受け止めている感じ。
第3楽章は、鈍足ベームの個性が生きる。ゆっくり、じっくり、魂の浄化のようなベートーヴェン最高の緩徐楽章を聴かせてくれる。このしみじみとした歌、決して短調ではないのに哀しくも美しい音楽。
いつ聴いてもエエなぁと思う。涙を誘われてしまう・・・。
そして白眉は終楽章。それまでの、ちょっとよそ行きの表情とはうって変わって、実演のような熱気がムンムン。ウィーン・フィルもやる気丸出して、熱演。
合唱も激しいし、ソロも巧い。
グイグイ推進力が加わってゆく感じ。そして最高に盛り上がるラスト。
歓喜、歓喜、歓喜!
王ジャパン世界一、おめでとう。
ホンマ良かった。歓喜でありました。
いやぁ、良かったですね。日本選手の見事な活躍。素晴らしい。
スカッとしました。日頃の溜飲を下げた気持ちであります・・・(と云うほどストレスがたまっているわけではないが(^^ゞ)
日曜日と火曜日、どちらも休日の日中ということで、十分にテレビ観戦できました。
長男と三男はスポーツ中継が大好き。妻もそろって、WBC優勝の瞬間をワイワイ言いながら観ておりました。
準決勝、韓国に勝ったのが大きかったですね。
よく投げた、上原。よく打った、福留。
そして決勝戦。イチローのリーダーシップが(テレビがクローズアップするせいか)印象的でしたね。松坂も松中も責任感溢れるプレイでありました。
そう、このWBCでは日本代表の責任感がヒシヒシと伝わって、感動的でありましたな。
そこで、今日は喜びの歌。
ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調「合唱つき」作品125。
指揮は正統派の大巨匠カール・ベーム。オーケストラはウィーン・フィル。
ソリストは、ソプラノがギネス・ジョーンズ、アルトはタティアーナ・トロヤノス、テノールにジェス・トーマス、バスはカール・リッダーブッシュ。合唱はウィーン国立歌劇場合唱団。1970年録音のDG盤。
ベームは1970年から翌年にかけて一気にベートーヴェン全集を録音したが、これはその中の1枚に当たる。
1970年代はベームとしては、もう晩年。リズムが著しく衰えて、鈍足・鈍重な演奏が増えた時期だったのではないかと思う。
このベートーヴェン全集も例外ではないのだが、6番「田園」と9番「合唱」は素晴らしい演奏だとボクは思う。
特にこの「合唱」は鈍足ベームがかえって幸い、スケール雄大、壮大な伽藍のような名演になった。
ウィーン・フィルの弦楽器群がとても良い。特にヴァイオリン。
強烈な金管に一歩もひけを取らずに、鮮烈な音を聴かせる。
絹糸の中に一本強い芯があって、それが輝き渡っている感じ。録音が古くなったので、今では少しカサついて聞こえてしまうのは残念だが、しかし十分に、キラキラした鮮やかな音色を伝えてくれる。
さすが、ウィーン・フィルの「弦」だなぁと思う。
ベームの指揮は慌てず急がず、じっくりと歩みを進めるので、スケールが大きい。
途中、「もっと弾むようにやってもイイんじゃないか?」と思うところもあるのだが(木管と弦の対話の部分など、もっと軽やかで弾むような演奏が良いのになぁ)、ベームの設計はあくまでも、じっくり、着実、正統的。ウィーン・フィルから独墺の音楽を弾き出そうと、睨みをきかせているのだろう。これもベームの個性だから仕方ないか。
第1楽章と第2楽章は、スケールの大きさが素晴らしい。真正面から投げ込んでくる重い速球を受け止めている感じ。
第3楽章は、鈍足ベームの個性が生きる。ゆっくり、じっくり、魂の浄化のようなベートーヴェン最高の緩徐楽章を聴かせてくれる。このしみじみとした歌、決して短調ではないのに哀しくも美しい音楽。
いつ聴いてもエエなぁと思う。涙を誘われてしまう・・・。
そして白眉は終楽章。それまでの、ちょっとよそ行きの表情とはうって変わって、実演のような熱気がムンムン。ウィーン・フィルもやる気丸出して、熱演。
合唱も激しいし、ソロも巧い。
グイグイ推進力が加わってゆく感じ。そして最高に盛り上がるラスト。
歓喜、歓喜、歓喜!
王ジャパン世界一、おめでとう。
ホンマ良かった。歓喜でありました。
2006/03/21のBlog
[ 03:15 ]
[ 交響曲 ]
三男坊は無事に志望校合格。
最近の県立高校の志願倍率は限りなく1倍に近いので、不合格になる方が難しいとはいえ、家族みんな、ホッと一息であります。
職場ではこの春の人事異動の内示がありました。
ワタシは異動ありません。ただ職場の何人かの異動によって、ワタシの仕事内容が大きく変わりそうです。忙しくなりそうな予感であります。
さて、今日はブルックナーの交響曲第7番ホ長調<ハース版>。
朝比奈隆指揮東京交響楽団の演奏。
1994年4月23日、サントリーホールでのライヴ録音。ポニー・キャニオンの1500円盤。
朝比奈のブルックナー演奏は夥しくディスクが発売されていて、当然それに対する論評も多く、どれが良いのか、どれが良くないのか、よく分かりません。たまたま、マルワレコードの閉店セールで半額になるからと、手に取った次第であります。
「サントリーホールのナマなら、どんな音がするのか聴いてみたいな」程度の購入であります(^^ゞ。
正解。素晴らしい演奏でありました。
音も素晴らしい。このディスクは「HDCD」と銘打ってあり、高解像度記録再生システムと謳っている。原理についてはよく分からないのだが、我が家のDENONのCDプレーヤーはHDCDに対応しているので、大変によい音で鳴ってくれた。こりゃ、エエわい。
さて、演奏であります。
第1楽章アレグロ・モデラート。朝比奈の採るテンポは中庸で、速すぎず遅すぎず、カラダに気持ちよいテンポ。そして、スピーカーから出てくる音に温もりがある。優しく、ヒューマンで、素晴らしい音。
しかもライヴらしい期待と不安の混じり合った熱気、さらにオケの情熱・ヤル気が重なって、とても暖かく血の通った音が飛びだしてくる。
おふくろの味、故郷の懐かしい空気、コメのメシ・・・・そんなものを思い出してしまうような安心感の中で、演奏は進んでゆく。妙な演出は一切なし。「楽譜に書いてあることを、音に引き出しているだけ」という朝比奈のコメントを読んだことがあるが、まさにその通りの演奏。
ギュンター・ヴァントも同じようなことを云っていたが、出てくる音はエライ違いやなぁ。ヴァントの演奏はピュアで厳粛、磨き上げたような演奏。かたや朝比奈の演奏は、木質の温もり、故郷の懐かしさ、おふくろの味・・・・。
東響は大健闘。懸命に演奏しているし、破綻もない。オケの気合い、意気込みがビンビン伝わってくる。こういう演奏を聴くのは実にエエなぁ。
そうこうしているうちにコーダ。壮大雄大豪壮雄渾。デカイデカイ演奏。素晴らしい。
第2楽章アダージョ。ブルックナーが書いた音楽の中で最も気高く美しい音楽。朝比奈の演奏は、静謐な抒情の中に、だんだんと感情が高まり、ついには溢れだしてゆくような演奏になっている。魂の浄化とでも云うべきか、ひたすらに美しい演奏。
無私の音楽というか、己を虚しくして、耳を傾けるのみの演奏・・・・。
ホンマに美しい。この楽章だけ取りだして、何度も聴いてみたいと思う。
第3楽章スケルツォ。対向旋律がよく聞こえてくる。
ブルックナーの雄大なオーケストレーションを味わえる演奏。オケの意気込みはここでも素晴らしい。熱気を孕んでグイグイ進んでゆく。
終楽章はテンポ快活、オケはここでも大健闘。長丁場でヘトヘトになっているはずなのだが、アンサンブルに乱れもなく集中力が切れないのは立派だと思う(プロのオケなら当然か?でも頑張っているわいなぁ・・・)。
金管がバリバリと唸るのも気持ちいいし、ストリングスも綺麗。
やはり、何より、「朝比奈と演奏できる喜び」のようなものが伝わってくるのがイイ。
イイ演奏というのは、要はヤル気だろう。
久しぶりに朝比奈隆のブルックナーを聴きました。
東京交響楽団の健闘が特に印象に残る演奏でした。
録音も素晴らしいもので、ライヴ特有のキズが気になりません。尤も、朝比奈のブルックナーにキズなどどうでもエエんでしょうが。
最近の県立高校の志願倍率は限りなく1倍に近いので、不合格になる方が難しいとはいえ、家族みんな、ホッと一息であります。
職場ではこの春の人事異動の内示がありました。
ワタシは異動ありません。ただ職場の何人かの異動によって、ワタシの仕事内容が大きく変わりそうです。忙しくなりそうな予感であります。
さて、今日はブルックナーの交響曲第7番ホ長調<ハース版>。
朝比奈隆指揮東京交響楽団の演奏。
1994年4月23日、サントリーホールでのライヴ録音。ポニー・キャニオンの1500円盤。
朝比奈のブルックナー演奏は夥しくディスクが発売されていて、当然それに対する論評も多く、どれが良いのか、どれが良くないのか、よく分かりません。たまたま、マルワレコードの閉店セールで半額になるからと、手に取った次第であります。
「サントリーホールのナマなら、どんな音がするのか聴いてみたいな」程度の購入であります(^^ゞ。
正解。素晴らしい演奏でありました。
音も素晴らしい。このディスクは「HDCD」と銘打ってあり、高解像度記録再生システムと謳っている。原理についてはよく分からないのだが、我が家のDENONのCDプレーヤーはHDCDに対応しているので、大変によい音で鳴ってくれた。こりゃ、エエわい。
さて、演奏であります。
第1楽章アレグロ・モデラート。朝比奈の採るテンポは中庸で、速すぎず遅すぎず、カラダに気持ちよいテンポ。そして、スピーカーから出てくる音に温もりがある。優しく、ヒューマンで、素晴らしい音。
しかもライヴらしい期待と不安の混じり合った熱気、さらにオケの情熱・ヤル気が重なって、とても暖かく血の通った音が飛びだしてくる。
おふくろの味、故郷の懐かしい空気、コメのメシ・・・・そんなものを思い出してしまうような安心感の中で、演奏は進んでゆく。妙な演出は一切なし。「楽譜に書いてあることを、音に引き出しているだけ」という朝比奈のコメントを読んだことがあるが、まさにその通りの演奏。
ギュンター・ヴァントも同じようなことを云っていたが、出てくる音はエライ違いやなぁ。ヴァントの演奏はピュアで厳粛、磨き上げたような演奏。かたや朝比奈の演奏は、木質の温もり、故郷の懐かしさ、おふくろの味・・・・。
東響は大健闘。懸命に演奏しているし、破綻もない。オケの気合い、意気込みがビンビン伝わってくる。こういう演奏を聴くのは実にエエなぁ。
そうこうしているうちにコーダ。壮大雄大豪壮雄渾。デカイデカイ演奏。素晴らしい。
第2楽章アダージョ。ブルックナーが書いた音楽の中で最も気高く美しい音楽。朝比奈の演奏は、静謐な抒情の中に、だんだんと感情が高まり、ついには溢れだしてゆくような演奏になっている。魂の浄化とでも云うべきか、ひたすらに美しい演奏。
無私の音楽というか、己を虚しくして、耳を傾けるのみの演奏・・・・。
ホンマに美しい。この楽章だけ取りだして、何度も聴いてみたいと思う。
第3楽章スケルツォ。対向旋律がよく聞こえてくる。
ブルックナーの雄大なオーケストレーションを味わえる演奏。オケの意気込みはここでも素晴らしい。熱気を孕んでグイグイ進んでゆく。
終楽章はテンポ快活、オケはここでも大健闘。長丁場でヘトヘトになっているはずなのだが、アンサンブルに乱れもなく集中力が切れないのは立派だと思う(プロのオケなら当然か?でも頑張っているわいなぁ・・・)。
金管がバリバリと唸るのも気持ちいいし、ストリングスも綺麗。
やはり、何より、「朝比奈と演奏できる喜び」のようなものが伝わってくるのがイイ。
イイ演奏というのは、要はヤル気だろう。
久しぶりに朝比奈隆のブルックナーを聴きました。
東京交響楽団の健闘が特に印象に残る演奏でした。
録音も素晴らしいもので、ライヴ特有のキズが気になりません。尤も、朝比奈のブルックナーにキズなどどうでもエエんでしょうが。
2006/03/20のBlog
[ 05:29 ]
[ 交響曲 ]
ジョギング復活1カ月で体重は3㎏弱ほど減。
もう少し距離を伸ばしていきたいと思いつつ、無理をするとどこか痛くなりそうだし・・・・・まあ5キロくらい、時間では30分程度がエエかもしれません。
さて、今日はチャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管の演奏。
1968年5月、フィラデルフィアのアカデミー・オブ・ミュージックでの録音。この録音は、長らくコロムビア・レコード専属であったオーマンディ/フィラデルフィアのコンビが、久々にRCAに復帰した記念すべき第1回録音であったらしい。
40年近く前の録音だけに、フォルティシモのところではやや音がつぶれている感じもするが、フィラデルフィア管らしい柔らかく包み込むような演奏をよく伝えていると思う。
第1楽章から、持ち味の明るい音が心地よい。木管の明るさはどうだろう。クラリネットなど実に可愛らしい感じがするし、フルートの音はとても綺麗に響く。ファゴットも大変美しい。美音の連続。録音のせいかもしれないが、木管のソロがどんどん前に出てきて自己主張している感じも面白い。
冒頭のビオラの音色でさえ、明るく感じる。
初めの数小節で、このコンビを聴く期待感にワクワクさせられてしまう。さすがオーマンディと云うべきか。
ストリングスの柔らかさ、湿度を少し含んだような音色はチャイコフスキーらしい。
展開部に迫力は見事。コーダでの管楽器のアンサンブルの巧さなどさすがだなぁと思う。弦の強奏がやや乾いた感じがするなど、録音が硬いのが残念(ホールの響きがデッドだからかもしれない)。
第2楽章は哀しみの中の微笑み。
メロディアスなこの楽章を、オーマンディはよく歌わせ、よく響かせて、余裕に満ちた音楽をつくってゆく。大人の包容力。このゴージャスな響きに身を任せるのは実に快感。
第3楽章ではフィラデルフィア管の能力全開。弦のアンサンブルは完璧だし、金管の咆吼も凄まじい。各パート、個々の楽器が実にしっかり演奏しているのが見えるような感じ。テンポは堂々として大らか。落ち着き払って進んでゆく、王者の行進。
ダイナミック・レンジが広大で、最強奏での音圧はスゴイ。スピーカーに正対して聴いていると、吹っ飛ばされそうな大管弦楽。
終楽章のアダージョも慌てず急がす、中庸のテンポが実に良い。ヴァイオリン群が旋律線をよく歌い、時に詠嘆する。
終曲に向かって何度もクレッシェンドしてゆくところは、たいそう魅力的。オケが全く破綻しないので安心感の中で曲が終わってゆく。
「悲愴」を聴いて安堵感を得るのは珍しい・・・・でも、オーマンディ/フィラデルフィアのコンビには、聴き手を安心させる力があるように思う。
約40年前の録音です。フォルティシモの部分で弦が硬くなるのは致し方なしでしょう。
管楽器は実にエエ音してます。
フィラデルフィア・サウンドを十分に楽しめるCDであります。
もう少し距離を伸ばしていきたいと思いつつ、無理をするとどこか痛くなりそうだし・・・・・まあ5キロくらい、時間では30分程度がエエかもしれません。
さて、今日はチャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管の演奏。
1968年5月、フィラデルフィアのアカデミー・オブ・ミュージックでの録音。この録音は、長らくコロムビア・レコード専属であったオーマンディ/フィラデルフィアのコンビが、久々にRCAに復帰した記念すべき第1回録音であったらしい。
40年近く前の録音だけに、フォルティシモのところではやや音がつぶれている感じもするが、フィラデルフィア管らしい柔らかく包み込むような演奏をよく伝えていると思う。
第1楽章から、持ち味の明るい音が心地よい。木管の明るさはどうだろう。クラリネットなど実に可愛らしい感じがするし、フルートの音はとても綺麗に響く。ファゴットも大変美しい。美音の連続。録音のせいかもしれないが、木管のソロがどんどん前に出てきて自己主張している感じも面白い。
冒頭のビオラの音色でさえ、明るく感じる。
初めの数小節で、このコンビを聴く期待感にワクワクさせられてしまう。さすがオーマンディと云うべきか。
ストリングスの柔らかさ、湿度を少し含んだような音色はチャイコフスキーらしい。
展開部に迫力は見事。コーダでの管楽器のアンサンブルの巧さなどさすがだなぁと思う。弦の強奏がやや乾いた感じがするなど、録音が硬いのが残念(ホールの響きがデッドだからかもしれない)。
第2楽章は哀しみの中の微笑み。
メロディアスなこの楽章を、オーマンディはよく歌わせ、よく響かせて、余裕に満ちた音楽をつくってゆく。大人の包容力。このゴージャスな響きに身を任せるのは実に快感。
第3楽章ではフィラデルフィア管の能力全開。弦のアンサンブルは完璧だし、金管の咆吼も凄まじい。各パート、個々の楽器が実にしっかり演奏しているのが見えるような感じ。テンポは堂々として大らか。落ち着き払って進んでゆく、王者の行進。
ダイナミック・レンジが広大で、最強奏での音圧はスゴイ。スピーカーに正対して聴いていると、吹っ飛ばされそうな大管弦楽。
終楽章のアダージョも慌てず急がす、中庸のテンポが実に良い。ヴァイオリン群が旋律線をよく歌い、時に詠嘆する。
終曲に向かって何度もクレッシェンドしてゆくところは、たいそう魅力的。オケが全く破綻しないので安心感の中で曲が終わってゆく。
「悲愴」を聴いて安堵感を得るのは珍しい・・・・でも、オーマンディ/フィラデルフィアのコンビには、聴き手を安心させる力があるように思う。
約40年前の録音です。フォルティシモの部分で弦が硬くなるのは致し方なしでしょう。
管楽器は実にエエ音してます。
フィラデルフィア・サウンドを十分に楽しめるCDであります。
2006/03/19のBlog
[ 05:44 ]
[ 管弦楽曲 ]
三男坊が欲しがっていたミニ・コンポを購入。Victor製。
音を聴くならDENONだろうとワタシは思うのだが、子供にとってはMDがダブルでついているのがイイそうで(ダビングできる)、MDにはついに縁がなかったワタシには、そんなものかいなとやや不満。試聴したところ(Victor、DENON、Pioneer、Panasonic)、明らかに同価格ではDENONが良かったのだが・・・・・う~む。
さてさて、今日はR・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」作品40。
ウラディーミル・アシュケナージ指揮クリーヴランド管の演奏。
1984年6月、マソニック・オーディトリアムでの録音。DECCA原盤。
1986年度のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤・・・・・というのは当時の評であり、今はさて、どうなのかな?
アシュケナージはこの前後にR・シュトラウスの交響詩を何枚か録音しているはずで、この演奏によって、アシュケナージについて、「ピアニストの余技」から「本格的指揮者」へと、我が国での評価が変わっていったように思う。
(ボクは今でもアシュケナージにピアニストでいて欲しいと思っておりますが・・・・と云っても、おおかたのピアノ作品を、アシュケナージは録音してしまっているからなぁ・・・もう、ピアノではやることが無くなってしまっているんだろうなぁ・・・)
さて、「英雄の生涯」の演奏であります。
冒頭、テンポは速めで、颯爽と英雄が登場する。アシュケナージの描く英雄は、若き英雄。DECCA録音も良いのだろう、スッキリとして、オケの隅々まで見通せるような演奏。
オケの厚みは十分で、音圧がスゴイ。ただ、押し寄せてくるその音はモコモコしているのではなく、各楽器が非常にクリアに捉えられており、奏者がどんなことをしているか分かる感じの音。アシュケナージの指揮者としての耳が優れていることを証明するような演奏。
「英雄の敵」。ステージの各所に木管がじゃれつくように現れる。この木管がよく「見える」演奏。奏者も非常に巧い。さすがクリーヴランド管。
「英雄の伴侶」でのヴァイオリン・ソロは、コンサート・マスターのダニエル・マジェスケ。この人はマゼール盤(CBS)でもソロを受け持っていた。(そういえば、マゼール盤もレコード・アカデミー賞を受賞していたぞ・・・・)
マジェスケのソロ・ヴァイオリンは、清楚な色気が漂うような感じ。若き英雄には、若い女性の蒼い色気がふさわしい。エロティック一歩手前の匂いがとてもイイ。
このソロ・ヴァイオリンが登場すると、オケの雰囲気も一変。スッキリ系からまろやか系へ、柔らかく暖色の音色になってゆく。スケールも大きく、どんどんロマンティックになってゆく。
このあたり、コンマスにオケ全体が感応したのか、アシュケナージの指示なのか、よく分からないが、いずれにせよ、クリーヴランド管はすごいオケなのだと思う。
「英雄の戦い」になると、「伴侶」とは一転、テンポが急速になり、迫力が増してオケの音圧が急上昇。えらい音で迫ってくる。ダイナミック・レンジ広大。クリーヴランド管の能力を一杯に引き出して、全力で英雄の闘争を描く、見事な演出・造形。こけおどし的な威力も十分。R・シュトラウスでは、これくらいないと聴いた感じがしないものね。アシュケナージ、巧い巧い。
終曲はストリングスの巧さが際だつ。清冽で瑞々しい弦楽合奏。オーボエやファゴット、フルートのそれぞれのソロが弦楽器群と掛け合う部分などは、ため息が出るほど美しい。ベートーヴェンの「エロイカ」の一節が出てくるあたりは、絶品の美しさ。
クリーヴランド管の力を十全に引き出して、見事な演奏であります。
指揮者アシュケナージも、大したもんです。
でも、やはり「も」なのでありまして、ピアニスト・アシュケナージのファンとしては複雑な心境でもあります。
ホンマ、エエ演奏なんですがね・・・・・。
音を聴くならDENONだろうとワタシは思うのだが、子供にとってはMDがダブルでついているのがイイそうで(ダビングできる)、MDにはついに縁がなかったワタシには、そんなものかいなとやや不満。試聴したところ(Victor、DENON、Pioneer、Panasonic)、明らかに同価格ではDENONが良かったのだが・・・・・う~む。
さてさて、今日はR・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」作品40。
ウラディーミル・アシュケナージ指揮クリーヴランド管の演奏。
1984年6月、マソニック・オーディトリアムでの録音。DECCA原盤。
1986年度のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤・・・・・というのは当時の評であり、今はさて、どうなのかな?
アシュケナージはこの前後にR・シュトラウスの交響詩を何枚か録音しているはずで、この演奏によって、アシュケナージについて、「ピアニストの余技」から「本格的指揮者」へと、我が国での評価が変わっていったように思う。
(ボクは今でもアシュケナージにピアニストでいて欲しいと思っておりますが・・・・と云っても、おおかたのピアノ作品を、アシュケナージは録音してしまっているからなぁ・・・もう、ピアノではやることが無くなってしまっているんだろうなぁ・・・)
さて、「英雄の生涯」の演奏であります。
冒頭、テンポは速めで、颯爽と英雄が登場する。アシュケナージの描く英雄は、若き英雄。DECCA録音も良いのだろう、スッキリとして、オケの隅々まで見通せるような演奏。
オケの厚みは十分で、音圧がスゴイ。ただ、押し寄せてくるその音はモコモコしているのではなく、各楽器が非常にクリアに捉えられており、奏者がどんなことをしているか分かる感じの音。アシュケナージの指揮者としての耳が優れていることを証明するような演奏。
「英雄の敵」。ステージの各所に木管がじゃれつくように現れる。この木管がよく「見える」演奏。奏者も非常に巧い。さすがクリーヴランド管。
「英雄の伴侶」でのヴァイオリン・ソロは、コンサート・マスターのダニエル・マジェスケ。この人はマゼール盤(CBS)でもソロを受け持っていた。(そういえば、マゼール盤もレコード・アカデミー賞を受賞していたぞ・・・・)
マジェスケのソロ・ヴァイオリンは、清楚な色気が漂うような感じ。若き英雄には、若い女性の蒼い色気がふさわしい。エロティック一歩手前の匂いがとてもイイ。
このソロ・ヴァイオリンが登場すると、オケの雰囲気も一変。スッキリ系からまろやか系へ、柔らかく暖色の音色になってゆく。スケールも大きく、どんどんロマンティックになってゆく。
このあたり、コンマスにオケ全体が感応したのか、アシュケナージの指示なのか、よく分からないが、いずれにせよ、クリーヴランド管はすごいオケなのだと思う。
「英雄の戦い」になると、「伴侶」とは一転、テンポが急速になり、迫力が増してオケの音圧が急上昇。えらい音で迫ってくる。ダイナミック・レンジ広大。クリーヴランド管の能力を一杯に引き出して、全力で英雄の闘争を描く、見事な演出・造形。こけおどし的な威力も十分。R・シュトラウスでは、これくらいないと聴いた感じがしないものね。アシュケナージ、巧い巧い。
終曲はストリングスの巧さが際だつ。清冽で瑞々しい弦楽合奏。オーボエやファゴット、フルートのそれぞれのソロが弦楽器群と掛け合う部分などは、ため息が出るほど美しい。ベートーヴェンの「エロイカ」の一節が出てくるあたりは、絶品の美しさ。
クリーヴランド管の力を十全に引き出して、見事な演奏であります。
指揮者アシュケナージも、大したもんです。
でも、やはり「も」なのでありまして、ピアニスト・アシュケナージのファンとしては複雑な心境でもあります。
ホンマ、エエ演奏なんですがね・・・・・。
2006/03/18のBlog
[ 04:51 ]
[ 交響曲 ]
ようやく春の陽気になった週末、三男坊が中学校を卒業。
卒業式での大役も無事果たした由、よしよし。
これで、とりあえず憲法26条の「子供に教育を受けさせる義務」は何とか果たせたか・・・・。
愛媛の県立高校入試の発表は3月20日、高校の終業式の日であります。
さて、今日はブラームスの交響曲第1番ハ短調作品68を。
エドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
ステレオ初期の1958年9月、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス原盤。
このCDは、フィリップス・スーパーベスト100シリーズからの1枚。
このシリーズは、出来るだけジャケットは初出のものを使っているので、このブラームスも当時のものだろう。「HI-FI STEREO」と入っているのは、いかにもそれらしい。
ベイヌムは57歳で心臓病のために急逝した名指揮者。働き盛りの時に亡くなってしまったのは、実に惜しいことだったと思う。(尤も、彼の死で、若きハイティンクがコンセルトヘボウ管の首席指揮者に就任することになるのだが)
さて、このベイヌムのブラームスは、速めのテンポで颯爽とした演奏になっている。音の密度も高く充実感に溢れた名盤と云えそうだ。
第1楽章、ベイヌムは序奏部からグイグイと速めのテンポで押してゆく。ブラームスの1番シンフォニーらしく、内面は深刻で悲痛な感情が流れているのだが、表面の仕上げは思ったよりもアッサリ系に聞こえる。推進力に満ちているからだろう。
弦の音色は緊張感に富んでいて、時に軋むような悲鳴を上げる。
オーボエの音色がイイ。芯が通って強靱、しなやかな弾力もある響き。
展開部からは、突進する迫力が増して、男性的で雄渾な演奏となっている。
第2楽章も速めのイン・テンポ。ベイヌムは、表情づけを極力排しながら、出てくる音だけでブラームスのロマンを伝えようとしている感じ。緊迫感はこの楽章も同様。
オーボエがここでも懐かしい音色で絶品。フルートやクラリネットも巧い。
ソロ・ヴァイオリンは伸びやかで、格調高い。見事なもんだ。瑞々しく抒情的で、男の後ろ姿といった演奏になっている。
第3楽章冒頭の管楽器のアンサンブルが美しい。音も実にブラームス的、ほの暗く柔らかく、渋い響きでとてもよい。同じく柔らかく暖かいヴァイオリンの音色が管楽器群によく合っている。こういう合奏は、いつ聴いても心地よいものだ。終楽章に向けて、徐々に緊張感が高まってゆくところもイイ。
終楽章。序奏部では例によってテンポは速め、颯爽と駆け抜けてゆく。ホルンの雄大な歌も、勿体ぶらずにサラッと進んでゆく。男性的な逞しさ。フルートも粘らない。
そして勝利の行進。ストリングスのトッティでは、強固なアンサンブルを聴かせてくれる。壮大なクライマックスまで一直線。剛毅な表情、気骨ある男のロマンといった風情の演奏となった。
ベイヌムのブラームスは、男臭い、強靱な演奏であります。
素晴らしい。
1958年の録音、今から50年も前のものとは思えない、上々の音です。
定位は良いし、楽器のバランスもgoodであります。
コンセルトヘボウにしてはホール・トーンがもう一つかとも思いますが、欲を出してはイケマセンな。
卒業式での大役も無事果たした由、よしよし。
これで、とりあえず憲法26条の「子供に教育を受けさせる義務」は何とか果たせたか・・・・。
愛媛の県立高校入試の発表は3月20日、高校の終業式の日であります。
さて、今日はブラームスの交響曲第1番ハ短調作品68を。
エドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
ステレオ初期の1958年9月、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス原盤。
このCDは、フィリップス・スーパーベスト100シリーズからの1枚。
このシリーズは、出来るだけジャケットは初出のものを使っているので、このブラームスも当時のものだろう。「HI-FI STEREO」と入っているのは、いかにもそれらしい。
ベイヌムは57歳で心臓病のために急逝した名指揮者。働き盛りの時に亡くなってしまったのは、実に惜しいことだったと思う。(尤も、彼の死で、若きハイティンクがコンセルトヘボウ管の首席指揮者に就任することになるのだが)
さて、このベイヌムのブラームスは、速めのテンポで颯爽とした演奏になっている。音の密度も高く充実感に溢れた名盤と云えそうだ。
第1楽章、ベイヌムは序奏部からグイグイと速めのテンポで押してゆく。ブラームスの1番シンフォニーらしく、内面は深刻で悲痛な感情が流れているのだが、表面の仕上げは思ったよりもアッサリ系に聞こえる。推進力に満ちているからだろう。
弦の音色は緊張感に富んでいて、時に軋むような悲鳴を上げる。
オーボエの音色がイイ。芯が通って強靱、しなやかな弾力もある響き。
展開部からは、突進する迫力が増して、男性的で雄渾な演奏となっている。
第2楽章も速めのイン・テンポ。ベイヌムは、表情づけを極力排しながら、出てくる音だけでブラームスのロマンを伝えようとしている感じ。緊迫感はこの楽章も同様。
オーボエがここでも懐かしい音色で絶品。フルートやクラリネットも巧い。
ソロ・ヴァイオリンは伸びやかで、格調高い。見事なもんだ。瑞々しく抒情的で、男の後ろ姿といった演奏になっている。
第3楽章冒頭の管楽器のアンサンブルが美しい。音も実にブラームス的、ほの暗く柔らかく、渋い響きでとてもよい。同じく柔らかく暖かいヴァイオリンの音色が管楽器群によく合っている。こういう合奏は、いつ聴いても心地よいものだ。終楽章に向けて、徐々に緊張感が高まってゆくところもイイ。
終楽章。序奏部では例によってテンポは速め、颯爽と駆け抜けてゆく。ホルンの雄大な歌も、勿体ぶらずにサラッと進んでゆく。男性的な逞しさ。フルートも粘らない。
そして勝利の行進。ストリングスのトッティでは、強固なアンサンブルを聴かせてくれる。壮大なクライマックスまで一直線。剛毅な表情、気骨ある男のロマンといった風情の演奏となった。
ベイヌムのブラームスは、男臭い、強靱な演奏であります。
素晴らしい。
1958年の録音、今から50年も前のものとは思えない、上々の音です。
定位は良いし、楽器のバランスもgoodであります。
コンセルトヘボウにしてはホール・トーンがもう一つかとも思いますが、欲を出してはイケマセンな。
2006/03/17のBlog
[ 00:07 ]
[ 管弦楽曲 ]
春は異動の季節。
今日は職場の送別会でした。別れゆく人たちと遅くまで歓談。
「北帰行」を歌う人あり。情感がこもる挽歌でありました。
仲間たち、先輩たちの健勝を祈るばかりです・・・・。
さて、今日はフランス音楽を。
アンドレ・プレヴィン指揮ロサンゼルス・フィルの演奏による「フランス音楽コンサート」。
1989年4月25日、UCLAロイス・ホール・オーディトリアムでの録音(ライナーによると、たった1日のテイクか!)。フィリップス原盤。国内初出は1990年、ボクが購入したのは1997年に廉価盤になってから(たったの1000円!)。7年で1000円盤に格下げなので、売れなかったんだろうなぁ・・・・。
プレヴィンは1986年から89年までロスPOの音楽監督だった。このCDは、その退任に当たっての録音であったらしい。
1000円盤にしては勿体ないくらい、ボクはエエ演奏だと思います。
曲目は、たしかに「フランス音楽コンサート」にふさわしい。
1 ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」
2 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
3 イベール:交響組曲「寄港地」
4 デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
「牧神の午後への前奏曲」は、フルートの渋い音色が印象的。ソロはジャネット・ファーガスン。典型的なヨーロッパ・トーン。ストリングスはあまり厚くない、どちらかというと室内楽的な音響を醸し出している。
今日は職場の送別会でした。別れゆく人たちと遅くまで歓談。
「北帰行」を歌う人あり。情感がこもる挽歌でありました。
仲間たち、先輩たちの健勝を祈るばかりです・・・・。
さて、今日はフランス音楽を。
アンドレ・プレヴィン指揮ロサンゼルス・フィルの演奏による「フランス音楽コンサート」。
1989年4月25日、UCLAロイス・ホール・オーディトリアムでの録音(ライナーによると、たった1日のテイクか!)。フィリップス原盤。国内初出は1990年、ボクが購入したのは1997年に廉価盤になってから(たったの1000円!)。7年で1000円盤に格下げなので、売れなかったんだろうなぁ・・・・。
プレヴィンは1986年から89年までロスPOの音楽監督だった。このCDは、その退任に当たっての録音であったらしい。
1000円盤にしては勿体ないくらい、ボクはエエ演奏だと思います。
曲目は、たしかに「フランス音楽コンサート」にふさわしい。
1 ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」
2 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
3 イベール:交響組曲「寄港地」
4 デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
「牧神の午後への前奏曲」は、フルートの渋い音色が印象的。ソロはジャネット・ファーガスン。典型的なヨーロッパ・トーン。ストリングスはあまり厚くない、どちらかというと室内楽的な音響を醸し出している。