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2006/10/06のBlog
[ 03:06 ]
[ 協奏曲 ]
秋雨です。気温も下がってきました。
こういう日は短調の曲を聴こうかな・・・・と取り出したのは
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番ハ短調 作品37。
エマニュエル・アックスのピアノ、アンドレ・プレヴィン指揮ロイヤル・フィルの演奏。
HMVの25%引きに釣られて注文したアックス/プレヴィンのベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集。
安いから買ったのに聴いてビックリ。これ、素晴らしい演奏じゃないの。
ベートーヴェンの第3協奏曲は、デモーニッシュな曲想を持っているから、ただ音が綺麗なだけのピアニストでは持てあましてしまう。力強さが要ると思う。ピアノが美しくかつ力強い打鍵が欲しい協奏曲。
「皇帝」ほどの迫力は要らんかもしれないが、それでも短調の第1楽章ではグッと迫る力(モーツァルトの短調に似た切迫感)を、表現できて欲しいと思う。
「安物買いの銭失い」とはよく云ったもので、しばしばガッカリさせられるのだが、この全集の激安は買って良かった。ピッタリとくる演奏だった。
アックスのピアノが素晴らしい。力強いアタック、そして細かなパッセージを楽々と弾ききるテクニック。さらに高音から低音まで、ムラなく綺麗な音色。
このピアニストは第3協奏曲にふさわしい人だ。
そしてプレヴィン/ロイヤル・フィルの伴奏が輪をかけて素晴らしい。
プレヴィンのデリケートな指揮ぶりは相変わらず。繊細な指揮なのに、神経質なところを感じさせず、逆に豊かでふっくらした演奏のように聴かせるのは、プレヴィンならではの熟練だろう。この人はホンマに合わせ上手。
ロイヤル・フィルは、その繊細さにイマイチ応えていないような気もするが、まずは無難な弾きぶり。
第1楽章は、これぞアレグロ・コン・ブリオと云うべき演奏。ベートーヴェンには・アレグロ・コン・ブリオが似合う。
第2楽章の静謐。胸一杯になって、やがて溢れてくる感情。これ、女性を想う心情ではないか。獅子が恋をした音楽か。アックスのピアノはもちろん、オーケストラの抒情的な表現がとても美しい。
そして、めくるめく終楽章。独奏とオケが一体となった見事なフィナーレ。
1986年9月~10月、ロンドンのアビー・ロードスタジオでの録音。
鮮度、奥行き、左右への広がりなど、申し分ない見事な録音。
3枚組のベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集、合唱協奏曲までついて1500円チョイとは何とも安い・・・・・。有り難い話であります。
こういう日は短調の曲を聴こうかな・・・・と取り出したのは
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番ハ短調 作品37。
エマニュエル・アックスのピアノ、アンドレ・プレヴィン指揮ロイヤル・フィルの演奏。
HMVの25%引きに釣られて注文したアックス/プレヴィンのベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集。
安いから買ったのに聴いてビックリ。これ、素晴らしい演奏じゃないの。
ベートーヴェンの第3協奏曲は、デモーニッシュな曲想を持っているから、ただ音が綺麗なだけのピアニストでは持てあましてしまう。力強さが要ると思う。ピアノが美しくかつ力強い打鍵が欲しい協奏曲。
「皇帝」ほどの迫力は要らんかもしれないが、それでも短調の第1楽章ではグッと迫る力(モーツァルトの短調に似た切迫感)を、表現できて欲しいと思う。
「安物買いの銭失い」とはよく云ったもので、しばしばガッカリさせられるのだが、この全集の激安は買って良かった。ピッタリとくる演奏だった。
アックスのピアノが素晴らしい。力強いアタック、そして細かなパッセージを楽々と弾ききるテクニック。さらに高音から低音まで、ムラなく綺麗な音色。
このピアニストは第3協奏曲にふさわしい人だ。
そしてプレヴィン/ロイヤル・フィルの伴奏が輪をかけて素晴らしい。
プレヴィンのデリケートな指揮ぶりは相変わらず。繊細な指揮なのに、神経質なところを感じさせず、逆に豊かでふっくらした演奏のように聴かせるのは、プレヴィンならではの熟練だろう。この人はホンマに合わせ上手。
ロイヤル・フィルは、その繊細さにイマイチ応えていないような気もするが、まずは無難な弾きぶり。
第1楽章は、これぞアレグロ・コン・ブリオと云うべき演奏。ベートーヴェンには・アレグロ・コン・ブリオが似合う。
第2楽章の静謐。胸一杯になって、やがて溢れてくる感情。これ、女性を想う心情ではないか。獅子が恋をした音楽か。アックスのピアノはもちろん、オーケストラの抒情的な表現がとても美しい。
そして、めくるめく終楽章。独奏とオケが一体となった見事なフィナーレ。
1986年9月~10月、ロンドンのアビー・ロードスタジオでの録音。
鮮度、奥行き、左右への広がりなど、申し分ない見事な録音。
3枚組のベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集、合唱協奏曲までついて1500円チョイとは何とも安い・・・・・。有り難い話であります。
2006/10/05のBlog
[ 03:43 ]
[ 交響曲 ]
ベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調「田園」。
「田園」はエエです。ホンマにエエ曲です。
毎日でも聴きたいくらいです。永いこと聴いてきて、飽きません。
全然飽きません。スゴイ曲だなぁと思います。
今日のは、ヨゼフ・カイルベルト指揮バンベルク交響楽団の演奏。
1961年頃の録音らしい(データがないので不明)、テルデック原盤。
カップリングは5番「運命」(ハンブルク国立管)。
カイルベルトは、ドイツものを主要なレパートリーとした名指揮者、というのが世評だが我が家にはこの1枚とベルリン・フィルとの7番交響曲しかないのでよく分からない。解釈は伝統的、設計が骨太で逞しいベートーヴェンと思う。
第1楽章はアレグロ・マ・ノン・トロッポ。これぞ「田園」と云いたいくらい、中庸で心地よいテンポ。速すぎず、のんびりしすぎず、程良いテンポが気持ち良い。
響きはドイツ的でガッシリしており、特に迫力ある低音が印象的で、スピーカーからの音圧が十分。これこそ、ドイツの音だろう。
演奏スタイルはスッキリしていて、重低音がスゴイといいながらも、ドロドロしたものになっていない。オーソドックスなスタイルだと思う。
ピッチはやや不揃いでアンサンブルもあまり緊密ではないようだが、オケの真摯な態度が伝わってくるのがイイ。一生懸命でマジメ、素朴な演奏。
田舎に着いたときの「楽しい」気分・・・とは少し違う印象だが、盤石の安定感。
第2楽章も堅牢な音づくり。ゆったりとしたテンポで、リズムもドッシリしている重厚な演奏。もう少し軽やかでもイイかなと思うが、この時代(1960年代初頭)は、やはり伝統のドイツ的な演奏の名残があったのだろう。今はあまり聴けなくなった重々しさと思う。
中間部からの木管の素朴な響きがたまらない。実に良い味を出している。奏者の技術はあまり達者ではないような感じだが、バンベルク響の少し暗めの弦楽とよく融け合って、安心感のある響きになっている。
第3楽章は弦楽の渋い響きを基調としたスケルツォ。リズムは精力的で、キビキビと俊敏。ホルンが良い。とても良い。コクのある音色でうっとりしてしまう。
第4楽章は重厚で決然とした演奏。迫力も十分、特にティンパニの強打は荒々しく、俗っぽいくらいだが実に決まっている。
終楽章はストリングスの音が印象的。キラキラ輝いているわけではないのだが、静かで落ち着いた感謝の歌が歌われる。威厳もある堂々とした終章。
音はさすがに古くなりました。
古色蒼然・・・・といった感じもしますが、低音の押し出しは立派。
重厚で風格ある演奏とあいまって、カイルベルトの名演と思いました。
派手なところは一つもないんですがね・・・・・田舎の畦道にひっそりと咲く名もない花のような・・・・・こういう「田園」もエエもんです。
「田園」はエエです。ホンマにエエ曲です。
毎日でも聴きたいくらいです。永いこと聴いてきて、飽きません。
全然飽きません。スゴイ曲だなぁと思います。
今日のは、ヨゼフ・カイルベルト指揮バンベルク交響楽団の演奏。
1961年頃の録音らしい(データがないので不明)、テルデック原盤。
カップリングは5番「運命」(ハンブルク国立管)。
カイルベルトは、ドイツものを主要なレパートリーとした名指揮者、というのが世評だが我が家にはこの1枚とベルリン・フィルとの7番交響曲しかないのでよく分からない。解釈は伝統的、設計が骨太で逞しいベートーヴェンと思う。
第1楽章はアレグロ・マ・ノン・トロッポ。これぞ「田園」と云いたいくらい、中庸で心地よいテンポ。速すぎず、のんびりしすぎず、程良いテンポが気持ち良い。
響きはドイツ的でガッシリしており、特に迫力ある低音が印象的で、スピーカーからの音圧が十分。これこそ、ドイツの音だろう。
演奏スタイルはスッキリしていて、重低音がスゴイといいながらも、ドロドロしたものになっていない。オーソドックスなスタイルだと思う。
ピッチはやや不揃いでアンサンブルもあまり緊密ではないようだが、オケの真摯な態度が伝わってくるのがイイ。一生懸命でマジメ、素朴な演奏。
田舎に着いたときの「楽しい」気分・・・とは少し違う印象だが、盤石の安定感。
第2楽章も堅牢な音づくり。ゆったりとしたテンポで、リズムもドッシリしている重厚な演奏。もう少し軽やかでもイイかなと思うが、この時代(1960年代初頭)は、やはり伝統のドイツ的な演奏の名残があったのだろう。今はあまり聴けなくなった重々しさと思う。
中間部からの木管の素朴な響きがたまらない。実に良い味を出している。奏者の技術はあまり達者ではないような感じだが、バンベルク響の少し暗めの弦楽とよく融け合って、安心感のある響きになっている。
第3楽章は弦楽の渋い響きを基調としたスケルツォ。リズムは精力的で、キビキビと俊敏。ホルンが良い。とても良い。コクのある音色でうっとりしてしまう。
第4楽章は重厚で決然とした演奏。迫力も十分、特にティンパニの強打は荒々しく、俗っぽいくらいだが実に決まっている。
終楽章はストリングスの音が印象的。キラキラ輝いているわけではないのだが、静かで落ち着いた感謝の歌が歌われる。威厳もある堂々とした終章。
音はさすがに古くなりました。
古色蒼然・・・・といった感じもしますが、低音の押し出しは立派。
重厚で風格ある演奏とあいまって、カイルベルトの名演と思いました。
派手なところは一つもないんですがね・・・・・田舎の畦道にひっそりと咲く名もない花のような・・・・・こういう「田園」もエエもんです。
2006/10/04のBlog
[ 05:30 ]
[ 室内楽曲 ]
良い季節です。早朝のジョギングがとても気持ちいいです。
体調も上々、爽やかな汗で一日を始めます。
さて、きょうは室内楽を。
クラリネットの音色が、聴きたくなったので・・・・・。
(秋にふさわしい音だと思うんですが・・・・・・・)
モーツァルトの クラリネット五重奏曲イ長調 K.581。
ペーター・シュミードルのクラリネット、ウィーン八重奏団員の演奏。
第1楽章アレグロ。
夢見るような豊かな残響が素晴らしい。シュミードルのクラリネットはノーブルで、時にもの悲しく響く。この響きと、その余韻がとても美しい。
DECCAの本拠地、ソフィエンザールでの名録音と思う。そして、バックの弦楽四重奏は直接音中心の鮮烈な音。
新ウィーン八重奏団の演奏は自発性に富んで、ウィーン情緒に現代的な活力を注入したようなアンサンブル。流麗で艶やか。
第2楽章はラルゲット。
モーツァルト晩年の、贅肉をそぎ落として、美の極限まで突き詰めてしまったスゴイ音楽。長調なのに悲しく、寂寥感が漂う。
シュミードルの演奏はクセがなく、プレーンなもの。情感を込めながらも、表面は淡い水彩画のような趣あり。そこはかとなく漂う感情が、切々と迫る。
第3楽章メヌエット。
薄日が差し込んできて、晴れ間が見えた・・・暖かく柔らかな感情が流れる音楽。新ウィーン八重奏団は息のあったアンサンブルを聴かせる。お互いの音を聴き合って、その上にさらに美しさを重ねて行く、自発性の見事さ。
シュミードルのクラリネットは太く逞しく、落ち着いた低音を響かせる。大人の風格、成熟の響き。
終楽章はアレグレット。
心弾む楽想だが、楽譜の間から、モーツァルトの諦念の影が差すような音楽。
妄執から離れ、心澄んだ音楽。このあたりを、シュミードルは美しく、穏やかに吹いてくれる。そうそう、この感じ。これが晩年のモーツァルトだよね。
録音も良好、アンサンブル極上。
イイ演奏です。淡泊系の演奏で、色気はありません。
でも、晩年のモーツァルトにふさわしい、澄んだ湖水を思わせる清らかさが良い演奏だと思いました。
体調も上々、爽やかな汗で一日を始めます。
さて、きょうは室内楽を。
クラリネットの音色が、聴きたくなったので・・・・・。
(秋にふさわしい音だと思うんですが・・・・・・・)
モーツァルトの クラリネット五重奏曲イ長調 K.581。
ペーター・シュミードルのクラリネット、ウィーン八重奏団員の演奏。
第1楽章アレグロ。
夢見るような豊かな残響が素晴らしい。シュミードルのクラリネットはノーブルで、時にもの悲しく響く。この響きと、その余韻がとても美しい。
DECCAの本拠地、ソフィエンザールでの名録音と思う。そして、バックの弦楽四重奏は直接音中心の鮮烈な音。
新ウィーン八重奏団の演奏は自発性に富んで、ウィーン情緒に現代的な活力を注入したようなアンサンブル。流麗で艶やか。
第2楽章はラルゲット。
モーツァルト晩年の、贅肉をそぎ落として、美の極限まで突き詰めてしまったスゴイ音楽。長調なのに悲しく、寂寥感が漂う。
シュミードルの演奏はクセがなく、プレーンなもの。情感を込めながらも、表面は淡い水彩画のような趣あり。そこはかとなく漂う感情が、切々と迫る。
第3楽章メヌエット。
薄日が差し込んできて、晴れ間が見えた・・・暖かく柔らかな感情が流れる音楽。新ウィーン八重奏団は息のあったアンサンブルを聴かせる。お互いの音を聴き合って、その上にさらに美しさを重ねて行く、自発性の見事さ。
シュミードルのクラリネットは太く逞しく、落ち着いた低音を響かせる。大人の風格、成熟の響き。
終楽章はアレグレット。
心弾む楽想だが、楽譜の間から、モーツァルトの諦念の影が差すような音楽。
妄執から離れ、心澄んだ音楽。このあたりを、シュミードルは美しく、穏やかに吹いてくれる。そうそう、この感じ。これが晩年のモーツァルトだよね。
録音も良好、アンサンブル極上。
イイ演奏です。淡泊系の演奏で、色気はありません。
でも、晩年のモーツァルトにふさわしい、澄んだ湖水を思わせる清らかさが良い演奏だと思いました。
2006/10/03のBlog
[ 05:23 ]
[ 協奏曲 ]
雨がシトシト日曜日・・・・・・・今日もシトシト月曜日。
今日は沢田研二でもと思いつつ、やっぱりブラームスを聴いております。
(「モナリザの微笑」の方が良かったですかな・・・?・・・・・・(^^ゞ・・・・)
聴いたのは、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77。
アイザック・スターンのヴァイオリン、ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏。
1978年10月、ニューヨークのマンハッタン・センターでの録音。CBS盤。
これ、スターンの美音の洪水。明るく、開放的な音が、どこまでも広がってゆく。
しんねり・むっつりのブラームスとは対照的で、だからこそ面白い演奏。
メータ/NYPの伴奏は肉厚で雄大なスケール感あり。アメリカ的というか、スカッと抜けた秋の空というか、大変爽快な演奏で、聴いていて気持ちいい。
長大な第1楽章、精力的なスターンのヴァイオリンに、NYPが感応して、ラストまでだれずに持ってゆく力業が素晴らしい。
スターンのヴァイオリンは特に高音が素晴らしい。やや細身だが透明度が高く、スッキリと抜けて、よく伸びてゆく音は、聴いていて快感。
技巧的にはさすがのスターンもやや衰えてきたようなところもある。速いパッセージで音がざらつくところがあるし、ピッチも「おや?」と思うところがある。
しかし、そんなことは枝葉末節。こちらの不安を吹っ飛ばすほど、スターンのヴァイオリンは情熱的で爽快。
第2楽章はオーボエが綺麗。この協奏曲で最も美しい旋律を担当する、まさに聴きどころのオーボエだが、少々きつめの音色で実によく歌う。この歌に、ヴァイオリンがひっそりと絡んでゆくところなど、いつも感動する。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲って、エエ曲やなぁ・・・・・ホンマにそう思う。
やがて、寄り添い役から主役になって、スターンは堂々と鳴らし始める。
ああ、実によく鳴る楽器。たった一本でオケと対等に渡り合う、千両役者。
役者ぶりは第3楽章でも変わらず、いや、もっと板に付くカッコ良さ。
ここは、ステレオの少しボリュームを上げて聴きたい。
精力的情熱的で、迫力満点のヴァイオリン。ラストに向かってグイグイ登り詰めてゆく、その盛り上がりも素晴らしい。
メータのサポートも上手い。この頃、メータは絶好調だったんだということが、協奏曲の伴奏でも分かる。(今はいったいなにしてる?)
録音は標準レベル。
LP時代はイイ音やなぁと思ってましたが、CD時代になって四半世紀、今の耳で聴くと、少し古びた感じもします。
しかし、今もSONYの現役盤。立派なもんです。
今日は沢田研二でもと思いつつ、やっぱりブラームスを聴いております。
(「モナリザの微笑」の方が良かったですかな・・・?・・・・・・(^^ゞ・・・・)
聴いたのは、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77。
アイザック・スターンのヴァイオリン、ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏。
1978年10月、ニューヨークのマンハッタン・センターでの録音。CBS盤。
これ、スターンの美音の洪水。明るく、開放的な音が、どこまでも広がってゆく。
しんねり・むっつりのブラームスとは対照的で、だからこそ面白い演奏。
メータ/NYPの伴奏は肉厚で雄大なスケール感あり。アメリカ的というか、スカッと抜けた秋の空というか、大変爽快な演奏で、聴いていて気持ちいい。
長大な第1楽章、精力的なスターンのヴァイオリンに、NYPが感応して、ラストまでだれずに持ってゆく力業が素晴らしい。
スターンのヴァイオリンは特に高音が素晴らしい。やや細身だが透明度が高く、スッキリと抜けて、よく伸びてゆく音は、聴いていて快感。
技巧的にはさすがのスターンもやや衰えてきたようなところもある。速いパッセージで音がざらつくところがあるし、ピッチも「おや?」と思うところがある。
しかし、そんなことは枝葉末節。こちらの不安を吹っ飛ばすほど、スターンのヴァイオリンは情熱的で爽快。
第2楽章はオーボエが綺麗。この協奏曲で最も美しい旋律を担当する、まさに聴きどころのオーボエだが、少々きつめの音色で実によく歌う。この歌に、ヴァイオリンがひっそりと絡んでゆくところなど、いつも感動する。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲って、エエ曲やなぁ・・・・・ホンマにそう思う。
やがて、寄り添い役から主役になって、スターンは堂々と鳴らし始める。
ああ、実によく鳴る楽器。たった一本でオケと対等に渡り合う、千両役者。
役者ぶりは第3楽章でも変わらず、いや、もっと板に付くカッコ良さ。
ここは、ステレオの少しボリュームを上げて聴きたい。
精力的情熱的で、迫力満点のヴァイオリン。ラストに向かってグイグイ登り詰めてゆく、その盛り上がりも素晴らしい。
メータのサポートも上手い。この頃、メータは絶好調だったんだということが、協奏曲の伴奏でも分かる。(今はいったいなにしてる?)
録音は標準レベル。
LP時代はイイ音やなぁと思ってましたが、CD時代になって四半世紀、今の耳で聴くと、少し古びた感じもします。
しかし、今もSONYの現役盤。立派なもんです。
2006/10/02のBlog
[ 05:16 ]
[ 交響曲 ]
日曜日はそぼ降る雨の中、早朝7時から自治会の奉仕活動、渦井川の一斉清掃で草刈りを。
実働1時間半、西条祭りの前に、地域が綺麗になりました。
終日、秋の雨でした。気温も下がってきました。
で、今日はブラームスの交響曲第2番ニ長調 作品73。
クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団の演奏。
ゆっくりと深い息づかい。豊かな音楽に包み込まれるような快感。
音色は暗く渋く、落ち着いた響き。重低音がまた実にイイ音。これこそ、ブラームスが表現しようとした音だと思えてしまう。
ザンデルリンクが振るブラームスは、決して慌てず騒がず、ヒタヒタと進んでゆく。そして聴き終えたあとの感動が、じわじわ湧いてくるような演奏。
この第2番もまったくそうで、素晴らしい。
第1楽章、弦も管も全くブラームス的。特に木管のひなびた音は、北ドイツ出身のブラームスの憂愁を思わせる。ホルンの響きも濃厚で深く、感銘を受ける。
原色の音が一つもない。いくつも重なった音ブラームスの渋い世界を描き出してゆく。
きらびやかなところが全くない演奏というのもスゴイ・・・。
第2楽章、緩やかなテンポと深々としたフレージングはここでも変わらない。弦楽セクションの息長い旋律はとても美しい。いわば、長年使い込んだ道具が手にしっくりと来るような・・・そんな肌合いの美しさ。木質の暖かい感触、磨き込んだ漆器のような黒光りする音楽。
ザンデルリンクが晩年に到達した境地が、ブラームスの音楽にいつも含まれているある種の「諦観」と重なるのか、ホンマにブラームス的としか云いようがない素晴らしさ。ベルリンSOも好演。素晴らしい音。
第3楽章は冒頭の木管に心奪われる。これも息長いフレージング。
聴いていると胸が熱くなるような、郷愁を誘う旋律。秋色のブラームスか。
センチメンタルなメロディがたまらない。やがて、これが変奏されれゆく、その処理の見事さ。ザンデルリンクの気質が、ブラームスとピッタリ合っているのだと思う。
終楽章は秋の収穫の喜び。嬉しさが溢れるブラームスの「田園」。
テンポは最後まで遅く、ゆったりとして、ほの暗いロマンが香り立つ。ベルリンSOの音は、各楽器が美しくブレンドされて、そのロマンを優しく聴き手に伝えてくれる。
カプリッチョ原盤で、録音も非常に美しい。
美しいと云うより、この渋さを巧く伝えていて、いい録音。
もう少し秋が深まった方が、もっと季節に合うような気がします。
実働1時間半、西条祭りの前に、地域が綺麗になりました。
終日、秋の雨でした。気温も下がってきました。
で、今日はブラームスの交響曲第2番ニ長調 作品73。
クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団の演奏。
ゆっくりと深い息づかい。豊かな音楽に包み込まれるような快感。
音色は暗く渋く、落ち着いた響き。重低音がまた実にイイ音。これこそ、ブラームスが表現しようとした音だと思えてしまう。
ザンデルリンクが振るブラームスは、決して慌てず騒がず、ヒタヒタと進んでゆく。そして聴き終えたあとの感動が、じわじわ湧いてくるような演奏。
この第2番もまったくそうで、素晴らしい。
第1楽章、弦も管も全くブラームス的。特に木管のひなびた音は、北ドイツ出身のブラームスの憂愁を思わせる。ホルンの響きも濃厚で深く、感銘を受ける。
原色の音が一つもない。いくつも重なった音ブラームスの渋い世界を描き出してゆく。
きらびやかなところが全くない演奏というのもスゴイ・・・。
第2楽章、緩やかなテンポと深々としたフレージングはここでも変わらない。弦楽セクションの息長い旋律はとても美しい。いわば、長年使い込んだ道具が手にしっくりと来るような・・・そんな肌合いの美しさ。木質の暖かい感触、磨き込んだ漆器のような黒光りする音楽。
ザンデルリンクが晩年に到達した境地が、ブラームスの音楽にいつも含まれているある種の「諦観」と重なるのか、ホンマにブラームス的としか云いようがない素晴らしさ。ベルリンSOも好演。素晴らしい音。
第3楽章は冒頭の木管に心奪われる。これも息長いフレージング。
聴いていると胸が熱くなるような、郷愁を誘う旋律。秋色のブラームスか。
センチメンタルなメロディがたまらない。やがて、これが変奏されれゆく、その処理の見事さ。ザンデルリンクの気質が、ブラームスとピッタリ合っているのだと思う。
終楽章は秋の収穫の喜び。嬉しさが溢れるブラームスの「田園」。
テンポは最後まで遅く、ゆったりとして、ほの暗いロマンが香り立つ。ベルリンSOの音は、各楽器が美しくブレンドされて、そのロマンを優しく聴き手に伝えてくれる。
カプリッチョ原盤で、録音も非常に美しい。
美しいと云うより、この渋さを巧く伝えていて、いい録音。
もう少し秋が深まった方が、もっと季節に合うような気がします。
2006/10/01のBlog
[ 04:28 ]
[ 器楽曲 ]
秋はブラームス。
夕暮れが早くなって、虫の音も小さくなりつつある中秋、いよいよブラームスが似合う季節になってきました。
ensembleさんに呼ばれて、今日は秋の休日をブラームスで過ごしました。
ブラームスのピアノ曲、主題と変奏「恋人たち」。
アルフレート・ブレンデルのピアノ独奏。
1989年7月、イギリスのスネイブでの録音。フィリップス原盤。
この曲は、弦楽六重奏曲第1番変ロ長調作品18の第2楽章を、ブラームス自身がピアノ版に編曲したもの。10分の小曲。
曲は素晴らしい。
あの哀愁漂う名旋律「恋人たち」の主題が、ロマン派最高の変奏曲の大家ブラームスによって、色彩、曲想、そして感情が次々に変化して現れる。
ブレンデルのピアノがとても綺麗。清楚で知的、そして真っ白。
あ、真っ白と云うより、少しベージュが入った肌の温もりを感じさせる白。
聴き手をウットリさせる安らかさを持った音色。包まれるような響きがたまらない。
音色の変化も実にイイ。
万華鏡のように、虹色に変化して、飽きさせることがない。
しかも、しみじみとした味わいに満ちて、感動が徐々に高まってくる感じ。
強弱のつけ方、ペダルの使用、左手の動きなど、申し分なく素晴らしい。
グリッサンドは美しいし、高音の輝きも上品に燦めく。
スケールも大きい。
ゆったりとしたテンポで始まる冒頭部分は、特に聴きものだと思う。
あっという間の10分間。
もっと聴いていたいぞい。
今日のジャケットは映画「恋人たち」。
ルイ・マル監督の傑作。
ジャンヌ・モローの美しかったこと!
「死刑台へのエレベーター」でもそうだったが、彼女は名優でありました。
夕暮れが早くなって、虫の音も小さくなりつつある中秋、いよいよブラームスが似合う季節になってきました。
ensembleさんに呼ばれて、今日は秋の休日をブラームスで過ごしました。
ブラームスのピアノ曲、主題と変奏「恋人たち」。
アルフレート・ブレンデルのピアノ独奏。
1989年7月、イギリスのスネイブでの録音。フィリップス原盤。
この曲は、弦楽六重奏曲第1番変ロ長調作品18の第2楽章を、ブラームス自身がピアノ版に編曲したもの。10分の小曲。
曲は素晴らしい。
あの哀愁漂う名旋律「恋人たち」の主題が、ロマン派最高の変奏曲の大家ブラームスによって、色彩、曲想、そして感情が次々に変化して現れる。
ブレンデルのピアノがとても綺麗。清楚で知的、そして真っ白。
あ、真っ白と云うより、少しベージュが入った肌の温もりを感じさせる白。
聴き手をウットリさせる安らかさを持った音色。包まれるような響きがたまらない。
音色の変化も実にイイ。
万華鏡のように、虹色に変化して、飽きさせることがない。
しかも、しみじみとした味わいに満ちて、感動が徐々に高まってくる感じ。
強弱のつけ方、ペダルの使用、左手の動きなど、申し分なく素晴らしい。
グリッサンドは美しいし、高音の輝きも上品に燦めく。
スケールも大きい。
ゆったりとしたテンポで始まる冒頭部分は、特に聴きものだと思う。
あっという間の10分間。
もっと聴いていたいぞい。
今日のジャケットは映画「恋人たち」。
ルイ・マル監督の傑作。
ジャンヌ・モローの美しかったこと!
「死刑台へのエレベーター」でもそうだったが、彼女は名優でありました。
2006/09/30のBlog
[ 04:22 ]
[ 交響曲 ]
さすがに南国の四国といえど、朝晩は窓を閉めていないと寒いくらいになりました。
クラシック音楽を聴くのには、最高の季節です。
(この涼しさ、ジョギングにも最高でありますな)
で、秋のブラームス。
今日は、ブラームスの交響曲第3番ヘ長調。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1960年、DECCA得意のソフィエンザールでの録音。
カラヤンにブラームス、そしてウィーン・フィルの組合せ。
録音当時、カラヤンはウィーン・フィルと組んで、DECCAレーベルに秀演を遺している。R・シュトラウスやホルスト、それにチャイコフスキーのバレエ音楽など、今聴いても名演だなぁと思う録音が多い。
このCDはドヴォルザークの交響曲第8番とのカップリング。CD初期の廉価輸入盤だったOVATIONシリーズの1枚。
第1楽章はキビキビしたテンポが気持ちいい。カラヤンのブラームスは概してテンポが速く、颯爽としてスタイリッシュ。ハンサムで筋肉質、シェイプ・アップした青年のブラームスといった感じ。
全体的にフレーズは伸ばさず、短く切りつつ音楽が進んでゆく。そして、テンポ指定が遅いところでは、じっくり歌い上げる・・・・これ、いつものカラヤンのやり方で、演出巧みな指揮ぶり。手練手管満載だが、後年のカラヤンのように厚化粧を施してはいない。自然な化粧という感じかな。
第2楽章はウィーン・フィルの木管群の名人芸を楽しめる。ウィーン独特の、クラリネットやウィンナ・オーボエの響きが実に味わい深い。ストリングスの音は、ややきつめだが(録音がオン・マイク気味なので仕方ないか)、品の良い音響空間を作り出している。
第3楽章のポコ・アレグレットは、秋の冷気にふさわしい。
カラヤンのブラームスはサラサラとした感情が流れて、ベタつかないのがイイ。背筋が伸びてイナセな若衆という感じ。カッコ良く、都会的。町の雑踏の中の憂愁・・・・そんな感情がが伝わってくる。
ストリングスはよく歌って、旋律の処理もさすがカラヤン、巧いもんだなぁと思う。
終楽章はウィーン・フィルの極上のアンサンブルを楽しめる。トゥッティの美しさは、何と形容したらいいのだろう。聴き手に快感をもたらすというか、官能を刺激するような豊麗な音というか・・・豊穣の喜びがアンサンブルからこぼれてくるよう。素晴らしい音響。
46年前の録音とはとても思えない、ビックリするほど鮮烈な録音。
DECCAらしい音なのだが、我が家では実に美しく鳴ってくれます。
ホンマに46年前の音かいな?
クラシック音楽を聴くのには、最高の季節です。
(この涼しさ、ジョギングにも最高でありますな)
で、秋のブラームス。
今日は、ブラームスの交響曲第3番ヘ長調。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1960年、DECCA得意のソフィエンザールでの録音。
カラヤンにブラームス、そしてウィーン・フィルの組合せ。
録音当時、カラヤンはウィーン・フィルと組んで、DECCAレーベルに秀演を遺している。R・シュトラウスやホルスト、それにチャイコフスキーのバレエ音楽など、今聴いても名演だなぁと思う録音が多い。
このCDはドヴォルザークの交響曲第8番とのカップリング。CD初期の廉価輸入盤だったOVATIONシリーズの1枚。
第1楽章はキビキビしたテンポが気持ちいい。カラヤンのブラームスは概してテンポが速く、颯爽としてスタイリッシュ。ハンサムで筋肉質、シェイプ・アップした青年のブラームスといった感じ。
全体的にフレーズは伸ばさず、短く切りつつ音楽が進んでゆく。そして、テンポ指定が遅いところでは、じっくり歌い上げる・・・・これ、いつものカラヤンのやり方で、演出巧みな指揮ぶり。手練手管満載だが、後年のカラヤンのように厚化粧を施してはいない。自然な化粧という感じかな。
第2楽章はウィーン・フィルの木管群の名人芸を楽しめる。ウィーン独特の、クラリネットやウィンナ・オーボエの響きが実に味わい深い。ストリングスの音は、ややきつめだが(録音がオン・マイク気味なので仕方ないか)、品の良い音響空間を作り出している。
第3楽章のポコ・アレグレットは、秋の冷気にふさわしい。
カラヤンのブラームスはサラサラとした感情が流れて、ベタつかないのがイイ。背筋が伸びてイナセな若衆という感じ。カッコ良く、都会的。町の雑踏の中の憂愁・・・・そんな感情がが伝わってくる。
ストリングスはよく歌って、旋律の処理もさすがカラヤン、巧いもんだなぁと思う。
終楽章はウィーン・フィルの極上のアンサンブルを楽しめる。トゥッティの美しさは、何と形容したらいいのだろう。聴き手に快感をもたらすというか、官能を刺激するような豊麗な音というか・・・豊穣の喜びがアンサンブルからこぼれてくるよう。素晴らしい音響。
46年前の録音とはとても思えない、ビックリするほど鮮烈な録音。
DECCAらしい音なのだが、我が家では実に美しく鳴ってくれます。
ホンマに46年前の音かいな?
2006/09/29のBlog
[ 02:44 ]
[ 交響曲 ]
食欲の秋であります。ジョギングの後のメシが旨い!
しかし、体重が増えます・・・・・・(^^ゞ。
この頃は、夏に体重が減らず、冬場に肥える・・・・このパターンに入っており、徐々に体重が増えていきます。絵に描いたような中年太り。やれやれ。
昔は、冬場に肥えても夏場で体重が落ちたものだったのだが・・・・・・。
要は喰いすぎであって、ならば食べなければエエんでしょうが、生来の貧乏根性、食い意地が張ってましてね・・・・・・。まあ、食欲があるうちが華か・・・・・。
さて、今日は・・・。
ボロディンの交響曲第2番ロ短調。
キリル・コンドラシン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1980年6月、コンセルトヘボウでのライヴ録音。PHILIPS原盤。
カップリングは、同コンビのあの名演「シェエラザード」だが、このボロディンの交響曲の方がさらに上を行くんじゃないかと思われる名演奏・・・。
ワインガルトナーは、「ロシア、及びロシア人の国民性を知ろうと思えば、チャイコフスキーの悲愴交響曲と、ボロディンの第二を聴くだけで十分だ」と云ったそうだが、なるほどなぁと思う。そのくらい、この曲は、ロシア的な(中央アジア的なところも含めて)名曲だろう。
第1楽章は緊張感漂う出だしとロシア的な分厚い響きが印象的。
やがてチャーミングな旋律が浮かび上がる。カリンニコフを思わせるような、感傷的で可憐なメロディ。
楽章を通じて冒頭の主題が循環するのだが、これがいかにもロマン的。コンセルトヘボウ管の響きが柔らかいので、強引なロシア臭がしないのがイイ。
第2楽章はスケルツォ。いかにもボロディン的で、飾り気のない素朴なつくりなのだが、実によく鳴る。コンドラシン/ACOはいたって好調。ボロディンの巧妙で魅力的なオーケストレーションを十分に引き出していると思う。
(ボロディンの楽譜は、ブラームスなどに比べると相当に単純らしいのだが、日曜作曲家なんだから当たり前か。しかし、それにしてもよく鳴る)
第3楽章はアンダンテ。ホルンの懐かしいまでの響きがたまらない。続いて木管群の素朴な味わい。中央アジアのステップを思わせるような、郷愁にいざなう第一主題。このあたり、ボロディンの中にあるタタール人の血か。
オーケストラは全く巧い。響きが柔らかく、個々の奏者のソロは味わい深い名工の技のよう。
アタッカで続く終楽章は、輝かしさにあふれた好演。
ライブ独特の熱気を孕んだ演奏になっているのだが、殆ど演奏のキズがないのもスゴイ。ACOの巧さ・技量の確かさが際だっている。
ボロディンの交響曲第2番、この演奏を聴いて曲の真価が分かりました。
ロシアは素晴らしい国です。
ワインがルトナーの言葉、むべなるかなと思います。
しかし、体重が増えます・・・・・・(^^ゞ。
この頃は、夏に体重が減らず、冬場に肥える・・・・このパターンに入っており、徐々に体重が増えていきます。絵に描いたような中年太り。やれやれ。
昔は、冬場に肥えても夏場で体重が落ちたものだったのだが・・・・・・。
要は喰いすぎであって、ならば食べなければエエんでしょうが、生来の貧乏根性、食い意地が張ってましてね・・・・・・。まあ、食欲があるうちが華か・・・・・。
さて、今日は・・・。
ボロディンの交響曲第2番ロ短調。
キリル・コンドラシン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1980年6月、コンセルトヘボウでのライヴ録音。PHILIPS原盤。
カップリングは、同コンビのあの名演「シェエラザード」だが、このボロディンの交響曲の方がさらに上を行くんじゃないかと思われる名演奏・・・。
ワインガルトナーは、「ロシア、及びロシア人の国民性を知ろうと思えば、チャイコフスキーの悲愴交響曲と、ボロディンの第二を聴くだけで十分だ」と云ったそうだが、なるほどなぁと思う。そのくらい、この曲は、ロシア的な(中央アジア的なところも含めて)名曲だろう。
第1楽章は緊張感漂う出だしとロシア的な分厚い響きが印象的。
やがてチャーミングな旋律が浮かび上がる。カリンニコフを思わせるような、感傷的で可憐なメロディ。
楽章を通じて冒頭の主題が循環するのだが、これがいかにもロマン的。コンセルトヘボウ管の響きが柔らかいので、強引なロシア臭がしないのがイイ。
第2楽章はスケルツォ。いかにもボロディン的で、飾り気のない素朴なつくりなのだが、実によく鳴る。コンドラシン/ACOはいたって好調。ボロディンの巧妙で魅力的なオーケストレーションを十分に引き出していると思う。
(ボロディンの楽譜は、ブラームスなどに比べると相当に単純らしいのだが、日曜作曲家なんだから当たり前か。しかし、それにしてもよく鳴る)
第3楽章はアンダンテ。ホルンの懐かしいまでの響きがたまらない。続いて木管群の素朴な味わい。中央アジアのステップを思わせるような、郷愁にいざなう第一主題。このあたり、ボロディンの中にあるタタール人の血か。
オーケストラは全く巧い。響きが柔らかく、個々の奏者のソロは味わい深い名工の技のよう。
アタッカで続く終楽章は、輝かしさにあふれた好演。
ライブ独特の熱気を孕んだ演奏になっているのだが、殆ど演奏のキズがないのもスゴイ。ACOの巧さ・技量の確かさが際だっている。
ボロディンの交響曲第2番、この演奏を聴いて曲の真価が分かりました。
ロシアは素晴らしい国です。
ワインがルトナーの言葉、むべなるかなと思います。
2006/09/28のBlog
[ 04:51 ]
[ 管弦楽曲 ]
今日は管弦楽作品です。
R・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」作品20。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1987年6月、ドレスデンのルカ教会での録音。DENONとドイツ・シャルプラッテンとの共同制作盤。カップリングは「ツァラトゥストラはかく語りき」。
ブロムシュテットの指揮は、いつもながら自然な息づかいで、全体的な設計・見通しが良く、オケの各プレーヤーに気持ちよく演奏させている。だから、オーケストラが実に爽快に鳴る・・・・・。
この「ドン・ファン」は演奏時間17分と大曲をものす一流オーケストラには短い曲だが、こういう音楽でも、ドレスデン・シュターツカペレは本当に巧い。万能オケだなぁと思う。
気持ちよくオケが鳴っているのだが、ノーテンキな鳴り方ではなく、知性と品格にあふれた鳴り方をする。
個々の楽器がよくブレンドされて、アンサンブルも緊密、そして全体のマスの響きは極上のもの。
これ、最高のR・シュトラウス。
ブロムシュテットの採るテンポは程良く、リズムもキビキビと心地よい。それぞれの楽器は素晴らしい美音。それが全体的な響きになるともっと素晴らしい。
ルカ教会の残響も最高。さすが「ルカ・スタジオ」の異名を取るだけのことはある。
しかもDENON絶好調時のスタッフ、熟練の音づくり。ドレスデン・シュターツカペレが練り絹のように響き、時に艶やかに、華やかに鳴る。
「燻し銀」とも云うべき、落ち着いてまろやかなSKDの音に、少し艶やかさが加わるのがDENON録音の特徴。
活気のある管楽器、よく歌う弦楽器は最後まで素晴らしい響きを維持するし、ソロで登場するヴァイオリンやオーボエは、高貴な色気が漂う極上の響き。
演奏・録音ともに、最高レベルのR・シュトラウスと断言してしまおう(^-^)。
さて昨日はDoblogの緊急メンテナンスで、アクセス不能でありました。
ということで、ひとりごとは昨日はお休みしました。
午前中にはメンテも終了したようで、多くの方にアクセスを頂戴したようです。
ありがとうございました。コメントも感謝です。
これからも、いろいろ教えてください。
年寄りのワタシは早朝から目覚めてしまうので、更新は朝です。そのあと、ボツボツとジョギングに出かけます。
そろそろ、着替えましょうかな・・・・・。
R・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」作品20。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1987年6月、ドレスデンのルカ教会での録音。DENONとドイツ・シャルプラッテンとの共同制作盤。カップリングは「ツァラトゥストラはかく語りき」。
ブロムシュテットの指揮は、いつもながら自然な息づかいで、全体的な設計・見通しが良く、オケの各プレーヤーに気持ちよく演奏させている。だから、オーケストラが実に爽快に鳴る・・・・・。
この「ドン・ファン」は演奏時間17分と大曲をものす一流オーケストラには短い曲だが、こういう音楽でも、ドレスデン・シュターツカペレは本当に巧い。万能オケだなぁと思う。
気持ちよくオケが鳴っているのだが、ノーテンキな鳴り方ではなく、知性と品格にあふれた鳴り方をする。
個々の楽器がよくブレンドされて、アンサンブルも緊密、そして全体のマスの響きは極上のもの。
これ、最高のR・シュトラウス。
ブロムシュテットの採るテンポは程良く、リズムもキビキビと心地よい。それぞれの楽器は素晴らしい美音。それが全体的な響きになるともっと素晴らしい。
ルカ教会の残響も最高。さすが「ルカ・スタジオ」の異名を取るだけのことはある。
しかもDENON絶好調時のスタッフ、熟練の音づくり。ドレスデン・シュターツカペレが練り絹のように響き、時に艶やかに、華やかに鳴る。
「燻し銀」とも云うべき、落ち着いてまろやかなSKDの音に、少し艶やかさが加わるのがDENON録音の特徴。
活気のある管楽器、よく歌う弦楽器は最後まで素晴らしい響きを維持するし、ソロで登場するヴァイオリンやオーボエは、高貴な色気が漂う極上の響き。
演奏・録音ともに、最高レベルのR・シュトラウスと断言してしまおう(^-^)。
さて昨日はDoblogの緊急メンテナンスで、アクセス不能でありました。
ということで、ひとりごとは昨日はお休みしました。
午前中にはメンテも終了したようで、多くの方にアクセスを頂戴したようです。
ありがとうございました。コメントも感謝です。
これからも、いろいろ教えてください。
年寄りのワタシは早朝から目覚めてしまうので、更新は朝です。そのあと、ボツボツとジョギングに出かけます。
そろそろ、着替えましょうかな・・・・・。
2006/09/26のBlog
[ 04:50 ]
[ 交響曲 ]
新車のカーステレオをiPod対応にしました。
専用アダプターを付けて、iPodをダッシュボードの中に収めます。カーステレオ側から操作できるようになります。
クリック・ホイールが使えないので、選曲はやや不便ですが、電源供給は不要になりました。メーカーはカロッツェリア。
通勤の楽しみが増えました。片道20分程度の通勤ですが、もっと長くてもイイくらい・・・・・と思うのは今だけか(^^ゞ
さて今日は・・・・・。
ベートーヴェンの交響曲第2番ニ長調 作品36。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団 の演奏。
1991年12月の録音。ソニーから出ている国内廉価盤。
第1楽章の生き生きとした表現。これが、録音当時77歳の老指揮者の音楽か。
生命力にあふれ、精神で瑞々しい音楽が次々に飛び出してくる。
フォルティシモの迫力、ピアニシモの繊細さは云うまでもなく、堂々として落ち着いた王者の歩みを思わせるテンポ。
もちろん、貫禄だけではない、今生まれたばかりのベートーヴェンの歌が息づいている。呼吸している。これは歌うベートーヴェンなんだなぁと思う。
第2楽章はラルゲット。
ジュリーニが振ると、何とも気品のある優美な楽章になる。耳疾に悩む作曲家の影は見えない。美しく優しい音楽が続いてゆく。
弦楽セクションのレガート(テヌートと云うべきかな)がとてもきれい。テンポもゆっくりなので、深々とした感じ。
そして、ジュリーニの歌。ベートーヴェンの歌謡性を十分に引き出した名演と思う。ああ、カンタービレ。
第3楽章は諧謔曲。
リズムが中心の楽章だが、ジュリーニにかかると、ここでも歌が生まれる。
ストリングスが音レガート奏法で音を引っ張って、その余韻が空間に消えてゆくときの歌。最も美しい場面。
終楽章は、どっしりとしたテンポのフィナーレ。ジュリーニはせかず急がず、じっくりとこのフィナーレを歌い上げる。弦のトゥッティが実に美しい。
ベートーヴェン、青春のフィナーレ。
・・・・この後に、あの名曲「エロイカ」が来る。
録音はデジタルとしては標準かな。
オーケストラの響きは明るく録れています。
魅力には少し欠けるかも・・・・。
専用アダプターを付けて、iPodをダッシュボードの中に収めます。カーステレオ側から操作できるようになります。
クリック・ホイールが使えないので、選曲はやや不便ですが、電源供給は不要になりました。メーカーはカロッツェリア。
通勤の楽しみが増えました。片道20分程度の通勤ですが、もっと長くてもイイくらい・・・・・と思うのは今だけか(^^ゞ
さて今日は・・・・・。
ベートーヴェンの交響曲第2番ニ長調 作品36。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団 の演奏。
1991年12月の録音。ソニーから出ている国内廉価盤。
第1楽章の生き生きとした表現。これが、録音当時77歳の老指揮者の音楽か。
生命力にあふれ、精神で瑞々しい音楽が次々に飛び出してくる。
フォルティシモの迫力、ピアニシモの繊細さは云うまでもなく、堂々として落ち着いた王者の歩みを思わせるテンポ。
もちろん、貫禄だけではない、今生まれたばかりのベートーヴェンの歌が息づいている。呼吸している。これは歌うベートーヴェンなんだなぁと思う。
第2楽章はラルゲット。
ジュリーニが振ると、何とも気品のある優美な楽章になる。耳疾に悩む作曲家の影は見えない。美しく優しい音楽が続いてゆく。
弦楽セクションのレガート(テヌートと云うべきかな)がとてもきれい。テンポもゆっくりなので、深々とした感じ。
そして、ジュリーニの歌。ベートーヴェンの歌謡性を十分に引き出した名演と思う。ああ、カンタービレ。
第3楽章は諧謔曲。
リズムが中心の楽章だが、ジュリーニにかかると、ここでも歌が生まれる。
ストリングスが音レガート奏法で音を引っ張って、その余韻が空間に消えてゆくときの歌。最も美しい場面。
終楽章は、どっしりとしたテンポのフィナーレ。ジュリーニはせかず急がず、じっくりとこのフィナーレを歌い上げる。弦のトゥッティが実に美しい。
ベートーヴェン、青春のフィナーレ。
・・・・この後に、あの名曲「エロイカ」が来る。
録音はデジタルとしては標準かな。
オーケストラの響きは明るく録れています。
魅力には少し欠けるかも・・・・。
2006/09/25のBlog
[ 04:44 ]
[ 交響曲 ]
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので、秋風が気持ちよい涼しさになりました。
彼岸花が綺麗に咲いている畦道をのんびりジョギングしております。
良い季節になりました。
今日はシューベルトの交響曲第8番ロ短調「未完成」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1978年の録音、EMI盤の全集からの1枚。
カラヤンがDGだけでなくEMIにも録音していた1970年代、特にその後半にEMIからリリースされた演奏は美麗を極めていたと思う。このシューベルト全集にドヴォルザークの8番・9番、シベリウスのいくつかの交響曲。ワーグナーの管弦楽曲集に、ヴェルディやR・シュトラウスのオペラの数々・・・・・凄かったなぁ。
カラヤンのシューベルトは妖艶な美女。あばずれ。百戦錬磨のバーのマダム。
年増だけれど色気タップリ。お話上手で飽きさせない。熟女の色香がプンプン漂ってくる・・・・そんな演奏。
「今さらカラヤンのシューベルトなんて・・・」職場の同僚で我が盤友は言いますが、なぁに、たまにはこんなのもエエぞい。
オケの巧さは言うまでもなし。美音の洪水であって、官能的な響きが襲ってくる。
ストリングスの厚みと流麗さは絶品。
カラヤンのシンフォニーは砂糖菓子のように甘く、ぬめぬめして、しかも舌先で蕩けて胃の中に流れ込んでゆく。すこしもたれるのだが、それがまた魅力だったりする。
ダイナミックレンジは大きい。弱いところは徹底的に弱く、フォルテでは爆発するような見得を切る。歌舞伎役者のような、演出のあざとさもある。
だから、この「未完成」はコワクない。ケルテスがウィーン・フィルと録音した「未完成」は深い淵がポッカリと口を開けて、そこに吸い込まれてしまいそうな恐ろしい演奏だったが、カラヤン盤は、そういった怖さはない。短調なのに、明るい「未完成」になっている。
この録音、大オーケストラを聴く快感あり。
EMI録音は、ボリュームを大きめにして聴くと良いようだ。コンサートプレゼンスが重視されているのが分かる。DECCAやDGのようなマルチ・モノ的録音を、EMIはしなかったからだろう。
ふだん、シューベルトはカラヤンじゃ聴かないんです。
スウィトナーやブロムシュテット、ホルスト・シュタイン、ジュリーニ、C・デイヴィス。ベームもインマゼールももイイし、ヴァント・ムーティだってカッコイイ。
でも、ベーム以外、カラヤン以降の若手たちの演奏は、まだキャバクラのお嬢さん。
綺麗で、涼やかで、可愛らしいかもしれないが、お化粧上手でお話上手なカラヤンの域にはまだまだ及んでいないような気がします。
・・・・と思うくらい、このカラヤンのシューベルトは不思議な演奏でもあります。
彼岸花が綺麗に咲いている畦道をのんびりジョギングしております。
良い季節になりました。
今日はシューベルトの交響曲第8番ロ短調「未完成」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1978年の録音、EMI盤の全集からの1枚。
カラヤンがDGだけでなくEMIにも録音していた1970年代、特にその後半にEMIからリリースされた演奏は美麗を極めていたと思う。このシューベルト全集にドヴォルザークの8番・9番、シベリウスのいくつかの交響曲。ワーグナーの管弦楽曲集に、ヴェルディやR・シュトラウスのオペラの数々・・・・・凄かったなぁ。
カラヤンのシューベルトは妖艶な美女。あばずれ。百戦錬磨のバーのマダム。
年増だけれど色気タップリ。お話上手で飽きさせない。熟女の色香がプンプン漂ってくる・・・・そんな演奏。
「今さらカラヤンのシューベルトなんて・・・」職場の同僚で我が盤友は言いますが、なぁに、たまにはこんなのもエエぞい。
オケの巧さは言うまでもなし。美音の洪水であって、官能的な響きが襲ってくる。
ストリングスの厚みと流麗さは絶品。
カラヤンのシンフォニーは砂糖菓子のように甘く、ぬめぬめして、しかも舌先で蕩けて胃の中に流れ込んでゆく。すこしもたれるのだが、それがまた魅力だったりする。
ダイナミックレンジは大きい。弱いところは徹底的に弱く、フォルテでは爆発するような見得を切る。歌舞伎役者のような、演出のあざとさもある。
だから、この「未完成」はコワクない。ケルテスがウィーン・フィルと録音した「未完成」は深い淵がポッカリと口を開けて、そこに吸い込まれてしまいそうな恐ろしい演奏だったが、カラヤン盤は、そういった怖さはない。短調なのに、明るい「未完成」になっている。
この録音、大オーケストラを聴く快感あり。
EMI録音は、ボリュームを大きめにして聴くと良いようだ。コンサートプレゼンスが重視されているのが分かる。DECCAやDGのようなマルチ・モノ的録音を、EMIはしなかったからだろう。
ふだん、シューベルトはカラヤンじゃ聴かないんです。
スウィトナーやブロムシュテット、ホルスト・シュタイン、ジュリーニ、C・デイヴィス。ベームもインマゼールももイイし、ヴァント・ムーティだってカッコイイ。
でも、ベーム以外、カラヤン以降の若手たちの演奏は、まだキャバクラのお嬢さん。
綺麗で、涼やかで、可愛らしいかもしれないが、お化粧上手でお話上手なカラヤンの域にはまだまだ及んでいないような気がします。
・・・・と思うくらい、このカラヤンのシューベルトは不思議な演奏でもあります。
2006/09/24のBlog
[ 02:32 ]
[ 協奏曲 ]
今日は豪快に行きましょう。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調 「皇帝」。
ヴィルヘルム・バックハウスのピアノ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ウィーン・ フィルの演奏。
録音は1958年~1959年、DECCAの全集盤からの1枚。ご存じ、往年の大名盤。
第1楽章冒頭のトゥッティが響いた瞬間、ああ、ウィーン・フィルの音。
「これやこれや、この音や」とひとりごち。DECCAが見事に捉えたウィーン・フィルの音。
そして、バックハウスのピアノが剛毅豪快に登場する。威風堂々、まさに「皇帝」の登場であって、周囲を睥睨するような貫禄がある。これぞ、ベートーヴェンの迫力。ボクの中の「皇帝」のイメージはバックハウスによって作られた。
イッセルシュテット/VPOもまた素晴らしい協調。ベートーヴェンを演奏して幾星霜、ベートーヴェンの音楽が自分たちの肉体の一部になってしまっているような、オーケストラの響きがたまらない。古くさい表現だが、「自家薬籠中」のものにしているとしか云いようがない。
バックハウスのピアノは、速いパッセージだと「あれ?」というところがなくはないのだが、さすがの貫禄で弾ききってしまう。ベーゼンドルファーの音が、太く逞しく、そして染みいるような音色であったり、ビロードの温もりで包み込むような音色であったり・・・ホンマに素晴らしい。
第2楽章は天国の境地。
オーケストラはここでも万全で美しい響き。DECCAの録音も極上で、とても50年近く前の録音とは思えない鮮やかさ。ソフィエンザールでの録音だが、残響成分が多くない。比較的直接音の成分が多いのだが、うまくブレンドされていて聴いていて快感。
こんなに綺麗にウィーン・フィルを鳴らす指揮者は他にいただろうか?・・・と思ってしまうほど、陶酔的な音。
終楽章は愉悦のロンド。
これ以上何を望むのかと思えるほど、これは十全の演奏。ピアノ・指揮・オケが一体となった見事な協奏曲。
最高のベートーヴェンがここにある。
レトロな演奏なのかもしれません。
でも、素晴らしさは不滅です。
ああ、今日もエエ音楽を聴きました。
さて、昨晩、新車が届きました。
11年間乗ったローレルからブルーバード・シルフィに乗り換えました。
他社の候補もありましたが、浮気しませんでした。
ワタシは日産車が好きです。ブランド買いですな(^^ゞ。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調 「皇帝」。
ヴィルヘルム・バックハウスのピアノ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ウィーン・ フィルの演奏。
録音は1958年~1959年、DECCAの全集盤からの1枚。ご存じ、往年の大名盤。
第1楽章冒頭のトゥッティが響いた瞬間、ああ、ウィーン・フィルの音。
「これやこれや、この音や」とひとりごち。DECCAが見事に捉えたウィーン・フィルの音。
そして、バックハウスのピアノが剛毅豪快に登場する。威風堂々、まさに「皇帝」の登場であって、周囲を睥睨するような貫禄がある。これぞ、ベートーヴェンの迫力。ボクの中の「皇帝」のイメージはバックハウスによって作られた。
イッセルシュテット/VPOもまた素晴らしい協調。ベートーヴェンを演奏して幾星霜、ベートーヴェンの音楽が自分たちの肉体の一部になってしまっているような、オーケストラの響きがたまらない。古くさい表現だが、「自家薬籠中」のものにしているとしか云いようがない。
バックハウスのピアノは、速いパッセージだと「あれ?」というところがなくはないのだが、さすがの貫禄で弾ききってしまう。ベーゼンドルファーの音が、太く逞しく、そして染みいるような音色であったり、ビロードの温もりで包み込むような音色であったり・・・ホンマに素晴らしい。
第2楽章は天国の境地。
オーケストラはここでも万全で美しい響き。DECCAの録音も極上で、とても50年近く前の録音とは思えない鮮やかさ。ソフィエンザールでの録音だが、残響成分が多くない。比較的直接音の成分が多いのだが、うまくブレンドされていて聴いていて快感。
こんなに綺麗にウィーン・フィルを鳴らす指揮者は他にいただろうか?・・・と思ってしまうほど、陶酔的な音。
終楽章は愉悦のロンド。
これ以上何を望むのかと思えるほど、これは十全の演奏。ピアノ・指揮・オケが一体となった見事な協奏曲。
最高のベートーヴェンがここにある。
レトロな演奏なのかもしれません。
でも、素晴らしさは不滅です。
ああ、今日もエエ音楽を聴きました。
さて、昨晩、新車が届きました。
11年間乗ったローレルからブルーバード・シルフィに乗り換えました。
他社の候補もありましたが、浮気しませんでした。
ワタシは日産車が好きです。ブランド買いですな(^^ゞ。