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2006/09/30のBlog
[ 04:22 ]
[ 交響曲 ]
さすがに南国の四国といえど、朝晩は窓を閉めていないと寒いくらいになりました。
クラシック音楽を聴くのには、最高の季節です。
(この涼しさ、ジョギングにも最高でありますな)
で、秋のブラームス。
今日は、ブラームスの交響曲第3番ヘ長調。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1960年、DECCA得意のソフィエンザールでの録音。
カラヤンにブラームス、そしてウィーン・フィルの組合せ。
録音当時、カラヤンはウィーン・フィルと組んで、DECCAレーベルに秀演を遺している。R・シュトラウスやホルスト、それにチャイコフスキーのバレエ音楽など、今聴いても名演だなぁと思う録音が多い。
このCDはドヴォルザークの交響曲第8番とのカップリング。CD初期の廉価輸入盤だったOVATIONシリーズの1枚。
第1楽章はキビキビしたテンポが気持ちいい。カラヤンのブラームスは概してテンポが速く、颯爽としてスタイリッシュ。ハンサムで筋肉質、シェイプ・アップした青年のブラームスといった感じ。
全体的にフレーズは伸ばさず、短く切りつつ音楽が進んでゆく。そして、テンポ指定が遅いところでは、じっくり歌い上げる・・・・これ、いつものカラヤンのやり方で、演出巧みな指揮ぶり。手練手管満載だが、後年のカラヤンのように厚化粧を施してはいない。自然な化粧という感じかな。
第2楽章はウィーン・フィルの木管群の名人芸を楽しめる。ウィーン独特の、クラリネットやウィンナ・オーボエの響きが実に味わい深い。ストリングスの音は、ややきつめだが(録音がオン・マイク気味なので仕方ないか)、品の良い音響空間を作り出している。
第3楽章のポコ・アレグレットは、秋の冷気にふさわしい。
カラヤンのブラームスはサラサラとした感情が流れて、ベタつかないのがイイ。背筋が伸びてイナセな若衆という感じ。カッコ良く、都会的。町の雑踏の中の憂愁・・・・そんな感情がが伝わってくる。
ストリングスはよく歌って、旋律の処理もさすがカラヤン、巧いもんだなぁと思う。
終楽章はウィーン・フィルの極上のアンサンブルを楽しめる。トゥッティの美しさは、何と形容したらいいのだろう。聴き手に快感をもたらすというか、官能を刺激するような豊麗な音というか・・・豊穣の喜びがアンサンブルからこぼれてくるよう。素晴らしい音響。
46年前の録音とはとても思えない、ビックリするほど鮮烈な録音。
DECCAらしい音なのだが、我が家では実に美しく鳴ってくれます。
ホンマに46年前の音かいな?
クラシック音楽を聴くのには、最高の季節です。
(この涼しさ、ジョギングにも最高でありますな)
で、秋のブラームス。
今日は、ブラームスの交響曲第3番ヘ長調。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1960年、DECCA得意のソフィエンザールでの録音。
カラヤンにブラームス、そしてウィーン・フィルの組合せ。
録音当時、カラヤンはウィーン・フィルと組んで、DECCAレーベルに秀演を遺している。R・シュトラウスやホルスト、それにチャイコフスキーのバレエ音楽など、今聴いても名演だなぁと思う録音が多い。
このCDはドヴォルザークの交響曲第8番とのカップリング。CD初期の廉価輸入盤だったOVATIONシリーズの1枚。
第1楽章はキビキビしたテンポが気持ちいい。カラヤンのブラームスは概してテンポが速く、颯爽としてスタイリッシュ。ハンサムで筋肉質、シェイプ・アップした青年のブラームスといった感じ。
全体的にフレーズは伸ばさず、短く切りつつ音楽が進んでゆく。そして、テンポ指定が遅いところでは、じっくり歌い上げる・・・・これ、いつものカラヤンのやり方で、演出巧みな指揮ぶり。手練手管満載だが、後年のカラヤンのように厚化粧を施してはいない。自然な化粧という感じかな。
第2楽章はウィーン・フィルの木管群の名人芸を楽しめる。ウィーン独特の、クラリネットやウィンナ・オーボエの響きが実に味わい深い。ストリングスの音は、ややきつめだが(録音がオン・マイク気味なので仕方ないか)、品の良い音響空間を作り出している。
第3楽章のポコ・アレグレットは、秋の冷気にふさわしい。
カラヤンのブラームスはサラサラとした感情が流れて、ベタつかないのがイイ。背筋が伸びてイナセな若衆という感じ。カッコ良く、都会的。町の雑踏の中の憂愁・・・・そんな感情がが伝わってくる。
ストリングスはよく歌って、旋律の処理もさすがカラヤン、巧いもんだなぁと思う。
終楽章はウィーン・フィルの極上のアンサンブルを楽しめる。トゥッティの美しさは、何と形容したらいいのだろう。聴き手に快感をもたらすというか、官能を刺激するような豊麗な音というか・・・豊穣の喜びがアンサンブルからこぼれてくるよう。素晴らしい音響。
46年前の録音とはとても思えない、ビックリするほど鮮烈な録音。
DECCAらしい音なのだが、我が家では実に美しく鳴ってくれます。
ホンマに46年前の音かいな?
2006/09/29のBlog
[ 02:44 ]
[ 交響曲 ]
食欲の秋であります。ジョギングの後のメシが旨い!
しかし、体重が増えます・・・・・・(^^ゞ。
この頃は、夏に体重が減らず、冬場に肥える・・・・このパターンに入っており、徐々に体重が増えていきます。絵に描いたような中年太り。やれやれ。
昔は、冬場に肥えても夏場で体重が落ちたものだったのだが・・・・・・。
要は喰いすぎであって、ならば食べなければエエんでしょうが、生来の貧乏根性、食い意地が張ってましてね・・・・・・。まあ、食欲があるうちが華か・・・・・。
さて、今日は・・・。
ボロディンの交響曲第2番ロ短調。
キリル・コンドラシン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1980年6月、コンセルトヘボウでのライヴ録音。PHILIPS原盤。
カップリングは、同コンビのあの名演「シェエラザード」だが、このボロディンの交響曲の方がさらに上を行くんじゃないかと思われる名演奏・・・。
ワインガルトナーは、「ロシア、及びロシア人の国民性を知ろうと思えば、チャイコフスキーの悲愴交響曲と、ボロディンの第二を聴くだけで十分だ」と云ったそうだが、なるほどなぁと思う。そのくらい、この曲は、ロシア的な(中央アジア的なところも含めて)名曲だろう。
第1楽章は緊張感漂う出だしとロシア的な分厚い響きが印象的。
やがてチャーミングな旋律が浮かび上がる。カリンニコフを思わせるような、感傷的で可憐なメロディ。
楽章を通じて冒頭の主題が循環するのだが、これがいかにもロマン的。コンセルトヘボウ管の響きが柔らかいので、強引なロシア臭がしないのがイイ。
第2楽章はスケルツォ。いかにもボロディン的で、飾り気のない素朴なつくりなのだが、実によく鳴る。コンドラシン/ACOはいたって好調。ボロディンの巧妙で魅力的なオーケストレーションを十分に引き出していると思う。
(ボロディンの楽譜は、ブラームスなどに比べると相当に単純らしいのだが、日曜作曲家なんだから当たり前か。しかし、それにしてもよく鳴る)
第3楽章はアンダンテ。ホルンの懐かしいまでの響きがたまらない。続いて木管群の素朴な味わい。中央アジアのステップを思わせるような、郷愁にいざなう第一主題。このあたり、ボロディンの中にあるタタール人の血か。
オーケストラは全く巧い。響きが柔らかく、個々の奏者のソロは味わい深い名工の技のよう。
アタッカで続く終楽章は、輝かしさにあふれた好演。
ライブ独特の熱気を孕んだ演奏になっているのだが、殆ど演奏のキズがないのもスゴイ。ACOの巧さ・技量の確かさが際だっている。
ボロディンの交響曲第2番、この演奏を聴いて曲の真価が分かりました。
ロシアは素晴らしい国です。
ワインがルトナーの言葉、むべなるかなと思います。
しかし、体重が増えます・・・・・・(^^ゞ。
この頃は、夏に体重が減らず、冬場に肥える・・・・このパターンに入っており、徐々に体重が増えていきます。絵に描いたような中年太り。やれやれ。
昔は、冬場に肥えても夏場で体重が落ちたものだったのだが・・・・・・。
要は喰いすぎであって、ならば食べなければエエんでしょうが、生来の貧乏根性、食い意地が張ってましてね・・・・・・。まあ、食欲があるうちが華か・・・・・。
さて、今日は・・・。
ボロディンの交響曲第2番ロ短調。
キリル・コンドラシン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1980年6月、コンセルトヘボウでのライヴ録音。PHILIPS原盤。
カップリングは、同コンビのあの名演「シェエラザード」だが、このボロディンの交響曲の方がさらに上を行くんじゃないかと思われる名演奏・・・。
ワインガルトナーは、「ロシア、及びロシア人の国民性を知ろうと思えば、チャイコフスキーの悲愴交響曲と、ボロディンの第二を聴くだけで十分だ」と云ったそうだが、なるほどなぁと思う。そのくらい、この曲は、ロシア的な(中央アジア的なところも含めて)名曲だろう。
第1楽章は緊張感漂う出だしとロシア的な分厚い響きが印象的。
やがてチャーミングな旋律が浮かび上がる。カリンニコフを思わせるような、感傷的で可憐なメロディ。
楽章を通じて冒頭の主題が循環するのだが、これがいかにもロマン的。コンセルトヘボウ管の響きが柔らかいので、強引なロシア臭がしないのがイイ。
第2楽章はスケルツォ。いかにもボロディン的で、飾り気のない素朴なつくりなのだが、実によく鳴る。コンドラシン/ACOはいたって好調。ボロディンの巧妙で魅力的なオーケストレーションを十分に引き出していると思う。
(ボロディンの楽譜は、ブラームスなどに比べると相当に単純らしいのだが、日曜作曲家なんだから当たり前か。しかし、それにしてもよく鳴る)
第3楽章はアンダンテ。ホルンの懐かしいまでの響きがたまらない。続いて木管群の素朴な味わい。中央アジアのステップを思わせるような、郷愁にいざなう第一主題。このあたり、ボロディンの中にあるタタール人の血か。
オーケストラは全く巧い。響きが柔らかく、個々の奏者のソロは味わい深い名工の技のよう。
アタッカで続く終楽章は、輝かしさにあふれた好演。
ライブ独特の熱気を孕んだ演奏になっているのだが、殆ど演奏のキズがないのもスゴイ。ACOの巧さ・技量の確かさが際だっている。
ボロディンの交響曲第2番、この演奏を聴いて曲の真価が分かりました。
ロシアは素晴らしい国です。
ワインがルトナーの言葉、むべなるかなと思います。
2006/09/28のBlog
[ 04:51 ]
[ 管弦楽曲 ]
今日は管弦楽作品です。
R・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」作品20。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1987年6月、ドレスデンのルカ教会での録音。DENONとドイツ・シャルプラッテンとの共同制作盤。カップリングは「ツァラトゥストラはかく語りき」。
ブロムシュテットの指揮は、いつもながら自然な息づかいで、全体的な設計・見通しが良く、オケの各プレーヤーに気持ちよく演奏させている。だから、オーケストラが実に爽快に鳴る・・・・・。
この「ドン・ファン」は演奏時間17分と大曲をものす一流オーケストラには短い曲だが、こういう音楽でも、ドレスデン・シュターツカペレは本当に巧い。万能オケだなぁと思う。
気持ちよくオケが鳴っているのだが、ノーテンキな鳴り方ではなく、知性と品格にあふれた鳴り方をする。
個々の楽器がよくブレンドされて、アンサンブルも緊密、そして全体のマスの響きは極上のもの。
これ、最高のR・シュトラウス。
ブロムシュテットの採るテンポは程良く、リズムもキビキビと心地よい。それぞれの楽器は素晴らしい美音。それが全体的な響きになるともっと素晴らしい。
ルカ教会の残響も最高。さすが「ルカ・スタジオ」の異名を取るだけのことはある。
しかもDENON絶好調時のスタッフ、熟練の音づくり。ドレスデン・シュターツカペレが練り絹のように響き、時に艶やかに、華やかに鳴る。
「燻し銀」とも云うべき、落ち着いてまろやかなSKDの音に、少し艶やかさが加わるのがDENON録音の特徴。
活気のある管楽器、よく歌う弦楽器は最後まで素晴らしい響きを維持するし、ソロで登場するヴァイオリンやオーボエは、高貴な色気が漂う極上の響き。
演奏・録音ともに、最高レベルのR・シュトラウスと断言してしまおう(^-^)。
さて昨日はDoblogの緊急メンテナンスで、アクセス不能でありました。
ということで、ひとりごとは昨日はお休みしました。
午前中にはメンテも終了したようで、多くの方にアクセスを頂戴したようです。
ありがとうございました。コメントも感謝です。
これからも、いろいろ教えてください。
年寄りのワタシは早朝から目覚めてしまうので、更新は朝です。そのあと、ボツボツとジョギングに出かけます。
そろそろ、着替えましょうかな・・・・・。
R・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」作品20。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1987年6月、ドレスデンのルカ教会での録音。DENONとドイツ・シャルプラッテンとの共同制作盤。カップリングは「ツァラトゥストラはかく語りき」。
ブロムシュテットの指揮は、いつもながら自然な息づかいで、全体的な設計・見通しが良く、オケの各プレーヤーに気持ちよく演奏させている。だから、オーケストラが実に爽快に鳴る・・・・・。
この「ドン・ファン」は演奏時間17分と大曲をものす一流オーケストラには短い曲だが、こういう音楽でも、ドレスデン・シュターツカペレは本当に巧い。万能オケだなぁと思う。
気持ちよくオケが鳴っているのだが、ノーテンキな鳴り方ではなく、知性と品格にあふれた鳴り方をする。
個々の楽器がよくブレンドされて、アンサンブルも緊密、そして全体のマスの響きは極上のもの。
これ、最高のR・シュトラウス。
ブロムシュテットの採るテンポは程良く、リズムもキビキビと心地よい。それぞれの楽器は素晴らしい美音。それが全体的な響きになるともっと素晴らしい。
ルカ教会の残響も最高。さすが「ルカ・スタジオ」の異名を取るだけのことはある。
しかもDENON絶好調時のスタッフ、熟練の音づくり。ドレスデン・シュターツカペレが練り絹のように響き、時に艶やかに、華やかに鳴る。
「燻し銀」とも云うべき、落ち着いてまろやかなSKDの音に、少し艶やかさが加わるのがDENON録音の特徴。
活気のある管楽器、よく歌う弦楽器は最後まで素晴らしい響きを維持するし、ソロで登場するヴァイオリンやオーボエは、高貴な色気が漂う極上の響き。
演奏・録音ともに、最高レベルのR・シュトラウスと断言してしまおう(^-^)。
さて昨日はDoblogの緊急メンテナンスで、アクセス不能でありました。
ということで、ひとりごとは昨日はお休みしました。
午前中にはメンテも終了したようで、多くの方にアクセスを頂戴したようです。
ありがとうございました。コメントも感謝です。
これからも、いろいろ教えてください。
年寄りのワタシは早朝から目覚めてしまうので、更新は朝です。そのあと、ボツボツとジョギングに出かけます。
そろそろ、着替えましょうかな・・・・・。
2006/09/26のBlog
[ 04:50 ]
[ 交響曲 ]
新車のカーステレオをiPod対応にしました。
専用アダプターを付けて、iPodをダッシュボードの中に収めます。カーステレオ側から操作できるようになります。
クリック・ホイールが使えないので、選曲はやや不便ですが、電源供給は不要になりました。メーカーはカロッツェリア。
通勤の楽しみが増えました。片道20分程度の通勤ですが、もっと長くてもイイくらい・・・・・と思うのは今だけか(^^ゞ
さて今日は・・・・・。
ベートーヴェンの交響曲第2番ニ長調 作品36。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団 の演奏。
1991年12月の録音。ソニーから出ている国内廉価盤。
第1楽章の生き生きとした表現。これが、録音当時77歳の老指揮者の音楽か。
生命力にあふれ、精神で瑞々しい音楽が次々に飛び出してくる。
フォルティシモの迫力、ピアニシモの繊細さは云うまでもなく、堂々として落ち着いた王者の歩みを思わせるテンポ。
もちろん、貫禄だけではない、今生まれたばかりのベートーヴェンの歌が息づいている。呼吸している。これは歌うベートーヴェンなんだなぁと思う。
第2楽章はラルゲット。
ジュリーニが振ると、何とも気品のある優美な楽章になる。耳疾に悩む作曲家の影は見えない。美しく優しい音楽が続いてゆく。
弦楽セクションのレガート(テヌートと云うべきかな)がとてもきれい。テンポもゆっくりなので、深々とした感じ。
そして、ジュリーニの歌。ベートーヴェンの歌謡性を十分に引き出した名演と思う。ああ、カンタービレ。
第3楽章は諧謔曲。
リズムが中心の楽章だが、ジュリーニにかかると、ここでも歌が生まれる。
ストリングスが音レガート奏法で音を引っ張って、その余韻が空間に消えてゆくときの歌。最も美しい場面。
終楽章は、どっしりとしたテンポのフィナーレ。ジュリーニはせかず急がず、じっくりとこのフィナーレを歌い上げる。弦のトゥッティが実に美しい。
ベートーヴェン、青春のフィナーレ。
・・・・この後に、あの名曲「エロイカ」が来る。
録音はデジタルとしては標準かな。
オーケストラの響きは明るく録れています。
魅力には少し欠けるかも・・・・。
専用アダプターを付けて、iPodをダッシュボードの中に収めます。カーステレオ側から操作できるようになります。
クリック・ホイールが使えないので、選曲はやや不便ですが、電源供給は不要になりました。メーカーはカロッツェリア。
通勤の楽しみが増えました。片道20分程度の通勤ですが、もっと長くてもイイくらい・・・・・と思うのは今だけか(^^ゞ
さて今日は・・・・・。
ベートーヴェンの交響曲第2番ニ長調 作品36。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団 の演奏。
1991年12月の録音。ソニーから出ている国内廉価盤。
第1楽章の生き生きとした表現。これが、録音当時77歳の老指揮者の音楽か。
生命力にあふれ、精神で瑞々しい音楽が次々に飛び出してくる。
フォルティシモの迫力、ピアニシモの繊細さは云うまでもなく、堂々として落ち着いた王者の歩みを思わせるテンポ。
もちろん、貫禄だけではない、今生まれたばかりのベートーヴェンの歌が息づいている。呼吸している。これは歌うベートーヴェンなんだなぁと思う。
第2楽章はラルゲット。
ジュリーニが振ると、何とも気品のある優美な楽章になる。耳疾に悩む作曲家の影は見えない。美しく優しい音楽が続いてゆく。
弦楽セクションのレガート(テヌートと云うべきかな)がとてもきれい。テンポもゆっくりなので、深々とした感じ。
そして、ジュリーニの歌。ベートーヴェンの歌謡性を十分に引き出した名演と思う。ああ、カンタービレ。
第3楽章は諧謔曲。
リズムが中心の楽章だが、ジュリーニにかかると、ここでも歌が生まれる。
ストリングスが音レガート奏法で音を引っ張って、その余韻が空間に消えてゆくときの歌。最も美しい場面。
終楽章は、どっしりとしたテンポのフィナーレ。ジュリーニはせかず急がず、じっくりとこのフィナーレを歌い上げる。弦のトゥッティが実に美しい。
ベートーヴェン、青春のフィナーレ。
・・・・この後に、あの名曲「エロイカ」が来る。
録音はデジタルとしては標準かな。
オーケストラの響きは明るく録れています。
魅力には少し欠けるかも・・・・。
2006/09/25のBlog
[ 04:44 ]
[ 交響曲 ]
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので、秋風が気持ちよい涼しさになりました。
彼岸花が綺麗に咲いている畦道をのんびりジョギングしております。
良い季節になりました。
今日はシューベルトの交響曲第8番ロ短調「未完成」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1978年の録音、EMI盤の全集からの1枚。
カラヤンがDGだけでなくEMIにも録音していた1970年代、特にその後半にEMIからリリースされた演奏は美麗を極めていたと思う。このシューベルト全集にドヴォルザークの8番・9番、シベリウスのいくつかの交響曲。ワーグナーの管弦楽曲集に、ヴェルディやR・シュトラウスのオペラの数々・・・・・凄かったなぁ。
カラヤンのシューベルトは妖艶な美女。あばずれ。百戦錬磨のバーのマダム。
年増だけれど色気タップリ。お話上手で飽きさせない。熟女の色香がプンプン漂ってくる・・・・そんな演奏。
「今さらカラヤンのシューベルトなんて・・・」職場の同僚で我が盤友は言いますが、なぁに、たまにはこんなのもエエぞい。
オケの巧さは言うまでもなし。美音の洪水であって、官能的な響きが襲ってくる。
ストリングスの厚みと流麗さは絶品。
カラヤンのシンフォニーは砂糖菓子のように甘く、ぬめぬめして、しかも舌先で蕩けて胃の中に流れ込んでゆく。すこしもたれるのだが、それがまた魅力だったりする。
ダイナミックレンジは大きい。弱いところは徹底的に弱く、フォルテでは爆発するような見得を切る。歌舞伎役者のような、演出のあざとさもある。
だから、この「未完成」はコワクない。ケルテスがウィーン・フィルと録音した「未完成」は深い淵がポッカリと口を開けて、そこに吸い込まれてしまいそうな恐ろしい演奏だったが、カラヤン盤は、そういった怖さはない。短調なのに、明るい「未完成」になっている。
この録音、大オーケストラを聴く快感あり。
EMI録音は、ボリュームを大きめにして聴くと良いようだ。コンサートプレゼンスが重視されているのが分かる。DECCAやDGのようなマルチ・モノ的録音を、EMIはしなかったからだろう。
ふだん、シューベルトはカラヤンじゃ聴かないんです。
スウィトナーやブロムシュテット、ホルスト・シュタイン、ジュリーニ、C・デイヴィス。ベームもインマゼールももイイし、ヴァント・ムーティだってカッコイイ。
でも、ベーム以外、カラヤン以降の若手たちの演奏は、まだキャバクラのお嬢さん。
綺麗で、涼やかで、可愛らしいかもしれないが、お化粧上手でお話上手なカラヤンの域にはまだまだ及んでいないような気がします。
・・・・と思うくらい、このカラヤンのシューベルトは不思議な演奏でもあります。
彼岸花が綺麗に咲いている畦道をのんびりジョギングしております。
良い季節になりました。
今日はシューベルトの交響曲第8番ロ短調「未完成」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1978年の録音、EMI盤の全集からの1枚。
カラヤンがDGだけでなくEMIにも録音していた1970年代、特にその後半にEMIからリリースされた演奏は美麗を極めていたと思う。このシューベルト全集にドヴォルザークの8番・9番、シベリウスのいくつかの交響曲。ワーグナーの管弦楽曲集に、ヴェルディやR・シュトラウスのオペラの数々・・・・・凄かったなぁ。
カラヤンのシューベルトは妖艶な美女。あばずれ。百戦錬磨のバーのマダム。
年増だけれど色気タップリ。お話上手で飽きさせない。熟女の色香がプンプン漂ってくる・・・・そんな演奏。
「今さらカラヤンのシューベルトなんて・・・」職場の同僚で我が盤友は言いますが、なぁに、たまにはこんなのもエエぞい。
オケの巧さは言うまでもなし。美音の洪水であって、官能的な響きが襲ってくる。
ストリングスの厚みと流麗さは絶品。
カラヤンのシンフォニーは砂糖菓子のように甘く、ぬめぬめして、しかも舌先で蕩けて胃の中に流れ込んでゆく。すこしもたれるのだが、それがまた魅力だったりする。
ダイナミックレンジは大きい。弱いところは徹底的に弱く、フォルテでは爆発するような見得を切る。歌舞伎役者のような、演出のあざとさもある。
だから、この「未完成」はコワクない。ケルテスがウィーン・フィルと録音した「未完成」は深い淵がポッカリと口を開けて、そこに吸い込まれてしまいそうな恐ろしい演奏だったが、カラヤン盤は、そういった怖さはない。短調なのに、明るい「未完成」になっている。
この録音、大オーケストラを聴く快感あり。
EMI録音は、ボリュームを大きめにして聴くと良いようだ。コンサートプレゼンスが重視されているのが分かる。DECCAやDGのようなマルチ・モノ的録音を、EMIはしなかったからだろう。
ふだん、シューベルトはカラヤンじゃ聴かないんです。
スウィトナーやブロムシュテット、ホルスト・シュタイン、ジュリーニ、C・デイヴィス。ベームもインマゼールももイイし、ヴァント・ムーティだってカッコイイ。
でも、ベーム以外、カラヤン以降の若手たちの演奏は、まだキャバクラのお嬢さん。
綺麗で、涼やかで、可愛らしいかもしれないが、お化粧上手でお話上手なカラヤンの域にはまだまだ及んでいないような気がします。
・・・・と思うくらい、このカラヤンのシューベルトは不思議な演奏でもあります。
2006/09/24のBlog
[ 02:32 ]
[ 協奏曲 ]
今日は豪快に行きましょう。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調 「皇帝」。
ヴィルヘルム・バックハウスのピアノ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ウィーン・ フィルの演奏。
録音は1958年~1959年、DECCAの全集盤からの1枚。ご存じ、往年の大名盤。
第1楽章冒頭のトゥッティが響いた瞬間、ああ、ウィーン・フィルの音。
「これやこれや、この音や」とひとりごち。DECCAが見事に捉えたウィーン・フィルの音。
そして、バックハウスのピアノが剛毅豪快に登場する。威風堂々、まさに「皇帝」の登場であって、周囲を睥睨するような貫禄がある。これぞ、ベートーヴェンの迫力。ボクの中の「皇帝」のイメージはバックハウスによって作られた。
イッセルシュテット/VPOもまた素晴らしい協調。ベートーヴェンを演奏して幾星霜、ベートーヴェンの音楽が自分たちの肉体の一部になってしまっているような、オーケストラの響きがたまらない。古くさい表現だが、「自家薬籠中」のものにしているとしか云いようがない。
バックハウスのピアノは、速いパッセージだと「あれ?」というところがなくはないのだが、さすがの貫禄で弾ききってしまう。ベーゼンドルファーの音が、太く逞しく、そして染みいるような音色であったり、ビロードの温もりで包み込むような音色であったり・・・ホンマに素晴らしい。
第2楽章は天国の境地。
オーケストラはここでも万全で美しい響き。DECCAの録音も極上で、とても50年近く前の録音とは思えない鮮やかさ。ソフィエンザールでの録音だが、残響成分が多くない。比較的直接音の成分が多いのだが、うまくブレンドされていて聴いていて快感。
こんなに綺麗にウィーン・フィルを鳴らす指揮者は他にいただろうか?・・・と思ってしまうほど、陶酔的な音。
終楽章は愉悦のロンド。
これ以上何を望むのかと思えるほど、これは十全の演奏。ピアノ・指揮・オケが一体となった見事な協奏曲。
最高のベートーヴェンがここにある。
レトロな演奏なのかもしれません。
でも、素晴らしさは不滅です。
ああ、今日もエエ音楽を聴きました。
さて、昨晩、新車が届きました。
11年間乗ったローレルからブルーバード・シルフィに乗り換えました。
他社の候補もありましたが、浮気しませんでした。
ワタシは日産車が好きです。ブランド買いですな(^^ゞ。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調 「皇帝」。
ヴィルヘルム・バックハウスのピアノ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ウィーン・ フィルの演奏。
録音は1958年~1959年、DECCAの全集盤からの1枚。ご存じ、往年の大名盤。
第1楽章冒頭のトゥッティが響いた瞬間、ああ、ウィーン・フィルの音。
「これやこれや、この音や」とひとりごち。DECCAが見事に捉えたウィーン・フィルの音。
そして、バックハウスのピアノが剛毅豪快に登場する。威風堂々、まさに「皇帝」の登場であって、周囲を睥睨するような貫禄がある。これぞ、ベートーヴェンの迫力。ボクの中の「皇帝」のイメージはバックハウスによって作られた。
イッセルシュテット/VPOもまた素晴らしい協調。ベートーヴェンを演奏して幾星霜、ベートーヴェンの音楽が自分たちの肉体の一部になってしまっているような、オーケストラの響きがたまらない。古くさい表現だが、「自家薬籠中」のものにしているとしか云いようがない。
バックハウスのピアノは、速いパッセージだと「あれ?」というところがなくはないのだが、さすがの貫禄で弾ききってしまう。ベーゼンドルファーの音が、太く逞しく、そして染みいるような音色であったり、ビロードの温もりで包み込むような音色であったり・・・ホンマに素晴らしい。
第2楽章は天国の境地。
オーケストラはここでも万全で美しい響き。DECCAの録音も極上で、とても50年近く前の録音とは思えない鮮やかさ。ソフィエンザールでの録音だが、残響成分が多くない。比較的直接音の成分が多いのだが、うまくブレンドされていて聴いていて快感。
こんなに綺麗にウィーン・フィルを鳴らす指揮者は他にいただろうか?・・・と思ってしまうほど、陶酔的な音。
終楽章は愉悦のロンド。
これ以上何を望むのかと思えるほど、これは十全の演奏。ピアノ・指揮・オケが一体となった見事な協奏曲。
最高のベートーヴェンがここにある。
レトロな演奏なのかもしれません。
でも、素晴らしさは不滅です。
ああ、今日もエエ音楽を聴きました。
さて、昨晩、新車が届きました。
11年間乗ったローレルからブルーバード・シルフィに乗り換えました。
他社の候補もありましたが、浮気しませんでした。
ワタシは日産車が好きです。ブランド買いですな(^^ゞ。
2006/09/23のBlog
[ 03:59 ]
[ 室内楽曲 ]
今日は秋の名曲。
ボロディンの弦楽四重奏曲第2番ニ長調。
クリーヴランド弦楽四重奏団の演奏。
1988年5月、ニューヨークでの録音。テラーク盤で、レーベル創立25周年を記念して廉価盤で発売されたもの。
秋になると、ボロディンの弦楽四重奏曲第2番を聴きたくなる。
涼しい風と透き通った空気、そして澄んだ青い空。夕暮れは秋が深まるとともに寂しさが増して・・・。
この曲は秋に似合う。
秋の夜長にモゾモゾ聴くのも良いし、昼下がりに窓外の涼風を楽しみながら聴くのも良い。
ボロディンが愛妻に捧げたというこの曲は、懐かしく、美しく、センチメンタルなメロディが一杯詰まっているし。
第1楽章 アレグロ・モデラート
美しく甘い旋律が沢山。ボクはこれを聴くと中央アジアの平原を想像してしまう。どこまでも続く草原が浮かんで、乾いた涼やかな空気が肌に触れるような感触がある。
クリーヴランドSQは、息のあった、引き締まったアンサンブルを聴かせてくれる。録音も良い。4つの楽器の定位など見事なもんだ。
第2楽章は、ああ、ノクターン。
これが聴きたくて、ボクはこの曲をトレイに載せるんですな。心落ち着くかけがえのないメロディ。故郷を思い起こさせるような、郷愁の響き。何と懐かしい響き。
ああ、日本人!
特筆すべきは第一ヴァイオリン。音が本当に綺麗。品の良いポルタメントに鮮やかなヴィヴラート。そして澄みきった音色。
ドナルド・ワイラースタインという人らしいが、詳しくは知りません。素晴らしいヴァイオリニストですな。
第3楽章はもちろん、終楽章も4人が一体となって白熱してゆく演奏。
音楽的な感興に富んで、演奏する喜びも伝わってくる。「ノクターン」だけじゃないぞと云っているみたい。
素晴らしい演奏。
録音はさすがテラーク。
これだけ生々しい音でクヮルテットを聴けること、そんなにないと思います。
名録音ですな。
ボロディンの弦楽四重奏曲第2番ニ長調。
クリーヴランド弦楽四重奏団の演奏。
1988年5月、ニューヨークでの録音。テラーク盤で、レーベル創立25周年を記念して廉価盤で発売されたもの。
秋になると、ボロディンの弦楽四重奏曲第2番を聴きたくなる。
涼しい風と透き通った空気、そして澄んだ青い空。夕暮れは秋が深まるとともに寂しさが増して・・・。
この曲は秋に似合う。
秋の夜長にモゾモゾ聴くのも良いし、昼下がりに窓外の涼風を楽しみながら聴くのも良い。
ボロディンが愛妻に捧げたというこの曲は、懐かしく、美しく、センチメンタルなメロディが一杯詰まっているし。
第1楽章 アレグロ・モデラート
美しく甘い旋律が沢山。ボクはこれを聴くと中央アジアの平原を想像してしまう。どこまでも続く草原が浮かんで、乾いた涼やかな空気が肌に触れるような感触がある。
クリーヴランドSQは、息のあった、引き締まったアンサンブルを聴かせてくれる。録音も良い。4つの楽器の定位など見事なもんだ。
第2楽章は、ああ、ノクターン。
これが聴きたくて、ボクはこの曲をトレイに載せるんですな。心落ち着くかけがえのないメロディ。故郷を思い起こさせるような、郷愁の響き。何と懐かしい響き。
ああ、日本人!
特筆すべきは第一ヴァイオリン。音が本当に綺麗。品の良いポルタメントに鮮やかなヴィヴラート。そして澄みきった音色。
ドナルド・ワイラースタインという人らしいが、詳しくは知りません。素晴らしいヴァイオリニストですな。
第3楽章はもちろん、終楽章も4人が一体となって白熱してゆく演奏。
音楽的な感興に富んで、演奏する喜びも伝わってくる。「ノクターン」だけじゃないぞと云っているみたい。
素晴らしい演奏。
録音はさすがテラーク。
これだけ生々しい音でクヮルテットを聴けること、そんなにないと思います。
名録音ですな。
2006/09/22のBlog
[ 05:08 ]
[ 器楽曲 ]
朝晩はめっきり涼しくなってきました。
早朝ジョギングが快適です。汗があまり出なくなり、バテなくなったので、ペースが上がります。
自分がちょっとした風になったような、爽快な気分を味わえます。
さて、今日はピアノ曲を。
シューベルトの3つの小品D.946。
内田光子のピアノ独奏。フィリップスから出ている彼女のシューベルト・ピアノ曲集からの1枚。
この作品はシューベルトの即興曲の遺作にあたるものだろう。
第1曲・変ホ短調はシューベルトのロマンティックな感情の吐露。幻想曲風の味付け。
内田のピアノは洗練されていて、音色などは研ぎ澄まされた鋭利な刃物のよう。濁りのない澄みきった水。
特に弱音部の緊張感がたまらない。内田のピアノにつきものの、感情のこもった切迫感。
第2曲・変ホ長調は柔らかい感情で始まる。内田のピアノは前曲と一転、真綿で包み込むような温もりがある。シューベルトの音楽も本当に暖かい。穏やかな感情が静かに流れてゆく。抒情的で綺麗な旋律が印象的。
中間部で速度アップ、ピアノはメロウな響きを保って美しい。ダイナミックレンジは広がるが、フォルティシモでも激することがない。フォルテくらいの強さかな。
途中、ベートーヴェンの「運命」に似た曲想が出てくるが、このメロディがシューベルト的で実に美しい。
第3曲・ハ長調は微笑に包まれた佳曲。民謡的な舞曲から取材したのか、独特のリズムが楽しい。ユーモラスなところもある。
この曲も、内田のピアノが美しい。特に弱音部でのデリケートな響きは絶美といっていいんじゃないか。
ロマンの感情が横溢する。ゆっくりしたところでは、夜想曲風に響いてくる。
じっくり聴きたい名演と思う。
内田光子のピアノは夜に聴くのがエエかもしれません。
隠微な妖しげな夜にエエかもしれませんな。
彼女のピアノの音を聴いていて、つくづく思いました。
さて、時間もよし、ちょいと「風」になってきましょうか。
早朝ジョギングが快適です。汗があまり出なくなり、バテなくなったので、ペースが上がります。
自分がちょっとした風になったような、爽快な気分を味わえます。
さて、今日はピアノ曲を。
シューベルトの3つの小品D.946。
内田光子のピアノ独奏。フィリップスから出ている彼女のシューベルト・ピアノ曲集からの1枚。
この作品はシューベルトの即興曲の遺作にあたるものだろう。
第1曲・変ホ短調はシューベルトのロマンティックな感情の吐露。幻想曲風の味付け。
内田のピアノは洗練されていて、音色などは研ぎ澄まされた鋭利な刃物のよう。濁りのない澄みきった水。
特に弱音部の緊張感がたまらない。内田のピアノにつきものの、感情のこもった切迫感。
第2曲・変ホ長調は柔らかい感情で始まる。内田のピアノは前曲と一転、真綿で包み込むような温もりがある。シューベルトの音楽も本当に暖かい。穏やかな感情が静かに流れてゆく。抒情的で綺麗な旋律が印象的。
中間部で速度アップ、ピアノはメロウな響きを保って美しい。ダイナミックレンジは広がるが、フォルティシモでも激することがない。フォルテくらいの強さかな。
途中、ベートーヴェンの「運命」に似た曲想が出てくるが、このメロディがシューベルト的で実に美しい。
第3曲・ハ長調は微笑に包まれた佳曲。民謡的な舞曲から取材したのか、独特のリズムが楽しい。ユーモラスなところもある。
この曲も、内田のピアノが美しい。特に弱音部でのデリケートな響きは絶美といっていいんじゃないか。
ロマンの感情が横溢する。ゆっくりしたところでは、夜想曲風に響いてくる。
じっくり聴きたい名演と思う。
内田光子のピアノは夜に聴くのがエエかもしれません。
隠微な妖しげな夜にエエかもしれませんな。
彼女のピアノの音を聴いていて、つくづく思いました。
さて、時間もよし、ちょいと「風」になってきましょうか。
2006/09/21のBlog
[ 04:29 ]
[ 協奏曲 ]
爽やかな秋空の一日でありました。久しぶり、抜けるような青空。
そして見事な夕焼け。明日も天気だわい。
さて秋のブラームス。
今日は・・・。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15。
エマニュエル・アックスのピアノ、ジェームズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団の演奏。RCA原盤。
デジタル初期、デジタル最初期のCD。RCAが「RED SEAL DIGITAL」と称していた頃のもので、CD製造に気合いが入っていたのだろう、輸入盤にしては録音データが詳細を究める。
録音は1983年6月5日、シカゴのオーケストラ・ホール。1日録り。
マイクはショップス、AKG、ノイマンの3社、モニターはInfintyのスピーカーを使用しているとのこと。
アックスのピアノは、スタインウェイ(ハンブルク)のコンサート・グランド。
さて、演奏。
アックスもレヴァインも若い。そしてオーケストラはアメリカ最高の万能オケ、シカゴ響とくるので、生き生き溌剌、若きブラームスのロマンがダイレクトに伝わってくる好演となった。
レヴァインの指揮、そしてシカゴ響の伴奏が見事。巧いだけでなく、音楽のスケールが大きく、独奏者を包み込み、かつ、しっかりと支える。何とも云えぬ迫力と包容力。
アックスのピアノは凛々しく清潔。スタインウェイの豪快な音を生かしきって、音色や響きは光彩陸離たるもので、素晴らしい演奏。
低音の重厚さはいかにもブラームス的だし、柔らかいパッセージでの高音は、青年ブラームスの情熱を描き出して余すところがない。
第1楽章の激情的な表現も立派で素晴らしいが、第2楽章のモノローグ的静謐さが特にイイ。
ゆっくりと、情熱的にアックスが弾けば、レヴァイン/シカゴ響が優しく包み込む。
さすがレヴァインは歌劇場の指揮者、協奏曲での呼吸の合わせ方など上手いもんだ。ジャケットを見てもレヴァインは相当若いが、なに、栴檀は双葉より芳しってことか。
終楽章のソロとオケが一体となってつくり出す響きは、まさに浪漫的。ブラームスがもともとそう書いているとはいえ、音の充実が半端じゃない。
録音も今聴いても十分に良好。
RCAの気合いの入った録音が聴けます。
さて、この好演盤、国内では廃盤だろうと思っていたら、この春、1200円盤で復活したようです。メデタシメデタシ・・・・・。
そして見事な夕焼け。明日も天気だわい。
さて秋のブラームス。
今日は・・・。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15。
エマニュエル・アックスのピアノ、ジェームズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団の演奏。RCA原盤。
デジタル初期、デジタル最初期のCD。RCAが「RED SEAL DIGITAL」と称していた頃のもので、CD製造に気合いが入っていたのだろう、輸入盤にしては録音データが詳細を究める。
録音は1983年6月5日、シカゴのオーケストラ・ホール。1日録り。
マイクはショップス、AKG、ノイマンの3社、モニターはInfintyのスピーカーを使用しているとのこと。
アックスのピアノは、スタインウェイ(ハンブルク)のコンサート・グランド。
さて、演奏。
アックスもレヴァインも若い。そしてオーケストラはアメリカ最高の万能オケ、シカゴ響とくるので、生き生き溌剌、若きブラームスのロマンがダイレクトに伝わってくる好演となった。
レヴァインの指揮、そしてシカゴ響の伴奏が見事。巧いだけでなく、音楽のスケールが大きく、独奏者を包み込み、かつ、しっかりと支える。何とも云えぬ迫力と包容力。
アックスのピアノは凛々しく清潔。スタインウェイの豪快な音を生かしきって、音色や響きは光彩陸離たるもので、素晴らしい演奏。
低音の重厚さはいかにもブラームス的だし、柔らかいパッセージでの高音は、青年ブラームスの情熱を描き出して余すところがない。
第1楽章の激情的な表現も立派で素晴らしいが、第2楽章のモノローグ的静謐さが特にイイ。
ゆっくりと、情熱的にアックスが弾けば、レヴァイン/シカゴ響が優しく包み込む。
さすがレヴァインは歌劇場の指揮者、協奏曲での呼吸の合わせ方など上手いもんだ。ジャケットを見てもレヴァインは相当若いが、なに、栴檀は双葉より芳しってことか。
終楽章のソロとオケが一体となってつくり出す響きは、まさに浪漫的。ブラームスがもともとそう書いているとはいえ、音の充実が半端じゃない。
録音も今聴いても十分に良好。
RCAの気合いの入った録音が聴けます。
さて、この好演盤、国内では廃盤だろうと思っていたら、この春、1200円盤で復活したようです。メデタシメデタシ・・・・・。
2006/09/20のBlog
[ 05:13 ]
[ 管弦楽曲 ]
新居浜のタワーレコードに立ち寄る機会があったので、巷間話題のラトルの新譜を買ってきた。
ホルストの組曲「惑星」作品32。
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏。
2006年3月16~18日、ベルリン、フィルハーモニーでの録音、コリン・マシューズの「冥王星」付きのCD。
ベルリン・フィルの「惑星」はカラヤン、C・デイヴィス以来かな。
第1曲「火星」は独特の緊張感を孕んで進行する。音圧が強く、最新録音の威力を見せつける大管弦楽。金管の迫力は特筆もの。テンポは速く、颯爽とした感じもする。
「金星」はピアニシモが繊細で美しさの限り。
録音も良好。EMIの録音は、我が家では大きめのボリュームで聴くとイイようだ。コンサート・プレゼンスを重視した録り方なので、再生音が大きい方がホール全体の雰囲気が出てきてよろしい。
この「金星」の弱音部の表現、録音の良さが光る。ソロ・ヴァイオリンもとても綺麗。アンサンブルの中によく溶け込んで、デリケートな響きを聴かせる。木管の美しさも格別で、さすがBPOと云うべきか。
それは「水星」でも同じ、これだけ巧いオケだと、このスケルツォ的な楽章も、オケの各奏者のプレイを楽しむのに格好だ。
そして「木星」。
ラトルはあまり音楽を肥大させず、等身大の再現を心がけているよう。
スケールを大きくしない。楽譜のままに、純音楽的な再現を目指しているのだろう。中間部の旋律の処理はとても美しいが、あまりテンポを落とさないで淡々と演奏している感もあり。ボクは、じっくり歌い上げる「木星」が好きなので、ちょいとはぐらかされた感じ。でも、ラトルだもんね、いかにもここはサラッと行きそうな指揮者ではあるわいなぁ。その点では予想通りと云うべきかもしれない。
「土星」以降もスマートな音楽づくり。若々しく凛々しい感触が快い。
「天王星」は妖しげな雰囲気がよく出ているし、「海王星」の神秘的な表情も見事なものだ。
コリン・マシューズの「冥王星」はあまりピンと来ませんでした。
もう何作もこの「冥王星」を加えたCDが出てます。
面白いとは思いますが、う~む、それ以上の感動はボクにはないようです。
ラトルがデビューした頃にボクはクラシック音楽を聴き始めました。
その頃フィルハーモニア管と録音した「惑星」も持ってます。
今回、BPOの演奏はそれに比べるとスッキリと美しくエレガントなものになってます。
旧盤がゴツゴツした迫力があるのに対して、こちら新譜はツルンと滑らかな美肌という感じでしょうか。
ホルストの組曲「惑星」作品32。
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏。
2006年3月16~18日、ベルリン、フィルハーモニーでの録音、コリン・マシューズの「冥王星」付きのCD。
ベルリン・フィルの「惑星」はカラヤン、C・デイヴィス以来かな。
第1曲「火星」は独特の緊張感を孕んで進行する。音圧が強く、最新録音の威力を見せつける大管弦楽。金管の迫力は特筆もの。テンポは速く、颯爽とした感じもする。
「金星」はピアニシモが繊細で美しさの限り。
録音も良好。EMIの録音は、我が家では大きめのボリュームで聴くとイイようだ。コンサート・プレゼンスを重視した録り方なので、再生音が大きい方がホール全体の雰囲気が出てきてよろしい。
この「金星」の弱音部の表現、録音の良さが光る。ソロ・ヴァイオリンもとても綺麗。アンサンブルの中によく溶け込んで、デリケートな響きを聴かせる。木管の美しさも格別で、さすがBPOと云うべきか。
それは「水星」でも同じ、これだけ巧いオケだと、このスケルツォ的な楽章も、オケの各奏者のプレイを楽しむのに格好だ。
そして「木星」。
ラトルはあまり音楽を肥大させず、等身大の再現を心がけているよう。
スケールを大きくしない。楽譜のままに、純音楽的な再現を目指しているのだろう。中間部の旋律の処理はとても美しいが、あまりテンポを落とさないで淡々と演奏している感もあり。ボクは、じっくり歌い上げる「木星」が好きなので、ちょいとはぐらかされた感じ。でも、ラトルだもんね、いかにもここはサラッと行きそうな指揮者ではあるわいなぁ。その点では予想通りと云うべきかもしれない。
「土星」以降もスマートな音楽づくり。若々しく凛々しい感触が快い。
「天王星」は妖しげな雰囲気がよく出ているし、「海王星」の神秘的な表情も見事なものだ。
コリン・マシューズの「冥王星」はあまりピンと来ませんでした。
もう何作もこの「冥王星」を加えたCDが出てます。
面白いとは思いますが、う~む、それ以上の感動はボクにはないようです。
ラトルがデビューした頃にボクはクラシック音楽を聴き始めました。
その頃フィルハーモニア管と録音した「惑星」も持ってます。
今回、BPOの演奏はそれに比べるとスッキリと美しくエレガントなものになってます。
旧盤がゴツゴツした迫力があるのに対して、こちら新譜はツルンと滑らかな美肌という感じでしょうか。
2006/09/19のBlog
[ 05:19 ]
[ 交響曲 ]
台風一過の秋空が広がりました。
吹き返しの風は強かったんですが、爽やかな秋の一日でした。
さて、今日はマーラーの交響曲第4番ト長調。
ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
ソプラノ独唱はマクダレーナ・ハヨーショヴァー。
1980年、プラハは芸術家の家でのアナログ録音。スプラフォン原盤。
購入したのは1988年、2500円の廉価盤。1980年代は3500円が国内盤CDの標準的な価格であったから、2500円でも十分に廉価盤だった。懐かしい話でありますな。
第1楽章は、「ゆっくりと」という指定のとおり、親しみやすい旋律がゆったりと歌われる。心洗われるような歌わせ方で、フレーズの引っ張りが長いのだが、あざとさやイヤらしさがない。音を伸ばしても粘着質にならず、ソーダ水のような清涼感になるのが、ノイマンのマーラーのエエところ。
楽章半ば、フルートのユニゾンが、高原を吹き抜ける風のように響くところなど最高の出来。
オケは味わい深い響きをつくり出しているが、金管がやや弱いかな。でも全体的には落ち着いたエエ音がするのは、いわば「ヘタウマ」的な巧さ。
第2楽章は、中庸のテンポで心地よい進行。スピーカーの中央最奥部で、ホルンが終始イイ味を出している。慎み深く、特に包み込むように、実にイイ音で鳴らしている。
木管群も総じて好調で、アンサンブルも美しい。
ソロ・ヴァイオリンはもう少し妖しくてもいいんじゃないかと思うくらい、この演奏は端正でサッパリしている。
チェコ・フィルの音は、マーラー特有のコテコテした音には背を向け、響きの清涼感を大切にした感じの弾き方。透明度の高いマーラーだと思う。
第3楽章は、ゆったりと遅いテンポで美しい弦楽合奏が続く。チェコ・フィルの済んだストリングス、まさに独壇場。アンサンブルは綺麗だし、響きの美しさは感動的。特にチェロは絶品の美しさ。
木管の繊細さは感傷的でさえある。
終楽章のソプラノ、ハヨーショヴァーはチェコの名花、素晴らしいリリコ・スピント。若々しく凛とした歌唱が実にイイ。芯も強い。
遅いところでふくよかで柔らかな歌唱、急速なところでは激しく迫力ある強靱な歌い方。使い分けが見事で引き込まれてしまう。
オケも好演。ハヨーショヴァーの歌を慎ましく上品に支えてゆく。
録音は1980年、さすがに古びてきました。
フォルティシモで弦楽がザラつくのは録音のせいなのか、この時期のチェコ・フィルが不調だったのか・・・・少し惜しいです。
スプラフォンに録れたノイマンのマーラーは、復活とこの4番を持ってます。
今、全集が廉価盤で出てますね。欲しいなぁ。
ダブリ買い承知で買おうかなぁ、どうしようかなぁ。
でも、「結局買ってしまうのなら、今買おうが後で買おうが、同じことやん」・・・・もう一人の自分が誘惑します。ガハハ。
吹き返しの風は強かったんですが、爽やかな秋の一日でした。
さて、今日はマーラーの交響曲第4番ト長調。
ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
ソプラノ独唱はマクダレーナ・ハヨーショヴァー。
1980年、プラハは芸術家の家でのアナログ録音。スプラフォン原盤。
購入したのは1988年、2500円の廉価盤。1980年代は3500円が国内盤CDの標準的な価格であったから、2500円でも十分に廉価盤だった。懐かしい話でありますな。
第1楽章は、「ゆっくりと」という指定のとおり、親しみやすい旋律がゆったりと歌われる。心洗われるような歌わせ方で、フレーズの引っ張りが長いのだが、あざとさやイヤらしさがない。音を伸ばしても粘着質にならず、ソーダ水のような清涼感になるのが、ノイマンのマーラーのエエところ。
楽章半ば、フルートのユニゾンが、高原を吹き抜ける風のように響くところなど最高の出来。
オケは味わい深い響きをつくり出しているが、金管がやや弱いかな。でも全体的には落ち着いたエエ音がするのは、いわば「ヘタウマ」的な巧さ。
第2楽章は、中庸のテンポで心地よい進行。スピーカーの中央最奥部で、ホルンが終始イイ味を出している。慎み深く、特に包み込むように、実にイイ音で鳴らしている。
木管群も総じて好調で、アンサンブルも美しい。
ソロ・ヴァイオリンはもう少し妖しくてもいいんじゃないかと思うくらい、この演奏は端正でサッパリしている。
チェコ・フィルの音は、マーラー特有のコテコテした音には背を向け、響きの清涼感を大切にした感じの弾き方。透明度の高いマーラーだと思う。
第3楽章は、ゆったりと遅いテンポで美しい弦楽合奏が続く。チェコ・フィルの済んだストリングス、まさに独壇場。アンサンブルは綺麗だし、響きの美しさは感動的。特にチェロは絶品の美しさ。
木管の繊細さは感傷的でさえある。
終楽章のソプラノ、ハヨーショヴァーはチェコの名花、素晴らしいリリコ・スピント。若々しく凛とした歌唱が実にイイ。芯も強い。
遅いところでふくよかで柔らかな歌唱、急速なところでは激しく迫力ある強靱な歌い方。使い分けが見事で引き込まれてしまう。
オケも好演。ハヨーショヴァーの歌を慎ましく上品に支えてゆく。
録音は1980年、さすがに古びてきました。
フォルティシモで弦楽がザラつくのは録音のせいなのか、この時期のチェコ・フィルが不調だったのか・・・・少し惜しいです。
スプラフォンに録れたノイマンのマーラーは、復活とこの4番を持ってます。
今、全集が廉価盤で出てますね。欲しいなぁ。
ダブリ買い承知で買おうかなぁ、どうしようかなぁ。
でも、「結局買ってしまうのなら、今買おうが後で買おうが、同じことやん」・・・・もう一人の自分が誘惑します。ガハハ。
2006/09/18のBlog
[ 05:29 ]
[ 声楽曲・オペラ ]
台風の中の休日、雨戸を閉め切って静かに音楽三昧であります。
久しぶりにLPを何枚も取り出しては聴いておりました。
LPの音は柔らかい。暖かい。包み込まれるような温もりがある。
今日は懐かしいLPでモーツァルトのオペラを。
モーツァルト作曲、歌劇「魔笛」K.620。
コリン・デイヴィス指揮ドレスデン・シュターツカペレ、ライプツィヒ放送合唱団の演奏。
1984年1月、ドレスデンのルカ教会での録音。
キャストはなかなか充実したメンバー。
ペーター・シュライアー(タミーノ)、マーガレット・プライス(パミーナ)、クルト・モル(ザラストロ)、ミカエル・メルビエ(パパゲーノ)、ルチアーナ・セルラ(夜の女王)、テオ・アダム(弁者)など。
序曲、あの有名な冒頭の部分が響いた瞬間に、ドレスデン・シュターツカペレの音の魅力に引き込まれてしまう。
ああ、SKD。なんとふくよかで、まろやかで、暖かく柔らかい音。楽器が程良くブレンドされた響き・・・まさに熟成された極上の響きであって、これに身を浸す快感で一杯になる。
全く、LP向きのオーケストラだと思う。派手なところがないのだが、落ち着いてじっくり味わうのに向いている楽団。何度でも繰り返して聴きたくなる。スルメのようなもので、聴けば聴くほど深まってゆく感銘。
歌手もよろしい。
ボクは「魔笛」をCDで聴くならハイティンク/バイエルン放送響盤が最高と思っているのだが(グルベローヴァにルチア・ポップの女声が最強だから)、オケと男声陣はデイヴィス盤が上回るかもしれない。(ハイティンク盤はパパゲーノが真面目すぎて面白くない)
まずメルビエのパパゲーノが良い。ユーモアがあって、お茶目で、でも実はマジメで小心者の鳥刺し。人間誰しも持っている、見栄と臆病とが同居した見事な歌唱だと思う。
パミーナのマーガレット・プライスも巧い。この頃、彼女はクライバーの「トリスタンとイゾルデ」でも主役を歌って好調だった。貫禄の歌唱だが、もう少し可憐さが欲しいかな。
シュライアーの高貴なタミーノ。
清潔で若々しく、しかも誠実で芯の強い王子を好演。ああ、話題のハンカチ王子のイメージか?(^^ゞ
ルチアーナ・セルラは、これがレコード・デビュー盤だった。清潔な歌いぶりで、蒼い色香が漂う。高音部で、スタッカートで歌うところはもう少し伸びやかにやってほしいところだが、全体的には巧いもんだなぁと思う。
クルト・モルやテオ・アダムはもう重厚充実で、盤石の歌唱。
音楽は全編にわたって、しなやかで奥行きがあるもの。
オケの響きが最高なので、いまだにCDで買い直す気になれません。
実にエエ音がします。
CDではセリフをカットして、2枚組廉価盤DUOシリーズで出ているようです。取り敢えず所持しておこうかな。
久しぶりにLPを何枚も取り出しては聴いておりました。
LPの音は柔らかい。暖かい。包み込まれるような温もりがある。
今日は懐かしいLPでモーツァルトのオペラを。
モーツァルト作曲、歌劇「魔笛」K.620。
コリン・デイヴィス指揮ドレスデン・シュターツカペレ、ライプツィヒ放送合唱団の演奏。
1984年1月、ドレスデンのルカ教会での録音。
キャストはなかなか充実したメンバー。
ペーター・シュライアー(タミーノ)、マーガレット・プライス(パミーナ)、クルト・モル(ザラストロ)、ミカエル・メルビエ(パパゲーノ)、ルチアーナ・セルラ(夜の女王)、テオ・アダム(弁者)など。
序曲、あの有名な冒頭の部分が響いた瞬間に、ドレスデン・シュターツカペレの音の魅力に引き込まれてしまう。
ああ、SKD。なんとふくよかで、まろやかで、暖かく柔らかい音。楽器が程良くブレンドされた響き・・・まさに熟成された極上の響きであって、これに身を浸す快感で一杯になる。
全く、LP向きのオーケストラだと思う。派手なところがないのだが、落ち着いてじっくり味わうのに向いている楽団。何度でも繰り返して聴きたくなる。スルメのようなもので、聴けば聴くほど深まってゆく感銘。
歌手もよろしい。
ボクは「魔笛」をCDで聴くならハイティンク/バイエルン放送響盤が最高と思っているのだが(グルベローヴァにルチア・ポップの女声が最強だから)、オケと男声陣はデイヴィス盤が上回るかもしれない。(ハイティンク盤はパパゲーノが真面目すぎて面白くない)
まずメルビエのパパゲーノが良い。ユーモアがあって、お茶目で、でも実はマジメで小心者の鳥刺し。人間誰しも持っている、見栄と臆病とが同居した見事な歌唱だと思う。
パミーナのマーガレット・プライスも巧い。この頃、彼女はクライバーの「トリスタンとイゾルデ」でも主役を歌って好調だった。貫禄の歌唱だが、もう少し可憐さが欲しいかな。
シュライアーの高貴なタミーノ。
清潔で若々しく、しかも誠実で芯の強い王子を好演。ああ、話題のハンカチ王子のイメージか?(^^ゞ
ルチアーナ・セルラは、これがレコード・デビュー盤だった。清潔な歌いぶりで、蒼い色香が漂う。高音部で、スタッカートで歌うところはもう少し伸びやかにやってほしいところだが、全体的には巧いもんだなぁと思う。
クルト・モルやテオ・アダムはもう重厚充実で、盤石の歌唱。
音楽は全編にわたって、しなやかで奥行きがあるもの。
オケの響きが最高なので、いまだにCDで買い直す気になれません。
実にエエ音がします。
CDではセリフをカットして、2枚組廉価盤DUOシリーズで出ているようです。取り敢えず所持しておこうかな。