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2006/09/04のBlog
[ 02:29 ]
[ 交響曲 ]
爽やかな秋の陽気になりつつあります。
日中でも涼しい風が田舎に吹き始めました。
クラシック音楽の季節です。
今日はシューマンの交響曲第3番変ホ長調「ライン」。
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団の演奏。
1978年、ミュンヘンのヘルクレスザールでの録音。
LPであります。
シューマンの「ライン」は秋の交響曲。
ライン川の流れを下りながら、秋の収穫とその喜び、豊作の祭りなどを思わせるような曲想が続く名曲。ドイツ国民の賛歌のような感じさえするので、ボクは大好き。
中でもこのクーベリック盤は鮮烈。
第1楽章の冒頭部分が鳴り響いた瞬間、ああ、クーベリック!
鮮やかなのにハデハデにならない響き。すべての楽器を鳴らそうとする誠実な指揮ぶり。フガート(と云うんでしょうか・・)の部分など、とても綺麗。ハッとする美しさ。
時折粘るようなところもあるのは面白い。
ヴァイオリンの両翼配置も効果的。楽器がよく融け合って、バイエルン放送響の音がとてもまろやかになっている。
第2楽章はラインの水面。光を反射させながら、キラキラと輝く川面。船が行き来するたびに波が生まれて、岸辺に寄せてくる。
そんな揺らぎが楽しい演奏。
第3楽章の静謐。落ち着いたたたずまいはクーベリックならでは。背筋がピンと伸びた、品格漂う演奏。音楽の表面は柔らかく優しいのだが、中身は芯が通って強靱。重厚感もある。
オケは大変に巧い。アンサンブルも鉄壁。ドイツ最高のオケではないかと・・・・思ってしまう(BPOがあるのを知っていても。・・・・)。
ヴァイオリンの掛け合いが、ここでも楽しい。
終楽章は緊迫感あり。
ストリングスがピンと張った糸のよう。しなやかだが、強い糸という感じ。遠くで響くホルンの音がイイ。
クーベリックがバイエルン放送響を振って、名演盤を連発していた時代の録音。
CBSソニーでは、モーツァルトの後期交響曲やブルックナーの3番・4番とともに、このシューマンの交響曲全集が忘れがたい録音です。オルフェオにはブラームスの交響曲全集や「我が祖国」がありました。
クーベリック晩年の充実期だったんでしょう。
日中でも涼しい風が田舎に吹き始めました。
クラシック音楽の季節です。
今日はシューマンの交響曲第3番変ホ長調「ライン」。
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団の演奏。
1978年、ミュンヘンのヘルクレスザールでの録音。
LPであります。
シューマンの「ライン」は秋の交響曲。
ライン川の流れを下りながら、秋の収穫とその喜び、豊作の祭りなどを思わせるような曲想が続く名曲。ドイツ国民の賛歌のような感じさえするので、ボクは大好き。
中でもこのクーベリック盤は鮮烈。
第1楽章の冒頭部分が鳴り響いた瞬間、ああ、クーベリック!
鮮やかなのにハデハデにならない響き。すべての楽器を鳴らそうとする誠実な指揮ぶり。フガート(と云うんでしょうか・・)の部分など、とても綺麗。ハッとする美しさ。
時折粘るようなところもあるのは面白い。
ヴァイオリンの両翼配置も効果的。楽器がよく融け合って、バイエルン放送響の音がとてもまろやかになっている。
第2楽章はラインの水面。光を反射させながら、キラキラと輝く川面。船が行き来するたびに波が生まれて、岸辺に寄せてくる。
そんな揺らぎが楽しい演奏。
第3楽章の静謐。落ち着いたたたずまいはクーベリックならでは。背筋がピンと伸びた、品格漂う演奏。音楽の表面は柔らかく優しいのだが、中身は芯が通って強靱。重厚感もある。
オケは大変に巧い。アンサンブルも鉄壁。ドイツ最高のオケではないかと・・・・思ってしまう(BPOがあるのを知っていても。・・・・)。
ヴァイオリンの掛け合いが、ここでも楽しい。
終楽章は緊迫感あり。
ストリングスがピンと張った糸のよう。しなやかだが、強い糸という感じ。遠くで響くホルンの音がイイ。
クーベリックがバイエルン放送響を振って、名演盤を連発していた時代の録音。
CBSソニーでは、モーツァルトの後期交響曲やブルックナーの3番・4番とともに、このシューマンの交響曲全集が忘れがたい録音です。オルフェオにはブラームスの交響曲全集や「我が祖国」がありました。
クーベリック晩年の充実期だったんでしょう。
2006/09/03のBlog
[ 03:53 ]
[ 協奏曲 ]
朝晩は、急に秋めいてきました。
涼しくなると、秋になると聴きたくなるのがブラームス。
秋も半ばから晩秋がブラームスにふさわしいんですが、今日は先取りしましょう。
で、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77。
ヘンリク・シェリングのヴァイオリン独奏、/ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
1973年、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス盤のLP。
「よき曲、よき演奏、よき録音」・・・・これは野村あらえびすが云った名盤の条件だったと思うが、ボクにとって、このレコードはまさに名曲の名演奏、名録音。
初めて買ったブラームスのヴァイオリン協奏曲のLPレコード。ベートーヴェンとの2枚組で3000円、フィリップスの廉価盤シリーズを数寄屋橋の「ハンター」で中古盤1400円(だったと思う)で買ったのだった。
以来、ブラームスのヴァイオリン協奏曲というと、この演奏が基準になってしまうほど、これは刷り込みになった・・・。
(学生当時は本当に貧乏で、廻り友人たちも貧乏で、また通う大学も貧乏人が集まる大学であったので気楽なものだったのだが、レコードを買うために早く就職したいと思ったものだった(^^ゞ・・・・。)
シェリングのヴァイオリンがとにかく絶品。
ノーブルで、端正で、背筋がピンと伸びていて、清新まで研ぎ澄まされている清冽な音。瑞々しく濡れたような音。美音であるだけでなく、演奏態度も真摯で誠実、潔癖な弾き方で、じっくりと丹念に音楽を積み重ねてゆく・・・・。
オーケストラがまた最高。
アムステルダム・コンセルトヘボウの充実した響き。ブラームスにふさわしい中身が詰まった響き。そして深々としたホールトーン。やや暗いしっとりと柔らかい音。
そして指揮のハイティンクもシェリング同様に誠実で清潔。ひたすら作曲者に奉仕しようとする指揮ぶりで、見事な伴奏だと思う。
ハイティンクはこの録音の頃から協奏曲も巧くなったような気がする。
全編が聴きどころ。
第1楽章の充実。はち切れんばかりに中身が詰まった演奏。
第2楽章の息づかい。木管のゆったりと味わい深い歌。情感漂うヴァイオリン。
終楽章の熱狂。尤も、シェリングが弾くと単なる馬鹿騒ぎにならず、終始品が良いのだが。
アナログ録音で、とても聴きやすい音であります。
いつまでも残したい演奏。多分今も現役盤でしょう。
涼しくなると、秋になると聴きたくなるのがブラームス。
秋も半ばから晩秋がブラームスにふさわしいんですが、今日は先取りしましょう。
で、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77。
ヘンリク・シェリングのヴァイオリン独奏、/ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
1973年、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス盤のLP。
「よき曲、よき演奏、よき録音」・・・・これは野村あらえびすが云った名盤の条件だったと思うが、ボクにとって、このレコードはまさに名曲の名演奏、名録音。
初めて買ったブラームスのヴァイオリン協奏曲のLPレコード。ベートーヴェンとの2枚組で3000円、フィリップスの廉価盤シリーズを数寄屋橋の「ハンター」で中古盤1400円(だったと思う)で買ったのだった。
以来、ブラームスのヴァイオリン協奏曲というと、この演奏が基準になってしまうほど、これは刷り込みになった・・・。
(学生当時は本当に貧乏で、廻り友人たちも貧乏で、また通う大学も貧乏人が集まる大学であったので気楽なものだったのだが、レコードを買うために早く就職したいと思ったものだった(^^ゞ・・・・。)
シェリングのヴァイオリンがとにかく絶品。
ノーブルで、端正で、背筋がピンと伸びていて、清新まで研ぎ澄まされている清冽な音。瑞々しく濡れたような音。美音であるだけでなく、演奏態度も真摯で誠実、潔癖な弾き方で、じっくりと丹念に音楽を積み重ねてゆく・・・・。
オーケストラがまた最高。
アムステルダム・コンセルトヘボウの充実した響き。ブラームスにふさわしい中身が詰まった響き。そして深々としたホールトーン。やや暗いしっとりと柔らかい音。
そして指揮のハイティンクもシェリング同様に誠実で清潔。ひたすら作曲者に奉仕しようとする指揮ぶりで、見事な伴奏だと思う。
ハイティンクはこの録音の頃から協奏曲も巧くなったような気がする。
全編が聴きどころ。
第1楽章の充実。はち切れんばかりに中身が詰まった演奏。
第2楽章の息づかい。木管のゆったりと味わい深い歌。情感漂うヴァイオリン。
終楽章の熱狂。尤も、シェリングが弾くと単なる馬鹿騒ぎにならず、終始品が良いのだが。
アナログ録音で、とても聴きやすい音であります。
いつまでも残したい演奏。多分今も現役盤でしょう。
2006/09/02のBlog
[ 03:55 ]
[ 交響曲 ]
涼しい一日でした。
9月に入って、秋を思わせる涼風。窓を開けて寝ていると寒いくらい。
予報によれば残暑はまだ続くらしいんですが、徐々に秋めいてゆくんでしょう。
クラシック音楽にはエエ季節です。
さて、今日は名曲中の名曲を。
交響曲第9番ホ短調 作品95「新世界より」。
レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏。
1962年4月16日、ニューヨークでの録音。ソニーの2枚組廉価盤LP。(カップリングはチャイコフスキーの「悲愴」だった)。
抜群に面白い第1楽章。
一気呵成、勇猛果敢。静かな序奏部を過ぎると、猛烈なダッシュが始まる。
速い、速い。凄まじいテンポ。
ジェットコースターに乗っているような感じ。猛スピードで、周囲の風景がどんどん飛んでゆくような錯覚。
オーケストラの荒さなど何のその。指揮で大切なのは情熱だ、といわんばかりの演奏。
バーンスタインの飛び散る汗が見える。曲の細部へのこだわりとか仕上げの美しさとか、お構いなし。ゴールに向けて一気に駆け抜けようとする(ボールを持って突進するアメリカン・フットボールのような)演奏。
このスピード感は聴き手の感覚を刺激して、やがて麻痺させる。いやはやスゴイ。疾走するドライブ感は圧倒的。
だから、第2楽章の望郷の歌が際だつ。
遅いテンポ。時に止まりそうなほど。バーンスタインは切々とノスタルジーを歌い上げてゆく。後年のDGへの再録音盤(イスラエル・フィル)ほどの異常な遅さではないが、夥しい「新世界」録音の中では、かなり遅い部類になるんじゃなかろうか。
第3楽章では、第1楽章の生気が戻ってくる。速いテンポでグイグイ進んでゆく。よく聴いているとアンサンブルなど「あれれ?」という部分もあるのだが、演奏の勢いがそれを忘れさせる。即興的な面白さは十分。ティンパニの迫力もイイ。
終楽章は一転、貫禄のフィナーレ。
テンポは普通に戻る(それでも少し速いか?)。ここまで奔放にやってきたバーンスタインが、この曲の結論を出すかのように居住まいを正して格調高く演奏させてゆく。前の3楽章とは違って、ややよそ行きのような感じ。この対比も面白い。
ラストは壮大な盛り上がり。精気溌剌、ヤンキーの終曲。
久しぶりに、懐かしいLPを聴きました。
ボクが購入した2枚目の「新世界」であります。それまではカラヤン/BPOのDG盤(1964年録音の旧盤)ばかり聴いてました。
このバーンスタインの「新世界」を聴いて、指揮者によってこれほど演奏は違ってくるものかと感動したことを思い出します。
同曲異演盤の面白さを知ったわけです。クラシック音楽は「聴き比べ」が楽しい。音楽そのものも楽しいが、違った演奏で聴くとまた楽しい・・・・。その楽しみを知らしめてくれた記念すべき一枚であります。
ライナーノートによれば、1日だけのテイクのようです。「新世界」を一日で収録してしまう・・・・ライヴ的な即興性に富んだ演奏でありました。
面白い演奏ではあります。お薦め盤です。
9月に入って、秋を思わせる涼風。窓を開けて寝ていると寒いくらい。
予報によれば残暑はまだ続くらしいんですが、徐々に秋めいてゆくんでしょう。
クラシック音楽にはエエ季節です。
さて、今日は名曲中の名曲を。
交響曲第9番ホ短調 作品95「新世界より」。
レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏。
1962年4月16日、ニューヨークでの録音。ソニーの2枚組廉価盤LP。(カップリングはチャイコフスキーの「悲愴」だった)。
抜群に面白い第1楽章。
一気呵成、勇猛果敢。静かな序奏部を過ぎると、猛烈なダッシュが始まる。
速い、速い。凄まじいテンポ。
ジェットコースターに乗っているような感じ。猛スピードで、周囲の風景がどんどん飛んでゆくような錯覚。
オーケストラの荒さなど何のその。指揮で大切なのは情熱だ、といわんばかりの演奏。
バーンスタインの飛び散る汗が見える。曲の細部へのこだわりとか仕上げの美しさとか、お構いなし。ゴールに向けて一気に駆け抜けようとする(ボールを持って突進するアメリカン・フットボールのような)演奏。
このスピード感は聴き手の感覚を刺激して、やがて麻痺させる。いやはやスゴイ。疾走するドライブ感は圧倒的。
だから、第2楽章の望郷の歌が際だつ。
遅いテンポ。時に止まりそうなほど。バーンスタインは切々とノスタルジーを歌い上げてゆく。後年のDGへの再録音盤(イスラエル・フィル)ほどの異常な遅さではないが、夥しい「新世界」録音の中では、かなり遅い部類になるんじゃなかろうか。
第3楽章では、第1楽章の生気が戻ってくる。速いテンポでグイグイ進んでゆく。よく聴いているとアンサンブルなど「あれれ?」という部分もあるのだが、演奏の勢いがそれを忘れさせる。即興的な面白さは十分。ティンパニの迫力もイイ。
終楽章は一転、貫禄のフィナーレ。
テンポは普通に戻る(それでも少し速いか?)。ここまで奔放にやってきたバーンスタインが、この曲の結論を出すかのように居住まいを正して格調高く演奏させてゆく。前の3楽章とは違って、ややよそ行きのような感じ。この対比も面白い。
ラストは壮大な盛り上がり。精気溌剌、ヤンキーの終曲。
久しぶりに、懐かしいLPを聴きました。
ボクが購入した2枚目の「新世界」であります。それまではカラヤン/BPOのDG盤(1964年録音の旧盤)ばかり聴いてました。
このバーンスタインの「新世界」を聴いて、指揮者によってこれほど演奏は違ってくるものかと感動したことを思い出します。
同曲異演盤の面白さを知ったわけです。クラシック音楽は「聴き比べ」が楽しい。音楽そのものも楽しいが、違った演奏で聴くとまた楽しい・・・・。その楽しみを知らしめてくれた記念すべき一枚であります。
ライナーノートによれば、1日だけのテイクのようです。「新世界」を一日で収録してしまう・・・・ライヴ的な即興性に富んだ演奏でありました。
面白い演奏ではあります。お薦め盤です。
2006/09/01のBlog
[ 05:08 ]
[ 交響曲 ]
9月になりました。
夜来の雨で気温がだいぶ下がってきました。窓を開けて寝ていると寒いくらい。
長期予報によると、今年の残暑は長く、秋も「暖秋」らしいんですが、今日の気温くらいが過ごしやすく、クラシック音楽鑑賞にもエエですね。
さて、今日はチャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調 Op.64。
リッカルド・ムーティ指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏。
1978年7月、キングズウェイホールでの録音。EMIの原盤だが、Brilliant Classicsがライセンス契約、激安販売している全集から。
1970年代、フィラデルフィア管の音楽監督就任以前、フィルハーモニア管を振っていたムーティの、いわば若武者時代の貴重な録音。
ムーティらしく輝かしいカンタービレ、沸き立つようなリズム、イタリア歌劇のような劇性に富んだチャイコフスキー。
ムーティが振ると、好むと好まざるとに関わらず、音楽はカンタービレになる。特に若い頃のムーティはそれが顕著で、だからこそ魅力があった。
(最近のムーティは、何か老成してしまって面白くないぞ・・・という気もする)
第1楽章から実によく歌う演奏。
テンポは速めで颯爽とした感じ、一気呵成に仕上げてしまう大胆さもある。遅いところでのじっくりとした歌は非常に美しい。
第2楽章はたっぷりとした歌。
冒頭のホルンのソロは、テンポが遅いこともあってとても綺麗。これに重なってくる木管群も見事な演奏。弦楽セクションでは、チェロのカンタービレが美しい。ムーティらしい楽章と云えるかもしれない。
第3楽章のワルツも美しいが、もう一工夫あってもイイかなという気もする。
終楽章は輝くばかりの演奏。金管はバリバリ鳴るし、オケ全体にも活気がある。鮮やかで爽快な演奏が続く。このあたりはいかにもムーティ。
終曲の盛り上がりの鮮やかさはムーティならば当然だが、そこに至る過程で、オーケストラがどんどん熱気を帯びてゆくさまは、聴いていて快感でもある。
ムーティ、若き日の快演です。
1970年代のフィラデルフィア以前の活気ある演奏。
若者の熱気は、いつ聴いてもエエもんです。
このDoblog、妙なトラックバックはなくなったんですが(主としてアダルト系ですな)、最近はコメント欄にアダルト系書き込みが増えています。
だいたい日に3件。困ったもんです。
そういうのは公然と書き込むのではなく、コソコソっと個人的に教えてもらいたいもんですな・・・・・・ガハハ。
夜来の雨で気温がだいぶ下がってきました。窓を開けて寝ていると寒いくらい。
長期予報によると、今年の残暑は長く、秋も「暖秋」らしいんですが、今日の気温くらいが過ごしやすく、クラシック音楽鑑賞にもエエですね。
さて、今日はチャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調 Op.64。
リッカルド・ムーティ指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏。
1978年7月、キングズウェイホールでの録音。EMIの原盤だが、Brilliant Classicsがライセンス契約、激安販売している全集から。
1970年代、フィラデルフィア管の音楽監督就任以前、フィルハーモニア管を振っていたムーティの、いわば若武者時代の貴重な録音。
ムーティらしく輝かしいカンタービレ、沸き立つようなリズム、イタリア歌劇のような劇性に富んだチャイコフスキー。
ムーティが振ると、好むと好まざるとに関わらず、音楽はカンタービレになる。特に若い頃のムーティはそれが顕著で、だからこそ魅力があった。
(最近のムーティは、何か老成してしまって面白くないぞ・・・という気もする)
第1楽章から実によく歌う演奏。
テンポは速めで颯爽とした感じ、一気呵成に仕上げてしまう大胆さもある。遅いところでのじっくりとした歌は非常に美しい。
第2楽章はたっぷりとした歌。
冒頭のホルンのソロは、テンポが遅いこともあってとても綺麗。これに重なってくる木管群も見事な演奏。弦楽セクションでは、チェロのカンタービレが美しい。ムーティらしい楽章と云えるかもしれない。
第3楽章のワルツも美しいが、もう一工夫あってもイイかなという気もする。
終楽章は輝くばかりの演奏。金管はバリバリ鳴るし、オケ全体にも活気がある。鮮やかで爽快な演奏が続く。このあたりはいかにもムーティ。
終曲の盛り上がりの鮮やかさはムーティならば当然だが、そこに至る過程で、オーケストラがどんどん熱気を帯びてゆくさまは、聴いていて快感でもある。
ムーティ、若き日の快演です。
1970年代のフィラデルフィア以前の活気ある演奏。
若者の熱気は、いつ聴いてもエエもんです。
このDoblog、妙なトラックバックはなくなったんですが(主としてアダルト系ですな)、最近はコメント欄にアダルト系書き込みが増えています。
だいたい日に3件。困ったもんです。
そういうのは公然と書き込むのではなく、コソコソっと個人的に教えてもらいたいもんですな・・・・・・ガハハ。
2006/08/31のBlog
[ 01:41 ]
[ 協奏曲 ]
8月も終わり。朝晩はめっきり涼しくなりました。
夜中や早朝は涼しく快適。
周囲に田んぼがあるおかげですか・・・・・・田舎の有り難さかもしれません、
さて、今日の音楽はメンデルスゾーン。
ヴァイオリン協奏曲ホ短調。
アイザック・スターンのヴァイオリン独奏、小澤征爾指揮ボストン交響楽団の演奏。
1981年頃、初期のデジタル録音。
第1楽章。
細身のヴァイオリンが艶やかに響く。馥郁たるロマンの香り。
メンデルスゾーンのロマンは、ソーダ水のように淡く儚く、そして涼やか。その香りは微香性・・・・・とでも云うべきか。
マーラーやR・シュトラウスの後期ロマン派の音楽を聴いてしまうと、メンデルスゾーンの音楽は爽快でアッサリとした(でも味わい深い)ものに聞こえてしまう。
スターンのやや細い音色は、そんなメンデルスゾーンにピッタリ。
小澤/BSOのほの暗い渋い響きは、しっとりと滋味があり。テンポは中庸で、演奏はいたって克明なもの。時折、フッとしなやかで軽い響きが聴けるのは小澤のバトンによるものか。
第2楽章アンダンテ。BSOの作り出す柔らかな響きが素晴らしい。穏やかな表情でスターンをよく支えている。
スターンのヴァイオリンはここでは伸びやかによく歌って屈託がない。音色も大変美しい。これは全くの美音。技巧にも不安なし。やさしく微笑むような風情で、まったくロマンティック。
終楽章、スターンはますます好調。闊達な弾きぶりなのだが、細部もおろそかにせずカッチリと弾いている感じ。
速いパッセージなど、ものの見事な弾きっぷり。
終曲ではオーケストラと一体となって素晴らしいクライマックス。
ああ、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ホンマにエエ曲やなぁ。
25年前の録音。
デジタル録音だが、さすがに古びてきた感じ。
初期のデジタル録音らしい、やや硬く、詰まり気味の音になっているのが惜しいですな。独奏・伴奏とも素晴らしいだけに、チョイと惜しいです。
夜中や早朝は涼しく快適。
周囲に田んぼがあるおかげですか・・・・・・田舎の有り難さかもしれません、
さて、今日の音楽はメンデルスゾーン。
ヴァイオリン協奏曲ホ短調。
アイザック・スターンのヴァイオリン独奏、小澤征爾指揮ボストン交響楽団の演奏。
1981年頃、初期のデジタル録音。
第1楽章。
細身のヴァイオリンが艶やかに響く。馥郁たるロマンの香り。
メンデルスゾーンのロマンは、ソーダ水のように淡く儚く、そして涼やか。その香りは微香性・・・・・とでも云うべきか。
マーラーやR・シュトラウスの後期ロマン派の音楽を聴いてしまうと、メンデルスゾーンの音楽は爽快でアッサリとした(でも味わい深い)ものに聞こえてしまう。
スターンのやや細い音色は、そんなメンデルスゾーンにピッタリ。
小澤/BSOのほの暗い渋い響きは、しっとりと滋味があり。テンポは中庸で、演奏はいたって克明なもの。時折、フッとしなやかで軽い響きが聴けるのは小澤のバトンによるものか。
第2楽章アンダンテ。BSOの作り出す柔らかな響きが素晴らしい。穏やかな表情でスターンをよく支えている。
スターンのヴァイオリンはここでは伸びやかによく歌って屈託がない。音色も大変美しい。これは全くの美音。技巧にも不安なし。やさしく微笑むような風情で、まったくロマンティック。
終楽章、スターンはますます好調。闊達な弾きぶりなのだが、細部もおろそかにせずカッチリと弾いている感じ。
速いパッセージなど、ものの見事な弾きっぷり。
終曲ではオーケストラと一体となって素晴らしいクライマックス。
ああ、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ホンマにエエ曲やなぁ。
25年前の録音。
デジタル録音だが、さすがに古びてきた感じ。
初期のデジタル録音らしい、やや硬く、詰まり気味の音になっているのが惜しいですな。独奏・伴奏とも素晴らしいだけに、チョイと惜しいです。
2006/08/30のBlog
[ 07:01 ]
[ 器楽曲 ]
三男坊がピアノの発表会に弾くとかで、このごろベートーヴェンの「悲愴」第3楽章が響きます。ポツポツ、ゆっくり弾いております。拙いもんです。
「プロの悲愴を聴かせてやろうか」?と言うと、「速過ぎて参考にならん」と云います。
そうだわなぁ・・・・プロのピアニストのようには弾けんわなぁ。
だから、おまえはアマチュアで、彼らはプロなんじゃわいなぁ。
とひとりごちして、取り出したのは中村紘子さんであります。
今日は中村紘子のベートーヴェン・ピアノ名曲集。
CBSソニーの名曲全集からの1枚。
収録曲は「悲愴」、「月光」、「ワルトシュタイン」の3曲。名ソナタ集ですな。
中村紘子といえば、美人女流ピアニストとして一世を風靡したもので・・・・いや、過去形ではない、今も現役であって、日本で最も有名なピアニストだろう。
庄司薫の奥さんでもある。
ボクにとっては、庄司薫がまず先にあって(熱心な読者でありました)、その後にクラシック音楽を聴き始めたので、中村紘子は、名前を知ってはいたが実際にそのピアノを聴くのは大分あとのことだった。
1970年前後の若者を描いた『赤頭巾ちゃん気をつけて』や『白鳥の歌なんか聞こえない』は非常に面白かったし『黒頭巾』も『青髭』も良かった。庄司薫の読者としては、ボクは遅れてきた読者だと思うが(ボクの5歳違いの兄が熱心な読者だった)、この四部作はあの時代の空気が今も伝わる名作だろう。
その奥さんは美人ピアニストというのは知っていたが、中村紘子のショパンやモーツァルト、チャイコフスキーなどは随分後になって聴いた。
綺麗な人なのに、結構ダイナミックにピアノを弾く女性だなぁと思ったものだ。
このベートーヴェンの名曲集も最近聴いたもの。
「悲愴」が面白い。
第1楽章は、テンポがよく動き、ルバートもあって、「おや?」と思うことしきり。ショパンのようなベートーヴェンと云ったら言い過ぎかな。ダイナミクスは幅広く、結構豪快な弾き方。
第2楽章になると一転、グッとテンポを落とし、太めの音でゴツゴツとした感じで弾いてゆく。ベートーヴェンの繊細さよりも、重厚さを表に出している感じ。
第3楽章も軽いルバート(テンポの伸縮かな?)がかかる演奏。中村紘子独特の世界。面白い。
ピアノの音色は綺麗で、技巧も安定。細かなパッセージの音が粒立ちがよく、美しく磨き上げられている。エエ音。
終曲での盛り上がりは一級品。音は壮大、ダイナミックレンジが広い。
「月光」や「ワルトシュタイン」も方向は同じ。
克明で端正な演奏の中にも、中村紘子独自の解釈が聴ける。
表情豊かなのが素晴らしい。
面白いベートーヴェンであります。
ただ、ついついショパン風に聞こえてしまうのは、クラシック音楽を聴き始めた頃、中村紘子のショパンに親しんだ影響でしょうか(^^ゞ。
「プロの悲愴を聴かせてやろうか」?と言うと、「速過ぎて参考にならん」と云います。
そうだわなぁ・・・・プロのピアニストのようには弾けんわなぁ。
だから、おまえはアマチュアで、彼らはプロなんじゃわいなぁ。
とひとりごちして、取り出したのは中村紘子さんであります。
今日は中村紘子のベートーヴェン・ピアノ名曲集。
CBSソニーの名曲全集からの1枚。
収録曲は「悲愴」、「月光」、「ワルトシュタイン」の3曲。名ソナタ集ですな。
中村紘子といえば、美人女流ピアニストとして一世を風靡したもので・・・・いや、過去形ではない、今も現役であって、日本で最も有名なピアニストだろう。
庄司薫の奥さんでもある。
ボクにとっては、庄司薫がまず先にあって(熱心な読者でありました)、その後にクラシック音楽を聴き始めたので、中村紘子は、名前を知ってはいたが実際にそのピアノを聴くのは大分あとのことだった。
1970年前後の若者を描いた『赤頭巾ちゃん気をつけて』や『白鳥の歌なんか聞こえない』は非常に面白かったし『黒頭巾』も『青髭』も良かった。庄司薫の読者としては、ボクは遅れてきた読者だと思うが(ボクの5歳違いの兄が熱心な読者だった)、この四部作はあの時代の空気が今も伝わる名作だろう。
その奥さんは美人ピアニストというのは知っていたが、中村紘子のショパンやモーツァルト、チャイコフスキーなどは随分後になって聴いた。
綺麗な人なのに、結構ダイナミックにピアノを弾く女性だなぁと思ったものだ。
このベートーヴェンの名曲集も最近聴いたもの。
「悲愴」が面白い。
第1楽章は、テンポがよく動き、ルバートもあって、「おや?」と思うことしきり。ショパンのようなベートーヴェンと云ったら言い過ぎかな。ダイナミクスは幅広く、結構豪快な弾き方。
第2楽章になると一転、グッとテンポを落とし、太めの音でゴツゴツとした感じで弾いてゆく。ベートーヴェンの繊細さよりも、重厚さを表に出している感じ。
第3楽章も軽いルバート(テンポの伸縮かな?)がかかる演奏。中村紘子独特の世界。面白い。
ピアノの音色は綺麗で、技巧も安定。細かなパッセージの音が粒立ちがよく、美しく磨き上げられている。エエ音。
終曲での盛り上がりは一級品。音は壮大、ダイナミックレンジが広い。
「月光」や「ワルトシュタイン」も方向は同じ。
克明で端正な演奏の中にも、中村紘子独自の解釈が聴ける。
表情豊かなのが素晴らしい。
面白いベートーヴェンであります。
ただ、ついついショパン風に聞こえてしまうのは、クラシック音楽を聴き始めた頃、中村紘子のショパンに親しんだ影響でしょうか(^^ゞ。
2006/08/29のBlog
[ 05:54 ]
[ 協奏曲 ]
我が家の高校生2人は今日から新学期。
最近は9月1日が始業式という高校が減ってます。休みを減らして勉強させようという魂胆なんでしょうが、それなら昔通り土曜日に授業すればエエのになぁと思います。
始業式を早めたり、長期休業に入るのを遅らせたり、いろんなことをしてますが、昔のように土曜日にきちんと半日授業をすれば何てことないのにねぇ・・・・・とワタシは思うんですがね・・(^^ゞ・・・文部省が(今は文科省か)やろうって云ったことで成功したことは今も昔も一つもないわけで・・・・う~~ん。。。。
で、クラシック音楽であります。
今日はJ・S・バッハの管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1069。
マックス・ポンマー指揮ライプツィヒ新バッハ合奏団の演奏。
録音は1980年。
カプリッチョ原盤の「ライプツィヒ・バッハ・エディション」からの2枚組。
これは、管弦楽作品集、声楽作品集、室内楽作品集が入った激安セットだった。
マックス・ポンマー/ライプツィヒ新バッハ合奏団といえば、1980年代前半、新鮮な解釈とドイツ風の渋い音で、なかなか人気があったものだが、その後、ピリオド楽器でのバロック演奏が全盛になると、新盤は出なくなったように思う。
ピリオド楽器全盛になると、テンポが速いためだろう、バッハの管弦楽組曲全集などもCD1枚で収まる演奏が出てきた。ERATOのコープマン盤などは1枚で十分に収録できる。LP時代は2枚組が当たり前だったので、何か有り難みがなくなったような妙な気分ではありますな。
さて、このポンマー盤。
独特のアーティキュレーションが時々耳に付くくらいで、きわめてオーソドックスな演奏。
ただ、発売当時は斬新な解釈で話題になった。バロック演奏法研究の最先端を行っているとすこぶる評判が良かった。ピッチも現代風で、現代楽器を用いた最も前衛的な演奏だった。
・・・・・はずなのだが、ピリオド楽器のバッハを沢山聴いてしまうと、今や古風で伝統的な演奏になってしまったような気がする。不思議なものだ。こちらの耳が時代とともに変わってしまった・・・・・。
全曲の中では、第3番がとても面白い。
装飾音もふんだんにあって、普通の楽譜とはちょっと違うのかな。聴いたことのない音が飛び出してくる。
序曲はティンパニが大活躍。堂々と豊かに鳴らしていて、聴いていて胸のすく思い。奏者は気分よくブッ叩いているんだろうなぁ。
おなじみの名曲「エア」は、やや速めのテンポ設定でサラッとした演奏。弦楽合奏は綺麗で、非常に心地よい。こと弦楽合奏に関しては、現代楽器の方がふっくらと気分が良いわいなぁ。
通奏低音も上品で清潔。これも好演。
同じメンバーでの「ブランデンブルク協奏曲」もこのセットは所収しております。
これもなかなか個性的な演奏で楽しめました。
最近は9月1日が始業式という高校が減ってます。休みを減らして勉強させようという魂胆なんでしょうが、それなら昔通り土曜日に授業すればエエのになぁと思います。
始業式を早めたり、長期休業に入るのを遅らせたり、いろんなことをしてますが、昔のように土曜日にきちんと半日授業をすれば何てことないのにねぇ・・・・・とワタシは思うんですがね・・(^^ゞ・・・文部省が(今は文科省か)やろうって云ったことで成功したことは今も昔も一つもないわけで・・・・う~~ん。。。。
で、クラシック音楽であります。
今日はJ・S・バッハの管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1069。
マックス・ポンマー指揮ライプツィヒ新バッハ合奏団の演奏。
録音は1980年。
カプリッチョ原盤の「ライプツィヒ・バッハ・エディション」からの2枚組。
これは、管弦楽作品集、声楽作品集、室内楽作品集が入った激安セットだった。
マックス・ポンマー/ライプツィヒ新バッハ合奏団といえば、1980年代前半、新鮮な解釈とドイツ風の渋い音で、なかなか人気があったものだが、その後、ピリオド楽器でのバロック演奏が全盛になると、新盤は出なくなったように思う。
ピリオド楽器全盛になると、テンポが速いためだろう、バッハの管弦楽組曲全集などもCD1枚で収まる演奏が出てきた。ERATOのコープマン盤などは1枚で十分に収録できる。LP時代は2枚組が当たり前だったので、何か有り難みがなくなったような妙な気分ではありますな。
さて、このポンマー盤。
独特のアーティキュレーションが時々耳に付くくらいで、きわめてオーソドックスな演奏。
ただ、発売当時は斬新な解釈で話題になった。バロック演奏法研究の最先端を行っているとすこぶる評判が良かった。ピッチも現代風で、現代楽器を用いた最も前衛的な演奏だった。
・・・・・はずなのだが、ピリオド楽器のバッハを沢山聴いてしまうと、今や古風で伝統的な演奏になってしまったような気がする。不思議なものだ。こちらの耳が時代とともに変わってしまった・・・・・。
全曲の中では、第3番がとても面白い。
装飾音もふんだんにあって、普通の楽譜とはちょっと違うのかな。聴いたことのない音が飛び出してくる。
序曲はティンパニが大活躍。堂々と豊かに鳴らしていて、聴いていて胸のすく思い。奏者は気分よくブッ叩いているんだろうなぁ。
おなじみの名曲「エア」は、やや速めのテンポ設定でサラッとした演奏。弦楽合奏は綺麗で、非常に心地よい。こと弦楽合奏に関しては、現代楽器の方がふっくらと気分が良いわいなぁ。
通奏低音も上品で清潔。これも好演。
同じメンバーでの「ブランデンブルク協奏曲」もこのセットは所収しております。
これもなかなか個性的な演奏で楽しめました。
2006/08/28のBlog
[ 03:08 ]
[ 交響曲 ]
ブログ「クラシック音楽のひとりごと」です。
最近はクラシック音楽の「たれながし」のようになってきましたが、お読みいただきありがとうございます。
今日は、ドヴォルザーク 交響曲第8番ト長調 op.88 。
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮クリーヴランド管の演奏。
1984年10月の録音。DECCA盤。
この演奏はスッキリ、男性的、淡麗辛口のドヴォルザーク。
ボヘミアの香りはしない。感傷的なノスタルジーの匂いもしない。
都会的な感じ。
そして、ひたすら純粋に「交響曲」としてのこの曲の姿を提示するような演奏。
クリーヴランド管は巧い。ホンマに巧い。マゼール時代よりあきらかに上だろう。ひょっとするとセル時代に匹敵するんじゃないかと思う瞬間もある。
切れ味抜群、ズンズン踏み込んでゆく演奏ぶりで、颯爽としている。
楽器がまたよく鳴っている。気持ちいいくらい鳴り響く。
惜しいのは録音。
DECCAにしては、ややデッド。我が家で聴くと、瑞々しさにやや欠けるのと、デジタル録音特有の音の硬さがある。惜しいな。
ただ、マゼールのブラームス全集やCBSによる夥しいセルの録音も、デッドな感じがするので、これはクリーヴランド管の本拠地セヴェランス・ホールの音響の特徴か。
はたまた、我が家とクリーヴランド管の相性か。う~む。
ドホナーニの解釈はオーソドックス。
前半2つの楽章はガッチリした見事なシンフォニー。
第3楽章になると流麗で優雅な音楽を作ってゆくが、情に溺れるようなことはない。ドヴォルザークのメロディ・メーカーとしての才能が伝わってくる。
第4楽章は金管の輝かしさと自信みなぎる低弦の力強さがイイ。オケ全体も力感に満ちてコーダの突進など素晴らしい迫力。
これは男臭いドヴォルザーク。
スマートでダンディ。
とてもカッコイイ。
こんなに格好良く演奏されると、ドヴォルザークも照れてしまうのではないか?・・・・・そんなCDですな。
最近はクラシック音楽の「たれながし」のようになってきましたが、お読みいただきありがとうございます。
今日は、ドヴォルザーク 交響曲第8番ト長調 op.88 。
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮クリーヴランド管の演奏。
1984年10月の録音。DECCA盤。
この演奏はスッキリ、男性的、淡麗辛口のドヴォルザーク。
ボヘミアの香りはしない。感傷的なノスタルジーの匂いもしない。
都会的な感じ。
そして、ひたすら純粋に「交響曲」としてのこの曲の姿を提示するような演奏。
クリーヴランド管は巧い。ホンマに巧い。マゼール時代よりあきらかに上だろう。ひょっとするとセル時代に匹敵するんじゃないかと思う瞬間もある。
切れ味抜群、ズンズン踏み込んでゆく演奏ぶりで、颯爽としている。
楽器がまたよく鳴っている。気持ちいいくらい鳴り響く。
惜しいのは録音。
DECCAにしては、ややデッド。我が家で聴くと、瑞々しさにやや欠けるのと、デジタル録音特有の音の硬さがある。惜しいな。
ただ、マゼールのブラームス全集やCBSによる夥しいセルの録音も、デッドな感じがするので、これはクリーヴランド管の本拠地セヴェランス・ホールの音響の特徴か。
はたまた、我が家とクリーヴランド管の相性か。う~む。
ドホナーニの解釈はオーソドックス。
前半2つの楽章はガッチリした見事なシンフォニー。
第3楽章になると流麗で優雅な音楽を作ってゆくが、情に溺れるようなことはない。ドヴォルザークのメロディ・メーカーとしての才能が伝わってくる。
第4楽章は金管の輝かしさと自信みなぎる低弦の力強さがイイ。オケ全体も力感に満ちてコーダの突進など素晴らしい迫力。
これは男臭いドヴォルザーク。
スマートでダンディ。
とてもカッコイイ。
こんなに格好良く演奏されると、ドヴォルザークも照れてしまうのではないか?・・・・・そんなCDですな。
2006/08/27のBlog
[ 04:53 ]
[ 管弦楽曲 ]
日中の気温は35度近くまで上がっていますが、朝晩は涼しくなりました。
蝉の声より虫の音が大きくなっています。
夏も終わり。
そこで今日は夏の名残を。
リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。
キリル・コンドラシン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
ヴァイオリン・ソロはコンマスのヘルマン・クレバース。
1979年6月、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス盤。
懐かしいLPであります。ジャケットも斬新で美しかった。
クレッバースのソロが美しい。
細身で透き通るような清らかな音色で、上品しかも端正。ああ、最高のソロ・・・・・と絶賛したい。
オーケストラも素晴らしい。すべての音が生きていて、キラキラと輝いて生命力に富んでいる。
コンドラシンに触発されて、コンセルトヘボウ管がヤル気満々で演奏している。
もちろん天下のACO。ヤル気を、上品でエレガントなあのコンセルトヘボウの響きで包み込んで、音楽のフォルムが崩れないのはさすが。
録音は極上。最高。
数あるフィリップスのコンセルトヘボウ録音の中でも屈指の出来映えと思う。これに匹敵する録音は・・・・ハイティンクのマーラー再録音シリーズ(4番と7番)、マリナーの「惑星」、デイヴィスの「春の祭典」くらいか。
名録音中の名録音とこれも絶賛したい。
木管と弦の掛け合いの美しさ。管楽器のソロ。オケ全体の中での融け合い。どれをとっても云うことはない素晴らしさ。
コンドラシンの指揮はメリハリをつけて色彩的にシェエラザードを描き出す。
表現意欲に富んでおり、各楽章の性格を見事に描き分ける。迫力も十分。ロシア風の土臭さと、西欧の洗練とを高次元で融合、止揚させた名演。
いやはや古今無双の銘盤であって、クラシック音楽ファンの多くがこの演奏を聴いていることだろう。
人口に膾炙した名演奏。
どこを聴いても素晴らしいのだが、個人的には第3楽章の懐かしささえ漂わせる静かな演奏が感慨深い。
シルクロードからアラビアの草原に思いを馳せるような演奏。
ああ、ノスタルジー。
先日、新居浜のタワーレコードで輸入盤の新品CD、しかもリマスター盤が1200円で売っていました。
この名盤がこの価格・・・・・何という・・・。
蝉の声より虫の音が大きくなっています。
夏も終わり。
そこで今日は夏の名残を。
リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。
キリル・コンドラシン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
ヴァイオリン・ソロはコンマスのヘルマン・クレバース。
1979年6月、コンセルトヘボウでの録音。フィリップス盤。
懐かしいLPであります。ジャケットも斬新で美しかった。
クレッバースのソロが美しい。
細身で透き通るような清らかな音色で、上品しかも端正。ああ、最高のソロ・・・・・と絶賛したい。
オーケストラも素晴らしい。すべての音が生きていて、キラキラと輝いて生命力に富んでいる。
コンドラシンに触発されて、コンセルトヘボウ管がヤル気満々で演奏している。
もちろん天下のACO。ヤル気を、上品でエレガントなあのコンセルトヘボウの響きで包み込んで、音楽のフォルムが崩れないのはさすが。
録音は極上。最高。
数あるフィリップスのコンセルトヘボウ録音の中でも屈指の出来映えと思う。これに匹敵する録音は・・・・ハイティンクのマーラー再録音シリーズ(4番と7番)、マリナーの「惑星」、デイヴィスの「春の祭典」くらいか。
名録音中の名録音とこれも絶賛したい。
木管と弦の掛け合いの美しさ。管楽器のソロ。オケ全体の中での融け合い。どれをとっても云うことはない素晴らしさ。
コンドラシンの指揮はメリハリをつけて色彩的にシェエラザードを描き出す。
表現意欲に富んでおり、各楽章の性格を見事に描き分ける。迫力も十分。ロシア風の土臭さと、西欧の洗練とを高次元で融合、止揚させた名演。
いやはや古今無双の銘盤であって、クラシック音楽ファンの多くがこの演奏を聴いていることだろう。
人口に膾炙した名演奏。
どこを聴いても素晴らしいのだが、個人的には第3楽章の懐かしささえ漂わせる静かな演奏が感慨深い。
シルクロードからアラビアの草原に思いを馳せるような演奏。
ああ、ノスタルジー。
先日、新居浜のタワーレコードで輸入盤の新品CD、しかもリマスター盤が1200円で売っていました。
この名盤がこの価格・・・・・何という・・・。
2006/08/26のBlog
[ 05:53 ]
[ 管弦楽曲 ]
水金地火木土天海冥・・・・ではなくなるそうな・・・。
冥王星が惑星でなくなると、ほぉ、なるほどホルストの時代に戻る訳か。
ホルストの作曲が1915年、冥王星の発見が1930年。
「惑星」のライナーノートには必ず書かれていたことだった。
この記述が不要になるんですな・・・・・。
(ありゃ?「冥王星」加筆譜があったし、CDもあったんじゃないか?・・・あれはどうなるんやろうか・・・・・・)
というわけで、今日はホルストの「惑星」。
初演の栄を担うサー・エードリアン・ボールトの指揮、ロンドン・フィルの演奏。
1978年、キングズウェイ・ホールとアビーロード・スタジオでの録音。EMI盤。
懐かしいLPであります。
世に広く知られた無双の名盤。
ボールトのこの「惑星」を聴いて(ボールトには同曲異演盤が多数ある)、ボクは「惑星」の真価を知ったように思う。
「惑星」ブームの先鞭をつけたのはカラヤン/VPOのDECCA盤だとは思うが、1970年代から80年代に多数出現した「惑星」録音の中で、最も感動的な1枚だった。
初演者ボールトならではの、(だかららこそ、か)、今聴いても涙ものの演奏。
「火星」の雄大なスケール。ボールトのテンポは慌てず騒がず、どっしりと横綱相撲の貫禄。アンプのボリュームを上げても、決して騒々しくならないのはさすが。
LPOも好演。ホルストは我らが音楽だと云わんばかりの、懸命の演奏。音の鮮度が高く(録音の善し悪しを越えている)、特にストリングスの音色が良い。
技術的には少し怪しいかなと思われるところもあるが、そんな聴き手の気持ちを吹き飛ばす頑張りがイイ。
「金星」は室内楽的なアンサンブルが聴きもの。管楽器がイイのだが、特にホルンは美しい。
ソロ・ヴァイオリンのデリケートな響きも、しみじみと味わい深い。懐かしさがこみ上げてくるような美しい旋律を、頬を撫でるような感触で優しく弾いてくれる。
ボールトのテンポは、中庸そのもの。英国の老紳士の品格か。
「水星」はスケルツォ。この組曲の中の、間奏曲に当たるものだろう。フルートのソロが伸びやかで綺麗なのが印象的。
「木星」はこの曲の白眉。「惑星」の中核を為す曲。本当に素晴らしい曲だと思う。ポピュラーになってヒットするわけだ。ボクは大好きで、この曲だけ単独に取り出して聴くことも多い。
ボールト盤でもヤマ場はここにある。圧倒的な名演と思う。
オーケストラの迫力、スケール感、旋律の歌わせ方の美しさ・・・・どれを取っても文句なく素晴らしい。ボールトのテンポはやや遅め。じっくりと腰を据えて、この名曲を描き尽くす。民謡風の盛り上がってゆくあたり、ここぞというところで、グッとテンポを落としてタメを作る・・・・最高だと思う。
「土星」の重厚さ、怪しさ。
「天王星」の遅いテンポ、迫力。
「海王星」のコーラスが遙か彼方に消えてゆく崇高さ。
ああ、きりがありません。
素晴らしい演奏。
ボールト盤を聴かずに「惑星」を語るなかれ・・・・
と言ってみたいくらいです。
冥王星が惑星でなくなると、ほぉ、なるほどホルストの時代に戻る訳か。
ホルストの作曲が1915年、冥王星の発見が1930年。
「惑星」のライナーノートには必ず書かれていたことだった。
この記述が不要になるんですな・・・・・。
(ありゃ?「冥王星」加筆譜があったし、CDもあったんじゃないか?・・・あれはどうなるんやろうか・・・・・・)
というわけで、今日はホルストの「惑星」。
初演の栄を担うサー・エードリアン・ボールトの指揮、ロンドン・フィルの演奏。
1978年、キングズウェイ・ホールとアビーロード・スタジオでの録音。EMI盤。
懐かしいLPであります。
世に広く知られた無双の名盤。
ボールトのこの「惑星」を聴いて(ボールトには同曲異演盤が多数ある)、ボクは「惑星」の真価を知ったように思う。
「惑星」ブームの先鞭をつけたのはカラヤン/VPOのDECCA盤だとは思うが、1970年代から80年代に多数出現した「惑星」録音の中で、最も感動的な1枚だった。
初演者ボールトならではの、(だかららこそ、か)、今聴いても涙ものの演奏。
「火星」の雄大なスケール。ボールトのテンポは慌てず騒がず、どっしりと横綱相撲の貫禄。アンプのボリュームを上げても、決して騒々しくならないのはさすが。
LPOも好演。ホルストは我らが音楽だと云わんばかりの、懸命の演奏。音の鮮度が高く(録音の善し悪しを越えている)、特にストリングスの音色が良い。
技術的には少し怪しいかなと思われるところもあるが、そんな聴き手の気持ちを吹き飛ばす頑張りがイイ。
「金星」は室内楽的なアンサンブルが聴きもの。管楽器がイイのだが、特にホルンは美しい。
ソロ・ヴァイオリンのデリケートな響きも、しみじみと味わい深い。懐かしさがこみ上げてくるような美しい旋律を、頬を撫でるような感触で優しく弾いてくれる。
ボールトのテンポは、中庸そのもの。英国の老紳士の品格か。
「水星」はスケルツォ。この組曲の中の、間奏曲に当たるものだろう。フルートのソロが伸びやかで綺麗なのが印象的。
「木星」はこの曲の白眉。「惑星」の中核を為す曲。本当に素晴らしい曲だと思う。ポピュラーになってヒットするわけだ。ボクは大好きで、この曲だけ単独に取り出して聴くことも多い。
ボールト盤でもヤマ場はここにある。圧倒的な名演と思う。
オーケストラの迫力、スケール感、旋律の歌わせ方の美しさ・・・・どれを取っても文句なく素晴らしい。ボールトのテンポはやや遅め。じっくりと腰を据えて、この名曲を描き尽くす。民謡風の盛り上がってゆくあたり、ここぞというところで、グッとテンポを落としてタメを作る・・・・最高だと思う。
「土星」の重厚さ、怪しさ。
「天王星」の遅いテンポ、迫力。
「海王星」のコーラスが遙か彼方に消えてゆく崇高さ。
ああ、きりがありません。
素晴らしい演奏。
ボールト盤を聴かずに「惑星」を語るなかれ・・・・
と言ってみたいくらいです。
2006/08/25のBlog
[ 00:47 ]
[ 協奏曲 ]
日が暮れるのが早くなってきました。
そういえば、日の出も遅くなってます。
今日は涼しい夜風を部屋に入れつつ、バロックでも・・・・・・。
選んだのは、ヘンデルの合奏協奏曲作品6。
アイオナ・ブラウン指揮アカデミー室内管の演奏。
1994年8月、ヘンリーウッド・ホールでの録音。
ヘンスラー原盤だが、ブリリアントがマリナー指揮の「水上の音楽」などと激安セットで販売しているもの。
声楽曲やオペラをそんなに聴かない自分にとって、ヘンデルの最高傑作は「水上の音楽」であり、次はこの合奏協奏曲作品6であります。
バッハの謹厳・勤勉に対して、ヘンデルの音楽は明朗で闊達、大らかで伸びやかなところがイイ。自然な息づかいで、窮屈なところがあまり感じられない音楽。気持ちいい。
第5番からの4曲が入ったこのCDを聴いても、その特徴は明らかだ。
アイオナ・ブラウン/アカデミー室内管の演奏は、テンポが中庸で、美しい響きのヘンデルが聴ける。ブラウンはマリナーの後を受けてアカデミー室内管の音楽監督になった女性ヴァイオリニストで(それまでは、コンサート・ミストレスだった)、恐らくこのCDでも弾き振りだろう。スピーカー左手のヴァイオリン群は生き生き溌剌、爽快な弾きっぷり。
ヴァイオリンのソロはとても美しい。しなやかで細身の音が天空に上ってゆく。
管楽器とのバランスも良く、ホンマに耳に心地よい。
第6番は有名なミュゼットを含むので、シロウト受けする曲だと思う。初めて聴いたのはもう25年前かな。今もボクは大好き。
もちろん、作品6の中で一番優れている曲だとも思う。見事な構成、堂々と恰幅の良い音楽。
第1楽章などは荘重な雰囲気さえ漂う。
そして、ミュゼットの美しさ。
ブラウン/アカデミー室内管で聴くと、軽快でべたべたしないのが良い。
サラッと肌に涼しく爽やかな感触。
風呂上がりに涼しい風に当たったときのような気持ちよい演奏になっている。
録音も上々。とても聴きやすい音になっております。
この協奏曲集コレギウム・アウレウム合奏団やリヒター/ミュンヘン・バッハ管、ピノック/イングリッシュ・コンソートなどの名演奏もあります。
どれも素晴らしい演奏なのは、この作品が優れている証拠かもしれませんな。
そういえば、日の出も遅くなってます。
今日は涼しい夜風を部屋に入れつつ、バロックでも・・・・・・。
選んだのは、ヘンデルの合奏協奏曲作品6。
アイオナ・ブラウン指揮アカデミー室内管の演奏。
1994年8月、ヘンリーウッド・ホールでの録音。
ヘンスラー原盤だが、ブリリアントがマリナー指揮の「水上の音楽」などと激安セットで販売しているもの。
声楽曲やオペラをそんなに聴かない自分にとって、ヘンデルの最高傑作は「水上の音楽」であり、次はこの合奏協奏曲作品6であります。
バッハの謹厳・勤勉に対して、ヘンデルの音楽は明朗で闊達、大らかで伸びやかなところがイイ。自然な息づかいで、窮屈なところがあまり感じられない音楽。気持ちいい。
第5番からの4曲が入ったこのCDを聴いても、その特徴は明らかだ。
アイオナ・ブラウン/アカデミー室内管の演奏は、テンポが中庸で、美しい響きのヘンデルが聴ける。ブラウンはマリナーの後を受けてアカデミー室内管の音楽監督になった女性ヴァイオリニストで(それまでは、コンサート・ミストレスだった)、恐らくこのCDでも弾き振りだろう。スピーカー左手のヴァイオリン群は生き生き溌剌、爽快な弾きっぷり。
ヴァイオリンのソロはとても美しい。しなやかで細身の音が天空に上ってゆく。
管楽器とのバランスも良く、ホンマに耳に心地よい。
第6番は有名なミュゼットを含むので、シロウト受けする曲だと思う。初めて聴いたのはもう25年前かな。今もボクは大好き。
もちろん、作品6の中で一番優れている曲だとも思う。見事な構成、堂々と恰幅の良い音楽。
第1楽章などは荘重な雰囲気さえ漂う。
そして、ミュゼットの美しさ。
ブラウン/アカデミー室内管で聴くと、軽快でべたべたしないのが良い。
サラッと肌に涼しく爽やかな感触。
風呂上がりに涼しい風に当たったときのような気持ちよい演奏になっている。
録音も上々。とても聴きやすい音になっております。
この協奏曲集コレギウム・アウレウム合奏団やリヒター/ミュンヘン・バッハ管、ピノック/イングリッシュ・コンソートなどの名演奏もあります。
どれも素晴らしい演奏なのは、この作品が優れている証拠かもしれませんな。
2006/08/24のBlog
[ 04:31 ]
[ 管弦楽曲 ]
処暑であります。
暑さがおさまってきますと、クラシック音楽に良い季節であります。
涼しい夜風が入ってくるようにもなりました。
さて、今日は爽やかなバロック名曲集を。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン弦楽合奏団の演奏。
1970年代後半の録音でオイロディスク原盤を日本のDENONが編集して発売したもの。
こういうアルバムは入門者用と云われるが、なぁに、このトシになってもよく聴くもんです。
特にパッヘルベルのカノンなら、いつ聴いてもエエなぁと思う。
パイヤールの旧盤がとりわけ雰囲気豊かで一番良いのだが、2番手はこのバウムガルトナーだ。
DENON盤は再録音盤にあたり、旧盤はDGから出ていた。LP時代はMGWナンバーのグラモフォン・スペシャルの廉価盤で、これは随分世話になったものだ。
清潔で格調高く、勤勉真面目なドイツ風の演奏なのだが、中身はとてもしなやか。特に変わったことはしていないし、アレンジも普通なのだが、だからこそそくそくと迫ってくる感銘がある。
続いてバッハの名曲。
「主よ、人の望の喜びよ」に管弦楽組曲第3番の「エア」、いずれも綺麗な弦楽合奏。心落ち着く、懐かしさがこみ上げてくる曲。バウムガルトナー/ルツェルンのコンビで聴くと、これがまた実に美しい音楽になる。
次は「アルビノーニのアダージョ」。
これもバウムガルトナーのDG盤でさんざん聴いてきたので、彼の解釈・アレンジは刷り込み状態。
ヴァイオリンの低音が太く柔らかく響くのがとても心地よい。あまり悲劇的にならず、淡々とした感じの演奏も良い。オルガンはエドゥアルト・カウフマン、ヴァイオリン独奏はグナール・ラルセンス。達者な奏者だ。
そしてグルックの「精霊の踊り」。
このアルバムの良いところ、オーレル・ニコレのフルートが聴けるのは嬉しい。しかも、バウムガルトナー/ルツェルンのバックが清潔で美しいアンサンブルで支えるのだから、全く聴き手としては有り難い。名演奏。
ニコレのフルートはいつものとおり、真摯。フルートという楽器の良さをすべて引き出そうという真剣な(ある意味では禁欲的な)演奏ぶりが伝わってくるのは、感動的。
小曲なのに、この立派さ、この素晴らしさ。
大好きなこの曲の、最高の演奏(と断言してしまおう~。
このアルバムにはヨセフ・スークのヴァイオリン独奏が聴けるヴィヴァルディも入ってます。
「調和の霊感」第6番イ短調、たぶんこの曲集の中で一番有名な曲。
これがまた何ともプレーンで清涼な演奏。
ああ、小曲集なのにこの贅沢さ。
ささやかな幸福を実感する時であります。
暑さがおさまってきますと、クラシック音楽に良い季節であります。
涼しい夜風が入ってくるようにもなりました。
さて、今日は爽やかなバロック名曲集を。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン弦楽合奏団の演奏。
1970年代後半の録音でオイロディスク原盤を日本のDENONが編集して発売したもの。
こういうアルバムは入門者用と云われるが、なぁに、このトシになってもよく聴くもんです。
特にパッヘルベルのカノンなら、いつ聴いてもエエなぁと思う。
パイヤールの旧盤がとりわけ雰囲気豊かで一番良いのだが、2番手はこのバウムガルトナーだ。
DENON盤は再録音盤にあたり、旧盤はDGから出ていた。LP時代はMGWナンバーのグラモフォン・スペシャルの廉価盤で、これは随分世話になったものだ。
清潔で格調高く、勤勉真面目なドイツ風の演奏なのだが、中身はとてもしなやか。特に変わったことはしていないし、アレンジも普通なのだが、だからこそそくそくと迫ってくる感銘がある。
続いてバッハの名曲。
「主よ、人の望の喜びよ」に管弦楽組曲第3番の「エア」、いずれも綺麗な弦楽合奏。心落ち着く、懐かしさがこみ上げてくる曲。バウムガルトナー/ルツェルンのコンビで聴くと、これがまた実に美しい音楽になる。
次は「アルビノーニのアダージョ」。
これもバウムガルトナーのDG盤でさんざん聴いてきたので、彼の解釈・アレンジは刷り込み状態。
ヴァイオリンの低音が太く柔らかく響くのがとても心地よい。あまり悲劇的にならず、淡々とした感じの演奏も良い。オルガンはエドゥアルト・カウフマン、ヴァイオリン独奏はグナール・ラルセンス。達者な奏者だ。
そしてグルックの「精霊の踊り」。
このアルバムの良いところ、オーレル・ニコレのフルートが聴けるのは嬉しい。しかも、バウムガルトナー/ルツェルンのバックが清潔で美しいアンサンブルで支えるのだから、全く聴き手としては有り難い。名演奏。
ニコレのフルートはいつものとおり、真摯。フルートという楽器の良さをすべて引き出そうという真剣な(ある意味では禁欲的な)演奏ぶりが伝わってくるのは、感動的。
小曲なのに、この立派さ、この素晴らしさ。
大好きなこの曲の、最高の演奏(と断言してしまおう~。
このアルバムにはヨセフ・スークのヴァイオリン独奏が聴けるヴィヴァルディも入ってます。
「調和の霊感」第6番イ短調、たぶんこの曲集の中で一番有名な曲。
これがまた何ともプレーンで清涼な演奏。
ああ、小曲集なのにこの贅沢さ。
ささやかな幸福を実感する時であります。