Blog
2006/05/09のBlog
[ 03:51 ]
[ 器楽曲 ]
連休明けの週始めは雨でした・・・・・。
雨の日はショパンを聴きたくなります。
「雨音はショパンの調べ」という歌をヒットさせたのは往年の美人モデル小林麻美でしたが(古いなぁ(^^ゞ・・・この人はとても美人だったが歌は下手だった)、雨の日には不思議とショパンが聴きたくなるんです。
「雨だれ」という名曲があるからかな?。
若い頃、雨の日には家にこもって、ちょうどその時代にショパンに凝っていたからかな?。(そういえば、トシのせいか最近あまりショパンを聴かなくなった・・・・)
雨の日のショパン。
今日は前奏曲集を。ウラディーミル・アシュケナージの独奏。
1970年代のアナログ録音なのだが、DECCAの録音なので非常にクリアで、今でも十分現役盤で通用する美しいピアノが聴ける。
懐かしい2枚組のLPのあるのだが、今日は買い直したCDで。
アシュケナージのピアノは、いつもの、蒼く透明度の高い音色で、クリスタルの輝きをふりまく。もちろん、曲によってニュアンスを変えてゆくので単調にはならない。さすがだなと思う。
第6番のロ短調などは素晴らしいバラードになっていし、第7番の可憐さもイイ。
第7番といえば、ボクはこの曲は「太田胃散」のテーマ曲とばかり思っていたのだが(^^ゞ、アシュケナージの弾くこのテーマ、ルバートが適度にかかって大変粋な演奏になっている。
そして15番の「雨だれ」。やはり、この演奏がアシュケナージ盤の白眉だと思う。素晴らしく綺麗なピアノ。ファンとしては、このアシュケナージの音色はいつ聴いてもたまらない。低温の伸びも素晴らしいし、ピアニシモの繊細さも良い。
16番の目眩くピアニズムなど、「雨だれ」以降の曲も、愛らしく、またしみじみとした、時に情熱的な演奏が続く。
アシュケナージはショパンの曲をすべて録音しているが、中でもこの「前奏曲集」は素晴らしい出来だと思う。
五月の雨は、やさしい雨であります。
瀟々と降りますが、寂しいことはないですな。
雨の日はショパンを聴きたくなります。
「雨音はショパンの調べ」という歌をヒットさせたのは往年の美人モデル小林麻美でしたが(古いなぁ(^^ゞ・・・この人はとても美人だったが歌は下手だった)、雨の日には不思議とショパンが聴きたくなるんです。
「雨だれ」という名曲があるからかな?。
若い頃、雨の日には家にこもって、ちょうどその時代にショパンに凝っていたからかな?。(そういえば、トシのせいか最近あまりショパンを聴かなくなった・・・・)
雨の日のショパン。
今日は前奏曲集を。ウラディーミル・アシュケナージの独奏。
1970年代のアナログ録音なのだが、DECCAの録音なので非常にクリアで、今でも十分現役盤で通用する美しいピアノが聴ける。
懐かしい2枚組のLPのあるのだが、今日は買い直したCDで。
アシュケナージのピアノは、いつもの、蒼く透明度の高い音色で、クリスタルの輝きをふりまく。もちろん、曲によってニュアンスを変えてゆくので単調にはならない。さすがだなと思う。
第6番のロ短調などは素晴らしいバラードになっていし、第7番の可憐さもイイ。
第7番といえば、ボクはこの曲は「太田胃散」のテーマ曲とばかり思っていたのだが(^^ゞ、アシュケナージの弾くこのテーマ、ルバートが適度にかかって大変粋な演奏になっている。
そして15番の「雨だれ」。やはり、この演奏がアシュケナージ盤の白眉だと思う。素晴らしく綺麗なピアノ。ファンとしては、このアシュケナージの音色はいつ聴いてもたまらない。低温の伸びも素晴らしいし、ピアニシモの繊細さも良い。
16番の目眩くピアニズムなど、「雨だれ」以降の曲も、愛らしく、またしみじみとした、時に情熱的な演奏が続く。
アシュケナージはショパンの曲をすべて録音しているが、中でもこの「前奏曲集」は素晴らしい出来だと思う。
五月の雨は、やさしい雨であります。
瀟々と降りますが、寂しいことはないですな。
2006/05/08のBlog
[ 02:57 ]
[ 交響曲 ]
大型連休が終わります・・・。
休み癖がついてしまって、仕事に行きたくないですなぁ・・・・・。
何かサボる理由がないものか・・・・・というのは嘘です。マジメに仕事行きます。
この連休はブルックナーをよく聴きました。
今日は最後の交響曲。
ブルックナーの交響曲第9番ニ短調。
カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
1961年の録音。ボクが所持しているのはEMIの輸入盤。
日本では初出からカタログ落ちしたことがないのではないかと思われる、ド定盤。
シューリヒトのこの9番と8番は、いつまでも聴き続けたい名盤だと思う。
さすがに45年も前の録音なので、古ぼけてきている。高音の抜けがイマイチで、詰まった感じがするし、全体的にダイナミックレンジが狭い。
ピアニシモがあまり弱くなく、フォルティシモの大爆発が強烈になりすぎないところは、録音のせいなのか(この時代の技術的限界なのか)、シューリヒトの演奏の特徴なのかよく分からないが、独特の雰囲気のブルックナーになっている。品が良く端正で、素っ気ないようなところも見られるブルックナー・・・・・。
第1楽章、冒頭は飄々と棒を振っているような雰囲気で、幾分素っ気ないところもある。あまり勿体ぶったところがない。サラッとした感じ。
シューリヒトは、適度にルバートさせていて、その音の伸び縮みが何とも云えず味わい深い。巨匠の芸かな。
テンポそのものは中庸からやや速め。VPOの各楽器が過不足なく十分に鳴っている印象なのが、楽章後半に向かって徐々に熱を帯びてゆく感じになる。
第2楽章スケルツォの初めのところ、弦のピチカートが各パートに受け渡されてゆくあたり、ニュアンスに富んでいて面白い。中間部のヴァイオリンの繊細な響きも実にイイし、そこに木管が艶やかに絡んでゆくところなどは、ああ、これこそウィーン・フィルだなぁと思う。
全体的に木管が活躍していて、オーボエやフルート、クラリネットがソロを吹くところはいかにも諧謔的で楽しめる。力まず、入れ込まず、自然に出てくる芸・・・・・・・・この辺がシューリヒトのワザなのだろうか。
スケルツォの主題は激烈な表現で、一気呵成に盛り上げてゆく。その反面、中間部では、息を抜いて、テンポの落として、表情豊かに奏してゆく。こういうところもシューリヒト盤の良いところ。
そして感動の終楽章。
楽章の始まりはサラッとした入り方。音楽はモコモコせずに、淡々と流れてゆく。思い入れがあまりないのが、かえって音楽の深さを伝えてくれるように思う。ブルックナーの敬虔な想いが音楽の底に流れているような、そんな感じ。
中間部からは表情が多彩になってゆく。荒々しく盛り上がるところもあれば、一転、教会での厳粛な祈りの音楽になったり、あるいは沈思黙考するような響きになったり・・・・様々な音楽が聞こえてくる。
そして感動的なラスト。シューリヒトの音楽はどんどん遅くなって、コーダの部分など、涙なしには聴けない。遙か高みから語りかけられているような孤高の表現。
ああ、スゴイ音楽だなぁ・・・・・。
これ、未完成の曲なんですが、ボクにはもうこれで十分です。
3楽章で完結しているように思います。
ここまでで、もう立派な作品だと思います。「テ・デウム」は不要です。
VPOのアンサンブルも上手いです。技術的に上手いというより、ブルックナーを知り尽くした余裕を感じさせる巧さ。俺たちの音楽だと云わんばかりの演奏に聞こえます。
1960年代の初頭、このころのVPOは良かったとの世評をよく見ますが、むべなるかなと思います。
休み癖がついてしまって、仕事に行きたくないですなぁ・・・・・。
何かサボる理由がないものか・・・・・というのは嘘です。マジメに仕事行きます。
この連休はブルックナーをよく聴きました。
今日は最後の交響曲。
ブルックナーの交響曲第9番ニ短調。
カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
1961年の録音。ボクが所持しているのはEMIの輸入盤。
日本では初出からカタログ落ちしたことがないのではないかと思われる、ド定盤。
シューリヒトのこの9番と8番は、いつまでも聴き続けたい名盤だと思う。
さすがに45年も前の録音なので、古ぼけてきている。高音の抜けがイマイチで、詰まった感じがするし、全体的にダイナミックレンジが狭い。
ピアニシモがあまり弱くなく、フォルティシモの大爆発が強烈になりすぎないところは、録音のせいなのか(この時代の技術的限界なのか)、シューリヒトの演奏の特徴なのかよく分からないが、独特の雰囲気のブルックナーになっている。品が良く端正で、素っ気ないようなところも見られるブルックナー・・・・・。
第1楽章、冒頭は飄々と棒を振っているような雰囲気で、幾分素っ気ないところもある。あまり勿体ぶったところがない。サラッとした感じ。
シューリヒトは、適度にルバートさせていて、その音の伸び縮みが何とも云えず味わい深い。巨匠の芸かな。
テンポそのものは中庸からやや速め。VPOの各楽器が過不足なく十分に鳴っている印象なのが、楽章後半に向かって徐々に熱を帯びてゆく感じになる。
第2楽章スケルツォの初めのところ、弦のピチカートが各パートに受け渡されてゆくあたり、ニュアンスに富んでいて面白い。中間部のヴァイオリンの繊細な響きも実にイイし、そこに木管が艶やかに絡んでゆくところなどは、ああ、これこそウィーン・フィルだなぁと思う。
全体的に木管が活躍していて、オーボエやフルート、クラリネットがソロを吹くところはいかにも諧謔的で楽しめる。力まず、入れ込まず、自然に出てくる芸・・・・・・・・この辺がシューリヒトのワザなのだろうか。
スケルツォの主題は激烈な表現で、一気呵成に盛り上げてゆく。その反面、中間部では、息を抜いて、テンポの落として、表情豊かに奏してゆく。こういうところもシューリヒト盤の良いところ。
そして感動の終楽章。
楽章の始まりはサラッとした入り方。音楽はモコモコせずに、淡々と流れてゆく。思い入れがあまりないのが、かえって音楽の深さを伝えてくれるように思う。ブルックナーの敬虔な想いが音楽の底に流れているような、そんな感じ。
中間部からは表情が多彩になってゆく。荒々しく盛り上がるところもあれば、一転、教会での厳粛な祈りの音楽になったり、あるいは沈思黙考するような響きになったり・・・・様々な音楽が聞こえてくる。
そして感動的なラスト。シューリヒトの音楽はどんどん遅くなって、コーダの部分など、涙なしには聴けない。遙か高みから語りかけられているような孤高の表現。
ああ、スゴイ音楽だなぁ・・・・・。
これ、未完成の曲なんですが、ボクにはもうこれで十分です。
3楽章で完結しているように思います。
ここまでで、もう立派な作品だと思います。「テ・デウム」は不要です。
VPOのアンサンブルも上手いです。技術的に上手いというより、ブルックナーを知り尽くした余裕を感じさせる巧さ。俺たちの音楽だと云わんばかりの演奏に聞こえます。
1960年代の初頭、このころのVPOは良かったとの世評をよく見ますが、むべなるかなと思います。
2006/05/07のBlog
[ 06:04 ]
[ 交響曲 ]
大型連休はのんびりブルックナーを聴いております。
休日は大曲が聴けてイイですねぇ。
今日はブルックナーの交響曲第8番ハ短調。
エドゥアルド・ファン・ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
1955年6月、コンセルトヘボウでの録音。ボクが持っているのは、フィリップスの輸入盤で、5・7・8・9番の4枚組。この8番はモノラル録音だが、まずまずの音で聴ける。
第1楽章、モノラル録音のせいか、例のブルックナーの原始霧の開始が、とても厳粛に聞こえる。
ベイヌムの良いところは、呼吸の自然さ。
心安まり、落ち着くフレージング。テンポは少し速めなのだが、深々とした音楽に感じるのは、ベイヌムのゆったりしたフレージングによるものだと思う。
コンセルトヘボウ管に全幅の信頼を寄せ、ひたひたとクレッシェンドしてゆくところなど、実に素晴らしい音楽になっている。指揮ぶりは実に堅実、音楽の内部は充実しきって中身が一杯詰まっている感じ。表面は飾り気がないし、モノラル録音の貧しい音の中から、ベイヌムの気概とオケの情熱とが、こちらビンビン伝わってくる。
もう少し良い音で聴けたらどんなに素晴らしいか・・・というのは無い物ねだりかな。
第2楽章は速いテンポ。男性的で雄渾なスケルツォ。音が逞しく燃えさかる。フォルティシモは圧倒的だし、ピアニシモは胸に迫る静謐さ。これは男のロマンか。
ホルンや木管群の響きは切ないくらいだし、中間部の柔らかく弦が奏でているところにハープやフルートが絡んでくるところなど絶品だなぁ・・・。
第3楽章のアダージョは一転、淡々と進んでゆく。弦楽セクションの繊細な動きを見せ、優しく頬を撫でるようなヴァイオリン群の響きが心地よい。徐々にクレッシェンドしてやがて大爆発する金管群も絶妙。オケの大音響は、もうブルックナー的としか云いようがない偉大な音楽。安らぎと爆発の同居、ああ、これぞブルックナー。
終楽章の表現は激烈。コンセルトヘボウ管のパワーが冒頭から炸裂し、強烈なアクセントを聴かせてくれる。ティンパニの豪打もスゴイ。壮麗な大伽藍のような(って、決まってブルックナーで云われる表現だが、ホンマにそんな感じの終楽章であります)凄まじいフォルティシモであり、スケール感。
コンセルトヘボウ管が、ここまで溜めていたパワーを一気に解放したかのような迫力。
音を割ったホルンの咆吼など、ものすごい。男性的な逞しさに貫かれた終楽章。
ベイヌムという指揮者、詳しくは知りません。
演奏から思うに、大変男らしい人だったんじゃないかと思います。
以前に聴いたブラームスの1番でも、男らしい気概を感じました。
人生、意気に感ずると、こういうブルックナーになるのかもしれませんな。
休日は大曲が聴けてイイですねぇ。
今日はブルックナーの交響曲第8番ハ短調。
エドゥアルド・ファン・ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
1955年6月、コンセルトヘボウでの録音。ボクが持っているのは、フィリップスの輸入盤で、5・7・8・9番の4枚組。この8番はモノラル録音だが、まずまずの音で聴ける。
第1楽章、モノラル録音のせいか、例のブルックナーの原始霧の開始が、とても厳粛に聞こえる。
ベイヌムの良いところは、呼吸の自然さ。
心安まり、落ち着くフレージング。テンポは少し速めなのだが、深々とした音楽に感じるのは、ベイヌムのゆったりしたフレージングによるものだと思う。
コンセルトヘボウ管に全幅の信頼を寄せ、ひたひたとクレッシェンドしてゆくところなど、実に素晴らしい音楽になっている。指揮ぶりは実に堅実、音楽の内部は充実しきって中身が一杯詰まっている感じ。表面は飾り気がないし、モノラル録音の貧しい音の中から、ベイヌムの気概とオケの情熱とが、こちらビンビン伝わってくる。
もう少し良い音で聴けたらどんなに素晴らしいか・・・というのは無い物ねだりかな。
第2楽章は速いテンポ。男性的で雄渾なスケルツォ。音が逞しく燃えさかる。フォルティシモは圧倒的だし、ピアニシモは胸に迫る静謐さ。これは男のロマンか。
ホルンや木管群の響きは切ないくらいだし、中間部の柔らかく弦が奏でているところにハープやフルートが絡んでくるところなど絶品だなぁ・・・。
第3楽章のアダージョは一転、淡々と進んでゆく。弦楽セクションの繊細な動きを見せ、優しく頬を撫でるようなヴァイオリン群の響きが心地よい。徐々にクレッシェンドしてやがて大爆発する金管群も絶妙。オケの大音響は、もうブルックナー的としか云いようがない偉大な音楽。安らぎと爆発の同居、ああ、これぞブルックナー。
終楽章の表現は激烈。コンセルトヘボウ管のパワーが冒頭から炸裂し、強烈なアクセントを聴かせてくれる。ティンパニの豪打もスゴイ。壮麗な大伽藍のような(って、決まってブルックナーで云われる表現だが、ホンマにそんな感じの終楽章であります)凄まじいフォルティシモであり、スケール感。
コンセルトヘボウ管が、ここまで溜めていたパワーを一気に解放したかのような迫力。
音を割ったホルンの咆吼など、ものすごい。男性的な逞しさに貫かれた終楽章。
ベイヌムという指揮者、詳しくは知りません。
演奏から思うに、大変男らしい人だったんじゃないかと思います。
以前に聴いたブラームスの1番でも、男らしい気概を感じました。
人生、意気に感ずると、こういうブルックナーになるのかもしれませんな。
2006/05/06のBlog
[ 04:58 ]
[ 交響曲 ]
ブルックナーの7番交響曲は、ゆったりと始まる音楽。休日の午前中にくつろげるときによく聴きます。特に初めの2つの楽章はエエですなぁ。
そこで、今日はブルックナーの交響曲第7番ホ長調。
ジュゼッペ・シノーポリの指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1991年9月、ドレスデンのルカ教会での録音、DG盤。
シノーポリはボクにとって非常にカッコイイ指揮者。特に大曲を振らせると実にカッコイイ。曲全体の構造を解きほぐして、見通し良く聴かせてくれるだけでなく、曲の細部のつくりをえぐり出してドキッとさせてくれるから。
時に冷静に、時に情熱的に煽り立て・・・情意のバランスが抜群なのがまた良い。
さて、シノーポリのブルックナーは、オケがドレスデン・シュターツカペレなので、これがまた例によって美しい音楽をゆったりと聴かせてくれる。
オケの音色は、やや明るい。これはDGの特徴かもしれない。シノーポリとのCDが全体的にそうだし、レヴァインとの「新世界」なども同傾向の音だった。ルカ教会での録音なので、楽器の溶け合いはいつものSKDなのだが、他のレーベルより艶やかな音に聞こえる。フィリップスやBMGでのデイヴィスのモーツァルト・シリーズや、DENONでのブロムシュテット指揮の録音などと比べると、輝くような感じの音になっている。
ただ、ストリングスのアンサンブルや、全楽器の大合奏では、まさにSKDの音であって、その深々とした味わいと自然な音はやはり最高だなと思う。
この音でブルックナーを聴けるのは幸福だなぁ。
さて、演奏であります。
第1楽章のアレグロ・モデラート。シノーポリが振ると、野人ブルックナーの音楽が洗練されて美しくなる。楽器のバランスが程良く、アンサンブルも完璧。冒頭の部分など、ブルックナーが見ただろうアルプス山脈の威容が徐々に現れてくるような雄大さ。テンポは中庸。アレグロというほどでなないかな。ゆったり感があってイイ。
第2楽章アダージョ。クラシック音楽を聴き始めた大学生の頃、先輩から「ブルックナーを聴くならこの楽章だ」と教えられた名旋律。いつ聴いても素晴らしいアダージョ。
(尤も、ブルックナー最高のアダージョは第8番のそれだと、今は思うが・・・・)
シノーポリのアダージョはやや速めで颯爽と進む。仕上げが滑らかでカッコイイ。しなやかに旋律が流れてゆく。
ブル7をスケール雄大にやるなら、第1・2楽章でゆったりしたテンポを採るのだろうが、シノーポリはそうはしない。あくまで爽快な表情、スタイリッシュな曲作り。妙な思い入れのない、純音楽的な演奏と云えるかもしれない。
第3楽章になると、いよいよオケのパワーが炸裂。SKDの金管の迫力はさすが。その音が絶叫にならず、紳士的な佇まいなのは、SKDならではだろう。まろやかな音は相変わらず。シノーポリの指揮は少し神経質で、分析的な感じだが、SKDのまろやかさがそれを補っているような気がする。
終楽章の聴きものは、コラール風の第2主題。テンポはここでもやや速めだが、とても美しい音楽に仕上げている。コーダまで荘重な音楽が展開して、素晴らしい締めくくり。
シノーポリのブルックナーは他に4番と8番を聴いてます。
この2つの名曲も、シノーポリのCDで聴くと実にカッコイイんです。
マーラーもそうでしたが、大曲を実にスタイル良く仕上げる名人だったように思います。
さて、連休後半は好天続きであります。
緑が気持ちいい季節になりました。
そこで、今日はブルックナーの交響曲第7番ホ長調。
ジュゼッペ・シノーポリの指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1991年9月、ドレスデンのルカ教会での録音、DG盤。
シノーポリはボクにとって非常にカッコイイ指揮者。特に大曲を振らせると実にカッコイイ。曲全体の構造を解きほぐして、見通し良く聴かせてくれるだけでなく、曲の細部のつくりをえぐり出してドキッとさせてくれるから。
時に冷静に、時に情熱的に煽り立て・・・情意のバランスが抜群なのがまた良い。
さて、シノーポリのブルックナーは、オケがドレスデン・シュターツカペレなので、これがまた例によって美しい音楽をゆったりと聴かせてくれる。
オケの音色は、やや明るい。これはDGの特徴かもしれない。シノーポリとのCDが全体的にそうだし、レヴァインとの「新世界」なども同傾向の音だった。ルカ教会での録音なので、楽器の溶け合いはいつものSKDなのだが、他のレーベルより艶やかな音に聞こえる。フィリップスやBMGでのデイヴィスのモーツァルト・シリーズや、DENONでのブロムシュテット指揮の録音などと比べると、輝くような感じの音になっている。
ただ、ストリングスのアンサンブルや、全楽器の大合奏では、まさにSKDの音であって、その深々とした味わいと自然な音はやはり最高だなと思う。
この音でブルックナーを聴けるのは幸福だなぁ。
さて、演奏であります。
第1楽章のアレグロ・モデラート。シノーポリが振ると、野人ブルックナーの音楽が洗練されて美しくなる。楽器のバランスが程良く、アンサンブルも完璧。冒頭の部分など、ブルックナーが見ただろうアルプス山脈の威容が徐々に現れてくるような雄大さ。テンポは中庸。アレグロというほどでなないかな。ゆったり感があってイイ。
第2楽章アダージョ。クラシック音楽を聴き始めた大学生の頃、先輩から「ブルックナーを聴くならこの楽章だ」と教えられた名旋律。いつ聴いても素晴らしいアダージョ。
(尤も、ブルックナー最高のアダージョは第8番のそれだと、今は思うが・・・・)
シノーポリのアダージョはやや速めで颯爽と進む。仕上げが滑らかでカッコイイ。しなやかに旋律が流れてゆく。
ブル7をスケール雄大にやるなら、第1・2楽章でゆったりしたテンポを採るのだろうが、シノーポリはそうはしない。あくまで爽快な表情、スタイリッシュな曲作り。妙な思い入れのない、純音楽的な演奏と云えるかもしれない。
第3楽章になると、いよいよオケのパワーが炸裂。SKDの金管の迫力はさすが。その音が絶叫にならず、紳士的な佇まいなのは、SKDならではだろう。まろやかな音は相変わらず。シノーポリの指揮は少し神経質で、分析的な感じだが、SKDのまろやかさがそれを補っているような気がする。
終楽章の聴きものは、コラール風の第2主題。テンポはここでもやや速めだが、とても美しい音楽に仕上げている。コーダまで荘重な音楽が展開して、素晴らしい締めくくり。
シノーポリのブルックナーは他に4番と8番を聴いてます。
この2つの名曲も、シノーポリのCDで聴くと実にカッコイイんです。
マーラーもそうでしたが、大曲を実にスタイル良く仕上げる名人だったように思います。
さて、連休後半は好天続きであります。
緑が気持ちいい季節になりました。
2006/05/05のBlog
[ 04:23 ]
[ 交響曲 ]
連休後半を迎えて体調は最悪。絶不調。
どうも風邪を引いたみたいで(職場でうつされたか?)、鼻水とくしゃみは出るわ、身体はだるいわ・・・・外出もせず、たまっている仕事もせず、ひたすらゴロゴロしてました。
こういう連休もありかなと思いつつ、音楽はふだんと変わらず聴いております。
さて、今日はブルックナーの交響曲第5番変ロ長調。
オイゲン・ヨッフム指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1980年2月~3月、ドレスデンのルカ教会での録音。
ヨッフムにとって2度目のブルックナー全集からの1枚。EMI原盤。
ここ最近、輸入盤がまた値上がりしているようだが、この9枚組のEMIクリスマス・ボックス・セットが出た頃は激安時代で、多分、3500円もしなかったはず・・・・。
このSKDとの全集、LPでも持っているのだが、CDの便利さに慣れてしまって(つまり、LPを何度も取り替え・ひっくり返すのが面倒くさくなったので)、ついつい購入してしまったもの。音は明らかにLPの方が柔らかく聴きやすいのだが(そのかわり少しボケている感じもするが)、機械が便利になると人間は横着になるものでありますな・・・・(^^ゞ。
さて、演奏はヨッフムにしてはあまり煽らない(この人のブルックナーは曲によってはアジ演説のように煽るんです)、格調高い正統派ブルックナーの5番になっている。
第1楽章の序奏部から、ドレスデン・シュターツカペレの音が何とも云えずに良い。壮大なフォルティシモでも全く崩れないアンサンブルの堅牢さ、深い響き。優しく、懐かしく包み込むような、言わば母性的な温かさ。金管の大爆発や弦楽のフルボリュームでの合奏にもかかわらず、まろやかで美しさを保つ余裕。
この余裕こそ、ブルックナーの壮大なシンフォニーにふさわしい。
ヨッフムの指揮は堅実そのもので、真剣にブルックナーに向き合ってきた年輪を感じさせる演奏。充実感たっぷり。
テンポは中庸からやや速めの部類になるのかな。ヨッフムのブルックナーは、概して少し速め。21分かかる長大な第1楽章だが、心地よく聴かせてくれた。
第2楽章のアダージョは懐古的。古戦場の跡のような雰囲気。昔の戦士の墓碑銘のような楽章。冒頭の弦のピチカートの静謐は味わい深い。
対向旋律がよく聞こえる演奏。響きは柔らかく厚みがあって、音楽が内部までよく詰まってはち切れんばかりに充実している演奏だと思う。歩みは堂々として、妙な細工もなく、ブルックナーの自然な吐息がもれてくるようなアダージョ。
この楽章ラストの壮大な盛り上がり、雄大なスケール感も聴きものだと思う。
第3楽章のスケルツォは武骨なタッチ。野人ブルックナーらしい演奏と云うべきかな。昼間部のトリオは牧歌的な素朴さで、飾り気のない表現。
後半になると響きは豪快になり、グングン迫力が増してゆく。テンポも幾分速くなっているように感じる盛り上がり。
終楽章はフーガの処理が変化に富んで素晴らしい。
ブルックナーらしいと言えばらしいのだが、若干ミリタリー調のところがあって惜しいかな。
終結部へと、どんどん音楽が盛り上がってゆくのはさすがにヨッフム。少し煽りつつ(この人にしては、あまり煽らないのだが)、感動的なラストを迎える。
ああ、壮大な城塞交響曲。
ブルックナーの、これは最高傑作かもしれないと思わせる雄大さ。やはり、ヨッフムは素晴らしい。
25年前の録音で、しかもEMI・・・・。
あまり良くないのかとの先入観は禁物、なかなかエエ音してます。
素晴らしいドレスデン・シュターツカペレのサウンドが聴けます。
ラストは感動的。録音の善し悪しを越えます。
どうも風邪を引いたみたいで(職場でうつされたか?)、鼻水とくしゃみは出るわ、身体はだるいわ・・・・外出もせず、たまっている仕事もせず、ひたすらゴロゴロしてました。
こういう連休もありかなと思いつつ、音楽はふだんと変わらず聴いております。
さて、今日はブルックナーの交響曲第5番変ロ長調。
オイゲン・ヨッフム指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1980年2月~3月、ドレスデンのルカ教会での録音。
ヨッフムにとって2度目のブルックナー全集からの1枚。EMI原盤。
ここ最近、輸入盤がまた値上がりしているようだが、この9枚組のEMIクリスマス・ボックス・セットが出た頃は激安時代で、多分、3500円もしなかったはず・・・・。
このSKDとの全集、LPでも持っているのだが、CDの便利さに慣れてしまって(つまり、LPを何度も取り替え・ひっくり返すのが面倒くさくなったので)、ついつい購入してしまったもの。音は明らかにLPの方が柔らかく聴きやすいのだが(そのかわり少しボケている感じもするが)、機械が便利になると人間は横着になるものでありますな・・・・(^^ゞ。
さて、演奏はヨッフムにしてはあまり煽らない(この人のブルックナーは曲によってはアジ演説のように煽るんです)、格調高い正統派ブルックナーの5番になっている。
第1楽章の序奏部から、ドレスデン・シュターツカペレの音が何とも云えずに良い。壮大なフォルティシモでも全く崩れないアンサンブルの堅牢さ、深い響き。優しく、懐かしく包み込むような、言わば母性的な温かさ。金管の大爆発や弦楽のフルボリュームでの合奏にもかかわらず、まろやかで美しさを保つ余裕。
この余裕こそ、ブルックナーの壮大なシンフォニーにふさわしい。
ヨッフムの指揮は堅実そのもので、真剣にブルックナーに向き合ってきた年輪を感じさせる演奏。充実感たっぷり。
テンポは中庸からやや速めの部類になるのかな。ヨッフムのブルックナーは、概して少し速め。21分かかる長大な第1楽章だが、心地よく聴かせてくれた。
第2楽章のアダージョは懐古的。古戦場の跡のような雰囲気。昔の戦士の墓碑銘のような楽章。冒頭の弦のピチカートの静謐は味わい深い。
対向旋律がよく聞こえる演奏。響きは柔らかく厚みがあって、音楽が内部までよく詰まってはち切れんばかりに充実している演奏だと思う。歩みは堂々として、妙な細工もなく、ブルックナーの自然な吐息がもれてくるようなアダージョ。
この楽章ラストの壮大な盛り上がり、雄大なスケール感も聴きものだと思う。
第3楽章のスケルツォは武骨なタッチ。野人ブルックナーらしい演奏と云うべきかな。昼間部のトリオは牧歌的な素朴さで、飾り気のない表現。
後半になると響きは豪快になり、グングン迫力が増してゆく。テンポも幾分速くなっているように感じる盛り上がり。
終楽章はフーガの処理が変化に富んで素晴らしい。
ブルックナーらしいと言えばらしいのだが、若干ミリタリー調のところがあって惜しいかな。
終結部へと、どんどん音楽が盛り上がってゆくのはさすがにヨッフム。少し煽りつつ(この人にしては、あまり煽らないのだが)、感動的なラストを迎える。
ああ、壮大な城塞交響曲。
ブルックナーの、これは最高傑作かもしれないと思わせる雄大さ。やはり、ヨッフムは素晴らしい。
25年前の録音で、しかもEMI・・・・。
あまり良くないのかとの先入観は禁物、なかなかエエ音してます。
素晴らしいドレスデン・シュターツカペレのサウンドが聴けます。
ラストは感動的。録音の善し悪しを越えます。
2006/05/04のBlog
[ 03:35 ]
[ 交響曲 ]
甍の波と雲の波 重なる波の中空を
橘薫る朝風に 高く泳ぐや 鯉のぼり
伊予の田舎では、青空の中を元気よく鯉のぼりが泳いでおります。昔に比べてその数が減りましたが(少子化が進んでいる・・・・)、端午の節句を前にした五月晴れの中、男の子の健やかな成長を祈る親たちの願いが高く舞っております。
さて、今日はブルックナーの交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」。
リッカルド・ムーティ指揮ベルリン・フィルの演奏。
録音は1985年、ベルリンのダーレム教会にて。ベルリン・フィルの教会録音は1980年代以降としては珍しいんじゃないかな。EMI原盤。
ムーティのこの演奏、新しいブルックナーと思っていたら、なんのことはない、もう20年以上も経過してしまったことになる。
第1楽章から、楽器がよく融け合ってクリーミーに響く。これがベルリン・フィルかいな?と思うほど柔らかくまろやかな音。教会録音のせいでもあるのか、深々として包み込まれるような音に快感。
ムーティの指揮はメリハリがきいて面白い。盛り上がるところはアッチェランドをかけ、静かなところではテンポをグッと落としてゆったりと音楽を運んでゆく。しかも細部の彫琢は見事なもので、オケのアンサンブルも完璧。ベルリン・フィルだから当たり前かもしれないが、これは相当ハイレベルのブルックナーだと思う。
ストリングスが美しい。金管を包み込むような絹衣のような弦。これほどベルリン・フィルの弦が美しい演奏、そうはない。EMIの録音はいつも通り、そんなに良くはないので、これは明らかにムーティのバトンの冴えだろう。
ラストのホルンの大合奏は壮大な音楽。カタルシス。
第2楽章は一転、静謐そのもの。深い森を逍遙するような演奏。深々としたフレージングが気持ちよい。アーティキュレーションも的確で、音楽が美しく息づいている。
弱音器を付けた弦楽器が、ことのほか美しい。さやさやと吹く風のような繊細なボウイング。これは美音だなぁ。ヴァイオリンからフルート。オーボエ、ホルンへと旋律が受け渡されてゆくところなど、最高の美しさ。
第3楽章は狩りのスケルツォ。快活な音楽だが、ムーティはあまり速いテンポを採らない。3連符が続く金管のアンサンブルが楽しい。ときおりの咆吼も美しい。楽器が実によく融け合って、暖かいのがイイ。
終楽章は、またテンポの変化が楽しめる。フォルティシモでも壮大な盛り上がり。高まるオケのパワー。見事な設計だと思う。そしてピアニシモに流れる静かな感情。沈潜してゆく想いが、美しく繊細な音になって耳に届く。
ベルリン・フィルのオケのまろやかさがここでも素晴らしい。フォルティシモでもクリーミーな音が持続するんだから。
大団円では素晴らしい音響。若武者、騎虎の勢い。素晴らしい「ロマンティック」。
ムーティのブルックナーは、このCD以外には6番があっただけでしょうか。
これほどの「ロマンティック」をやるんだから、5番や7・8・9番を是非このコンビで聴いてみたいと思いますが・・・・。この録音からもう20年。ムーティはもうやる気はないかな・・・・。
橘薫る朝風に 高く泳ぐや 鯉のぼり
伊予の田舎では、青空の中を元気よく鯉のぼりが泳いでおります。昔に比べてその数が減りましたが(少子化が進んでいる・・・・)、端午の節句を前にした五月晴れの中、男の子の健やかな成長を祈る親たちの願いが高く舞っております。
さて、今日はブルックナーの交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」。
リッカルド・ムーティ指揮ベルリン・フィルの演奏。
録音は1985年、ベルリンのダーレム教会にて。ベルリン・フィルの教会録音は1980年代以降としては珍しいんじゃないかな。EMI原盤。
ムーティのこの演奏、新しいブルックナーと思っていたら、なんのことはない、もう20年以上も経過してしまったことになる。
第1楽章から、楽器がよく融け合ってクリーミーに響く。これがベルリン・フィルかいな?と思うほど柔らかくまろやかな音。教会録音のせいでもあるのか、深々として包み込まれるような音に快感。
ムーティの指揮はメリハリがきいて面白い。盛り上がるところはアッチェランドをかけ、静かなところではテンポをグッと落としてゆったりと音楽を運んでゆく。しかも細部の彫琢は見事なもので、オケのアンサンブルも完璧。ベルリン・フィルだから当たり前かもしれないが、これは相当ハイレベルのブルックナーだと思う。
ストリングスが美しい。金管を包み込むような絹衣のような弦。これほどベルリン・フィルの弦が美しい演奏、そうはない。EMIの録音はいつも通り、そんなに良くはないので、これは明らかにムーティのバトンの冴えだろう。
ラストのホルンの大合奏は壮大な音楽。カタルシス。
第2楽章は一転、静謐そのもの。深い森を逍遙するような演奏。深々としたフレージングが気持ちよい。アーティキュレーションも的確で、音楽が美しく息づいている。
弱音器を付けた弦楽器が、ことのほか美しい。さやさやと吹く風のような繊細なボウイング。これは美音だなぁ。ヴァイオリンからフルート。オーボエ、ホルンへと旋律が受け渡されてゆくところなど、最高の美しさ。
第3楽章は狩りのスケルツォ。快活な音楽だが、ムーティはあまり速いテンポを採らない。3連符が続く金管のアンサンブルが楽しい。ときおりの咆吼も美しい。楽器が実によく融け合って、暖かいのがイイ。
終楽章は、またテンポの変化が楽しめる。フォルティシモでも壮大な盛り上がり。高まるオケのパワー。見事な設計だと思う。そしてピアニシモに流れる静かな感情。沈潜してゆく想いが、美しく繊細な音になって耳に届く。
ベルリン・フィルのオケのまろやかさがここでも素晴らしい。フォルティシモでもクリーミーな音が持続するんだから。
大団円では素晴らしい音響。若武者、騎虎の勢い。素晴らしい「ロマンティック」。
ムーティのブルックナーは、このCD以外には6番があっただけでしょうか。
これほどの「ロマンティック」をやるんだから、5番や7・8・9番を是非このコンビで聴いてみたいと思いますが・・・・。この録音からもう20年。ムーティはもうやる気はないかな・・・・。
2006/05/03のBlog
[ 03:07 ]
[ 協奏曲 ]
昨日は夜中から午前中にかけて、Doblogに記事をアップできませんでした。
サーバの不調かな?
閲覧は出来るのに、アップが出来ないというのは初めてでありました。
久しぶりにDoblogのトラブルでした。
・・・・・しっかりしてくれよぉ・・・・・・・と云っておきましょ。
で、気を取り直して今日はベートーヴェンを。
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 作品37。
マレイ・ペライアのピアノ、ベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管の演奏。録音は1985年1月。CBSソニー原盤。
このCDは廉価盤で出ている全集からの1枚。
第1楽章の序奏部が素晴らしい。これから始まる協奏曲への期待が膨らむ。
ソニーの録音はややオンマイク気味ではあるが、美しく録られている。ただ、フィリップスの録音で聴かれる残響やスケール感にはやや乏しく、こぢんまりまとまっている感じの録音。非常に綺麗ではあるが、フィリップス盤を聴き慣れていると、すこしスケールが小さく感じられるところがある。
ハイティンクの指揮はいつものとおり柔軟でしなやか。「さぁ、みんな、ペライアのために一丁やったろうやないか」という雰囲気が伝わってくる。
ペライアのピアノは適度な装飾音をつけて、大変軽やか。
特に高音がこの人は綺麗。弾みながらキラキラと光りがこぼれるような音色で弾いてくれる。
出だしは、ピアノの響きが丸みを帯びて、モーツァルト的な感じ。ベートーヴェンの3番協奏曲といえば悲愴感漂う演奏も多いのだが、ペライアは決然とした雰囲気ではなく、柔らかく軽やかに弾いてゆく。本当に美しい音色。
今、音色の綺麗なピアニストをあげろと言われたら、五本の指には入るだろうなぁ。
第1楽章を通じてオケの響きは立派。カデンツァも激しいが、繊細な響きはトータルで変わらない。
第2楽章はとても抒情的な歌。ベートーヴェンは、こんなにもロマンティストで抒情的な人間だったんだと見直してしまうような音楽であり、ペライアの演奏。
丹誠込めて引き上げてゆくピアノ。バックのハイティンク/RCOがまた涙がこぼれるほど優しく美しく支える。こんなに美しいストリングス、木管の優しい響き。ハイティンク以外に、さてどんな指揮者が出来るのかな・・・・と探してみても、なかなか思いつかない・・・。
楽章半ばから、回想録風の演奏になる。過去を懐かしむ、昔に思いを馳せるようなピアノの響きがたまらない。
ペライアのピアノは今の季節のような、さ緑の輝くときにこそふさわしい。
終楽章はピアノと管弦楽が一体感をさらに強めて進んでゆく。徐々に白熱化する協奏。テンポはちょうどよい安定感で、聴いていてホッとする。ペライアのピアノはじっくりと弾き上げてゆく。特に左手がよく利いていて、立体感のあるピアノが素晴らしい。
ああ、イイ音楽。イイ演奏。
特に第2楽章がよかったですな。
もう一度繰り返して聴きたくなりました。
サーバの不調かな?
閲覧は出来るのに、アップが出来ないというのは初めてでありました。
久しぶりにDoblogのトラブルでした。
・・・・・しっかりしてくれよぉ・・・・・・・と云っておきましょ。
で、気を取り直して今日はベートーヴェンを。
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 作品37。
マレイ・ペライアのピアノ、ベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管の演奏。録音は1985年1月。CBSソニー原盤。
このCDは廉価盤で出ている全集からの1枚。
第1楽章の序奏部が素晴らしい。これから始まる協奏曲への期待が膨らむ。
ソニーの録音はややオンマイク気味ではあるが、美しく録られている。ただ、フィリップスの録音で聴かれる残響やスケール感にはやや乏しく、こぢんまりまとまっている感じの録音。非常に綺麗ではあるが、フィリップス盤を聴き慣れていると、すこしスケールが小さく感じられるところがある。
ハイティンクの指揮はいつものとおり柔軟でしなやか。「さぁ、みんな、ペライアのために一丁やったろうやないか」という雰囲気が伝わってくる。
ペライアのピアノは適度な装飾音をつけて、大変軽やか。
特に高音がこの人は綺麗。弾みながらキラキラと光りがこぼれるような音色で弾いてくれる。
出だしは、ピアノの響きが丸みを帯びて、モーツァルト的な感じ。ベートーヴェンの3番協奏曲といえば悲愴感漂う演奏も多いのだが、ペライアは決然とした雰囲気ではなく、柔らかく軽やかに弾いてゆく。本当に美しい音色。
今、音色の綺麗なピアニストをあげろと言われたら、五本の指には入るだろうなぁ。
第1楽章を通じてオケの響きは立派。カデンツァも激しいが、繊細な響きはトータルで変わらない。
第2楽章はとても抒情的な歌。ベートーヴェンは、こんなにもロマンティストで抒情的な人間だったんだと見直してしまうような音楽であり、ペライアの演奏。
丹誠込めて引き上げてゆくピアノ。バックのハイティンク/RCOがまた涙がこぼれるほど優しく美しく支える。こんなに美しいストリングス、木管の優しい響き。ハイティンク以外に、さてどんな指揮者が出来るのかな・・・・と探してみても、なかなか思いつかない・・・。
楽章半ばから、回想録風の演奏になる。過去を懐かしむ、昔に思いを馳せるようなピアノの響きがたまらない。
ペライアのピアノは今の季節のような、さ緑の輝くときにこそふさわしい。
終楽章はピアノと管弦楽が一体感をさらに強めて進んでゆく。徐々に白熱化する協奏。テンポはちょうどよい安定感で、聴いていてホッとする。ペライアのピアノはじっくりと弾き上げてゆく。特に左手がよく利いていて、立体感のあるピアノが素晴らしい。
ああ、イイ音楽。イイ演奏。
特に第2楽章がよかったですな。
もう一度繰り返して聴きたくなりました。
2006/05/01のBlog
[ 02:03 ]
[ 管弦楽曲 ]
さあ、風薫る五月。
ジョギングしていても実に気持ちいい季節になりました。
そんなに速いペースじゃないですよ。1キロ6分くらいのペースですから。でもね、自分が風になったような気分で、実にエエ気持ちなんですな。
走り始めるのは朝5時30~45分くらいから、約30分間、合計5キロのジョギング。新緑と朝日に包まれて、田園風景の中を(ホンマに田んぼばかり・・・麦の穂も伸びてきたのでそろそろ収穫ですぞ)、ゆっくり呼吸しながら汗をかくんです。
走ったあとの爽快感と、朝食の美味さ。たまりません。
ただ、体重が減りません(^^ゞ。ダイエット目的に走り出したのに、もともと食い意地が張っているのと甘党なんですな、どうしても食べちゃう・・・・。体重増加で、服が着られなくなる中年の悲哀であります。
さてさて、今日はその新緑にふさわしい曲を。
ヘンデルの「水上の音楽」(ハレ版による)。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭弦楽合奏団の演奏。
1981年5月、チューリヒの改革派教会での録音。オイロディスク原盤だが、日本ではDENONから出ていたLP。オイロディスクとしては初めてのデジタル録音。日本のDENONの「PCM録音」の技術提供で可能になったと、ライナーに書いてあった。
ルツェルン祝祭弦楽合奏団の創立25周年記念盤でもある。
第1組曲は序奏部の堂々とした演奏が印象的。非常に遅く、ゆったりとしたテンポ。ドイツのなつかしいロマンティックなバロック演奏を思い出させる開始。ヴァイオリンのソロがとても鮮やかで、一陣の風が爽やかに吹き抜けるような音色が心地よい。
主部に入るとテンポは快活。古楽器団体ほどの快速さではないが、生き生きとして心弾むようなテンポ。スッキリ爽やか、五月の空のような演奏。
オーボエやファゴットの木管にホルンの響きが加わって、とても艶やか。それらが渾然と空間に溶けてゆく美しいホールトーンも素晴らしい。この辺は教会録音の良さが光っている。さすがDENON(一応、オイロディスクか)、25年も前の録音とは思えない素晴らしさ。
「エア」でのゆったり感は実にイイ。優雅な船遊びは、こんなテンポでやって欲しいもの。弦楽器の合奏は涼やかで、管楽器が奥で上品になるのも気持ちがよい。
第2組曲になると、華麗なトランペットが活躍。上手いもんだなぁと思っていたら、そういえばこのセッションに参加していたのは名手、ギィ・トゥーヴロンだった。輝かしく瑞々しい金管が楽しめる。音程も確かだし、アンサンブルも良くて文句なし。
名曲「アラ・ホーンパイプ」は、素晴らしい輝き。
第3組曲は一転、素朴でひなびた味わい。ミハエル・シュナイダーのフラウト・トラヴェルソが、柔らかく優しく、雅な歌を聴かせる。何とも心温まる雰囲気。テンポも全体的にゆったりで、大らかなヘンデルの音楽を満喫できる。
この演奏、CDでも持っているんですが、今日は久しぶりにLPで聴きました。
柔らかく爽やかに響きます。
雰囲気は暖かく、LPらしい音。
こういうヘンデルもイイもんですな。
ジョギングしていても実に気持ちいい季節になりました。
そんなに速いペースじゃないですよ。1キロ6分くらいのペースですから。でもね、自分が風になったような気分で、実にエエ気持ちなんですな。
走り始めるのは朝5時30~45分くらいから、約30分間、合計5キロのジョギング。新緑と朝日に包まれて、田園風景の中を(ホンマに田んぼばかり・・・麦の穂も伸びてきたのでそろそろ収穫ですぞ)、ゆっくり呼吸しながら汗をかくんです。
走ったあとの爽快感と、朝食の美味さ。たまりません。
ただ、体重が減りません(^^ゞ。ダイエット目的に走り出したのに、もともと食い意地が張っているのと甘党なんですな、どうしても食べちゃう・・・・。体重増加で、服が着られなくなる中年の悲哀であります。
さてさて、今日はその新緑にふさわしい曲を。
ヘンデルの「水上の音楽」(ハレ版による)。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭弦楽合奏団の演奏。
1981年5月、チューリヒの改革派教会での録音。オイロディスク原盤だが、日本ではDENONから出ていたLP。オイロディスクとしては初めてのデジタル録音。日本のDENONの「PCM録音」の技術提供で可能になったと、ライナーに書いてあった。
ルツェルン祝祭弦楽合奏団の創立25周年記念盤でもある。
第1組曲は序奏部の堂々とした演奏が印象的。非常に遅く、ゆったりとしたテンポ。ドイツのなつかしいロマンティックなバロック演奏を思い出させる開始。ヴァイオリンのソロがとても鮮やかで、一陣の風が爽やかに吹き抜けるような音色が心地よい。
主部に入るとテンポは快活。古楽器団体ほどの快速さではないが、生き生きとして心弾むようなテンポ。スッキリ爽やか、五月の空のような演奏。
オーボエやファゴットの木管にホルンの響きが加わって、とても艶やか。それらが渾然と空間に溶けてゆく美しいホールトーンも素晴らしい。この辺は教会録音の良さが光っている。さすがDENON(一応、オイロディスクか)、25年も前の録音とは思えない素晴らしさ。
「エア」でのゆったり感は実にイイ。優雅な船遊びは、こんなテンポでやって欲しいもの。弦楽器の合奏は涼やかで、管楽器が奥で上品になるのも気持ちがよい。
第2組曲になると、華麗なトランペットが活躍。上手いもんだなぁと思っていたら、そういえばこのセッションに参加していたのは名手、ギィ・トゥーヴロンだった。輝かしく瑞々しい金管が楽しめる。音程も確かだし、アンサンブルも良くて文句なし。
名曲「アラ・ホーンパイプ」は、素晴らしい輝き。
第3組曲は一転、素朴でひなびた味わい。ミハエル・シュナイダーのフラウト・トラヴェルソが、柔らかく優しく、雅な歌を聴かせる。何とも心温まる雰囲気。テンポも全体的にゆったりで、大らかなヘンデルの音楽を満喫できる。
この演奏、CDでも持っているんですが、今日は久しぶりにLPで聴きました。
柔らかく爽やかに響きます。
雰囲気は暖かく、LPらしい音。
こういうヘンデルもイイもんですな。
2006/04/30のBlog
[ 03:50 ]
[ 交響曲 ]
今日はのんびりジョギングやウォーキング。
田園の緑が綺麗になってきました。ジョギングコースのひうち公園のツツジが咲き始め、楽しく走れます。実に気持ちがいいもんです。
さて、今日はベルリオーズの幻想交響曲。
ベルナルト・ハイティンク指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
1979年4月、ウィーンのソフェインザールでの録音。
フィリップス専属だったハイティンクがDECCAからレコードを出したということで、『レコ芸』では話題になった(確か裏表紙がこのLPの広告だった)と思うが、さぁ、今では忘れ去られた演奏かもしれない。
ハイティンク/ウィーン・フィルとしては初の組み合わせのレコードだったので、長い間欲しかったのだが廃盤であったし、CD再発でも買いそびれていたところ、アスキーから出た「ウィーン・フィル世界の名曲」シリーズの中に収められていて、ようやく購入できた次第。この演奏が1000円とは安いぞい。
第1楽章の序奏部、ピアニシモの何とも云えない繊細さから、ウィーン・フィルの美しさが横溢している。ウィンナ・オーボエの少しきつめの音色もとても良い。ああ、ウィーン・フィルはやはりイイなぁとくつろげる暖かさ。そういえば、ウィーン・フィルの「幻想」はあまり聴いたことがない。このハイティンク盤のあと、デイヴィスがフィリップスに録音しているが、あまりないんじゃないかな。
第2楽章はコルネット入り。そのコルネットが素晴らしい。オケの中に溶け込みながら、ここぞのところでは鮮烈な音色を振りまく。和気藹々と演奏している感じ。オケに好かれるハイティンクの面目躍如かも。
ワルツのテンポは幾分速め。VPOの面々が楽しそうに弾いている・吹いているのが聴き手にビンビン伝わってきて、心浮き立つようなワルツになっている。ああ、ベルリオーズはこんなに楽しい舞踏会の音楽を書いたんだなぁ・・・。こんなワルツなら、スミッソンも作曲者に惚れただろう・・・。
ハイティンクのバトンもさることながら、ウィーン・フィルに染みついたワルツの伝統か、素晴らしい名演だと思う。このワルツが聴けるだけでも、このCDの値打ちありと見た。
ハイティンクは何もしていないような感じ・・・・・「さぁさぁ、みんな好きにやってね」という演奏かもしれない。
第3楽章の「野の風景」も何とも美しい。ハイティンクは、ウィーン・フィルの艶やかな弦を少し抑え気味にしながら進めてゆく。木管は巧緻そのもの。ややきつめの音色を響かせるフルートやピッコロ、コーラングレが良い味を出している。テンポに無理がないので、音楽が優しく息づいている。
後半2つの楽章はとても面白い。いろいろな楽器が飛び出してきて(ベルリオーズがそう書いているのだろうし、DECCAの録音がまた演出的でイイ)、ワクワクするような演奏。もっともハイティンクの手にかかると、それらが品良く響き、あざとさがないのがイイ。ホルンと木管が独特の響きをつくりだす。ヴァイオリンのうねるような動きも面白い。ティンパニの音も素晴らしい。終楽章の鐘の音はやや遠目で響き、しかも古めかしい感じので、恐ろしさを醸し出している。
ラストは素晴らしい盛り上がり。ウィーン・フィルのフルパワーが聴ける。
そして美しい音が次から次へと押し寄せてくる・・・。
これは快感であります。
田園の緑が綺麗になってきました。ジョギングコースのひうち公園のツツジが咲き始め、楽しく走れます。実に気持ちがいいもんです。
さて、今日はベルリオーズの幻想交響曲。
ベルナルト・ハイティンク指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
1979年4月、ウィーンのソフェインザールでの録音。
フィリップス専属だったハイティンクがDECCAからレコードを出したということで、『レコ芸』では話題になった(確か裏表紙がこのLPの広告だった)と思うが、さぁ、今では忘れ去られた演奏かもしれない。
ハイティンク/ウィーン・フィルとしては初の組み合わせのレコードだったので、長い間欲しかったのだが廃盤であったし、CD再発でも買いそびれていたところ、アスキーから出た「ウィーン・フィル世界の名曲」シリーズの中に収められていて、ようやく購入できた次第。この演奏が1000円とは安いぞい。
第1楽章の序奏部、ピアニシモの何とも云えない繊細さから、ウィーン・フィルの美しさが横溢している。ウィンナ・オーボエの少しきつめの音色もとても良い。ああ、ウィーン・フィルはやはりイイなぁとくつろげる暖かさ。そういえば、ウィーン・フィルの「幻想」はあまり聴いたことがない。このハイティンク盤のあと、デイヴィスがフィリップスに録音しているが、あまりないんじゃないかな。
第2楽章はコルネット入り。そのコルネットが素晴らしい。オケの中に溶け込みながら、ここぞのところでは鮮烈な音色を振りまく。和気藹々と演奏している感じ。オケに好かれるハイティンクの面目躍如かも。
ワルツのテンポは幾分速め。VPOの面々が楽しそうに弾いている・吹いているのが聴き手にビンビン伝わってきて、心浮き立つようなワルツになっている。ああ、ベルリオーズはこんなに楽しい舞踏会の音楽を書いたんだなぁ・・・。こんなワルツなら、スミッソンも作曲者に惚れただろう・・・。
ハイティンクのバトンもさることながら、ウィーン・フィルに染みついたワルツの伝統か、素晴らしい名演だと思う。このワルツが聴けるだけでも、このCDの値打ちありと見た。
ハイティンクは何もしていないような感じ・・・・・「さぁさぁ、みんな好きにやってね」という演奏かもしれない。
第3楽章の「野の風景」も何とも美しい。ハイティンクは、ウィーン・フィルの艶やかな弦を少し抑え気味にしながら進めてゆく。木管は巧緻そのもの。ややきつめの音色を響かせるフルートやピッコロ、コーラングレが良い味を出している。テンポに無理がないので、音楽が優しく息づいている。
後半2つの楽章はとても面白い。いろいろな楽器が飛び出してきて(ベルリオーズがそう書いているのだろうし、DECCAの録音がまた演出的でイイ)、ワクワクするような演奏。もっともハイティンクの手にかかると、それらが品良く響き、あざとさがないのがイイ。ホルンと木管が独特の響きをつくりだす。ヴァイオリンのうねるような動きも面白い。ティンパニの音も素晴らしい。終楽章の鐘の音はやや遠目で響き、しかも古めかしい感じので、恐ろしさを醸し出している。
ラストは素晴らしい盛り上がり。ウィーン・フィルのフルパワーが聴ける。
そして美しい音が次から次へと押し寄せてくる・・・。
これは快感であります。
2006/04/29のBlog
[ 03:38 ]
[ 管弦楽曲 ]
そろそろ、ぬくくなるんかいなぁ・・と思いつつもう4月も終わりであります。
今月は、早かった。忙しかった。あっという間でありました。
仕事内容が大きく変わって、激職になったせいであります・・・(^^ゞ。
でも、給料を貰えているうちは文句は申しますまい。
愚痴が出るようなときは、爽やかなクラシック音楽を聴きましょう。
それには、モーツァルト!
今日は新居浜のタワーレコードで見つけたモーツァルトの序曲集を。
演奏は、コリン・デイヴィス指揮、ドレスデン・シュターツ・カペレ。
1998年録音のRCA盤。90年代末の新しい録音が輸入盤で1090円。安いもんだなぁ・・・・。
曲目はモーツァルトの有名どころは全て網羅しているお徳用盤。
「フィガロの結婚」、「バスティアンとバスティエンヌ」、「劇場支配人」、「ルチオ・シルラ」、「コシ・ファン・トゥッテ」、「にせの花作り女」、「後宮からの逃走」、「羊飼いの王様」、「イドメネオ」、「皇帝ティートの慈悲」、「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」の全12曲。
まず、テンポが良い。速過ぎず、遅すぎず、聴いていて心と身体に実に心地よいテンポ。そしてよく弾むリズム。軽やかで浮かび上がるような躍動感があるオーケストラ。低音部の、どっしりとした安定感のある音もイイ。
そして、よく融け合ったドレスデン・シュターツカペレの響きが最高に素晴らしい。柔らかくまろやかな音。甘くはないのだが、各楽器がよくブレンドされたクリーミーなサウンド。音はシックでやや暗い、穏やかなもので、何とも云えぬ気持ちよさ。このサウンドに包まれるのは至福の境地。
デイヴィスの指揮にピタッとついて、見事なバランスで鳴る、素晴らしいアンサンブル。これはもう、大人の響き。
トシを取るとこういう音が気持ちよくなりますな。
若い頃は、ベルリン・フィルやウィーン・フィルの、燦然と輝くようなサウンドが好きだったのだが(もちろん今も好きだが・・・・)、こういうSKDのようなまろやかサウンド(渋いサウンド)を聴くと、「もっとハデにやってもイイのに」と思ったものだった。
いやぁ、ハデにやっちゃイケナイ。このサウンドはドレスデン・シュターツカペレ独特のブレンドの音。いつまでもこの音を守って欲しいものだと、今は思う。
演奏はさすがにモーツァルティアン、コリン・デイヴィス。誠実で穏やか、心温まる演奏を展開してくれる。
「フィガロの結婚」は明朗そのもの。躍動感がある素晴らしい演奏。
「コシ・ファン・トゥッテ」では、木管の合奏が聴きもの。得も言われぬ香りが漂う名演奏。
素晴らしいのは「ドン・ジョヴァンニ」。少し暗めのSKDの音が、このデモーニッシュな序曲にぴったり来る。深々とした良い音。ビロードのような感触。しっとりとした、自然な木質の肌触りがたまらない。
ラストの「魔笛」はもはや横綱相撲。堂々たる演奏。
素晴らしいディスクであります。
ああ、今日も良い音楽を聴けました。
元気に生きていることに感謝です。愚痴を言っちゃイケマセン。
今月は、早かった。忙しかった。あっという間でありました。
仕事内容が大きく変わって、激職になったせいであります・・・(^^ゞ。
でも、給料を貰えているうちは文句は申しますまい。
愚痴が出るようなときは、爽やかなクラシック音楽を聴きましょう。
それには、モーツァルト!
今日は新居浜のタワーレコードで見つけたモーツァルトの序曲集を。
演奏は、コリン・デイヴィス指揮、ドレスデン・シュターツ・カペレ。
1998年録音のRCA盤。90年代末の新しい録音が輸入盤で1090円。安いもんだなぁ・・・・。
曲目はモーツァルトの有名どころは全て網羅しているお徳用盤。
「フィガロの結婚」、「バスティアンとバスティエンヌ」、「劇場支配人」、「ルチオ・シルラ」、「コシ・ファン・トゥッテ」、「にせの花作り女」、「後宮からの逃走」、「羊飼いの王様」、「イドメネオ」、「皇帝ティートの慈悲」、「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」の全12曲。
まず、テンポが良い。速過ぎず、遅すぎず、聴いていて心と身体に実に心地よいテンポ。そしてよく弾むリズム。軽やかで浮かび上がるような躍動感があるオーケストラ。低音部の、どっしりとした安定感のある音もイイ。
そして、よく融け合ったドレスデン・シュターツカペレの響きが最高に素晴らしい。柔らかくまろやかな音。甘くはないのだが、各楽器がよくブレンドされたクリーミーなサウンド。音はシックでやや暗い、穏やかなもので、何とも云えぬ気持ちよさ。このサウンドに包まれるのは至福の境地。
デイヴィスの指揮にピタッとついて、見事なバランスで鳴る、素晴らしいアンサンブル。これはもう、大人の響き。
トシを取るとこういう音が気持ちよくなりますな。
若い頃は、ベルリン・フィルやウィーン・フィルの、燦然と輝くようなサウンドが好きだったのだが(もちろん今も好きだが・・・・)、こういうSKDのようなまろやかサウンド(渋いサウンド)を聴くと、「もっとハデにやってもイイのに」と思ったものだった。
いやぁ、ハデにやっちゃイケナイ。このサウンドはドレスデン・シュターツカペレ独特のブレンドの音。いつまでもこの音を守って欲しいものだと、今は思う。
演奏はさすがにモーツァルティアン、コリン・デイヴィス。誠実で穏やか、心温まる演奏を展開してくれる。
「フィガロの結婚」は明朗そのもの。躍動感がある素晴らしい演奏。
「コシ・ファン・トゥッテ」では、木管の合奏が聴きもの。得も言われぬ香りが漂う名演奏。
素晴らしいのは「ドン・ジョヴァンニ」。少し暗めのSKDの音が、このデモーニッシュな序曲にぴったり来る。深々とした良い音。ビロードのような感触。しっとりとした、自然な木質の肌触りがたまらない。
ラストの「魔笛」はもはや横綱相撲。堂々たる演奏。
素晴らしいディスクであります。
ああ、今日も良い音楽を聴けました。
元気に生きていることに感謝です。愚痴を言っちゃイケマセン。
2006/04/28のBlog
[ 05:06 ]
[ 交響曲 ]
昨日の6番に続いて、今日もマーラーであります。
これも比較的新しい録音から・・・・・
(でもないか・・・(^^ゞ・・・ただ、ボクはほとんど新譜を買わないので、1990年代以後の録音は、新しい録音と感じてしまいます。・・・・)
マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調。
リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
1997年10月、アムステルダム・コンセルトヘボウでの録音。DECCA原盤。
シャイーのマーラーは昨年ようやく全集化された。第1作の6番から足かけ16年の長い期間にわたっての録音だった。コンセルトヘボウとしては、ハイティンク以来2度目のマーラー全集だと思う。
シャイーのマーラーは、どの曲もおおかた遅いテンポでじっくり歌い上げる演奏になっているのが特徴。
この5番も、その路線であり、旋律線が豊かに歌い上げられているが、時々ハッとするほど対向旋律が浮かび上がって、シャイーの立体的な解釈が味わえる。
録音が抜群。それぞれの楽器が鮮烈に、ふくよかに録られている。
フィリップスのハイティンク全集に比べて、残響はやや抑えめ。そして、色調は明るい。ほの暗いコンセルトヘボウではなく、やや明るく、燦めくところも随所にある音になっている。ある意味ではDECCA的な音。
個々の楽器をシャープに捉えつつ、オーケストラのマスの威力を押し出そうとする録音。その楽器の音が、実に素晴らしい。
第1楽章冒頭のソロのトランペットがゆっくりと朗々と歌う美しさ。スケールの大きさ。ボリュームを上げて聴くと、圧倒的なオーケストラのパワーを味わえる。そう、とてもパワフルな演奏といえるかもしれない。コンセルトヘボウが元気よく、快活に鳴っている感じ。
第2楽章でもそのパワー感は変わらず。しかも音が磨かれて、艶っぽい。シルキー・タッチのヴァイオリンだが、時々燦めくような音を響かせる。ここも遅いテンポなのだが、もたれずにスッキリした感じで進んでゆくのは、シャイーの構成力だと思うのだが。
第3楽章は、あたかも協奏曲のように大活躍するホルンのふっくらとした音が聴きもの。太く大らかで、よく伸びる音。録音が極上なので、音そのものを聴く快感を味わえるし、酔ってしまいそう。素晴らしいスケルツォであり、圧巻のワルツ。
シャイーの5番の中心は、この楽章なのではないか。ついに、スケルツォが交響曲の最重要部になってしまった・・・・マーラーの5番は、そんなことを語っているような気がする・・・・。
第4楽章は、アッサリ系。ここにヤマ場を持ってきて抒情的に、あるいは情念たっぷりにやる演奏が多いのだが、シャイーは淡泊。もちろん、旋律はよく歌い、美しさの極みなのだが、もともとそういう風に書かれている、これはアダージェットだから、第3楽章の圧倒的な演奏に比べるとアッサリ系に聞こえてしまうかな・・・。
終楽章は、オケのマスの威力が炸裂。美しくも鮮烈、パワフルな演奏が楽しめる。録音がよいので、音場は広大、個々の楽器はクリアに分離よく鳴る。素晴らしい音、そして最高のアンサンブル。やはり、コンセルトヘボウ管は世界最高級のオーケストラなのだと、実感してしまう。
素晴らしい録音。
これはこれで、ボクには好みでありますが、フィリップスの渋さ・ほの暗い暖かさ・柔らかさとは、少々違う音がします。
鮮烈明朗爽快な録音。
これも一つのコンセルトヘボウのサウンドなのでしょう。
これも比較的新しい録音から・・・・・
(でもないか・・・(^^ゞ・・・ただ、ボクはほとんど新譜を買わないので、1990年代以後の録音は、新しい録音と感じてしまいます。・・・・)
マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調。
リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
1997年10月、アムステルダム・コンセルトヘボウでの録音。DECCA原盤。
シャイーのマーラーは昨年ようやく全集化された。第1作の6番から足かけ16年の長い期間にわたっての録音だった。コンセルトヘボウとしては、ハイティンク以来2度目のマーラー全集だと思う。
シャイーのマーラーは、どの曲もおおかた遅いテンポでじっくり歌い上げる演奏になっているのが特徴。
この5番も、その路線であり、旋律線が豊かに歌い上げられているが、時々ハッとするほど対向旋律が浮かび上がって、シャイーの立体的な解釈が味わえる。
録音が抜群。それぞれの楽器が鮮烈に、ふくよかに録られている。
フィリップスのハイティンク全集に比べて、残響はやや抑えめ。そして、色調は明るい。ほの暗いコンセルトヘボウではなく、やや明るく、燦めくところも随所にある音になっている。ある意味ではDECCA的な音。
個々の楽器をシャープに捉えつつ、オーケストラのマスの威力を押し出そうとする録音。その楽器の音が、実に素晴らしい。
第1楽章冒頭のソロのトランペットがゆっくりと朗々と歌う美しさ。スケールの大きさ。ボリュームを上げて聴くと、圧倒的なオーケストラのパワーを味わえる。そう、とてもパワフルな演奏といえるかもしれない。コンセルトヘボウが元気よく、快活に鳴っている感じ。
第2楽章でもそのパワー感は変わらず。しかも音が磨かれて、艶っぽい。シルキー・タッチのヴァイオリンだが、時々燦めくような音を響かせる。ここも遅いテンポなのだが、もたれずにスッキリした感じで進んでゆくのは、シャイーの構成力だと思うのだが。
第3楽章は、あたかも協奏曲のように大活躍するホルンのふっくらとした音が聴きもの。太く大らかで、よく伸びる音。録音が極上なので、音そのものを聴く快感を味わえるし、酔ってしまいそう。素晴らしいスケルツォであり、圧巻のワルツ。
シャイーの5番の中心は、この楽章なのではないか。ついに、スケルツォが交響曲の最重要部になってしまった・・・・マーラーの5番は、そんなことを語っているような気がする・・・・。
第4楽章は、アッサリ系。ここにヤマ場を持ってきて抒情的に、あるいは情念たっぷりにやる演奏が多いのだが、シャイーは淡泊。もちろん、旋律はよく歌い、美しさの極みなのだが、もともとそういう風に書かれている、これはアダージェットだから、第3楽章の圧倒的な演奏に比べるとアッサリ系に聞こえてしまうかな・・・。
終楽章は、オケのマスの威力が炸裂。美しくも鮮烈、パワフルな演奏が楽しめる。録音がよいので、音場は広大、個々の楽器はクリアに分離よく鳴る。素晴らしい音、そして最高のアンサンブル。やはり、コンセルトヘボウ管は世界最高級のオーケストラなのだと、実感してしまう。
素晴らしい録音。
これはこれで、ボクには好みでありますが、フィリップスの渋さ・ほの暗い暖かさ・柔らかさとは、少々違う音がします。
鮮烈明朗爽快な録音。
これも一つのコンセルトヘボウのサウンドなのでしょう。
2006/04/27のBlog
[ 04:52 ]
[ 交響曲 ]
今年は寒い春です。
今日は3月上旬の陽気に戻ってしまいました。しかも冷たい雨。
そそくさと仕事を切り上げて帰宅しようとたのに、これが終わらない・・・。
忙しいのには困ったもんです。
さて、今日はマーラーを。
交響曲第6番「悲劇的」。
ピエール・ブーレーズ指揮ウィーン・フィルの演奏。
1994年、ウィーンでの録音。DG原盤。今も続くブーレーズのマーラー・シリーズの最初期のもの。
実は、ブーレーズは苦手な指揮者です。
情念が感じられない、音が綺麗すぎて訴えかけてくるものがない・・・・。
若い頃何枚かブーレーズを聴いて(フランス音楽だったかな・・・)、自分とはどうも相性が悪いんじゃないかと思っています。
マーラーの6番も苦手です。やたらに長く、やたらに大きな音で・・・若い頃から苦手であります。
マーラーは好きなんです。大好きなんです。でもね、6番は苦手。
曲の大詰め、静寂のあとの最後のハンマーを含む大音響はたいそう恐ろしく、いつも心臓がドキッとします(あれは身体に悪いですなぁ・・・・)。
で、苦手同士のカップリングで聴くとどうなるか。
これが結構イケルんですなぁ。面白いことです。
まず、録音が素晴らしい。
透きとおるような録音。多分、ブーレーズがウィーン・フィルにそう演奏させているんだろうが、それにしても見通しの良い音場。
ステージの奥の奥までが見えるような録音で、しかも個々の楽器がどんなことをしているのか「見える」。
聴いていると、「あ、なるほどね」、「こういう風に弾いていたのか」、「ここでこんなことしているんだ」・・・と感心しきり。
楽譜がそのまんま音になってしまったような演奏。
しかもウィーン・フィルの飛びきりの美音。音楽は最初から最後まで美しい。
マーラーの6番は、粗暴な音がする交響曲・・・・・、楽器など何でもありで、野卑な音、土俗的な音まで取り入れてマーラーのオーケストレーション能力が存分に発揮された交響曲。
それが、実に美しい。隅々まで美しい。汚い音が出てこない。
(テンシュテットで聴くと、汚い音がどんどん出てきて、どす黒い情念も噴出するのに・・・)
だから、第3楽章などは美麗に極み。これは耽美的な演奏と言っていいんじゃないかな。シルク・タッチの弦が、時々燦めくように鮮烈な響きを聴かせる、
木管などふるいつきたくなるほど美しい。旋律はもとより、響きが美しい。
透きとおる哀しみが、部屋の中をゆっくりと過ぎてゆく感じ。
哀しみをたたえた旋律なのに、その哀しみが薄れて、どんどん透明になってゆく感じ。
終楽章もサラッと終わるのが、かえって快感。
オケの響きが最高で、録音も素晴らしいので、ウィーン・フィルの音に酔ってしまいそうな終楽章。
終楽章をクドクドとやる演奏が多いので、ボク
今日は3月上旬の陽気に戻ってしまいました。しかも冷たい雨。
そそくさと仕事を切り上げて帰宅しようとたのに、これが終わらない・・・。
忙しいのには困ったもんです。
さて、今日はマーラーを。
交響曲第6番「悲劇的」。
ピエール・ブーレーズ指揮ウィーン・フィルの演奏。
1994年、ウィーンでの録音。DG原盤。今も続くブーレーズのマーラー・シリーズの最初期のもの。
実は、ブーレーズは苦手な指揮者です。
情念が感じられない、音が綺麗すぎて訴えかけてくるものがない・・・・。
若い頃何枚かブーレーズを聴いて(フランス音楽だったかな・・・)、自分とはどうも相性が悪いんじゃないかと思っています。
マーラーの6番も苦手です。やたらに長く、やたらに大きな音で・・・若い頃から苦手であります。
マーラーは好きなんです。大好きなんです。でもね、6番は苦手。
曲の大詰め、静寂のあとの最後のハンマーを含む大音響はたいそう恐ろしく、いつも心臓がドキッとします(あれは身体に悪いですなぁ・・・・)。
で、苦手同士のカップリングで聴くとどうなるか。
これが結構イケルんですなぁ。面白いことです。
まず、録音が素晴らしい。
透きとおるような録音。多分、ブーレーズがウィーン・フィルにそう演奏させているんだろうが、それにしても見通しの良い音場。
ステージの奥の奥までが見えるような録音で、しかも個々の楽器がどんなことをしているのか「見える」。
聴いていると、「あ、なるほどね」、「こういう風に弾いていたのか」、「ここでこんなことしているんだ」・・・と感心しきり。
楽譜がそのまんま音になってしまったような演奏。
しかもウィーン・フィルの飛びきりの美音。音楽は最初から最後まで美しい。
マーラーの6番は、粗暴な音がする交響曲・・・・・、楽器など何でもありで、野卑な音、土俗的な音まで取り入れてマーラーのオーケストレーション能力が存分に発揮された交響曲。
それが、実に美しい。隅々まで美しい。汚い音が出てこない。
(テンシュテットで聴くと、汚い音がどんどん出てきて、どす黒い情念も噴出するのに・・・)
だから、第3楽章などは美麗に極み。これは耽美的な演奏と言っていいんじゃないかな。シルク・タッチの弦が、時々燦めくように鮮烈な響きを聴かせる、
木管などふるいつきたくなるほど美しい。旋律はもとより、響きが美しい。
透きとおる哀しみが、部屋の中をゆっくりと過ぎてゆく感じ。
哀しみをたたえた旋律なのに、その哀しみが薄れて、どんどん透明になってゆく感じ。
終楽章もサラッと終わるのが、かえって快感。
オケの響きが最高で、録音も素晴らしいので、ウィーン・フィルの音に酔ってしまいそうな終楽章。
終楽章をクドクドとやる演奏が多いので、ボク