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2007/02/05のBlog
[ 05:51 ]
[ 管弦楽曲 ]
立春は春爛漫の陽気。
昨日の愛媛は3月下旬の暖かさ、気温15℃。エエ天気でありました。
三男坊が第13回愛媛合唱アンサンブルコンテストに出場したので、松山市の総合コミュニティセンターに行ってきました。男声合唱「ラウテを弾き あげよ盃」(シューマン作曲)はなかなかの好演。シューマンの歌曲をボクは知らんですが、上手に歌いよりましたな。金賞はラッキーでありました。
帰路は愛媛マラソンにあたり、道路は渋滞。ボクは声援。ランナーは一生懸命。
ああ、僕もこんな風に走りたいとつくづく思いました。羨ましいとともに、なんとなく嬉しい渋滞でありました。同乗の妻に「ワシも走ってみたいのう」と云うと、「まあ、10㎞くらいからハーフの市内マラソンくらいでまず走ってみんかい」と返事。
うむ。ハーフマラソンを走れる身体づくり・・・・今年の目標にしてみようかいな。
さて、今日の音楽は「ヘンデルの「水上の音楽」。
これだけ暖かいと、「水上の音楽」を聴きたくなった。
ハーティ編曲版で全6曲約17分。
アンドレ・プレヴィン指揮ピッツバーグ交響楽団の演奏。
1982年10月、ピッツバーグのヘインズホールでの録音。フィリップス盤。
1988年発行のフィリップス・丸善共同企画の「世界名曲大系」(74枚組)の一枚で、古本屋でよく見かけるもの。例のバブル期の産物ですな。
ジャケットは臙脂色の見開きで統一されたシリーズ。(で、面白くないので今日の画像は愛媛マラソンであります)
堂々と大柄、シンフォニックな演奏。
「水上の音楽」が壮大に響き渡る。バロック音楽を、現代オーケストラで聴く楽しみを満喫できる演奏。古楽器や室内オケのヘンデルを聴き慣れた耳には、ハーティ編曲版は、実に新鮮で面白い。
「エア」のたっぷりしたテンポが感動的。プレヴィンは、静謐で抒情的な音楽の運びで、じっくりと歌い上げてゆく。滔々と流れる川のようなスケール。音のダイナミクスも大きい。
「ホーンパイプ」は室内楽的な演奏を心がけている感じ。ソロ楽器が入れ替わり出現して、その名技を楽しめる。
終曲は壮大で爽快なオーケストラを楽しめる。
プレヴィンの指揮する演奏は、息づかいが自然で無理がなく、音楽が気持ちよく流れてゆく。作為が感じられずに、音楽そのものを楽しめる演奏になる。もちろん、聴かせどころではそれなりに工夫しているのだが、あざとくないので、気持ちよく聴けてしまう。
こと、音楽を快適に聴けるということに関しては、この人以上の指揮者、いるだろうか?
録音は、フィリップスだけに、ホールトーンが豊か。
ハーティ編曲版にふさわしい、豊かなスケールで再現される名録音であります。
昨日の愛媛は3月下旬の暖かさ、気温15℃。エエ天気でありました。
三男坊が第13回愛媛合唱アンサンブルコンテストに出場したので、松山市の総合コミュニティセンターに行ってきました。男声合唱「ラウテを弾き あげよ盃」(シューマン作曲)はなかなかの好演。シューマンの歌曲をボクは知らんですが、上手に歌いよりましたな。金賞はラッキーでありました。
帰路は愛媛マラソンにあたり、道路は渋滞。ボクは声援。ランナーは一生懸命。
ああ、僕もこんな風に走りたいとつくづく思いました。羨ましいとともに、なんとなく嬉しい渋滞でありました。同乗の妻に「ワシも走ってみたいのう」と云うと、「まあ、10㎞くらいからハーフの市内マラソンくらいでまず走ってみんかい」と返事。
うむ。ハーフマラソンを走れる身体づくり・・・・今年の目標にしてみようかいな。
さて、今日の音楽は「ヘンデルの「水上の音楽」。
これだけ暖かいと、「水上の音楽」を聴きたくなった。
ハーティ編曲版で全6曲約17分。
アンドレ・プレヴィン指揮ピッツバーグ交響楽団の演奏。
1982年10月、ピッツバーグのヘインズホールでの録音。フィリップス盤。
1988年発行のフィリップス・丸善共同企画の「世界名曲大系」(74枚組)の一枚で、古本屋でよく見かけるもの。例のバブル期の産物ですな。
ジャケットは臙脂色の見開きで統一されたシリーズ。(で、面白くないので今日の画像は愛媛マラソンであります)
堂々と大柄、シンフォニックな演奏。
「水上の音楽」が壮大に響き渡る。バロック音楽を、現代オーケストラで聴く楽しみを満喫できる演奏。古楽器や室内オケのヘンデルを聴き慣れた耳には、ハーティ編曲版は、実に新鮮で面白い。
「エア」のたっぷりしたテンポが感動的。プレヴィンは、静謐で抒情的な音楽の運びで、じっくりと歌い上げてゆく。滔々と流れる川のようなスケール。音のダイナミクスも大きい。
「ホーンパイプ」は室内楽的な演奏を心がけている感じ。ソロ楽器が入れ替わり出現して、その名技を楽しめる。
終曲は壮大で爽快なオーケストラを楽しめる。
プレヴィンの指揮する演奏は、息づかいが自然で無理がなく、音楽が気持ちよく流れてゆく。作為が感じられずに、音楽そのものを楽しめる演奏になる。もちろん、聴かせどころではそれなりに工夫しているのだが、あざとくないので、気持ちよく聴けてしまう。
こと、音楽を快適に聴けるということに関しては、この人以上の指揮者、いるだろうか?
録音は、フィリップスだけに、ホールトーンが豊か。
ハーティ編曲版にふさわしい、豊かなスケールで再現される名録音であります。
2007/02/04のBlog
[ 05:49 ]
[ 交響曲 ]
立春です。
1月が記録的な暖冬であったので、2月初旬の寒さの方が厳しいです。「春」という感じがしませんが、確実に陽光は春めいてます。
ジョギングで浴びた朝の陽射しの強さは、日焼けしそうな眩しさ。春です。
そこで今日はシューマンの交響曲第1番 変ロ長調 作品38 「春」。
オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管の演奏。
1966年1月の録音。
今日聴いている演奏は、LP盤。東芝EMIの2枚組全集盤から。
第1楽章から堂々とした歩みで音楽が進む。もっさりした開始でリズム感には劣るが、その分、スケールが大きい。これ、いつものクレンペラー。
録音のせいか、この楽章では少し金管がうすい感じ。もう少し重々しく咆吼してくれると良いのだが、音が軽い感じ。軽いだけに音楽の表情が明るくなるはイイのだが。
ヴァイオリンは両翼配置で、聴いていると掛け合いが面白く、響きも新鮮な感じ。
第2楽章は深々としたフレージングが印象的な演奏。
息の長い旋律で、こういう音楽を振らせたら、クレンペラーの右に出る人はそうはいないだろう。雄大で悠久、大河の流れが眼前に広がる。正面で鳴るチェロの響きが実に大らかで心地よい。
第3楽章は濃厚な色彩で、ヴァイオリン群の艶やかな音と、チェロやコンバスの重低音とが織りなす響きが素晴らしい。スケルツォ楽章なのだが、クレンペラーが振ると、重厚で巨象のような歩みになる。メロディの歌わせ方もゆったりとスケール大きい。
この楽章では金管がズッシリと響いてくる。バリバリ吼えるのも心地よい。フォルテでは、オケ全体が唸るような音響になる。
音楽には表情づけがなく、素っ気ない感じ。クレンペラーらしいと云うべきか、孤高の表現だと思う。
終楽章も押し出しの強い演奏。堅牢着実で、ゆったりとした音楽。ドイツの職人の伝統のワザ。急がず、じっくりと仕事を進めてゆく盤石の安定感。コーダでは躍動感も出てくる。ああ、やっぱりシューマンはええなぁ。
LPなので、柔らかく優しい耳あたりの音が部屋に広がります。
ダイナミック・レンジは広くないんですが、シューマンの交響曲には、それほどレンジの広さは必要ないでしょ。
<例によって自己リンクです>
■サヴァリッシュ/ドレスデン・シュターツカペレ
■クーベリック/バイエルン放送響
■ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■メータ/ウィーン・フィル
1月が記録的な暖冬であったので、2月初旬の寒さの方が厳しいです。「春」という感じがしませんが、確実に陽光は春めいてます。
ジョギングで浴びた朝の陽射しの強さは、日焼けしそうな眩しさ。春です。
そこで今日はシューマンの交響曲第1番 変ロ長調 作品38 「春」。
オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管の演奏。
1966年1月の録音。
今日聴いている演奏は、LP盤。東芝EMIの2枚組全集盤から。
第1楽章から堂々とした歩みで音楽が進む。もっさりした開始でリズム感には劣るが、その分、スケールが大きい。これ、いつものクレンペラー。
録音のせいか、この楽章では少し金管がうすい感じ。もう少し重々しく咆吼してくれると良いのだが、音が軽い感じ。軽いだけに音楽の表情が明るくなるはイイのだが。
ヴァイオリンは両翼配置で、聴いていると掛け合いが面白く、響きも新鮮な感じ。
第2楽章は深々としたフレージングが印象的な演奏。
息の長い旋律で、こういう音楽を振らせたら、クレンペラーの右に出る人はそうはいないだろう。雄大で悠久、大河の流れが眼前に広がる。正面で鳴るチェロの響きが実に大らかで心地よい。
第3楽章は濃厚な色彩で、ヴァイオリン群の艶やかな音と、チェロやコンバスの重低音とが織りなす響きが素晴らしい。スケルツォ楽章なのだが、クレンペラーが振ると、重厚で巨象のような歩みになる。メロディの歌わせ方もゆったりとスケール大きい。
この楽章では金管がズッシリと響いてくる。バリバリ吼えるのも心地よい。フォルテでは、オケ全体が唸るような音響になる。
音楽には表情づけがなく、素っ気ない感じ。クレンペラーらしいと云うべきか、孤高の表現だと思う。
終楽章も押し出しの強い演奏。堅牢着実で、ゆったりとした音楽。ドイツの職人の伝統のワザ。急がず、じっくりと仕事を進めてゆく盤石の安定感。コーダでは躍動感も出てくる。ああ、やっぱりシューマンはええなぁ。
LPなので、柔らかく優しい耳あたりの音が部屋に広がります。
ダイナミック・レンジは広くないんですが、シューマンの交響曲には、それほどレンジの広さは必要ないでしょ。
<例によって自己リンクです>
■サヴァリッシュ/ドレスデン・シュターツカペレ
■クーベリック/バイエルン放送響
■ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■メータ/ウィーン・フィル
2007/02/03のBlog
[ 04:36 ]
[ 管弦楽曲 ]
今日は節分。2月に入って冷え込みが厳しいですが、天気予報では今日からまた暖冬が戻るとのこと。明日からは「春」です。
豆まきの準備でもしましょう。
さて、今日のCDは、1820円。消費税3%時代なので、定価1875円。廉価盤になります。
「R・コルサコフ大好き」という企画盤です。
1980年代末期、バブルの時代には、こういうクラシック音楽の企画モノ、作曲家別「大好き」なんていう細切れ缶詰CDが結構出ました。まあ、作曲家のアンソロジー、いいとこ取りのようなベスト盤のようなかんじですかね。
当時のボクは見向きもしなかったんですが、このCDだけは別格。プレヴィンの「シェエラザード」が「丸ごと」入って(細切れ、一部の楽章だけ入っているとか、でなく)、この価格は安いゾ・・・・。
というわけで。
R・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。
アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1981年12月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。
プレヴィンのとるテンポは全体的に遅め。時折テンポを速めることはあるものの、ほぼ全編にわたってゆっくりとメロディを歌わせながら、ロシア的な情緒を表出してゆく。
粘りやネットリ感はなく、表面はサラッとしているので、耳に馴染みやすい感じ。
ウィーン・フィルの音が輝かしく、雰囲気豊かに音楽が進んでゆく。
交響的と云うより、標題音楽としての「シェエラザード」。プレヴィンの語り口に上手に乗せられてしまう。
第1楽章の「海とシンドバッドの船」など、見事な表現だと思う。荒れる海、大海原の航海・・・目の前に現れそうな、素晴らしい再現。
第2楽章と第3楽章は、木管の名人芸を堪能できる。ファゴットもオーボエも全く巧いし、いかにもウィーン・フィルらしい管楽器の響きがたまらない。
金管の鮮烈な音も、木管に負けじと素晴らしい。
終楽章の迫力は相当なもの。尤も、ウィーン・フィルの演奏なので、あまりどぎつくならないのがイイ。プレヴィンの演出は巧みで、めくるめくR・コルサコフのオーケストレーションを楽しめる。イヤ、全く色彩的。
コンマスは、ライナー・キュッヒル。端正で品がよい。中庸の美徳とでもいうべき表現か。
デジタル初期の録音だが、硬い音もせず、さすがにフィリップスと感心。
美しいヨーロッパ・トーン。
適度な残響と、楽器の定位も良く、大変聴きやすいオーケストラ音楽に仕上がっております。
<「シェエラザード」は最も好きな管弦楽曲のひとつ>自己リンクです。
◆チョン・ミュンフン/パリ・バスティーユ管
◆コンドラシン/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
◆クリヴィヌ/フィルハーモニア管
◆マゼール/ベルリン・フィル
◆デュトワ/モントリオール響
◆ムーティ/フィラデルフィア管
◆アシュケナージ/フィルハーモニア管
やれやれ、「クラシック音楽のひとりごと」8枚目の「シェエラザード」エントリーでした。
豆まきの準備でもしましょう。
さて、今日のCDは、1820円。消費税3%時代なので、定価1875円。廉価盤になります。
「R・コルサコフ大好き」という企画盤です。
1980年代末期、バブルの時代には、こういうクラシック音楽の企画モノ、作曲家別「大好き」なんていう細切れ缶詰CDが結構出ました。まあ、作曲家のアンソロジー、いいとこ取りのようなベスト盤のようなかんじですかね。
当時のボクは見向きもしなかったんですが、このCDだけは別格。プレヴィンの「シェエラザード」が「丸ごと」入って(細切れ、一部の楽章だけ入っているとか、でなく)、この価格は安いゾ・・・・。
というわけで。
R・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。
アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1981年12月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。
プレヴィンのとるテンポは全体的に遅め。時折テンポを速めることはあるものの、ほぼ全編にわたってゆっくりとメロディを歌わせながら、ロシア的な情緒を表出してゆく。
粘りやネットリ感はなく、表面はサラッとしているので、耳に馴染みやすい感じ。
ウィーン・フィルの音が輝かしく、雰囲気豊かに音楽が進んでゆく。
交響的と云うより、標題音楽としての「シェエラザード」。プレヴィンの語り口に上手に乗せられてしまう。
第1楽章の「海とシンドバッドの船」など、見事な表現だと思う。荒れる海、大海原の航海・・・目の前に現れそうな、素晴らしい再現。
第2楽章と第3楽章は、木管の名人芸を堪能できる。ファゴットもオーボエも全く巧いし、いかにもウィーン・フィルらしい管楽器の響きがたまらない。
金管の鮮烈な音も、木管に負けじと素晴らしい。
終楽章の迫力は相当なもの。尤も、ウィーン・フィルの演奏なので、あまりどぎつくならないのがイイ。プレヴィンの演出は巧みで、めくるめくR・コルサコフのオーケストレーションを楽しめる。イヤ、全く色彩的。
コンマスは、ライナー・キュッヒル。端正で品がよい。中庸の美徳とでもいうべき表現か。
デジタル初期の録音だが、硬い音もせず、さすがにフィリップスと感心。
美しいヨーロッパ・トーン。
適度な残響と、楽器の定位も良く、大変聴きやすいオーケストラ音楽に仕上がっております。
<「シェエラザード」は最も好きな管弦楽曲のひとつ>自己リンクです。
◆チョン・ミュンフン/パリ・バスティーユ管
◆コンドラシン/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
◆クリヴィヌ/フィルハーモニア管
◆マゼール/ベルリン・フィル
◆デュトワ/モントリオール響
◆ムーティ/フィラデルフィア管
◆アシュケナージ/フィルハーモニア管
やれやれ、「クラシック音楽のひとりごと」8枚目の「シェエラザード」エントリーでした。
2007/02/02のBlog
[ 04:51 ]
[ 協奏曲 ]
2月になって、ようやくこの冬初めての雪。
午後の気温が2℃。寒かったですね。午後3時頃、新居浜の山手では吹雪でありました。夕方にはすっかり溶けてしまいましたが、一時、心配になるくらい降りました。
こういう寒い日にはラフマニノフを。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18。
ウラディーミル・アシュケナージのピアノ独奏、ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
1984年9月、アムステルダムのコンセルトヘボウでの録音。DECCA盤。
これぞ名演。
発売から20年、いまだにこれを凌駕する演奏には出会えていない。
ソロ良し、伴奏良し、録音良し。協奏曲として、これ以上望めようかと思えるほど、必要なものが揃っている演奏と思う。
アシュケナージが弾くラフマニノフは、もう自家薬籠中のものであって、安定感抜群。徹底的に美しく、クリアなピアノ。モコモコしたところが全然ない、爽快なテクニック。ああ、この人は、ラフマニノフを演奏するために生まれてきたんじゃないか・・・と思わせるくらい。
テクニックはもちろんだが、研ぎ澄まされたクールな音色がまたイイ。ロシアの冷涼な空気が漂う。
ラフマニノフの協奏曲だと、陰々滅々、気が滅入るような暗い演奏をするピアニストもいるが、アシュケナージで聴くと、冷涼さはあるものの、暗鬱な雰囲気はあまりない。アシュケナージの個性は、だいたい前向きで楽観的なところだろう。だから、聴き終えた後の感動が、サッパリと心地よい。
特に良いのは第2楽章。
この楽章のやるせない情念や憂鬱を、アシュケナージはクールなリリシズムで弾き通す。淡泊な運びのようで、よく練られた表現で、ニュアンス一杯。じっくり聴いていると、うんうんと頷きたくなるような表現が続く。
ハイティンクの指揮するアムステルダム・コンセルトヘボウ管も素晴らしい。重厚なロシア風の強烈な音もあれば、弱音に得も言われぬ情感が漂う。残響も含めて、弱音部のデリカシーはたまらない。美しさの極みだろう。第2楽章の静謐な表現は、全く素晴らしい。終楽章でも、ホールが鳴り響くような豪快さが実に良い。
録音は今も最高水準。
クリアなピアノの響きの美しさ、生々しさ。そして重量感たっぷりのオーケストラが見事に融合している。音場は広大、奥行きも左右の広がりも十分で、特に音のダイナミックレンジが大きい。
素晴らしい録音であります。
午後の気温が2℃。寒かったですね。午後3時頃、新居浜の山手では吹雪でありました。夕方にはすっかり溶けてしまいましたが、一時、心配になるくらい降りました。
こういう寒い日にはラフマニノフを。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18。
ウラディーミル・アシュケナージのピアノ独奏、ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。
1984年9月、アムステルダムのコンセルトヘボウでの録音。DECCA盤。
これぞ名演。
発売から20年、いまだにこれを凌駕する演奏には出会えていない。
ソロ良し、伴奏良し、録音良し。協奏曲として、これ以上望めようかと思えるほど、必要なものが揃っている演奏と思う。
アシュケナージが弾くラフマニノフは、もう自家薬籠中のものであって、安定感抜群。徹底的に美しく、クリアなピアノ。モコモコしたところが全然ない、爽快なテクニック。ああ、この人は、ラフマニノフを演奏するために生まれてきたんじゃないか・・・と思わせるくらい。
テクニックはもちろんだが、研ぎ澄まされたクールな音色がまたイイ。ロシアの冷涼な空気が漂う。
ラフマニノフの協奏曲だと、陰々滅々、気が滅入るような暗い演奏をするピアニストもいるが、アシュケナージで聴くと、冷涼さはあるものの、暗鬱な雰囲気はあまりない。アシュケナージの個性は、だいたい前向きで楽観的なところだろう。だから、聴き終えた後の感動が、サッパリと心地よい。
特に良いのは第2楽章。
この楽章のやるせない情念や憂鬱を、アシュケナージはクールなリリシズムで弾き通す。淡泊な運びのようで、よく練られた表現で、ニュアンス一杯。じっくり聴いていると、うんうんと頷きたくなるような表現が続く。
ハイティンクの指揮するアムステルダム・コンセルトヘボウ管も素晴らしい。重厚なロシア風の強烈な音もあれば、弱音に得も言われぬ情感が漂う。残響も含めて、弱音部のデリカシーはたまらない。美しさの極みだろう。第2楽章の静謐な表現は、全く素晴らしい。終楽章でも、ホールが鳴り響くような豪快さが実に良い。
録音は今も最高水準。
クリアなピアノの響きの美しさ、生々しさ。そして重量感たっぷりのオーケストラが見事に融合している。音場は広大、奥行きも左右の広がりも十分で、特に音のダイナミックレンジが大きい。
素晴らしい録音であります。
2007/02/01のBlog
[ 02:33 ]
[ 協奏曲 ]
早くも2月。仕事はさらに多忙を極めます。
昨年4月から職掌が替わって、仕事量も責任も増えて辟易しとりますが、この2月から4月上旬までがどうも激務のピークのようです。いやはや。
さて、昨日はハイドン、今日はバッハ。
J・S・バッハのブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭弦楽合奏団の演奏。
1978年5月、スイスのラ・ショードフォンでの録音。
何と幸福なバッハ。
音楽する喜びに溢れ、しかも、「バッハの音楽はこうだよなぁ」という確信に満ちたバッハ演奏。盤石の安定感と、新鮮な愉悦と。素晴らしいバッハだと思う。
ソロを受け持つヴァイオリン、フルート、チェンバロがみんな生き生きとしている。音楽の表情が若々しく、明るく、笑顔一杯。いや、もう、聴いていて楽しいことこの上ない。
そして、見事なアンサンブル。
フルートは名手オーレル・ニコレ。この人のフルートはいつも真剣真摯で正調正統。真面目なのだが決して音楽は冷たくならず、常に温かく穏やかなのがイイ。
「愛媛の真面目なジュースです」というのは当地の青果連「ポン・ジュース」のコピーだが、ニコレのフルートは、ホンマに真面目で美味い(巧い)のだ。
ヴァイオリンにはチェコの至宝、ヨセフ・スーク。細身でしなやかで軽やか、透きとおるような響きで、クリアに聴かせる。この音も快感。
チェンバロはスイスの女流、クリスティアーヌ・ジャコッテ。この人の通奏低音はれは聴きごたえあり。ソロも立派なもので、格調高い。この第5番は、いわばチェンバロ協奏曲全集だから、チェンバロは巧くないとね。
演奏はどこも素晴らしいのだが、あえて云えば、聴きどころは第1楽章のジャコッテのソロ・プレイ。これは圧巻。
そして、第2楽章の名手3人のソロとアンサンブル。息を呑む美しさ・・・とはよく云うが、こういう演奏のことを指すんじゃないか。
バウムガルトナーの指揮は安定。テンポは少し速め、背筋がピンと伸びて、堅実な指揮ぶり。随所に、個々のプレーヤーの自主性に任せて、「好きにやってエエよぉ」的なところがある。これも聴いていて楽しいものだ。
録音は今も極上。アナログ末期の、素晴らしい音。
CDもありますが、LPで聴く方が、弦の柔らかさがイイように思います。
あ、ボクの持つ全曲LP2枚組じは廉価盤で3000円でありました。
(レギュラー盤は5000円もした!!)
先日、DENONのクレスト1000シリーズで復活したらしいです。この名盤が安価に購入できるのは、クラシック音楽好きにとってはご同慶の至り。
いや、目出度いです。
昨年4月から職掌が替わって、仕事量も責任も増えて辟易しとりますが、この2月から4月上旬までがどうも激務のピークのようです。いやはや。
さて、昨日はハイドン、今日はバッハ。
J・S・バッハのブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭弦楽合奏団の演奏。
1978年5月、スイスのラ・ショードフォンでの録音。
何と幸福なバッハ。
音楽する喜びに溢れ、しかも、「バッハの音楽はこうだよなぁ」という確信に満ちたバッハ演奏。盤石の安定感と、新鮮な愉悦と。素晴らしいバッハだと思う。
ソロを受け持つヴァイオリン、フルート、チェンバロがみんな生き生きとしている。音楽の表情が若々しく、明るく、笑顔一杯。いや、もう、聴いていて楽しいことこの上ない。
そして、見事なアンサンブル。
フルートは名手オーレル・ニコレ。この人のフルートはいつも真剣真摯で正調正統。真面目なのだが決して音楽は冷たくならず、常に温かく穏やかなのがイイ。
「愛媛の真面目なジュースです」というのは当地の青果連「ポン・ジュース」のコピーだが、ニコレのフルートは、ホンマに真面目で美味い(巧い)のだ。
ヴァイオリンにはチェコの至宝、ヨセフ・スーク。細身でしなやかで軽やか、透きとおるような響きで、クリアに聴かせる。この音も快感。
チェンバロはスイスの女流、クリスティアーヌ・ジャコッテ。この人の通奏低音はれは聴きごたえあり。ソロも立派なもので、格調高い。この第5番は、いわばチェンバロ協奏曲全集だから、チェンバロは巧くないとね。
演奏はどこも素晴らしいのだが、あえて云えば、聴きどころは第1楽章のジャコッテのソロ・プレイ。これは圧巻。
そして、第2楽章の名手3人のソロとアンサンブル。息を呑む美しさ・・・とはよく云うが、こういう演奏のことを指すんじゃないか。
バウムガルトナーの指揮は安定。テンポは少し速め、背筋がピンと伸びて、堅実な指揮ぶり。随所に、個々のプレーヤーの自主性に任せて、「好きにやってエエよぉ」的なところがある。これも聴いていて楽しいものだ。
録音は今も極上。アナログ末期の、素晴らしい音。
CDもありますが、LPで聴く方が、弦の柔らかさがイイように思います。
あ、ボクの持つ全曲LP2枚組じは廉価盤で3000円でありました。
(レギュラー盤は5000円もした!!)
先日、DENONのクレスト1000シリーズで復活したらしいです。この名盤が安価に購入できるのは、クラシック音楽好きにとってはご同慶の至り。
いや、目出度いです。
2007/01/31のBlog
[ 03:02 ]
[ 交響曲 ]
ハイドンの交響曲第101番 ニ長調 「時計」 Hob.I-101 。
アンタル・ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカの演奏。
1972年11月、マールの聖ボニファティウス教会での録音。DECCA盤。
弦の魅力がたまらない。
フィルハーモニア・フンガリカの編成は大きくない。団員の数は、ハイドンにふさわしい室内オーケストラ程度だろう。だから、それぞれの弦楽器がしなやかに、シルクタッチで響く。何とも心地よく、幸福なハイドンの音楽が部屋に満たされてゆく。
ああ、エエ音楽やなぁ。
DECCAの素晴らしい録音が花を添える。35年も前の録音とは思えない新鮮な音がする。教会録音らしい温かい残響と、DECCA得意の楽器をクローズアップした録り方とが見事に調和している。
有名な第2楽章アンダンテが味わい深い。
(この音楽、ボクらの世代にとっては、夜11時半、文化放送の「百万人の英語」開始のテーマであって、この番組の後、大学受験ラジオ講座が始まるんであります)
静謐で穏健な音楽。弦のアンサンブルが素晴らしく良く、それに絡む木管も格調高い。スケールは大きくないが、見事な合奏の間から、「パパ・ハイドン」の微笑みが零れてくるような感じ。
第3楽章のメヌエットも名演。オケが巧い。もう、メチャクチャ巧い。
第一ヴァイオリンなんか、何人でやっているのだろう。殆ど1~2人で演奏しているように聞こえるくらいの、スゴイ揃い方。だから響きが軽やかで爽快。そして滑らか。
これを聴くのは快感だと思う。
ドラティの指揮は、伝統的なスタイル。
1970年代初頭、古楽器団体が珍しかった時代の、つまりハイドンを古楽器で演奏することもなかった時代の、古き良きスタイル。
でも、ハイドンはこんな風に、大らかで穏やかに、明朗で爽やかに演奏してくれるドラティ風がイイんじゃないかと思います。
とりあえず、ボクには相性がエエようです。
これ、CD初期の輸入廉価盤。2枚組ボックスなのだが、ケースが大きい。今なら紙箱に紙のケース入り10枚組はいけそうなサイズなのに、たった2枚。スペース・ファクターが悪いが、当時は組み物というのはこんなにご大層なもんでした。
アンタル・ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカの演奏。
1972年11月、マールの聖ボニファティウス教会での録音。DECCA盤。
弦の魅力がたまらない。
フィルハーモニア・フンガリカの編成は大きくない。団員の数は、ハイドンにふさわしい室内オーケストラ程度だろう。だから、それぞれの弦楽器がしなやかに、シルクタッチで響く。何とも心地よく、幸福なハイドンの音楽が部屋に満たされてゆく。
ああ、エエ音楽やなぁ。
DECCAの素晴らしい録音が花を添える。35年も前の録音とは思えない新鮮な音がする。教会録音らしい温かい残響と、DECCA得意の楽器をクローズアップした録り方とが見事に調和している。
有名な第2楽章アンダンテが味わい深い。
(この音楽、ボクらの世代にとっては、夜11時半、文化放送の「百万人の英語」開始のテーマであって、この番組の後、大学受験ラジオ講座が始まるんであります)
静謐で穏健な音楽。弦のアンサンブルが素晴らしく良く、それに絡む木管も格調高い。スケールは大きくないが、見事な合奏の間から、「パパ・ハイドン」の微笑みが零れてくるような感じ。
第3楽章のメヌエットも名演。オケが巧い。もう、メチャクチャ巧い。
第一ヴァイオリンなんか、何人でやっているのだろう。殆ど1~2人で演奏しているように聞こえるくらいの、スゴイ揃い方。だから響きが軽やかで爽快。そして滑らか。
これを聴くのは快感だと思う。
ドラティの指揮は、伝統的なスタイル。
1970年代初頭、古楽器団体が珍しかった時代の、つまりハイドンを古楽器で演奏することもなかった時代の、古き良きスタイル。
でも、ハイドンはこんな風に、大らかで穏やかに、明朗で爽やかに演奏してくれるドラティ風がイイんじゃないかと思います。
とりあえず、ボクには相性がエエようです。
これ、CD初期の輸入廉価盤。2枚組ボックスなのだが、ケースが大きい。今なら紙箱に紙のケース入り10枚組はいけそうなサイズなのに、たった2枚。スペース・ファクターが悪いが、当時は組み物というのはこんなにご大層なもんでした。
2007/01/30のBlog
[ 05:19 ]
[ 交響曲 ]
ここのところ仕事が忙しく、挫けけそうであります。
こういう時は、元気が出る音楽を聴きたいですね。ブラームスの第1交響曲なんか最適。暗から明へ、失望から希望へ、挫折から勇気へ。
終楽章など、気持ちいいくらいスッキリしますな。
そこで、今日はブラームスの交響曲第1番ハ短調。
レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1981年10月、ウィーンのムジークフェラインザールでのライヴ録音。
バーンスタインのブラームス全集からの1枚。LP4枚組で9000円という高価な(?)演奏。
第1楽章の雄大な序奏部、バーンスタインの指揮はのっけから精力的。実演(といっても客はいないのだが)らしい熱気、バーンスタインのうなり声を盛んにマイクが拾っている。
指揮の迫力は見事なもの。ただ、VPOを振るようになってから、バーンスタインはかつての荒々しさを見せなくなった。VPOの力にもよるのだろう、力ずくのブラームスではなく、造形的にも美しい演奏になっている。
木管の響きがたいそう印象的。哀愁漂う音色で、ブラームスらしい響きを醸し出す。
第2楽章は、しっとりとよく歌う。弦も管もきれいだが、とりわけソロ・ヴァイオリンが美しい。ゲアハルト・ヘッツェルのヴァイオリン。巧さと美しさを兼ね備えた、素晴らしいコンサート・マスターだった。
第3楽章のオーボエのソロ。上品で端正、独特の鼻声で歌ってゆく。バーンスタインのとるテンポは後半にいくに従って遅くなる。浪漫的。
そして終楽章。
まずはホルン!あの、歓喜のテーマ直前の、朗々と、太々と、高らかに鳴るホルン!
これぞ、ウィンナ・ホルンを聴く快感なり。何とエエ音か。仕事の忙しさなんぞ、軽く吹っ飛ぶ。
そして歓喜の主題。歩みは堂々悠然、王者の風格だ。がっしりした構築、ロマンの感情あふれる旋律線。劇的で力強く、感情は揺れ動いて全くロマン的。
木管は巧いし、弦楽セクションは素晴らしいアンサンブルだし、もう云うことなし。
壮大なコーダはさらに爽快雄大。
実に元気が出る。ああ、勇気凛々海の色。(ちょいと古いか)。
録音は少しホコリっぽいところもありますが、まずまずの出来。
その昔、レコード・アカデミー賞を受けた名盤だけのことはある、今も十分感動的な一枚でありました。
1月も末になりました。まだ、日の出が遅いです。
真っ暗な中、ジョギングするのは淋しいものなんですが、さあ、行ってきましょう。
走り終える6時半頃、四国山脈がようやく白んできます。これは美しい。
<ブラームスの1番も沢山聴いてきました。大好きな曲です。>
★ショルティ/シカゴ響
★カラヤン/ベルリン・フィル
★ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
★ベーム/ウィーン・フィル NHKライヴ
★マゼール/クリーヴランド管
★ザンデルリンク/ドレスデン・シュターツカペレ
こういう時は、元気が出る音楽を聴きたいですね。ブラームスの第1交響曲なんか最適。暗から明へ、失望から希望へ、挫折から勇気へ。
終楽章など、気持ちいいくらいスッキリしますな。
そこで、今日はブラームスの交響曲第1番ハ短調。
レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1981年10月、ウィーンのムジークフェラインザールでのライヴ録音。
バーンスタインのブラームス全集からの1枚。LP4枚組で9000円という高価な(?)演奏。
第1楽章の雄大な序奏部、バーンスタインの指揮はのっけから精力的。実演(といっても客はいないのだが)らしい熱気、バーンスタインのうなり声を盛んにマイクが拾っている。
指揮の迫力は見事なもの。ただ、VPOを振るようになってから、バーンスタインはかつての荒々しさを見せなくなった。VPOの力にもよるのだろう、力ずくのブラームスではなく、造形的にも美しい演奏になっている。
木管の響きがたいそう印象的。哀愁漂う音色で、ブラームスらしい響きを醸し出す。
第2楽章は、しっとりとよく歌う。弦も管もきれいだが、とりわけソロ・ヴァイオリンが美しい。ゲアハルト・ヘッツェルのヴァイオリン。巧さと美しさを兼ね備えた、素晴らしいコンサート・マスターだった。
第3楽章のオーボエのソロ。上品で端正、独特の鼻声で歌ってゆく。バーンスタインのとるテンポは後半にいくに従って遅くなる。浪漫的。
そして終楽章。
まずはホルン!あの、歓喜のテーマ直前の、朗々と、太々と、高らかに鳴るホルン!
これぞ、ウィンナ・ホルンを聴く快感なり。何とエエ音か。仕事の忙しさなんぞ、軽く吹っ飛ぶ。
そして歓喜の主題。歩みは堂々悠然、王者の風格だ。がっしりした構築、ロマンの感情あふれる旋律線。劇的で力強く、感情は揺れ動いて全くロマン的。
木管は巧いし、弦楽セクションは素晴らしいアンサンブルだし、もう云うことなし。
壮大なコーダはさらに爽快雄大。
実に元気が出る。ああ、勇気凛々海の色。(ちょいと古いか)。
録音は少しホコリっぽいところもありますが、まずまずの出来。
その昔、レコード・アカデミー賞を受けた名盤だけのことはある、今も十分感動的な一枚でありました。
1月も末になりました。まだ、日の出が遅いです。
真っ暗な中、ジョギングするのは淋しいものなんですが、さあ、行ってきましょう。
走り終える6時半頃、四国山脈がようやく白んできます。これは美しい。
<ブラームスの1番も沢山聴いてきました。大好きな曲です。>
★ショルティ/シカゴ響
★カラヤン/ベルリン・フィル
★ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
★ベーム/ウィーン・フィル NHKライヴ
★マゼール/クリーヴランド管
★ザンデルリンク/ドレスデン・シュターツカペレ
2007/01/29のBlog
[ 04:47 ]
[ 協奏曲 ]
月曜日です。今週も激務です。
今日はドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調 作品104を。
堤剛のチェロ独奏、ズデニェク・コシュラー指揮チェコ・フィルの演奏。
1981年8月、プラハ・芸術家の家での録音。
日本のソニーの海外録音。CD発売前夜、ソニーはCD開発メーカーの威信に懸けて、自社制作のデジタル録音レコードを、しばしば発売していた。ソニーの専属演奏家でいえば、チェロは堤、ピアノは中村紘子。オーボエの宮本文昭はまだだったかな。
日本のレコード会社が元気だった頃だ。
このCDのプロデューサーは大賀典雄。後年のソニー社長・名誉会長になった大賀は、当時クラシック部門のプロデューサーであった。
エンジニアは半田健一。この人も、日本の録音エンジニアとして著名な人だった。
LPでは、マスターサウンド・シリーズで発売されていたもので、おぼろげな記憶だが1枚3200円もしたと思う。
録音は確かに美しい。
チェコ・フィルの深々とした響きが美しいし、木質の肌触りの音色も温かく聞こえる。オーケストラのスケール感も十分に捉えられているし、ダイナミックなサウンドが展開する。たっぷりした響き。
そして、堤のチェロがまた大変に美しい。
演奏は安定感に富んだ正統派。
格調高い堤のチェロ、オーケストラとの会話も楽しい。冒頭の序奏部、ホルンの響きは朗々として、チェロの厚みがあって深々とした歌に負けないな・・・と思いながら、素晴らしい音響に身を浸してゆく悦びがある。
よくまとまっている第1楽章、大きく盛り上がる終楽章も良いのだが、特に情念豊かな第2楽章がことのほか美しい。
堤のチェロが情感たっぷり、哀愁抒情漂う音色で、切々と歌うのは感動的。稀代のメロディ・メーカーだったドヴォルザークの最も美しい旋律の数々が聴ける。いやはや、ウットリしてしまう。
コシュラーの指揮は端正でしなやか。チェコ・フィルの反応もイイ。
第1楽章の序奏部からして美しく、名曲の伴奏に全くふさわしい。
何回か再発されて、多分今も現役盤(廉価盤かな?)でしょう。
CD初期の懐かしい名演奏とボクは思っています。
今日はドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調 作品104を。
堤剛のチェロ独奏、ズデニェク・コシュラー指揮チェコ・フィルの演奏。
1981年8月、プラハ・芸術家の家での録音。
日本のソニーの海外録音。CD発売前夜、ソニーはCD開発メーカーの威信に懸けて、自社制作のデジタル録音レコードを、しばしば発売していた。ソニーの専属演奏家でいえば、チェロは堤、ピアノは中村紘子。オーボエの宮本文昭はまだだったかな。
日本のレコード会社が元気だった頃だ。
このCDのプロデューサーは大賀典雄。後年のソニー社長・名誉会長になった大賀は、当時クラシック部門のプロデューサーであった。
エンジニアは半田健一。この人も、日本の録音エンジニアとして著名な人だった。
LPでは、マスターサウンド・シリーズで発売されていたもので、おぼろげな記憶だが1枚3200円もしたと思う。
録音は確かに美しい。
チェコ・フィルの深々とした響きが美しいし、木質の肌触りの音色も温かく聞こえる。オーケストラのスケール感も十分に捉えられているし、ダイナミックなサウンドが展開する。たっぷりした響き。
そして、堤のチェロがまた大変に美しい。
演奏は安定感に富んだ正統派。
格調高い堤のチェロ、オーケストラとの会話も楽しい。冒頭の序奏部、ホルンの響きは朗々として、チェロの厚みがあって深々とした歌に負けないな・・・と思いながら、素晴らしい音響に身を浸してゆく悦びがある。
よくまとまっている第1楽章、大きく盛り上がる終楽章も良いのだが、特に情念豊かな第2楽章がことのほか美しい。
堤のチェロが情感たっぷり、哀愁抒情漂う音色で、切々と歌うのは感動的。稀代のメロディ・メーカーだったドヴォルザークの最も美しい旋律の数々が聴ける。いやはや、ウットリしてしまう。
コシュラーの指揮は端正でしなやか。チェコ・フィルの反応もイイ。
第1楽章の序奏部からして美しく、名曲の伴奏に全くふさわしい。
何回か再発されて、多分今も現役盤(廉価盤かな?)でしょう。
CD初期の懐かしい名演奏とボクは思っています。
2007/01/28のBlog
[ 04:49 ]
[ 協奏曲 ]
1月27日はモーツァルトの誕生日でありました。
そこで、いろいろ聴きましたが、久しぶりに取り出してみたピアノ協奏曲が良かったですな。今日はその曲をいきましょう。
モーツァルトのピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467。
ダニエル・バレンボイムのピアノ独奏と指揮、ベルリン・フィルの演奏。
1980年代末の録音。
バレンボイムのピアノの音が、刻一刻と変化してゆく面白さ。
硬質な響きが特に綺麗。フォルテの部分でのカツンとした音が気持ちよく響く。クールでやや硬めの音なのだが、響きはとても美しい。
かと思えば、ピアニシモでは丸みを帯びた帯びて、ソフトな音色で迫ってくる。フワッと柔らかく頬を撫でる風のようなタッチ。これもホンマに美しい。
ピアノの音色は色で例えれば白。でも、純白ではないな。
わずかに黄緑がかった白。とてもきれい。若葉の匂いのするような白色。
演奏で特に素晴らしいのは第2楽章。
バレンボイムのソロが際だって美しく、実によく響く、鳴る。独特のルバートやフレージングが面白い。ドキドキする音楽の運び。
大役者が見得を切るようなところもある。別に、あざといと云うわけでないのだが、役者のようなカッコ良さがある。
ボクは好きだが、こういうタイプの、少々演出めいたところがある演奏、嫌いな人にとってはイヤでたまらないかもしれない。
バレンボイムの日本での評判があまりよろしくないのは、こういうところかな。
でもオケの統率は見事で、気持ちいいくらい鳴っているし、ソロも全く闊達で、音色の変化などふるいつきたくなるような魅力満載。
指揮も巧けりゃ、ピアノもスゴイ。やっぱり、この人は天才だよなぁと、つくづく思う。
バックのオケも大変よろしい。
ベルリン・フィルの低音が深々として、しかも芯があって心地よい。剛毅なところもあって、フォルテのところなどコシが強い。しなやかで柔らかい弦楽のアンサンブルも素晴らしく、ピアノ独奏だけでなく、管弦楽を聴く楽しみがある。
録音も1980年代末、今も十分現役盤の素晴らしさ。
心地よい、ピアノ協奏曲録音だと思います。
20番から27盤まで、甲乙つけがたい名演だと思いますが、今や、これ廉価盤。
良い時代であります。
<K.467の自己リンクです>
★ケンプ(Pf)・クレー/バイエルン放送響
★ラローチャ(Pf)・デイヴィス/イギリス室内管
★アンダ(Pfと指揮)/ウィーン響
★ブレンデル(Pf)・マリナー/アカデミー室内管
さて、1月27日はモーツァルトの誕生日であり、ワタクシら夫婦の22回目の結婚記念日でもありました。「どないしよ?何かお祝いでもするで?」と妻と相談したものの、妻と母は入院中の父の介護、長男は大阪で後期試験中、三男は朝から高校で模試・午後から合唱コンサートのリハーサル、次男は本屋等の外出(そろそろ2次試験の準備をすると言ってから、はや1週間。「そろそろ」が長い。やれやれ・・・・)、かく言うワタクシは休日出勤・・・・。みんな、なかなか忙しいもんです。そうこうしているうちに、一日が過ぎました。
そんなもんかもしれません。
そこで、いろいろ聴きましたが、久しぶりに取り出してみたピアノ協奏曲が良かったですな。今日はその曲をいきましょう。
モーツァルトのピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467。
ダニエル・バレンボイムのピアノ独奏と指揮、ベルリン・フィルの演奏。
1980年代末の録音。
バレンボイムのピアノの音が、刻一刻と変化してゆく面白さ。
硬質な響きが特に綺麗。フォルテの部分でのカツンとした音が気持ちよく響く。クールでやや硬めの音なのだが、響きはとても美しい。
かと思えば、ピアニシモでは丸みを帯びた帯びて、ソフトな音色で迫ってくる。フワッと柔らかく頬を撫でる風のようなタッチ。これもホンマに美しい。
ピアノの音色は色で例えれば白。でも、純白ではないな。
わずかに黄緑がかった白。とてもきれい。若葉の匂いのするような白色。
演奏で特に素晴らしいのは第2楽章。
バレンボイムのソロが際だって美しく、実によく響く、鳴る。独特のルバートやフレージングが面白い。ドキドキする音楽の運び。
大役者が見得を切るようなところもある。別に、あざといと云うわけでないのだが、役者のようなカッコ良さがある。
ボクは好きだが、こういうタイプの、少々演出めいたところがある演奏、嫌いな人にとってはイヤでたまらないかもしれない。
バレンボイムの日本での評判があまりよろしくないのは、こういうところかな。
でもオケの統率は見事で、気持ちいいくらい鳴っているし、ソロも全く闊達で、音色の変化などふるいつきたくなるような魅力満載。
指揮も巧けりゃ、ピアノもスゴイ。やっぱり、この人は天才だよなぁと、つくづく思う。
バックのオケも大変よろしい。
ベルリン・フィルの低音が深々として、しかも芯があって心地よい。剛毅なところもあって、フォルテのところなどコシが強い。しなやかで柔らかい弦楽のアンサンブルも素晴らしく、ピアノ独奏だけでなく、管弦楽を聴く楽しみがある。
録音も1980年代末、今も十分現役盤の素晴らしさ。
心地よい、ピアノ協奏曲録音だと思います。
20番から27盤まで、甲乙つけがたい名演だと思いますが、今や、これ廉価盤。
良い時代であります。
<K.467の自己リンクです>
★ケンプ(Pf)・クレー/バイエルン放送響
★ラローチャ(Pf)・デイヴィス/イギリス室内管
★アンダ(Pfと指揮)/ウィーン響
★ブレンデル(Pf)・マリナー/アカデミー室内管
さて、1月27日はモーツァルトの誕生日であり、ワタクシら夫婦の22回目の結婚記念日でもありました。「どないしよ?何かお祝いでもするで?」と妻と相談したものの、妻と母は入院中の父の介護、長男は大阪で後期試験中、三男は朝から高校で模試・午後から合唱コンサートのリハーサル、次男は本屋等の外出(そろそろ2次試験の準備をすると言ってから、はや1週間。「そろそろ」が長い。やれやれ・・・・)、かく言うワタクシは休日出勤・・・・。みんな、なかなか忙しいもんです。そうこうしているうちに、一日が過ぎました。
そんなもんかもしれません。
2007/01/27のBlog
[ 06:42 ]
[ 交響曲 ]
今日はハイドンです。
交響曲第99番変ホ長調 (Hob.I:99)。
ギュンター・ヘルビッヒ指揮ドレスデン・フィルの演奏。
1974年1月、ドレスデンのルカ教会での録音。ドイツ・シャルプラッテンの原盤で、このCDはedelから出ている廉価盤のロンドンセット。
ハイドンのロンドン・セットは、愛称がない交響曲も名作揃い。
この99番もそうで、実にハイドンらしい、愛らしい佳品だと思う。
第1楽章はアダージョ~ヴィヴァーチェ・アッサイ。
序奏部の雄大さから一転、快速快活で実に軽やかな演奏が進んでゆく。聴きながら思わず小走りに走り出したくなるような演奏。ヘルビッヒのリズム感がとても良く、それに反応するドレスデン・フィルがまた鋭敏で実にイイ。
そして、何度でも書くが、ドレスデン・ルカ教会の音響!
柔らかく温かく、極上の音響空間を作り出す。この安らぎ、この心地よさ。たまらない。
第2楽章はアダージョ。てゅんはんくらいの、いかにもハイドンのアダージョらしい落ち着いた音楽。優美で豊か、ふっくらと穏やかな表情が愛らしい。
特に、弦楽セクションと木管セクションの会話が美しい。木管のアンサンブルは生地でデリケート。フルートとファゴットが中でも良い。ドレスデン・フィルの能力の高さはここからも分かる。
ドレスデンのオーケストラは、まずもってドレスデン・シュターツカペレであるとは思うが、2番手オケのドレスデン・フィルでもこの巧さ。いやはやなんとも、ドイツって(東ドイツと云うべきか)、すごいですねぇ。侮りがたい、これは名演でありますな。
第3楽章メヌエットの速度指示はアレグレット。優美な音楽で、古典的な佇まい、端正なつくり。ヘルビッヒの指揮も、背筋が伸びて、正統的・格調高い音楽づくりを目指している感じ。
オケ後方で鳴るトランペットの奥ゆかしいまでの美しさ。オーケストラ全体とよく融け合って、全く美しい。素晴らしい響き。
終楽章はヴィヴァーチェ。第1楽章の明朗が戻って、爽やかなフィナーレになっている。ヘルビッヒ/ドレスデン・フィルの安定した響きに包まれて、極上の音楽世界に浸れます。
録音もしっとり落ち着きがあって聴きやすいもの。
キラキラとした鮮やかさはないが、これぞルカ教会の音とでも云うべき、木質の、使い込んだ道具の感触のような、懐かしささえ漂う柔らかさが素晴らしい。
良い音だと思います。
交響曲第99番変ホ長調 (Hob.I:99)。
ギュンター・ヘルビッヒ指揮ドレスデン・フィルの演奏。
1974年1月、ドレスデンのルカ教会での録音。ドイツ・シャルプラッテンの原盤で、このCDはedelから出ている廉価盤のロンドンセット。
ハイドンのロンドン・セットは、愛称がない交響曲も名作揃い。
この99番もそうで、実にハイドンらしい、愛らしい佳品だと思う。
第1楽章はアダージョ~ヴィヴァーチェ・アッサイ。
序奏部の雄大さから一転、快速快活で実に軽やかな演奏が進んでゆく。聴きながら思わず小走りに走り出したくなるような演奏。ヘルビッヒのリズム感がとても良く、それに反応するドレスデン・フィルがまた鋭敏で実にイイ。
そして、何度でも書くが、ドレスデン・ルカ教会の音響!
柔らかく温かく、極上の音響空間を作り出す。この安らぎ、この心地よさ。たまらない。
第2楽章はアダージョ。てゅんはんくらいの、いかにもハイドンのアダージョらしい落ち着いた音楽。優美で豊か、ふっくらと穏やかな表情が愛らしい。
特に、弦楽セクションと木管セクションの会話が美しい。木管のアンサンブルは生地でデリケート。フルートとファゴットが中でも良い。ドレスデン・フィルの能力の高さはここからも分かる。
ドレスデンのオーケストラは、まずもってドレスデン・シュターツカペレであるとは思うが、2番手オケのドレスデン・フィルでもこの巧さ。いやはやなんとも、ドイツって(東ドイツと云うべきか)、すごいですねぇ。侮りがたい、これは名演でありますな。
第3楽章メヌエットの速度指示はアレグレット。優美な音楽で、古典的な佇まい、端正なつくり。ヘルビッヒの指揮も、背筋が伸びて、正統的・格調高い音楽づくりを目指している感じ。
オケ後方で鳴るトランペットの奥ゆかしいまでの美しさ。オーケストラ全体とよく融け合って、全く美しい。素晴らしい響き。
終楽章はヴィヴァーチェ。第1楽章の明朗が戻って、爽やかなフィナーレになっている。ヘルビッヒ/ドレスデン・フィルの安定した響きに包まれて、極上の音楽世界に浸れます。
録音もしっとり落ち着きがあって聴きやすいもの。
キラキラとした鮮やかさはないが、これぞルカ教会の音とでも云うべき、木質の、使い込んだ道具の感触のような、懐かしささえ漂う柔らかさが素晴らしい。
良い音だと思います。
2007/01/26のBlog
[ 03:47 ]
[ 協奏曲 ]
今週は忙しいのです。一杯一杯になってます。
でも、音楽は聴くんです。仕事の忙しさと趣味は関係ありません。
仕事と趣味の両立・・・・・なんて云いつつ、やはりクラシック音楽を聴けるのは幸福ですなぁ。
今日はモーツァルトです。
ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」。
華やかで良い曲です。
フリードリヒ・グルダのピアノ独奏、ニコラス・アーノンクール指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1983年9月、コンセルトヘボウでの録音。TELDEC原盤。
オーケストラが雄弁、ピアノは自由闊達、変幻自在。
アーノンクールとフリードリヒ・グルダ、2つの稀代の個性が結びついて(ぶつかり合ってはいないな・・・)、鮮やかな演奏を聴かせてくれる。
第1楽章からグルダは絶好調。
途中、鼻歌は歌うわ、ブツブツ独り言は呟くわ、もう演奏中なのに(だからか?)うるさいぞ(笑)。
まあそれだけ感興豊かに、ノリまくって演奏しているということか。
ピアノは研ぎ澄まされた音色で美しいし、自在なメカニックで大変楽しい。
アーノンクール/ACOは、モーツァルトにしてはやや派手、金管が目立つくらい迫力ある伴奏。劇的で力強い。
第2楽章では、グルダのピアノを満喫できる。
テンポも自在に動かしていくし、タッチも微妙に変化させてニュアンスたっぷり。装飾音も効果的。鼻歌さえなければ、これ最高のラルゲット。(グルダ、うるさいぞ(^^ゞ)
ピアノの音色にハッとする瞬間もあれば、ウットリするような美しさが続くところも。
さすがだなぁと思う。
終楽章は、丁々発止。
グルダとアーノンクールが互いの長所美点をぶつけ合って、聴くほどにスリリング。そして、それが昇華して美しいモーツァルトになってゆく。
互いに自在。グルダの燦めくようなピアノ、アーノンクール独特のアーティキュレーション。どちらも偉大な個性だ。新種の精神に富んだ芸術家の美しい融合。
そして、それを包み込んでしまうモーツァルトの偉大さ。
素晴らしい演奏と思う。
録音は現代でも十分に通用する見事なもの。
好録音であります。
グルダのピアノが特に美しく録られていて、心地よい。
グルダの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲は、アバド/VPOとの演奏がDGに4曲ほど遺されていますが、こちらアーノンクール盤の方が録音・演奏とも上出来に思えます。
<自己リンクです>
★バレンボイム/イギリス室内管の弾き振り盤
★内田光子/テイト/イギリス室内管
でも、音楽は聴くんです。仕事の忙しさと趣味は関係ありません。
仕事と趣味の両立・・・・・なんて云いつつ、やはりクラシック音楽を聴けるのは幸福ですなぁ。
今日はモーツァルトです。
ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」。
華やかで良い曲です。
フリードリヒ・グルダのピアノ独奏、ニコラス・アーノンクール指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1983年9月、コンセルトヘボウでの録音。TELDEC原盤。
オーケストラが雄弁、ピアノは自由闊達、変幻自在。
アーノンクールとフリードリヒ・グルダ、2つの稀代の個性が結びついて(ぶつかり合ってはいないな・・・)、鮮やかな演奏を聴かせてくれる。
第1楽章からグルダは絶好調。
途中、鼻歌は歌うわ、ブツブツ独り言は呟くわ、もう演奏中なのに(だからか?)うるさいぞ(笑)。
まあそれだけ感興豊かに、ノリまくって演奏しているということか。
ピアノは研ぎ澄まされた音色で美しいし、自在なメカニックで大変楽しい。
アーノンクール/ACOは、モーツァルトにしてはやや派手、金管が目立つくらい迫力ある伴奏。劇的で力強い。
第2楽章では、グルダのピアノを満喫できる。
テンポも自在に動かしていくし、タッチも微妙に変化させてニュアンスたっぷり。装飾音も効果的。鼻歌さえなければ、これ最高のラルゲット。(グルダ、うるさいぞ(^^ゞ)
ピアノの音色にハッとする瞬間もあれば、ウットリするような美しさが続くところも。
さすがだなぁと思う。
終楽章は、丁々発止。
グルダとアーノンクールが互いの長所美点をぶつけ合って、聴くほどにスリリング。そして、それが昇華して美しいモーツァルトになってゆく。
互いに自在。グルダの燦めくようなピアノ、アーノンクール独特のアーティキュレーション。どちらも偉大な個性だ。新種の精神に富んだ芸術家の美しい融合。
そして、それを包み込んでしまうモーツァルトの偉大さ。
素晴らしい演奏と思う。
録音は現代でも十分に通用する見事なもの。
好録音であります。
グルダのピアノが特に美しく録られていて、心地よい。
グルダの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲は、アバド/VPOとの演奏がDGに4曲ほど遺されていますが、こちらアーノンクール盤の方が録音・演奏とも上出来に思えます。
<自己リンクです>
★バレンボイム/イギリス室内管の弾き振り盤
★内田光子/テイト/イギリス室内管
2007/01/25のBlog
[ 05:58 ]
[ 管弦楽曲 ]
今日はワーグナーの管弦楽曲集。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1970年前後の録音、RCA原盤。
BMGビクターが出している「The Best Collection of Classical Music」という名曲全集からの1枚。中古盤屋や古本屋で格安で売っているアレです。
P1988とあるので、1988年の発売。
ああ、バブル全盛期。
CDはまだまだ高価であって、だからこそというべきか、80~100枚単位のクラシック音楽名曲全集が各社から発売され、家庭に販売されたのだろう。当時のバブル景気、家庭にはこのくらい(全集では多分定価で20万円くらいしたのではないか?)は買える可処分所得があったということか。一つの贅沢品ですな。百科事典を揃えてみたくなる心情と似ているかもしれません。収入も増えた、新居も成った、子供も出来た、さあ、次は百科事典と名曲、教養と情操の教育だ・・・。
今やその役目も済んで(イヤ、殆ど聴かずに置き場所に困って売り飛ばしたか?)、古本屋にボロボロ出てくる時代。某オークションでは1枚あたり100~200円程度で落札できる有り難さ。
そして、巡りめぐってボクの手元に。ボクとしては、これ、貴重な音源であり、供給源であります。重宝してます。
ということで、オーマンディのワーグナー管弦楽曲集をCDプレーヤーに載せて、聴き始めたところ・・・・。
録音は1970年頃、さすがに古くなりました。しかも、このころのRCAはあまり録音技術に関心がなかったのか、イイ録音が少ないんです。
案の定、録音イマイチやなぁ・・・と思って、CDを換えようとしたら、動けなくなりました。
何たる美音!
美しい、豊麗、鮮やか、ゴージャス。いや全く、素晴らしいフィラデルフィア・サウンド。
この音に捉えられたら、もう動けない。録音の古さなど関係なし。オーケストラの音としては極致のような美音。
もちろん、ワーグナーの音とは違うんです。ドイツの深々とした木質感の音とは違うんです。磨きぬかれた、屈託ない、ピカピカのアメリカン・サウンドであります。ワーグナーには豪華すぎる、こんな音をワーグナーは予定していなかっただろうと思うんです。
しかし、これだけの美音でワーグナーを聴ける贅沢・幸福。たまりませんな。
ワーグナーの音楽には、確かにフィラデルフィア・サウンドのような、言わば媚薬のように美しく感覚的な音、そしてゴージャスな音を出せるオーケストラを期待している要素があるようにも思います。
全6曲の管弦楽曲集。
1「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
2「タンホイザー」序曲とバッカナール
3「ワルキューレ」ワルキューレの騎行
4「ローエングリン」第3幕前奏曲
5「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死
6「指環~神々の黄昏ジークフリート」ジークフリートの葬送行進曲
ワーグナー管弦楽曲集も沢山聴いてきました(自己リンクです)
■カラヤン/ベルリン・フィルの「タンホイザー」序曲
■ティーレマン/フィラデルフィア管の「パルジファル」の音楽
■テンシュテット/ロンドン・フィルの「リエンツィ」序曲
■マゼール/ベルリン・フィルの「指環」管弦楽曲集
■ベーム/ウィーン・フィルの「タンホイザー」序曲
■カラヤン/ドレスデン・シュターツカペレの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
■ショルティ/ウィーン・フィルの「指環」管弦楽曲集
■ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管の管弦楽曲集
■ショルティ/シカゴ響の管弦楽曲集
■バレンボイム/シカゴ響の管弦楽曲集
■ホルスト・シュタイン/ウィーン・フィルの管弦楽曲集
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1970年前後の録音、RCA原盤。
BMGビクターが出している「The Best Collection of Classical Music」という名曲全集からの1枚。中古盤屋や古本屋で格安で売っているアレです。
P1988とあるので、1988年の発売。
ああ、バブル全盛期。
CDはまだまだ高価であって、だからこそというべきか、80~100枚単位のクラシック音楽名曲全集が各社から発売され、家庭に販売されたのだろう。当時のバブル景気、家庭にはこのくらい(全集では多分定価で20万円くらいしたのではないか?)は買える可処分所得があったということか。一つの贅沢品ですな。百科事典を揃えてみたくなる心情と似ているかもしれません。収入も増えた、新居も成った、子供も出来た、さあ、次は百科事典と名曲、教養と情操の教育だ・・・。
今やその役目も済んで(イヤ、殆ど聴かずに置き場所に困って売り飛ばしたか?)、古本屋にボロボロ出てくる時代。某オークションでは1枚あたり100~200円程度で落札できる有り難さ。
そして、巡りめぐってボクの手元に。ボクとしては、これ、貴重な音源であり、供給源であります。重宝してます。
ということで、オーマンディのワーグナー管弦楽曲集をCDプレーヤーに載せて、聴き始めたところ・・・・。
録音は1970年頃、さすがに古くなりました。しかも、このころのRCAはあまり録音技術に関心がなかったのか、イイ録音が少ないんです。
案の定、録音イマイチやなぁ・・・と思って、CDを換えようとしたら、動けなくなりました。
何たる美音!
美しい、豊麗、鮮やか、ゴージャス。いや全く、素晴らしいフィラデルフィア・サウンド。
この音に捉えられたら、もう動けない。録音の古さなど関係なし。オーケストラの音としては極致のような美音。
もちろん、ワーグナーの音とは違うんです。ドイツの深々とした木質感の音とは違うんです。磨きぬかれた、屈託ない、ピカピカのアメリカン・サウンドであります。ワーグナーには豪華すぎる、こんな音をワーグナーは予定していなかっただろうと思うんです。
しかし、これだけの美音でワーグナーを聴ける贅沢・幸福。たまりませんな。
ワーグナーの音楽には、確かにフィラデルフィア・サウンドのような、言わば媚薬のように美しく感覚的な音、そしてゴージャスな音を出せるオーケストラを期待している要素があるようにも思います。
全6曲の管弦楽曲集。
1「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
2「タンホイザー」序曲とバッカナール
3「ワルキューレ」ワルキューレの騎行
4「ローエングリン」第3幕前奏曲
5「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死
6「指環~神々の黄昏ジークフリート」ジークフリートの葬送行進曲
ワーグナー管弦楽曲集も沢山聴いてきました(自己リンクです)
■カラヤン/ベルリン・フィルの「タンホイザー」序曲
■ティーレマン/フィラデルフィア管の「パルジファル」の音楽
■テンシュテット/ロンドン・フィルの「リエンツィ」序曲
■マゼール/ベルリン・フィルの「指環」管弦楽曲集
■ベーム/ウィーン・フィルの「タンホイザー」序曲
■カラヤン/ドレスデン・シュターツカペレの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
■ショルティ/ウィーン・フィルの「指環」管弦楽曲集
■ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管の管弦楽曲集
■ショルティ/シカゴ響の管弦楽曲集
■バレンボイム/シカゴ響の管弦楽曲集
■ホルスト・シュタイン/ウィーン・フィルの管弦楽曲集